男「だ…だめだってば…」 (14)
貧乏学生である男は買い物に来ていた。
男「うっうー萌やし萌やし」
今萌やしを求めて買い物している僕は大学に通うごく一般的な男の子
強いて違うところを挙げるとすれば少し貧乏ってところかナ―
名前は男
そんなわけで帰り道にあるスーパーにやって来たのだ
ふと見ると棚に若い鶏肉が並んでいた
男(ウホッ!いいお肉…)
そう思っていると突然店員は僕の見ている目の前で値引きの札をつけ始めたのだ…!
鶏肉「かわないか」
昨日鶏肉を食べたので久しぶりに建てました。
前作を知らない?検索かけてください(閲覧注意)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1509356734
そういえばこの店は冒涜的な値段で商品が売られることで有名なところだった
安い肉に弱い僕は誘われるままホイホイと肉を買ってしまったのだ?
彼…普段よりお高い国産鳥胸肉で値段は2キロ900円と名乗った。
貧乏客も慣れているらしく、家に帰るなり僕はキッチンに向かってしまった
鶏肉「よかったのかいホイホイ買っちまって…俺は貧乏人だってかまわず食っちまう安い鶏肉なんだぜ?」
男「いくら不味くてもいいんです、僕、鶏肉さんみたいな胸肉…大好きですから…」
鶏肉「嬉しいこと言ってくれるじゃないの、それじゃあとことん喜ばせてやるからな…」
今日は玉ねぎから刻み始める。
少し古いから、涙が止まらない
玉ねぎ「君が…泣くまで…刻まれるのを…やめない!」
男「目にしみる…けれどこれがやめられない…」
鶏肉「おいおい、お前から誘っておいて俺の事は無視かい?」
男「うっ!」
鶏肉「いいのさ…どうせ俺なんて食っても貰えない塊肉なんだぜ」
男「そんな事ないさ…」
僕は鶏肉が纏う皮に包丁を優しくかけた。
まるで服を剥ぐかのような強引さと、肉を傷つけない繊細さが大事だ。
包丁「知ってるかい?男ってのは脱がすために服を贈るんだぜ?」
鶏肉「や…やらぁ!」
僕が皮を剥ぐと、中から鶏肉のサーモンピンクの素肌がさらけ出された。
男「綺麗だ…」
鶏肉「そ…そんな事ないよ///」
今すぐにでもしゃぶりつきたくなったが、生はさすがにまずい、大事だからこそそこはしっかりとしよう。
僕は鶏肉の肌に手をかけた
鶏肉「ひゃん!///」
包丁で鶏肉をさばいたら、さっき刻んだ玉ねぎと一緒に鍋に入れる
鶏肉「あっ…あなたは?」
玉ねぎ「俺は数々の男も女もかまわずに泣かせてきた男だぜ?」
鶏肉「や…やめて…男君が見てる…」
玉ねぎ「ほう?だが、ここは正直だぜ?」
鶏肉「きゃん!///」
鍋を中火にかけ、木べらで軽く炒める
鶏肉「あっだめっ…そんな…とこっかき混ぜちゃ!」
玉ねぎ「蕩けちゃうよぉ…」
玉ねぎ「そろそろやるか…」
鶏肉「え?だ…だめだよ…そこは…」
玉ねぎ「あ?」
鶏肉「初めては…男君と…」
玉ねぎ「知らねぇよそんな事…おら!」
鍋にホールトマトをぶちまける。
この時、まるで血を撒き散らした用に赤くなる
飛び散ってかからないように気を付けよう。
鶏肉「あっ…」
玉ねぎ「ひゃ…ひゃん!」
トマト「ここがいいんだろ?ここがよぉ!」
味付けにハーブ(塩)と白だしを入れて、蓋をして煮ると完成
トマト缶で作る簡単トマト鍋
男「さぁて、ぬくぬくをいただきますっと」パクー
男「んっ!///」
男「口のなかが、じゅわぁってして、なかで!」
男「とろけちゃぅよぉぉ」///
男「あっ!あっ! 口のなか、おかされて、もう、だ、だめっ!」
鶏肉「ほらほら、ここがイいんだろ?」
玉ねぎ「とろけた顔しやがってよ」
トマト「ほら、パサパサの胸肉が煮るとこんなに旨くなるんだぜ?」
ご飯「これでいっちゃえ!」
男「だ…だめだってば!」///
鶏肉「ほら、言っちまいな」
男「僕はっ!2キロ1000円の鶏肉に…あっ!いかされちゃう…安い男です!あっ おいひいよぉ…」
昨日の台風で風邪ひいた…
本当に何やってるんだろ俺…
これにて完結です。
前作も見ていいのよ?
男「だ…だめっ!」
男「だ…だめっ!」 - SSまとめ速報
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