安価・コンマスレになります。
艦娘と提督の相性や好感度をコンマで決めていく&既出の艦娘のSSらしきものを書いていくスレです。
50を平均として01に近いほど相性が悪く、100に近いほど相性がよくなります。(00は100扱いとします)
また提督or艦娘の相性度が10以下or90以上の場合は好感度コンマを行います。
例
阿武隈 ↓コンマ以下が8 感情度8
提督 ↓↓コンマ以下が72 感情度72
↓阿武隈の感情度度が10以下なので再度、好感度コンマ
阿武隈 ↓コンマ以下が92 好感度92
提督 ↓↓コンマ以下が00 好感度100
どうやって提督への第一印象最悪の阿武隈を提督が攻略したかのエピソード。
こんなふうに進めていきます。
【注意】
当スレはいちじるしいキャラ崩壊を含みます! また端役としてオリジナルキャラクターが登場いたします。
感想やスレの予測など雑談などはOKとなっています。
以上、ご了承いただければ幸いです。
↓1スレ目 【コンマ】提督「私と艦娘が険悪な関係だと?」
【コンマ】提督「私と艦娘が険悪な関係だと?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1509205803/#footer)
↓2スレ目 【艦これ】提督「私と艦娘が険悪な関係だと?」 二隻目【安価・コンマ】
【艦これ】提督「私と艦娘が険悪な関係だと?」 二隻目【安価・コンマ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1512049445/#footer)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514950537
一応のコンマ目安表
【感情度目安】
01~10→顔も見たくない
11~20→できればもうあいたくない
21~30→この人にはついていけそうにないorこの人、大丈夫か?
31~40→苦手なタイプ
41~60→普通
61~70→いい人そう
71~80→また会いたい
81~90→尊敬できそうな人
91~100→これからもずっと一緒にいたい
【好感度目安】
01~10→大嫌い
11~21→嫌い
21~40→苦手
41~60→普通
61~75→仲良し
75~85→好き
86~100→大好き
【提督の今ままでの軌跡】
提督から大淀への感情度:03 提督から大淀への好感度:19
大淀から提督への感情度:20 大淀から提督への好感度:09
提督から明石の感情度:61
明石から提督の感情度:85
提督から金剛への感情度:04 提督から金剛への好感度:32
金剛から提督への感情度:03 金剛から提督への好感度:21
提督から比叡への感情度:20
比叡から提督への感情度:83
提督から榛名への感情度:46
榛名から提督への感情度:24
提督から霧島への感情度:62 提督から霧島への好感度:72
霧島から提督への感情度:01 霧島から提督への好感度:88
(榛名から霧島への感情度:92 榛名から霧島への好感度:21)
(霧島から榛名への感情度:45 霧島から榛名への好感度:98)
提督から飛龍への感情度:77
飛龍から提督への感情度:46
提督から蒼龍への感情度:73 提督から蒼龍への好感度:83
蒼龍から提督への感情度:08 蒼龍から提督への好感度:89
(飛龍から蒼龍への感情度:72)
(蒼龍から飛龍への感情度:65)
提督から霞への感情度:56
霞から提督への感情度:88
提督から満潮への感情度:100 提督から満潮への好感度:18
満潮から提督への感情度:62 満潮から提督への好感度:02
提督から曙への感情度:6 提督から曙への好感度:97
曙から提督への感情度:10 曙から提督への好感度:83
提督から赤城への感情度:3 提督から赤城への好感度:39
赤城から提督への感情度:60 赤城から提督への好感度:94
提督から加賀への感情度:32
加賀から提督への感情度:13
(赤城から加賀への感情度:38 赤城から加賀への好感度:13)
(加賀から赤城への感情度:4 加賀から赤城への好感度:76)
提督から潮への感情度:27
潮から提督への感情度:87
提督から羽黒への感情度:85 提督から羽黒への好感度:47
羽黒から提督への感情度:09 羽黒から提督への好感度:57
提督から弥生への感情度:91 提督から弥生への好感度:83
弥生から提督への感情度:43 弥生から提督への好感度:67
提督から伊58への感情度:51
伊58から提督への感情度:44
提督から不知火への感情度:74
不知火から提督への感情度:75
提督からグラーフへの感情度:92 提督からグラーフへの好感度:95
グラーフから提督への感情度:53 グラーフから提督への好感度:20
提督から長門への感情度:55
長門から提督への感情度:51
提督から神通への感情度:55
神通から提督への感情度:87
提督からビスマルクへの感情度:21
ビスマルクから提督への感情度:79
提督から朝潮への感情度:25
朝潮から提督への感情度;42
提督から由良への感情度:44
由良から提督への感情度:60
提督からあきつ丸への感情度:01 提督からあきつ丸への好感度:58
あきつ丸から提督への感情度:10 あきつ丸から提督への好感度:37
提督から木曽への感情度:99 提督から木曽への好感度:100
木曽から提督への感情度:60 木曽から提督への好感度:34
提督から球磨への感情度:64
球磨から提督への感情度:25
提督から大井への感情度:77
大井から提督への感情度:30
提督から北上への感情度:38
北上から提督への感情度:41
大井から北上への感情度:12
北上から大井への感情度:49
提督から瑞鶴への感情度:28
瑞鶴から提督への感情度:78
提督から翔鶴への感情度:75
翔鶴から提督への感情度:84
瑞鶴から翔鶴への感情度:09 瑞鶴から翔鶴への好感度:42
翔鶴から瑞鶴への感情度:31 翔鶴から瑞鶴への好感度:59
加賀から瑞鶴への感情度:26
瑞鶴から加賀への感情度:68
加賀から翔鶴への感情度:15
翔鶴から加賀への感情度:84
提督から五十鈴への感情度:73 提督から五十鈴への好感度:13
五十鈴から提督への感情度:100 五十鈴から提督への好感度:11
提督から鳳翔への感情度:59
鳳翔から提督への感情度:24
ここまでが1スレ目になります
提督から萩風への感情度:35 提督から萩風への好感度:45
萩風から提督への感情度:07 萩風から提督への好感度:77
提督から雲龍への感情度:10 提督から雲龍への好感度:18
雲龍から提督への感情度:33 雲龍から提督への好感度:08
提督からアクィラへの感情度:65
アクィラから提督への感情度:80
提督から隼鷹への感情度:85
隼鷹から提督への感情度:57
提督から対馬への感情度:51
対馬から提督への感情度:59
提督から初霜への感情度:37
初霜から提督への感情度:35
提督から綾波への感情度:96 提督から綾波への好感度:53
綾波から提督への感情度:83 綾波から提督への好感度:52
提督からポーラへの感情度:58
ポーラから提督への感情度:33
提督から敷波への感情度:05 提督から敷波への好感度:10
敷波から提督への感情度:67 敷波から提督への好感度:47
提督から秋津洲への感情度:71
秋津洲から提督への感情度:36
提督から嵐への感情度:21
嵐から提督への感情度:48
提督から大鳳への感情度コンマ:68
大鳳から提督への感情度コンマ:73
提督からアイオワへの感情度コンマ:46
アイオワから提督への感情度コンマ:52
提督から陽炎への感情度:68
陽炎から提督への感情度:75
提督から山風への感情度:90 提督から山風への好感度:07
山風から提督への感情度:53 山風から提督への好感度:74
提督から時雨への感情度:75
時雨から提督への感情度:48
提督から鈴谷への感情度:08 提督から鈴谷への好感度:99
鈴谷から提督への感情度:36 鈴谷から提督への好感度:99
提督から間宮への感情度:47 提督から間宮への好感度:16
間宮から提督への感情度:97 間宮から提督への好感度:100
提督から黒潮への感情度コンマ:56
黒潮から提督への感情度コンマ:11
提督からリシュリューへの感情度:75
リシュリューから提督への感情度:46
提督から呂500への感情度:13
呂500から提督への感情度:31
提督から浦風への感情度:68
浦風から提督への感情度:66
提督から雪風への感情度:62
雪風から提督への感情度:67
提督から龍田への感情度:05 提督から龍田への好感度:62
龍田から提督への感情度:10 龍田から提督への好感度:75
提督から夕雲への感情度:63
夕雲から提督への感情度:42
提督から雷への感情度:39
雷から提督への感情度:22
以上、五十六隻が既出になります。
現在、新規の艦娘選択によるコンマか既出の艦娘を使ったお話を安価で決めています。
既出の子のお話は後述のお品書きを参考にどうぞ。
()内がメインのキャラになります。未開放については【】内がそのお話の開放条件です。
安価で新規の艦娘をとる場合は名前を入れてください、既出のお話には番号もしくはタイトル名で対応します。艦娘の指定が複数or意図が読み取れない場合は下にずれますので御了承ください。 ※複数の艦娘同士の感情度を計りたい場合は書き込んでいただければ可能かどうかお返事するので、お気軽にどうぞ。
抜け番については現在、選択中です
1、比叡と提督とうなぎのゼリー寄せ(比叡、金剛)
2、弥生の提督語教室(弥生、神通)
3、
4、曙ほのぼの(曙)
5、潮奮闘記(潮)
6、羽黒と加賀(羽黒・加賀)←NEW
7、提督~追想の刻・独逸編~Ⅱ(提督、グラーフ・過去)
8、あきつ丸VS提督(あきつ丸)
9、対潜哨戒部隊記録(朝潮、由良、五十鈴)
10、加賀の鎮守府ぶらり旅(加賀)
11、霞の不覚(霞・過去)
12、霧島と榛名と提督と(霧島、榛名)
13、懺悔(蒼龍)
14、我らの手に栄光を(飛龍)
15、誰がために幸運の鶴は翔ぶ(五航戦)
16、五十鈴のなく頃にⅡ(五十鈴・過去)←NEW
17、不知火葛藤(不知火)
18、すすめ、すすめ(ポーラ)
19、提督から見た世界Ⅱ(曙、霞、敷波) ←NEW
20、COOL JAPAN(アイオワ)
21、忠臣(陽炎・神通)
22、
23、女郎蜘蛛(赤城・蒼龍)
24、空谷の跫音(鈴谷)
25、提督ラヂオ(間宮)
26、自由・平等・友愛(リシュリュー)
27、特務艦(間宮・大淀・明石)
28、群狼作戦(呂500)
29、
30、華の二水戦(神通・不知火・陽炎・雪風・霞・黒潮)
31、幸運の価値(雪風)
32、アシカ作戦(浦風・金剛・間宮・敷波)←変更
その他、新艦好感度コンマ(記名)
【未開放】
ドイツ組と観劇【プリンツ・呂500の感情度コンマで開放】
潜水艦呼称争議【伊19・伊164・伊8・伊401の感情度コンマで開放】
初期艦はなんでもしってる【叢雲の感情度コンマで開放】
提督改修工廠【暁型の感情度コンマで開放】
冷戦【多摩の感情度コンマで開放】
二航戦の憂鬱【葛城・天城の感情度コンマで開放】
第八駆逐隊、出撃!【大潮・荒潮の感情度コンマで開放】
降涙恋慕【二部完結で開放】
胡蝶乱舞【二部完結で開放】
萩風提督観察記【川内の感情度コンマで開放】
行け、私が想いよ、黄金の翼に乗って【ローマ・イタリア・リベッチオの感情度コンマで開放】
海防艦とネコ【択捉・l国後・占守の感情度コンマで開放】
あの航路へと【飛鷹の感情度コンマで開放】
さぁ、勝利の砲撃を【大和・矢矧の感情度コンマで開放】
工廠騒動記【夕張の感情度コンマで開放】
第四駆逐隊の見た鎮守府【野分・舞風の感情度コンマで開放】
我ら西村艦隊【山城・扶桑・朝雲・山雲の感情度コンマで開放】
当スレは好感度コンマスレなのですが大きなストーリーの終了条件をコンマが満たすと今までのコンマの総決算というべき中編フェイズに突入します。現在、第2部を進行中です。
2部のみに適用されるコンマの特殊ルールがありますので御了承ください。
『艦娘から提督への感情度』コンマで空母系・戦艦系以外の艦娘は以下のように派閥が決まります。
01~10→空母派
11~20→戦艦派
21~30→空母派
31~40→戦艦派
41~100→中立
オリジナルキャラクター紹介
提督
鎮守府司令長官。階級は中将。堅物、海の乃木さん。特技は手品と声真似。モデルは石原莞爾・東条英機などいろんな人の悪い所を凝縮した結果。
少将
提督の同期。仕官学校次席。最終階級は少将。艦娘思いのやさしい人物であったが、自信過剰が仇となり第1部最終編『サーモン海域の戦い』で敵の魚雷攻撃を受け、戦死。
女提督
提督の後輩。階級は大佐。少将の後任として基地司令官に就任した。
以上、テンプレートでした。
皆様のおかげ3スレ目突入! 本当にありがとうございます。
これからもどうぞ当スレをよろしくお願いします。
標語は「皆で作ろう愉しい鎮守府」
2スレ目の埋めネタはまた折をみてsageで投稿していきます。
予告した通り赤城さん主役。題名は『夢の島』になります。
>>11
たておつー
不穏な単語がチラホラしてるんですがそれは
立て乙
せっかくだから支援絵も貼ろうぜと思ったけど消えてるのな
お父さんと私
XX16年 11月
――10:00――
鎮守府 間宮
加賀「……」モグモグ
山風「……」モグモグ
加賀「……美味しいわね」
山風「……うん」
翔鶴「……」
加賀「なに、こっちを見てるんですか?」
翔鶴「あ、いえ、なんでもないです……」
加賀「そう。さぁ、山風、いきますよ」
山風「はい」
翔鶴「!? やっぱりお勘定は私もちなんですか……?」
加賀「当たり前じゃない。まさか山風に払わせる気だったの? 信じられないわ……」
翔鶴「……そ、そんなことないです」
加賀「なら、黙って払っておきなさい。さぁ、次はどこを案内しましょうか?」
山風「どこでも……いいよ?」
加賀「む……それなら赤城さんのところに行きましょう。お菓子がもらえます」
山風「え……? おなかいっぱい……だけど」
加賀「駄目ですよ。食べないと大きくなれませんよ? あなたは姉妹の中でも少し背が低いのだからいっぱい食べないと」
山風「……分かった
加賀「はい、それじゃあ、手を繋ぎますよ」
山風「え? なんで?」
加賀「あなたの案内を任されたのは私です。はぐれたら怒られます」
山風「あ……はい……」
加賀「いい子ですね。さぁ、空母寮はこっちですよ」
山風「……」
鎮守府 空母寮 一航戦の部屋
赤城「……」カリカリ
コン、コン
赤城「……どうぞ」
加賀「失礼します」
山風「……こんにちわ」
赤城「加賀さんと……あら、新顔ね。今度はどの子ですか?」
加賀「山風です」
赤城「ふふ……そうですか、また随分と可愛くなりましたね」パタン
山風「……」
加賀「あの、なにをなさっていたんですか」
赤城「日記ですよ、昨日の分をかいていたところです」ガチャ
加賀「……え? それ日記なんですか?」
赤城「ええ。鍵もついてるのよ、便利でしょ?」
加賀「あ、はい」
赤城「さて、もうこんな時間でしたか。おやつなら戸棚の中にありますよ」
加賀「ありがとうございます」
山風「えっと……」
加賀「どうかしたの?」
山風「いえ……なんでもないです……」
赤城「最中なんですが、よければお二人でどうぞ。私はちょっと重巡洋艦寮のほうに行ってきます」
加賀「お気をつけて。ほら山風も」
山風「あ、はい……気をつけて……」
赤城「ええ、ええ、大丈夫ですよ、大丈夫。くくく……」
バタン
>>16
自分なんかのイラストで良かったら是非!
提督のイメージが外れ過ぎていなければ良いのですががが
帰ってきました。
昨日は寝落ちしてました……すみません。
>>24
ありがとうございます!
本日の更新終わりましたら貼らせていただきます!
鎮守府 中庭
加賀「ふぅ……つぎはどこを案内しようかしらね。ローマたちの所にでもいってパスタを頂きましょうか」
山風「あ、あの……もうおなかいっぱいです……」
加賀「え? もういいの?」
山風「はい」
加賀「そうですか……。それじゃあ、普通に――ん?」ピコーン
山風「?」
加賀「工廠にいきましょう」
山風「工廠……?」
加賀「ええ、水雷戦隊に配属されたらお使いでいくこともあるかもしれないでしょ?」
山風「あ……なるほど」
加賀「さぁ、いきましょうね」
山風「はい」
鎮守府 工廠
明石「なるほど。ここへいらした経緯はわかりました」
加賀「そう。よかったわ」バリバリ
山風「ケフ……」バリ……バリ……
明石「けど、何で私のお煎餅食べてるんですか!? ここに来るたび、毎回、毎回、私の休憩中のおやつ食べるのやめてください!」
加賀「あなた、今は執務中でしょ?」
明石「え? それはそうですけど……それがなにか?」
加賀「こんなところに出しておくと湿気てしまうじゃない。代わりに食べてあげてるのよ」
明石「いやいや、そんな余計な気を使わなくていいですから!」
加賀「余計? なんのことかしら」
明石「えぇ……」
加賀「はい、山風」
山風「え……さ、さすがにもう……」
加賀「そう? 仕方ないわね。私が食べておくわ」バリバリ
明石「だから、食べなくていいんですよ!」
加賀「うるさ――」
提督「うるさい! 勤務中に何を騒いでいる!」
加賀「ゴホッ!?」
明石「あ、提督、あたらしい装備のご確認終わりましたか?」
提督「ああ、これで基地航空隊もずいぶんと充実したな。戦略の幅も大いに広がろうというものだ」
加賀「ゲホ、ゴッホ……!!」
山風「あわわ……だ、大丈夫?」
加賀「も、勿論です……ゴホ、ゴホ」
提督「……それで何を騒いでいたのだ」
加賀「あ、いや、たいした……ゲホ……ことでは……ゴッホ!?」
提督「はぁ……おい、水を持ってきてやれ。うるさくてかなわん」
明石「は、はい!」
加賀「ゲホッ……ゴクゴク……はぁはぁ……」
山風「えっと……」サスリ
加賀「あ、ありがとう」
提督「で、なにをしている。山風に案内をするように言いつけたはずだ」
加賀「それは勿論、工廠の案内をしようと思ったんです」
提督「それなら静かにやれ」
加賀「は、はい」
山風「……」
提督「なんだ、なにかいいたいことでも有るのか?」
山風「え、あ、あう……なんでもないから気にしないで……」
提督「……まったく。それで寮や練兵場はちゃんと案内したんだな?」
加賀「あ……」
提督「は? お前に任せてから、もう2時間ちかいぞ。おまえ、なにをしていたのだ」
加賀「く、空母寮です」
提督「いの一番にそこへつれていったということは山風は空母だったのか、驚きだな」
山風「そ、その……」
提督「なんだ」
山風「あ、赤城さん達に……挨拶させてもらったの……」
提督「む」
加賀「そうです! サボっていたわけではありません!」
提督「お前は口を閉じていろ。頭が痛くなる」
加賀「……私はお腹がいたいです」ボソッ
提督「なんだ」
加賀「いえ……」
提督「ちっ」
山風「あ、あの……加賀さんは悪くないから……」
提督「はぁ……わかった。今回は不問にふしてやる」
加賀「しゃッ!」ボソッ
提督「……」
明石「……」
加賀「な、なんですか?」
提督「……いや、なんでもない。お前は通常任務に戻れ」
加賀「え? そ、それだと山風の案内が……」
提督「お前に任せた私が馬鹿だったのだ。責任は私が取る」
加賀「えっ? 山風、提督が案内でも大丈夫?」
山風「多分……」
提督「なにをぐちゃぐちゃいっている。山風、さっさといくぞ」
山風「は、はい……」テクテク
加賀「大丈夫でしょうか……? 心配だわ」
明石「……まぁ、加賀さんが案内するよりはいいんじゃないですか?」
加賀「は? どういうことです」
明石「あ、いえ、なんでもないです……」
お父さんと私 Ⅰ 艦
最初ぐらいは明るくいきましょう。
史実だと加賀の護衛のあと、山風、沈んでるけど……
本日の更新ですがご飯作ったり、お風呂入ったりするので24;00過ぎからになります。
寝すぎなぐらい今日は寝たので大丈夫なはずです(フラグ)
……いや、本当に大丈夫なはず。
乙、無理はしないでね、加賀さんじゃないけど>>1の体が心配で皆のお腹が痛くなっちゃうから
にしても加賀さんマジで提督に諦められてるじゃないですか…
乙です
リアルを大事に
ここの加賀さんはなあ…
乙
加賀さんの面の皮オリハルコンでできてそう
乙
今回ばかりは提督を全面的に応援せざるを得ない
加賀さんあんたはっきり言って提督や時雨以上にコミュニケーション能力に大問題を抱えてるぞ……
更新していきます。
正直、思った以上にこの形式は読みにくくなってしまいました。すまんかった。
もうちょっとなんとかならんか考えてみます。
赤城日記
XX06年 3月 31日
目が覚めた。私は感情が希薄らしい。指揮官に日記を書いてみろと命令された。
XX06年 4月 1日
この体は艦娘と呼ばれているらしい。今度の敵は深海棲艦というらしい。やることは変わらない、全部、沈めれば良い。
XX06年 4月2日
空母の運用を研究しているという軍人と話した。名前は――というらしい。厳しいいかにも軍人という雰囲気だった。昔を思い出す。
XX06年 4月3日
軽空母・鳳翔の麾下に配属された。なにがおかしいのかいつも笑っている。
XX06年 5月27日
提督が私のところをまた尋ねてきた。奇術が得意らしい。いくつか話をした。
XX06年 6月3日
初陣。戦果は駆逐2、重巡洋艦1、戦艦1、空母2。
XX06年 6月4日
鳳翔が私の初陣を祝ってくれた。指揮官や鳳翔は終始、笑顔だったがなにがそんなに楽しいのだろうか?
XX06年 6月28日
鳳翔が私を庇って中破した。馬鹿なことだ。私の装甲であれば小破ですんだ。旗艦が中破したので撤退を余儀なくされてしまった。
あそこで余計なことさえされなければ、もっと沈められたはずだ。
XX06年 7月2日
指揮官が戦死した。前線にのこのこ出てきて流れ弾を受けたようだ。無能だったのだから仕方ない。
命令を下したあれが死んだのだ。この日記を書く必要もなくなっただろう。
XX13年 10月1日
大本営から――鎮守府に移動となった。
あの空母の運用を研究していた軍人が鎮守府司令長官であるらしい。
また日記をかけということだ。必要性が見当たらなかったので反論をしたら五省を引き合いに出された。口はよく回るらしい。
XX13年 10月4日
ここへ着て初めての出陣。やはり戦場はいい。断末魔に、爆発音、独特の雰囲気。全てがある。
残念なことに旗艦は叢雲だった。たいした練度も無いくせにちょこまかと動きまわる。
目障りだったので敵を攻撃した際に巻き込まれるようにした。案の定、爆風で機関部にダメージをおっていた。
邪魔者もいなくなったので、ささっと敵の本隊を叩くことが出来た。
XX13年 10月5日
提督に呼び出された。
くだらないことで注意を受けた。
赤城「赤城、参りました」
提督「……昨日のことで聞きたいことがある」
赤城「……」
提督「なにをだまっている?」
赤城「いえ、どうぞ」
提督「昨日の攻撃だが、もっとうまく出来んかったのか?」
赤城「さて、なんのことでしょうか? 敵の旗艦をたたいたのもMVPも私だったと思いますが」
提督「とぼけるな。叢雲が中破したことだ」
赤城「ああ、あれですか。好きなように動いていたので、私も好きなように攻撃しただけです」
提督「叢雲は旗艦だ。戦況を把握するために戦場を動き回るのは当たり前だろ」
赤城「あぁ、なるほど。次は気をつけます」
提督「……おい、私を馬鹿にしているのか?」
赤城「いえ、そんなことは無いですよ」
提督「よくいけしゃあしゃあとそんなことがいえるな!」ドン!
赤城「さて、提督がなぜそんなにおいかりなのか私には皆目見当がつきません」
提督「だとしたらお前はとんでもない欠陥品だ! お前一つで戦争しているわけではないということはわかっているのか!?」
赤城「さぁ、私のような兵器に戦争云々は分かりません。命令があれば目の前にいるものを沈める。それだけです。大本営ではそうするようにいわれていましたが、提督のお考えは違うということでしょうか? なら、教えてください」
提督「……気に入らんな」
赤城「そうですか」
提督「今回の件は過失だった。私はそう認識している」
赤城「過失? 事故ですよ」
提督「お前の言い分は分かった。結構だ」
赤城「お分かりいただけましたか?」
提督「ふん……出て行け」
赤城「はい」
XX13年 10月15日
最近、改めて思ったが案外、加賀は顔が広いらしい。
うまく使えないものだろうか。とりあえず、うまいものでもやっておけば操縦できるだろう。
提督は食べ物に詳しいらしいのでまずいものは食べていないだろう。相談してみる。
XX13年 11月
キス島で提督が曙を助けるために単身動いたらしい。下らない。
折角、勝ち戦で上げた士気をこんなことで落としたくない。
おしゃべりな馬鹿には釘をさしておかねばなるまい。
あれは作戦指揮だけしておけばいいのだ。……そうおもえば、頭から下はいらないのだ。足の一本でおいてきてくれれば大人しくなって良かったのかもしれない。
XX14年 2月 14日
曙にチョコレートの作り方を聞かれた。提督に渡すそうだ。
知らないので金剛あたりに聞けと言っておいた。ここはいつから女学校になったのだろうか。
XX14年 3月14日
曙がなにか嬉しそうにしていた。わけを聞いても話さない。
どうせ、くだらないことだろう。加賀に聞いてみたところホワイトデーというやつではないかと言っていた。本当に下らない。
それよりも今日は戦艦を3隻も沈めた。あの甲高い断末魔は好きだ。
XX14年 4月1日
駆逐艦に嘘をつかれた。エイプリルフールというやつらしい。
この情報が重要な場でそんな酔狂なまねをするなど、頭のねじが緩んでいるのではないだろうか?
その場では笑っておいたが、いつか後悔させる。
XX14年 5月13日
加賀、蒼龍を率いて出陣した。うまく駆逐艦が盾になったおかげで気持ちよく敵を殲滅できた。この間のことは許してやろう。
戻る途中で加賀が駆逐艦に手を貸していたが、この間抜けも多少は頭が回るようになってきたらしい。
せいぜい優しくしておけばいい。安い盾はいくらでもいるのだから。
XX14年 6月1日
MI島近海で敵が確認されたらしい。
面白い。こんどこそ敵を火達磨にしてやる。
皆、皆、良い声を聞かせてほしいものだ。今から本当に楽しみでしょうがない。
XX14年 8月
ついに、ついにAL/MI作戦が発令された!
この体になって、こんなにもうれしいと思うのは初めてだ!
蒼龍も飛龍も加賀もいらない。必ず敵の大将は私が平らげる。邪魔なら味方も敵だ。
勝った。勝った! 勝った!!
XX14年 8月
うまくいかない。北方方面で苦戦しているようだ。
蒼龍の動きもいまいちだ。使えない。
最近は提督も執務室にこもっているが、戦果は上がらない。
見込み違いだったのかもしれない。
XX14年 8月
北方方面の攻略に成功したらしい。ついに、ついにMI島だ。
提督「……」ウトウト
鈴谷「大丈夫?」
提督「はっ! ……も、勿論だ」
鈴谷「ここのところねてなかったんだし、すこし休んだほうがいいんじゃない? もうマルフタマルマルだよ?」
提督「……しかし、まだやることがある」
鈴谷「はい、はい。そんな疲れた頭じゃ考えてもなにも思い浮かばないのよ?」
提督「む」
鈴谷「北方方面は落ち着いたんだし、少し休みなよ」
提督「そういうわけにもいかんだろ。お前にこれを預けておく」
鈴谷「剣山?」
提督「ああ、寝たらそれで私の腿をさせ」
鈴谷「えぇ? そんな無理しないで休まないと駄目だって」
提督「いや、しかしな――」
鈴谷「あ! ふふふ……それないなら子守唄でも歌ってあげようか?」
提督「いらん。、ちっ……しばらく仮眠をとってくる」
鈴谷「はーい、ちゃんと休むんだよ?」
提督「ああ」
ガチャ
提督「クソ……いかんな、気が抜けたのかふらつく。書類仕事ばかりでなまってきている証拠だ……鍛えなおさんと」
曙「あ、やっと出てきた――って、ちょ、ちょっと、大丈夫?」
提督「なんだ」
曙「ふらふらじゃない」
提督「大丈夫だ。すこし徹夜しただけだ」
曙「それ全然、大丈夫じゃないでしょ!? 霧島さんも、大淀さんも死にそうな顔してたけど、もうちょっとまわりのこと考えなさいよ!」
提督「あれらには休みをやっている。徹夜しているのは私だけだ」
曙「えぇ……」
提督「仮眠を取りにいく。邪魔だ」
曙「……か、肩かしてあげるわよ」
提督「いらん」
曙「そんなふらふらしてたら全然、説得力ないわよ」
提督「む……」
曙「はい」
提督「すまんな」
曙「べ、べつにぃ」
提督「ふぁ、さて明日からはMI島の攻略だ、気を引き締めなおさねば」
曙「ふん! 引き締めすぎてきれないようにしなさいよ」
提督「ほう、うまいこという――おい、練兵場にまだ明かりがついているぞ」
曙「へ? あ……本当だ」
提督「休む前に練兵場にいく」
曙「えぇ? やめときなさいよ。私が言っておくから」
提督「ばかを言うな。こんな大事なときに、訓練で無理をして本番で使えないなど話にならん」
曙「はぁ……はいはい」
赤城「……」スッ
ヒュン
赤城「……まぁ、まずまずといったところですか」
提督「おい! そこの艦娘なにをしている!」
曙「ちょ、ちょっと、大声出さないでよ! みんな寝てる時間なんだから!」
提督「むむむ……」
曙「なにが『むむむ……』よ」
提督「お前……絶望的に声真似下手だな」
曙「!?」
赤城「……あら、提督、いかがなさいましたか?」
提督「仮眠をとろうとしたら練兵場に明かりを見つけたので注意しに来たのだ」
赤城「それは、それはご迷惑をおかけしてしまいましたね。すみません」
提督「ふん……北方が片付いた。明日からお前たちが主役だ。任せるぞ」
赤城「! そうですか、奮励努力しましょう」
提督「ああ、頼むぞ。とにかく訓練はここまでにしろ」
赤城「ええ、ええ、そうしましょう」ニコニコ
提督「……」
曙「ど、どうしたの?」
提督「なんでもない。赤城、大丈夫だ、大丈夫」
赤城「は?」
提督「分からなければ良い」
赤城「……」
提督「いくぞ」
曙「ちょ、ちょっと待ってよ!」
提督「お前もでかい声を出すな。周りの迷惑だろ」
曙「はぁ!?」
提督「和漢やつだな。はぁ……」
曙「こ、この!」
ギャー、ギャー
赤城「……くっくっく、なにが大丈夫なんですかねぇ。分からない人です」
赤城「大丈夫にきまっているでしょ?」
赤城「こんなに私はたのしいんですから」
赤城日記Ⅰ 艦
赤城日記Ⅰ 艦です。
明るい話が続いたし多少は、ね?
……1も赤城とケッコンしてるけど、みなさんや1の鎮守府の赤城さんとは別の赤城さんだからね?
1は嫌いになっても赤城さんは嫌いにならないでください。
次は天龍ちゃんですね
勿論、龍田との感情度とるよ?(ゲス顔)
提督から天龍への感情度 ↓コンマ以下
天龍から提督への感情度 ↓↓コンマ以下
龍田から天龍への感情度 ↓コンマ以下
天龍から龍田への感情度 ↓↓コンマ以下
大天使天龍ちゃん。
提督から天龍への感情度が90overです。好感度コンマに移ります。
提督から天龍への好感度 ↓コンマ以下
天龍から提督への好感度 ↓↓コンマ以下
なんというか、すっごい良い子にまとまりましたね……
提督はなにがあったんだ……
提督から天龍への感情度:93 提督から天龍への好感度:22
天龍から提督への感情度:87 天龍から提督への好感度:57
龍田から天龍への感情度:20
天龍から龍田への感情度:84
それでは今日はここまでになります、
明日の更新は24;00すぎです。
>>32 >>33
優しいお言葉、ありがとうございます。
最近、眠気に弱くなってしまったというか、元気なんですけど、強制シャットダウンするというか……なんかいいわけくさくてすみません。
ペース考えて続けていきます!
>>35->>37
加賀さんもいいところはあるんです。
今、悪いところばかりでているだけなんです! 本当です! イッチ、嘘つかない。
五航戦に対して? まぁ、そうねぇ……
画像上げるの初めてや……うまく出来てるか不安ですわ。
無能ですまんな……
頂きました支援絵です!
>>70は誤送信です……
頂きました支援絵です!
ほんとうにありがとうございます
https://imgur.com/iQfi9IS
帰ってきましたので更新していきます。
前回の安価時に宣言してなかったので、次の安価ご報告しておくと電のあとになります。
あと、ほかにも訂正したい箇所あるんですが、さすがに目に余ったので……
>>53
提督「和漢やつだな。はぁ……」
↓
提督「分からんやつだな。はぁ……」
朗詠集かな?
――20:00――
鎮守府 軽巡洋艦寮 天龍型の部屋
天龍「むぅ……むむむ……わからない!」
龍田「? どうしたのぉ? あと声はもうすこし小さくしてねぇ」ナデナデ
暁「グー……スピー……うふふ……」
天龍「あ、わりぃ、わりぃ」
龍田「それでどうしたの?」
天龍「いやぁ、これなんだけどさ。さっぱりわかんねぇんだよ」
龍田「これって提督が前書いた戦術レポートよねぇ?」
天龍「おう。提督に体だけじゃなくて、頭鍛えろって言われちまってさぁ、あはは……」
龍田「ふぅん」
天龍「なんだよ、きのない返事だなぁ。あ……それよりもさぁ、こういうの詳しいやつにこころあたりとかねぇかな?」
龍田「え? うーん……赤城さんとかどうかしらぁ? この鎮守府でそういうのは一番、詳しいと思うわよぉ」
天龍「いやいや、赤城さん、秘書艦だろ? 忙しいだろうし、さすがに悪いって」
龍田「それもそうねぇ……。そういう意味だと霧島さんも駄目だよねぇ?」
天龍「うーん、姐御も忙しい人だしなぁ」
龍田「じゃあ、金剛さんか鳥海なんてどう?」
天龍「……いや、やっぱり鎮守府で戦術に一番詳しいやつがいい」
龍田「え?」
天龍「うーん、あれだ、『て』で始まるのが適任がいるだろ?」
龍田「……そ、それは流石にお邪魔じゃないかなぁ? 提督は止めておきましょう?」
天龍「はっはっは……そんな細かいこと気にするなよ! で、誰がいいと思う?」
龍田「……」
雷「ふぅあ……あら、天龍さん、おかりなさい」
天龍「起こしちまったか? すまねぇな」
雷「ううん、もうおきてお風呂いけなかったし、ちょうど良かったわ」
天龍「ははは……そうか、そうか」ナデナデ
雷「えへへ……」
龍田「はぁ……」
天龍「? いきなりため息なんかついてどうしたんだよ?」
龍田「べつにぃ。なんでもないよ?」
天龍「ふーん。まぁ、いいや」
雷「あら、どこかいくの?」
天龍「ちょっと勉強にな」
雷「へぇ、すごいのねぇ。頑張ってね!」
天龍「おうよ!」
おはようございます。
寝落ちからのバタバタで報告も書き込めていませんでした……申し訳ありません。
ここのところ寝落ちが続いてしまっているので、普段の更新開始時間を24:00→23:00に変更してみようと思います。
23:00に帰れなそうな日はお休みということでsageで報告入れます。
皆様に御迷惑をおかけしてしまい心苦しい思いです。拙ない当スレではありますが、今後も御拝読・お楽しみいただければ幸いです。
最後になりましたが本日はお休みなので天龍の続き11:30から更新していきます。
鎮守府 執務室
コン、コン
天龍「おーい、提督、いるかー?」
霧島「おあいにく様ね。私たちだけよ」ペラ
扶桑「うふふ……こんばんわ。どうしたの?」
天龍「あ、姐御たち、お疲れ様です!」ビシッ
霧島「はいはい、お疲れ様」カキカキ
扶桑「いやねぇ、ちゃんと目を見て話さないと。霞に怒られるわよ?」
霧島「……」ペラ
扶桑「天龍ちゃん、ごめんなさいねぇ」
天龍「あ、いえ……」
扶桑「どうかしら? 消灯まで少し時間もあるし、お茶でも飲まない?」
天龍「すみません。オレ、提督に用があるのでまた今度、誘ってください」
扶桑「あら、そう? 残念ねぇ」
霧島「……世間話なら他でどうぞ」カリカリ
天龍「あ、あの……それで提督のやつがどこいったのか知ってますか?」
霧島「……提督なら今日はもう間宮のほうに行かれてると思いますよ」カリカリ
天龍「へ? 間宮ですか? なんでまた」
霧島「私に用がないならさっさといってください。このとおり調べ物で忙しいんです」
天龍「あ、すんません! それじゃ、失礼します!」ビシッ
ガチャ
扶桑「はぁ……それじゃあ、私も夜警にいってくるわね。さぼるわけにもいかないし」
霧島「当たり前です。真面目にやってください」
扶桑「ふふ……」
霧島「……あなたが何をしたいのかは知りませんが、あまり鎮守府を引っ掻き回さないでくださいよ」
扶桑「え? そんなつもりはないんだけれど……」
霧島「ふん……」カリカリ
鎮守府 間宮
提督「……」チビチビ
間宮「……」ニコニコ
提督「はぁ……」
間宮「……」ニコニコ
提督「む――」
間宮「はい、どうぞ。温燗です」
提督「流石は給糧艦だな。気が利くな」
間宮「いえいえ、お褒め頂いてありがとうございます」
提督「……」チビチビ
間宮「……ちょっとお酒には会わないかもしれないけれどジェノベーゼがあるんです。いかがですか?」
提督「む……まぁ、いいか。寄越せ」
間宮「はい。ふふ……提督のお好きなもの入れたんで沢山食べて下さいね?」
提督「は? ジェノベーゼにか?」
間宮「はい」
提督「ふむ……見た目は普通だが――お、鶏肉か」
間宮「ええ、鳥肉ですよ。この間、お出ししたときにお気に入りだったようなので」
提督「そうか」ガツガツ
間宮「ふふ……」
ガラッ!
天龍「おじゃまするぜー!」
提督「意外とこんな取り合わせも悪くないものだな……」チビチビ
間宮「え、えっと……天龍ちゃん、どうかしたの?」
天龍「あ、間宮さん、こんばんわっす!」
間宮「え、ええ、こんばんわ」
天龍「提督に用があってきたんだけど、一人で飲んでたのかよ。わびしいこっって」
提督「……一人だとなにか問題があるのか」
天龍「いやいや、そんなことはないけどさぁ」
提督「で、何だ」
天龍「ああ、これさっぱりわからねぇんだよ。教えてよ」
提督「面倒な」
天龍「えー、いいじゃん。へるもんでもねぇし」
提督「ちっ……別に教えないとはいってないだろ」
天龍「おっ! あんがとさん!」ゴクゴク
提督「は?」
天龍「なんだよ?」
提督「おまえ、それは私の酒だぞ。第一、教えを請いに来て酒を飲むやつがあるか」
天龍「あ……いけね」
間宮「あ、あの、お勉強は今度にしたらいかがですか?」
提督「当たり前だ、酒を飲んだやつに教えるなどばかばかしい……」チビチビ
間宮「かわりに少しお話してみるのはいかがですか? 艦娘との交流の件でこの間、愚痴ってらしたしお酒の席はちょうどいいんじゃないですか?」
提督「いや、しかし、天龍か……」
天龍「なんか不満なのかよ」
提督「いや、そんなことはないが……」
天龍「ふーん」
間宮「そ、そうだ! あれやってみたらどうですか?」
提督「何をだ」チビチビ
間宮「マジックですよ」
提督「はぁ!?」
天龍「へぇ、提督、マジックなんてできるのかよ。意外だな」
間宮「ええ、すごい上手なんですよ」
提督「待て、待て! なんでお前がそれを知っている?」
間宮「え?」
提督「鎮守府でやったことはないはずだぞ!」
間宮「あれ? お忘れですか軍令部時代に――」
提督「!? やめ、この話はやめ!」
間宮・天龍「「?」」
提督「軍令部時代など思い出しただけで酒がまずくなる!」
間宮「す、すみません。でも、また見たいなぁって」
提督「はぁ……仕方ない。簡単なものでよければ見せてやる」
間宮「本当ですか! やった!」
提督「……おい、天龍、この山札から4枚選んでみろ」
天龍「え? ていうか、どっからトランプだしたんだよ」
提督「企業秘密だ」
天龍「えぇ……」
間宮「これってシャッフルしてもいいんですよね?」
提督「ん? ああ、好きにしろ」
間宮「うふふ」シャッシャッシャ
天龍「ずいぶん、楽しそうっすね」
間宮「私。こういうの大好きなの。はい、天龍ちゃん」
天龍「?」
間宮「ほら、4枚選ばないと」
天龍「あ、そっか。よっしゃ、これとこれと――これで」
提督「じゃあ、開けてみろ。いいか? くれぐれも数字はいうなよ」
天龍「そ、そんなの分かってるし!えっと――ふむ、ふむ」
間宮「へぇ」
天龍「うわ!」
間宮「? どうしたの?」
天龍「いや、いきなり顔が近かったから……」
間宮「あ、ごめんなさいね」
提督「……確認はしたか? よければそこへ伏せておけ」
天龍「お、おう、いいぜ」
提督「ふっふっふ……それではそのトランプを当ててやろう。一度しかいわんからな、ききのがすなよ」
天龍「おっし! 来い!」
提督「相変わらず、やかましい奴だな……ふむ、カードは各スートのAだな」
間宮・天龍「「え?」」
提督「な、なんだ? 合っていただろ?」
天龍「え、いや、いいづらいんだけど……」
間宮「う、うん」
提督「馬鹿な! そんなはずはない! もう一度、確認してみろ!」
天龍「いや、だって――あれ?」
間宮「どうした――あ」
提督「どうだ、合っていただろ」
天龍「すっげー! いつの間にかかわってる」
間宮「……」トランプシラベ
提督「はぁ……飲んでいたからな、少し不安だったがうまくできてよかった。ちなみに最初の4枚はハートの8、クローバーの2と10、スペードのクイーンだな」
天龍「お、正解! いや、提督、軍人よりも手品師のほうが合ってんじゃねぇか?」
提督「ふん……うるさい」チビチビ
間宮「うーん……トランプは普通--あ」ピョン
提督「あまりトランプを曲げるなよ。折り目がつくと面倒だ」
間宮「す、すみません」
提督「……別に構わん」
天龍「ほえぇ……トランプがすごいワケじゃないんだな」
提督「当たり前だ」
天龍「ならさぁ、これオレでもできるかな?」
提督「止めておけ。お前はがさつだからな、向いてない」
天龍「いや、でもこれできれば駆逐の奴らも驚くぜ! 教えてくれよ」
提督「嫌だ。やるなら自分で考えて練習しろ。なんでも人に聞けばいいと思っているなら大間違いだぞ」
天龍「ケチ!」
提督「そうだな。私は吝嗇家だな」
天龍「ちぇ、いいよ、いいよ」ゴク
提督「貴様、だからそれは私のだといっているだろ!」
天龍「しらねぇなぁ」
提督「こ、この!」
間宮「ふふ……」
天龍編 艦
というわけで天龍編 艦です。
お待たせして申し訳ありませんでした。
次回、ニムですね。
潜水艦は高め出てないからそろそろ大丈夫でしょ(慢心)
提督から伊26への感情度 ↓コンマ以下
伊26から提督への感情度 ↓↓コンマ以下
ニムから提督への感情度が90OVERです!好感度コンマに移行します。
赤城越えに期待がかかる。
提督から伊26への好感度 ↓コンマ以下
伊26から提督への好感度 ↓↓コンマ以下
裏返っただと……?
