厨二病「我が暗黒の意志に応じ、今こそ降臨せよ!」 悪魔娘「マジだりぃ……」 (55)

バリバリバリバリッ!!(謎の召喚音)



厨二病(以下男)「やったぞ……我が暗黒の召喚儀式は無事成功だ! フハハハハハハハハハハ!!!!!!!!」


悪魔娘(以下悪魔)「あぁ~あ、召喚かぁ……マジだりぃ…」お腹ポリポリ

男「!!??????」

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男「あ、あの~……あなたは、いや……貴様は何者だ!?」

悪魔「は? 悪魔に決まってるでしょ。自分で召喚しといてそんなこともわからないなんて…ほんとめんどくせぇことしてくれちゃって……」


男「どこからどうみても……ちょっと引きこもり気味な同い年にしかみえないのだが……芋ジャージ着てるし…」

男「貴様は本当に……悪魔なのか……?」

悪魔「だーーーかーーーらーーー…… 悪 魔 っつってんじゃん!! あー……ゴホッゴホッ……急に大声出したから息つまったじゃん……ゴホン」

男「悪魔のくせに貧弱過ぎるでしょ……(素)」

男「なら召喚者である我の名において貴様に命じよう……真名を語れ!! 悪魔よ!!」

悪魔「あのさ……そもそも『我の名』ってなに? 私たちって初対面じゃん?」

男「え…? だって召喚の際に言ったはずじゃ…」

悪魔「召喚の台詞とか関係ないし。出てきたのその魔方陣のせいだから。」

男「せいって……それじゃもう一度言うぞ。我が名は暗黒騎士『ダークシュナイダー』の生まれ変わりにして、現代に蘇りし魔龍『ファフニー』……」

悪魔「あっ…そこのノートに書いてあった。えぇっと……山d…………」

男「ちがうちがうちがう!! 違うぞ!!!!!!!!」

悪魔「山d……」

山田「んあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!??????????????? このクソ悪魔ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

