時子「頼んだ覚えはないわよ」 (39)

ピンポーン


時子「…」


ピンポーン


時子「……」


ピンポーン ピンポーン


時子「…人が体調崩しているというのに、どこの愚図よ」


ピンポーン


時子「煩いわね…さっさと失せなさい」

時子「…」

時子「…帰ったみたいね」


ガチャカ゚チャ カチャッ


時子「アァ!?」

モバP(以降P表記だから大丈夫だよ)「おーい生きてるかー?」

時子「チッ」

P「あ、いた」

時子「何しに来たのよ」

P「お見舞い」

時子「頼んだ覚えはないわよ」

P「頼まれた覚えはないな」

時子「見て分からないのかしら」

P「風邪か?」

時子「知らないわよ」

P「病院は?熱は測ったのか?」

時子「横になっていれば治るわ。邪魔な豚がいなければね」

P「ポカリ買ってきたけど今すぐ飲むか?冷蔵庫入れておくか?」

時子「聞きなさい」

P「アクエリアスもあるけどどっちがいい?」

時子「聞きなさいよ」

P「マストレさんから特性ドリンク持たされてきたけど」

時子「ポカリよこしなさい」

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時子「んっ…」

P「ちょっと失礼しますよー?」ピトッ

時子「くふっ!」

P「んー?38.4℃ってところかな」

時子「ごほっ…!ごほ…!」

P「あぁ悪い悪い。驚かせちゃったか」

時子「気安く何様のつもりよ豚ァ!」ペチッ

P「弱っているせいか著しく攻撃力が低い」

時子「さっさと帰りなさい」

P「1人で大丈夫か?病院行ってないんだろ?」

時子「貴方が帰れば良くなるわよ」

P「おーい俺こっち。全然駄目じゃねぇか」

時子「煩いわね…耳元で騒ぐんじゃないわよ」

P「いやまぁ、俺も流石に独り暮らししてる年ごろの娘さんの部屋に長居するつもりは無いんだけどもさ」

時子「だったらウダウダ言ってないで帰りなさい。空気が汚れるわ」

P「だから俺こっちだっての」ツンツン

時子「アァン?」ペチッ

P「超絶弱々しい」

P「うわ、手ぇ熱!お前熱上がってるんじゃないか寝てろ寝てろ!」ボフッ

時子「気安く触るな豚ァ!」ペチペチ

P「ハハッ、今のお前は無力だ」

ギュリリッ

P「つねるのは流石に痛い!」



P「やっぱアレか。昨日の誕生パーティーではしゃぎすぎたか?」

時子「誰に言っているのよ。はしゃぐ?私が?」

P「この前サイボクハム行った時は目のハイライト大活躍してたクセに」

時子「良い歳して妄想と現実の区別もつけられないのかしら」

P「ここに当時こっそり撮影していた動画があります」スッ

時子「今すぐそれを消すか自分が消されるか、どちらか選びなさい」

P「昨日は悪かったな。間に合わなくて」

時子「どうでもいいわ。この豚がどうしようもないのは前々から分かっている事でしょ」

P「ブヒィ」

時子「やめなさい」

P「フゴッ、フゴゴッ」

時子「クオリティの問題じゃ無いわよ」

P「病院行くなら車出すぞ?」

時子「必要無いわよ」

P「ポカリいる?」

時子「さっき飲んだわ」

P「ビスコ食べる?」

時子「いらないわよ」

P「昨日のパーティーの残りのテーブルマウンテンドーナツキャッスル(20㎏)持ってきたけど」

時子「持って帰りなさい」

P「…もしかして怒ってる?」

時子「どこかの無能な豚のお陰ですこぶる不愉快よ」