提督側が歩み寄るってレアケースやね
提督から伊26への感情度:20 提督から伊26への好感度:89
伊26から提督への感情度:98 伊26から提督への好感度:59
それでは今回はここまでになります。
有り難うございました。
乙
ただ超どうでもいいことで悪いけど「こんにち『は』」「こんばん『は』」だぞ
更新してきます。
>>120
うわぁぁ! 1の無学さを露呈してしまいました。
特に意識してなかっただけに顔から火が出るほど恥ずかしい。
ご教授いただきありがとうございます。以後、気をつけます。
――13:00――
鎮守府 第2会議室
赤城「作戦はわかりましたか?」
伊26「もちろんだよ。だって、提督もそれでいいっていったんでしょ?」
赤城「ええ」ニコニコ
長門「……」
翔鶴「……」
伊26「? どうかしたの?」
赤城「いえいえ、なんでもないですよ? あなたはただ作戦の遂行を考えておきなさい」
伊26「うん。それじゃあ、がんばるから期待しててよ」
赤城「ええ、ええ、大丈夫、大丈夫ですよ」
伊26「それじゃあね!」
ガチャ
長門「……赤城、よかったのか?」
赤城「はて、連合艦隊旗艦殿にはなにかご懸念が?」
長門「わかりきっているだろ。勝手に上官の名前を使うなど許されることではないぞ」
赤城「いいんじゃないですか?」
長門「おい、そんなあっさりといっていいことではあるまい」
赤城「はぁ……わからない人ですねぇ。そんなことだから土壇場で金剛に旗艦の変更されたりするんですよ」
長門「! 貴様っ!!」
赤城「図星をつかれたからってそんなに怒らないでもいいじゃないですか。お飾りの連合艦隊旗艦と思われたくないのなら奮戦することですね」
翔鶴「あ、赤城さん!?」
長門「ちっ……話にならん! お前が口だけでないことを祈っておくぞ」
バタン!
翔鶴「あ、あの、本当にこれでよかったのでしょうか?」
赤城「当たり前でしょ。ふふふ、アッハッハ……なんとやらとはさみは使いようというでしょ?」
翔鶴「は、はぁ」
赤城「ふん……秋月の方はあなたが説得しておきなさい。せめて死ぬ気でやるようにって」
翔鶴「……」
赤城「返事が聞こえませんねぇ?」
翔鶴「は、はい……」
――14:00――
鎮守府 演習場 観覧席
提督「はぁ……」
鈴谷「あれ? 今日は元気ないじゃん」
大淀「しかし、ため息はやめてください。士気にかかわります」
提督「ふん……演習に参加するわけでもないのに士気な」
大淀「やる気の問題です……それがなにか?」
提督「そうか、そうか」
大淀「……」
鈴谷「あ、あはは……それにしてもどうしたの?」
提督「秘書艦が演習に参加しようが、演習を観覧しようが書類の量は減らんのでな。仕事をしているはずなのに理不尽だと思わんか?」
鈴谷「あはは……なるほど、なるほど。まぁ、がんばるしかないじゃん?」
提督「まったく、人事だと思ってからに」
鈴谷「そりゃあ、まぁね」
提督「なんならお前たちも手伝ってくれてもかまわんのだぞ」
鈴谷「え? い、いやぁ、それはちょっと……」
大淀「もう当分は書類は見たくないです……」
提督「使えんな」
鈴谷「ひどっ!?」
大淀「ちっ……」
提督「それで、準備のほうはどうなっているのだ」
神通「……提督、両陣営ともに所定の位置に到着いたしました。あとは開始の合図を待つのみとなっています」
提督「ご苦労。それでは無線を開け」
大淀「了解です」
鎮守府近海
提督『それでは演習を開始する。全軍、訓練だからといって手を抜くなよ』
アイオワ「さぁ、始まったわね!」
ビスマルク「……」
サラトガ「どうかしたの?」
ビスマルク「別にぃ」
Z1「絶対にこの編成が不満なんだろうね」ボソボソ
Z3「でしょうね」ボソボソ
プリンツ「まぁ、アメリカの艦娘に主導権とられるのは私も面白くないです」ボソボソ
ビスマルク「うるさいわよ! プリンツ!」
プリンツ「ええ!?」
アイオワ「さぁて、ナガートはどう出てくるかしらねぇ」
サラトガ「今までのことを考えれば正面から向かってくると思うけれど。ビスマルクはどう思う?」
ビスマルク「……まぁ、長門は演習だと猪だし、そうなんじゃない?」
サラトガ「けれど今回はアカーギもいるわ。彼女はVery smartよ?」
Z1「え、えっと……赤城さんはだいじょうぶじゃないかな?」
アイオワ「Why?」
ビスマルク「あなたちゃんとデーター確認してるの? 赤城は演習だと大したことないわよ」
アイオワ「? でも、この前、一緒に出撃したときは凄かったわよ」
ビスマルク「実戦は化け物じみてるのは認めるわ。けど、これは演習よ。十中八九、航空戦は適当にやってれば制空権を取れるわよ」
サラトガ「……だからといって油断していい訳にはならないでしょ? ほかの艦娘だっているのよ?」
Z3「長門と赤城は普段からぎくしゃくしてるわ。ほかは誰を選んだのか知らないけれど、連携もお察しよ」
サラトガ「む……」
アイオワ「OH! I see! Sara、あなたならアカーギから制空権とれる?」
サラトガ「負けるとは思わないけど勝てるとも思わないわね」
アイオワ「む……それだと正面からやるのは微妙かなぁ。ただビスマルクたちのいうとおりなら――」
Z1「ん?」
アイオワ「What?」
Z1「いや、今、潜水艦の音――雷跡! よけて!」
サラトガ「え――」
鎮守府近海
大淀『サラトガ、中破判定! 偽装の出力を70%に変更してください!』
赤城「……伊26は仕事してくれましたね。大破判定までいかなかったのは残念ですが、十分でしょう」
長門「うむ」
秋月「そ、それではすぐに潜水艦を救出に向かいましょう」
赤城「は? まだですよ」
秋月「え」
赤城「伊26には全力でその場から逃げるように指示を出しておきました。敵の駆逐艦をつり出すまでは動きませんよ」
秋月「それだと潜水艦が……」
赤城「轟沈判定が出ればそれまでの子だというだけです」
秋月「そ、そんな……」
赤城「大丈夫ですよ、大丈夫。実戦ではもちろんこんなことはしないから」
秋月「はい……」
赤城「いい子ですね。ふふ……」
長門「――」ウデクミ
山城「……長門がこんな作戦にのるなんてめずらしいわね」ボソッ
長門「……む。私にもすこし事情があってな」
山城「ふーん……」
鎮守府近海 海中
伊26(うーん、中破か……追撃しよっかなぁ?)
伊26「いや、やめとこ。作戦通りに離脱しなきゃ」
伊26(提督の作戦だとこれで駆逐艦を本体と引き離して、手薄になったところを一気に強襲するんだよね。大丈夫、あたしはちゃんと働いた。あとはほかの子たちのお仕事)
伊26「まぁ、提督の作戦なら心配する必要もないか」
鎮守府 演習場 観覧席
提督「……おい」
神通「はい」
提督「赤城の彩雲の位置を教えろ。どこまで捕捉していた」
神通「はい――えっ?」
提督「どうした」
神通「そ、それが彩雲どころか零戦も含めると演習場のほとんどを捕捉しています。開戦と同時に展開させていますから用意の作戦かと」
提督「……なるほどな」
鈴谷「へ?」
提督「航空隊をすべて偵察にまわしていたのだろう。相手が体勢を整える前に潜水艦をちらつかせて、護衛の駆逐艦を引き剥がすつもりなのだろうな」
鈴谷「あ、そんなこといってる間に赤城さんの航空隊戻り始めた――って、はやっ!?」
提督「……これは勝負あったかも知れんな。用意が違いすぎる」
――1時間30分後――
大淀「赤城攻撃隊によってサラトガ、轟沈判定! 演習海域より離脱してください!」
提督「終わったな」
鈴谷「え、でもまだ戦艦2隻も残ってるし……」
提督「潜水艦につられて駆逐を引き離されすぎた。護衛がいなければいくらあの二人でも挽回は難しいだろうな」
鈴谷「うっ……まぁ、そりゃあ、そうだよね」
サラトガ『うっ……油断した。ごめんなさい』
アイオワ『OK! これで制空権はもうとれないわね! 一気に接近するわよ!』
ビスマルク『はぁ……後手、後手ね』
鎮守府 執務室
提督「演習ご苦労だった。長門の作戦勝ちだったな」
長門「う、うむ……」
提督「どうした?」
長門「い、いやなんでもない」
提督「? まぁ、いい。あとは伊号第二十六潜水艦も難しい任務であったと思うが、よくこなしたな」
伊26「ううん、当たり前のことだよ。提督の作戦が間違ってるはずないしね」
提督「ん?」
伊26「どうしたの?」
提督「いや、なんでもない。赤城たちの動きもよかった。お前たちにはとくに注意することもない、この調子で励めよ」
赤城「! ありがとうございます」
提督「逆にアイオワは最初の油断が最後まで尾を引いたな」
アイオワ「Boo……」
提督「膨れていないで反省するように。まったく……」
アイオワ「Yes……」
提督「本当にわかっているのか?」
アイオワ「……Of course」
提督「はぁ……各艦、所感は3日後までに提出するように。それでは解散」
――19;30――
鎮守府 潜水艦寮 談話室
伊26「ふぁ……眠くなってきちゃった。報告書はあしたでもいいかな?」
伊58「あ、ニム、やっとみつけたでち!」
呂500「探しましたって!」
伊26「? どうしたの?」
伊58「これに署名してほしいでち」
伊26「潜水艦呼称問題? なにこれ?」
伊58「提督に呼び方を変えてもらうための署名でち。ニムもいつまでも伊号第二十六潜水艦じゃいやでしょ?」
伊26「別に?」
伊58「え?」
伊26「だって、提督が言ってるんでしょ? それなら間違いないよ」
伊58「け、けど……」
伊26「え、ちがうかな? 提督のいうこと聞いてたから今日も勝ったんだよ? ろーちゃんもそう思うでしょ?」
呂500「た、確かに提督は優秀だって思うけど……さすがにそこまでは思わないかなって……」
伊26「ふーん。まぁ、私はやめとくから別の人あたってよ」
伊58「わ、わかったでち」
伊26「うん」
伊26編 艦
これをニム編という暴挙。
正直、サラトガに魚雷当てるためだけに書いたといわれても反論できませんわ……
不穏は個別で回収していきます。感情度98とか平和に終わらせるわけないんだよなぁ……
次回は電ですね。
楽しみであり、心配……
提督から電への感情度 ↓コンマ以下
電から提督への感情度 ↓↓コンマ以下
雷に比べれば……まぁ
比較的というか平和なコンマ。
これなら深雪様は元気そうですね。
提督から電への感情度;33
電から提督への感情度:56
今日はここまでになります。おやすみなさい。
乙
潜水艦同士、姉妹ですら一枚岩ではないという恐ろしさ
そういえば姉妹コンマとらなかったね
日本軍の艦載機は旋回力は高いが、アメリカ軍の艦載機に比べると上昇力と最高速度が絶望的に劣っている。
特に同時スタートで開始される演習の様な場にて、高度の取り合いでは機体スペック的に赤城の艦載機は必ず負けてしまい
位置的有利からの一撃翌離脱を徹底されると赤城には成す術が微塵も無い。
故に最初から制空権の奪取に固執せず索敵にのみ注力し、サラトガの位置情報を最速最短で補足
戦略的不利を情報的有利で押さえ込み、戦術的有利にまで昇華させている。
おそろしく冷静で現実的な作戦、オレでなきゃ見逃しちゃうね
なんとなく赤城は実際の戦闘でも同じ事しれっとやりそうな気がする
提督の案だと偽って他の艦娘を死地に向かわせるとこまで含めて
ヤンデレ(強)とはいうけれど赤城が好きなのは提督という人間ではなく自分に勝利をもたらす提督という軍隊内の便利な装置でしかないんじゃないか……?
好きな人の横にいたいからではなく自分に都合よくその権力を振るいたいから秘書艦の座を欲したんじゃないかとまで思えてくる
それに比べてゴーヤが署名集めてる『潜水艦呼称問題』のなんと平和なことよ
>>144
たぶん絶対そう
でも、そんな戦闘狂の策士が気づかない間に道具扱いの提督にゾッコンになってて
しかも余裕のある振りしてるうちに鈴谷に奪われちゃうんだぞ?
笑みがこぼれるね
ニムは盲信的なアレかな?
>>145
でも本人が深刻にストレスを感じてきたら、最後には戦えなくなるか部隊を巻き込んでの轟沈に発展するぞ?
更新していきます。
本日の進行ですがお品書き投下→23:30あたりから安価→第六駆逐感情度コンマ→電編投下
になります。
今日も終わる時間が遅くなりそうなので先に安価とりますが、ご了承ください。
>>138
あの時間だとコンマ多くなるし、やめたほうがいいかなぁって思ったのでとりませんでした。
仲良しこよしで第六駆とか動かしやすいキャラを逃がすはずがない(断言)
>>140
手刀見逃さなさそうだけど、書いてあることがガチ有能で草生える
>>144
赤城さんからすると提督が観覧する演習はLiveバトルで勝ってるぐらいの気分なはず……いや、あんまりいうと未来の自分の首絞めそうなので自重します。
>>146
握手
>>145、>>148
ゴーヤとろーちゃんだけなら間宮占拠して篭城するぐらいですみそう。
……二人だけなら。
>>147
かなり近いというか、ドンぴしゃり。
……おかげでニムの過去がクッソ重くなったけど、許してください、なんでもしますから!
やっぱりすげぇよニムは
新しいおしながきです。
安価で新規の艦娘をとる場合は名前を入れてください、既出のお話には番号もしくはタイトル名で対応します。艦娘の指定が複数or意図が読み取れない場合は下にずれますので御了承ください。 ※複数の艦娘同士の感情度を計りたい場合は書き込んでいただければ可能かどうかお返事するので、お気軽にどうぞ。
抜け番については現在、選択中です
1、比叡と提督とうなぎのゼリー寄せ(比叡、金剛)
2、弥生の提督語教室Ⅱ(弥生、神通)
3、赤城日記Ⅱ(赤城)
4、曙ほのぼの(曙)
5、潮奮闘記(潮)
6、羽黒と加賀(羽黒・加賀)
7、提督~追想の刻・独逸編~Ⅱ(提督、グラーフ・過去)
8、あきつ丸VS提督(あきつ丸)
9、対潜哨戒部隊記録(朝潮、由良、五十鈴)
10、加賀の鎮守府ぶらり旅(加賀)
11、霞の不覚(霞・過去)
12、霧島と榛名と提督と(霧島、榛名)
13、懺悔(蒼龍)
14、我らの手に栄光を(飛龍)
15、誰がために幸運の鶴は翔ぶ(五航戦)
16、五十鈴のなく頃にⅡ(五十鈴・過去)
17、不知火葛藤(不知火)
18、すすめ、すすめ(ポーラ)
19、提督から見た世界Ⅱ(曙、霞、敷波)
20、COOL JAPAN(アイオワ)
21、忠臣(陽炎・神通)
22、お父さんと私と時々、加賀さん(山風)
23、女郎蜘蛛(赤城・蒼龍)
24、空谷の跫音(鈴谷)
25、提督ラヂオ(間宮)
26、自由・平等・友愛(リシュリュー)
27、特務艦(間宮・大淀・明石)
28、群狼作戦(呂500)
29、
30、華の二水戦(神通・不知火・陽炎・雪風・霞・黒潮)
31、幸運の価値(雪風)
32、アシカ作戦(浦風・金剛・間宮・敷波)
33、眼帯(天龍)←NEW
34、黒い海のそこから(伊26)←NEW
35、連合艦隊旗艦(長門・金剛)←NEW
その他、新艦好感度コンマ(記名)
【未開放】
ドイツ組と観劇【プリンツ・呂500の感情度コンマで開放】
潜水艦呼称争議【伊19・伊164・伊8・伊401の感情度コンマで開放】
初期艦はなんでもしってる【叢雲の感情度コンマで開放】
提督改修工廠【暁型の感情度コンマで開放】
冷戦【多摩の感情度コンマで開放】
二航戦の憂鬱【葛城・天城の感情度コンマで開放】
第八駆逐隊、出撃!【大潮・荒潮の感情度コンマで開放】
降涙恋慕【二部完結で開放】
胡蝶乱舞【二部完結で開放】
萩風提督観察記【川内の感情度コンマで開放】
行け、私が想いよ、黄金の翼に乗って【ローマ・イタリア・リベッチオの感情度コンマで開放】
海防艦とネコ【択捉・l国後・占守の感情度コンマで開放】
あの航路へと【飛鷹の感情度コンマで開放】
さぁ、勝利の砲撃を【大和・矢矧の感情度コンマで開放】
工廠騒動記【夕張の感情度コンマで開放】
第四駆逐隊の見た鎮守府【野分・舞風の感情度コンマで開放】
我ら西村艦隊【山城・扶桑・朝雲・山雲の感情度コンマで開放】
第十一水雷戦隊【響・暁の感情度コンマで開放】←NEW
安価いくぜよ。
おしながきは>>152を参照してください。
既出のお話は番号orタイトル、新規は艦娘の名前でどうぞ(Zara、浦波は下にずれます)
↓
↓×2
↓×3
↓×4
↓×5
↓×6
ご協力ありがとうございます!
今後ですが
三保関事件→伊勢→龍驤→神風→眼帯→川内→初春→我らの手に栄光を
という進行になります。
>>151
提督「止まるんじゃねぇぞ……」
続いて第6駆逐隊コンマ
えげつない数字がほしいような、やめてほしいような……
雷から電への感情度 ↓コンマ以下
電から雷への感情度 ↓↓コンマ以下
電から響への感情度 ↓×3コンマ以下
響から電への感情度 ↓×4コンマ以下
電から暁への感情度 ↓×5コンマ以下
暁から電への感情度 ↓×6コンマ以下
え……電、みんなに嫌われてない?
大丈夫? ケッコンする?
電から響への好感度 ↓コンマ以下
響から電への好感度 ↓×2コンマ以下
響とは上手くいって良かった。
しかし、長女と三女には……
雷から電への感情度:23
電から雷への感情度:26
電から響への感情度:96 電から響への好感度:73
響から電への感情度:14 響から電への好感度:95
電から暁への感情度:82
暁から電への感情度:20
――22:00――
鎮守府 執務室
提督「はぁ? 冗談はやめろ」
天龍「いやいや、そんなににらむなって! 本当に電のやつがどこにもいねぇんだよ!」
提督「分かった、分かった。はぁ……館内放送の使用を許可する」
天龍「いやぁ、助かったぜ! 恩に着る!」
提督「……待て」
天龍「? なんだよ」
提督「見つかったら私の電話に一報いれろ」
天龍「えっと、心配してくれてんのか?」
提督「あたりまえだ。私はお前たちの保護者のようなものなんだぞ」
天龍「お、おう、連絡はいれるよ。――あ、でも、オレ、提督の番号しらねぇんだけど……」
提督「龍田に聞け」
天龍「え?」
提督「なんだ」
天龍「あ、いや、なんでもねぇ。放送の使用認めてくれて恩にきるぜ!」
バタン!
提督「ふん……」バサッ
赤城「? お出かけですか?」
提督「少し町に出てくる」
赤城「……電を探しに?」
提督「そんなわけないだろ。ただ飲みにいくだけだ」
赤城「へぇ。ふふ……」
提督「なんだ?」
赤城「いえ、お気をつけて」
提督「ああ」
――23:00――
鎮守府周辺の町 商店街の裏路地
電「うっ……ご飯食べてくれないのです……」
子犬「クゥーン……」
電「えっとお医者さんに……でも時間が……ど、どうすればいいのです。うぅ……」
?「やっと見つけたぞ、馬鹿者め」
電「し、司令官さん! な、なんで……」
提督「なんでもくそもない! もう門限どころか、消灯時間も過ぎているぞ! 馬鹿が」
電「え?」
提督「説教はあとだ。とにかく帰るぞ」グイ
電「ま、まってほしいのです!」
提督「問答無用。お前を探すのに私がどれだけの人に迷惑をかけたと思っている!」
電「で、でも、この子が……!」
提督「ん? 子犬か……おい! だいぶ、弱っているように見えるがどうしたのだ!?」
電「え?」
提督「さっさと説明しろ!」
電「は、はい! 鎮守府に戻るときにぐったりしてるのを見つけたのでかわいそうなので介抱してたんですけど、ご飯も食べてくれないのです……」
提督「……獣医に連れて行くぞ」
電「でも、もう時間が――」
提督「寝ているのであればたたき起こせばいいだろ! 頭を使え!」
電「うっ……」
子犬「クゥーン」
提督「いかん、辛そうだ。早く行くぞ!」
電「……はいなのです!」
――24:00――
鎮守府周辺の町 路地
提督「ああ、連絡が遅れてすまない。電は見つけた」
龍田『よかったぁ。天龍ちゃんも響ちゃんもおおさわぎだったんですよぉ?』
天龍『龍田だって顔、真っ青だったじゃねぇか!』
響『Дах!』
龍田『ちょ、ちょっと!』
提督「はぁ……ほかになにかあるか? 切るぞ」
龍田『あ、ごめんなさいねぇ。えっと……それじゃあ提督も電ちゃんも気をつけてきてくださいねぇ』
提督「ああ。それじゃあな」パタン
電「……あ、あの龍田さん、怒っていたのですか?」
提督「怒ってはいなかったぞ。心配はしていたようだがな」
電「あう……」
提督「あと、私は怒っていることを忘れるなよ。馬鹿者め」
電「あうあう……」
提督「ちっ……それにしてもよく寝ているな」
電「なのです」
子犬「すぅ……すぅ……」
提督「はぁ……救助活動を行っていたとはいえ、規則を破ったのは事実だから罰は与えるぞ。覚悟しておけ」
電「勿論なのです。司令官さんにもご迷惑をおかけしてごめんなさい……」
提督「今度からは自分で何とかしようとせずに周りに話せよ。お前はいつも自分で何とかしようとするがずいぶんと自信家なのだな」
電「そんなことは……」
提督「ない、なら周りに相談するなり頼るべきだろ」
電「でも、みんなに迷惑かけちゃうのです……」
提督「逆に言うがな、お前が失敗すれば私は大迷惑なんだ。それでもう何度も被害にあっている」
電「あう……ごめんないさのです」
提督「誤るなら改善しろ、馬鹿者め」
電「頑張ってみるのです……」
提督「口だけでなく、結果を出す努力をしろ」
電「は、はい」
提督「む……そ、それよりも寒そうだな」
電「? 確かにちょっと肌寒いので――」
提督「だれもお前のことなど聞いてない」
電「へ?」
提督「その子犬だ。外套を羽織っているからな、私が抱いたほうが暖かいだろ」
電「……なのです」
提督「お、おう。くふふ……」
電「……」ヒキ
提督「な、なんだその目は?」
電「な、なんでもないです」
鎮守府 駆逐艦寮 第六駆逐隊の部屋
響「うわぁ……」キラキラ
暁「……」
電「ご、ごめんなさいなのです……」
響「子犬を助けてたのなら仕方ないさ。ねぇ、暁姉?」
暁「……そうね。まぁ、無事で良かったわ」
響「それより私にも抱っこさせてくれないかな」
電「寝てるからやさしくしてあげてください」
響「勿論。うふ……うふふ……あ、暁姉もどうだい? かわいいよ?」
暁「はぁ……それよりもあたしは寝るわ……」
響「そう?」
暁「ええ、夜更かしは美容の大敵だって熊野さんも言ってたもの。おやすみなさい」
電「おやすみなさいなのです」
龍田「うーん、けどこの子どうするの? 飼うのは大変よぉ?」
天龍「だからって捨ててこいってわけにはいかないだろ。飼うしかねぇよ」
龍田「それなら誰かに買い方教わらないといけないわねぇ。猫は何人か飼ってる人いるけど、犬ってどうだったかしら?」
天龍「いや、どうだったかなぁ? いけなけりゃ、漣か秋雲あたりに調べてもらうか?」
電「あ、あの!」
天龍「ん? どうした?」
電「あ、明日、あきつ丸さんにきいてきます! 司令官さもそうしないと飼っちゃだめだって言ってたのです!」
天龍「……ん? 陸さんか、ああ、確かにおっかねぇの飼ってたよな。えっとあれだ、なんつったけ?」
龍田「ドーベルマンね」
天龍「あ、そうそう、それそれ!」
龍田「はぁ……。それよりも電ちゃん、本当に飼えるの?」
電「は、はい!」
龍田「でも、大変よ? みんなに協力してもらえないと絶対に無理だと思うわ」
電「皆さんには電がしっかりお願いするのです』
龍田「そっか、みんなが協力してくれるといいわね……勿論、私も天龍ちゃんも協力すするわよ?」
電「ありがとうございます」
龍田「ふふ……がんばってねぇ?」
電「はい!」
電編 艦
というわけで電編 艦です。
雷電はやっぱりなにかを救助しないと。
では、本日の更新はここまでになります。おやすみなさい。
さすがに2スレ目埋めたいので本日は通常の更新お休みします
すみません、今帰ってきました。
明日は午後からでいいそうなので更新していきます。
……そんなこといわれても家にも帰れなさそうなのは本当に草。
美保関事件
XX17年 8月 24日
――23:00――
鎮守府 演習場 乙軍布陣海域
長門『両軍、位置についたか?』
夕張「こ、こちら、乙軍。所定位置につきました」
陸奥『甲軍も所定地に到着。準備万端よ』
大淀『……本部、両軍の位置を特定しました。いつでも演習開始可能です』
長門『うむ、それでは来る西方再打通作戦のための夜間演習を開始する。提督はいないが、この連合艦隊旗艦・長門がすべてを見ているのだ、全軍、気を引き締めろよ! われらの砲雷撃戦こそが戦の華であると知らしめよ!』
夕張「りょ、了解!」
陸奥『……』
長門『む? 陸奥、なにかあったか?』
陸奥『いえ、なんでもないわ』
長門『それであれば早く返事をしてくれ』
陸奥『うふふ……ごめんなさいね』
長門『? それでは諸君の奮戦を期待する。以上だ』
ブチ
夕張「……さて、どうしようかしら」
神通「意見具申します」
夕張「あ、はい。どうぞ」
神通「先手必勝。那珂ちゃんと私たちの部隊が先陣をきって敵をかく乱します。その隙に本体が一気に肉薄し、敵の旗艦を打ち破るべきかと」
夕張「えっと、それはちょっと容れられないかなぁって……」
神通「? それでは夕張さんには名案があるのですか?」
夕張「そ、そういうわけじゃないんだけど。なんというか」
神通「煮えきりませんね」
夕張「うっ!」タジタジ
龍田「うーん……私も神通ちゃんの案はどっちかっていうと反対ねぇ」
神通「なにかまずい点が?」
龍田「別に神通ちゃんたちを信じてないわけじゃないけど、火力で負けてるのに正面から挑んでかく乱できるのかなぁって」
夕張「! それもそうよねぇ! やっぱりじっくりと陸奥さんたちへの対抗策を考えてから――」
那珂「え? こんな狭い演習場で悠長すぎない? そんなことしてるうちに接敵しちゃうと思うけど……」
夕張「うぐっ」
那珂「やっぱり、一気に強襲してたたいておくべきじゃないかな?」
夕張「それはそうなんだけど……」
那珂「作戦を考えるのもいいんだけど、あんまり優柔不断だと負けるよ? 分かってる?」
夕張「うぅ……あー、もう! こんな演習もともと長門さんたちの士気上げる儀式みたいなもんなんだし、そこまでまじめにやらなくてもいいじゃない!」
神通「……」ギロッ
夕張「な、なによ?」
神通「いえ」
夕張「で、でも、あんまりはでにやって長門さんの機嫌損ねるべきじゃないってのは分かるでしょ……?」
神通「分かりませんね。演習とはそういうものではありません。連合艦隊旗艦であろうが討てるのならば討つだけです」
那珂「神通ちゃんに賛成ー」
夕張「そんな簡単に――そ、そうだ! 龍田さんはどう思う?」
龍田「え?」
夕張「私はこの演習の本当の目的を否定するべきじゃないとおもうのよ! それに勝つにしても一気に戦況を決めるのは絶対にまずいわ!」
龍田「え、えっと……」
加古「ふぁ……おーい、旗艦殿、作戦決まった? もうねむくてさぁ」
古鷹「ちょ、ちょっと! 加古!」
加古「うーん? なんだよぉ、こんなの適当にやっておくべきなんだから突撃、おわりでいいじゃん」
夕張「それはそうなんだけど……ちょっと待ってください」
加古「まぁ、早めにね。戦ってるならまだいいけど突っ立ってるのはつらいしさぁ」
古鷹「」
龍田「はぁ……仕方ないわねぇ」
夕張「え?」
龍田「神通ちゃんたちの援護は私たちがするわぁ。夕張ちゃんは戦場をも俯瞰しながら、その後の作戦を考えたら?」
夕張「それはさすがにまずいと思うんだけど……。そ、そうだ私の部隊を二つにして――」
神通「いえ、兵の基本は常山の蛇勢。まともな士気もない部隊と連携が取れるとは思えません。私たちだけのほうがいいです。決断を」
夕張「……」
神通「戦機とは限られているものです。無言は肯定と受け取りますがよろしいですか?」
夕張「うぅ……どうすれば――」
那珂「はぁい! おっけねぇ! 第四水雷戦隊、出撃するよぉ! 全艦、那珂ちゃんにつづけぇ!」
夕立「ぽい!」
神通「……第二水雷戦隊、出撃! 私に続きなさい!」
不知火「了解!」
夕張「え? ……はぁ!?」
龍田「はぁ……あきらめましょう? 第十一水雷戦隊、いくわよ!」
天龍「ふぁ……お、終ったか?」
龍田「……出撃」
暁「しまらないわねぇ……」
夕張「そ、そんな、ま、待って!!」
加古「……? おーい、夕張、あたしたちはどうすんのよ?」
夕張「ど、どうするもこうするも、本当にどうすればいいのよぉ!?」
――22:30――
鎮守府 演習場
龍田「はぁ……大丈夫かしら。なにかいやな予感がするのよねぇ」
電「なのです?」
龍田「あ、ごめんなさいねぇ? 気にしないで」
暁「……」ウトウト
雷「ちょ、ちょっと大丈夫?」
暁「ふぁ……眠いだけよ、心配しないで……」
天龍「おいおい、こんなところでねるなよ? 訓練つっても夜戦はあぶねぇんだからな?」
暁「わ、わかってるし!」
天龍「ははは……そうか、そうか。で、龍田、どうすんだ?」
龍田「うーん、援護するって言っちゃったのよねぇ……はぁ、探照灯、照射、用意!」
雷「え? 囮なの?」
天龍「しかたねぇだろ。遠征部隊の俺たちが割って入っても、二水戦と四水戦の邪魔になるだけだろうしな」
龍田「……そうよねぇ」
電「?」
というわけで美保関事件Ⅰ 艦です。
本格的な激突まであと一歩。
夕張……すまぬ、すまぬ……
続いて伊勢の感情度コンマです。
提督から伊勢への感情度 ↓コンマ以下
伊勢から提督への感情度 ↓↓コンマ以下
お、これは木曽パターンかな?
提督から伊勢への感情度90QVERですので、好感度コンマに移行します。
提督から伊勢への好感度 ↓コンマ以下
伊勢から提督への好感度 ↓↓コンマ以下
なんてことだ、なんてことだ……
ぷっくぷーがとまらない
提督から伊勢への感情度:95 提督から伊勢への好感度:81
伊勢から提督への感情度:46 伊勢から提督への好感度:02
久々に提督がヤバイですね、なにしたんや
本日はここまでになります。
埋めはちょとスリムにしてるのでお待ちください。明日、明後日ぐらいにはできると思います(慢心)
すみません、少しだけ修正したので再投稿させて下さい;
偽装Love勢筆頭
ttps://dotup.org/uploda/dotup.org1438093.jpg
関係改善することってないんですか?
悲しい笑顔だなぁ…
よーく見たら白目黒目が逆になった薄目で睨んでそう
更新していきます。
気温ともに部長と1のクビがまじで寒くなってきて草
展望見えないし、部署壊れちゃ↑~う
>>237
うおぉぉぉ! ありがとうございます! 狂喜乱舞!
……ところで頭の上の数字って何なんですかね? タイトル獲得数かなにか?(すっとぼけ)
>>238
金剛となら苦手な上司と部下ぐらいにはなれるかもしれないです……
まぁ、好感度があれだから、うん……
>>240.>>241
天使みたいな笑みダルルォ!?(現実逃避)
――20:00――
鎮守府 中庭
蒼龍「……あの、誰との数値を計るか考え始めてから、もう三十分近いんですけど」
提督「むむむ……分かっている。もう少しで決める」
蒼龍「いや、そんなに悩むなら、もうこれやめたほうがいいんじゃないですか?」
提督「馬鹿を言うな、ここまでやって投げ出すなど無様なまねができるか!」
蒼龍「はぁ……」
提督「ちぅ……仕方ない、それならば伊勢にしよう」
蒼龍「え? 意外な所ですね」
提督「そうか? あれならそんなに悪い数字もださんだろうし、適任だろ」
蒼龍「いやぁ、フラグにしか聞こえないです」
提督「はっはっは! 安心しろ! なんせ、付き合いの古さで言えば日向たちとともに鎮守府一だからな!」
蒼龍「へぇ……」ガリ……ガリ……
提督「? どうした?」
蒼龍「あ、いえ、なんでもないですよ?」
提督「そうか」
鎮守府 戦艦寮 談話室
長門「むむ……」
利根「下手の考え休むに似たり。さっさと指すのじゃな」
長門「まて、まて、急かすな! ここが難しいところだろうが」
伊勢「え? そんなに悩むところかなぁ?」
長門「なに? どういうことだ?」
伊勢「あ……ごめんなさい」
長門「大丈夫だ。話してみてくれ」
伊勢「え……?」
利根「やめておくのじゃ」ニコ
長門「話すんだ」ニコ
伊勢「……龍が逃げないとあぶないとおもうんですけど」
長門「む……すこし狭いがまだ大丈夫だとおもうが?」
伊勢「うーん、でもこびん突かれてから――」
利根「! お、おい、横から口を出すでない! 気づかれたら長門の悔しそうな顔がみれんだろ!」
伊勢「えぇ? 趣味悪くない?」
利根「はっはっは……! 駒をぶちまけて投了する奴なんぞ、いじめてやるのじゃ!」
長門「い、いや、あれは任務でいろいろとあったから――」
利根「言い訳はきかんぞ」
長門「うむぅ……」
伊勢「はぁ……大人気ないなぁ」
利根「なんとでもいえ。遊戯とはいえ、武人が礼を忘れるなどあってはならんの――」
バーン
提督「伊勢は居るか!?」
利根「……提督、公共の場とはいえ、男子のお前はノックぐらいせんか」
提督「ん? なんだ、また将棋をしているのか」
利根「あ、おい、人の話を――」
提督「伊勢、どっちの手番だ?」
伊勢「え。えっと後手の長門さんです」
提督「ふぅん? ほぉーん? あれがこうで、こうして……」
利根「おい、蒼龍。これを早く連れて行ってくれ、邪魔じゃ」
蒼龍「ご、ごめんなさいね?」
提督「――はっはっは! 利根にしては珍しく負けそうではないか」
利根「はぁ? いや、これは我輩のほうがさしやすかろう」
提督「いやいや、いくら龍が取れても角・桂との2枚換えでは――」
蒼龍「て、提督!」
提督「……なんだ?」
蒼龍「早くやらないと今日のノルマ達成できなくなりますよ?」
提督「む……確かにな。伊勢、ちょっと用事があるのだが良いか?」
伊勢「……勿論良いですよ」
提督「それではちょっとこっちへ来てくれ」
伊勢「はい、はい」
利根「やっと、行ったか。はぁ……それでは続きを――」
長門「あ……なるほどな……」サッ
利根「ちっ……」
鎮守府 戦艦寮 廊下
伊勢「それで私に用事って何ですか?」
提督「いやな、これを使わせほしいのだ」
伊勢「? カメラですか――あ! 青葉の新聞の奴ですか……」
提督「そうだ」
伊勢「い、いやぁ、遠慮しておきますよ。ひゅ、日向とかにしておけばいいんじゃないですか?」
提督「日向か……検討しておく。ほら、さっさと撮ってしまうぞ」
伊勢「うぐ……そ、蒼龍!」
蒼龍「へ? あ、はい」
伊勢「なんとかして!」
蒼龍「いや、なんとかっていわれても……どうすればいいのよ」
伊勢「提督を説得して!」
蒼龍「いやぁ、それはちょっと……」
伊勢「むむ……とにかく、私は写真なんかとりませんよ!」
提督「別に減るものであるまい」
伊勢「減るの!」
提督「はぁ?」
伊勢「とにかく、私は絶対にやりませんからね!」
提督「お、おい、待――行ってしまった……」
蒼龍「……で、どうするんですか? 追いかけます?」
提督「い、いや、こんなに嫌がるのは予想外だった……一旦、執務室に戻って作戦を練り直す」
蒼龍「はい、はい」
提督「うぐぐ……な、何故だ……完璧な選択だったはずなのにぃ……」
XX06年 7月 18日
――16:00――
日本 軍令部
伊勢「はぁ!? この作戦って正気なの!?」
日向「私にいわれてもな。作戦の立案者に文句は言ってくれ」
伊勢「うっ……それはそうだけど……こんなの無茶苦茶じゃない!」
日向「この間、航空戦隊の指揮官が戦死したからな。国民の戦意高揚のためにも大きな戦果がほしいのだろう」
伊勢「納得いかない」
日向「そうか」
伊勢「なにさ、日向はこんな無茶苦茶に納得してるの?」
日向「別に。私たちは兵器だ、やれと言われればやるしかあるまい」
伊勢「……ご立派なことで」
日向「そうか? 当然のことだろ」
伊勢「……ちょっと出てくる」
日向「なんだ、本当に作戦の立案者に文句を言ってくるのか?」
伊勢「別にそんなじゃないよ。ただ顔を見てくるだけ」
日向「ふむ、気をつけろよ」
伊勢「なにが?」
日向「カッとなったときは大きく深呼吸をするんだ」
伊勢「はぁ?」
日向「……艦娘が人間を殴れば、それは君だけの問題ではなくなるということだ」
伊勢「……分かってるわよ」
伊勢編 艦
というわけで伊勢編 艦です。
完全に導入部。ちなみに戦死した指揮官は赤城の日記に出てる人ですね。
伊勢と日向は北号作戦編編って感じですかね、初霜・大淀もちょうど戦艦派だし
続いて龍驤の感情度コンマですね。
鳳翔さんと仲良し設定だけど、コンマしだいでは友情ぶっ壊れかもと思うと心が痛みますね
提督から龍驤への感情度コンマ ↓コンマ以下
龍驤から提督への寛恕度コンマ ↓↓コンマ以下
んん? これヤバない? ……誤字と数字的な意味で。
提督から龍驤への感情度コンマが90overです。好感度コンマに移ります。
提督から龍驤への好感度 ↓コンマ以下
龍驤から提督への好感度 ↓↓コンマ以下
さすが元一航戦
しんらいされてるなー
龍驤もか……
提督って航空機運用を研究してたからって理由つけて空母のヤバい奴押し付けられてるんじゃないかもしかして
あ……ついに駆逐艦にもヤンデレが(錯乱)
提督はこんないたいけな少女まで狂わせるのか……
提督から龍驤への感情度コンマ:100 提督から龍驤への好感度:52
龍驤から提督への感情度コンマ:28 龍驤から提督への好感度:90
今日はここまでです。
それではおやすみなさい。
鎮守府の地雷がまたひとつ……
乙
もう鈴谷と一緒に逃げるしか
結果的にだけど本当にここの鳳翔さんの見る目無いな…
まとめ役がこれだからここまで歪んだ可能性までありうる
提督にしろ鳳翔さんにしろ、統率によってカバーできるかもしれない歪みと、なんかもうそういう次元じゃない歪みがあるから…(フォロー)
どっちも傀儡(確信)
すみません、今から帰るので更新24時からになります
日曜という休日に23時まで拘束されて働かされるなんて…
鎮守府よりも>>1の会社のほうがドロドロでまっくーろくろすけだと思うの
帰ってきました。更新していきます。
>>262
一航戦とは、うごご……
>>263
そ、そんなことはないはず……たぶん
>>268
間宮「どこにいこうというのかね?」
>>274
まるでどこかの極道組織の4代目の如き見る目のなさ。
コンマ神が悪い(断言)
>>276
人の心は計り難いからね、仕方ないね
>>279
ソ、ソンナコトナイアルヨー
>>281
これが落ちついて3月になればお休みいっぱいもらえるから(震え声)
XX14年 4月
鎮守府 空母寮 龍驤の部屋
龍驤「ほぉ、キミがここにくるなんて珍しいな」
提督「これを読んでおけ」ポイッ
龍驤「はい、はい……っと」
提督「改二改装案だ。通すのに随分、苦労した」
龍驤「そりゃあ、ご苦労さんやね。ニシシ……なんや、うちのことそんなに期待してくれてるん?」
提督「……まぁ、していないといえば嘘になるな」
龍驤「ほぉう! 珍しく素直やん! 明日は槍が降りそうやね」
提督「ふん、私の航空戦力の運用論はお前と築きあげてきたものだからな」
龍驤「せやね。感謝しとき」
提督「ちっ。調子に乗りおってからに」
龍驤「あはは……」
提督「……執務室に戻る」
龍驤「はぁ!? お祝いにご飯でもおごってくれてもええやん?」
提督「面倒だ。気が向いたらな」
龍驤「……えぇ? ひどくない?」
提督「もういいか? 私はさっさと執務に戻りたいのだが」
龍驤「ん……もう少し話していってもええやん。お茶いれるで?」
提督「だから、忙しいのだ。馬鹿のせいで仕事も増えている」
龍驤「……ねぇ、それならひとつだけ聞かせて」
提督「別に構わんが手短にな」
龍驤「ふふ……本当にキミはかわらんねぇ。それでさ、どうしてうちみたいな旧式の艦をいきなり改装しようとおもったん? なに、ひょっとしてうちのこと好きなん?」
提督「馬鹿を言うな」
龍驤「ふーん……それならなんで?」
提督「……正直、一航戦の二人が使いにくい。それでお前に白羽の矢を立てたのだ」
龍驤「なるほど、なるほど。それなら加賀や赤城よりかはうちのことを信頼しくれてるってことやね?」
提督「む……」
龍驤「どうなの?」
提督「仕事の面では、な」
龍驤「くっくっく……そか、そか。まぁ、うちに任しとき。これでも元一航戦や」
提督「期待している。……ああ、そういえばお前とコンビを組んでいた鳳翔が着任するぞ。よかったな」
龍驤「え……?」
提督「正直、戦力としてはあまり期待していないが、一航戦があの調子では運用についても真剣に検討しなければなるまいな」
龍驤「いや、それは……」
提督「? なんだ、戦友が着任するというのに浮かん顔だな」
龍驤「そ、そんなことあらへん! めっちゃうれしいで!」
提督「はっはっは……そうか、そうか。よかったな」
龍驤「……」
提督「さて、それではな。お前も鳳翔に負けないように励め――」
龍驤「ま、待って!」
提督「なんだ」
龍驤「ほ、鳳翔のことなんやけど、伝えたいことがあるんや。キミも聞いといて損はないやろ?」
提督「ん? すでに資料には目を通した。結構だ」
龍驤「いやいや、資料だけでは分からんこともあるんちゃう?」
提督「ふむ……聞かせてみろ」
龍驤「まかしとき!」
龍驤(すまんな、鳳翔。でも、ここはうちの場所なんや……本当にごめんね)
XX14年 5月
鎮守府 正門前
鳳翔「――あら? 龍驤! 久しぶりね!」
龍驤「うん……」
鳳翔「ふふ……元気にしてた? また一緒にがんばりましょうね?」
龍驤「あはは……せやね」
鳳翔「ん? どうしたの? 元気ないじゃない?」
龍驤「そんなことないで。案内するからうちに着いて来てや」
鳳翔「ええ、ええ、お願いね」
龍驤「こっちや」
鳳翔「あ、それでこちらの提督ってどんな方なの?」
龍驤「……会ってみればわかるわ。はよいくで」
鳳翔「え? は、はい」
鎮守府 執務室
コン、コン
提督「入れ」カキカキ
鳳翔「失礼します」
龍驤「……邪魔するで」
叢雲「あ! ……ふふん! 邪魔するなら帰りなさい!」
龍驤「……それじゃあ、うちはこれで失礼するわ。あとは任せたで」
叢雲「え? は?」
提督「おい、なにを馬鹿をしている。さっさっと書類に目を戻せ」
叢雲「う、うるさい!」
提督「はぁ……」
鳳翔「え、えっと、航空母艦 鳳翔です。不束者ですが、よろしくお願いいたします」
提督「そうか」カリカリ
鳳翔「は、はい……」
提督「はぁ……しかし、軍令部も今更、旧式の軽空母を送ってくるなど何を考えてるのだ。当鎮守府の制空権は現有空母で既にまわっていると言うのに……ああ、もういいぞ。下がれ 」
鳳翔「え」
叢雲「ちょ!? いきなり、なにいいだすのよ! この前は――」
提督「うるさい! このまえのことは目処が立ったのだ!」
叢雲「はい、はい……もう勝手になさいよ……」
提督「とにかく、鳳翔、下がれ。戦場以外で、お前の仕事はなにか考えておく」
鳳翔「お、お待ちください! 私はまだ戦えます! 納得がいきません!」
提督「……言いたいことはそれだけか? 気が済んだのであれば下がれ」
鳳翔「!? し、しかし、この厳しい局面で――」
提督「なんだ、お前は私の命令に従わない権利があるのか?」
鳳翔「そんなことは……」
提督「ならば、さっさと下がれ! 戦局云々はお前に言われんでも分かっている!」
鳳翔「っ! ……し、失礼します!」ブルブル
バタン!
