[ss]曜「どうして・・・」 (19)
私は、恋をした。相手は同じグループに属する女の子。そう。高海千歌ちゃんだ。
一体いつから好きだったんだろう・・・幼馴染でずっと一緒にいたけどこんな気持ちになるのは初めて。
千歌「・・・ちゃーん」
近くにいるだけでドキドキする。話すときも緊張して話せなくなる
千歌「曜ちゃーん」
どうしたらいいんだろ・・・
千歌「曜ちゃん!!!」
曜「うわぁっ!?」
千歌「もー!なに考えてるの?」
曜「ご、ごめんごめん・・・アハハ💧」
梨子「ふふっ・・・いつも楽しそうね、曜ちゃん♪」
曜「梨子ちゃん!梨子ちゃんも楽しそうだよ?♪」
この子は桜内梨子ちゃん♪私の親友!梨子ちゃんはこの前まで善子ちゃんと付き合ってたんだけどつい最近別れちゃったの。
この子には後で話そうかなぁ・・・♪
曜「梨子ちゃん・・・後で時間ある?二人で話したいなぁ・・・?」
梨子「曜ちゃん?うん♪いいよ♪」
曜「ありがと♪」
千歌「二人でなにコソコソ話してるのー?」
ようりこ「な、なんでもないよ!」
千歌「えー・・・むぅ」
曜(顔膨らましてる千歌ちゃん可愛い・・・!!)
梨子「・・・」
~放課後~
梨子「で?何?話って。」
曜「・・・私、実は好きな子がいるの・・・」
梨子「・・・もしかして千歌ちゃん?」
曜「えっ!?//////なんで分かったの!?////」
梨子「やっぱり♪バレバレだよー♪」
曜「うぅ・・・/////そんなにわかりやすい?汗」
梨子「うん♪で、いつからなの?
曜「わかんない・・・いつからだろ・・・」
梨子「かーわいっ♪」
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曜「か、可愛くなんかないっ!////」
梨子「ふふっ♪まぁ頑張ってね♪応援してるわ♪」
曜「ありがとっ!」
嬉しかった。梨子ちゃんは応援してくれる。千歌ちゃんとはこの頃すごく仲がいい。
私も頑張ればもしかして・・・と思った。
だけど、私は後悔することになる。桜内梨子という子の本性に。
ある日の事、私はtwitterを見ていた。
曜「ふふっ♪この頃千歌ちゃんは私にすごく話しかけてくれるし、そろそろ行けるかなぁ♪」
そう思いながらtwitterを見ているとある信じられないツイートが流れてきた。
千歌『今日は梨子ちゃんと二人で京都に行ってきた♪すごく楽しかった♪また誘ってね♪』
曜「・・・は?」
私は目を疑った。私は二人っきりでどこかに行こうとしても拒否された事もあったのに・・・
曜「いや、まさか違うよね・・・梨子ちゃんは私のこと応援してくれたんだから・・・一回だけだよね・・・」
しかしそれからというもの、二人きりで出かけるのを頻繁にツイートするのを見た。
私は確信した。「裏切られたんだ」と。
ある日の事、千歌ちゃんと梨子ちゃんが付き合った。
それからというもの私は梨子ちゃんとほとんど話さなくなった。
梨子「おはよー曜ちゃん♪」
曜「・・・」プイッ
梨子「・・・?」
梨子ちゃんはどうして私が喋らなくなったのかわからないような顔をしていた。
そして、ある日こう梨子ちゃんに言った。
曜「私が話さなくなったの分かってるよね?どうして話しかけるの?もう話しかけないで。」
梨子「・・・♪」
この女はヘラヘラ笑っていた。正直殴り飛ばしたくなった。
それからというもの二人は一切話さなくなった。
善子「・・・」プイッ
千歌「・・・」プイッ
果南「・・・」プイッ
しばらく経った頃、Aqoursの練習の合間の休憩の時間の事
曜「ダイヤさんなにそれー!」
ダイヤ「近いですわ曜さん!確か「つぼおとこ」とかいうものですわ。」
曜「面白そー!私にもやらせてー♪」
善子「曜さん食いつきすぎ汗」
ダイヤ「別にいいですわよ?」
曜「やったー!」
その時だった。
ちかりこ「・・・♪」クスクス
ようよし「・・・?」
千歌「そんなこと言ったら曜ちゃんきずついちゃうよー?」クスクス
梨子「これ面白すぎないー?」クスクス
あまり聞こえなかったがどう聞いても私の陰口に聞こえた。
いや、実際そうだろう。善子ちゃんや他の人に聞いても陰口に聞こえたと言っていた。
恋ってここまで人を歪めるんだと思った。
※お風呂はいってからまた書きます※
ある日の事だ。ライブのお金を稼ぐということでAqoursでバイトをすることになり
朝早くにみんなが集まった。千歌ちゃんが来ると私は真っ先にこう言った。
曜「ねぇ、梨子ちゃんは?」