P「一通り看病したらとっとと帰るから少し我慢しなさい」

時子「頼んだ覚えはないわよ」

P「頼まれなくてもやるんだよ。こういう事は」

P「まずはこの散らかり放題の洗濯物からどうにかしようか」

時子「余計な事を、するんじゃないわよ…!」

P「ほら寝てろ寝てろ。極力触ってほしくなさそうなものには触らないから。あそこの赤のレースとか」

時子「向こうにいつもの鞭置いてあるから取ってきなさい。今すぐ。望み通り躾け直してあげるわ」

P「治ったら好きなだけどうぞでごぜーますよ」ヒョイ

時子「豚ァ!」ガリッ

P「引っ掻きは地味に痛い!」

時子「…最悪の気分だわ」

P「法子とか仁奈とか心配してたぞ?連絡付かないって」

P「お前が何の連絡もなしに休む訳無いからどうせこんな事だろうとは思ってたけど」

時子「…悪かったわよ」

P「それは体調管理ができなかった事か?連絡しなかったことか?」

時子「……チッ」

P「法子達にはちゃんと伝えておくよ。時子が「心配かけてゴメンだにぃ?」って言ってたって」

時子「人そっくりの声色でありえないセリフを吐くんじゃないわよ」

P「はいはい文句は後日まとめて聞くから。体調悪い時くらいは素直に人に甘えなさい」

時子「誰にものを言っているのよ」

P「申し訳ございません時子様どうかゆっくりお休みください」

時子「やめなさい」

P(割と面倒臭い娘だねキミ)

時子「余計なお世話よ」

P「まだ口に出して無いんだけど」

時子「チッ、やっぱりろくでもない事思っていたわね」

P「割と面倒臭い娘だねキミ」

時子「声に出して言えとは言ってないわよ」



P「時子ん家もレノア派かぁ」

時子「人の家の洗剤をジロジロ見るんじゃないわよ」

P「トッキー何か食べたか?」

時子「起き上がるのも煩わしかったから食べてないわ」

時子「あと、いい加減その呼び方やめなさい」

P「愛梨の事はトトッキーって呼んでるけど」

時子「被るからじゃないわよ」

P「取り合えず何か食べとかないと治るものも治らないぞ?」

時子「食欲無いわよ」

P「冷蔵庫開けていい?」

時子「聞きなさい」

P「うっわ角煮と叉焼とローストポークとハムとベーコンとシャウエッセンしか入ってねぇ。何この男らしい冷蔵庫」

時子「余計なお世話よ…」

P「あ、米は少し残ってるのか。でも他は肉しかねぇな……仕方ない」

P「ちょっと適当に買ってくる。何か欲しいものはあるか?」

時子「そのまま二度と来なくていいわ」

P「ヨーグルトとかあったら食べる?」

時子「食べる」

P「んじゃ、ちょっと出掛けてくるから大人しく寝てろよ?」ガチャッ バタンッ

時子「チッ」

時子「…」

時子「……シャワーくらいは浴びておいた方がいいわよね」

P「あ、ちゃんと寝てろよ?」ガチャッ

時子「豚ァ!」ブゥン!

P「突如顔面に投げつけられたぴにゃクッションが視界を塞ぐ!」



P「ただいまー。っていうのも何か変か」ガチャッ

時子「二度と来なくていいって言わなかったかしら」

P「ヨーグルトとプリンとアイスとゼリー買ってきたけどどれがいい?」

時子「冷蔵庫に入れておきなさい」

P「あいよ」

P「……何でパジャマ着崩れてんの?」

時子「どうでもいいでしょ」

P「湯が沸いたら昆布を取って火を止めたら鰹節はちょい少なめに…と」

時子(…いい匂いがするわね)