提督「うむ、いや、しかし、うむ……これは成功か、いや、失敗なのだろうな」
叢雲「……」
鳳翔着任、同日
――21:00――
鎮守府 空母寮 龍驤の部屋
龍驤「随分と減りが遅いやん? ほらほら、せっかくのうちの改二改装祝いや! いつもみたいに飲まないと損やで?」
提督「うむ……」
龍驤「どうしたん?」
提督「……いや、本当にあれでよかったのだろうか?」チビチビ
龍驤「いやいや、キミが具体的になにいったのかは知らんけど、もう過ぎたことやろ? 気にしないほうがええで」
提督「しかし、予備としてでも戦力は確保しておきたかったのだがな。それに誤魔化して戦線から退かせるなど、私に出来るわけがないだろ!」
龍驤「まぁ、キミの口には大して期待してないから安心しぃや、きっとひどい結果やろ? まぁ、鳳翔が前線を諦めてくれればそれでええんや」
提督「うぐっ!? き、貴様なぁ!」
龍驤「……あの子は戦うなんて向いてないんよ。旗艦なのに赤城庇って中破したときにそう思ったわ」
提督「ちっ……確かに旗艦が僚艦を庇うなど前代未聞だが、旗艦にしなければ問題はないのではないか?」
龍驤「いや、それでも艦種があかんやろ。空母が中破すれば置物やん、大破すればお荷物やで? それに旗艦が庇ったってことは当時は美談になったけど、明確な軍令違反やん?」
提督「それはそうだが……」
龍驤「鳳翔がいるだけで一航戦と二航戦の士気があがるんやで? キミの命令をきかない可能性のある旧式の艦娘をそこまで無理して使う必要があるん?」
提督「むむむ……」
龍驤「……」チビチビ
提督「はぁ……分かった。お前に後のことは任せる」
龍驤「おう、任せとき。万事滞りなく進めとくわ」
提督「ああ」チビチビ
龍驤「……すまんな」
提督「ん? なんだ?」
龍驤「なんでもないで? さぁ、今日は飲み明かすでー!」
提督「馬鹿。明日も仕事だ、間違っても残すなよ」
龍驤「たはは……了解、了解」
龍驤編 艦
といわけで龍驤編 艦です。
少女漫画みたいな展開。龍驤もこの時点では悩んでるけど、3年で面の皮ってバルジを手にするわけなんですが、その過程が大事やね(ニッコリ)
続いて神風ですね。
大正浪漫!
提督から神風への感情度 ↓コンマ以下
神風から提督への感情度 ↓↓コンマ以下
癒し枠やん!
駆逐艦のコンマって結構優秀!(ミッチーから目をそらしつつ)
提督から神風への感情度:37
神風から提督への感情度:85
あれやね、亭主関白と良妻的な。
それでは本日はここまでです。おやすみなさい。
今、仕事終わりました……
さすがに今日はお休みします、申し訳ありません
>>1の嫁が気になる
更新していきます。
ウエストとヒップとの兼ね合いもあるけど、バストは73あたりが至高なんだよなぁ……
それで小さいのきにしてると最高や! うへへ……
>>323
すっごい難しい質問ですやん。みんなすきやで? 指輪渡してるって意味だと50超えるし……
強いてあげるなら朝潮、加賀さんとか阿武隈とか
朝潮加賀さん阿武隈か…
加賀さん?!
鎮守府 対戦部隊本部
五十鈴「はぁ……海防艦に加えて、霞まで借りたのに全然、追いつかないないわね」
朝潮「申し訳ありません……」
五十鈴「別に朝潮が謝ることじゃないわよ」
神風「……」
由良「あの、なにかありましたか?」
神風「いえ、少し考え事を」
由良「はぁ」
五十鈴「……正直、私たちってあれに疎んじられてるし、そのせいで戦力抑えられてるんじゃない?」
朝潮「! そ、そんなことはないはずです! 多分……」
五十鈴「ちっ……分かってるわよ。でも、こんだけやってもねぎらいの言葉ひとつもないんじゃ、愚痴も出るってものよ」
神風「む……鎮守府の近海まで潜水艦が進入しているなど本来はありえない話ですからね。怠慢を責められても仕方ないことです」
五十鈴「でもさぁ、この前、金剛さんが帰還中に魚雷もらったじゃない?」
由良「あぁ……あの時は大変だったわよね。その前は物資を受け取りに行った間宮さんが被弾して大騒ぎだったし」
五十鈴「あのとき、私、比叡さんからすっごい怒られたのよ? そんなに怒るなら妙高さんみたいに主砲で追っ払えばいいじゃない。神風もそう思わない?」
神風「……」ウデクミ
五十鈴「はぁ……石頭ねぇ」
神風「議論の余地もないことを言う五十鈴さんが悪いんです」
五十鈴「はい、はい、ごめんなさいね」
朝潮「そ、それより司令官にお願いして戦力を増強したほうが良いのではないでしょうか? 利根さんたちの偵察部隊でしたら比較的、駆逐艦も必要ないですし」
由良「うーん、そうするしかないかなぁ。どうするの五十鈴姉?」
五十鈴「まぁ、しょうがないわね……で、誰が頭下げに行く? いっとくけど、五十鈴はごめんよ」
神風「私が行きます」
五十鈴「……ちゃんと対潜行動が得意な子にしてよ? 間違っても大淀なんかつれてこないでよね」
神風「ふん、ご安心を」
バタン
五十鈴「冗談が通じないわね。本当にあの子は真面目ねぇ」
朝潮「え?」
五十鈴「なによ」
朝潮「あ、いえ……」
由良「いや、あれ嫌味じゃなかったの?」
五十鈴「違うわよ。嫌なことやってもらうんだし、冗談で送り出しただけじゃない」
由良「えぇ……」
朝潮「むむ……」
五十鈴「え、なによ、面白かったでしょ? 対潜部隊に大淀よ?」
由良・朝潮「「……」」
五十鈴「えぇ……?」
鎮守府 執務室
提督「……おかしい」
蒼龍「なにがですか?」
提督「伊勢だ! なぜ、逃げるのだ!」
蒼龍「あぁ、そのことですか」
提督「初霜や大淀もそうだ! 厳しい戦いをともに潜り抜けた仲だというのに私のことを避けおってからに! けしからん!」
蒼龍「……え? 初霜ちゃんもですか? あの真面目な子が?」
提督「あ……」
蒼龍「はぁ……なにかやらかしたんですか?」
提督「なにもしてない!」
蒼龍「本当かなぁ……」
提督「うるさい! こんなことで嘘をついてどうするのだ!」
蒼龍「うーん……」
提督「大体、あいつらは私が初めて立案した作戦に従事したのだぞ? 普通であれば安牌なはずではないか! 違うか?」
蒼龍「はぁ……そういうことにしておきますね。で、その提督が考えた作戦は上手く行ったんですか?」
提督「うぐぐ……! 確かに北号作戦は先の大戦ほど上手くはいかなかったが、ちゃんと成功した!」
蒼龍「でも、提督だしなぁ……」
提督「? 私だからなんだというのだ?」
蒼龍「いや、余計なことの一つ、二つ……あ、それで済むわけないですよね、ごめんなさい……」
提督「なぁ!? お、お前というやつは――」
コン、コン
提督「――ぐぐぐ……は、入れ」
神風「失礼します。怒鳴り声が聞こえましたけど、なにかあったんですか?」
蒼龍「あはは……なんでもないよ?」
提督「ちっ……それで何のようだ。外出許可ならまずは赤城を通せ」
神風「ううん、対潜部隊の戦力を増強してほしいの。現状だと押し込まれる一方で……」
提督「なるほどな。検討しておく、下がれ」
蒼龍「……あ!」
神風「どうかしましたか?」
蒼龍「あの神風ならいいんじゃないですか?」
提督「何がだ」
蒼龍「写真ですよ、写真!」
神風「写真? ああ、青葉さんの新聞に乗ってったやつのことですか?」
蒼龍「そう、そう。神風、悪いんだけど協力してくれる?」
神風「別に私はいいですけど……司令官もいいかしら?」
提督「却下だ。却下」
蒼龍「えぇ? なんでですか? 神風と提督なら相性よさそうじゃないですか?」
神風「そ、そうですか? は、恥ずかしいわね……」
司令官「ふん……そうでもないだろ」
蒼龍「いやいや、駄目亭主と健気な奥さんみたいな感じでちょうどいいじゃないですか」
提督「はぁ? 私のどこが駄目亭主だというのだ? これでも身内には甘いとよく――」
神風「嘘でしょ?」
提督「な、ななな……う、嘘ではない!」
蒼龍「いや、嘘ですよね?」
提督「ギギギ……!」
蒼龍「はぁ……最近、我慢してるみたいだけど、すぐに怒鳴るし、尊大だし、旦那として見ると駄目な部類だと思いますよ?」
提督「はっ! 尊大でなにが悪い! 私は中将だぞ、中将! それに鎮守府司令長官という親補職でもあるのだ! 鑑みれば、むしろ卑屈なぐらいだ!」
蒼龍「あ、あはは……そ、そうですね」
神風「蒼龍さん、それぐらいで。これ以上は司令官の血管が切れかねません」
蒼龍「あ、うん。私も疲れたわ……」
提督「ちっ……神風の数字など見ないでも分かる! どうせ、また私を叩きのめすのだ!」
蒼龍「本当に卑屈なこといいだしちゃったよ……。めんどくさいなぁ」
提督「うるさい!」
神風「? 司令官、見なくても分かるって、なんでなの?」
提督「……お前、ほかの艦娘や人間には敬語を使ったな」
神風「? ええ、まぁ」
提督「私はお前にほとんど敬語で話しかけられた覚えがない! これは私を侮っているからだろ? 違うか?」
神風「え、えぇ? そんなことないわよ」
提督「ほら、また敬語を使わなかった。なんだ、私はお前の中で指揮官足りえないのか? どいつもこいつも私を小馬鹿にしおってからに――」ブツブツ
蒼龍「あ、いや、提督、私は提督のこと尊敬してますよ! ――そ、そう、加賀さんより!」
提督「馬鹿! 当たり前だ! あれ以下なんていわれたら首を吊る!」
蒼龍「あう……そ、それじゃあ、あ――あ、かぎさんよりも!」
提督「詰まって言われても嬉しくもなんともないわ!」
神風「はぁ……司令官、ちょっと話を聞いて」
提督「知らん!」
神風「私はあなたのことを信頼しているからこそ敬語を使ってないのよ?」
提督「はっ! 苦し紛れの言い訳をするな、いいのだ、分かり合える親友である少将もいなくなってしまった私はこの先、貝のように生きていく! 通達は弥生あたりに任せることにする」
神風「それならカメラを使ってみましょう? それでわかるでしょ?」
提督「……勝手にしろ」
神風「それじゃあ、蒼龍さん、おねがいしますね?」
蒼龍「あ、うん、でもいいの? これ、提督からの数字、結構、悲惨そうだよ?」
神風「大丈夫です」
蒼龍「うん……それじゃあ、とるよ?」
神風「どうぞ」
パシャ
蒼龍「あ……」
神風「見せてください」
蒼龍「うん……いいですね? 提督」
提督「勝手にしろといった」
蒼龍「はぁ……はい、どうぞ」
神風「どれどれっと――よしっ! ちゃんと見てね、司令官」
神風編 艦
というわけで神風編 艦です。
たまには余韻というか、終ったあとを想像して楽しむような終わり方もありかなぁって……
上手く言ってるのかは、うん……
次回は天龍ちゃんのお話ですね。
3~4分割で終る予定の続き物ですね。
話が変わりますが、そろそろ安価とらないとですね。川内が終ったら取る予定ですのでどうぞご協力ください。
それではおやすみなさい。
>>325
好きな子はいじりたくなっちゃうよね?
いや、まぁ、これからかっこいい加賀さんも出てくるから……きっと……
どうもここの提督のCVが香川照之で再生された。
乙
神風が健気すぎて泣ける
提督は土下座して謝るべき
一方で蒼龍ちゃんのハイライトは、
ハイライトが消えても別にどうという事は無い
ヤンヤンが増えても、提督が嫌いな子が増えても、鎮守府内が不和の種が多くても爆発しなければ
大丈夫ww
正直、種が多すぎて爆発させたss書けるのだろうか?
五十鈴の言動や感覚がまんま提督のそれなの笑う
同族嫌悪って訳じゃないだろうから相当影響受けてたんだなって
>>348
提督流の冗談を提督に言ったら怒りそうではあるな
遂に龍田も対潜部隊の仲間入りか
めでたいなあ
提督系女子五十鈴
更新していきます。
>>339
1も書いてて中将云々のくだりは倍返しされそうやなぁ……って思いました。
>>344
朝潮のコンマもそうだけど、こういう健気な子にはちゃんと拳銃で自分の頭を打ち抜いてから土下座するべき
>>346
自分より数字悪いからね、大丈夫
>>347
一つ、一つ解除していけるはず……です。
(間違って爆発させる未来が)見える、見える……。
>>348
なんだかんだで、長い付き合いの二人だからね。
ちょっと似てくるのかもしれないです。
>>349
そりゃあもう人によっては大激怒よ
少将、鈴谷、木曽あたりは笑って許してくれそう。
>>350
てるてる坊主が功を奏しましたね
>>351
五十鈴もちょっと尊大なところあったけど、提督と一緒にいたせいで悪化した感じですかね
天龍編 『眼帯』
XX13年 10月
鎮守府 第一作戦会議室
提督「……」
天龍「……」
鳥海「……」
青葉「いやぁ、誰かしゃべってくださいよ。おなかいたくなっちゃいます」
加古「ふぁ……むにゃむにゃ。いやぁ、青葉は相変わらず空気読めねぇよなぁ」
青葉「へ?」
天龍「なぁ、オレも連れてってくれよ! 絶対に活躍するから!」
提督「何度言おうともお前の参加は認められない。さっさと帰れ!」
天龍「やだ!」
提督「……おい、こいつをつまみ出せ。うるさくてかなわん」
霧島「はい、はい。ほら、天龍、会議の邪魔ですからね?」
天龍「やーだー!」ガシッ
青葉「!? 痛い! 痛い! ちょっと青葉の髪つかまないでください!」
霧島「はぁ……提督、どうしますか?」
提督「どうするもこうするもあるか、青葉の髪ごと引っぺがせ」
青葉「!?」
古鷹「あ、あの、そこまでいうなら――」
提督「却下だ」
古鷹「……あう」
夕張「はぁ……」
天龍「がんばるから、頼むよ! オレだっていつまでも物資輸送だけじゃ部隊の駆逐どもに格好がつかないんだよ!」
提督「話にならん。お前にはお前の役割があることはわかるだろ?」
天龍「わかんない!」グイッ
青葉「ギャ! 本当に痛いですから、やめてください!」
霧島「聞き分けがないわね。そのまま粘るのなら腕を斬り落としてでもつまみ出すわよ」
天龍「うっ……や、やってみやがれってんだ! いくら姐御でもここはゆずれねぇ!」
鳥海「……司令官さん」
提督「なんだ」
鳥海「旗艦として意見具申します。加古さんの代わりに天龍さんを連れて行くのはどうでしょう?」
加古「はぁ!? いやいや、なんであたしよ!?」
鳥海「どうもここのところ、やる気がないようだったので。昼でもこの調子だと、夜だともっと眠くなるのでしょう?」
加古「眠いのはしょうがないじゃん! そういう性分なの!」
鳥海「だから、それが夜戦にはむいてないというのです。士気の関係でも天龍さんは適任かと」
加古「先任を侮ってんじゃないよ! そんな風に思われてんならあたしも絶対に出陣するかんな!」
ギャー、ギャー
提督「はぁ……余計にこんがらがってきたな」
霧島「ええ……作戦説明してお開きのはずだったのにどうしてこうなってしまったんでしょうか……」
夕張「まぁまぁ、なんなら私が代わりましょうか? 工廠のほうで片付けたい仕事もありますし」
提督「む、夕張の代わりに天龍か……。おい、天龍」
天龍「うぅ……な、なんだよ」
提督「お前、死ぬ気でやれるか」
天龍「! あったぼうよ! 重巡だろうが戦艦だろうがみんなぶっ潰してやる!」
提督「はぁ……分かった。夕張に変わって天龍をサーモン海域偵察部隊の任命する」
天龍「おっしゃ! 流石、提督、話がわかるじゃねぇか」
提督「調子に乗るな! こんなことは今回だけだ!」
天龍「へっへっへ……分かってるって。あ! 龍田たちにも報告してこないいけねぇな!」
提督「おい、人の話は最後まで――」
バタン!
提督「――夕張、さっきの命令を撤回しても言いか?」
夕張「えぇ……」
提督「はぁ……冗談だ。作戦は私のほうで後からあいつに伝えておく」
鳥海「あの、天龍さんの意見も聞かなくてよろしいのですか?」
提督「いい。あいつが建設的なことをいえるとも思えんしな」
霧島「はぁ……」
鎮守府 天龍形の部屋
バーン!!
天龍「おい、龍田! 聞いてくれよ! すげぇんだ!」
電「!?」ビクッ!
天龍「ん? なんだよ、電しかいねぇのかよ? 一人でどうしたんだ」
電「あ、あのお姉ちゃんたちと龍田さんはお買い物なのです」
天龍「ふーん、それでお前は留守番か」
電「なのです」
天龍「はっはっは……偉いじゃねぇか」
電「あう、別に偉くはないのです」
天龍「あんまり謙遜すんなって。神通も礼過ぐれば……えっと、へ、ヘッツァーになるっていってたぜ?」
電「え、せ、戦車になるのですか?」
天龍「あ、うん、わけわかんねぇよな」
電「な、なのです」
天龍「えっと、それよりさぁ、聞いてくれ! オレ、サーモン海域の出陣することになったんだぜ!」
電「!? で、でもサーモン海域には深海棲艦の大部隊がいるって聞いたのです。そんなとこに輸送するのですか?」
天龍「いやいや、輸送じゃねぇよ、出撃だ。見てろよ、お前たちがびっくりするぐらいの戦果を挙げてくるからな」
電「あ、あの……大丈夫なんですか?」
天龍「はぁ? オレ様を誰だと思ってるんだよ? 第十一水雷戦隊の天龍だぜ?」
電「それは分かってるのです……でも、心配なのです」
天龍「安心しろって。オレがここで活躍すればお前たちにも肩身の狭い思いはさせなくなるぜ」
電「……肩身が狭いなんて思ってないのです」
天龍「はっはっは……そっか、そっか」ガシガシ
電「はわわ……! て、天龍さん、撫でてくれるのは嬉しいけどちょっと力が……」
天龍「ははは……わりぃ、わりぃ! それでもオレは照明したいんだよ。第十一水雷戦隊、ここにありってな」
電「……」
天龍「おいおい、だから、そんな顔すんなって。オレの練度だって捨てたもんじゃねぇってしってるだろ?」
電「それはそうですけど……」
天龍「よっしゃ、それなら電の不安を取っ払うためにもオレの武勇伝を聞かせてやるよ」
電「武勇伝ですか?」
天龍「おう、こう見えても意外とすげぇんだぜ? なんたってな――」
というわけで眼帯Ⅰ 艦です
決意を秘めて向かうのはクソマップ5-3。
夜戦装備早く持ってきて……
続いて川内の感情度コンマですね。
姉妹コンマも一気に行きますね。仲良しであってくれ……
提督から川内への感情度 ↓コンマ以下
川内から提督への感情度 ↓×2コンマ以下
川内から神通への感情度 ↓×3コンマ以下
神通から川内への感情度 ↓×4コンマ以下
川内から那珂への感情度 ↓×5コンマ以下
那珂から川内への感情度 ↓×6コンマ以下
これは……なんというか、狂犬センダイ=サン?
というか提督、人の好き嫌い激し杉内?
提督から川内への感情度:12
川内から提督への感情度:81
川内から神通への感情度;21
神通から川内への感情度:80
川内から那珂への感情度:22
那珂から川内への感情度:11
今日はここまでになります。
結構な数のコンマでしたが、ありがとうございました。明日は安価もありますのでまたご協力いただければ幸いです。
それではおやすみなさい。
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文字数が多すぎるのかな?
お品書き投稿しようとしたんですが、なんかエラーになっちゃう…
帰ってからお品書き上げますね
投稿する文字数が長すぎってことやぞ
>>388、>>390
ありがとうございます。
分割してみます
安価で新規の艦娘をとる場合は名前を入れてください、既出のお話には番号もしくはタイトル名で対応します。艦娘の指定が複数or意図が読み取れない場合は下にずれますので御了承ください。 ※複数の艦娘同士の感情度を計りたい場合は書き込んでいただければ可能かどうかお返事するので、お気軽にどうぞ。
抜け番については現在、選択中です
1、比叡と提督とうなぎのゼリー寄せ(比叡、金剛)
2、弥生の提督語教室Ⅱ(弥生、神通)
3、赤城日記Ⅱ(赤城)
4、曙ほのぼの(曙)
5、潮奮闘記(潮)
6、羽黒と加賀(羽黒・加賀)
7、提督~追想の刻・独逸編~Ⅱ(提督、グラーフ・過去)
8、あきつ丸VS提督(あきつ丸)
9、対潜哨戒部隊記録(朝潮、由良、五十鈴)
10、加賀の鎮守府ぶらり旅(加賀)
11、霞の不覚(霞・過去)
12、霧島と榛名と提督と(霧島、榛名)
13、懺悔(蒼龍)
14、我らの手に栄光を(飛龍)
15、誰がために幸運の鶴は翔ぶ(五航戦)
16、五十鈴のなく頃にⅡ(五十鈴・過去)
17、不知火葛藤(不知火)
18、すすめ、すすめ(ポーラ)
19、提督から見た世界Ⅱ(曙、霞、敷波)
20、COOL JAPAN(アイオワ)
21、忠臣(陽炎・神通)
22、お父さんと私と時々、加賀さん(山風)
23、女郎蜘蛛(赤城・蒼龍)
24、空谷の跫音(鈴谷)
25、提督ラヂオ(間宮)
26、自由・平等・友愛(リシュリュー)
27、特務艦(間宮・大淀・明石)
28、群狼作戦(呂500)
29、美保関事件
30、華の二水戦(神通・不知火・陽炎・雪風・霞・黒潮)
31、幸運の価値(雪風)
32、アシカ作戦(浦風・金剛・間宮・敷波)
34、黒い海のそこから(伊26)
35、連合艦隊旗艦(長門・金剛)
36、石礫無告(川内)←new
37、海亀と古強者(神風)←new
38、昏冥流亡(龍驤)←new
その他、新艦好感度コンマ(記名)
【未開放】
ドイツ組と観劇【プリンツ・呂500の感情度コンマで開放】
潜水艦呼称争議【伊19・伊164・伊8・伊401の感情度コンマで開放】
初期艦はなんでもしってる【叢雲の感情度コンマで開放】
提督改修工廠【暁型の感情度コンマで開放】
冷戦【多摩の感情度コンマで開放】
二航戦の憂鬱【葛城・天城の感情度コンマで開放】
第八駆逐隊、出撃!【大潮・荒潮の感情度コンマで開放】
降涙恋慕【二部完結で開放】
胡蝶乱舞【二部完結で開放】
萩風提督観察記【川内の感情度コンマで開放】
行け、私が想いよ、黄金の翼に乗って【ローマ・イタリア・リベッチオの感情度コンマで開放】
海防艦とネコ【択捉・国後・占守の感情度コンマで開放】
あの航路へと【飛鷹の感情度コンマで開放】
さぁ、勝利の砲撃を【大和・矢矧の感情度コンマで開放】
工廠騒動記【夕張の感情度コンマで開放】
第四駆逐隊の見た鎮守府【野分・舞風の感情度コンマで開放】
我ら西村艦隊【山城・扶桑・朝雲・山雲の感情度コンマで開放】
第十一水雷戦隊【響・暁の感情度コンマで開放】
北号作戦【日向・朝霜の感情度コンマで解放】←new
UV【特殊コンマで解放】←new
水雷戦隊【阿武隈・夕張・名取の感情度コンマで解放】←new
眼帯Ⅱ【鳥海の感情度コンマで解放】←new
帰ってきました。
ややこしいことして申し訳ない……
今日もまったりと更新していきますので、流れとしては
11時あたりに安価→川内編→初春感情度コンマ
こんな感じです。
更新していきます。
とりあえず安価いくぜよ。
おしながきは>>392を参照してください。
既出のお話は番号orタイトル、新規は艦娘の名前でどうぞ(Zara、浦波は下にずれます)
↓
↓×2
↓×3
↓×4
↓×5
↓×6
やべぇ……sageっぱなしでした……
すまぬ、すまぬ……
少し手があきそうなので、更新速度あげるから許してください……
とりあえず、今後の流れは以下のようになります
初春→我らの手に栄光を→昏冥流亡→速吸→叢雲→比叡と提督とうなぎのゼリー寄せ→羽黒と加賀→古鷹
叢雲がついに来てしまいましたね。フフ、怖い……
――21:00――
鎮守府 執務室
提督「……」
蒼龍「いやぁ、そんなに落ち込まないでくださいよ」
提督「別に落ち込んでるわけではない! 神風になつかれる理由を考えていただけだ!」
蒼龍「はい、はい。それで今日はもうやめますか?」
提督「はっ! やめるわけないだろ。執務をこんな時間に切り上げられる日もそうそうないのだぞ!」
蒼龍「えぇ……? で、次は誰に――」
?『第三水雷戦隊! 集合!』
?『了解!』
蒼龍「――っ。こんな時間だって言うのに相変わらずうるさいなぁ」
提督「――そ、そうだ! 川内だ!」
蒼龍「は? そりゃあ、あの声は川内ですよ?」
提督「違う! 次の標的だ!」
蒼龍「標的って……言い方、どうにかならなかったんですか?」
提督「黙れ、さっさといくぞ」
蒼龍「はぁ……あの、ちなみになんで川内なんですか?」
提督「ふっふっふ……聞いて驚くなよ? 私はあいつのことが苦手だからだ」
蒼龍「? ちょっと意味が分かんないです」
提督「はっはっは……説明してやろう。潮や萩風、瑞鶴のときもすこし思ったのだが、神風で確信した。私が距離をとっている艦は良い数字を出す傾向がある。間違いない」
蒼龍「いやぁ、大淀とか――」
提督「……」プイッ
蒼龍「うわぁ……」
1です。突然、中断して申し訳ありませんでした。
私事で恐縮なのですが、父が脳梗塞で夜中に倒れましてバタバタしていました。
申し訳ないのですが、落ち着くまでは不定期更新になります……。
とりあえず書いてある川内編投下させていただきます。
鎮守府 練兵場
川内「さぁ、今日は待ちに待った夜間訓練だよ! 神通や那珂のように衝突しないようにしなさいよ!」
嵐「おう!任せてくれ!」
江風「あはは……夜戦の三水戦がそんなへましないって」
川内「みんなの力量は知ってるけど、油断は禁物。しっかりやるのよ!」
江風・嵐「「おう!」」
吹雪「ふぁ……うぅ、失敗したなぁ。昼間、遊んでないでちゃんと寝ておけばよかった……」
白雪「ちょ、ちょっと吹雪ちゃん」ボソッ
吹雪「え、な、なに?」
白雪「あくびなんて川内さんにばれたら怒られるよ?」
吹雪「う、うん」
川内「……む。みんな、眠そうだね」
嵐「え? そんなことないぜ?」
川内「はい、はい、嵐も眠いんだね?」
嵐「いや、だから――」
川内「とりあえず、眠気覚ましに練兵場の周り5周ね。とくに吹雪と望月は頑張んなさいよ。どっちかがビリだったら罰ゲームだかんね」
望月「えぇ!? なんで私たちだけなんだよ!?」
吹雪「そ、そうですよ! 頑張りますから――」
川内「文句は後! それ、走れ、若者たちよ! 遅い子はみんなまとめて提督と長門さんに叱ってもらうかんね!」
望月・吹雪「「……」」タッタッタ
萩風「ちょ、ちょっと二人とも待って!」
川内「よっし、それじゃああの子達が戻るまでに――」サッ
提督「……ご苦労」
川内「うわっ!?」
提督「? なんだ?」
川内「ちょ、ちょっと! いるなら声ぐらいかけてよ! 心臓止まるかと思った……」
蒼龍「あ、訓練中にごめんなさいね?」
川内「あれ? 蒼龍さんも一緒なの? なになに、夜間訓練に参加しに来たの?」
蒼龍「いや、私、空母だし……」
川内「最近は空母も夜戦できるようになったんでしょ? 今のうちに練習しておかないと」
蒼龍「うっ……そ、それはまたおいおいってことで」
川内「ふーん、つまんないなぁ。で、どうしたの?」
提督「む……お前、夜はもう少し静かにできんのか?」
蒼龍「ちょ!? 本題が違うんじゃないですか?」ヒソヒソ
提督「話の枕というものだ」ヒソヒソ
川内「?」
提督「なんでもない。とにかく、訓練するにしても、もう少し静かにやれ」
川内「出来ない! それに夜戦はうちらの担当だから好きにしろって言ったの提督じゃん!」
提督「ちっ……それはそうだが、騒げとはいってないぞ」
川内「訓練中に声出るのはしょうがないじゃん。で、それだけ? ならあたしは訓練の準備に戻るけど」
提督「むむむ……」
蒼龍「いや、むむむじゃなくて本題に入ってくださいよ」
提督「……わかってる。これだ」
川内「カメラ? それがどうしたの?」
蒼龍「ちょっと、提督、もう少しちゃんと説明してあげてくださいよ」
提督「む。おい、青葉の新聞はよんでるか?」
川内「え? そりゃあ、うん、読んでるけど」
提督「なら新聞のカメラがこれだ。分かったか?」
蒼龍「雑ぅ! ちゃんとやってくださいよ!!」
提督「む。これでいいだろ」
蒼龍「はぁ……川内はわかったの? あれならもう一度、説明させるけど」
川内「え? 大丈夫ですよ」
蒼龍「そう? ならいいんだけど……」
提督「それではさっさと済ませるぞ」
川内「ねぇ、そのまえに一つ聞いても良い?」
提督「手短にな」
川内「うん。それでさ、神通とか那珂ともそれ使ったの?」
提督「は? 川内型の中ではお前が一番だな」
川内「ふーん。えへへ……そっかぁ」
提督「下らんこといってないで。さっさと済ませるぞ、訓練中なのだろ」
川内「あ、うん。いやぁ、気を使ってもらっちゃってごめんね?」
提督「別に」
川内「あはは……照れちゃって、もう!」
提督「はぁ……」
蒼龍「うわぁ……これは……」
川内「それじゃあ、蒼龍さん、お願いね!」ピース
提督「……」ソッポムキ
蒼龍「うん……ひどい構図」
川内「え? なんですか?」
蒼龍「な、なんでもないよ。撮るね……」
カシャ!
XX07年 5月
日本 軍令部 練兵場
川内「今日も夜になったら出撃だよ、いやだなぁ」
那珂「ふーん」
神通「結構なことじゃないですか。それもお国の為です」
川内「ちぇ、いい子ちゃんぶっちゃってさ。そりゃあ、二人は夜間出撃なんか殆どないからいいよね」
那珂「えー? いいじゃん、夜戦。那珂ちゃんたちが一番、輝ける舞台だし」
川内「ふん……那珂はお気楽なもんだね」
那珂「は? 川内ちゃん、それってどういう意味?」
川内「そのまんまの意味だよ」
那珂「……」
川内「……」
神通「ま、まぁまぁ、私たちも姉さんの苦労もわかっていますから、ここは収めてください」
川内「はい、はい」
那珂「うわぁ……全然、納得してなさそうじゃん」
川内「うっさいなぁ。アイドルだかなんだか知らないけど喧嘩売ってんなら――」
?「ぃやったぁー!! やったでぇ! 褒めて褒めてぇ~!」
提督「むむむ……いや、やはりもう少し高度をあげて――」ブツブツ
龍驤「ちょっと、人の話聞いてるん!?」
提督「ん? ああ、良くやったな。飴でもいるか?」
龍驤「キミぃ、適当すぎやで。ちゃんとほめてぇな」
提督「よし、次は爆撃機について考察したい。いったん、装備の換装に行くぞ」
龍驤「納得いかんわ!」
提督「なにがだ?」
龍驤「こ、この――!」
ギャー、ギャー
川内「……」
那珂「どうしたの。急に黙っちゃって」
川内「別に」
那珂「別にってことないでしょ?」
神通「? ああ、龍驤さんたちですか。、お二人は今日も元気ですね」
那珂「あの人、頑張ってるよね。毎日、毎日、艦載機なんか見てて飽きないのかなぁ?」
神通「まぁ、軍務ですからねぇ」
川内「……いいなぁ」ボソッ
神通「え? 姉さん、なにかおっしゃいましたか?」
川内「……ううん、何にも言ってないよ」
神通「はぁ」
川内編 艦
というわけで川内編 艦です。
正直、龍驤は話の上でもありがたいコンマでした……うまく転がせるかは知らないけど……
続いて初春コンマです。
提督から初春への感情度 ↓コンマ以下
初春から提督への感情度 ↓↓コンマ以下
初霜もそうだけど、初春型……
提督から初春への感情度:14
初春から提督への感情度:23
とりあえず、今回、ここまでです。
次回以降、更新する際はageます。申し訳ありません。
川内ってヤンデレ強か?
川内に好かれてる理由も分からないし、もうちょい突っ込んで描写してほしいと思う。
なんか最近ぞんざいになってない?なんかの伏線になってるならいいけど。
お品書き増えすぎめんどくさい
>>448
わかる
ルールとかお題とか考えたら開けっ広げにしたい気持ちもわかるが、やっぱりそんなん説明するのに労力割くくらいなら本編につかってほしいわ
ttps://dotup.org/uploda/dotup.org1444894.jpg
大丈夫ですよ、大丈夫。
皆で作ろう愉しい鎮守府...そうですよね?
赤城さんのような主力オブ主力に94なんて大きい背番号を付けさせるなんて失礼すぎ……!
少将にはクロノクルでなく、戦艦を司る新しい提督になって欲しかった
正座して待っておきます
おはようございます。1です。
先生からくわしい説明がないのでいまいち良くわからないのですが、父のほうはなんとかなりそうです。見た感じ手足もそれなり動くし、大丈夫なのかな?って。
本当にあたたかいお言葉ありがとうございました。
本日ですが少しずつ書き溜めてた埋めネタの方が完成しそうなので、23:00からそちらを投下していきます。
>>444
>>445の方への回答にもなるんですが、“川内「……いいなぁ」”←これ龍驤に向けられた言葉ではないとだけ
>>445
確かに最近は個別の導入的な側面が強くなりすぎかもしれません。もうちょっと本編でうまく描写できるように頑張ります。
>>448、>>449
おしながきについては確かに読みにくくなってしまって申し訳ありません。
ただ、できるだけそれぞれの好きな艦娘に関係することを安価で選べるという状態を維持したいのと、本編書いてる際に内容自体は決めてるのでそれほどこちらに労力がかかることでもないのでお品書き自体は継続させていただければと思います。
『こうすうればいいんじゃないの?』という御意見ありましたらいっていただければ幸いです。
>>455
お礼が遅くなってしまって申し訳ありません。
毎回、本当にありがとうございます。宝物です。
埋めネタの赤城さんはまさにこんな感じです、乞うご期待!
>>460
は、橋本も背番号94だったから……
守備に期待(混乱)
>>461
1もここまで戦艦のコンマが微妙になるとはさすがに想定してなかったです……
>>462
おまたせ! 埋めしかなかったんだけどいいかな?
ちなみに書き忘れですが、
初春→空母派
これでリーチ!
無事で何よりです
龍驤でないなら提督に向けた言葉。一体どんな心境だったのだろうか?
川内は固有装備で九八式水上偵察機をもっているから航空機が好き 提督は艦載機を扱う仕事をしていてうらやましいとかかな
川内(夜戦で開幕爆撃やりてぇな)
脳梗塞は大丈夫なように見えて思考回路とかにダメージ負ってたりするから気を付けてな
脳梗塞やってそれ以降色々発言とかズレていってしまった人を見たことがある
埋めネタは地雷を踏まず・処理せず終戦を迎えたIFかな
加賀の小間使い翔鶴が不憫カワイイ
むしろ埋めのこと気になってたから大歓迎
埋めネタですが投下終了いたしまた。
今回のネタのIFですが、ほとんど『爆弾処理してない状況』&『指揮下の艦娘が轟沈した』&『提督がひどくそれを後悔している』という三つの条件で書いてみました。
赤城さんが提督を催眠術みたいな巧みな話術で追い込んだ……はず!
>>464
ありがとうございます。
>>465
鬼才現る。無駄に重い感じにしないで、その手があったか……
>>466
1としてもやって欲しいです(真顔)
>>468
やっぱり脳だけにそういった後遺症とかは深刻みたいですね……
教えていただいてありがとうございます。
>>469
ここの翔鶴の不幸は加賀さんを尊敬してしまったこと
>>470
ありがとうございます! ご期待に沿える内容だったら幸いです。
本日ですが初春編更新します。
正直、初霜との感情度とっておけば……とちょっと後悔します。
次回ですが、ちょっと感情度コンマ多いので分割で取らせてもらえればおもいます。
(赤城さんと蒼龍にはコンマに特殊ルールが入っています。申し訳ありません)
赤城から瑞鶴への感情度 ↓コンマ以下
瑞鶴から赤城への感情度 ↓↓コンマ以下
赤城から翔鶴への感情度 ↓×3コンマ以下
翔鶴から赤城への感情度 ↓×4コンマ以下
赤城から大鳳への感情度 ↓×5コンマ以下
大鳳から赤城への感情度 ↓×6コンマ以下
この人望のなさ……凄まじい……
赤城(強ヤンデレ)さんですがコンマより-30、蒼龍(ヤンデレ)はコンマより-10。恋は盲目。
なので結果は以下のとおりになります
赤城から瑞鶴への感情度:0
瑞鶴から赤城への感情度:48
赤城から翔鶴への感情度:0
翔鶴から赤城への感情度:17
赤城から大鳳への感情度:66
大鳳から赤城への感情度:37
こんなのがまとめ役とか反乱起きるで?
続いて飛龍ですね。
あと更新後に蒼龍からのコンマ8つで終わりになります。
数が数なので連取有りでお願いします。飛龍は通常になります。
飛龍から瑞鶴への感情度 ↓コンマ以下
瑞鶴から飛龍への感情度 ↓↓コンマ以下
飛龍から翔鶴への感情度 ↓×3コンマ以下
翔鶴から飛龍への感情度 ↓×4コンマ以下
飛龍から大鳳への感情度 ↓×5コンマ以下
大鳳から飛龍への感情度 ↓×6コンマ以下
飛龍から赤城への感情度 ↓×7コンマ以下
飛龍から赤城への感情度 ↓×8コンマ以下
五航戦は加賀と提督は尊敬してるのにね……
翔鶴は特にそれが顕著ですね……加賀の舎弟かな?
あと最後の指定がミスってました。
申し訳ありません……
飛龍から瑞鶴への感情度:12
瑞鶴から飛龍への感情度:82
飛龍から翔鶴への感情度:24
翔鶴から飛龍への感情度:21
飛龍から大鳳への感情度:57
大鳳から飛龍への感情度:56
飛龍から赤城への感情度:44
赤城から飛龍への感情度:15
瑞鶴から赤城が26じゃない?
>>500
あっ……間違えてますね……。
ご指摘ありがとうございます。
瑞鶴から赤城への感情度:26
ここの加賀さんって戦闘時は目に入った物は友軍(の可能性がある部隊でも)皆殺しにするジェノサイドバーサーカーで、
戦闘以外は自分の興味ある物以外は不感不能なスーパーポンコツダウン症なのに人望あるのが凄い(笑)
赤城さんは残当
いよいよ空母組が内部分裂してきた
鎮守府の様々な問題は狐耳の幻覚が見えるやべーやつのせいなのでは……
更新していきます。
>>502
コンマとってないけど曙は赤城さんにあこがれてる設定やから……(震え声)
>>503
内部分裂というか空中分解じみてきましたね
>>504
赤城さんがいくつかの爆弾のスイッチを持ってるのは事実
XX14年 10月
――21:00――
鎮守府 居酒屋・鳳翔
加賀「眠い……隼鷹、おぶってください」
隼鷹「はぁ……そりゃあ、普段、大して飲まないのにあれだけ飲めばそうでしょうね……」
加賀「ヒック……あなはらちが勧めるのが上手いからついつい飲みすぎてしまったわ。不覚れす」
隼鷹「うへぇ……自分もあんなにノリノリだったのに……」
加賀「は? 何か言いましたか?」ミシミシ
隼鷹「うぎゃー!! 痛い! 痛い!」
千歳「か、加賀さん、それ以上は折れちゃいますって!?」
加賀「冗談です。たら……歩けないのは本当ですから誰か部屋まで連れて行ってくらさい」
翔鶴「え、えっと……私がお連れしますね」
加賀「はぁ?」
翔鶴「ど、どうかしましたか?」
加賀「はぁ……別にぃ? 隼鷹!」
隼鷹「あ、はい! なんすか?」
加賀「お会計はこれで払っておきなさい」
隼鷹「へ? いいんですか?」」
加賀「ウップ……あ、あの子達にはお世話に……ウッ……!」
隼鷹「う、うわぁぁ! と、トイレに! 早くトイレに連れてって!」
翔鶴「は、はい!」
隼鷹「たっく……大丈夫かねぇ?」
千歳「多分、大丈夫でしょ。加賀さんだし」
隼鷹「はっはっは……違いない。どれどれっと……ひぃ、ふぅ、みぃ……あれ? なんか少ないんだけど……」
千歳「いくら?」
隼鷹「3万」
千歳「ってことは二人分だから……ああ、五航戦の分が入ってないんじゃない?」
隼鷹「えぇ……? 赤城さんもあれだけど、加賀さんも大概だよなぁ」
千歳「まぁ、翔鶴はともかく、あれをみると瑞鶴はねぇ……」チラッ
瑞鶴「のめー! 折角の初春の改二いわいなんだきゃら!」キャキャ
瑞鳳「や、やめ――た、たすけて、祥鳳!!」バタバタ
隼鷹「ははは……いやぁ、主役ほっといてうちらだけで騒いじゃって悪いねぇ」
初春「いや、こうした催しをしてくれた隼鷹の心遣いはありがたく思ってる。……たまにはこういうのも楽しいしのう」
隼鷹「そりゃあ、良かったよ。よし、お酌するからお猪口出して」
初春「うむ。とっとっと……それにしてもあいかわらず空母の宴がこんなにさわがしいとはしらなんだ」
隼鷹「そう? 今日はあんたたちいるから静かな方だよ」
曙「はぁ? 赤城さん、いないとあんたたちこんなにはめはずすのね。びっくりだわ」
隼鷹「はっはっは……! 手厳しい意見だけど、空母は夜は暇だからね。昼間は一生懸命に働いて夜は命の洗濯するんだよ」
初春「おぬしが言うと説得力がないのぅ」
隼鷹「えぇ? そんなことないでしょ?」
初春「……赤城さんや司令官に昼から命の洗濯してるのがばれんといいの?」
飛龍「へっはっは……!! 提督はともかく赤城さんはやばいでしょ! 殺されるわよ!」ケラケラ
隼鷹「お、おい……飛龍さん、赤城さん後ろにいるぜ?」
飛龍「!?」バッ!
