男「今日一日何するか安価で決める」 (26)
AM6:00 起床
男「おはよう」
男「少し肌寒いが、いい朝だな!」
男「さて、今日は休日だ。何をしようかな」
AM7:00~8:00 何をするか >>2
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海釣り
男「風呂入って、ご飯食べて、洗い物してたらもう7時だ!」
男「いってきまーす!!」
海
男「近くに海があるって素晴らしいよな」
ピクッ
男「……おっ! きたきた!」
何が釣れたか >>4
巨乳の人魚
人魚「いったぁい!」ピチピチ
男「な、なんじゃこりゃあ!?」
人魚「それはこっちの台詞よ!」
人魚「私は海で優雅に泳いでいただけなのに…早く帰してよ!」
たわわっ
男「……いいものをお持ちで」
人魚「なにっ!?」
男「いえ何でも」
人魚「いいから早く! 仲間が心配しちゃう!」
男「ご自分の足で帰られたらどうです?」
人魚「見てわからない? 足なんてないわ!」
人魚「私達人魚は陸の上では全くの無力なの……」
男「ふうん」
どうする? >>6
焼いて食う
男「まあとりあえず家に来なよ」ズルズル
人魚「い、嫌ーッ! 嫌だってば!」
人魚「ねえ引きずるの止めてよ! 痛い! あと胸の貝殻ブラが外れそう……!」
男「ほう」ズルズルッ!
人魚「ねえ何でちょっと勢い増したの!? ねえ!?」
男「うるさい奴だな…最期まで喚きそうで嫌だ」
人魚「ねえ!!」
自宅
男「現在7:30か……」
人魚「ち、ちょっと! 何で私は台所の上に乗せられてるの!?」
男「そりゃ細かくするためだろ。そうしないと焼けないし」
ギラッ
人魚「……ね、ねえ、その包丁は何に使うの?」
人魚「冗談……よね? そうだよねぇ!?」
男「うるさいッ!」ザクッ
人魚「嫌ぁ!! 痛いよ!! 痛いよぉ!!」
人魚「ママーッ! 助けてええ!! 嫌、嫌、嫌ぁ!!」
男「はぁ…本当にうるさい」ザクッ
人魚「なんでええええ!!」
【調理シーンカット】
男「人魚のムニエル完成だ!」
男「さっそく食べてみよう」
お味は? >>8
美味しいけど全身がしびれる
男「うん、美味い!」
男「……けど、何か舌がピリピリするなぁ」
男「!? し、舌どころか全身が痺れてきた……!!」
男「うっ…しばらくは動けそうもないな……」
どのくらいの時間痺れは続く? >>10
40年
やがて収まると思っていた痺れは、僕の人生を壊した。
僕の様子をおかしく思った家族が病院に連れて行ってくれたが、医師から告げられたのは残酷な真実だった。
「ああ、こりゃ駄目ですね」
「人魚の肉を食べたんですか? それはいけない」
「全力を尽くしますが、治る見込みは無いものと思っていてください」
間もなく入院した僕は、それから40年もの長い月日の間、
病院の白いベッドの上で悶えながら生き続けた。
最初の1年は見舞いに来てくれた友人もとっくの昔に来なくなり、
最近になって家族からも見捨てられた。
僕の人生は真っ白なシーツのように本当に空虚な物になってしまった。
体の痺れに苛まれながら、僕はぼんやりと思う。
一体僕が何をしたというのか。何でこうなってしまったのか。
そんなことは、とうに分かっている。
きっとあの人魚も、同じ気持ちだったに違いない。
……これは罰だ。罪を犯した僕を神が裁いたのだ。
後悔するにはあまりに遅すぎた。
そして、神に赦される日が来た―――
AM6:00
男(60歳)「……痺れが、消えた」
グイッ グイッ
男「体も動かせる……」
男「ははっ…今更何が出来るというんだ?」
男「筋肉も衰え、親しい者も居なくなった今の俺に、一体何が……?」
男「……少しだけ、這い上がってみるか」
どうする? >>14
人魚の家族に謝りに行く
男「ふっ…あ、歩くのってこんなに難しかったんだな」
男「病院の人間に見つかると面倒だからこっそりと行こう……」
男「ふぅ、ふぅ……」
海
男「もうすぐ日が沈んでしまう」
男「病院から海なんて目と鼻の先にあるのに、こんなに時間がかかってしまうとはな……」
男「さて、呼ぶとするか」
男「40年前失踪した人魚の家族よおおおお!! 俺は娘さんがどうなったか知ってるぞおおおお!!」
男「……はぁ、はぁ」
男「……声量が足りなかったか?」
バシャッ
男「!」
人魚姉「……人間、今のは本当ですか?」
人魚姉「40年前消えた妹の行方を知ってるって……」
男「あいつの姉さんか」
男「……ああ、その人魚は40年前に俺が釣り上げて」
男「殺した」
人魚姉「!?」
男「……本当に申し訳なかったと思ってる。どんなことをされても構わない、何でもする」
男「それで償えるとは思わないが……」
人魚姉はどうする? >>16
すまん安価↓で
人魚姉「……こちらに来て頂けますか?」
男「殴るのか……ああ、構わないさ」
人魚姉「この海草を飲んでください」
男「……毒か? 飲むけど」ゴクッ
人魚姉「飲みましたね? では―――」
グイッ!