P「時子ー、おじやと雑炊、どっちがいい?」

時子「豚の作ったものを口に入れろというのかしら」

P「どっちだってばよ」

時子「雑炊でいいわ」

P「おかゆ出来たぞー」

時子「今の質問は何なのよ」

P「スーパーで梅干しと海苔の佃煮買ってきたから自分で好きな量入れて食べなさい」

時子「…チッ」

P「果物も買ってきたから食後に用意するよ。バナナとリンゴどっちがいい?」

時子「リンゴでいいわ」

P「んじゃ、後でな」

時子「で、幾ら?」

P「ん?」

時子「買ってきたもの。私に豚の施しを受けろというの?」

P「いいよ、別に」

時子「貴方の意思なんて聞いてないわよ。ほら、幾らかかったのか言いなさい」

P「だからいいっての。病気の時ぐらい素直にだね」

時子「しつこいわよ」

P「お前もな」

時子「アァ?」

P「アァン!?」ビキビキッ

時子「」

P「ゴメン嘘!冗談だって!」

眠気には勝てなかったよ…オヤスミー
…なんでや、ほたるSSはこんなにあるのになんでトッキーSSないんや…

時子様…心配です④ 
http://imepic.jp/20180419/414390

>>15
何だただの神か保存した神か

P「結構食べたな」

時子「仕方なくよ」

P「ま、これだけ食欲あれば大丈夫か。んじゃ洗い物してデザート用意してくるわ」

時子「いつまで居座るつもりなのかしら」

P「お構いなく」

時子「構うわよ」

時子「豚がズカズカと部屋に入り込んで我慢出来ると思う?」

P「俺が風邪引いたときは日替わりで色んな奴らがズカズカ入り込んできたっけ」

時子「クックッ、ざまぁないわね」

P「記憶違いじゃなかったらお前もその中の1人だったと思うんだけど」

時子「もうボケてるの?この豚歳なのかしら」

P「まだ〇〇歳だよ!」

P「あんまり憎まれ口ばっかり叩いてるとリンゴにハチミツかけてやらないぞ?」

時子「いらないわよ」

P「ちなみに純度100%のハチミツは虫歯にならない上に口臭予防にもなるんだぞ」

時子「豆知識もいらないわよ」

P「ホットミルク」

時子「いるわよ」

P「んじゃ用意するから大人しく横になってな」

時子「ハンッ図に乗りすぎじゃない。保護者面?」

P「保護者みたいなもんだよ」

時子「虫唾が走るわ」

P「ハチミツめっちゃマシマシにしてやる」

時子「やめなさい。無駄な肉がつくでしょうが」

P「お前あの冷蔵庫の中身でよくそんな事言えるね」

時子「アァ?」ギロッ

P「あ゛?」

時子「」

P「だから冗談だってばよ!」

P「リンゴもホットミルクもプリンも全部食べやがった」

時子「これで太ったりでもしたら、分かってるんでしょうね」

P「俺としてはもうちょい肉つけても良いと思うんだけどな」

時子「肥えるのは豚の仕事よ」

P「若干過剰摂取な気もしなくはないけど栄養取ったし、あとは暖かい布団でゆっくり寝てれば治るだろ」

時子「だったら貴方のお節介もここまでね」

P「子守歌は?」

時子「脳沸いてるのかしら」

P「覚醒た運命が廻る♪高潔き詠唱-は響き合う♪」

時子「選曲っ」



P「寝てるかー?」

時子「寝てるわよ」

P「よし」

時子「チッ」

P「…よし、片付け完了」

P「消化に良いスープ作ったから冷蔵庫に入れておくぞ。後で食べなさい」

時子「どうでもいいから、さっさと帰りなさい。空気が濁るわ」

P「風邪うつす心配してくれるのは有難いけど俺にはスタドリという心強い味方があってだね」

時子「病気の時に服用したらふざけた事になるじゃないの、それ」

P「ま、いいや。確かに俺がいたらトッキーゆっくり眠れないだろうし」

時子「分かっているなら早く失せなさい」

P「寂しかったら電話してくれてもいいぞ?」

時子「その減らず口縫い付けたほうが良さそうね」

P「やめてください鼻詰まりになったら死んでしまいます」