隼鷹「ぷっ……! うっそぴょーん!」
飛龍「卯月、ぶっ殺す!」
隼鷹「ちょ、ちょっと、あたしは隼鷹だから! 卯月は駆逐艦寮に――ギャー!」
初春「……わけが分からん」
曙「まぁ、酔っ払いの話なんてわけわかんないもんでしょ」
初春「それもそうじゃのう。それよりもおぬしは飲まんのか?」
曙「飲んでるじゃない。ス、スクリュードライバー!」
初春「……いや、それ、ただのオレンジジュースじゃろ」
曙「うっ……き、嫌いなのよ、苦いの」
初春「まぁ、別に無理して飲むものでないしのぅ。わらわもそんなに量は飲めぬしな」
曙「そ、そうようね!」
隼鷹「いってぇ……あの人、マジでグーパンしてきたよ……」
曙「……あんなこというからよ!」
初春「うむ」
隼鷹「うへぇ……なんだよ、なんだよ、ちょっとは心配してくれてもいいじゃんかよぉ、マニラで一緒にいた仲じゃん!」
初春「しらんな」チビチビ
隼鷹「はぁ……冷たいなぁ。提督もびっくりだよ、あはは」ゴクゴク
初春「はぁ? それは聞き捨てならんのぅ」
隼鷹「へ?」
初春「あれに比べられてその評価は心外じゃ」
曙「え……」
隼鷹「んー? なに、初春、提督のことあんま好きじゃないとか?」
初春「まぁ、正直な」
曙「あ、あの!」
初春「なんじゃ、どうした?」
曙「あ。いや、あんなクソ提督でもそれなりに優しいところもあるのよ……? 初春にだってそう思ったことあるでしょ?」
初春「うーむ……残念ながら、ないのぅ」
曙「えぇ……?」
隼鷹「いやぁ、流石は曙だよな。提督のこと大好きなだけある――ゴホッ!?」
曙「ハァハァ……それ以上、喋ったらぶっ殺すわよ」
隼鷹「……はい」
初春「……曙、おぬし趣味悪いのぅ」
曙「だ、だから、そんなことないわよ!」
初春「はぁ……まぁ、いい。とにかくわらわはあれのことは好かん」
曙「違うのに……」
隼鷹「まぁまぁ、抑えて抑えて。でさぁ、初春はなんで提督のことそんなに嫌いなのよ?」
初春「いやいや、普段の言動を思い起こしてみろ。あれに好意的なんて相当、奇特な部類じゃろ?」
隼鷹「んー? そうか――まぁ、そうだわな」
曙「ちょっ!?」
隼鷹「あたしは別に普通だけど。あの人、分かりにくいんだよねぇ」
初春「分かりにくい? いや。単純明快に嫌味な奴じゃろ」
隼鷹「んー、長く付き合ってると分かるんだけど、その嫌味にも何種類かあるんだよね。そこらへんは曙のが詳しいと思うけど」ニヤニヤ
曙「詳しくないわよ!」
隼鷹「くっくっく……曙のことはおいておくとして、提督の嫌味だけど、本人からしたら労ってるつもりのときも結構あんだよね」
初春「ふむ。しかし、たとえそうだとしてもまどろっこしいわ。やはり殿方は竹を割ったような人でなくてはのう」
隼鷹「はっはっは……初春はそんなのがタイプなんだ」
初春「ふん、そういうことではない」
隼鷹「それじゃあどういうことなのよ?」ニヤニヤ
初春「はぁ……とにかく、付き合いの長い初霜もやつのことは苦手なようじゃし、わらわはそれを聞いてもちっとも好感はいだかんな」
曙「そこまでいわなくても……」ボソッ
隼鷹「ははは……拗ねるな、拗ねるな。折角の祝いの席なんだし、上司への愚痴ぐらいご愛嬌さ」
初春「そういうことじゃの」
隼鷹「お! 初春、いつのまにか空いてんじゃん。 もう一杯いっとく?」
初春「おう」
曙「むぅ……」
初春「とっとっと……曙、おぬし、あれがそんなに気になるのかえ?」
曙「別に……」プイッ
初春「はぁ……おぬしがそこまでとは思ってもなかったわ」
曙「だ、だからそんなことないっての!」
初春「まぁ、蓼食う虫も好き好きとはいうしのう。あまり応援できる相手ではないが、がんばるんじゃな。ふふふ……」
初春編 艦
とういうわけで初春編 艦です。
頼りになるお姉さん初春って感じで書いていきたかった。
マニラ組なら木曽とか他にもいたんですが、空母派なので隼鷹の出番となりました。結構、強引でしたね……
感情度コンマですがこれがラストになります。
お話自体は飛龍の個別ですが、最初は空母編という側面が強くなると思います。
蒼龍ですがヤンデレついてるので-10になります。
蒼龍から瑞鶴への感情度 ↓コンマ以下
瑞鶴から蒼龍への感情度 ↓↓コンマ以下
蒼龍から翔鶴への感情度 ↓×3コンマ以下
翔鶴から蒼龍への感情度 ↓×4コンマ以下
蒼龍から大鳳への感情度 ↓×5コンマ以下
大鳳から蒼龍への感情度 ↓×6コンマ以下
蒼龍から赤城への感情度 ↓×7コンマ以下
赤城から蒼龍への感情度 ↓×8コンマ以下
五航戦もこれなんかやばいところあるんじゃないですかねぇ……?さすがに低すぎィ!
逆に大鳳は大人気やね。この差はなんなん?
蒼龍から瑞鶴への感情度:18
瑞鶴から蒼龍への感情度:47
蒼龍から翔鶴への感情度:0
翔鶴から蒼龍への感情度:40
蒼龍から大鳳への感情度:81
大鳳から蒼龍への感情度:34
蒼龍から赤城への感情度:75
赤城から蒼龍への感情度:9
赤城から蒼龍への感情度が好感度コンマ条件を満たしていますね……
惨劇は回避できるのか……
蒼龍から赤城への好感度 ↓コンマ以下
赤城から蒼龍への好感度 ↓↓コンマ以下
ファッ!?
やっぱそれなりに仲よしなんすねぇ
蒼龍から赤城への好感度:52
赤城から蒼龍への好感度:60
ちなみに感情度0は好感度も0になります。
それではおやすみなさい。
乙
メタ的にコンマ判定の結果なんだが
曙よ、あの提督は万人受けしないタイプなのを自覚しとけ
初春はまだマシだがガチで嫌ってる奴もいるから
ツンデレしてる場合じゃなくなるかもよ
提督本人が嫌いな奴に嫌われてもいいみたいに開き直ってるフシがあるからなあ
もしこれで大鳳測ったときにヤンデレたら凄い恐ろしいことになりそうで怖いな……
ヤンデレネタはやり過ぎると飽きる
爆発するならするではよせい
赤と蒼はコンマ神がお戯れになると思ってたのに普通の数字になったな
機会があったら赤と蒼の間宮さんとぼのと鈴谷に対する感情度計ろう(提案)
上限70を考えると赤城さんは蒼龍を分かりあえる仲として見てるのかな
頼れる仲間はみんな目が病んでる
手品にかけたー青春ー
突然ですが、一旦、帰ってきましたので更新していきます。
少し長めになりますが、ご容赦下さい。すまんな。
>>527
現在では曙も理解していると思います……多分……
確かにこれ相手が金剛とか大淀だったらえらいことになってたと思います。
>>528
二スレ目の337~341までで大鳳やってるからへーき、へーき
一応、結果はこんな感じです。
提督から大鳳への感情度コンマ:68
大鳳から提督への感情度コンマ:73
やはり女神はすごいなー憧れちゃうなー(真顔)
>>529
とりあえず派閥の人数を満たした瞬間、一つ吹っ飛ぶというか解除はされます。
お待たせして申し訳ないです。
>>532
1も予想外な結果でした。
好感度じゃなくて嫌悪度で計ろう(提案)
>>533
左手の薬指以外なら指の一本ぐらいは譲ってくれる好感度だと思います。
>>534->>538
上手い改変で草
正直、ギャグ漫画並みに鎮守府崩壊してますね……
『我らの手に栄光を』
XX17年 11月
――10:00――
鎮守府 第2会議室
赤城「全員、揃いましたか」
飛龍「えっと、あとは雲龍型の三人と加賀さんで――」
赤城「いえ、その四人は呼んでませんから結構です」
飛龍「え? いいんですか?」
赤城「予定があいませんでしたからね、仕方ありません」
飛龍「は、はぁ……」
翔鶴「えぇ? 加賀さん、いらっしゃらないんですか?」
赤城「……なにか問題が?」ニコッ
翔鶴「あ、いや、そ、そんなことないです……」
赤城「はぁ……それでは本題に移ります。飛龍」
飛龍「は、はい!」
赤城「提督からお話があったとは思うけれど、やってくれましたね。本当に」
飛龍「え、えっと、なんのことでしょう」
赤城「派閥だかなんだか知らないけれど、ずいぶんと楽しそうですねぇ」
飛龍「そ、それは――」
赤城「言い訳は結構です。正直、あなたには失望させられました」
飛龍「うっ……すみません」
赤城「本当にそう思ってますか? そんな神妙な顔の裏で舌を出してるんじゃないですか? ねぇ、どうなのかしら?」
飛龍「そ、そんなことありません!」
瑞鶴「そ、そうです! 飛龍さんも悪気が合ったわけじゃないと思うんです! それに戦艦と空母なら私達のほうが働いてるの事実なわけですし――」
赤城「ほぉう? それでは、なんですか、悪気がなければなにをやってもいいと?」
瑞鶴「そんなことはないですけど、飛龍さんの言葉にも一理あるというか……ね、ねぇ、蒼龍さん」
蒼龍「え!? わ、私? えっと……」
赤城「いいたいことがあるのならはっきりどうぞ?」
蒼龍「あはは……特になにもないです」
瑞鶴「うわぁ……」
赤城「瑞鶴」
瑞鶴「……はい」
赤城「一理あろうが百理あろうが、結果がこれではお話になりません。それはわかってるの?」
瑞鶴「……はい」
赤城「はぁ……飛龍、あなたのおかげで私にも注意がきてます」
飛龍「……すみません」
赤城「今日、あなたたちを集めたのは今後、この様なことで2度と提督のお手を煩わせない為です。ただでさえ急がしい時期に空母のせいで御心労までおかけしたのは痛恨の極みです。これがもとで私達への信頼が揺らぐことまでありえます」
飛龍「うっ……蒼龍、そんなに迷惑かけちゃったかなぁ?」ヒソヒソ
蒼龍「うん、まぁ、そうねぇ……」ヒソヒソ
飛龍「そっか……」
赤城「なにをお喋りしてるんですか? 私の話を聞いていましたか?」
飛龍「も、もちろんです!」
赤城「ふーん……まぁ、いいでしょう。とにかく、今後はこのような真似は控えなさい。次はお説教だけではすましませんよ? いいですね?」
一同「「「「「はい」」」」」
赤城「ふん……まったく、つまらないことで手間を取らせてくれたものです。蒼龍、執務室に戻りますよ」
蒼龍「は、はい! あ、あの飛龍、元気だして。ね?」
飛龍「うん……」
蒼龍「そ、それじゃあね」
バタン
瑞鶴「……いったかな? なにも、あんな風に言わなくてもいいですよね!」
飛龍「いや、うん……」
大鳳「……」
翔鶴「あ、あの、私……失礼します」
瑞鶴「はぁ? どこいくの?」
翔鶴「いや、加賀さんのところに」
瑞鶴「えぇ……? この状況でよくそんなことえるね」
翔鶴「だ、だけど、加賀さんにもお話しておかないといけないし……」
瑞鶴「そりゃあ、そうだけど今すぐじゃなくたっていいじゃない?」
飛龍「あはは……瑞鶴、いいって、いいって。あの人、顔がひろいから早いとこ伝えておいたほうがいいし」
翔鶴「……すみません」
パタン
大鳳「あの……飛龍さん、ほかの賛同してた方たちはどうなさったんですか?」
飛龍「あ、うん、ちゃんと謝っておいたよ。私が巻き込んじゃったようなもんだからね」
大鳳「それなら、そんなに落ち込まなくても大丈夫ですよ。大事になったわけでもないし、提督も分かってくれるわ」
飛龍「そ、そうだよね! こんなことで空母全体の立場が悪くなるなんてありえないもんね!」
瑞鶴「そうですよ! 私達がいなきゃ鎮守府がまわらないのは事実なんだし、これぐらいの失態で私達の扱いが変わるなんてありえませんよ! 赤城さんも大げさなんです!」
飛龍「うっ……失態ね、失態」
大鳳「……」
瑞鶴「第一、戦艦と空母なら提督は絶対に空母を優先しますって」
大鳳「いや、あの、瑞鶴さん、あんまりそういうことをおおぴろげでいうのはどうなのかしら?」
瑞鶴「え? 本当のことじゃん? 連合艦隊旗艦っていっても長門さんなんかお飾りじゃない」
大鳳「そういうことをいいたいのではなくて――」
瑞鶴「なら、実働部隊の金剛さん達? 旧式もいいところじゃない、へーき、へーき。結局は私達が主戦力よ」
大鳳「はぁ……もう結構です」
瑞鶴「?」
飛龍「は、はは……普段は厳しいことばっかりいってるのにごめんね? もう大丈夫だから」
大鳳「本当ですか?」
飛龍「うん、大丈夫」
瑞鶴「よかった! じゃあ、間宮でもいきましょうよ! 嫌なこともおいしいもの食べれば忘れちゃいますよ!」
飛龍「あ、いや、この後、ちょっと予定あるから」
大鳳「ごめんなさい。私もちょっと……」
瑞鶴「あ、そうなんですか……」
飛龍「それじゃあ、私、いくね……」
大鳳「……」
瑞鶴「はーい。って、どうしたの大鳳、怖い顔してるけど?」
大鳳「いえ、なんでもないです」
瑞鶴「ふーん」
――12:00――
鎮守府 中庭
飛龍「はぁ……どうすればよかったのかなぁ……」
?「なんや、アホ面さらして。なんか嫌なことでもあったん?」
飛龍「!?」
龍驤「おっす。珍しく暗い顔しとるやん」
飛龍「……お疲れ様です」
龍驤「だから、うちに敬語はいらんちゅうねん。折角、ラブリーな感じに生まれ変わったんやで? あんたからそんな風に言われとったら台無しやん」
飛龍「あ、あはは……」
龍驤「なんやその乾いた笑いは? ごっつ失礼やで」
飛龍「すみません……」
龍驤「うわぁ……これは重症やね。こういうのは鳳翔のお役目のはず何やけどなぁ……よっこいしょっと」
飛龍「?」
龍驤「この龍驤さんが話ぐらいは聞いたるわ。話してみ?」
飛龍「いや、そんな、悪いですよ」
龍驤「あかん、あかん。落ち込んでるとき一人でうじうじしててもええことないで?」
飛龍「はぁ。ただの愚痴になっちゃいますよ?」
龍驤「ええで。うちはあんたらと違って大抵、暇やし」
飛龍「……あの龍驤さんは艦娘は戦艦と空母どっちが戦場での主力だと思います?」
龍驤「んん? そんなん分からんわ。それにそんなんどうでもええやん?」
飛龍「え?」
龍驤「忘れてるかもしれんけど、うちらは兵器なんやで?」
飛龍「いや、それぐらいは分かってますよ。それがなんだっていうんですか?」
龍驤「ならわかるはずやで?」
飛龍「え」
龍驤「アホやなぁ。人間様からしたらうちらは道具や。道具なんやから使う人間の勝手でそんなん変わるに決まっとるやん?」
飛龍「で、でも、艦娘は感情があるからただの兵器じゃゃないって、提督はいってました!」
龍驤「あれはしゃーないわ。普段は屁理屈こねてこむずかしい勘定しとるくせに、いざとなれば感情論やからね、話半分に聞いとき。お! うち、今、うまいこといったんやない?」
飛龍「そ、それでも私は戦艦よりも空母が劣ってるなんて思いません!」
龍驤「無視かいな……まぁ、ええわ。うちも空母やからあんたのいうとおりやと思うで? けど、だれもうちらがポンコツなんていってないやろ?」
飛龍「あの……じつは私、変なうわさを聞いたんです」
龍驤「変な噂ちゅうと 司令官がロリコンとかいうやつ? いやぁ、うちが魅力的過ぎるから仕方ないやん?」
飛龍「そんなの初耳ですよ……それにもういいです……」
龍驤「あはは……すまん、すまん。あんまりまじめくさった顔してるから緊張をほぐしたらなって思ってな」
飛龍「……」
龍驤「いや、だからその顔があかんって――はぁ……それでどんな噂なん?」
飛龍「戦艦の人たちが自分たちこそ海上戦の主役だっていって、空母を排斥しようとしてるっていうんです」
龍驤「……そりゃあ、穏やかやないな。でもな、考えてみればありえん話だって分かるやろ?」
飛龍「私も最初はそんなことないって思ったんですけど……最近の鎮守府を見てるとどうも……」
龍驤「へ? 最近、そんなやばいことあったんか?」
飛龍「ありましたよ! ほら、連合艦隊旗艦の件です!」
龍驤「ああ、あれ。連合艦隊旗艦を戦艦から赤城なり加賀にしたらどうかって奴やろ? でも、あんなんすぐに却下されたやん。問題ないやろ」
飛龍「意見として出てきたことだけでも問題だと長門は思ってるらしいんです」
龍驤「はぁ?」
龍驤「うーん、まぁ、確かに最近になって長門が焦っとるのは事実やけど……。そこまで頭の悪いタイプちゃうやろ。空母、追い落とすなんて自分で自分の足……いや、頭を食うようなもんやで」
飛龍「それはそうですけど……」
龍驤「それにああみえて司令官は編成面に私情はさむ様な事するタイプちゃうやん? 安心しとき」
飛龍「はい……」
龍驤「まぁ、うちも戦艦のやつらがしょーもないこといってるって聞くけど、そんなんただの噂やしな。気にしたら負けや」
飛龍「うっ……」
龍驤「何をそんなに意気込んでるのか知らんけど、うちらはうちらのやれることをやってこうやないの」
飛龍「……だけど、私は……私は――」
龍驤「?」
飛龍「私は空母が戦艦に劣るなんて、絶対に思われたくないんです!!」バッ!
龍驤「あ! ちょい、待ちぃ――ちっ、いってもうたか」
龍驤「はぁ……ほんま面倒くさいわ。別に戦艦に対抗意識なんか燃やさんでもええやん。うちらはうちらの場所があるんやし……」
天津風「! あら、龍驤さんじゃない? どうしたの、またサボり」
龍驤「そんなんちゃうわ! ……ただ、本当に神様ちゅうんがおるんならアホなやっちゃなって思ってな」
天津風「え? なに、いきなり哲学に目覚めたの?」
龍驤「うっさいわ。しっかし、なんで、うちらに感情なんてもんくっつけたんやろな……。そんなもん最初からなければ、理由は違えど、うちもあの子もこんな風に迷わなんですんだのになぁ……」
天津風「??」
龍驤「よっこいしょっと、後は鳳翔あたりにお任せやね。うちの手におえんわ」
天津風「あら、どこいくの?」
龍驤「飯や、飯。鳳翔んとこでよければ奢ったるで」
天津風「え! ほんと!」
龍驤「おう、他のチビ共も呼んできいや」
天津風「やった! 龍驤さん、ありがとう!」
龍驤「ったく、現金なやっちゃなぁ」
龍驤(まぁ、飛龍、あんたの質問はウチには荷が重すぎた見たいや。答え出してやらんですまんな)
龍驤「それにうちかて色々とあるんやで? 陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし 我ならなくに ってなもんやな。ははは……」
我らの手に栄光をⅠ 艦
乙
これ飛龍うっかりすぎでしょ謀殺されるぞ……
てかロリコンて提督
乙
瑞鶴を見てると他人事とは思えない
乙
飛龍みたいな時期は誰にでもある、頑張れ!
瑞鶴さんナチュラルに困ったchanで笑える
翔鶴も大概おかしいぞ…
龍驤は人ができてるなぁ…()
これが空母機動部隊のホコリ...(畏怖
戦艦が常識人多いこと祈る
感情度0って初じゃない?
一体どんな仲になることやら…
翔鶴はまともでいて欲しいなー
大型の爆弾多すぎて塵も残らない大爆発しそうだな
全滅の天命が下りそうなサブタイ
壊滅した鎮守府で提督と加賀さんだけが残る世界とか最高にワクワクする
殺し合いなら始めそうな雰囲気はある
おはようございます。随分、あけてしまって申し訳ありませんでした。
今日、仕事終わり次第、更新していきます。日曜だし、早く帰れるでしょ(慢心)
>>548
最近はほのぼの路線だし、へーき、へーき
ロリコンは自分のこと構ってくれる提督はそうなんだろうなぁっていう龍驤の想像ですね。
>>549
1もたまにこういう感じになっていたたまれなくなります……
>>550
思春期を殺しきれなかった空母
>>551->>555
正直、コンマがひど過ぎて……もうね……
今までみたコンマSSの中でも酷いほうだと思います。
五航戦への感情度コンマの平均・最高値(赤城・蒼龍のデバフ込み)
※小数点第一位以下切り捨て
瑞鶴への感情度平均→21.8
瑞鶴への感情度最高値→28(提督・蒼龍が同値)
(瑞鶴への感情度平均→19.1)
翔鶴への感情度平均→23.3
翔鶴えの感情度最高値→75(提督)
(翔鶴への感情度平均→20.5)
二人とも一位とるとか、やっぱり提督は空母好きなんすねぇ……(目そらし)
>>556->>558
正直、1は大鳳と鳳翔さんの頑張りに期待してるで。
>>559
戦艦はまだいっぱい残ってるからね、きっと大丈夫(ニッコリ)
>>560
0はもうそこらへんの石と同じですね、どうなろうが何も感じない。
マイナスはともかくプラスの気持ちもまったくないですし……
>>561
なんもかんも、提督がわるい
>>562
1がバジリスク好きなんや。スロもバジが出るからまた打ちだしたぐらいには好き。
全タイトル、何かしらの形で登場させたいです。
>>563->>567
加賀さんも提督も胃がんで早死にしそう(小並感)
冗談はさておき、そんな埋めネタもありかもしれないですね。
すみません、>>568の瑞鶴への最大値をミスってました。
瑞鶴への感情度平均→21.8
瑞鶴への感情度最高値→31(翔鶴)
(瑞鶴への感情度平均→19.1)
二人とも30以上のコンマが一つずつありましたね……
帰ってきました。完全にフラグでしたね……
お腹へって死にそうなのでご飯食べて1時から更新します。
XX06年 5月
――19:00――
日本 軍令部 機動部隊指揮官執務室
指揮官「……なんたることか」
提督「申し訳ありません」
指揮官「いや、君が謝罪することではないだろ」
提督「はっ! ありがとうございます!」
指揮官「しかし、弱ったな。この戦果ではな……期待が大きかっただけに上を納得させる自信がない」
提督「……もう少し時間をいただけるのであれば私に一つ考えがあります」
指揮官「ふむ……言ってみろ」
提督「はっ! 艦娘も艦載機の仕組みを理解していないようですので、これを解明、理解させることが肝要なのではないでしょうか?」
指揮官「なるほどな。わかった……時間の方は私がなんとかしよう」
提督「ありがとうございます!」
指揮官「……しかし、中佐、近海まで戦線を押し込まれている現状ではそれほど時間は取れないことは理解しておいてくれよ」
提督「かしこまりました」
指揮官「うむ。それでは艦娘のほうはどちらにする?」
提督「……龍驤のほうがよろしいかと」
指揮官「……鳳翔のほうがいいのではないか? あれの直属の上官である私がこういうのなんだが性格からして扱いにくいぞ」
提督「しかし、速力を考慮に入れれば鳳翔よりも龍驤の方が戦力になるかと思います」
指揮官「む……確かにな。あとは君に任せるが、先の北号作戦までとは言わんがそれなりの成果を期待しているぞ」
提督「はっ! 必ずやご期待にそえるように奮励努力いたします!」
同日
――19:30――
軍令部 艦娘寮 機動部隊の部屋
龍驤「はぁ……」
鳳翔「ため息なんかついてどうしたの?」
龍驤「ちょっと考え事をな」
鳳翔「あら、珍しい。明日は雪かしら、ふふ……」
龍驤「はは……って、茶化すなや」
鳳翔「ごめんなさい。それでどうしたの?」
龍驤「別に大したことやあらへんよ、気にせんといて」
鳳翔「そう? それならご飯できますから、お皿の用意お願いしていいかしら?}
龍驤「あいよ」
コン、コン
鳳翔「? あら、こんな時間にどうかしたのかしら? ひょっとして出撃命令だったりして」
龍驤「いやぁ、こんな時間から出撃とか嫌やで……はーい、開いてまっせ」
ガチャ
提督「失礼する」
龍驤「えっと、どちらさんで?」
提督「私は軍令部所属の者だ」
龍驤「はぁ。それでうちらにどんなようで?」
提督「用があるのは龍驤だけだ。それでは私についてきてくれ」
龍驤「え? いやいや、そんな急に――」
提督「なんだ、都合が悪かったか? しかし、これも任務なのだ、申し訳ないが否やは認めんぞ」
龍驤「はぁ……鳳翔、行ってくるわ」
鳳翔「は、はい。お気をつけて」
龍驤「あいよ」
かなり間をあけてしまいまして申し訳ありませんでした。本当に死ぬほどいそがしかったんや……
続きですが本日、19時から続き投下していきます。
あとインフルエンザかかりましたので来週まではお休みもらいました。
というわけでとりあえず一日に何回か更新出来ると思います。
――19:40――
軍令部 士官宿舎 提督私室
龍驤「……あ、あの、ここは?」
提督「みれば分かるだろ? 私の私室だ」
龍驤「は……? ちょ、ちょい待ち! 任務やなかったんですか!?」
提督「……まぁ、飲め」
龍驤「えぇ……? なんなんこれ?」
提督「見れば分かるだろウィスキーだ」
龍驤「そういうこといってるんとちゃうわ!」
提督「どうした? どうせ安物だ、遠慮することはないぞ」
龍驤「わけが分からん……なんなんやこれ……」
提督「なんだ洋酒は駄目だったのか? それでは日本酒にするか?」
龍驤「もうええわ……なんでウチを呼びだしたんです……」
提督「む……と、とにかく、飲んでくれ」
龍驤「遠慮しときます」
提督「おかしい……話が違うではないか……」ボソッ
龍驤「はぁ? なんか、いいましたか?」
提督「なんでもない!」
龍驤「ちょ!? い、いきなり大声ださんといてください、びっくりするやないですか!」
提督「あ、いや、すまないな」
龍驤「はぁ」
提督「……仕方ないな。本題に入ろう」
龍驤「……」
提督「龍驤、君は一時的にではあるが指揮官から私の元に転属することになった。よろしく頼む」ゴクゴク
龍驤「はぁ、わかりまし――ん?」
提督「どうした?」
龍驤「はぁぁぁ!? て、転属!?」
提督「ああ」
龍驤「え、えっと……てことは機動部隊は解散ちゅーことですか?」
提督「いや、そういうことではない」ゴクゴク
龍驤「人が真面目に話しているんですから、のんどらんでちゃんとこっち見て話してください!」
提督「ん? ああ、それもそうだな」
龍驤「ホンマ、けったいな人やな……それでどういうことなんですか?」
提督「艦載機運用についての研究のための一時的なものだ。安心しろ」
龍驤「ほっ……」
提督「しかし、そういう言葉が出てくると言葉が出てくるということは君も自分達のふがいなさは分かっているということだな。危機感を持つのはいいことだ、はっはっは」
龍驤「……」
提督「前の大戦で無用の長物と化していた戦艦があれほどの戦果を挙げたのだ。それに比べて空母の君たちがあの程度では困る。海軍のため、ひいては機動部隊の指揮官のためにも立派な戦果を挙げてもらわなければならない」
龍驤「……はい。すんまへん」
提督「分かっているならよろしい。期待しているぞ、くれぐれも私たちの期待を裏切らないように努力してくれ」
龍驤「はい」
提督「うむ」
龍驤「……」
提督「……」ゴクゴク
龍驤「あの……話はそれだけですか?」
提督「あ、ああ、そうだな」
龍驤「それじゃあ、ウチはこれで失礼させてもらいます」
提督「……そのだな、あれだ、折角、用意したのだ。酒ぐらい飲んで行ってはどうだ?」
龍驤「さっき言ったとおり、遠慮しておきます」
提督「そうか、わかった。 はぁ……退出していいぞ」
龍驤「失礼します」
バタン
提督「なぜだ……部下とは酒を飲めば砕けた雰囲気になるのではなかったのか? この本にはそう書いてあったではないか。やはり艦娘とでは勝手が違うのか?」
提督「はぁ……一人で嘆いていてもしかたがないし、酒を余らしてももったいない。少将のところにでもいくか」
――20:30――
軍令部 艦娘寮 機動部隊の部屋
ガチャ
鳳翔「お帰りなさい」
龍驤「ん」
鳳翔「お夕飯、温めなおしますね」
龍驤「すまんな。ホンマに鳳翔はいい嫁になるわ」
鳳翔「ふふ……なんですか、それ」
龍驤「素直な感想や」
鳳翔「龍驤は口がうまいんだから」
龍驤「……」
鳳翔「? どうしたの、またなにか嫌なこといわれたの?」
龍驤「そんなことないで」
鳳翔「……そう」
グツグツ
龍驤「……なぁ、鳳翔」
鳳翔「どうしました?」
龍驤「結局、ウチらはなんなんやろな」
鳳翔「え?」
龍驤「ウチらは何で必死こいて深海棲艦とたたかわなあかんのやろな」
鳳翔「そ、それは私たちが艦娘なんだから人間を守るため――」
龍驤「そんな価値が人間にあるんかい」
鳳翔「!? じょ、冗談でもそんなことは言ってはいけないわ!」
龍驤「あはは……いや、それもそうやな。冗談が過ぎたわ、忘れたってや」
鳳翔「……」
龍驤「そんな怖い顔せんといてや。はやく晩御飯食べようや、お腹がぺこちゃんでかなわんわ」
鳳翔「え、ええ……」
龍驤「ちょっとした冗談なんやから、そんなに反応されるとどう返していいのか分からんわ……」
鳳翔「それ本当なの? そうだとしたらちょっと悪趣味よ?」
龍驤「うっわっはっは……! びっくりしたやろ! その顔が見たかったんや!」
鳳翔「はぁ……あきれた」
龍驤「ちょ! 怒らんといてや」
鳳翔「知りません」プイッ
龍驤「堪忍してやー」
昏冥流亡Ⅰ 艦
というわけで「昏冥流亡Ⅰ 艦」です。
……龍驤編のプロットは結構早めに固まってたんですけど、うまく表現できなかった感がね……うん。
今日、だいぶ手を入れたんですが、うーん……
ちなみに今回冒頭で提督と話していた指揮官は赤城日記Ⅰで戦死した人になります。
続いて速吸のコンマですね。
久しぶりなので楽しみで仕方ないです、ゲヒヒ。
提督から速吸への感情度 ↓コンマ以下
速吸から提督への感情度 ↓↓コンマ以下
これは仲良し! ええで、ええで! ニヨニヨしますわ!
ぶっきらぼうな野球部と快活な女子マネ的な感じですかね……そう思うと腹立ってくるわ
提督から速吸への感情度:87
速吸から提督への感情度:74
レモンのハチミツ漬けなぞ文化部には不要
速吸好き過ぎやろこのコミョ障サイコパス
乙
龍驤と鳳翔ここから待遇に大きな差が
>>1の理不尽な怒りが提督を襲う!
……いやあんま理不尽でもなかったわ
提っちゃん、速吸を徹甲死園につれてって!
呼吸を止めて100秒ですよこのやろう
おはようございます。
多分、12時ぐらいから更新します。
>>597
剣道部だったのに1は併学とかいうクソシステムのせいでそんな差し入れはなかったです(憤怒)
……共学でも関係ないんやろね
>>598
秋津洲とかもそうだけど単純に戦力云々じゃないのがいやらしい
>>599
指揮官の戦死がなければこんなことにはならなかった感じですね……
>>600
まさに遺憾の意
>>601
野球漫画なら提督は主人公というよりかませ臭いですよね
とりあえず100秒だとワンチャンあるので、100分ぐらいでいいんじゃない?
そのまえにちょっとおまけコンマとらせてください。
提督の武道コンマ ↓コンマ以下
星屑ってか鉄屑ロンリネスだな
67か……平均よりちょい上くらい?
基準が一般人か軍人かは分からないけど
意外と腕も立つ
ご協力ありがとうございます。
提督の武道:67
運動系コンマは駆逐艦が+10ぐらいで仮定しているので、わりかし優秀な数字ですね。
モンハンワールド開けてたら遅れました。申し訳ない。
ゆっくりとですが、ポツポツと更新していきます。
>>603
提督はしょうがないにしても、五航戦がロンリネスなのを何とかするんだぞ(秋月型を見つつ)
>>604
一応、軍人が基準ですね。
ただあくまで陸上での武道としての能力値ですので、これから提督以下の武道コンマを艦娘が出しても戦闘で提督より弱いということはありません。
そうなっちゃうと自分で戦うだろう……
>>605
弁は立たないから、腕っ節ぐらいは、うん……
――11:30――
鎮守府 執務室
蒼龍「はぁ……」
赤城「そんなに頭を抱えてなにかありましたか?」
蒼龍「あ、いやぁ……」チラッ
提督「ん? なんだ、私に――」
蒼龍「なんでもないです!」
提督「そ、そうか」
赤城「?」
蒼龍「はぁ……赤城さん、あとで少しお話いいですか?」
赤城「別にかまわないけれど……本当にどうしたの?」
蒼龍「いや、それが昨日の夜に色々ありまして」
赤城「へぇ……」
提督「蒼龍、ところで感情度作戦だが――」
蒼龍「嫌です」
提督「は?」
蒼龍「もうやめましょうよ……あの惨状じゃ、もう健全な鎮守府運営なんて無理ですよ……。それになんなんですかその作戦名……」
提督「う、うるさい! 昨日の結果があれだったとしても一定の法則を見つけたのだ、これは大きな一歩ではないか!」
蒼龍「法則って……加賀さんとか金剛の例があるじゃないですか……そうやって自暴自棄になるのもやめましょうよ……」
提督「ぐぅ……もういい! そこまで言うならば今回からは私、一人で結構だ!」
赤城「んー……提督」
提督「なんだ」
赤城「お一人だとあれですし、今日は曙を連れて行ったらどうでしょう?」
提督「は? なんで、曙なんだ」
赤城「あの子ならしっかりしてますし、色々と気も利きますから」
提督「む……考えておく」
赤城「ええ、ええ」
提督「それでは弾薬の確認に行って来る」
霧島「それでしたら私もご一緒してもよろしいでしょうか」
提督「構わんがどうした?」
霧島「いえ、ここのところ後方基地からの物資搬入が若干、ずれていると聞いていますので、その確認をと思いまして」
提督「ちっ……今まであればこんなことはなかったというのに! あいつはなにをやっているのだ!」
霧島「まぁまぁ、女提督さんもまだ不慣れな環境なわけですし仕方ない面もあるのではないでしょうか」
提督「はっ、どうだか。さっさといくぞ」
霧島「はい」
ガチャ
赤城「……ところでお話って何かしら」ニコニコ
蒼龍「! まずはこれ見てくださいよ!」
赤城「は?」
蒼龍「ちょっと、この数字はいくらなんでもひどいと思いませんか!? 川内とか必死に取り繕ってたけど絶対に落ち込んでましたよ!」
赤城「……話たいことってそれだけなの?」
蒼龍「? そうですけど……」
赤城「はぁ……」
蒼龍「なんですか?」
赤城「別に。蒼龍がやさしすぎて感動してただけです……」
蒼龍「そ、そんなふうに言わなくても……」
鎮守府 弾薬庫前
提督「やはり微妙に数が合わんな。遠征の見直しなどが拙速に過ぎたか」
霧島「それもあるでしょうが、やはり基地のほうから輸送されてくる資材もやはりあっていないかと思います」
提督「……そうか? 確認したところこちらのミスのように思えるが……」
霧島「いいえ、それだけだとさすがに帳尻が合わないと思いますが」
提督「ははは……そんなことはないだろ。それよりも、最近は物資の質が落ちているように感じるがお前はどう思う?」
速吸「はい! そうなんです! 特に艦載機への油の質が落ちてる気がします!」
提督「!?」バッ
速吸「あ! 提督さん、こんにちわ!」
提督「あ、ああ、ご苦労」
速吸「はい!」
霧島「……ところで鋼材以外の物資の管理はしているのはあなたでしたよね?」
速吸「そ、そうですけど……」
霧島「なんで、そのことをもっと早くに報告してこなかったんですか?」
速吸「え? 報告書の備考欄に毎回、記入してますよ?」
霧島「……本当ですか、提督?」
提督「うっ……そうだな、確かにあったな」
霧島「呆れた。提督、どういうつもりなんですか」
提督「……」
霧島「話になりませんね。速吸は何か知っているの?」
速吸「え? えっと……」チラッ
提督「……前回までは数が多少合わなくても目を瞑ると女提督には伝えてある」
霧島「は? はぁぁぁぁ!? ど、どういうことですか!?」
提督「こ、声が大きいい!」
霧島「……とにかく説明を」
提督「ちっ……速吸、迷惑をかけてすまなかったな」
速吸「あ、いえ、速吸は別に……」
提督「まったく霧島に気づかれるとは思ってみなかったが、ばれてしまっては仕方ないな。しかし、これからのことは一切、他言無用だ」
霧島「ええ」
提督「女提督の赴任だが、これは北方海域指令官の肝煎りで決まった人事だ」
霧島「……なるほど。上官のお気に入りの軍歴に傷をつけたくなかったということでしょうか?」
提督「そういうことだ」
霧島「しかし、それで軍の物資をごまかすというのはいかがでしょうか?」
提督「戦況に影響が出るほどの量でもない。それにこれ以上、私の統括しているこの海域から問題など起こせるか! 下手すれば私の更迭までありえるのだぞ!」
霧島「……」
提督「とにかく、霧島、お前、この話をどこから聞いた? 少なくとも速吸と神威にはかん口令をしいていたはずだというのに」
霧島「雲龍から資材が足りてないのではないかと報告がありまして、私もちょっとした確認のつもりだったんですが、まさか提督がこんなことをなさってるとは思いませんでした」
提督「雲龍? 馬鹿な、どういうことだ」
速吸「あ……それ、私のせいかもしれません……」
提督「なに? どういうことだ」
速吸「いえ、この前、物資の搬入のときに雲龍さんに手伝いをお願いしたので、その時かなって……」
提督「はぁ……なるほどな。霧島、分かっていると思うが――」
霧島「分かっています。ここには正規の量の資材があった、というわけにしておきます」
提督「ああ、よろしく頼むぞ」
霧島「はぁ……それでは私は執務室に戻りますね。提督、しっかり数だけはあわせておいてくださいよ?」
提督「ああ、分かっている」
霧島「それでは、失礼します」
バタン
提督「ちっ……しかし、雲龍からの言葉があったとはいえ、あの霧島に勘付かれるとはな。慣れんことなどしないほうがいいということだな」
速吸「……すみません」
提督「別にお前を責めてるわけではない。事実、大淀に管理させていたときよりも随分と補給計画なども立てやすくなった」
速吸「そ、そんなことありません! 前線で活躍がなかなか出来ない分、これぐらいは当然です!」
提督「お前にしても秋津洲にしても前線以外で大いに活躍してもらっている。それに流星を載せられるようになったのだ、前線でもそれなりの活躍は出来るさ」
速吸「そういっていただけると恐縮です」
提督「とにかく、明日の搬入までには辻褄をあわせてしまいたい。速吸、頼んだぞ」
速吸「はい! 大丈夫ですよ、ちゃんと速吸は分かってますから!」
提督「は?」
速吸「だって、これ本当は女提督さんのためにやったんですよね?」
提督「ん、んん……?」
速吸「上官云々よりも後輩のためにこんなことするなんてやっぱり提督はやさしいですね!」
提督「?」
速吸「またまた! そんな隠さなくてもいいじゃないですか!」
提督「別にそういうわけでは……」
速吸「さぁ、ここは私がなんとかしておきますから、提督さんはほかのお仕事がんばってください!」
提督「……まぁ、いい。任せた」
速吸「はい!」
速吸編 艦
というわけで 速吸編 艦 です。
最後もうちょっとかいたほうが良かったかもですね。
仲良しは仲良しなんですが絆までいかないので理解はお互いしきれてない感じで書きたかったのですが、うーん……
続いては叢雲ですね。
……これどんな数字でもそれなりに長くなる感じがする。
提督から叢雲への感情度 ↓コンマ以下
叢雲から提督への感情度 ↓↓コンマ以下
ふぁー!WWWW
提督、お小言はマジで嫌がってたのね……
提督から叢雲への好感度 ↓コンマ以下
叢雲から提督への好感度 ↓↓コンマ以下
これはなんというか1も予想していない方向に吹っ飛んでいきましたね……
コンマ神はなにを考えてるんや……
提督から叢雲への感情度:05 提督から叢雲への好感度:96
叢雲から提督への感情度:66 叢雲から提督への好感度:56
多分、更新は明日の午前中ぐらいになると思います。
気づけばストックもあと少しですね。
明日のうなぎのゼリー寄せの投下前に安価とりますね。
その前に明日、スムーズに進めたいのでフライングで申し訳ないんですがコンマとらせて下さい(土下座)
提督の料理スキル ↓コンマ以下
比叡の料理スキル ↓↓コンマ以下-10
わりかし二人とも料理得意じゃねぇか……
提督の料理スキル:77
比叡の料理スキル:61
特に提督、普通にハイスペやん……パルパル……
比叡カレーとは何だったのか
>>627
カーチャンの小言を煩わしがってる子供みたいやな……
比叡って金剛姉妹の評価はまあ食べられるとかじゃなかったっけ?