男「な、なっ……!?」
人魚姉「お話は裁判でじっくりと聞かせてもらいます」
男「ぶくぶっ…い、息が! ……できる、だと?」
男「それに声も出せる……」
人魚姉「あの海草は飲むと一定時間海での活動を可能にするものです。そんなことも知らないのですか?」
男「……40年も白い部屋に籠って懺悔していたものでね、無知なのは許してほしい」
人魚姉「そうですか…ほら、着きましたよ」
男「海の底にこんな建物が……」
人魚姉「ここが私達人魚の国です」
人魚姉「さあ、裁判所に行きますよ」
男「……拒否なんかしないさ」
人魚の国・裁判所
男(驚くほどすぐに裁判が始まったな)
男(……ずっと待っていたのか? 同胞を拐った者を)
裁判官「……来たな。では検察官、罪状を読み上げて」
検察「はい」
検察「被告は40年前、我らが同胞である人魚を釣り上げ、その後殺害しました」
裁判官「……事実だな?」
男「ああ」
裁判官「実はな、お前の罪状などとっくの昔に決まっていたのだよ」
男「……?」
裁判官「ここに判決を言い渡す……お前は >>21 だ」
代わりに人魚になってもらう
男「なんだと?」
裁判官「殺した人魚の分まで、罪を背負って生きるのだ」
裁判官「……人魚として、な」
男「俺を殺さないのか?」
人魚姉「貴方を殺しても妹は帰ってきませんから」
人魚姉「貴方には生きるという罰を与えます。私達は未来永劫貴方の罪を赦しません。貴方の身が軽くなることは一生ありません」
人魚姉「……妹の死を背負って、生きるのです」
男「……わかった」
人魚姉「この海草を飲んでください」
男「また海草か……多分、これは人魚になる海草だな」
人魚姉「はい、ではぐいっと」
男「んっ」ゴクッ
男「……っ!? 足が魚の尾みたいになった……」
男「これが、人魚……」
人魚姉「さあ、裁判はもう終わりました」
人魚姉「私達の家に帰りますよ。貴方に謝ってもらいたい人が大勢居ますから」
男「君に従おう」
―――数十年後
男「ん、朝か。今何時かな、と」
男「……そういえばここは時計のない海の底、時間なんて分からないのだったな」
男「さて、今日は何をしようか……」
人魚姉「男さん、起きてますか?」
男「ああ、起きてるぞ」
人魚姉「……今日が何の日か覚えていますか?」
男「……無論だとも。俺が殺めた人魚の命日だ」
人魚姉「……下に降りてご飯を食べましょう。それからお墓に行きます」
男「了解した…よっと」
男「……また、体が少し重くなったな」
人魚姉「大丈夫ですか? 泳げますか?」
男「心配するな…今、行く」
日に日に増していく、自分が老いたという感覚。
人魚になったとは言え、もとが人間だったからだろう、
寿命が長くなるということは無かった。
すぐそこまで近寄ってきている死を前に、俺はあの世に想いを馳せていた。
あの人魚はきっと、今や遅しと俺が来るのを待っていることだろう。
再会したら何と言えばいいのか。まずは謝罪か?
……いや、きっとあいつは滝のように暴言を浴びせかけてくるに違いない。
それら全部を、黙って聴いていよう。
謝るのはそれからでもいい。
……そんな風なことを考えていた。
男「……待っていろ、もうすぐ俺も―――」
「よくも私を殺したわね! 凄く痛かったんだから!」
「死ね! 死ね!」
「……いや、もう死んでるんだが」
「やかましいわああああ!!」
(相変わらずうるさいな……)
END
どうしたこうなった
依頼出してきます
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