P「一応念のため明日休みにしておいたから。朝起きてまだ熱があったらちゃんと病院いけよ?」

時子「何勝手な事をしているの。誰に許可を得たのよ」

P「先方と上司にだよ」

時子「私の出演番組はどうするのよ」

P「ほたるに代役頼んであるからへーきへーき」

時子「どういう人選よ」

P「それじゃ、お邪魔しました」

時子「本当に邪魔だったわ」

P「いちいち布団から出て見送りしなくていいっての」

時子「冷蔵庫のポカリを取りたいだけよ。自惚れないで」

P「申し訳ありませんトキコサマ」

時子「反吐が出るからやめなさい」

P「ブヒィ」

時子「上っ面の服従は私への侮辱でしか無いわよ」

P「スンマセン」

時子「まったく、本当に調子の狂う豚ね、貴方って」

P「うーん、俺もどっちかと言えばMよりSだからなぁ」

P「ほら、小生意気な女王様タイプとかプライドも尊厳も踏み躙ってグチャグチャにしてやりたいとか、よくあるだろ?」ハッハッ

時子「…っ」

P「いや冗談だから本気で引かないで傷つく!」


P「んじゃ本当に帰るな」

時子「せいせいするわ」

P「こんな手のかかる看病は島村以来だったわ」

時子「頼んだ覚えはないわよ」

P「元気になったらちゃんとビスコ買ってきてあげるからな」

時子「図に乗るな豚ァ!」ベチンッ

P「ちょっと回復したから攻撃力が上がってる!」

P「じゃ、また明日なー」ガチャッ バタンッ

時子「二度と来るんじゃないわよ」

時子「…まったく」

時子「…」

時子「……アン?あいつの忘れ物かしら」

時子「…」カパッ

時子「…っ」


『Happy Birthday』


時子「…チッ」

時子「……」

時子「………汗臭く無かったわよね」

P「別に気にならなかったぞ?」ガチャッ

時子「帰れ豚ァ!」ペシッ!

P「すっかり元気になって何よりです!」








ほたる「はぁ…、恥ずかしくないんですか?私みたいな歳の子を相手にそんなに鼻息荒くして…見苦しい豚達ですね」

ホタルチャーン! コッチニモオネガイシマス! トキコサマノファンヤメテホタルチャンノファンニナリマス! フンデクレー!

ほたる(……どうしよう…。結構楽しい)ゾクゾクッ





アッキー「終わりだ」

優「次の視察に行くよアッキー?」

1日遅れですが時子誕生日おめでとう。あれ、時子SS無いじゃないか書かねばSSでした。若干時子までへちょくなってしまった気がしますがその辺はご愛敬と言うことで、どうか命だけは許してください。
んでもってついでのようでゴメンよほたる誕生日おめでとう。またそのうちアンダーザデスクが牛角に行く話とかアイドルの首から上だけアニマル化する話とかやるかもしれませんが深く考えないようにしてください。自分自身特に何も考えずやってます。県民性です。


オツカーレ

ちひろ「何やってんですか」

モバP(以降P表…盛りたい)「いやいや、これには色々と複雑な事情がありましてですね」

ちひろ「20秒以内でお願いします」

P「最近ウチの電子レンジの調子が悪いから晶葉に修理頼んだんですけど待ってる間手持無沙汰だったんでラボのガラクタを適当に弄ってたらなんか出来上がっちゃいましたウサミン中間発表1位おめでとう」

ちひろ「チッ、きっかり20秒ジャスト」

P「てな訳で出来上がったものがこちらになります」チャキッ

ちひろ「先端ドリルみたいで随分レトロなデザインですね。

下書き代わりに使ってたら指がぶつかって書き込んじまったテヘペロ

誰にも気づかれるなよぉ…?

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2018年05月04日 (金) 22:26:18   ID: 1zwjIMAD

時子様のSSじゃないですか、やったー。
次回も楽しみ。

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