比叡は連続で御召艦に選ばれるぐらいなんだから料理が出来て当然
なんだよ、以外と上手じゃねぇか…
提督さんは手品やるくらい器用なのを反映して刃物さばきや飾り切りが実は得意(披露する相手は……)とかそういう方向にしておこうぜ
スキルはあるけど料理する姿を見せるのは軍人としてはよろしくないと思ってそう
ぼちぼち、初めていきます。朝日の棋譜並べとか、久しぶりにNHK杯見てたけどやっぱり将棋はいいぞ
ただ今日は将棋も囲碁もちょっと凡局気味だったけど、楽しかったからオッケー
……そのせいで遅れました。もうしわけないです。
>>632、>>635->>636
大型艦は料理出来るはずなんですよね……大和はいわずもがなやし、山城とか金剛・伊勢とか。意外なとこだと川内さんですか
ちょっと調べたけど料理下手の元ネタが昭和天皇が供された料理を残されたということらしいですが、その後の御召艦の回数も考えて軽度のマイナス補正かけました。
逆に加賀さんとか潜水艦は史実にも残ってるし、コンマをとる時がくればがっつりマイナス補正かけます
>>633
?「叢雲は私の母になってくれるかもしれない女性だ」
>>637
お菓子の取り寄せとかしてるし、案外、パティシエ提督かもしれないです……
>>638
鳳翔さんとか間宮さんがいるから、提督も自分でなにか作る意義見出してなさそうですね。
――XX13年 8月――
鎮守府 執務室
提督「……」トントン
叢雲「うるさいわいね」
提督「……」
叢雲「ちょっと返事ぐらいはしなさいよ」
提督「はぁ……なんだ」
叢雲「なんだじゃなくて、その貧乏ゆすりがうるさいって言ってるのよ!」
提督「ああ……そうか」トントン
叢雲「分かったならやめなさいよ!」
提督「うるさい!」
叢雲「はぁぁぁ?」
提督「嫌なら黙って出て行けばいいだろ! お前と違って私は忙しいんだ!」
叢雲「あー、はい、はい」
提督「見取り図なら先ほど渡しただろ、暇なら他所で油を売っていろ!」
叢雲「……そうさせてもらうわ」
提督「ぐぐぐ……こんな民間譲渡の施設を鎮守府にするなどどれだけの改修がいると思っているのだ……! 私はいつから工兵の分野まで……妖精さんはどこまで出来るのだ……さっぱり分からんというのに……」
叢雲「……」
パタン
鎮守府 食堂
叢雲「えっと……ここが食堂ね」
間宮「こっちにレンジ置いて――あら、はじめまして」
叢雲「……どうも」
間宮「よっこいしょっと、ふふ……その見た目だと駆逐艦の子かしら?」
叢雲「そうだけど……」
間宮「私は給料艦の間宮よ。よろしくね」
叢雲「え……」
間宮「どうかしたの?」
叢雲「いえ、ごめんなさい。こんな小さな鎮守府に給料艦だなんて驚いたから」
間宮「ふふ……そうよね。給料艦は早いうちから建造されたけど数は少ないから」
叢雲「それがなんでこんな小さい鎮守府に――」
間宮「ごめんなさい。先にあなたのお名前教えてもらってもいいかしら?」ニコ
叢雲「あ、私は特型駆逐艦五番艦・叢雲よ。よろしく」
間宮「特型っていうと吹雪ちゃんの妹さんかしら」
叢雲「そうだけど……なによ」
間宮「え、え? なにか気に障ることいっちゃったかしら……?」
叢雲「どうせ、姉たちとは似てないわよ。海軍省で散々、からかわれたわ」
間宮「そういうつもりじゃなかったんだけど……気に障ったならごめんなさい」
叢雲「別に」
間宮「それより叢雲ちゃんは随分と期待されてるのね。あの提督の初期艦なんてすごいわ」
叢雲「……? あのヒステリーってなんか戦果あるの?」
間宮「え? 知らなかったの?」
叢雲「なんにも知らないわよ。ついこの間、転属の辞令が来て、なにも分からないままつれてこられたんだから」
間宮「まぁ……そうなの」
叢雲「一世紀前から飛び出してきたんじゃないかって感じだけど、優秀なの?」
間宮「え、えぇ、空母運用の研究をずっとしてた人なのよ。その後は独逸の駐在武官を勤めて、その功績で鎮守府司令長官になったのよ?」
叢雲「随分とご立派な経歴ね」
間宮「そうでしょ! あとは北号作戦の作戦立案も提督がなさったのよ! ほかにもいろいろな作戦に関与なさっているんだから!」
叢雲「そ、そうなの。凄いのね」
間宮「ええ、ええ。そんな提督の初期艦になったんだから叢雲ちゃんもきっと凄い戦歴がなんでしょ?」
叢雲「いや、私は……別に……」
間宮「?」
叢雲「……用事を思い出したわ」
間宮「あら、頑張ってくださいね。私も腕によりをかけてご飯を用意しておきますから」ニコニコ
叢雲「え、ええ……」
鎮守府 中庭
叢雲「はぁ、ついてない……」
?「ああ、もう! 初期艦の子はどこいったのよ!」
叢雲「?」
明石「ああぁ! あなた、叢雲ちゃんよね! ね!」ガシッ
叢雲「か、顔が近いのよ!」バッ
明石「おっと、ごめんなさい。それよりも間違いないわよね!」
叢雲「……あたしが叢雲だけど、なによ?」
明石「よかったぁ……あたしは工作艦の明石。それよりも、さぁ、搬入手伝って! ほら、こっち! 急いで!」
叢雲「ちょ、ちょっと待ちなさいよ。何で私がそんなことしないといけないのよ」
明石「えぇ……提督からもあなたを使うように言われてるんだから、死んでも手伝ってもらうからね!」
叢雲「はぁ……命令なら否やはないわよ。さっさと言いなさいよ」
明石「うぐっ!? そ、それよりも早く! こっちへ来て!」
叢雲「はい、はい……」
鎮守府 正門前
叢雲「ちょっと、これどうすんのよ。本気で二人で運ぶつもりなの?」
明石「そうだけど」メソラシ
叢雲「そうだけど、じゃないわよ! なによ、この山! 二人でやってたら一日、終わるわよ!」
明石「だ、だから、急いでっていったじゃない」
叢雲「ばっかじゃないの!? 急いでどうにかなる量じゃないでしょ!」
明石「そ、それよりも手を動かしましょう、ね?」
叢雲「第一、ここまで運んだ人間はどこにいっちゃったのよ?」
明石「うっ……そ、それが……」チラッ
叢雲「?」
明石「ここまでの輸送は陸軍の人たちが協力してくれてたんだけど、提督が『陸助を施設内部まで入れられるわけがないだろ!』って追い返しちゃったのよね……」
叢雲「呆れた……こんなんで大丈夫なのかしら……」
――6時間後――
叢雲「はぁ……はぁ……もうここから工廠までは目を瞑ってもいけるわ……」
明石「ゴッホ……私も……」
叢雲「ゼー……それでも、あと、これさえ運べば……終値……はぁはぁ……」
明石「あ! これ終わったら間宮さんのところに行って、なにか作ってもらいましょう!」
叢雲「……そうね、さすがに甘いものでも食べないと死にそうよ」
明石「それにここの間宮さんってずっと軍令部にいたらしいから、期待できるしね!」
叢雲「へぇ。それよりもはやくそっち持ちなさいよ」
明石「あ、ごめん、ごめん」
叢雲「よっいっしょっと。うっ……結構、重いわね」
明石「あはは……落とさないでね」
叢雲「落とさないわよ!」
明石「冗談ですって」
叢雲「まったく……」
明石「そういえば叢雲ちゃんはどこから転属してきたの? 大淀も間宮さんも提督も軍令部出身だから、私一人だけ肩身狭かったのよ」
叢雲「……海軍省よ」
明石「へぇ、珍しいわね。それでも私以外は皆、中央出身なんだぁ……いいなぁ」
叢雲「そういう、あんたはどこの出なのよ」
明石「 南方方面司令官のところ。派閥的が提督と一緒だからの転属だったみたい」
叢雲「それならむげに扱われることもないだろうし、よかったじゃない」
明石「それもそうなんだけど……それでも今までの友達とかとバラバラだし、ちょっとねぇ……」
叢雲「あっっそ……」
明石「けれど今日で叢雲ちゃんと仲良くなれたからよかったわ。これからよろしくね?」
叢雲「え、ええ」
明石「何、照れてる?」ニヤニヤ
叢雲「うっさい!」
明石「ちょっ!? は、離しちゃ駄目だって!」
叢雲「あ! ご、ごめんなさい!」
明石「ぷっぷっぷ……さぁ、はやく終わらせちゃいましょうね、ふふ……」
叢雲「腹立つわねぇ……」
鎮守府 食堂
大淀「……」モグモグ
ガラッ
明石「お腹すいたぁー、間宮さん、お夕飯、なんですかー?」
叢雲「……」
間宮「あ、お疲れ様です。今日は金曜日ですしカレーですよ」
明石「うっ……そっか」
間宮「?」
明石「いや、申し訳ないんですけど、なにか甘いものって作ってもらえませんか? 機材の搬入で疲れちゃいまして、あはは……」
間宮「うーん……しょうがないですねぇ、今日だけですよ?」
明石「お、ありがとうございます。ねぇ、叢雲ちゃん?」
叢雲「……そ、そうね」
大淀「ご馳走様でした」
間宮「あ、大淀さんも甘いもの食べていきますか? すぐにご用意しますよ?」
大淀「え? うーん、結構です。軍令部のほうにそろそろ連絡入れておかないといけないですし」
明石「えぇ? いいじゃないですか、少しぐらい話していきませんか?」
大淀「いえ、結構です」
明石「そうですか……」
間宮「えっと、叢雲ちゃん、申し訳ないんだけど用意してる間に司令官にご夕食もって行ってもらってもいいかしら?」
叢雲「……めんどうね。まぁ、いいけど」
間宮「ありがとうね。それじゃあ、これ、お願いね?」
叢雲「はい、はい」
鎮守府 執務室
コン、コン
提督「……入れ」トントン
叢雲「失礼します。夕飯、持ってきたわよ」
提督「そこにおいておけ。後で食べる」
叢雲「そこってどこよ」
提督「応接用のテーブルがあるだろ。気のきかんやつだ」
叢雲「それはごめんなさ――ちょっと」
提督「はぁ……なんだ」
叢雲「なによ、これ」
提督「はぁ?」
叢雲「これお昼でしょ? 食べてないじゃない」
提督「……忙しいのだ。後でまとめて食べる」
叢雲「あっそ。冷める前に食べなさいよ」
提督「分かった、分かった。いいからおいておけ」
叢雲「本当に分かってるのかしら? 間宮さん、がんばって作ってたのよ」
提督「うるさい奴だ、分かったといっているだろ!」
叢雲「はい、はい」
提督「ぐっ……出て行け! 何のつもりか知らんが執務の邪魔だ!」
叢雲「はぁ……ついてない」
提督「何か言ったか?」
叢雲「別にぃ? せいぜい、がんばりなさいよって言っただけよ」
提督「……そうか。とにかく、さっさと出て行け」
叢雲「ふん!」
バタン
提督「ちっ……なんなんだ、あいつは!」トントン
提督「いかんな……集中が切れたか、腹が減ったな。ちっ、飯を食べるか」
叢雲編 艦
というわけで叢雲編 艦です。こんなまったりとした更新で申し訳ない。
あと個別の導入にならないように単話を目指していこうっておもったけど、やっぱり、導入部じゃないか……
どうすれば短編かけるようになるのか教えてクレメンス……
ちなみに初めて海軍省出しましたが、色々と組織がごちゃごちゃしてきましたね。
なんとかさらっとまとめられるように努力していきます。
次回更新ですが21:00開始を予定です。
鳳翔さんに出禁くらったから、引き続き間宮さんの登場。
お待たせしました。とりあえずお品書きです。安価は21:20あたりに投げますね。
安価で新規の艦娘をとる場合は名前を入れてください、既出のお話には番号もしくはタイトル名で対応します。艦娘の指定が複数or意図が読み取れない場合は下にずれますので御了承ください。 ※複数の艦娘同士の感情度を計りたい場合は書き込んでいただければ可能かどうかお返事するので、お気軽にどうぞ。
抜け番については現在、選択中or未開放です
2、弥生の提督語教室Ⅱ(弥生、神通)
3、赤城日記Ⅱ(赤城)
4、曙ほのぼの(曙)
5、潮奮闘記(潮)
7、提督~追想の刻・独逸編~Ⅱ(提督、グラーフ・過去)
8、あきつ丸VS提督(あきつ丸)
9、対潜哨戒部隊記録(朝潮、由良、五十鈴)
10、加賀の鎮守府ぶらり旅(加賀)
11、霞の不覚(霞・過去)
12、霧島と榛名と提督と(霧島、榛名)
13、懺悔(蒼龍)
14、我らの手に栄光をⅡ(飛龍)
15、誰がために幸運の鶴は翔ぶ(五航戦)
16、五十鈴のなく頃にⅡ(五十鈴・過去)
17、不知火葛藤(不知火)
18、すすめ、すすめ(ポーラ)
19、提督から見た世界Ⅱ(曙、霞、敷波)
20、COOL JAPAN(アイオワ)
21、忠臣(陽炎・神通)
22、お父さんと私と時々、加賀さん(山風)
23、女郎蜘蛛(赤城・蒼龍)
24、空谷の跫音(鈴谷)
25、提督ラヂオ(間宮)
26、自由・平等・友愛(リシュリュー)
27、特務艦(間宮・大淀・明石)
28、群狼作戦(呂500)
29、美保関事件Ⅱ (龍田)
30、華の二水戦(神通・不知火・陽炎・雪風・霞・黒潮)
31、幸運の価値(雪風)
32、アシカ作戦(浦風・金剛・間宮・敷波)
34、黒い海のそこから(伊26)
35、連合艦隊旗艦(長門・金剛)
36、石礫無告(川内)
37、海亀と古強者(神風)
38、昏冥流亡(龍驤)
39、初期艦はなんでもしっている(叢雲)
その他、新艦好感度コンマ(記名)
それでは安価いきます。
おしながきは>>655を参照してください。
既出のお話は番号orタイトル、新規は艦娘の名前でどうぞ(Zara、浦波は下にずれます)
↓
↓×2
↓×3
↓×4
↓×5
↓×6
相変わらずの速さで感謝感激です。
今後の流れですが
羽黒と加賀→古鷹→まるゆ→朝風→清霜→あきつ丸VS提督→誰がために幸運の鶴は飛ぶ→那珂
これで川内型コンプ!
上二人は提督に尊敬してるけど、那珂ちゃんどうなりますかね……
それではまったりと更新していきます。
――13:00――
鎮守府 執務室
提督「ふむ……少し腹が減ったな」
赤城「あれ、弾薬にいかれた後、ご飯召し上がってこなかったんですか?」
提督「まっすぐ帰ってきたにきまっているだろ」
赤城「それでしたら何かお持ちしましょうか?」
提督「けっこ――そういえば、霧島」
霧島「はい? どうかなさいましたか?」
提督「今日は比叡は非番だったはずだな?」
霧島「え? 比叡姉さんですか?」
提督「そうだ。いいから答えろ」
霧島「え、ええ、お休みのはずです」
提督「……赤城、今日の執務はこの書類だけでよかったな。ほかに何か会合などあったか?」
赤城「え、えっとお待ちを――何もないですね」
提督「分かった。それでは私の決済の必要なものは残して、終わり次第、休んでいいぞ。少し出てくる。本日の感情度作戦は中止するので曙にも明日からということで話をしておけ」
赤城「……はい」
蒼龍「あ、あの……なにかあったんですか?」
提督「ふっ……お前たちにも私がどれだけ艦娘との関係を良くしようとしているか理解させてやる」
バタン
蒼龍「……私、見てきますね」
赤城「まちなさい。ねぇ、あなたの姉のことみたいですけど、どう思うかしら?」ニコニコ
霧島「……執務を途中で切り上げられるのは珍しいですけど、比叡姉さんのことみたいですし、どうせろくな事になりませんよ」
赤城「そうですかねぇ? とりあえず蒼龍、様子だけ見てきてください」
蒼龍「ええ」
戦艦寮 金剛型の部屋
金剛「はぁ、この紅茶飲み終わったら出撃の準備しないといけないと思うと嫌になりマース」
榛名「そうですねぇ。こういう穏やかな日は一日、ゆっくりお昼寝したりしてお休みしたいです」
比叡「あ、あはは……私だけお休みでごめんね?」
榛名「え……あ! いえ、あの、そういう意味で言ったんじゃないです!」
比叡「う、うん」
金剛「はっはは……二人とも仲が良くて結構デース! けどサー、ティータイムのときぐらいは優雅にしないと駄目ネー」
比叡「す、すみません、金剛姉さま」
榛名「ご、ごめんなさい」
金剛「分かったのなら結構デース。さぁ、面倒ですけど長門のお子守に行って来ま――」
コン! コン!
金剛「? どうぞ、開いてますヨー」
提督「失礼する」
金剛「……なんの用ですカー?」
提督「お前に用事はない。比叡、例の件だが今日のうちに済ませてしまうぞ」
比叡「れ、例の件ですか?」
提督「ああ。それでは間宮で待っているのですぐに来るように」
比叡「はぁ、用意してすぐに行きます」
提督「それでは邪魔したな。ああ、それと午後の任務も励むように」
バタン!
金剛「……比叡、なにかテイトクと約束があったんですカー?」
比叡「いやぁ、ちょっと心当たりがないかなぁって」
金剛「ふーん……まぁ、がんばってくだサーイ」
比叡「は、はぁ」
金剛「気の抜けた返事ですネー? それよりもあんまり殿方を待たせるもんじゃありませんヨー?」
比叡「うーん、それもそうですね。何の用かも指令に行ってから直接、聞けばいいですしね!」
金剛「そういうことデース!」
榛名「……」
金剛「榛名」ヒソ
榛名「は、はい!」
比叡「? どうかしましたか?」
榛名「な、なんでもないです! ちょっとお茶が扱っただけです」
比叡「そう? 気をつけないと駄目よ」
榛名「は、はは……ご、ごめんなさい」
榛名「そ、それでお姉さま、何でしょうか?」ヒソヒソ
金剛「あなたは出撃まで比叡の様子を見ておきなサーイ」ヒソヒソ
榛名「え、ど、どうしてですか?」ヒソヒソ
金剛「いいから。私の言うとおりにしておきなサーイ、ね?」ヒソヒソ
榛名「は、はい」ヒソヒソ
金剛「ワタシの予想どおりに上手くいけば連合艦隊旗艦へ返り咲けるかもしれませんネー、ふふふ……」
鎮守府 甘味処・間宮
間宮「え? う、うなぎのゼリー寄せですか?」
提督「そうだ。鰻屋にで聞いて分からなかったのだが、お前はどんな料理かしっているのか?」
間宮「……いや、そりゃあ、分かりますけど。つ、作るんですか?」
提督「ああ」
間宮「あの悪いこといいませんから、おやめになったほうがよろしいと思いますよ?」
提督「いや、そういうわけにもいかんのだ。比叡と約束がある」
間宮「そ、そうですか……」
ガラッ!
比叡「お待たせしました! 用意はばっちりしてきました!」
提督「は?」
比叡「え?」
提督「……なんだ、そのひらひらした服は? 」
比叡「ひらひらってカーデガンですけど……」
提督「似合わん横文字を使うな。それにそういう意味でいったのではない」
比叡「えっと、どういうことでしょう?」
提督「はぁ……服装はもういい。それで前掛けはどうした?」
比叡「前掛け……えっと、エプロンですか? え、なんでですか?」
提督「料理をするのだ! 必要に決まっているだろ……お前は何を言っているのだ?」
比叡「え? あ……す、すみません! すぐに用意してきます!」
バタン!
提督「そっそかしい奴だ……ああいうところがあるから比叡は使いにくいのだ、何とかならんものか。なぁ、伊良湖」
伊良湖「!?」
提督「どうした?」
伊良湖「い、いえ、いきなりだったので……」
提督「ちっ……そうか」
伊良湖「えぇ……?」
間宮「あ、あはは……それよりもレシピ調べてきますね」
提督「知っているのではないのか?」
間宮「いや、どういう料理かは知ってますけど、作ったことはないので詳しいレシピは今から調べます」
提督「そうか。それでは仕方がないな、抹茶ぱふぇでも食べながら待っているぞ」
間宮「はい。それじゃあ、伊良子ちゃん、抹茶パフェ一つお願いね」
伊良湖「は、はい」
提督「……おい、本当にこれで間違いないのか」
間宮「え、ええ……」
提督「おい、これが美味いのか? 絶対、生臭い上に鰻の油が変に回るぞ」
間宮「私もそう思います……」
提督「ちっ……イギリス料理ということを忘れてた。仕方がない少し面倒だが手を加えるぞ」
間宮「あの、提督、失礼ですが料理できるんですか? いくらこの料理でも初心者ならあまり手を加えないほうが良いかと」
提督「お前、私の職を忘れたのか」
間宮「え? どういうことでしょう?」
提督「海軍とはいえ、野営ぐらいは出来る。誰が料理を作ると思っているのだ」
間宮「あぁ、なるほど。期待できなそうですね……」ボソッ
提督「なにかいったか?」
間宮「い、いえ、なんでもないですよ」ニコニコ
提督「いお前らすぐにそうやって誤魔化そうとする――はぁ、もういい。とにかく、手を加えんと美味くは出来そうもないな」
ガラッ
比叡「ハァハァ……お待たせしました! 用意、ばっちりですよ!」
提督「……材料を買いに行く。さっさと前掛けをはずせ、それに逆だぞ」
比叡「あっ! す、すみません」
提督「はぁ……先が思いやられるが、それでは行くぞ」
比叡「はい!」
鎮守府周辺の町 商店街 魚屋
魚屋「いっらしゃい、おにいさ――って、提督さんじゃないですか、どうしたんです?」
提督「いつもお世話になっています。それが鰻を探しているのですが、おいてありますか?」
魚屋「鰻ですか? えっと蒲焼ですか? それとも白焼きのほうがいいですかい?」
提督「いえ、出来れば捌いていないものがいいのですが」
魚屋「捌いてない奴って……失礼ですけど提督さん、鰻を捌けるんですかい?」
提督「素人ですが、一応は」
魚屋「へぇ、そりゃあ驚いた! いやぁ、顔も人も良くて魚も捌けるなんて、やっぱり英雄は違うねぇ」
提督「ははは……そんなふうに言われると照れてしまいますな」
魚屋「謙遜しないでくださいよ。ここに住んでる皆、提督さんには感謝してるんだから」
提督「いえ、私こそ皆さんには感謝しております」
魚屋「はっはっは……そんな風に言われるととっびきり安くして、俺たちの感謝が提督さんのよりもおっきいって知ってもらわなきゃいけねぇや」
提督「ははは……ありがとうございます」
比叡「あ、あの、指令……」
提督「……なんだ」
比叡「い、いやぁ、いつもとあまりに雰囲気が違ったからびっくりしました!」
提督「当たり前だ」
比叡「は、はぁ」
魚屋「お待たせしました。それじゃあ、お値段はこれでいいですかい?」
提督「え、本当によろしいんですか?」
魚屋「ええ、これで俺たちの感謝も分かったでしょ? へへへ……」
提督「ありがとうございます!」ビシッ!
魚屋「いやぁ、いつ見ても提督さんの敬礼はかっこよくて良いや。……で、横にいるのは婚約者さんとかで?」
提督「……いえ、部下です。挨拶を」
比叡「は、はい! 金剛型二番艦・比叡です! よろしくお願いします!」
魚屋「はぁー、護衛の艦娘さんだったんですか。偉い別嬪さんでびっくりしました」
比叡「え、そ、そうですか、えへへ……」
提督「折角の世辞に付け上がるな、みっともない」
比叡「す、すみません」
提督「まったく……それではお邪魔しました。失礼します」ペコリ
比叡「えっと、失礼します」
魚屋「はい! 提督さん。頑張ってくださいよ!」
提督「ええ」ニコニコ
比叡「……」
鎮守府 甘味処・間宮
提督「戻ってきて早速だが・比叡、鰻は捌けるか?」
比叡「いえ、普通のお魚ならやったことありますけど……鰻はさすがに……」
提督「まぁ、そうだろうな。それでは鰻の処理は私がやろう」
比叡「はい! ところでこの赤鉛筆で修正の入ったレシピですがどうするんですか?」
提督「……正直、ここまで変えてしまうと金剛の期待しているものとかけ離れたものが出来てしまったかもしれん……しかし、生臭さと鰻の油を考えると仕方がなかったのだ。分かってくれ」
比叡「はぁ」
提督「それでは簡単に流れを説明するぞ。まず鰻は一度、白焼きもどきにする」
比叡「えっと、レシピだとぶつ切りになってますが……」
提督「そんな方法では食いにくいに決まっているだろ、むろん変更する」
比叡「そりゃあそうですよね。ぶつ切りだと骨が残りますもんね」
提督「おい、鰻の小骨はとりきれんからな。普通はそこまで神経質にとらないのだぞ」
比叡「え? そうなんですか? でもお店とかだと骨あったりしませんよ?」
提督「ああ、あれは焼きや蒸しの中で小骨を感じさせないほどにやわらかくしているのだ」
比叡「ひえぇぇ……めんどくさそうですね」
提督「身もふたもないな……しかし、今回も店のものほどまでとは行かずともそれなりのものを目指すぞ。やるなら徹底的にやらねばな」
比叡「はい!」
提督「というわけで鰻を捌いた後はじっくりと蒸していき、焼くのだが、この工程はお前に任せたい」
比叡「え? でも串打ち三年、割き五年、焼き一生ですよね?」
提督「ああ、そういうな」
比叡「ヒェェ! そんな『焼き』をやるのはちょっと不安なんですけど……」
提督「安心しろ。白焼きもどきといっただろ? フライパンで香料とともに焼いてもらうだけだ。勿論、生焼けなどもってのほかだがな」
比叡「なるほど、それぐらいなら大丈夫そうですね! 気合いれていきます!」
提督「気合だけでなく、結果を出すように。それにここでどうやって炭焼きしようとしていたのだ……次にゼリー部分だが、これもすべてこういった具合に変えるぞ!」
比叡「おおぉぉ! なんか普通の和食のにこごりみたいになってきましたね!」
提督「当たり前だ。あのままでは絶対にまずかったからな、はっはっは……!」
コソコソ
間宮「ああ、不安だわ……」
蒼龍「そうかなぁ……楽しそうでいいじゃないですか?」
榛名「榛名はどっちかっていうと心配でしょうがないです」
間宮「え?」
蒼龍「あ、こんにちわ」ニコ
間宮「え、ええ、こんにちわ」
榛名「大丈夫かなぁ……鰻、もったいないです……」
蒼龍「まぁまぁ、提督たちを信じようって」
間宮「そ、そうですね」
比叡と提督とうなぎのゼリー寄せⅠ 艦
というわけで 比叡と提督とうなぎのゼリー寄せⅠ 艦 です。
気づけばばか長くなってましたね……次回はこれを金剛さんに食べさせるわけですが、果たして金剛さんは明らかな敵対行動をやめてくれるのでしょうか?
乞うご期待というわけで。
金剛さんが連合艦隊云々行ってますが、これはこの鎮守府の連合艦隊ですね……今のところは。
それでは本日はここまで。おやすみなさい。
乙
みんな自分の言ったこともう少し覚えておこうよ……
え、なんでここで艦!(キリッ)なの?
最近最近わざと中途半端以前なところで切ってない?
これであの凍りついた金剛の笑みが溶けほぐれる事を切に…切に…
コミュ力が無くてスペック高、口は悪いけど悪意はない…
部下としては支え甲斐があって好きだなここの提督
応援してます頑張って下さい!!
いや口が悪くてコミュ障とか普通に嫌だわ
せめてこうなんというか、もう少し判り易いというか丸い人でないとなあ
悪人や外道ではないんだがそれでもなあ
かなり損してる
それに全部が提督のせいではないが鎮守府が今の様になってるのは提督にも責任が…
ヤンデレアイを通せばパワハラ紛いの言葉遣いとコミュ障もチャームポイントに見えてたまらなく愛おしい
ってラジオでやってました
突然ですが更新していきます。
それと報告なんですが、やっと仕事が一段落しそうです……これでまた部長が分けわかんないことやらなければ平気なはず。インフルはもう部署で大流行したしね!
更新速度も戻していきたいんですが、今回のイベントを簡単とかいった人は怒らないからこっち来て。なんだよ……結構、難しいじゃねぇか……
そっちの進捗しだいになるかもしれないです……申し訳ない。とりあえずE-2で武蔵つかったのは失敗だったかもしれないです……
>>683-685
提督にかまってもらってるうちに思い出したはずの当初の目的を忘れてるだけなのか、マジで最初から忘れてるのかは、まて次回ということで一つ。
……いや、こんな引っ張るほど重要な感じでもないんですけどね、皆さん。
>>686
確かにここできるのはちょっとあれでしたね……ただ切らないとグダグダと最後まで行きそうだったのできってしまいました。
ひとえに>>1の構想力不足です、申し訳ありません。
>>693
ネクストテイトクズヒトン:細川忠興
>>695
ありがとうございます。最近、色々とあって更新グダグダになってしまっている中、そういっていただけると幸いです。
こんな提督ですが、今後も読んでいただけると幸いです。
>>697
仕事ばかりで家庭を顧みないお父さんみたいなもんだからね、鎮守府がこうなった責任は半分はあるんじゃないでしょうか?
>>701
赤城さんはガチでそうおもってるはず。むしろそこがいいんだとおもいます。
――XX14年 4月――
――17:30――
鎮守府 重巡洋艦寮 妙高型の部屋
加賀「……」モグモグ
足柄「……」
那智「……」
妙高「……」モグモグ
足柄「ちょっと、那智姉さん」ヒソヒソ
那智「……なんだ」
足柄「これってどういう状況なのよ」ヒソヒソ
那智「……私にもさっぱり分からん」
足柄「えぇ……」
もう二月も終わりか
武蔵改二イイ。増設で脅威の6スロ艦
妙高「はふはふ……このたこ焼き、本当においしいですねぇ」
加賀「ええ、お気に入りです」
妙高「あの、どこで売っているのか教えていただいてもよろしいでしょうか?」
加賀「! 仕方ないですね、内緒ですよ?商店街にある中華屋さんの隣の屋台です」
妙高「ああ、あそこのたこ焼きだったんですか。いつも気にはなっていたんですが、今度からは絶対に買うようにします」
加賀「ええ、それがいいわ。ただお昼のように忙しい時間の後は売れ残りになってしまう場合もありますから、時間をずらしたほうがいいわ。あとは必ず鰹節を多めにしてもらうべきよ」
妙高「そうなんですか。いいことを教えてもらいました」
加賀「そうでしょう」フンス!
足柄(なんなの、なんなの……この会話は……)
那智「ふむ……確かにうまいな」モグモグ
足柄「……あ、あの、加賀さん、一ついいでしょうか?」
加賀「なんですか? お好み焼きのおいしいお店ですか?」
足柄「……違います。あの、たこ焼きをいただいたのはとっても嬉しいんですけど、いきなりどうしたんですか?」
加賀「……」
足柄「?」
加賀「別に理由はありません。なんとなくです」
足柄「は?」
加賀「なにか問題がありますか?」
足柄「い、いえ、そんなことないです……」
加賀「……それよりも早く食べないと冷めてしまいますよ」
足柄「はい……ありがとうございます……」
加賀「どういたしまして」モグモグ
羽黒「……ただいま帰りま――えっ?」
加賀「お邪魔してるわ」
妙高「加賀さん、たこ焼きかって来てくれたのよ。暖かいうちにいただきなさい」
羽黒「は、はい。あ、あの、加賀さん、ありがとうございます」
加賀「いえ、別に。それよりも早く食べてください」
羽黒「えっと……いただきます」
加賀「はい」
羽黒「……」モグモグ
加賀「……」ズー
妙高「あ、お茶のお代わりお持ちしましょうか?」
加賀「ありがとうございます」
妙高「いえ」
羽黒「あ、あの、足柄姉さん」ヒソヒソ
足柄「……なに」ヒソヒソ
羽黒「これってどういうことなんでしょうか……?」ヒソヒソ
足柄「それがさっぱりよ。いきなり加賀さんがやってきてたこ焼き買ってきたから食べてくださいって」ヒソヒソ
羽黒「えぇ……?」ヒソヒソ
足柄「それより羽黒はこの前、一緒に出撃したんだから何か心当たりがあるんじゃない?」ヒソヒソ
羽黒「いえ、全然ないです……」ヒソヒソ
足柄「それもそうよね。羽黒と加賀さんじゃねぇ……」ヒソヒソ
加賀「どうかしましたか? ひょっとして口に合いませんでしたか?」
那智「なんだそれなら私が貰おう」
羽黒「え……い、いえ、那智姉さん、大丈夫です!」
那智「そうか? 晩酌の肴を見つけたと思ったのだが……」
足柄「那智姉さん……」
那智「なんだ?」
足柄「……なんでもないわよ」
那智「?」
羽黒「あ、あの加賀さん、とっても美味しいです。ありがとうございました」
加賀「そう。良かったわ」
――1時間後――
加賀「――ということがあって、それで飛龍が倒れてしまったの」
妙高「ふふ……それはちょっと意外ですね。飛龍さんも少し抜けてるところがあるんですね」
加賀「まぁ、アホウドリほどではないけれど」
妙高「アホウドリ?」
加賀「五航戦の間抜けなほうです」
妙高「ああ、瑞鶴さんですか」
足柄「ちょっ!?」
妙高「急に大声出してどうしたの?」
足柄「い、いや、なんでもないわ」
加賀「あ……しまった」
妙高「どうかなさいましたか?」
加賀「いえ、少し長居しすぎてしまいました。食堂に行きますので、そろそろお暇させてもらいます」
妙高「そうですか。是非、またいらしてください」
加賀「ええ、今度は大判焼きでも買ってきます」
妙高「それは楽しみです。事前にお話いただけたら私も何かご用意させてもらいますね」
加賀「期待しているわ」
バタン
足柄「……はぁ、やっと行ったか」
妙高「人は見かけによらないって本当なのね。面白い人でびっくりしたわ」
那智「うむ。確かに妙高姉さんの言うとおりだな」
羽黒「あはは……」
足柄「ちょっと、そんな悠長なこと言ってる場合じゃないでしょ」
羽黒「ご、ごめんなさい……」
妙高「? 何を足柄はそんなにカッカッしているの? 健康に悪いわよ?」
那智「そうだぞ。細かいことでいちいち目くじらを立てるのは足柄の悪い癖だぞ、はっはっは……!」
足柄「えぇ……」
羽黒「あ、あの、えっと、それで足柄姉さん、どういうことなんでしょう?」
足柄「はぁ……秘書艦の叢雲と提督の折り合いが悪いのは、知ってるでしょ?」
羽黒「え? そうでしょうか?」
那智「私も不思議とそれほど険悪そうに見えんがな」
妙高「ええ、私も羽黒たちと同じ意見よ」
足柄「姉さんたち……さすがにそれはないわ……」
羽黒「あう……ごめんなさい……」
足柄「はぁ……いい? とにかく、提督からしたら秘書官を変えちゃいたいって話らしいのよ」
妙高「そうかしら? 叢雲は事務仕事も早いし、提督から信頼もされてると思うけど」
足柄「いやいや、信頼されてるって言うのがまず無いし、秘書艦は仕事が出来る云々じゃないでしょ」
那智「そんなことはないだろ」
足柄「……艦種にも格があるって言うのは那智姉さんでも分かるとでしょ?」
那智「む。お前の言いたいことはわからんでもないが、それだけで秘書艦を変えるものか?」
足柄「それに、よ。今回も大本営は軍令部主体で構成されるらしいし、海軍省出身の叢雲が秘書艦やってたら中央とのパイプが小さくなるのはさけたいってわけよ」
那智「なるほどな。しかし、何故、お前がそんなことをしっているのだ。そんなことまで提督から相談を受けるほどに信頼されていたか?」
足柄「うっ……い、いや、あはは……私も青葉の新聞でよんだけなんだけどね」
妙高「……青葉の新聞?」
足柄「え? え、ええ、先週あたりに『次の秘書艦は誰!?』って見出しで一面に出てたわよ」
妙高「そうですか」
足柄「?」
羽黒「そ、それよりもその問題と加賀さんがなにか関係あるんですか?」
足柄「あ、うん、その新聞だと空母の本命が加賀さんで、戦艦の本命が霧島さんになってたのよ。あとは分かるでしょ?」
羽黒「えっと……つまり私たちが、今、加賀さんと仲良くすると空母の人を応援してるって思われるかもしれないってことですか?」
足柄「そういうこと。私は鎮守府旗艦の金剛さんと一緒に仕事することも多いから、にらまれたくないのよ」
那智「ふむ、なるほどな。この時期にいきなりたこ焼きを持ってきたのも不器用なあの人なりの懐柔工作だったと思えば合点もいくというものだ」
羽黒「……」
妙高「あら? 羽黒、そんなに難しい顔しておなか痛いの?」
羽黒「え、いえ、そんなことないです」
足柄「とにかく、私は金剛さんに協力するのもあれだけど、睨まれるのはもっと避けたいのよ。姉さんたちも頼むわよ?」
那智「まぁ、いいだろう。私もそんなことに巻き込まれるのはごめんだしな」
妙高「……一応、覚えておくわ」
足柄「いや、一応って……まぁ、妙高姉さんのことだから大丈夫だと思うけど……羽黒はちゃんと気をつけなさいよ?」
羽黒「え? わ、私ですか?」
足柄「ええ。あなた、ただでさえ提督に対してあんな態度なんだから、せめてほかの艦娘に大しては色々と気をつけないと駄目よ?」
羽黒「け、けど……私は加賀さんが秘書艦になるとはちょっと……」
足柄「言い訳は結構。私もあなたのために言ってるんだからね?」
羽黒「……はい、気をつけます」
妙高「……」
那智「ん? 妙高姉さん、どうかしたか?」
妙高「いえ、なんでもないわ。それじゃあこの話はここまでにして、私たちも食堂に行きましょう」
那智「? うむ」
――21:00――
空母寮 一航戦の部屋
赤城「それで今日はどこにいっていたんですか?」ニコニコ
加賀「えっと……今日は駆逐の子達を町に連れて行った後は重巡洋艦寮にいました」
赤城「重巡洋艦寮? 珍しいわね」
加賀「ちょっと気になることがあったので」
赤城「そう。それで、誰のところに行ったのかしら?」
加賀「妙高型のところです」
赤城「妙高型ね……。さて、どうしたものでしょうか」
加賀「?」ポリポリ
赤城「なんでもないです。それで、どんな話をなさったんですか?」
加賀「他愛無い世間話を一時間ほど」
赤城「そう……加賀さんを一時間も部屋に置いたということはそこまで今回の件にナーバスにはなっていないということでしょうねぇ。しかし、探りぐらいは入れておきますか」
加賀「どういうことでしょうか?」ポリポリ
赤城「いえ、加賀さんには関係ないことですよ。気にしないでください」ニコニコ
加賀「はぁ、そうですか」
赤城「ええ、ええ、そうですよ。ふふ……」
赤城(さて、ここはゆっくりとでも上手く手をまわしましょうか。私の愉しみのために)
羽黒と加賀Ⅰ 艦
加賀さんポンコツ入っててかわいい
というわけで羽黒と加賀Ⅰ 艦です
上手い具合に引けたかちょっと不安ですが、一旦、区切ります。第2部の赤城さんの動きはこの秘書艦騒動からの発展系になるので良いタイミングで安価いただけたかもしれないですね。
>>704
強いんだけど資源がね……もうカツカツなんです……
甲勲章にこだわった西方再打通作戦の後遺症をいまだに引きずってる無能な1が悪いんですが……
>>706
褒章の菅野隊は絶対、欲しいんや。ほかのゲームを今月は捨ててリアルマネーぶち込んでもとりいきたいです。
続いて古鷹のコンマですね。
当スレでは天龍の個別とかでチラッと出てきてますが、毎回、絶句させてるイメージがあります。すまぬ……すまぬ……
提督から古鷹への感情度 ↓コンマ以下
古鷹から提督への感情度 ↓↓コンマ以下
大天使フルタカエル降臨やん……さすがだぜ!
それに提督も重巡洋艦のいいところ知ってるみたいだし、良かったよ……
提督から古鷹への感情度:68
古鷹から提督への感情度:80
>>713
今回はそれほど重症でもなかったですね
とりあえず、今、E-2割りました。3/7から一週間出張なのでそれまでには攻略しちゃいたいですが……うーん……
それでは今回はここまで。
乙
>>1もイベント頑張ってください。E-4からが本番ですよ
乙
加賀さんはもう少し思慮深さが必要だと思うの
乙
古鷹姉貴は意外と病んでるのが似合うとおもうの
提督に好意的、険悪、普通の3つに分けた場合の割合とか見たいな
乙乙
大天使フルカタエルは格が違うな
フルタカエルって何で蛙?って一瞬思ってしまった自分が恥ずかしい
E3E4E6は乙でいったわ
今、帰ってきました……
昨日の今日で申し訳ありませんがさすがに今日はお休みになります……
かわりといってはなんですが、>>721でご指摘いただいて1も気になったので会議中に仕事する振りして割合出してみました。
正直、まだ70隻(古鷹込み)なのであれなんですが、割かし高めによってたんだなぁって言うのが印象です。
>>718
とりあえずE-4にたどり着きました。正直、資材がマッハ。
>>719
ここの加賀さんは本能で生きてるから、うん……
>>720
1もそう思います! 握手!
>>721
作ってみました
>>722
殺意と謀略の渦巻く鎮守府の中でタウイの女神とかいうミラクルと同じように育っていってほしいです……(切実)
>>723
艦これはいっぱい宗教あるからしゃーない
>>726
1もE-4は乙ですね
※小数点第二位以下切捨て
【艦娘→提督の感情割合】
嫌い→27.1%(19隻)
好き→48.5%(34隻)
普通→24.2%(17隻)
【提督→艦娘の感情割合】
嫌い→34.2%(24隻)
好き→45.7%(32隻)
普通→22.8%(16隻)
【お互いの感情割合】
お互い好き→28.5%(20隻) 例・曙、鈴谷、蒼龍……等
お互い嫌い→14.2%(10隻) 例・五十鈴、初春、金剛……等
お互い普通→10%(7隻) 例・長門、ゴーヤ、あきつ丸……等
提督好き、艦娘嫌い→7.1%(5隻) 例・球磨、秋津洲、大井……等
提督好き、艦娘普通→10%(7隻) 例・飛龍、羽黒、時雨……等
提督嫌い、艦娘好き→15.7(11隻) 例・赤城、比叡、敷波……等
提督嫌い、艦娘普通→4.2%(3隻) 例・朝潮、電、嵐
提督普通、艦娘好き→4.2%(3隻) 例・神通、霞、萩風
提督普通、艦娘嫌い→5.7%(4隻) 例・鳳翔、榛名、ポーラ、黒潮
こんな感じでした。
見にくくて申し訳ありません。ただ1は低めが多いと思っていたので意外でした……
案外、上手くやれてるやん。
多少偏りはあっても順当に分布してる感じはあるね
あんだけ部下居てその四分の一以上と相互関係良好とかやっぱり有能なんすねぇ
すみません、確認してたらミスってました。
【提督→艦娘の感情割合】
嫌い→34.2%(24隻)
好き→45.7%(32隻)
普通→20%(14隻)
数字の見間違いだったので、ほかは大丈夫です。
何で嫌いが一番上に来るんですかねえ……好き嫌い普通で並ぶんじゃ無いですかねえ
提督嫌い、艦娘好きが思ったより多い
この提督がコミュ障に見えるのは軍属として婦女子と仲睦まじくしてるのは宜しくないと考えてるから、とかでいろいろ妄想捗るな
ギャルゲーで一人はいる拗らせてるヒロイン枠だよね提督は
ちょっとした要望なんだけど、サブタイがあるやつは投下の際に名前欄にサブタイ入れて欲しいなって
遅くなりましたが帰ってきました。
土台は出来ているので更新していきます。
>>730-731
ここからさらに収束していくと……(ゴクリ)
>>732
有能ゆえに金剛とか雷あたりと相容れないのはあるかもしれないです
>>734
大淀さんがトップバッターだったので嫌いが最初に来てしまいました。
……他意はないです?
