テレビ局

涼「あっ、346のPさん！おはようございます！」

P「やあ、涼君！876…じゃなくて今は315所属だったか、あれ両方だっけ？」

涼「両方ですね、今でも時々876プロのみんなとお仕事をしたりしますよ」

P「876自体に何度かうちの子とも一緒にお仕事してたよね。バレンタインイベントとかゲームイベントとか」

涼「懐かしいですね……みんなとガーナやベルギーに旅行いった時は税関で止められたり大変でした」

P「あっはっはっはっはっはっはっ」

涼「わ、笑い事じゃないですよぉ～」

P「おっ、もうこんな時間か」

P「そろそろ俺はお昼食べに行こうかと思うんだけど、涼君はどうする？何なら奢るよ」

涼「ありがとうございます、でも今日お弁当を作り過ぎちゃって。あっ、そうだ。Pさんも一緒に僕のお弁当食べませんか？」

P「いいのかい？それならご相伴にあずかりましょうかね」

涼「もちろんです」

P「これが涼君のお弁当か！バレンタインの時も思ったけど料理上手いよね」

涼「はい、僕料理が趣味なんですよ！今日のお弁当は昨日の残り物ですけどね」

P「おかずはハンバーグにキノコと卵の炒め物に……この赤いのは煮物なのかな？」

涼「これはラタトゥイユですね。オリーブオイルで炒めた夏野菜をトマトで煮込んでハーブで香り付けするフランスの家庭料理です」

P「あー、聞いたことある！なんかもう見てるだけで食指が動いちゃうね」

涼「では食べましょうか」

涼・P「いただきます」

P「う～ん、このラタトゥイユってやつナスやズッキーニにしっかり味がついてて美味しいな」

涼「ラタトゥイユは時間を置いた方が味が沁みてくるって言われてるんですよ」

P「そっか、昨日のお夕飯だって言ってたね。このキノコの炒めもの……結構色んなキノコ入ってるね、しかも俺の見たことないキノコもあるな。なんだこれ」

涼「マイタケとシメジと一緒にツチグリとカバイロツルタケってキノコを使ってます」

P「聞いたこともないキノコだな、あウメェなこのキノコ、どっちも食感好きだわ」

涼「僕の仲間がこういうのに詳しいんですよね」

P「仲間っていうと、F-LAGSの？」

涼「はい、一希さん、九十九一希さんのことです」

涼「おにぎりもあるので食べてくださいね」

P「うおお、なんか凄く緑なおにぎりが出てきたな。何を巻いてるの？」

涼「これは広島菜です。大吾君、もう1人のF-LAGSのメンバーの子が沢山送られて来たからってくれたんです」

P「広島の名産なのか、ふむふむ。これを海苔代わりに使っているのね」

P「ん、このハンバーグ」

涼「どうかしましたか？」

P「中にブロック状のチーズが入ってるのな。食感や味にアクセントが出て面白いよ」

涼「こういうちょっとした隠し要素みたいなものがあると、楽しいかなって思って入れてみたんです。Pさんにそう言ってもらえて良かったです」

P「ご馳走さまでした。ふいぃ、食った食った。とっても美味しかったです」

涼「お粗末さまでした。昨日の残りを全部詰めたら思った以上に多くて、Pさんに一緒に食べてもらえて助かりました」

P「よし、それじゃ俺はそろそろお仕事に戻るよ。315プロのPさんにもよろしくね」

P「なーんてことがあったんですよ」

ちひろ「315プロの涼ちゃんのお弁当ですか。そういえばPさん、少し前にも何度かお弁当作ってもらっていましたよね」

P「ああ、みくや菲菲に作ってもらったな。」

ちひろ「今思いついたんですけど、うちの事務所の他のアイドルの子達にもお弁当を作ってもらって、それを事務所HPにアップするなんてどうですか？」

P「あー、確かにファンはそういうの喜びそうだな」

ちひろ「それに普段まともに食べてないPさんも健康になりますし浮いた食費で課金できますし一石二鳥ですよ。ということなのでみんなに連絡回しておきますね」

P「なんか変な文言が聞こえた気がするけど……まあいいか、お願いしますねちひろさん」

おしまい

ちなみに多くの知識がググったものです

カバイロツルタケは歯ざわりのよいマイルドな味わいで、ツチグリはコリコリとした食感が良く、いずれも炒め物にすると良いキノコだそう

また、野生のキノコの同定は非常に難しく、類似した形態のものも多く存在します
その為このSSにあるキノコに関わらず野外に生えているキノコを取る際は十二分に注意をして、専門家の判断を仰ぎ食べるようにしましょう