千歌「え?来てないの?」
曜「家隣なんだから知ってるでしょ?」
鞠莉「曜・・・?」肩に手を置き
曜「・・・」
千歌「えーっと・・・梨子ちゃんベランダから呼んだんだけど出てこなくて、もしかしたら行ってるのかなって。」
善子「曜さん・・・これ。」スマホ見せ
曜「・・・」
善子ちゃんに見せてもらったtwitterの梨子ちゃんのツイートにはこう書かれてた。
梨子『久しぶりの音ノ木坂の知り合いに意気投合して夜まで遊んじゃった♪明日の朝早いけど間に合うかなぁ?』
曜「なにこれ・・・」
私はあの子に猛烈な怒りがこみ上げて来た。恐らくこいつはまだ寝てるのだろう。
千歌「わ、私呼んで来る・・・!」
ダイヤ「あ!千歌さん!もう・・・もう時間が無いのに・・・」
~数分後~
千歌「おまたせー!」息切らし
梨子「待たせちゃってごめんねー!♪」
もう限界だった。
曜「ふざけないで!!!!」
全員が静まった。
千歌「よ・・・曜ちゃん?」
曜「謝れよ。全員にちゃんと謝れよ!!」
珍しく声を荒げる私にみんなかなり動揺していた。だがあの女だけは違った。
梨子「・・・え?私?」
プツンと来た。もう言いたいだけ言ってやれと思った矢先。
鞠莉「ハァーイ♪ちょーっとみんな先に行ってて~?私は曜と話して来るからぁ~♪」曜を連れて行き
曜「なんで邪魔するの鞠莉ちゃん・・・!!!」
鞠莉「今は落ち着いて曜・・・私達だって頭にきてるもの・・・善子の事も含めてね・・・?」
曜「・・・ごめん。鞠莉ちゃん。」
この日のバイトは常にイライラしてた。その時の千歌ちゃんの顔はとても寂しそうだった。
それから数日が経ったある日、梨子ちゃんが用事で練習を休んでしまったので今日は急遽練習が無くなった。
曜「今日はオフか~・・・ま、のんびり帰るか。」
千歌「あれ?曜ちゃん?」バッタリ
曜「ちちちち千歌ちゃん!?」
千歌「?」
曜「コホン・・・どうしたの?帰らないの?」
千歌「えへへ・・・実は・・・」外を見て
曜「え!?すごい雨!今日晴れって言ってたのに・・・」
千歌「傘持ってきてなくて帰れなかったんだよね・・・💧」
曜「そっか・・・えーっと・・・私傘あるけど一緒に帰る?」
千歌「ほんとっ!?やったー!」
曜「ふふっ♪千歌ちゃんは元気だね♪」
久しぶりだ。千歌ちゃんがこんなに笑顔を見せてくれたのは。そして私も・・・本当の笑顔を見せたのは久しぶりだった。
※この前から投下遅くなってごめんなさい💧これからもゆっくりですが投下していきますので💧
久しぶりだと思った。時期にしては1ヶ月程だがもっと長く離れていた気分だった。
千歌「・・・」
曜「・・・」
ようちか(やばいっ!気まずい・・・)
曜「ね、ねぇ千歌ちゃん!」
千歌「ひゃ、ひゃい!」
曜「り、梨子ちゃんとはどう?」
千歌「い、いい感じだよ?」
曜「そう・・・」
今の私ならわかる。私はすごくわかりやすい。今だって仲良くしてると聞いて落ち込んだ。こんなの誰だって気づく。
千歌「ねぇ曜ちゃん・・・どうして梨子ちゃんとなにも話さないの・・・?」
曜「・・・そっちも善子ちゃんと話してないじゃん。」
千歌「っ・・・」
そう。気づいていた。梨子ちゃんと付き合った辺りから、千歌ちゃんと果南ちゃんの二人が善子ちゃんを意図的に無視してるのを。
曜「私だけ話すのは虫が良すぎるんじゃない?」
千歌「・・・鋭いね。曜ちゃんは。」
千歌「・・・私達が付き合うちょっと前、五人で遊びに行ったの。メンバーは私、梨子ちゃん、善子ちゃん、果南ちゃん、ルビィちゃん。」
千歌「この時、私は梨子ちゃん。果南ちゃんはルビィちゃんが好きだったんだけど善子ちゃんがその二人とずっと喋ってたりしてたの。」
千歌「この時にこの子はもう無理だなって思った。だから私達はほとんど喋らなくなった。」
曜「そっか・・・」
善子ちゃんは梨子ちゃんと付き合っていたが、2ヶ月ほどで別れた。理由は梨子ちゃんの性格にある。
梨子ちゃんはこの頃行事などで遅刻することなどが頻繁に多かった。
それに善子ちゃんは嫌気がさし、別れることにしたみたいだ。
だが、梨子ちゃんは諦めきれなくて、ずっとLINEを送ってきて「会って話そ?」とか言ってきて
挙句には「いつまで先輩待たせるの?」とか先輩面をするというクズ加減。あまりにも酷すぎる。
それに加えて梨子ちゃんは千歌ちゃんと付き合うほんの半月前までまだ善子ちゃんを好きと言っていたのだ。
何をしたいのかわからない。
千歌「曜ちゃん・・・?