>>735
現状では色々とぼかしていますし、そういった形で予想していただけるとうれしいです。
>>736
赤城さんと提督で鎮守府自体拗らせてますからね
……そういうと本当に酷い
>>737
その方が摘出しやすいですね。ご提案ありがとうございます、早速、導入します。
――17:00――
重巡洋艦寮 談話室
青葉「ふーん、ふんふーん……♪」
古鷹「青葉、ずいぶんと機嫌がよさそうだけどどうしたの?」
青葉「ああ、古鷹さん! これ、見てくださいよ!」
古鷹「どうした――えっ……」
青葉「明日の朝刊の原稿です! 自信作なんですけどどうですか?」
古鷹「いや、自信作って……もうちょっと見出し穏やかに出来ないの?」
青葉「えぇ!? 駄目ですよ、これぐらいセンセーショナルなほぅがうけがいいんですから!」
古鷹「そ、そうなんだ……で、でも、これだと提督が誤解されちゃうというか……」
青葉「誤解もへったくれも事実じゃないですか」
古鷹「」
加古「んー? 騒いでなにやってんの」
青葉「これですよ、これ!」
加古「ああ、ゴシップ紙の相談?」
青葉「ひどい!」
加古「事実じゃん? あーあ、それにしても今回も見出しからしてひどいねぇ」
古鷹「そ、そうだよね。もうちょっと何とかしたほうがいいよ」
加古「んー? だけどさぁ、このわけわかんない毒が青葉の新聞の売りじゃん? 別にいいんじゃない?」
古鷹「でも、これだと提督かわいそうじゃない」
青葉「ええ? いいじゃないですか。普段は青葉たちがいじめられてるんだから、話題ぐらいは提供してもらわないと」
古鷹「いじめられてるって……なにかあったの?」
青葉「えっ!? あ、いや、あれですよ……いえ、特には」
古鷹「本当?」
青葉「……本当です」
古鷹「良かったぁ……」
青葉「うぅ……なんだか心がちくちくします……」
加古「はっはっは……古鷹と何年一緒にやってんだよ。間抜けだなぁ」
青葉「返す言葉もありません……」
古鷹「ね、ねぇ、それならこの見出しなんだけど――」
青葉「変えませんよ」
古鷹「そんな即答しなくても……」
青葉「いいじゃないですか! 『白昼夜からの凶行! 駆逐艦を無理やり押さえつける変質者現る!』。絶対、皆、読みますって!」
加古「確かに気にはなる」
青葉「でしょ!?」
古鷹「はぁ……ねぇ、それならこれって本当は何してる写真なの? 普通のことなら――」
青葉「ああ、これ本当は押さえつけてるの提督じゃないんです」
古鷹「え? えぇぇぇ!?」
加古「あはっはっは……!! さすがは青葉だわ」
青葉「見えないようにしてるんですけど、これ実は曙を比叡さんが羽交い絞めにしてるんです」
古鷹「ふぁ!? じゃ、じゃあ、提督はなにしてるの!?」
青葉「うーん、よく分かんなかったんですけど口の中に何かねじ込んでましたね」
加古「どんな状況だよ……」
青葉「だから、わかんないんですって!」
古鷹「それじゃあ、なおさら提督がかわいそうだよ。かえようよ」
青葉「嫌です!」
古鷹「えぇ……?」
加古「……いやさ、でもこれまずくない?」
青葉「?」
加古「押さえつけてるの比叡さんならさ。本人が新聞見たときに自分が変質者扱いされてるって思わない?」
古鷹「あ……なるほ――」
青葉「ふぁ!? あ、あぁぁぁぁ……すぐに見出しを変えます!」
古鷹「えぇ……? 提督は良くて比叡さんは駄目なの?」
青葉「駄目に決まってるでしょ!? 提督は精神攻撃だけで手を出してこないけど、比叡さんは主砲も副砲もあ飛び出してくるんですよ!? 旧式とはいえ戦艦の一撃なんかもらったら、青葉、陸で戦死しちゃいます!」
加古「はっはっは……まぁ、比叡さんは冗談通じないからなぁ。ありえるわ」
青葉「笑い事じゃないですよ! 青葉、この前は榛名さんに怒られたばっかりなんですからね!」
古鷹「うわぁ……榛名さんに怒られるなんてよっぽどのことしたんだね。それにカメラのときに霧島さんにあれだけ怒られたのに反省してなかったんだ……」
青葉「うぐっ……!?」
加古「実働部隊の金剛型怒らせてくなんて青葉は相変わらず命知らずだなぁ。さすがはソロモンの狼だよ」
蒼亜「うぅぅ……で、でも、金剛さんには怒られたことないです!」
加古「金剛さんが怒ってるとこなんて誰もみたことないよ」
青葉「おっう!? と、とにかく、見出しは『野獣、少女の口に怪しい物体を突っ込む!』にします」
加古「センスない上にいかがわしい記事みたいじゃん、青葉は助平だなぁ」
青葉「はぁ!? だったら、加古さんが良い案出して下さいよ!」
加古「ん」
青葉「は? なんですか、この手は」
加古「いやぁ、あたしの意見をタダできこうなんて思ってないだろ? まずは出すもんだしてから話をしようじゃない」
青葉「な、な、ななな……!?」
古鷹「加古、流石にそれは……」
加古「はっはっは……ちょっとした冗談だって。ふぁ、話してたら眠くなってきたし、部屋戻って寝るわ。それじゃあね」
青葉「青葉を馬鹿にしたんです、素晴らしい見出しが出来るまでは逃がしませんよ」
加古「は? ねぇ、青葉」
青葉「なんですか?」
加古「眠いのは本当」
青葉「嘘だぁ! 絶対に嘘ついてます!」
加古「本当なんだけど?」
青葉「うっ……す、すみません……」サッ
加古「お、通してくれるの? あんがと、それじゃあね」
青葉「うぅ……先任だからって横暴です……」
古鷹「まぁまぁ、加古も眠かったんだよ、許してあげて?」
青葉「うー、うー……」
古鷹「そ、それなら、私も一緒に考えるから、ね?」
青葉「本当ですか?」
古鷹「う、うん」
青葉「それならここに署名してください」
古鷹「え?」
青葉「この記事には古鷹さんも協力してるって言う証明書です」
古鷹「え、え?」
青葉「ほら、こういうのはちゃんとしておかないと駄目なんですよ」
古鷹「そ、そうなの?」
青葉「そうです」
古鷹「青葉がそういうならそうなのかなぁ……」
青葉「青葉、嘘つきませんよ」
古鷹「……仕方ないなぁ」サラサラ
青葉「やった! これで記事の主筆は古鷹さんです!」
古鷹「うん――うん?」
青葉「これさえあれば、どんな記事を書いても青葉は怒られません! やったー!」
古鷹「んんん?」
青葉「古鷹さん、ありがとうございました!」
バタン!
古鷹「はぁ……失敗だよね、これ。どうしよう……」
――18:00――
鎮守府 執務室
提督「……」
赤城「あ、あの、お帰りになってからずっとその調子ですけど、どうかなさったんですか?」
提督「うるさい。はぁ……私はどうすればいいのだ……」
赤城「うふ……」ゾクゾク
提督「……なんだ」
赤城「あ、いや、なんでもないです」
提督「……もうこの際、お前でもかまわん。口をあけろ」
赤城「へ?」
提督「いいから」
赤城「は、はぁ」アーン
提督「……」ゴソゴソ
赤城「?」
提督「それではこれを流し込むぞ」
赤城「ちょ!? な、なんなんですかそれ!?」
提督「鰻のにこごりだ」
赤城「い、いや、それなら自分で食べますから――」
提督「嘘だ! どいつもこいつも私のことを馬鹿にしおって! 料理ぐらい出来るわ……!! この鰻のにこごりだってうまくできているはずなのだ!」
赤城「あがが……」バタバタ
提督「暴れるな! 暴れるな! 決してまずくはない!」
赤城「まずいとか、それ以前にお皿へ盛って――」
提督「うるさい! いくぞ!」
赤城(いや、でもこれって考えようによってはアーンってやつじゃないですかね、うへ――)
赤城「うぐっ!?」
赤城(つ、詰まった……!!)
提督「何故、あのような結果になったのだ。自分で言うのもなんだが上手く出来たはずだというのに」グイグイ
赤城「ゲッホ、ゴッホ……!?」
提督「感情を御してこそ艦娘の指揮官だというのに……このざまとは我ながら情けない……」グイグイ
赤城「うごご……」
コン、コン
古鷹「失礼しま――!?」
提督「……なんだ」グイグイ
古鷹「な、な、なにをしるんですか!?」
提督「見れば分かるだろ」
赤城「……」
古鷹「いや、さっぱりです……」
提督「そうか……」
古鷹「え、ええ……」
提督「……」
古鷹「……」
赤城「……」チーン
帰ってきました……無能な1の寝おちでご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありませんでした。
とりあえず午後はお休みもらいましたが眠くて死にそうなので完成している古鷹編の投下終えて、まるゆのコンマだけなげます。
重ね重ね御迷惑をおかけしてもうしわけありませんでした。
提督「それで何か用か?」
古鷹「いや、それより赤城さんを……」
提督「うん? おい、いつまで呆けているさっさと執務にもどれ。それともなんだそんなにまずかったとでも言うのか?」
赤城「ゲッホ……ゴッホ……カッハ!? はあはあ……味は問題なかったとおもい――うっ――少し失礼しま――ぐっ!?」
バタン!!
提督「……騒々しい奴だ。あいつもお前ぐらい落ち着けばいいのだがな」
古鷹「は、はぁ」
提督「はぁ……それで」
古鷹「い、いえ、ちょっと相談したいことがあったんですが……」
提督「そうか」
古鷹「は、はい」
提督「今はそれほど忙しくもない。お前のために時間を割くのもやぶさかでもないぞ」
古鷹「あ、ありがとうございます。あの、提督は青葉の新聞は読んだことありますか?」
提督「うむ、まぁ、あるな。正直、業腹ものだったがな」
古鷹「あぁ……やっぱりお気に召してなかったんですね……」
提督「当たり前だ! 悪く書かれて喜ぶなど、どんな間抜けだ!」
古鷹「あ、あはは……それでその新聞なんですけど、明日の主筆が私みたいなんです……」
提督「は? わけが分からん」
古鷹「それが色々とありまして……なんというか詐欺にあった感じといいますか……」
提督「そ、そうか。しかし、詐欺にあったというぐらいなんだ、内容にはかかわっていないのだろう?」
古鷹「そうなんですけど……だからこそ、不安なんです……」
提督「ふん。ならば、記事はいつもどおりだろ。正直、お前の名前が主筆として載っていても誰も信じんだろうな」
古鷹「そうでしょうか? 私のせいで嫌な思いをしたって子がいたらどうしようと思って……」
提督「お前は普段の行いがいいから、そんなことにはならんだろうさ」
古鷹「そ、そんなことないです。私なんかまだまだ未熟者で――」
提督「あそう謙遜するな。第一、あんなもの誰も主筆の名前までまじめに読んでいない」
古鷹「うっ……それはそうなのかもしれないですけど、やっぱり不安というか」
提督「はぁ、そこまで言うならばなにかあれば私のところに言って来い。明日は一日中、執務室にいる」
古鷹「あ、いえ、流石にそこまでしていただくわけには……」
提督「馬鹿。私はお前たちの司令官だ、少しぐらいの迷惑なら許容範囲内だ」
古鷹「……」
提督「はぁ……そんなに私に迷惑をかけたくないというならまず相談しに来るな」
古鷹「うっ……それは……」
提督「とにかくだ、なにか問題があったらいうように。私のあずかり知れんところでこれ以上、ごたごたを起こされてもたまらん」
古鷹「……はい」
ガチャリ
赤城「はぁはぁ……し、失礼しました」
提督「全くだ。早く執務に戻れ」
赤城「……」
提督「なんだ、なにかいいたいことがあるのか?」
赤城「い、いえ……あ、あの、はい、美味しかったです……」
提督「! そうか、そうか! はっはっは……! 私の舌が馬鹿になったわけではなかったようだな! 食べたくないなどと抜かした曙や弥生は死ぬほど後悔すればいいのだ!」
赤城「うふ……」
提督「なにがおかしい」
赤城「あ、いえ、提督が嬉しそうだったのでつい」
提督「そうか、そうか。草加。越谷千住の先というものだな! ふはは……」
古鷹「えぇ……」
提督「なんだ、古鷹。文句があるのか」
古鷹「あ、い、いえ、そんなことないです。そ、それより気になってたんですけど提督はさっき何をなさってたんですか?」
提督「察しのわるいやつだな。赤城に料理を食べさせていたのだ」
古鷹「えっ? 料理ですか?」
提督「うむ。今日、比叡とうなぎのにこごりを作ったのだが予定外に余らせてしまったのでな。処理していた」
古鷹「ひ、比叡さんとですか……」
提督「ああ、なんだお前も食べたいのか? まだ残りならあるぞ」
古鷹「え、いや、御遠慮しま――」
提督「はっはは……遠慮するなといっただろ、この馬鹿者め。すぐに皿を持ってきてやる」
古鷹「ちょ!? ま、待って――」
バタン!
古鷹「……あ、赤城さん」
赤城「なんでしょう」
古鷹「た、食べられる物でしたか?」
赤城「いえ、私は味わうどころの騒ぎではなかったので……」
古鷹「そ、そうですよね」
赤城「まぁ、押し込まれた直後や後味が悪かったわけでもないし、食べられるんじゃないですか?」
古鷹「そうですか……」
赤城「まぁ、ご愁傷様」
古鷹「うぅ……」
赤城「あなたもつくづく貧乏くじを引くわね、同情します」
古鷹「そ、そんなことは……」
赤城「青葉や加古の前でも同じことが言えるのかしら?」
古鷹「……」
赤城「……さて、私は執務に戻ります」
古鷹「はい……」
古鷹編 艦
というわけで古鷹編 艦です。
これでまるゆか朝風はコンマ次第で古鷹と一緒に提督の料理たべれますね(ニッコリ)
続いてまるゆの感情度コンマいきます。
提督からまるゆへの感情度 ↓コンマ以下
まるゆから提督への感情度 ↓↓コンマ以下
うーん、これは残当
提督からまるゆへの感情度:63
まるゆから提督への感情度:25
それでは寝ます。申し訳ないです……
おつおつ
あきつ丸とえらい違いだな、何があったのか……
あと無理はしないで下さいね
むしろあの出会いのくせにあきつ丸は提督に対する理解がありすぎた
あと空母派戦艦派とかってまだ意味持ってる?一応空母派みたいだけど
古鷹も貧乏くじの自覚はあるんかw フルタカエルも人であった……
まるゆにこの提督はきついだろうな
あきつ丸は立派な大人だった
もぐら呼び不可避だもんなぁ
提督的にはたぶんそれなりに期待しているのだろうが…
乙
運改修補正やろなあ
親切にしてくれた陸軍を陸助呼ばわりで追い出すとか、他所の作品だったら主人公の咬ませ犬ポジの小物だからな・・・
不思議と嫌悪感は湧かないが、関わりたくは無いなw
帰ってきました。明日はお休みだし、久しぶりに晩酌できるんやなぁって
レス返の前に重大報告です。
まるゆの感情度コンマによって、ついに第二部『我らこそ海原の華』が最終編に突入します。
戦艦派7隻
空母派10隻
空母派のA勝利となりました。戦艦派の巻き返しならず……
長かった……本当に長かった……次回はもっとテンポよく進めます。
>>773
ありがとうございます。
うまい具合にそこらへん描写できればと思います。
>>774
将校殿ががんばったんやろうなぁって……そこらへんは個別で回収していきます。
ただあきつ丸編でウィットとウェットを間違えたのを思い出すといまだに顔が赤くなります。
ご指摘ありがとうございます。眠たかったからって最重要情報見落としてました……。
>>775
書いている1が言うのも何ですが、青葉が、ね……うん……
>>777
あれだけ当たりきついと長門とかでもきつそうですね
ところで、どこが立派な大人なんですかね(下種)
>>778‐779
まるゆの精神がひどいことになってそう……
>>780
提督からはそれなりに好印象なんですけどねぇ
>>781
ありがとうございます
>>782
改修は擬装を使うだけって設定やけど、運改修ってどうすればいいのか……雪風のペンキみたいな感じになるんですかね
>>783
これで指揮能力低めだったら主人公の足引っ張る典型的な小物ですからね……
回りも赤城さんとか蒼龍とかだし、ううん……これは悪役www
変なタイミングで申し訳ないんですが、あきつ丸とまるゆの感情度コンマとった後、色々と済ませてからまるゆ編更新していきます。
そのあとに第二部最終編の導入投稿します。
あきつ丸からまるゆへの感情度 ↓コンマ以下
まるゆからあきつ丸への感情度 ↓↓コンマ以下
ふぁーwwwwあきつ丸は狂犬か何かなのかなって……すっごい面白くいやん
あきつ丸からまるゆへの感情度が10以下です好感度コンマに移ります。
あきつ丸からまるゆへの好感度 ↓コンマ以下
まるゆからあきつ丸への好感度 ↓↓コンマ以下
ウルトラCで巻き返しましたね。まるゆはこれで首の皮1枚のこした感じですか……
あきつ丸からまるゆへの感情度:04 あきつ丸からまるゆへの好感度:78
まるゆからあきつ丸への感情度:39 まるゆからあきつ丸への好感度:50
お互い絆を育んでいて大変よろしいであります。聞いてるか、提督。
それでは少し落ちます。
すみません、かなりあけてしまいました
今日、やっとこさ出張終わって日本に帰ってこれました。なんで友軍艦隊と入れ替わりでロシアいかなあかんねん……
とりあえず明日、報告いって連休なのでとりあえず完成してるまるゆと予告は明日の23時に上げます。
最近、いろいろとぐだりましたが仕事面でも私事でも完全に落ち着きましたので心機一転やっていきます。身勝手なお願いではありますが今後も当スレにお付き合いいただければ幸いです。
更新していきます。
本当にあたたかいレスありがとうございます。感謝の言葉もございません……
それではお土産も美人の紹介も出来んけど、更新していきます。
――18:30――
鎮守府 食堂前廊下
まるゆ「はぁ……」
あきつ丸「? どうかしたでありますか?」
まるゆ「い、いえ、ちょっと色々ありまして」
あきつ丸「ふむ……陸軍からの出向組同士、相談になら乗るでありますよ?」
まるゆ「……た、たいしたことじゃないから大丈夫です」
あきつ丸「そうでありますか?」
まるゆ「は、はい! それよりも今日のご飯はなんでしょうね?」
あきつ丸「さて、自分は魚の気分でありますから鯖の味噌煮でも食べたいところでありますな」
まるゆ「鯖の味噌煮……いいですねぇ、早く食べたいなぁ」
あきつ丸「いや、希望でありますからメニューは違うとおもうであります」
まるゆ「あ、そっか……」
あきつ丸「ははは……そうおちこまなくても海の食事はおいしいから大丈夫であり――これは提督殿、こんばんわ」
提督「ちっ……陸の犬とモグラか。見たくもない顔を見てしまったな」
まるゆ「ひぅ!? た、隊長……!?」
あきつ丸「……出会いがしらにそれでありますか」
提督「事実であろう。邪魔だ」
あきつ丸「はぁ……」
提督「上官にため息などえらくなったものだな」
あきつ丸「いえ、それよりも提督殿は犬が好きと聞きましたが本当でありますか?」
提督「!? だ、誰から聞いた!」
あきつ丸「電であります」
提督「あのばか者、余計なことをいいおってからに……!ぐぬぬ……ま、まぁ、いい。で、それがどうした?」
あきつ丸「はっきりと申し上げておきますが自分は提督殿のことは好きではないのであります」
提督「はぁ? 分かりきったことだがそれがどうかしたか?」
あきつ丸「いや、自分のことをその大好きな犬だ何だと仰られても期待には添えられないのであります」
提督「はっ! やはり陸助はいけすかんな」
あきつ丸「誰かさんよりはましであります」
提督「ふん、口の減らん奴だな」
まるゆ「あわわ……」
提督「とにかく今はお前たちにかまっている暇はない。私は忙しいのだ」
あきつ丸「皿を抱えて忙しいとは海軍の提督は給仕までするのでありますなぁ。それでは犬よりも猫でも連れてきて手を貸してもらえばよいのではありませんか? はっはっは……!」
提督「ギギギ……!!」
まるゆ「あ、あきつ丸さん!」
あきつ丸「む、なんでありますか」
まるゆ「そ、それぐらいにしておかないと怒られちゃいますよ……!」ヒソヒソ
あきつ丸「もうおこっているので関係ないのであります。それに少しからかっただけなので大丈夫、大丈夫」
まるゆ「えぇ……」
提督「……陸助どもは碌な戦果もあげんくせに口だけは巧くなる」
あきつ丸「海に来てから口が肥えましたので」
まるゆ「た、確かに海軍さんのご飯はおいしいです。あ、あはは……」
提督「そうであろうな、泥まじりの飯にくら――ん? おい、もぐら!」ピコーン
まるゆ「ひぅ!? は、はい!」
提督「お前にいいものをやろう」ニタァ
まるゆ「ご、ご遠慮させて――」
提督「ほう、上官からの誘いを断るのか。陸は随分と礼がなっていないのだな」
まるゆ「そ、そんなことは……」
あきつ丸「提督殿、あまり自分の同輩をいじめないでほしいものであります。満潮を呼びましょうか?」
提督「……満潮がなぜ出てくるのだ! それよりもいじめてなどいない!」
あきつ丸「それではパワハラはそこまでにしてほしいのであります」
提督「そんなことはしていないだろ!」
あきつ丸「そんな嘘は――いやぁ、あなたが提督殿なのを忘れていたのであります」
提督「……おい、その先はいわんでいいぞ」
あきつ丸「提督殿ほどのお人になれば、無意識で人を萎縮させ、嫌な思いをさせるのは朝飯前でありました。あはっはっは……!!」
提督「黙れ! 黙れ! そのてのことは散々、蒼龍に言われている!」
あきつ丸「さすがは蒼龍殿でありますなぁ」
提督「なにを感心しているのだ! お前もあいつも好き勝手いいおってからに! 上官に対しての尊敬というものがないのか!」
あきつ丸「提督殿の仕事ぶりは尊敬しているであります」
提督「ほう」
あきつ丸「ほかの面は……はっ!」
提督「うぐぐぐ……!!」
まるゆ「い、今のうちに離脱を……」コソコソ
提督「もぐらぁ! どこにいくつもりだ! もうこんな間抜けは放っておいて、私について来い!」
あきつ丸「あ、ちょ、ちょっと待ってほしいであります!」
提督「問答無用! いくぞ!」
まるゆ「……はい」
提督「くっくっく……お前は幸せものだぞ。なんといっても天にも昇るような体験が出来るのだからなぁ!」
まるゆ「はい……」
鎮守府 執務室
まるゆ「……」
古鷹「あ、あの、まるゆちゃん、どうしたの?」
まるゆ「なんでもないです」
古鷹「そ、そう?」
まるゆ「うぅ……」
古鷹「え、えっと……」オロオロ
あきつ丸「それで提督は何をするつもりなのでありますか?」
提督「待て、待て。なぜ、お前がいる」
あきつ丸「さすがにまるゆと提督殿を二人きりにしたらどうなるか想像できないほどに自分も馬鹿ではないのであります」
提督「……お前の中で私はどういう印象なのだろうな」
あきつ丸「パワハ――」
提督「うるさい!」
あきつ丸「はい、はい」
提督「うぐぐ……と、とにかく、こいつをみてみろ。何だと思う」
古鷹「え、えっと……珈琲ゼリーですか?」
まるゆ「そのわりには色が薄いような……」
あきつ丸「ふふん、これは紅茶ゼリーでありますな。この前、間宮でいただいたのであります」
古鷹「ああ、そっか――」
提督「違う! 古鷹もなにを納得しているのだ!」
古鷹「す、すみません」
あきつ丸「む……それでは羊羹でありますか?」
提督「菓子から離れろ!」
まるゆ「……あ、あの」
提督「なんだ、もぐら」
まるゆ「おなか痛くなってきちゃって……帰っても――」
提督「ふむ、そんなに腹が減っていたのか。気づかずにすまなかったな、すぐに食っていいぞ。ほれ」
まるゆ「」
古鷹「あれ、これってゼリーのしたになにか白いものが……」オソルオソル
あきつ丸「ふむ……それによく見ればゼリーの中になにか細かいものがありますな」オソルオソル
提督「……なにをごちゃごちゃ言っているのだ。もう御託はいい、さっさと食え」
あきつ丸「はぁ……それではまず自分が毒見をいたしましょう」
まるゆ「あきつ丸さん……」
あきつ丸「なに、そう心配しなくても大丈夫であります。自分がここで沈んだら将校殿にはよろしく伝えておいてほしいのであります」
まるゆ「はい……!」
提督「だから、なにをごちゃごちゃと……いいから食え!」
あきつ丸「むぐっ!? ゲッホ、ゲッホ……い、いきなり何をするのでありますか!?」
提督「ごちゃごちゃとうるさいから食わせてやっただけだ」ツーン
あきつ丸「子供でありますか……」
古鷹「そ、それより味のほうは……?」
あきつ丸「いや、うん、こういうのはすごいしゃくなのでありますが……美味でありますな」
提督「! そうであろう、そうであろう! わっはっは……!」
古鷹「そ、それじゃあ、私も……あれ、本当に美味しい」
提督「わっはっは……!! ゲッホ、ゴッホ……」
あきつ丸「笑いすぎてむせるとか……」
提督「うるさい! もぐら、お前も食べてみろ」
まるゆ「は、はい――って、ほ、本当に美味しい」
提督「ふっふっふ……そうであろう。苦労したからな」
あきつ丸「え、苦労したってこれ提督殿が作ったのでありますか!?」
提督「私と比叡の作だ」
あきつ丸「き、奇跡でありますな……」
提督「は?」
古鷹「ま、まぁまぁ、それよりもこれってなんのお料理なんですか、和食だってことはわかるんですけど……」
提督「ふっ……それはイギリス料理の鰻のゼリー寄せだ」
まるゆ「ゼリー寄せ?」パク
提督「うむ、香草を使いながら鰻の白焼きをつくり、その上に鯛のにこごりをかけて固めたものだ」
あきつ丸「え、じゃあ、この紅茶ゼリーみたいなのって……」
提督「鯛のにこごりだ。なかに少し身を砕いて入れてある」
古鷹「はぁ……なるほどぉ。イギリス料理って随分と和食に似てるんですね。ねぇ、まるゆちゃん」
まるゆ「まるゆもびっくりしました」
あきつ丸「しかし、それだけ魚を使っているのに全然、生臭くないのでありますな」
提督「うむ、生臭さと鰻の油については細心の注意を払って蒸しの時間を増やしたりなどしたからな」
あきつ丸「ふーむ、いや、なんか悔しいでありますな」
提督「はっはっは……存分に悔しがれ!」
あきつ丸「はぁ……こういう人と分かっているとはいえ……」
まるゆ「あ、あはは……」
まるゆ編 艦
というわけでまるゆ編 艦です。
冒頭でまるゆがなやんでるっぽいのは個別で解消していきます。……というか、投下しながら思ってたんだけどこれって陸軍組――というか、あきつ丸編なんじゃ……
まるゆは今後の大和編とかで活躍するから……うん。お待たせした割りになんかあれですみません。
2部終章ですがE-7ラスダンに1回挑戦して来た後に更新再開します。
まじで瑞鳳と雪風がんばってくれ……
頭が上がらない近所のお姉ちゃん感
ここのあきつ丸スゲー面白い!
それにこの自己愛性パーソナリティスペクトラムサイコパス提督に最高にムカついたら、
男女平等13000馬力パンチお見舞いすりゃええんだし(笑)
まるゆがPTSDを患ってそうで悲しい
友軍大和→鶴姫中破、ダイソン改中破→なんとか鶴姫大破からの雪風カットイン不発……
もうさぁ、本当になにかんがえてるんですかね……
あと一歩なんやけど、どうすりゃいいんだ……
ところで時雨って特攻あったよね……?
更新していきます……
今回からご提案いただいたように名前欄がタイトルになります。
――18:25――
鎮守府執務室
コン、コン
赤城「どうぞ」
蒼龍「失礼します。赤城さん、ちょっとお時間いいですか?」
赤城「……古鷹」
古鷹「は、はい!」
赤城「ちょっと留守番をお願いしてもいいかしら」
古鷹「ええ、大丈夫ですよ」
赤城「それではお願いしますね。ああ、くれぐれも書類には触らないように」
古鷹「あ、はい」
赤城「いきますよ」
蒼龍「はい」
バタン
古鷹「?」
――18:30――
鎮守府 軽巡洋艦寮 川内型の部屋
神通「――そうですか。先んずれば人を制すといいますが、うまくいきそうで安堵しました」
川内「はぁ……今回も神通に手柄かっさらわれそうで嫌だなぁ……」
神通「私にそのような意図はありません。ただ鎮守府――ひいては御国のためをおもって行動しているだけです」
川内「ふーん……別にそういう能書きはどうでもいいよ」
神通「そ、そんなふうにいわなくても……」
川内「ここまで言われてもいい子ちゃんぶっちゃってさ、厭だねぇ」
神通「……」
那珂「……」ペラ
川内「はぁ……ところで那珂ちゃんは呑気でいいよね。こんな時でも優雅に読書できるんだもん、どんな神経してるのか頭の中見てみたいもんだよ
那珂「そうだねー」゙
川内「ちっ……」
神通「姉さん」
川内「分かってるよ。うっさいなぁ」
神通「それでは明日にでも計画の実行に移ります。蕭牆の患い、私たちによって絶ちましょう」
川内「はい、はい……」
神通「姉さん、積羽舟を沈むといいます。どんなことであれ軽く見ては――」
川内「だから! 分かってるって!」
神通「――すみません」
川内「ふん……」
那珂「……」
神通「とにかくです、王臣蹇蹇躬の故にあらず。必ずや私達、水雷戦隊の手によって鎮守府のあるべき姿をとり戻すのです」
――18:30――
鎮守府 戦艦寮 談話室
長門「……」ウロウロ
陸奥「はぁ……みっともない。少しは落ち着いたら?」
長門「私は落ち着いている!」
陸奥「……そう」
大淀「失礼します。長門さん、お呼びとききましたけど――」
長門「! 来たか! 比叡が提督と一緒にいたというが、まさか私を更迭するつもりなのか!?」
大淀「え、え、えっと……」
長門「どうなのだ! 鎮守府の中枢にいるお前であれば何かしらの話は聞いているのではないか!?」
大淀「す、すみません! 私のところにはそういう話は……
伊勢「まぁ、そうだろうね。第一、更迭された大淀にそれを聞くのはちょっと無神経というか、ねぇ」
長門「うっ……取り乱してしまったな」
大淀「い、いえ……」
長門「すまんな。しかし、伊勢、私の立場も考えてみてくれ。旧式の金剛や山城はともかく、大和・武蔵も練度を上げているし、空母まで連合艦隊の旗艦候補であるという。近々、行われるという大規模な人事で私はお払い箱になるかもしれんのだぞ」
陸奥「ちなみにその話はだれから聞いたの」
長門「な、なんだ、いきなり」
陸奥「いいから。その人事があるっていうのは誰から聞いたの?」
長門「……一緒に出撃した時に萩風と雲龍から聞いた」
陸奥「……ふーん」
長門「とにかくだ! 私を女提督の基地旗艦にという話まであるという! 私はまだ前線で戦える! あんな後方に下げられるなどあってはならんのだ!」
陸奥「はい、はい……」
伊勢「……」
長門「必ずや、必ずや連合艦隊旗艦の地位を――否、ビッグセブンの意地を守り抜いてみせる……!」
タイトル付けてても酉は出せるよ
戦艦寮 金剛型の部屋
山城「……急に呼び出してなによ」
金剛「OH! それよりもまずはTeaを飲んでくだサーイ、お取り寄せ品だから美味しいですヨー?」
山城「……結構よ」
金剛「つれませんネー」
山城「もともと楽しくお茶する仲でもないでしょ」
金剛「ふふ……それもそうデース」
山城「ちっ……」
金剛「それでは本題ですけど――扶桑にくぎを刺しておいてほしいんデース」
山城「……姉さまに? なんのことかしら?」
金剛「とぼけるのはダメネー。本気かお遊びのつもりか知らないけれどちょろちょろと動かれて迷惑してるんデース」
山城「……」
金剛「ね? わかりますよネー、山城?」
山城「……わかったわ。姉さまにはそれとなく伝えておくわ」
金剛「頼みましたヨー? かしこいあなたなら現状はよくわかってるはずデース」
山城「……分かってるわよ」ギリギリ
――18:30――
鎮守府 重巡洋艦寮 談話室
ポーラ「――って感じでポーラがんばったんですよぉ!」
扶桑「そんなことがあったの、えらいわね」ニコニコ
ポーラ「はい!」
扶桑「ふふ……ポーラも頑張っているんだから私も頑張らないとだめよねぇ」
黒潮「いやいや、扶桑はんにそういわれたらうちらの立場がないわ」
扶桑「そんなことないわ。私なんてまだまだよ」
黒潮「いややわぁ、またそんな謙遜しはって」
扶桑「……ありがとうね、黒潮ちゃん」
黒潮「おもったことを素直にいったまでですわ」
雲龍「……あ、あの扶桑さん」
扶桑「なにかしら? ひょっとしてお饅頭苦手だった?」
雲龍「いえ、お饅頭は美味しく頂いてます。けれど、長門さんに伝えたことですけど、なにか意味があったんですか?」
扶桑「ええ、おかげでそろそろいい景色が見れそうよ」
雲龍「……」
扶桑「そんな心配そうな顔をしないで、提督や先輩達を見返すんでしょ?」
雲龍「はい……」
扶桑「さぁ、厭な話はここまでにしましょう? せっかく、皆で集まれたのだからお話を楽しまないと」
扶桑(ゆっくりと、でも確実に動いてきたわね……。うふ……私は伊勢、日向はもちろん山城にも長門にも金剛にも大和にも負けないの……)
扶桑「うふ、ふふ……」
黒潮「? どうかしはったんですか?」
扶桑「いえ、こうして皆で集まれるとたのしいなって」
黒潮「! ホンマですね!」
――19:30――
鎮守府 第一会議室
蒼龍「――という具合に動いてますね」
赤城「……そうですか、くっくっく」
龍驤「なんや、自分、急に笑い出したりして」
赤城「いやぁ、こうもうまく踊ってくれるとは思わなかったものでつい」
蒼龍「……赤城さん、ちゃんと約束は守ってくださいよ。瑞鶴は駄目でしたけど、翔鶴を説得したんですから」
赤城「ええ、ええ、大丈夫ですよ、大丈夫」
龍驤「はぁ……取らぬ狸の皮算用ってことにだけはならんようにな。それで結局、当日はどないすんねん」
赤城「私と蒼龍だけでも充分かと思いましたが、念には念をいれます」
龍驤「ほぉん。けどな、あんまりぞろぞろと連れてけば、あんたが提督の不興を買うかも知れんで?」
赤城「そこはうまくやります。私は秘書艦ですから」
龍驤「さいでっか……」
蒼龍「まぁ、失敗することをそんなにかんがえても仕方ないですよ。なるようにしかなりませんって……あはは」
龍驤「はぁ……呑気なやっちゃな。こんなんで大丈夫かいな」
蒼龍「大丈夫ですって。ねぇ、それより霧島は本当によかったの?」
霧島「ええ、問題ありません」
蒼龍「ふーん」
霧島「しかし、あなた達に協力するのは利害が一致しているこの件だけです。それはお忘れなきよう」
赤城「勿論ですよ! 大掃除は皆でするにしても、こまごまとしたことは各自でやらないといけませんものね」
霧島「そういうことです」
赤城「くっくっく……ああ、愉しみですねぇ。あは、あっはっはっは……!!」
『我らこそ海原の華』 開幕
というわけで以上が予告になります。
今までコツコツと溜めた色々を一気に処理していきます!
>>815
そんな感じを最初は目指してたんですが、書いてる途中で提督が反逆してしまって……
目標から逸れるけど勝手に提督は動いてくれるので書いてて楽しいです。
>>816
ありがとうございます。ただその力でパンチしたら提督しんじゃう……
>>817
まるゆはそこまで重い感じにしない予定です。ニム以外は潜水艦は比較的、ほのぼのいければと……
>>822
ご指摘、ありがとうございます!
それでは本日はここまでになります。瑞鶴姫、落としに行って来ます……
なんとか完成できそうなので本日、23時より更新していきます。
E-7のラスダン抜けない……瑞鳳さん、旗艦をブッ飛ばしてくれ……
ちょっと色々と言い訳させてください。
正直、こんなことになると思ってなかったんですが、2本目に夢中になってSSが途中までになってしまいました。
大変申し訳ないんですが、明日の休みで完成させますので投下、前編・後編にわけさせてください。
以下、愚痴になりますが艦これやってって目が回ってきたの初めてです。吐きそう。
悪名高い2014秋もこんなに苦労しなかったよ……諭吉は10人散ったし、鋼材も切れたし、どうすればいいんや……
XX17年 12月
――05:00――
鎮守府 執務室
提督「……くしゅん」
提督「うぅ……最近、めっきりと冷えてきたな……ストーブでも入れるか」
提督(さて、今日は女提督のところと初の演習があったな。いくら少将の艦娘を引き継いでいるとはいえ、少し手加減してやらねばならんな。あまり派手に負かして自信を無くされても厄介だ)
コン、コン
提督「? 入れ」
赤城 蒼龍「「失礼します」」
曙「……します」
提督「……秘書艦はともかくほかの二人はこんな朝っぱらからなんだ。まだ起床ラッパまで時間があるぞ」
赤城「大変、こころぐるしいのですが御内密の話ですのでこの時間にお邪魔しました」
提督「? 後ろの二人も同じ要件か?」
蒼龍「そうですよ」ニコニコ
曙「……うん」
提督「曙、随分としおらしいがなにかあったのか?」
曙「な、なんでもないわ」
提督「そうか? なら、いいが」
赤城「それよりも提督、こちらをご覧ください」
提督「飛龍、瑞鶴、比叡、山城……なんの名簿だ、これは」
赤城「例の派閥騒動で問題を起こした艦娘です」
提督「……で、それがどうした。この件はすでに注意した、いわば終わった件であろう」
赤城「提督、ご冗談はやめてください」
提督「冗談もなにも私は本気――」
赤城「本気でそう思ってるなら、ちゃんちゃらおかしいですね」
提督「……なんだと」
?『私達がいなきゃ鎮守府がまわらないのは事実なんだし、これぐらいの失態で私達の扱いが変わるなんてありえませんよ! 赤城さんも大げさなんです!』
赤城「提督からの注意を受けた後でのとある空母の意見ですが、提督はどのようにお考えですか?」
提督「あの馬鹿……!! すぐに瑞鶴を呼び出せ! 私からきつく――」
赤城「無駄だと思いますよ」
提督「――なんだと」
赤城「私が次はないとまで言ったのにこの体たらくです、なにをいってもわかりませんよ」
提督「……それではどうしろというんだ」
赤城「一度、その名簿に載っている艦娘を後方の基地に移してしまうべきです」
提督「馬鹿な! 1隻、2隻ならともかくこの人数を移すなど現実的ではない!」
赤城「それではこのばかげた状況が許されると? 提督や秘書艦の指揮に服さずに鎮守府を混乱させる種を延々と撒き続けるこの状況でよろしいと?」
提督「そ、そうは言っていないが……」
赤城「なにごとも物事を動かすべき時は痛みを伴うものです。しかし、たまった膿は出し切らないと傷は治りませんよ?」
提督「……お前の意見は分かった。一応、聞くが蒼龍と曙も同じ意見ということだな」
蒼龍「はい!」ニコニコ
曙「……うん」
提督「分かった……」
赤城「釈迦に説法かと思いますが、決断は早い方がよろしいかと」
提督「分かっている!」
赤城「……うふ、それでは失礼しました」
蒼龍「失礼しました」
曙「……」
バタン
提督「……」
提督(どうすればいいのだ……。こいつらも馬鹿な真似をしてくれたものだ。ははは……)
提督(赤城らが挙げてきた艦娘は飛龍、瑞鶴、鳳翔、龍田、萩風、羽黒、球磨、大井、長門、金剛、大淀、扶桑、山城、大和、初霜、呂号第五百潜水艦、ポーラ、黒潮、秋津洲、鈴谷、雷の21隻)
提督「ちっ……決断か……」
――06:55――
鎮守府 第2会議室
阿武隈「ふぁ……眠い……」
長良「ちょっと、ねちゃ駄目だよ」
阿武隈「も、もちろん!」
長良「本当かなぁ……?」
阿武隈「むぅ……」
名取「あはは……最近は阿武隈、出撃多いもんね。仕方ないよ」
龍田「……あ」
長良「? 龍田さん、どうかしました?」
龍田「あ、お話してたのにごめんなさいねぇ」
長良「いや、いいんだけどなにかあったんですか」
龍田「ほら、最近は寒くなってきたでしょ? うちの子にマフラーあんでたんだけどちょっと間違えちゃったのよぉ」
長良「へぇ、相変わらず龍田さんは過保護ですねぇ。動いてれば寒いのなんかすぐに忘れちゃいますよ」
阿武隈「……だから、長良姉さんのとこの子はいつも筋肉痛になるんだよ」
長良「いいじゃん、筋肉痛! 成長してる証拠だよ!」
阿武隈「えぇ……」
長良「阿武隈は軟弱だなぁ、名取は筋肉痛いいと思うでしょ?」
名取「えっ!? いや、どうかなぁ……あはは……」
夕張「……」トントン
名取「――あれ、夕張さん、どうかしました? それに貧乏ゆすりはちょっと……」
夕張「ご、ごめんなさい……それがちょっと嫌な予感がして……」
長良「嫌な予感? それより神通たち遅いね、人を呼び出して――」
バタン
神通「遅れました、申し訳ありません」
シーン
川内「私たち以外、全員揃ってるね。いやぁ、待たせちゃってごめんね」
那珂「はぁ……いやだなぁ。こういうのって那珂ちゃんのお仕事じゃないと思うんだよねー」
長良「噂をしてればなんとやらってね、それでいきなり水雷戦隊の旗艦集めてどうしたの?」
神通「緊急でお話ししなければいけないことが出来たのです。皆さんにはこの忙しい時間にご足労お願いして、申し訳ありませんでした」
川内「ごめんねー」
阿武隈「え、えっと、それより川内さん」
川内「なに?」
阿武隈「建物に銃器の持込はしちゃダメ――」
川内「ああ、これ? あはは、このあと出撃なんだ。こんな小銃でも一応、持っていこうと思ってね」
阿武隈「出撃があるのは私も一緒ですけど――」
川内「なに? 文句あるの?」
阿武隈「ふぇ!?」
名取「……」
夕張「あ、あはは……そ、それよりもはやく話をしちゃいましょうよ。ね?」
神通「……そうですね。まずはこちらをご覧ください」
夕張「え、なにこれ」
神通「秘書艦並びに連合艦隊旗艦弾劾の署名です。二、三、四水戦の全員分になります」
夕張「だ、弾劾!? ま、待って! この間の演習で長門さんに睨まれて、挙句の果てに赤城さんにも喧嘩売るつもりなの!?」
神通「今の鎮守府に必要なことです」
夕張「必要って……話がこのことだっていうなら、第六水雷戦隊は反――」
パァン!
龍田「!? せ、川内ちゃん?」
川内「あれ、おっかしいなぁ。誤作動しちゃったかな、やっぱり使い慣れないもんは駄目だね。で、夕張、聞こえなかったからもう一度言って」
夕張「――じょ、冗談よね?」
神通「冗談? なにがですか?」
夕張「うっ……」
名取「……なんで秘書艦の弾劾が必要なんですか?」
長良「まぁ、そうね、理由を聞かない分にはねぇ」
阿武隈「長良姉も名取姉もなにいってるの!? 納得できる理由も何もこんな脅すようなことされたら賛成なんてできないよ!」
長良「はい、はい、阿武隈、少し静かにね」
阿武隈「ふぇ!?」
龍田「私は理由がなんであれ反対よ。今でも鎮守府はうまく回っているじゃない」
神通「龍田さん、本気でおっしゃってるんですか?」
龍田「ええ」
神通「とにかくです。赤城並びに長門は著しい不利益を当鎮守府にあたえました。よってこれを弾劾するべきなのです
川内「あいっかわらず神通は口下手だよね。いいよ、いいよ、このあとはあたしがいうから黙ってて」
神通「……はい」
川内「まぁ、それじゃあ一つ一つ説明していこうかな。最近、装備改修後回しにされたことない? 阿武隈だってこの間、魚雷がなかなか届かないって愚痴ってたじゃない」
阿武隈「うっ……それはそうですけど……何の関係があるんですか?」
川内「まぁまぁ、私もこの前に主砲の改修頼んだけどなかなか来なくてさぁ。不思議に思ってお使い行かせた敷波と明石によーく聞いたら長門が他の改修を全部、後回しにさせて自分たち戦艦の改修を優先させたんだって。おかしいよね、私たちが護衛してるからこそ活躍できるのにねぇ」
阿武隈「うぅ……な、長門さんの件は分かりましたけど、弾劾するほどですか?」
川内「下から突き上げがあればさすがの長門も目が覚めるでしょ。私たちはおんぼろの装備で戦う盾じゃないってさ」
阿武隈「……」
川内「次に赤城の件だけど、龍田さん、例の演習から長門に睨まれてるんでしょ? 自分の顔に泥を塗ったって」
龍田「……」
川内「それで後ろ盾ほしいから空母のところに逃げ込んだってことで間違いない?」
龍田「逃げ込んだわけではないわぁ。ただ――」
川内「いやさぁ、神通もそうだけど言葉は着飾らないでいこうよ。提督みたいにさぁ」
龍田「……」
川内「とにかく、提督が派閥云々認めないって比叡さんと飛龍さんに怒ったのはしってるでしょ? 空母派としてみられてる龍田さんはこのままじゃ、水雷戦隊の旗艦から外されるよ?」
龍田「別に水雷戦隊旗艦に執着があるわけではないわぁ。それに本来なら旧式の私よりも阿賀野ちゃんなり矢矧ちゃんのほうが適任よ」
川内「いやぁ、ご立派だね。だけど、提督は悲しむと思うなぁ」
龍田「……」
川内「信頼して兵站任務任せてるはずの艦を最悪、異動させなきゃいけないわけだし」
龍田「異動ってどういうことぉ? 適当なこと言うのはやめてくれないかしらぁ」
川内「適当ってひどいなぁ。いい? 今からいうのは私が直接、聞いたことだよ? ……赤城は派閥争いに加わった子を全員、後方基地に移すって」
龍田「え?」
川内「ねぇ、後方に行くのは嫌でしょ? 後方基地の兵站に移動なんてなったらもう2度とここには戻ってこれないよ?」
龍田「それは……でも、提督がそこまでするとは思えないわぁ」
川内「提督はね、でも、赤城は違うでしょ? そんな苛烈な艦娘が秘書艦でいいのかなぁ? それに金剛さんとかの主力まで後ろに下げるって話だったけど、そんなことしたら鎮守府が大変なことになるよね」
龍田「……」
川内「分かった? 私たちを軽く見てる長門、鎮守府をかき回す赤城。両方、弾劾されてしかるべきだよ」
長良「うーん……しょうがないかなぁ。第十水雷戦隊代表していうけど長良は神通たちの提案に賛成するよ」
阿武隈「!?」
長良「装備改修の遅れがそんな理由だったのにもあきれたけどさぁ、大淀が秘書官のときは私たち水雷戦隊にも意見をききに来てくれたじゃない? それもなくなったし、長門さんも赤城さんも長良たちのことを軽く見てるのは事実だと思うの。別に弾劾がかなわなくても言うだけの価値はあるかなぁって」
夕張「だ、だけど第十水雷戦隊は一航戦付属じゃない! それに逆らうの!?」
長良「いやぁ、ずっと一緒にいるとわかるけど赤城さんって冷たい人だよ? 秘書艦って艦娘の意見をくみ上げたりしないといけないわけだけど、そういうの壊滅的に向いてないと思う」
名取「……長良姉がそこまで言うなら名取も賛成かな」
阿武隈「ふぇ!?」
名取「最近は第五水雷戦隊も潰して対潜に回すんじゃないかって話しもあるみたいだし、名取だって赤城さんたちには不満はあったし仕方ないかなぁって」
阿武隈「……」
川内「これで五隻は賛成なわけだけど夕張はどうするの?」
夕張「うぐぐ……わかったわよ! その代りあとで面倒にならないようにちゃんと首をとってよ!」
川内「はい、はいっと」
阿武隈「ど、どうしましょう、龍田さん……?」
龍田「……秘書官と連合艦隊旗艦をもし変えたとしても提督の迷惑にはならないの?」
川内「勿論だよ。ちゃんと代替案もかんがえてあるし」
龍田「誰を推すの……?」
川内「秘書官は鈴谷で、連合艦隊旗艦に武蔵さんを推すことになってるよ」
龍田「そう……。それなら私も賛成するわ……」
川内「じゃあ、最後になっちゃった阿武隈はどうするのかな?」
阿武隈「……いや、これもう拒否権ないですよね」
川内「あるよ? 理屈もわかんない頭とはさよならしないといけないかもだけど」
阿武隈「むぅ! むぅ!」
川内「で、返事は?」
阿武隈「……賛成です」
川内「それじゃあ満場一致で可決! いやぁ、会議の途中で行方不明者もでなくてよかったぁ。あとは提督に裁可してもらうだけだね」
神通「はい、本日の任務が終わり次第、すぐに執務室に向かいましょう。皆さん、ご協力ありがとうございました」
那珂「大丈夫かなぁ……」ボソリ
――08:15――
鎮守府 本棟前
提督「――以上である。本日も各員奮励努力せ――」
赤城「? 提督、いかがなさいましたか?」
提督「待て、本日……本日、フタフタマルマルに以下の艦娘は第1会議室に集合せよ。飛龍、蒼龍、比叡、金剛、赤城、霧島――
ザワ、ザワ
赤城「静粛に!」
シーン
提督「――以上だ」
赤城「……各員、提督に敬礼! 以上で朝礼を終わります」
――09:00――
戦艦寮 談話室
長門「……」
陸奥「ちょっと、長門、顔が真っ青だけど大丈夫?」
長門「まずい……まずい……」
陸奥「別にあなたの更迭が決まったわけでもないでしょ? 落ち着きなさい」
長門「馬鹿な! あれだけの艦娘を集めるなどよっぽどのことでもなければありえんだろ!」
陸奥「それはそうだけど……レイテ方面で怪しい動きもあるっていうし、そのことかもしれないじゃない」
長門「だといいが……伊勢」
伊勢「ん? なによ」
長門「お前は提督の付き合いが長かったな! わるいんだが、なにか聞き出してきてくれないか!?」
伊勢「え? いや、嫌だよ。私、あの人のこと嫌いだし」
長門「うぐ……」
陸奥「……はぁ、もうどうにもならないわよ。落ち着いて沙汰を持ちましょう」
長門「うぐぐ……!!」
――10:00――
鎮守府 出撃ドック
山城「姉さま」
扶桑「……なに」
山城「今回の件で金剛からくぎを刺すように言われました。ご自重ください」
扶桑「何のことかしら?」
山城「姉さま!」
扶桑「はぁ……ねえ、山城」
山城「はい」
扶桑「あなた、本気で言ってるの?」
山城「……本気です。これ以上、やって金剛たちとぶつかっても損です」
扶桑「そう……あなたって本当に――ね」
山城「え?」
扶桑「なんでもないわ。以後、気をつけることにしましょう」
山城「お願いします。私はこれ以上、姉さまの立場をわるくしたくないんです」
扶桑「わかってるわ」
最上「おーい、山城、準備できたよー!」
山城「……姉様、くれぐれも迂闊な真似はご遠慮ください」
扶桑「ええ」
山城「……」
時雨「ほら、扶桑も行こう」
扶桑「……ねぇ、時雨」
時雨「なんだい?」
扶桑「今日は快晴ね。空もあんなに青いわ」
時雨「? そうだね」
扶桑「こんな日はいいこことがありそうだと思わない?」
時雨「あはは……そうだといいね」
扶桑「そうなるわ、きっと……うふ」
――12:30――
鎮守府 執務室
提督「……」カリカリ
霧島「提督、そろそろお昼になさった方がよろしいのではないですか?」
提督「……」カリカリ
霧島「提督!」
提督「ん? な、なんだ?」
霧島「執務に没頭されるのは結構ですが、そろそろご昼食をとられた方がいいのではないですか? 赤城さんも蒼龍ももう食堂に行きましたよ?」
提督「いや、いい。私にかまっていないでお前も食べてこい」
霧島「はぁ……そういって朝からなにもとられていないのではないですか?」
提督「それはそうなのだが腹が減っていないのも事実なのだ。あまりかまわんでくれ」
霧島「駄目です。なにか運んできます。いいですね?」
提督「ちっ……好きにしろ」
霧島「はい、それでは好きにします」
パタン
提督「はぁ……これであいつが戻ってくるまでは仕事ができるな」
――30分後――
提督「……」カリカリ
コン、コン
提督「入れ」
霧島「失礼します。ご昼食をお持ちしました」ガラガラ
提督「……おい、なんだそれは」
霧島「? 提督と私のお昼御飯ですけど……」
提督「そうじゃない! 私は腹が減っていないといったのになんでサービスワゴンで運んでくるのだ!」
霧島「好きにしろといったのは提督ではないですか」
提督「いった、確かに言ったが気を利かせろ」
霧島「まぁまぁ、間宮さんも提督にもっていくと言ったら張り切って作ってくれたんですから、そんなに文句は言わないでください」
提督「今日は間宮が作ったのか……」
霧島「そうですが、なにか?」
提督「いや、別になんでもない」
霧島「ああ、提督、間宮さんのこと苦手ですもんね。あんなにいい人なのになにがだめなんですか」
提督「は? そ、そんなことはないぞ」
霧島「いやいや、下手な嘘はやめてください」
提督「……」
霧島「はい、提督は特別にジェノベーゼだそうです。なんでも材料が今後、取れなくなるかもしれないので味わって食べてくださいとのことです」
提督「む、材料が取れなくなるとはどういことだ」
霧島「さぁ? 育ててたバジルが枯れたとかじゃないですか?」
提督「ふむ、なるほどな」ズルズズー
霧島「えっと、あとは白魚のソテーと、サラダにカボチャのポタージュ、プリンにパンですね」
提督「ふん……そういうゴマすりめいたところがすかんのだ」ボソッ
霧島「はぁ……それ本人の前では絶対に言わないでくださいよ」
提督「いくら私でもそんなことはせん」
霧島「本当に勘弁してくださいよ」
提督「くどい」
霧島「はい、はい……」
提督「ちっ……」ズルズル
霧島「……」チュルチュル
提督「ん? お前はジェノベーゼでないのか?」
霧島「ええ、それ提督専用らしいですよ」
提督「ふむ……そうか」
霧島「……」チュルチュル
提督「……一つ聞いてもいいか」
霧島「どうぞ」
提督「霧島は私の決断が間違っていたことがあったと思うか」
霧島「……さて、結果だけを見れば提督のご決断はすべて正しかったと思いますよ」
提督「なら、いい」
霧島「……」
提督「……」
とりあえず、本日はここまでです。
色々と謝りたいのですが特に川内型好きな方は申し訳ないです……いや、1も川内大好きなんやで……? コンマと神通さんに引っ張られたというか……うん
鎮守府もついに二・二六じみてきましたね。
ご心配おかけしましたが、とりあえずイベントはできることはやりつくしてみます……案外、次の一回で抜けるかもしれんし……
幸い弾薬は四万ぐらいあるのでカレクルで鋼材練金して、油とアルミは買い足せばなんとかなるかなぁって……
乙でした
今回も霧島の言う通りになるといいですね。ムリかな?
イベント頑張ってください
乙 他の誰でもない提督に幸せになって欲しい
こんなん鈴谷と逃げるしかなくない
さすがに提督に同情しちゃう…しかし最後に利を得るのは一体誰なのか…
乙
仮に俺がまだ作内に出てない艦娘の誰かの立場だったら、
提督との相性云々関係無しに速攻で転属願い出しますわ
これって提督が無能なの?
おつおつ
艦隊指揮能力は高いけど人心掌握とか組織運営力は……でも赤城さんみたいなの抱えてるしなぁ
とりあえず鈴谷、提督連れて逃げてー?
随分かわいいくしゃみじゃないか
乙
しれっと更迭対象に鈴谷混ぜてやがる……と思ったら派閥には属していたのか鈴谷
てっきり私怨だと思ってしまったぜ
対人関係なんてそんなもんでしょ
肌が合わない人なんていくらでもいるし、それを平等に扱うことなんて人間では不可能
関係のない話で恐縮なのですが……あぁぁぁ!! E-7割ったぜ! オカルトでブラウザ変えたら一発で草ァ!
雪風やってくれたぜ! ただ結局、瑞鳳は一回もボス攻撃しなかったよ……
というわけでなんとかイベもなったので明日には絶対に完成させます。投下はいつも通り23時からになります。
あとはゆっくりとタシュケンテたしゅけたりするだけだし何とでもなるでしょ(慢心)
おめでとう!
でもなんか最後の一行がフラグっぽいっぽい気がするのは気のせいか
おめでとーう
あとここの川内正直で好きよ
那珂ちゃんのコンマが今から楽しみ
それではゆっくりとやっていきます。
タシュケントはなんとか掘れました、あとは浜波とジャービスと大東やね。
これ、掘れんの……?
>>860
無理かも知れんね……戦闘と違って完全な正解があるわけでもないですし……
>>861
気の早い話ですが今回の埋めでは提督も幸せになれる……はずです(目逸らし)
主役は霧島さん
>>862
それができればすべて幸せに終わります
>>863
乞うご期待を
>>864
>>1も逃げ出します
>>865
戦闘面と手品と料理は有能です。性格面は……うん
>>866
このスレの一航戦はアレですからね……
>>867
赤城「にがさないですよ?」
>>868
それぐらいしか癒しがないです(真顔)
>>869
一応、ちゃんと理屈はつけてますからね。余計に性質が悪いという。
>>870
確かに相性云々はどうしてもできますからね。あおりまくられた結果がこれ
>>872‐>>877
ありがとうございました。
甲甲甲乙甲甲甲なんで堀がちょっと大変ですけど、がんばります!
>>878
ありがとうございます。
そういっていただけると>>1の罪悪感が薄れます(暗黒微笑)
那珂ちゃんと神通さんのコンマが割かし重要です。
――14:00――
鎮守府 演習場
川内「おーい、吹雪、がんばれー。すこし遅れてきたぞー」
吹雪「は、はいぃ!」
神通「……二水戦、全艦速度をあげなさい! 華の二水戦がほかに遅れをとるなど許されません!」
二水戦駆逐艦「はい!」
那珂「うーん……四水戦はほかの隊につられないで自分のペースを守ってねー」
川内「ねえ、神通。例のあれ夜なんて悠長なこと言ってないで、すぐに提督へ提出したほうがいいんじゃない?」
神通「……いえ、鎮守府の主要構成員がその場に揃うのです。行動はここで起こすべきだと思います」
川内「先んずれば人を制すじゃなかったの??」
神通「信じたくはないですが、提督が召集をかけたということは既に先手をうたれた可能性があります。こうなっては一度、様子を見て後の先をとりにいきます」
那珂「それ、那珂ちゃんは反対だなぁ」
川内「うるさいな。反対なら具体的な意見も言ったら?」
那珂「はぁ……川内ちゃん、冷たいなぁ」
川内「無駄口たたいてる暇はないのよ」
那珂「はい、はいっと……ねぇ、もう執務室を那珂ちゃんたちで一気に襲っちゃおうよ」
神通「は?」
那珂「こんなまどろっこしいことしてないで提督の身柄押さえて命令出してもらえば終わる話じゃん。そうしようよ」
川内「呆れた。はぁ……もう神通の案でいいよ」
那珂「えぇ? いい案だと思うけどなぁ」
神通「と、とにかく、夜を待ちます。那珂ちゃんも納得して?」
那珂「……はーい」
――16:00――
鎮守府 演習場 観覧席
大淀「それではただいまを持ちまして鎮守府艦隊甲軍と基地艦隊乙軍の演習を開始します!」
女提督「先輩、今日はお手柔らかにお願いしますね」
提督「……ああ」
女提督「あれ、元気ないですね」
提督「「今回は私たちが指揮するわけでもないからな、気合を入れる必要もあるまい」
女提督「あはは……それもそうですね」
提督「はぁ……」
女提督「?」
――30分後――
女提督「よっしゃあ! そこだ! おしこめぇ!」
提督「……」
女提督「敵の空母をとらえたぁ! すぐに魚雷をうちなさい!」
大淀「あ、あの……女提督さん」
女提督「うっそ!? あれよけるの!?」
大淀「女提督さん!」
女提督「あ、うん。大淀ちゃん、なに?」
大淀「あなたの指示が聞こえてるわけでもないんですから少し落ち着かれてはどうですか?」
女提督「……なにごとも気合だから」
大淀「は?」
女提督「いい? 戦闘ってのは気合と大和魂で敵を打ち破るものなのよ。ねぇ、先輩?」
提督「……知らん」
女提督「とにかく何事も気合よ。だから応援も気合を入れないと駄目なの!」
大淀「は、はぁ」
女提督「それ、いっけぇー! そのまま押し込んで敵の陣形ぶち破るのよ!」
提督「はぁ……」
女提督「進め! すすめぇ!」
――17:30――
鎮守府 演習場 観覧席
女提督「……今日はありがとうございました」
提督「ああ、お前のところの艦隊もなかなかの動きだった」
女提督「いやぁ、少将先輩があの子達を鍛えてくれてたからです。私の功績じゃありません」
提督「そうだな。それがわかるだけでもまだ成長したということだ」
女提督「へ?」
提督「なんだ」
女提督「い、いや、先輩がそんな風にいうなんてめずらしいなぁって」
提督「……」
女提督「あ、冗談です、冗談! そんな怖い顔しないでくださいよ」
提督「はぁ……今日の所感は後日、こちらに送ってくるように」
女提督「了解です!」
提督「……私はこれで執務室にもどる。帰りも気をつけろよ、最近は近海まで潜水艦が来ているのだ」
女提督「もちのろんです! なんなら帰り道で大戦果挙げますよ?」
提督「馬鹿を言うな」
女提督「あはは……」
提督「それではな」
女提督「はい! それではまた」
大淀「……」
女提督「……ねぇ、大淀ちゃん」
大淀「え? は、はい」
女提督「さすがに鎮守府の艦娘は強いね」
大淀「あ、ありがとうございます」」
女提督「だけどさ、次はきっとあの人にほえ面かかせてあげるからね。楽しみにしておいてよ」
大淀「は、はぁ」
女提督「よっし! そのためにもかえって反省会だ! がんばるぞ!」
大淀「……」
女提督「ああ、あと先輩なんか編だったけど理由知ってる?」
大淀「……さて、私には分かりかねます」
女提督「ふーん……まぁ、いっか。それじゃあね、大淀ちゃん!」
大淀「……私もあの人みたいな下ならもう少し活躍できそうですけどね。は、はは……」
――18;50――
鎮守府 重巡洋艦寮 談話室
鈴谷「うーん……」
羽黒「え、えっと……鈴谷さん、なにしてるんですか?」
鈴谷「お、羽黒っちじゃん。ちぃーす!」
羽黒「こ、こんばんは」
鈴谷「いやさ、この封筒、神通さんから貰ったんだけどさ。中に何が入ってるのかなぁって思って透かしてみてたんだけどさっぱり分かんないや、あはは……」
羽黒「え……もらったのなら開けちゃえばいいんじゃないですか?
鈴谷「うーん……なんか『時が来たら開けるようにお伝えします。それまでは中を見てはなりませんよ』って言われたんだよね。だから開けるのはまずいかなぁって」
羽黒「透かすのはいいんですか……?」
鈴谷「大丈夫、大丈夫。この方法なら中身見たか分からないし、セーフだよ、セーフ!」
羽黒「いや、アウトなんじゃ」
鈴谷「セーフ!」
羽黒「あ、はい……」
鈴谷「まぁ、もういっかなぁ。全然見えないし」
羽黒「そんな適当な……」
鈴谷「いやぁ、でもこれ貰ったのって結構前なんだよね。そのすぐ後に提督と蒼龍さんが部屋に来て、すっかり忘れちゃってたんだけど掃除してたら出てきたんだ」
羽黒「忘れてたって……大丈夫なんですか、それ」
鈴谷「大丈夫なんじゃない? あの後、神通さんもなにも言ってこないし」
羽黒「うぅ……鈴谷さんのことなのにすっごい心配です……」
鈴谷「それより羽黒っちの部屋行ってもいい? 私のとこ熊野が暁と部屋でおしゃべりしててなんか居心地、ビミョーなんだよね」
羽黒「いいですけど……多分、姉さんたち居ますよ?」
鈴谷「いいよ、いいよ。足柄さんたち面白いし!」
羽黒「は、はぁ」
――19:00――
鎮守府 食堂
間宮「……」
?『――よ、――よ。――たち――し!』
伊良湖「あれ、間宮さんイヤホンなんてしてどうかしたんですか?」
間宮「シッ!」
伊良湖「え……あ、す、すみません」
間宮「……」
伊良湖「……」
間宮「……ダメそうね。あぁあ、せっかくのお気に入りだったのになぁ」
伊良湖「え、えっと、なにがですか?」
間宮「え?」
伊良湖「え?」
間宮「ちょっといろいろあったのよ」
伊良湖「はぁ、そうなんですか」
間宮「はぁ……次は黒だからイカ墨にしようかしら? ああ、他にも紫キャベツとかでもいいかも」
伊良湖「?」
間宮「さて、イカ墨にするなら鳥は別のお料理にして出さないとダメよね。紫キャベツならツナみたいにして混ぜれば――」ブツブツ
伊良湖「??」
――21:30――
鎮守府 空母寮 一航戦の部屋
蒼龍「……あの赤城さん」
赤城「なんですか。日記書いてるので用件は手短にお願いしますよ」
蒼龍「今更なんですがちゃんと私が提案した保険はうってあるんですよね?」
赤城「いえ、特に」
蒼龍「は?」
赤城「蒼龍、ひとつ教えておくけどこういうことは中途半端に自分を安全圏におこうとしたら駄目なのよ。滅ぶか滅ぼすか、それでいいの」
蒼龍「……」
赤城「戦闘も一緒。沈むか沈めるか、違う?」
蒼龍「私は……そうは思いません。なにごとも万全の状態で挑むまえに勝っておくべきじゃないですか」
赤城「うふ……」
蒼龍「?」
赤城「それじゃあ、面白くないじゃない」
蒼龍「……私はその感覚わかんないなぁ」
赤城「そうですか。残念です」
パタン
赤城「さぁ、今日の日記も書き終わりました。会議室に行きますか」
蒼龍「はい」
――21:45――
鎮守府 第1会議室
長門「……」
利根「なんじゃ、長門、顔色が随分と悪いのう」
長門「そ、そんなことはない」
利根「ほぉう、左様か」
五十鈴「ふぁ……眠い……」
金剛「ワタシもそうネー。夜更かしは美容の敵なのにテートクはそこらへんが全然分かってないデース」
比叡「お、お姉さま、そんなふうにいっちゃ駄目ですよ」
金剛「はい、はいデース」
神通「……」
川内「あとは赤城たちか……どうなるか」
夕張「うぅ……神様、仏様、私はひっそりと高尚で生きていきたかっただけなのになんでこんなことになってるんですか……」
雷「うっ……場違い感がひどいわ……」
龍田「大丈夫よ? そんなに緊張しないで?」
雷「う、うん」
球磨「しかし、水雷戦隊とかかわりの薄いクマたちが呼ばれるなんて珍しいクマ」
大井「……そうですね」
ガチャ
蒼龍「失礼します」
飛龍「そ、蒼龍、こっちこっち」
蒼龍「あ、うん」
赤城「利根さん、お隣失礼します」スッ
利根「おお、赤城、遅かったのぅ。ひょっとしてまだ執務をして追ったのか?」
赤城「まぁ、そんなところです」
利根「大変じゃのぅ。ほれ、疲れているなら飴でもなめるか?」
赤城「結構です」
利根「そうか。残念じゃのう、わっはっは……!!」
飛龍「そ、蒼龍、この集まりってなんなのか知ってる?」ヒソヒソ
蒼龍「うーん、ちょっと聞いてないなぁ」
飛龍「そ、そっかぁ……」
瑞鶴「大丈夫ですよ! 大したことじゃないですって!」
飛龍「うっぐっ……ず、瑞鶴、少し静かに」
瑞鶴「? はい」
蒼龍「それよりも楽しみだなぁ……」ギロッ
鈴谷「? あ、あの、蒼龍さん、なんですか?」
蒼龍「別に」
鈴谷「は、はぁ」
ガチャ
提督「……」
霧島「提督の入室です! 全員、起立!」
ガタッ
提督「……本日の任務遂行、ご苦労だった。着席しろ」ビシッ!
バッ
提督「本日は――」チラッ
鈴谷「?」
提督「本日は基地への異動ならびに、人事の刷新を行う」
川内「あちゃー」
神通「!? お、お待ちください!」
提督「……なんだ」
神通「提督、こちらをご覧ください」
提督「……」
神通「秘書艦赤城ならびに連合艦隊旗艦長門の弾劾状です!」
長門「は、はぁ!? き、貴様、正気か!」
神通「……こちらには我ら水雷戦隊全員分の署名があります。ご一考を」
ザワ……ザワ……
霧島「静粛に! 静粛に!」
金剛「「Hey! Hey! 面白くなってきたネー! テートク、水雷戦隊から弾劾状を出される連合艦隊旗艦なんか冗談にもならないネー!」
長門「こ、金剛! おまえ……!!」
金剛「馬鹿みたいに主砲をぶっ放すだけの猪が連合艦隊旗艦なんて勤まらないと思ってんデース!」
長門「い、猪……!? お前こそ蛇のような奴ではないか!」
金剛「OH! すきにどうぞ? 山城、あなたも長門が連合艦隊旗艦でいいと思ってるんですカー?」
山城「い、いや、それは……」
大淀「わ、私は長門さんこそ連合艦隊旗艦にふさわしいと思います!」
比叡「む……大淀がそれはちがいます!」
瑞鶴「そうよ! 連合艦隊旗艦が戦艦だけがなられるってだれがきめたのよ! 次は空母から出すべきよ!」
翔鶴「ず、瑞鶴……」
夕張「も、もう駄目だ……これ……終わったわ、私の平穏な工廠ライフ……」
ガヤ……ガヤ……、ワー……ガヤ……
提督「……うるさい!! 黙れ、黙れ!!」
シーン
提督「お前たちはなんなのだ、私を追い詰めて殺したいのか!? そんなみみっちいことをせずに自慢の主砲で頭をぶち抜けばいいだろ!」
神通「わ、私たちはそのようなことではなく、ただ鎮守府をよくしようと――」
提督「……私には赤城を異動させる気はない」
長門「わ、私は……?」
提督「……水雷戦隊からの弾劾ならびに派閥をつくり鎮守府の運営を阻害したのだ、処分を受けるのは当然であろう」
長門「待ってくれ! じ、神通、私はなぜ弾劾されねばならんのだ!? それに派閥云々など知らぬ!」
赤城「伊勢たちとなにかやっていたようですが?」
長門「あ、あれはただ連合艦隊の旗艦にどうすればと留まれるのか相談していただけだ!」
赤城「そうですか、大淀も抱き込んで随分と色々としようとしてたみたいですけどねぇ。連合艦隊旗艦は実力ではなく工作で勝ち取るものとはしりませんでした」
長門「い、いや、あれは違うのだ! 大淀とは先のサーモン海の戦い後に意気投合しただけで――」
赤城「ふぁ……そうですか」
長門「赤城! 私を馬鹿にしているのか!」
赤城「別に。ただこれはもう提督がどう判断なされるかですから」
長門「ぐぅ……! では、神通!」
神通「……長門さん、装備改修で権力をかさに私たちの装備よりもご自身の装備を優先させていましたね。これは明らかに職権の濫用です」
長門「そ、それは……ふ、扶桑!」
扶桑「……はい?」
長門「あれはお前の提案であっただろう? 決戦戦力の増強のためにもと――」
扶桑「ああ、そうですね」
長門「そうですね、だと……?」
扶桑「私は私の意見を言っただけですから。最後に判断したのはあなたでしょ? なすりつけるのはやめてください」
長門「うぐ……し、しかし……」
提督「……長門、お前の連合艦隊旗艦の任を解く。水雷戦隊からの提案は予想外だったので、後任は近日中に決定する」
長門「……」ガタッ
陸奥「な、長門、大丈夫?」
長門「足元からすくわれるとはな……無念だ……」
金剛「くふ、くふふ……」
長門「――!!」ギロッ
金剛「なに御用ですカー?」
長門「ぐぅ!」
神通「……次に秘書艦の赤城ですが鎮守府を壟断しています。提督、ご再考くだ――」
赤城「ああ、その意見具申ですが私は適切とは思えません」
神通「……」
赤城「壟断といいましたが、私が鎮守府をすきにしているという証拠はありますか?」
神通「あります」
赤城「……へぇ、それはぜひ聞きたいですね」
神通「それは――」
川内「はい、はい! 残念ながら今はないでーす!」
神通「!?」
赤城「……」
川内「だけど、赤城さん、このあと提督が発表するであろうことが証拠だよ」
赤城「さて、なんのことでしょうか」
川内「とぼけるのはやめてよ。色々と言いたいこともあるけど、あなたはなにか不気味すぎてついていけないんだよね。それに秘書艦は各艦娘の意見をくみ上げて提督につたえるのもお仕事でしょ?」
赤城「らしいですねぇ」
川内「なら、あなたは秘書艦に就任してから誰かの意見を一つでも提督に伝えたの?」
赤城「してませんよ。そんな無駄なこと」
川内「は?」
ザワ……ザワ……
赤城「失礼ですが正確な資材の備蓄も知らない艦娘の意見に何の説得力があるんですか?」
川内「私が言いたいのはそういうことじゃないの。艦娘の現状をもっと提督にしってもらって理解しあわないとと駄目だから秘書艦はその架け橋にならないと駄目だってこと――」
赤城「ぷっぷ、ぷ、あは、あっはっは……!!」
川内「……なに?」
赤城「指揮官と艦娘が仲良しこよしなんて、ここはいつから女学校になったんですか? 提督にご提案があるのならばあなたたちから秘書艦である私を通して正式に進言すれば言いだけじゃないですか」
川内「艦娘と指揮官がそんな事務的な付き合いだけでいいわけないでしょ!?」
赤城「……話になりませんね。あなたと私では鎮守府というものに対しての考え方が違いすぎるんですよ」
川内「……」ギリギリ
赤城「第一、秘書艦にそんなことをしてもらおうなんて甘いんですよ」
赤城「そういう場所は自分でつかむんですよ」ボソッ
川内「なにかいった?」
赤城「別になにも?」
提督「……もういい、もう結構だ」
霧島「……大丈夫ですか?」
提督「かまうな。とにかく赤城は留任させる」
川内「提督!」
提督「赤城は秘書艦としてよくやっている。第一、本来ならば秘書艦を架け橋になどと言わずに私がお前たちをもっとみていれば良かったのだ」
提督「水雷戦隊が赤城へ持った不信感は、つまるところ私をはじめとする鎮守府運営への不信感であろう。このような自体を招いてしまったのは私の不徳だ。申し訳なかった」
川内「……ぐぅ」ギリギリ
赤城「……」
川内「神通、提督に頭下げさせちゃったんだしあきらめよ……本丸まで届かなかった」
神通「無念です……」
赤城「……まぁ、上場ね」ボソッ
提督「……次に件の派閥騒動に加わった艦への処罰を言い渡す。しかし、これも私の不徳がなすところが大なので当初、予定した量刑を大幅に減刑する」
提督「周りの反省が見られなかったので飛龍ならびに比叡は首謀者として鎮守府の雑務に従事ならびに外出禁止二ヶ月。それ以外にそれらに同調したものは外出禁止1ヶ月――」
蒼龍「反対!」
提督「――は?」
蒼龍「提督、減刑するにしてもそれでは甘きすぎると思います!」
飛龍「そ、蒼龍……?」
蒼龍「黙って!!」
提督「……どういうことだ、なぜ、お前がここで異を唱える?」
蒼龍「このまま引き下がるかぁ……絶対に一撃いれてやるッ……!」ボソリ
赤城「くっくっく……」
利根「……」
蒼龍「飛龍ならびに比叡さんがいくらぬけてるとはいってもこんな軽挙妄動をおこすとはおもえません! 誰かがあおったはずです!」
飛龍「……ど、どうしたの? ねぇ、蒼龍!」
蒼龍「首謀者はこのさい傀儡だと断じてもいいはずです! その名簿に載ってる首謀者以外をすべてを処分すべきです!」
提督「……もう私は疲れた、もういい。はぁ……赤城、処分の言い渡しは任せたぞ」
赤城「はい」
蒼龍「提督!」
提督「何をそんなに向きになってるのか知らんが今のお前には付き合いきれん。頭を冷やせ」
バタン!
蒼龍「そんなことは――」
赤城「そこまでにしておきなさい」
蒼龍「けど!」
赤城「帰ればまた来れます」ボソリ
蒼龍「うぐっ……!」
赤城「皹は入れました。あとは打つだけ、違いますか?」
蒼龍「……」ストン
赤城「納得していただけたようでなによりです。それでは処分対象者を読み上げます。飛龍、比叡の2名を首謀者とします。以下、同調者を鈴谷、羽黒、秋津洲――ん?」
扶桑「どうかしましたか?」
赤城「いえ」
扶桑「えっと……赤城さん、ごめんなさい。その中に私と山城の名前はあるのかしら?」ニコニコ
金剛「私の名前があるんデース。勿論、扶桑の名前も――」
赤城「……ないですね」
金剛「はぁ!?」
扶桑「そうですか。当たり前です、私たちはお茶会してだけなんですから」
金剛「納得いないネー!」バン!
扶桑「ふふ……それでは私たちはお先に失礼しますね」
山城「え、え……え?」
扶桑「山城、いくわよ」
山城「は、はい!」
赤城「ああ、なるほど。ちっ……やられましたね」
鎮守府 正棟 廊下
山城「ね、姉さま、あれどういうことなんですか?」
扶桑「本当にわからないの?」
山城「は、はい」
扶桑「馬鹿ねぇ。次の深海棲艦の反抗作戦の目的だと思われてるのはどこかしら?」
山城「それはレイテ……え、まさか……」
扶桑「レイテで大規模な海戦。私たちをはずせると思ってるの?」
山城「……」
扶桑「そういうことよ。赤城のことだから後方への左遷まで最初は進言するでしょうね、そうなると次の戦いで必要になる私たちをはずせるわけないでしょ」
山城「な、なるほど」
扶桑「ふ、ふふふ……長門が落ちて、金剛も傷が入った。もうすぐで手が届きそうね」
山城「……」ゾク
扶桑「ああ、見てなさいよ。私を欠陥戦艦なんていった馬鹿な奴らは……アハハハ!!」
――23:00――
鎮守府 第一会議室
赤城「くくく……蒼龍、最後に無駄なことしましたねぇ」
蒼龍「だって、ここで追撃しないとおもったから……」
龍驤「まぁ、ええんちゃう? どっちにしろうちらの目標は半ば達成したんやから」
赤城「そうですね」
龍驤「しかし、いまだに今回のカラクリが分からん。長門ってそんな阿呆やったか?」
赤城「別にそんなことはないですよ。つい先日までは立派な艦娘だったと思います」
龍驤「……毒饅頭食わせたんか。あんたらホンマにいやなやっちゃな」
赤城「あの程度で疑心暗鬼になって提督を信頼できない長門が悪いんですよ」
蒼龍「……今回の要でしたからねぇ』
龍驤「ほぉーん、後学のためになにしたんか聞いてもええか?」
赤城「ええ、いいですよ。けど、ご期待に沿えるほど大してことはしてないんですよねぇ。大規模な人事がある、空母が戦艦をを軽く見ているという二つの噂を曙や潮にばら撒かせただけで大分、揺さぶれましたからね」
蒼龍「どこか落ち着かない長門を見て、追い落とす好機と見た金剛と扶桑あたりが動き出す。それをみた長門があせって、どんどんとどつぼにはまっていくだけって感じでしたもんね」
龍驤「なんや、意外にあっけないな」
赤城「まぁ、感情があるって言うのはそんなものですよ」
蒼龍「……とどめに翔鶴使って加賀さんの武勇伝を喧伝させて空母への警戒心も持たせれば長門包囲網の完成です。危機感を持った長門は周りを頼りだすから、そこに空母派なんてものをぶつけてあげればどうなるかなんか日をみるより明らかです」
龍驤「なるほどなぁ」
赤城「あとは戦艦派を分散させるために比叡と大和も煽って、派閥に提督に不満を持っている子たちを吸収させてから一気に排除できればよかったのですが……」
蒼龍「提督があそこまで刑をあまくするとは思いませんでしたね」
赤城「はぁ……提督のご決断とはいえ、やられましたね」
龍驤「まぁ、あれはそういうやっちゃ。しゃーない」
赤城「それに水雷戦隊の動きも一応は追ってましたが、神通に目が行って川内に出し抜かれましたのも誤算でした」
蒼龍「けれど、これで各派閥とされた子達へ提督は不信感を持つはずってことですよね?」
赤城「でしょうね、私たちも生贄で飛龍と瑞鶴を出したんです。一定の成果をあげてもらわなければ困ります」
龍驤「うちらの証拠のためとはいえ、二人にはわるいことしたな」
蒼龍「しょうがないですよ。鎮守府、きれいにするためだったんですから」
赤城「しかし、これで提督に反抗的な子と提督を分断できましたし、蒼龍がどうしても排除するべきといった鈴谷への信頼にもひびぐらいは入れられたはずです」
蒼龍「なら、あとはゆっくりとやってくってことですか?」
赤城「ええ、こんかいほど大規模にやるひつようもないでしょう。提督と私たちにとって目障りな子達はゆっくりとつぶしていけば終わりですよ」
龍驤「しかし、これ次のこともかんがえてあるんか……? さっさとつましてかんと効果半減やで」
赤城「うふふ……大丈夫、大丈夫ですよ。この赤城が、提督のためにすばらしい舞台をお見せしますよ」
――23:00――
鎮守府 中庭
鈴谷「え、えっと……神通さん、こんな時間になんのようですか?」
神通「……この間、お渡しした封筒はしっかりと持っていますね?」
鈴谷「え、まぁ、はい」
神通「ならばいいのです。あれはあなたがもっていてこそ輝くものです」
鈴谷「?」
神通「必ずや次はあの首を落として見せましょう。そして、提督には正しき道を歩んでいただくのです」
鈴谷「あの行ってる意味が全然わかんないですけど……」
神通「……そうですね、すみません。とにかく、今日は赤城にやり込められたので心配になってしまいましたが、あなたがあれを持っているということを確認して安心しました」
鈴谷「??」
神通「おやすみなさい、鈴谷さん」
鈴谷「……は、はい」
我らこそ海原の華 艦
乙です
ねえさま怖いよ
とりあえず、派閥云々についてはこれで艦です。途中でPCの電源ケーブルに足ひかっけてこの時間になったなんていえない……
空母派のA勝利ということで長門の解任と各派閥への軽い罰まではもっていけた感じです。
戦艦派が勝ったり、両派閥の差が違うとガラッと未来もかわりましたが、このルートではみんな赤城さんの掌の上って感じですね。
次回から3部『レイテの怪』スタートになります。
最終章到達条件は更新後に西村艦隊の3つずつ相互コンマ計ってくので全員終了した時点で完了になります。
順番としては山城・扶桑・最上・満潮・時雨・朝雲・山雲です。
それでは本日も>>1はお休みなので一旦、寝ます。
お昼ぐらいに次キャラのコンマだけ投げる予定です。
おつかれー。鈴谷の書類は一体なんなんだろうなぁ
乙
全然自分自身の出番はないのにひたすら狙われ続ける鈴谷哀れ
鈴谷はブラウザ版本来の性格に近い天真爛漫でイタズラ好きで乙女なのに、
一方的な嫉妬と逆恨みで派閥争いに巻き込まれるという悲しさ
その逆に一航戦という格的に赤城と共に空母派の首魁と目されても不思議ではないのに、
戦艦たちや水雷戦隊からもガン無視される加賀の対比が面白い
赤城もいつか慢心で泣きを見ます
これは予言です
おつ
いやー一航戦の赤蒼と龍驤さん怖いなあ
あとこんなクソ面倒事に巻き込まれない様に立ち回った(?)加賀さんは無意識の世渡り上手なのでは……?
西村艦隊のコンマは感情度好感度とは別の何かかな
やだ、この鎮守府怖すぎ…?
赤城姉貴も蒼龍姉貴も神通が
自爆覚悟で少将のことばらしたらヤバそうじゃないすかね、、、
鈴谷かわいい
おはようございます……それでは朝風のコンマとります。
ちらっと見直してみると相変わらずの誤字脱字で申し訳ありもせん。見直したりはしてるんですけど、うーん……大変、恐縮なのですがなんとか脳内補完していただければ幸いです……
提督から朝風への感情度 ↓コンマ以下
朝風から提督への感情度 ↓↓コンマ以下
ん……?
朝風からの感情度が10以下です! 好感度判定に移ります!
提督から朝風への好感度 ↓コンマ以下
朝風から提督への好感度 ↓↓コンマ以下
んー、徐々に好感度落とした提督と若干ながら上げた朝風と見るのか、単純に提督が朝風を距離置き始めたのか……想像が広がりますね。
提督から朝風への感情度:80 提督から朝風への好感度:42
朝風から提督への感情度:08 朝風から提督への好感度:34
今回も沢山の乙ありがとうございました。
明日からは仕事なので、本日の更新は少しはやめの22時からの予定です。
>>899
三部のメインキャラだから、多少はね……?