曜「あ・・・ごめん千歌ちゃん。で、私が梨子ちゃんと話さなくなった理由だっけ?」
千歌「・・・」
曜「・・・?」
千歌「・・・知ってる・・・よ?」
曜「・・・え?」
私は耳を疑った。
曜「千歌ちゃん・・・今、なんて・・・?」
千歌「梨子ちゃんと・・・曜ちゃんが話さなくなった理由を知ってるって・・・」
聞き間違いではない。たしかにさっき、千歌ちゃんはこう言ったのだ。
曜「いつから・・・?」
千歌「うーん・・・いつからだろ・・・わかんないや💧アハハ💧」
いつからか分からないぐらい前から気づかれてたのか・・・私はやっぱりわかりやすいんだ・・・
曜「それを知って・・・どう思ったの?嫌じゃなかったの?」
千歌「ううん。私は嫌じゃなかったし今でも曜ちゃんの事、嫌いじゃないよ。」
曜「・・・/////」
千歌「曜ちゃん?」
私は嬉しすぎて言葉が出なかった。この気持ちを知られても、梨子ちゃんにどんな気持ちを持っているか知ってもなお
千歌ちゃんは私に優しくしてくれる。私はますます千歌ちゃんの事が好きになっていった。
曜「あ!家に着いたよ!♪」
千歌「あ、ほんとだ♪今日はありがと曜ちゃん♪」
曜「どういたしましてであります!!♪」
千歌「曜ちゃんのそのセリフ久しぶりに聞いた♪」
曜「ふえっ!?そ、そうかな・・・💧」
その通りだ。私はこのセリフをあの時以来一度も使っていない。もちろん。私の口癖でもある「あの言葉」もだ。
千歌「じゃあね♪曜ちゃん♪」手を振り
曜「ヨーソロー!♪」敬礼
私にとってこの日は大切な思い出となった。
だが、そんな夢も、いつか覚める。
曜「ふふふっ♪この頃はすっごく千歌ちゃんと話せてるなぁ♪」
曜「あれ?LINE来た。・・・千歌ちゃん?」
内容はこんなものだった。
千歌『曜ちゃん、急にごめんね。私、曜ちゃんとLINEするの、ちょっとの間止めるね?
曜ちゃんと梨子ちゃんの関係に中途半端に関わってるとダメな気がして・・・
私は今も梨子ちゃんが好きで、味方でいたいの・・・だから、ごめんね。
曜ちゃんも傷つけて」
頭が真っ白になった。その後すぐご飯を食べたが何も思わなかった。
私は筋トレするからと部屋に入った。ベッドに倒れ込み、泣いた。
泣いて泣いて泣きまくった。涙が枯れると、梨子ちゃんへの恨みがどんどん強まっていった。
曜「・・・どうして・・・」
これで一旦終わりです。
読んでくれた方ありがとうございます。
おそらく続編作ります。
初めてだったのでかなり拙かったですが読んで頂けると嬉しいです。
あと梨子ちゃん推しの方々、すいません。
かなりクズな感じにしてしまいました💧
~おまけ~
後日談
梨子「ちょっと私あまりにもクズすぎない!?」
千歌「梨子ちゃん・・・」ジトー
梨子「千歌ちゃん!あれは違うの!演技なの!」
曜「まぁまぁ💧それにしても梨子ちゃん熱演だったねー♪」
梨子「セリフ意外と多いから苦労したよ💧」
千歌「それを言うなら私も」
曜「いや、私がダントツで多かったよ!?ナレーションも私だからね!?」
ちかりこ「えぇぇぇぇぇぇぇ!?」
千歌「あの声曜ちゃんだったの?💧」
梨子「ほんとかな・・・うわっ言われてみれば💧」
千歌「まぁまぁ、今回のメインは曜ちゃんなんだからね♪」
梨子「そうそう♪」
曜「ありがとう二人共♪」
3人「アハハハハハハ♪」
六人「・・・」ジトー
三人「・・・あれ?みんななんでそんな顔してるの?」
6人「私たちのセリフ少な過ぎだよ!「ですわぁ!」」
これで本当に終わりです
見てくれた方ありがとうございます
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