>>901
実はあんまり引きずるほどのことでもないのですが、3部終章で明らかにします。
>>903
青龍の逆鱗にふれちゃったからね、しゃーなし
>>904
加賀さんは普段が普段ですからね……
>>905
実はあと一隻でも戦艦派増えてたら赤城さんも失脚してたというね……
ただそれなりの長期政権にはなりそうです
>>906
今回は翔鶴ねえが加賀さんの武勇伝ふいて回っただけだからほぼほぼ無関係でいられました。
あと条件は西村艦隊同士のコンマは愛称度・好感度です。分かりにくくてすみません。
>>907
まだ鎮守府の中で誰も死んでないからへーき、へーき
>>908
証拠がないのがいたいです。ただ不信感を植え付けるって意味なら有りですね。
ただそれやると提督の胃と毛根が死に絶えそう……
>>909
有り難うございます。
それではいったん失礼します
乙
最初から読み直したけど鎮守府の空気が化学汚染地域並に悪くなってて愉悦の気配すらある
神風があんなコンマだったし
実物みてみたらうわぁ・・・ってパターンかなこれ
遅れて申し訳ありません。それではゆっくりとやっていきます。
本日の流れですが山城のコンマとってから朝風編投下→清霜のコンマとります。
そのあとは新スレ立てますので、明日からはそっちで更新していきますね。
>>920
カメラのせいで金剛さんと大淀が露骨に提督と対立し始めたのもかなり大きそうです。
……まぁ、大体は赤城さんのせい。
>>921
うーん……艦娘と比べて提督は高感情からの好感度で大暴落が多すぎるんですよね……
それでは山城感情度行きます。(一回の更新でコンマ二つずつになります)
山城から扶桑への感情度 ↓コンマ以下
扶桑から山城への感情度 ↓↓コンマ以下
山城から最上への感情度 ↓↓↓コンマ以下
最上から山城への感情度 ↓↓↓↓コンマ以下
ううん……? 麻婆豆腐食べたくなるコンマやん
山城から扶桑への好感度 ↓コンマ以下
扶桑から山城への好感度 ↓↓コンマ以下
【朗報】扶桑姉さま、山城のことが大好きだった 【悲報】山城、扶桑姉さまのことは普通だった。
これどっちがいいんですかね……?
最上はすっごい妥当な感がありますね。
山城から扶桑への感情度:08 山城から扶桑への好感度:54
扶桑から山城への感情度:94 扶桑から山城への好感度:83
山城から最上への感情度:59
最上から山城への感情度:54
それでは朝風編はじめます。
――05:00――
鎮守府 港湾
提督「……」フゥー
朝風「うわぁ……」
提督「人に会ってなんなのだ、その態度は」
朝風「なんでもないわ……それよりもおはようございます」
提督「ああ、おはよう。しかし、こんな早朝から何をしている? 休養も任務だ、起床ラッパまでは布団の中で休んでおけ」
朝風「早起きする分、早寝してるわ。別に朝の散歩ぐらいいいでしょ?」
提督「感心せんな」
朝風「うるさいわね……私のことはいいじゃない。それよりも司令官ってタバコ吸うのね、はじめてみたわ」
提督「ふん……別に好きで吸ってるわけでない。ただ悪くさせるわけにはいかんからな」
朝風「は? タバコって悪くなるの?」
提督「乾燥させた葉だからな。湿気などでダメになるのだそうだ」
朝風「ああ、なるほど」
提督「ふぅ……これ以上は桐の御紋まで焼いてしまいそうだな。先を落とさねば」
パチン
朝風「へぇ、それ恩賜のタバコだったのね」
提督「……ああ、恩賜の品でもなければタバコなんぞ吸わん」ゴソゴソ
朝風「うわぁ……」
提督「なんだ」
朝風「いや、それって吸殻でしょ? なんでそんなに大事そうにしまってるのよ。ばっちいから吸殻入れにでもいれてきなさいよ」
提督「馬鹿者!」カッ!
朝風「ひゃっ!? い、いきなりなによ……!?」
提督「桐の御紋が入ったものをそんな粗末に扱えるか! 何を考えてるのだ、貴様は!」
朝風「ああ、なるほど。司令官ってやっぱり変わってるわね」
提督「うるさい」
朝風「はい、はい。個人的にほかの面は尊敬できないけど、その忠誠心は立派なものね」
提督「軍人が国に忠義を尽くすのは当たり前だ」
朝風「……前から思ってたんだけど司令官は海軍よりも陸軍の方がむいてたんじゃないの?」
提督「はぁ!? 私のどこが陸軍なんぞにむいてるというのだ!」
朝風「うーん……確かに向いてるって言うのはちょっと違ったかもしれないわね」
提督「そうであろう、そうであろう」
朝風「向いてるんじゃなくて陸軍ぽいのよね」
提督「なっ!?」
朝風「なにをしてもスマートな印象がないのとかすごい陸さんっぽいわ」
提督「……そんなはずはない」
朝風「まぁ、司令官がそう思うならそうなんでしょうね。司令官の中では」
提督「うっぐ!? これほど侮辱を受けたのははじめてだ!」
朝風「侮辱ってほどのことでもないでしょ……」
提督「先ほどの発言を覚えておけよ! よくよく後悔させてやるからな!」バッ!
朝風「ただでさえ陰湿な感じなんだからそういう陰険な発言はやめたほうがいい――って行っちゃったわね」
朝風「ふぅ……なんだかんだで時間使っちゃったわね。私ももう少し歩いたら部屋戻りましょう」
――05:45――
駆逐艦寮 正面玄関前
朝風「あー、きもちよかった。やっぱり朝はいいわね」
朝風「明日も晴れたらゆっくりと――って、え?」
神風「朝風、待ってましたよ」
朝風「な、なによ。あ、あの……ひょっとして神風姉、怒ってる?」
神風「自分の胸に聞いてみなさい」
朝風「へ? 何も思い当たることがないのだけれど……」
神風「さきほど司令官が部屋に来ました」
朝風「!?」
神風「随分と司令官に失礼なことを言ったみたいね」
朝風「べ、別にそういうつもりじゃなかったの! ちょっと思ってたことを言っただけで――」
神風「いいわけ無用」
朝風「事実なのよ!」
神風「……」
朝風「えぇ……なんでこんなことになってるのよ……」
神風「はぁ……あなたはもう少し大人にならないと駄目よ?」
朝風「司令官よりもよっぽど大人だと思うわ……」
神風「またそういうこと言うんだから!」
朝風「……」
神風「あなたが着任したときは司令官も期待してるって言ってくれてたのに……こんなことになるなんて本当に情けないわ……うぅ……」
朝風「ちょ、ちょっと……! 神風姉、止めてよ!」
神風「あなたが天気図を適当に書いたから大変なことになったときも司令官が――」
朝風「わー! わー! 本当にその話はやめて! 第一それは内緒って約束じゃない!」
神風「それなら私のいうことうをちゃんと聞きなさい!」
朝風「うぐぅ……!?」
――6:50――
鎮守府 食堂
朝風「……」モグ…モグ…
瑞鶴「? あれ、朝風どうかしたの? 元気ないじゃない」
朝風「あ、瑞鶴さん、おはようございます……」
瑞鶴「うん、おはよ」
朝風「朝からちょっと嫌なことがあったのよ。うっ……! 思い出したらだんだんまた頭にきてきたわ!」
瑞鶴「ふーん」モグモグ
朝風「……なにがあったかきかないんですか?」
瑞鶴「え、あ、そっか。何があったの?」
朝風「……それが司令官に陸さんっぽいって言ったらおこらせちゃったんです」
瑞鶴「ぷっ……くっくっく……」
朝風「?」
瑞鶴「あっはっは……!! あ、朝風、それは……ぷぷ……あっはっは!!」
朝風「!?」
瑞鶴「 ヒー、ヒー……ゲッホ、ゴッホ……!! そ、そんなこといったら提督さん、すっごい怒ったでしょ?」
朝風「は、はい……」
瑞鶴「くくく……その時の顔みてみたかったなぁ。今度、提督さんにそういうこという時は私を呼んでよ? ちゃんとカメラもって行くから! あはは……!!」
朝風「あ、あの……」
瑞鶴「ハァハァ……な、なに?」
朝風「そ、そのあとなんですけど、司令官たら神風姉に私のこと言いつけたんですよ!?」
瑞鶴「そうなんだ」
朝風「え……? これって変ですよね、ひどいですよね? 駆逐艦に馬鹿にされてその姉に告げ口するなんてみっともないですよね?」
瑞鶴「そう? しかたないんじゃい?」
朝風「!?」
瑞鶴「いや、だって陸さんみたいなんて最大限の暴言じゃない。もし提督さんが自分でやったら冷静に注意できないと思ったから神風のところにいったんじゃない? 合理的な判断だと思うわ」
朝風「解釈がアクロバットすぎる……」ボソリ
瑞鶴「なにかい――」
ガシッ
瑞鶴「……なによ」
あきつ丸「陸さんみたいというのがどうして暴言になるのか是非、ご教授願いたいのであります」
瑞鶴「ふーん……提督さんならそう受け取るってだけよ」
あきつ丸「逆に言いますが提督殿が陸軍みたいとなどと言われるのは心外であります。あの高慢なところは海軍そのものでありましょう」
瑞鶴「は?」
あきつ丸「なんでありますか?」
瑞鶴「別に?」
あきつ丸「……」
瑞鶴「……」
朝風「えっ……えぇ? なんなのよ、これ。本当に分けわかんない……」
――17:00――
鎮守府 駆逐艦寮 神風型の部屋
朝風「……疲れた。本当に今日は散々な目にあったわ……」
松風「姉貴、そのまま寝たら駄目だよ」
朝風「分かってるわよ……」
神風「朝風、わかっているならちゃんとしなさい」
朝風「ぶぅ……」
松風「はは……膨れてしまったよ」
神風「……朝風、今朝、司令官のことをちゃんとみた?」
朝風「……見たけど、それがどうしたのよ」
神風「それなら目に隈があったのも軍服が少し皺になっていたのも分かったはずよね」
朝風「はぁ? いや、さすがにそこまではみてなかったけど……」
神風「えぇ……? 駄目じゃない」
朝風「松風、私がなんで駄目だしされたか分かる?」
松風「いや、残念だけど僕もちょっとわからないな」
神風「はぁ……いい? あなたたちも対潜部隊の一員なら普段からちょっとした変化にも気がつくようにしていなさい。訓練にもなるし、いろんなことが気がつくようになるわ」
朝風「無茶振りじゃない……」ヒソヒソ
松風「だね」ヒソヒソ
神風「あの様子だと司令官は昨日、寝ていなかったわ。徹夜で私たちのために執務をしていたのに朝から馬鹿にされたら気分がいいはずないでしょ。じゃれるにしても相手のこと考えないと駄目よ」
松風「はぁ、なるほどねぇ。さすがは神風だよ、驚いた。姉貴もそうおもうだろ?」
朝風「……いやぁ、じゃれたわけでもないし、その境地は私にはむりかなぁって」ズーン
朝風編 艦
というわけで朝風編 艦です。
前回が前回だったのでコメディ(?)風味でお届けしました。
ちらっと出た天気図云々については個別で消化していく予定です。史実自体が面白いのでうまく捌きたいです。
では最後に清霜のコンマ行きます。
提督から清霜への感情度 ↓コンマ以下
清霜から提督への感情度 ↓↓コンマ以下
これは危なかった……2部がつづいたら清霜が武蔵を裏切って空母志望になってしまっていた……
コンマ自体は納得の数字ですね。まだ二人だけなんですが北号作戦に続いて礼号組とも提督やらかしてんじゃ……
提督から清霜への感情度:52
清霜から提督への感情度:32
それでは本日はここまでになります。
最後になりましたが明日の更新は新スレにて23時スタートです。また最初に安価とりますのでご協力いただければ幸いです。
おやすみなさい。
乙
妥当に低い数値だな感情度
乙 そろそろ三隻目も終わりか
カメラ云々が懐かしいな……
一度に集合写真でも……イカン鎮守府が瓦解する
艦の乗組員が甲板で集合写真撮るのと同じだからへーきへーき
一思いにぱしゃっとやっちまおう
神風側に置いとけば安牌ですわ
乙
よかった、濁った瞳で「赤城お姉様……」とか言う清霜ちゃんはいなかった!
新スレ建ててきました。
超重要情報ですが頂いた支援絵は本日の更新前に掲載させていただきます。宝物は最後に取っておくんや!
↓【艦これ】提督「私と艦娘が険悪な関係だと?」 四隻目【安価・コンマ】
【艦これ】提督「私と艦娘が険悪な関係だと?」 四隻目【安価・コンマ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1521522185/)
>>944
あぁ……やっぱり……って感じの数字ですよね
昔の>>1はこれぐらいのコンマが一番、多いんだろうなぁって漠然と思ってました。
>>946
最近、登場してないカメラさん……3部では偽装Love勢をあぶりだしたりしてまた活躍するかも!
……これだすとロクなことにならないんですよね。
>>947、>>948
写真撮った後にいろいろと爆発して消し炭も残らなそう……
>>949
提督は赤城と蒼龍、霧島ではなく、神風と弥生、曙あたりに介護してもらうべき
>>950
本当に良かった。しかし、あの天真爛漫な清霜が濁った瞳とかそれはそれで……あるとおもいます!
XX24年 8月
――18:00――
鎮守府 秘書官執務室(旧執務室)
霧島「――以上が今後の作戦になります。あなたたちは引き続き対潜哨戒にあたるように」
朝潮「はい! 了解しました」
霧島「良い返事ね。退出していいわよ」
朝潮「……すみません。その前に一つよろしいでしょうか?」
霧島「ん? なにか質問あったかしら?」
朝潮「いえ、司令官は今日も新しい執務室のほうに?」
霧島「……そうだけれど」
朝潮「出過ぎたこととは思いますが現状はあまり……えっと、やはり出過ぎたことでした。すみません」
霧島「いえ、あなたの言いたいことは分かるわ。なんとか折をみて進言してみます」
朝潮「! ありがとうございます!」
霧島「……ええ」
朝潮「それでは失礼します」ビシッ!
バタン
霧島「……」
――18:30――
鎮守府 司令部 提督執務室(旧戦艦寮 会議室)
提督「……」
鳩「ポー、クルッポー」
提督「……」
コン、コン
提督「誰だ!」ビクッ
霧島「霧島です。よろしいでしょうか?」
提督「……入れ」
霧島「失礼します。本日の対潜部隊の報告書をお持ちしました」
提督「ああ、後で目を通しておく。おいておけ」
霧島「……」
提督「なんだ、用事が済んだのならば下がれ」
霧島「あの、朝潮より提案があったのですが……」
提督「おおよその見当はつく。却下だ」
霧島「……」
提督「用が済んだのなら下がれ」
霧島「……はい。失礼しました」
バタン
霧島「はぁ……」
――19:00――
鎮守府 食堂
鈴谷「……」モグモグ
熊野「あら? 今日は元気がありませんわね」
鈴谷「あー、うん……ちょっとね」
熊野「どうせまた提督のことでしょ?」
鈴谷「うっ……!? な、なんでわかったの?」
熊野「分からない方がどうかしてると思いますわ」
鈴谷「……それじゃあ私の話聞いてくれる?」
熊野「よろしくってよ。まぁ、あなたののろけ話でも暇つぶしぐらいにはなるでしょ」
鈴谷「ひどっ! 人が真剣に思い悩んでるのに!」
熊野「はいはい、いいから続きをどうぞ」
鈴谷「う、うん。実は今日すっごい怒られちゃって……それでへこんでたんだ」
熊野「貴女が? 怒られる? 誰に?」
鈴谷「だから提督に!」
熊野「……驚きましたわ。ついに貴女も飽きられたのね」
鈴谷「飽きられたって……そんなことないもん!」
熊野「はい、はい。で、どうして提督を怒らせたのかしら?」
鈴谷「実はさぁ――」
艦娘A「あ! 先輩たち、提督のお話ですか? 良ければ私にも聞かせてください! 私、まだお会いしたことないんです!」
熊野「……あなた、ここに来てどれぐらいだったかしら?」
艦娘A「? 2年です」
熊野「あっそ。はぁ……こんなことがあっていいのかしらね」
鈴谷「いや、私もそうおもってさぁ。出てくるように言ったんだけど……」
熊野「怒られたってそういうことでしたの」
鈴谷「うん。はぁ……川内さんたちもいなくなっちゃったし、本当にどうすればいいのかなぁ、はぁ……」
艦娘A「??」
――22:00――
鎮守府 司令部 提督執務室(旧戦艦寮 会議室)
提督「……で、今日はなにか問題があったか?」
龍驤「いんや、キミが心配するようなことはなにもなかったで」
提督「そうか。しかし、明日が今日と同じというわけではないのだ、気を抜くなよ」
龍驤「了解や。せや気を引き締めなおすのもかねて明日にでも一緒にご飯食べに行かん?」
提督「……下がれ」
龍驤「いけずやなぁ。たまにはうちに付き合ってくれてもええやん」
提督「外で飯など食えるか」
龍驤「……まぁ、そやね。ほいじゃうちはこれで失礼するわ」
バタン
提督「……蒼龍、龍驤になにか怪しい動きはなかったか?」
蒼龍「んー、特には」
提督「そうか」
蒼龍「はい」
提督「……伊号第二十六潜水艦にしばらく鈴谷を監視させておけ」
蒼龍「はーい」
提督「理由はきかんのか?」
蒼龍「必要ないですから」
提督「そうか」
蒼龍「はい」
提督「ふん……もう少しだ……もう少しでこんなくだらんことをせずに済むようになる」
蒼龍「ええ、楽しみですね」ニコニコ
提督「……」
蒼龍「……」ニコニコ
提督「……料理の毒見だけしたら下がれ」
蒼龍「はい」ニコニコ
XX20年 6月5日
――07:10――
サーモン海域西部 サンタクロース島深海棲艦基地付近
金剛「ウーン、敵もなかなかのものネー。対地砲撃でこんなにてこずるなんてリコリス依頼デース」
榛名「けれど、もう飛行場としての機能も――」
提督『ええい! それよりもさきほど敵基地より飛来した敵攻撃機はどうした? 赤城、すぐに答えろ!』
赤城「少々お待ちを……はい、敵基地より飛来した空襲部隊は私の直掩ですべて叩き落しました」
提督『ちっ……予想よりも三式弾のききが悪いな。おい、金剛、配分など小賢しく考えずにとにかく撃ちまくれ』
金剛「わかってると思うけどもうやってるネー!」
提督『口答えではなく結果を出せ!』
金剛「現場にいないから好き勝手いってくれるネー……榛名、鳥海、撃ちまくるデース! あの敵基地がテートクだとおもうといいネー!」
鳥海「はい!……はい?」
金剛「集中デ-ス!」
鳥海「は、はい!」
提督『ちっ……』
赤城「ん……? 失礼します。六時方向145海里先に深海棲艦の機動部隊を発見しました」
提督『……先程発見した3時方向の敵水雷戦隊が200海里先だったな』
赤城「はい。現在は180海里まで接近しています」
提督『ちっ……撤退だ! 赤城を中中に輪形陣を組め! 298度、第三戦速! このまま基地からも敵が出撃すれば包囲されるおそれがある! 敵基地の占領までは行かなかったがそれなりの戦果をあげたはずだ、勝ち戦で怪我をするなよ』
金剛「んー……了解ネー! 298度、第三速デース!さぁ、私に続いて下サーイ! 」
赤城「……」
曙「赤城さん、どうかしましたか?」
赤城「……いえ、なんでもありませんよ? そちらの警戒は任せますね」
曙「はい!」
鎮守府 総司令部 応接室(旧戦艦寮 談話室)
霧島「……」ペラ
蒼龍「お疲れ様です」
霧島「……司令官はもうお休みに?」
蒼龍「ええ。今日もきっとうなされてますよ」ニコニコ
霧島「悪趣味ね」
蒼龍「……その悪趣味のおかげで秘書艦になれたのになにいってるんです?」
霧島「別にこんなことがなくても私は秘書艦に――」
蒼龍「なれないでしょ?」
霧島「……」
蒼龍「大丈夫、大丈夫。今更、あなたまで更迭しようなんて私は思ってないですよ。だから仲良くしましょ?」
霧島「……ええ」
XX20年 6月5日
――10:24――
サーモン海域西部
金剛「んー、テートク、敵も振り切っただろうし、そろそろ航行速度おとしてもいいですカー?」
提督『ん……そうだな、陣形を保ったまま航行速度を第一戦速に変更』
金剛「航行速度第一戦速デース」
赤城「……提督」
提督『なんだ? なにか問題が発生したか?』
赤城「いえ、ただ少し嫌な予感がします。航行速度ですが当該海域を超えるまでは第三戦速をたもってはいかがでしょうか?」
金剛「いやいや、敵影を確認もしてないのにそんなことする必要もないデース。ぷぷぷ……赤城、そんなこというなんて珍しいですネー」
赤城「……そうですね。先程の意見具申は取り下げます、失礼しました」
提督『……とにかく油断だけはしないように』
金剛「Okネー」
霧島『失礼します。提督、ツラギ基地方面に展開した第二艦隊の利根より連絡です』
提督『分かった。聞いての通り私は第2艦隊の指揮に移行するが、お前らもなにか問題が発生した場合はすぐに連絡するように』
金剛「ハイ、ハーイ」
提督『ちっ……』
ブチッ
金剛「ふぅー、やっとうるさく言われなくて済むネー」
榛名「あ、あはは……それより赤城さん、さっき嫌な予感がするって仰ってましたけどなにかあったんですか?」
赤城「いえ、本当にただ嫌な予感がしただけです」
金剛「ふーむ、嫌な予感ネー……曙」
曙「はい!」
金剛「雷跡だけは見逃さないように気を付けるネー。それと爆雷の投下も準備しておいてくだサーイ。大体、私たちの嫌な予感なんて潜水艦がらみのはずデース」
鳥海「あの、根拠もあるわけではないんですからそこまで気にする必要あるのでしょうか? それにここはもう私たちの制海権なわけですし」
金剛「フフーン! 油断は駄目ネー。それに悪い予感っていうのは当たるって相場が決まってるネー」
鳥海「はぁ、なるほど」
XX24年 8月
――05:00――
提督私室(旧戦艦寮 地下室)
提督「!!」ガバッ!
提督「はぁはぁ……またあの時の夢か……」
提督「あそこまで大言壮語したあれがそうだったのだ、鈴谷も油断できん」ブツブツ
提督「どうする? 監視だけでは温いか? やはり……」ブツブツ
――07:00――
提督私室(旧戦艦寮 地下室)
コン、コン
提督「……入れ」
蒼龍「おはようございます。ちゃんと点呼と朝礼してきましたよ」
提督「ご苦労……それよりも蒼龍」
蒼龍「はい、はい。どうしました」
提督「なにか私が間違えたことがあったか?」
蒼龍「いいえ、提督は常に正解を選んでますよ。安心してください」
提督「そうだな。その通りなはずだ」
蒼龍「……」
提督「……鈴谷を後方基地に転属させる」
蒼龍「へぇ……」
提督「なんだ」
蒼龍「いえ、やっぱり提督はすごいですね」
提督「? 何のことだ」
蒼龍「私、今の指示を聞いて公明正大で理非曲直を弁えた素晴らしい判断だなぁって思ったんです」
提督「……そうか」
蒼龍「ええ、立派です」
提督「……」
蒼龍「うふ、うふふふ……」
――13:00――
鎮守府 秘書官執務室(旧執務室)
霧島「鈴谷を異動!? 誰がそんなことを進言したんです!」
蒼龍「いやいや、提督が自分で言ったことだからね? それになにをそんなに取り乱してるの?」
霧島「……すぐに撤回するように意見具申してきます。これ以上、提督の平静を失うようなことには賛成できません!」
蒼龍「うーん、やめておいたほうがいいんじゃないかな?」
霧島「うるさい!」
蒼龍「うるさいってひどいなぁ……あなたの為に言ってるのに」
霧島「……あなたはなんなの? なにがしたいんです?」
蒼龍「?」
霧島「提督があんな風になってのは赤城が沈んであなたが連合艦隊の旗艦についてからです! なにをしたの!?」
蒼龍「なにをしたって……なにも? 私は全部、提督の言ったとおりにしかしてないもん」
霧島「嘘をつかないで!」
蒼龍「……嘘かぁ。残念だなぁ、あなたがそう思うんならなにをいっても信じてもらえそうにないね」クルッ
霧島「どこにいくんです! ちゃんと説明してください!」
蒼龍「……」スタスタ
バタン!
霧島「……」ギリギリ
霧島「……是非もありませんか。もう私の理想がかなわないのであれば……崩してしまうまでです……」
霧島「蒼龍……金剛型四番艦がただで退くと思うなよ……」
――13:05――
提督私室(旧戦艦寮 地下室)
バーン
提督「!? な、なんだ!?」
霧島「……」
提督「き、霧島か……何の用だ? それに秘書艦といえどもノックもなしの入室は許可した覚えは――」
霧島「失礼します」
パーン!
提督「――ッ! 貴様、上官にむかって発砲するなど何を考えているのだ!」
霧島「今のはわざと外しました。それ以上に騒ぐのであれば頭を撃ちぬきます」
提督「……そうか、お前もか。やはり明石のおもちゃなんぞ当てにならんな」
霧島「どういう意味ですか?」
提督「いや、大したことはない。それで私はどうすれば生きながらえるのだ?」
霧島「……」ボソッ
提督「? なんだ?」
霧島「海を……まずは海が見える場所に行きましょう」
提督「……分かった。その前にお前がなぜこんな乱心を起こしたか話してみろ」
霧島「ついてからお話ししましょう」
提督「ふん、そうか」
霧島「……声を上げればすぐに――」
提督「そんなことはいわれんでもわかっている。大人しくしているから安心しろ」
霧島「はい」
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――13:10――
鎮守府 港湾部
提督「いい天気だな」
霧島「え、ええ」
提督「どうした?」
霧島「さきほどから随分と落ち着いていらっしゃるので」
提督「こうなることは分かっていたからな。まぁ、お前だったというのは意外だが」
霧島「……」
提督「ふふ……なんだ、その苦虫をかみつぶしたような顔は」
霧島「貴方は今まで艦娘が自分に銃口を向ける時が来ると思っていたということですか?」
提督「ああ、少将のようにいつか私も殺されると思っていた。だから反抗的な連中やグダグダいう馬鹿を異動なり解体なりしてきたのだ」
霧島「……そうな風になったのが蒼龍に唆されたのならやり直せます。私ともう一度、理想の鎮守府を作りましょう」
提督「蒼龍は関係ない。ふん……私が変わったのだとしたら赤城のせいだな」
霧島「4年も前に沈んだ艦娘がなぜ生きてるあなたを変えられるというんです!」
提督「……説明する必要があるか?」
霧島「……」
提督「しかし、本当に今日はいい天気だ。昔であれば弥生あたりと間宮にでもいっていたかもしれん」
霧島「……弥生も間宮さんももうこの鎮守府にはいません」
提督「そうだな。ふん……今思えば間抜けなことだ。自分の口に入るものを艦娘が作るなど考えられん、いつ毒を盛られるかもしれんのにな。霧島もそうおもわないか?」
霧島「思いません」
提督「そうか」
霧島「……私はあなたを絶対にしたかった。こんな壊れたバカみたいな場所じゃなくて昔の鎮守府で。そのためなら私はなんだって――!!」
提督「なんのことかしらんが私は昔よりも現状が悪いとは思えんな」
霧島「そう、ですか……」
提督「ああ」
霧島「なら、もう……終わりにしましょう」
提督「はぁ?」
パーン
提督「うぐっ!? ゴホッ……貴様、撃つなら頭を撃て! 胸なんぞ苦しいだけで……ゲホッ……!」
霧島「すみません……言い忘れたことがありました」
提督「そうか……はぁはぁ……しかし、意外だがそう長くはもちそうもないぞ……?」
霧島「貴方の最後は赤城でも蒼龍でも鈴谷でもなく私がお供します」
提督「ふん……そんなもの……ゲホゲホ……はいらんわ。それだけか」
霧島「はい」
提督「ちっ……それだけのために上官を苦しませるとは、な。ああ、しかし、これで、やっと終わ――」
ザバーン
霧島「……提督、海のそこにも鎮守府があればこんどこそは築いて見せましょう、私の理想を」
霧島「うふふ……それにしてもあまりそういうことには興味がなかったんですが、こうしてあなたを独り占めできたとおもうとうれしいものですね。やっと蒼龍や赤城の気持ちが分かったのかもしれません」
アッチデジュウセイガキコエタゾー! ワー、ワー
霧島「……さ、ここまでですね」
パーン……ザバーン
――13:10――
鎮守府 演習場
蒼龍「うーん、もうちょっと波のことかんがえてねー。陣形崩れてきてるよ!」
艦娘A「は、はい!」
蒼龍「素直でよろしい!」
蒼龍(鈴谷がいなくなればついに邪魔者も提督のことをけなす間抜けもいなくなる。やっと……やっと私だけの、私だけが守れる提督になる)
蒼龍「うふ、うふふ……あははは!!」
艦娘A「そ、蒼龍さん?」
蒼龍「あ、ご、ごめんなさいね? ちょっといいことがあって思い出し笑いなんてしちゃった」
艦娘A「は、はぁ」
蒼龍「さぁ、気を取り直して――」
ザバーン
蒼龍「?」
艦娘A「どうかしました?」
蒼龍「いや、なにか海に落ちたような音聞こえなかった……?」
艦娘A「? いえ、なにも聞こえませんでしたよ」
蒼龍「そう? なら気のせいかなぁ……」
XX20年 6月5日
――10:46――
サーモン海域西部
赤城「ん? 金剛」
金剛「なんデース?」
赤城「進行方向24海里に敵部隊を発見しました。提督に連絡を」
金剛「む……仕方ありませんネー。司令部、応答願いマース。第一艦隊旗艦の金剛デース」
霧島『はい、こちら司令部』
金剛「赤城が敵を発見したネー。テートクにつないでほしいデース」
霧島『お待ちを――提督、第一艦隊より敵発見の報告です』
提督『ちっ……なんで今日に限って。こちら提督、敵の編成と距離を応えよ』
赤城「はい、敵24海里先。編成は空母ヲ級2隻、レ級1隻、駆逐艦イ級3隻です。移動しながらだったので発見が遅れました、申し訳ありません」
提督『は……? レ級だと、なぜこんな味方の勢力圏に……いかん、それよりも進路を変更! 十八度、第三戦速!』
金剛「了解! 進路変更十八度、第三戦速デース!」
提督『……ツラギと味方の勢力圏での接敵か。敵の反攻作戦とこちらの基地攻撃がかぶってしまったか? それとも情報が漏れた?』ブツブツ
金剛「あの、耳元でボソボソというのはやめて欲しいネー。鳥肌がすごいデース!」
提督『うるさい! それよりも悩んでいる暇なぞないな。霧島、鎮守府で待機している艦娘で部隊を編成する!至急サーモン海域の各味方基地に派遣して敵の攻撃を受け止める!』
霧島『はい!』
提督『ところで金剛、おまえたちの弾薬だが――』
金剛「どっかのだれかの指示通りばかすか撃ってほぼ空ネー」
提督『ちっ……そうなるとおまえたちは戦力にならんか』
金剛「残念ながらデース」
提督『聞いての通り私はこれよりツラギ防衛と部隊編成の指揮を執る。お前たちはとにかく索敵だけは怠るな』
金剛「了解ネー」
提督『ふん……返事通りの活躍を望む』
ブチッ
金剛「さて、どうも赤城の予感があたって――」
曙「あ! ――金剛さん! 雷跡!」
金剛「What!?」
ドーン!
金剛「Shit! 機関部に被弾するとはUnluckyネー!」
赤城「金剛、今のは潜水艦ではなく――」
金剛「分かってるネー! 全艦、一杯! まぐれだろうがこちらが被弾したのは事実デース! 全力で当該海域を離脱しマース!」
榛名「お姉さま、曳航します! つかまってください!」
金剛「Thank you!」
赤城「はぁ……いい機会かもしれませんね」
曙「?」
赤城「いえ、なんでもありません。――金剛!」
金剛「機関部が焼けついても――ん? なんですカー?」
赤城「索敵が遅れたのは私の責任です。殿を務めましょう」
金剛「Why!?」
赤城「司令部、応答を!!」
霧島『こちら、司令部』
赤城「敵より攻撃を受けました! 旗艦金剛が中破!」
霧島『!? 提督!』
提督『聞こえていた! 一杯! とにかく逃げ切れ!』
金剛「了解――」
赤城「駄目です!」
提督『な、何を言っている!! 命令に従え!』
赤城「金剛の機関部がやられました。万が一、追いつかれたら背後を取られます」
提督『……であればツラギの第二艦隊を分けて敵を包囲する。金剛の航行速度に合わせながら退避せよ!』
赤城「いえ、それよりも私が殿となったほうがいいでしょう」
提督『馬鹿をいうな! お前一人残って何ができる!』
赤城「うふ……」
提督『な、なんだ?』
赤城「提督、鈴谷のことお好きですか?」
提督『はぁ? 何を言っているの――』
赤城「大丈夫ですよ、大丈夫。分かっていますから」
提督『わけのわからんことを言うな! 今すべきことせよ!』
赤城「ええ、ええ。ですから今すべきことをしています」
金剛「……赤城、旗艦はワタシネー。全員で退却しマース」
赤城「……うるさい」
金剛「はぁ?」
赤城「貴方たちは先に行きなさい」スッ
金剛「……矢を誰に向けてるか分かってるんですカー?」
赤城「ええ、私のいうことを聞かないなら、私はあなたたちを沈めます」
金剛「はっ……やってみるネー!」
赤城「ええ。では」
ヒュン!
金剛「うぐっ……!? しょ、正気ですカー!?」
榛名「お姉さま!? だ、だいじょうぶですか!?」
鳥海「赤城さん! なんてことするんですか!?」
赤城「はぁ……なにをさわいでいるのです? いったでしょ? 先に行かなければ撃つと」
提督『……おい、どういうこだ』
赤城「提督、お話はこの子たちに聞かれたくありません、先に撤退命令を。聞き入れないのであれば私はここで意地を張り通しましょう」
提督『うぐっ……金剛』
金剛「……」
提督『……赤城を殿として撤退せよ』
金剛「!? 嫌デース!」
提督『榛名、引き摺ってでも撤退しろ!』
榛名「ひゃ!? は、はい!」
金剛「榛名、撤退は駄目デース! 逃げるなら赤城も一緒デース!」
赤城「……ふん、それでは私がここを離れましょう」
金剛「どこにいくんデース! そっちには敵がいるネー!」
赤城「知ってます」
曙「あ、赤城さん、やめてください!」
赤城「……」スゥー
曙「赤城さん!!」
提督『赤城の件は私でどうにかする。……第一艦隊撤退せよ』
金剛「こんな、こんなの納得できないネー!!!」
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XX20年 6月5日
――10:58――
サーモン海域西部
赤城「……第一攻撃隊発艦! 第一航空戦隊旗艦赤城の最後の華を咲かせにいきなさい!」
提督『そうだ、ツラギは基地の艦娘たちで防衛させろ! 利根は赤城の救援に迎え! 基地が落ちる!? なんとか持ちこたえろといっておけ!』
赤城「ああ、提督、そんなに必死にならないで結構です。私はここで沈むんですから」
提督『なにを馬鹿なことを言っている! いいか、ここで空母を沈めるなど私の軍歴にどれだけの禍根を残すと――』
赤城「艦娘を沈めたくないのならお前を沈めたくないとだけ言えばいいのです。あなたはいつも余計なことをつけてしまいますねぇ」
提督『うるさい!!』
赤城「さて、さきほどの話の続きをしましょう。鈴谷のことはおすきですか?」
提督『そんなことを話す必要を認めない』
赤城「ふふ……そうですか。残念です」
提督『なにがおかしい!!』
赤城「ああ、このまえ提督とカメラを持って鎮守府を歩いたじゃないですか。楽しかったですね」
提督『……』
赤城「でも、ああいうのを女の子に見せつけるのはどうかと思いますよ。99と99なんて、ショックで死んじゃいそうでした」
提督『お前には関係ないことだろ』
赤城「いえ、あなたのことが私はなによりも大好きなんです。自分の命なんかよりもよっぽど。なのに提督はそんな子に残酷なことしたとは思いませんか?」
提督『ちっとも思わんわ! お前が今私にしていることの方が残酷だと思うがな!』
赤城「ふふ……そうですね。提督、大好きです」
提督『……』
赤城『大好きです、大好きです。私にこの心をくれたあなたが大好きです』
提督『……であれば私の指示に従え。頼む』
赤城「駄目です。散々、意地悪されたんですから最後ぐらいは私が意地悪するんです」
提督『ぐぅ……!』ギリギリ
赤城「あはは……大好きです。本当に愛しています。こころのそこからあなたがほしいんです」
提督『黙れ! 黙れぇ!!!』
赤城「あはは……はっはっは!! なんでですか、こんなにも私はあなたが持つようにといった感情を爆発させているのに!」
提督『分かった……分かったから……頼む、撤退してくれ』
赤城「駄目です。さぁ、提督、ここからはうるさくなりそうです。通信をきりますよ?」
提督『!? ま、待て――』
赤城「ふふ……さようなら、私の提督」
ブチッ
――19:15――
鎮守府 執務室
提督「まだ利根は赤城のところにつかんのか! なにをやっているのだ、間抜けめ!」
蒼龍「て、提督、落ち着いてください。まだ赤城さんはまだ大丈夫――」
提督「うるさい!」
蒼龍「きゃっ!?」
霧島「……提督」
提督「うるさいと言っているだろ! ツラギもサンタクロースも知らんといっているのに馬鹿どもが……!! 基地なんぞ落とされてもすぐに取り戻してやる!」
霧島「……」
利根『……提督』
提督「! おお、利根! 赤城は救出できたか!?」
利根『……』
提督「……どうした?」
筑摩『姉さん、私から報告します』
利根『……いや、吾輩が旗艦じゃ』
筑摩『……はい』
提督「な、なにをもったいぶっている……?」
利根『ヒトキュウイチゴー。航空母艦赤城の沈没を確認した』
提督「あ?」
霧島「……」
提督「あ、あぁ……ああぁぁぁ!!」
蒼龍「……」
XX20年 6月7日
――12:00――
鎮守府 執務室
鈴谷「あの、提督……ご飯たべないと体に悪いよ。ねぇ、これ間宮さんに習いながら弥生と作ったんだよ?」
提督「……ああ、すまんな。後で食べる」
霧島「……鈴谷、あなたもう出撃の時間でしょ? あとは私たちに任せてください」
鈴谷「本当ですか?」ジーッ
霧島「ええ」
鈴谷「……それじゃあ、提督、ちゃんと食べてね?」
提督「ああ……」
鈴谷「……」
バタン
提督「……蒼龍」
蒼龍「あ、はい。なんですか?」
提督「赤城の遺品をまとめておいてくれ。遺体はないが墓ぐらいは作ってやろう……」
蒼龍「はい……分かりました」
提督「私は間違えていたのか? あの時、赤城を出陣させなければこんなことにはならなかったのか? いや、あの時に……」ブツブツ
蒼龍「……」
――14:30――
空母寮 一航戦の部屋
蒼龍「はぁ……やられたなぁ……」
蒼龍(結局、赤城さんの一人勝ちかぁ……そうだよね、提督、あんなふうにされたらもうその人のこと忘れるなんてできなくなるもんね)
蒼龍「魂だけもっていかれちゃうなんて想像できなかったなぁ。自分が沈んでもほしいものはとっていなくなんて流石なのかな……」
ガラッ
加賀「……あら、まだやっていたの?」
蒼龍「あ……すみません」
加賀「別に構わないわ」
蒼龍「……」カチャカチャ
加賀「……そういえば赤城さんはいつも日記をつけていたけれどあれはどうしました?」
蒼龍「えっ? そんなのみあたりませんけど」
加賀「机の三番目ぼ引出が二重底になっています。机の上にゴムの棒があるからそれであけなさい」
蒼龍「え、えっと……はい」
加賀「気を付けない。下手にいじると火事になるわよ?」
蒼龍「ええ、あの人、なんで自分の机にそんな物騒な仕掛けてるんですか?」
加賀「……」
蒼龍「えっと……カチャ……あの一応、手帳みたいなのあったんですけど、。これ本当ににっきなんですか?」
加賀「ええ、そういってたわ」
蒼龍「呪いの魔術書とかにしか見えない……」
加賀「同感ね」
蒼龍「……それでこれどうすればいいんですか?」
加賀「提督に渡してあげてください」
蒼龍「え……」
加賀「私はそれが赤城さんの供養になると思います」
蒼龍「……」
蒼龍(これ以上、提督に赤城さんのことについて考えさせるのはちょっと遠慮したいなぁ……どうしよう?)
加賀「どうかしましたか?」
蒼龍「あ、いえ、なんでもないです」
加賀「そう。私はこらからおやつの時間です、出て行ってください」
蒼龍「え、私に気にしないでいいですよ?」
加賀「うるさいわね。出て行きなさい」
蒼龍「あ……はい」
鎮守府 空母寮 廊下
蒼龍(さて……こいつをどうしようかな。馬鹿正直に提督にみせるのは……うーん……)
蒼龍(それにわたしも少将の件がなければそんなに赤城さんと話さなかっただろうし—―ん? 少将?)
蒼龍「あ! そっか……いいことおもいついっちゃった!!」ニコニコ
XX20年 6月8日
――13:00――
鎮守府 執務室
提督「……これはなんだ?」
蒼龍「赤城さんの日記です。加賀さんが提督に見てもらったほうがいいんじゃないかって」
提督「なるほどな……わかった、目を通しておく」
蒼龍「ええ、ええ」ニコ
提督「? なにがおかしい」
蒼龍「いえ、なんでもないですよ? 私はこれで失礼しますね」
提督「? あ、ああ」
蒼龍「はーい、失礼しました」
バタン
蒼龍(くっくっく……あっはっは……!! あれで赤城さんなんか提督の中から追い払える!うふふ……少将の件で私に手を貸したのは失敗でしたねぇ。ちょっといじるだけですっごい面白い日記になっちゃうんだもの)
蒼龍「赤城さん、大丈夫ですよ、大丈夫。全部、全部、塗りつぶしてあげます」
蒼龍「提督の心はあなたじゃなくて私がもらうんですから、うふふ……」
悲しみの向こうへと 艦
乙
霧島と(無理)心中と言う響きに底知れないエロスを感じるのは俺だけでいい
『悲しみの向こうへと』艦です。
最初はもうちょっとわかりやすい構成というか……内容が全然違ったのですが、文量が多くなり過ぎた関係で大幅に改修しました。
そのせいでかなり分かりにくくなってしまい申し訳ありません。
弥生の提督語教室Ⅱできているんですが、時間が時間ですので明日の夜に更新にします。お待たせしてしまっております……
明日からまた仕事なのでこれで寝ます。おやすみなさい
向こうのは多分単なる荒らしだろうし気にしないで自分のペースで行くのが一番いいよ
まあ最後まで読みたいから投下がされると嬉しいけれど生活より優先されて不都合起きちゃっても困るし
赤城の矢尻が提督の身魂に食い込んだままか
言いたいこと言って呪いをかけた赤城さんマジ危険球
4年も追い落としにかかずらってた蒼龍さんマジボーンヘッド
霧島さん試合には勝って勝利投手(防御率無限大)
提督さん、艦娘の愛は一度投錨したら抜錨できないということを海に沈みながら悟れただろうか
か~な~し~みの~
破滅EDすきだわ
このIFルートの続き、海の底の鎮守府も見てみたい
霧島の理想とやらが深海で実現されたらどうなるのか…
乙でした
これがトゥルーエンドでいいよね
そこまで嫌いではないが、提督にはお似合いの末路だわ。
>>987
金剛と比叡はしっくりこないんだけど、榛名と霧島はなんというか……こう、いいですよね
>>989
よみたいといただけると本当にうれしいです。これからもアレなペースではありますがどうぞお付き合いください。
>>990
ボーンヘッド……レイサム……重信……うっ、頭が……
冗談はおいておくとして、まさにそんな感じですね。しかし、投錨と抜錨の例えがうまくくて草
提督にかんしてはよくよく海の底で理解できたと思います。
>>991
Nice boat.
>>992
海の底には一足先に赤城さんが……
>>993
ありがとうございます
>>994
いやまさにどうやっても提督の性格だとbadのがそれらしくなるんですよね……
ちなみに今回の埋めネタは2スレ目の1000でいただいたことを参考にいたしました。
あまりのこりもありませんが次回のネタはとくになにも考えてないので主役にする艦娘とかIF条件とかいただければ幸いです。
ちなみに今回の条件は『鈴谷の高感度測定に赤城が同行していたら』です。
このSSまとめへのコメント
楽しみに待ってました!
やっぱり面白いです!