悪魔「発狂し始めた……」

男「ぜぇぜぇ……まあ、この際貴様の真名などどうでも良い……本題に移ろうか…」

悪魔「あ~……ついにきたよ。はいはい。わかってますよ。」

男「ほう……貴様…腐っても悪魔といったところか。我が心の内を見通すとはな……」

悪魔「どうせあれでしょ……みんなそうだもん。」






悪魔「召喚した魔界一キュートで最強無敵なこの悪魔娘ちゃんとイチャイチャラブラブなセッ○スで童貞捨てたいってところでしょ……汚らわしい……」


男「ちがーーーーーーーーーーう!!!!!! ちがうちがうちがう……ちがーーーーーーーう!!!!!!!!!!!!!!!!!」

悪魔「え、だって童貞でしょ…??」

男「そうだけど!! 童貞だけど!! ちーがーうーのーーーーーーーーー!!! もぉぉぉぉぉ!!」

悪魔「こいつめんどくせぇ……」

男「あのね……僕……我が貴様に求めるモノはそんな矮小なことではない。すなわち……力だ!!」

悪魔「へ~」

男「悪魔よ!! 我にこの世の全てをも支配する禁断の力を与えたまえ!! さすれば、この我が魂…代償として貴様に……」

悪魔「いやだ」

男「えぇっ!? どうして!? 悪魔なら契約とかあるじゃん!!」

悪魔「いやだったらいやだ。めんどくせぇし……」

男「」

悪魔「あのね……ぶっちゃけキミの魂とかいらないから。正直ゴミだから。」

男「えぇ……すごく傷つく…」

悪魔「例えば……ゴキさんがさキミに、『我に棲み家を与えよ!!さすれば一生涯に一度の我が魂をささげよう!!』とか言われたらどうする? ぶっちゃけ困るでしょ?」

男「…………ムカつくけど一理ある…」

悪魔「あとさ、正直無理だから。世界征服とか。何夢見ちゃってるのさ。キミ相当痛いよ……?? 大丈夫…??」

男「大丈夫じゃない 心がいたいです…」

男「…………もうわかりました…えぇ……期待した僕がバカでした。この低級悪魔め!!」

悪魔「かっちーーーん! 今のは聞き逃せないよ。誰が低級悪魔だって…?」

男「お前のことだよ!! もう……帰ってくれよ!!」

悪魔「それはできないよ。」

男「なっ……そうか。まさか……クク。やはり貴様は所詮低級悪魔……口だけは達者なようだが、身体はいうことがきかないようだな……貴様は完全に我が支配下に……」

悪魔「魔界に帰るのめんどくさい。マジだりぃ……これだから召喚は嫌い。」

男「」

悪魔「あっ……召喚した責任はとってもらうから。というわけでこれから衣食住の世話はよろしくね。」

男「…………どうしてこうなった。」




というわけで、僕の家にダメ悪魔が勝手に棲みつきました。ゴキさんより酷いや……




第一話 『(半端な)厨二病とクソ悪魔』 完

半端な厨二病とダメ悪魔娘が喧嘩しながらただグダグダやるだけのssです。

今のところ5話完結の予定。

第二話 『僕とクソ悪魔とショッピング』




悪魔「だりぃ……山田。麦茶持ってきて。」

男「誰が山田だ。そのくらい自分で持ってきなよ。ダメ悪魔!」

悪魔「けちぃ……いいじゃんいいじゃんぷっぷくぷぅ!」プクゥ

男「超ムカつく☆」

僕は山田……じゃなくて……我が名は漆黒の騎士『グラジオール』!! かの暗黒騎士『ダークシュナイダー』の生まれ変わりにして、魔龍『ファフニール』の因子をその身に宿す現代に生きる異端者(アウトサイダー)だ……ククク……


そしてこいつは、僕……我が聖なる黙示録書(大学ノート)に描きし魔方陣から偶然呼び出された…自称、魔界一キュートで最強無敵な悪魔……らしい。

見た目は……今のところ正直普通の人間にしか見えない……尻尾とか、変な触覚とかもないし。輝くような金髪のロングで紅色の瞳ってところは確かに人間離れしてるかもしれないけど……


とにかく…呼び出したはいいものの、こいつがとんでもなくだらしがない低級悪魔同然のクソ野郎で……『めんどくさい』とかいう理由で僕の家に居座りやがった……

そして…今はというと……高校から帰って勉強してる僕の後ろで寝転がってるのだ。おまけにワガママ放題。ほんと勘弁してください……



悪魔「山田~~あとポテチもってきて~~」

男「やめろ!! その名で我を呼ぶな!!」

男「まったく……どうして僕がこんなこと…」



美人なお母さん「ククク…我が息子よ。今宵の晩餐は何を望む……??」

男「うわっ……母さん…お帰り。いつパートから帰ったのさ。」

お母さん「数刻前だ。それよりも……どうだ。あの小娘……どうにか手籠めに出来そうか……??」

男「あんた最低だよ。ていうかお願いだから普通に喋ってください……」

お母さん「…………悪魔ちゃんは元気? もぅ……男ったらすみに置けないんだから☆ あんな可愛こちゃんを連れてくるなんて、ね☆」

男「あいつ、ただの不法滞在者だよ……」

お母さん「あ、そうだわ。どうしようかしら……このあとすぐ見たいドラマがあるんだけど……買い物も行かなきゃなのよねぇ~困ったわぁぁ~」チラッ チラッ

男「………………」

男「…………わかったよ。僕が行くよ。」

お母さん「あら~ありがとう~ そうだ。ついでに悪魔ちゃんのお洋服とか買ってきちゃいなさい。お小遣いあげるから☆」

男「別にいいよ……ってか母さん不法滞在者に対して寛容すぎでしょ…」

お母さん「こら、ダメよ! 女の子をそんな邪険にしちゃ。 母さん実は娘も欲しかったのよねぇ~~うふふ☆」

男「あっそ。じゃあ適当にするさ……」

お母さん「それじゃ準備してらっしゃいな。そうね……今日はカレーライスにしようかしら…………」

男「あぁ……めんどくせぇ…………って、ヤバいヤバい。口癖がもう写りかけてる……」

……………………


男「ふぅ……自転車二人乗りって意外と疲れる…」コギコギ

悪魔「遅いぞやまだ~もっと速くはしれ~~♪」バシンバシン

男「いだだだだ!? やめろ低級悪魔!!」

悪魔「魔界の乗り物はもっと速くはしるよ?? マッハ10くらい。」バシンバシン

男「人間界に魔界の常識を持ち込まないでください……いだだ!」

…………………

駅前デパート


お母さんのメモ「今宵の晩餐……その贄の一覧だ……」

・赫き、駿馬の獲物たち(にんじん)
・涙腺崩壊せし魔の球根(たまねぎ)
・華麗なる勝利の粉塵塊(カレールー)
・その眼に毒を抱きし歩帝都(ジャガイモ)
・豚肉切り落とし 500g
・たまご 2パック



男「途中で飽きたな……ふん。素人が……」

悪魔「ふぁぁ……私はフードコートで待ってるから…」

男「お前も来るんだよ!」グイッ

悪魔「あーれ~~」ズルズル

ちょっと中断。誰もみてないかもだけど…

買い物後……

悪魔「重いぃぃ……こんなか弱い女の子に荷物持たせるなんて~~いったい悪魔なのはどっちなんだか……」

男「片手に収まる程度なんだからそれくらい我慢してよ……こっちはお前っていうもっと重い荷物持って帰らないといけないだから……」

悪魔「あぁ~もぉ無理……ダルい……めんどくせぇ……」

男「出たな! 『無理・ダルい・めんどくさい』のダメ人間三兄弟め!!」

悪魔「人間じゃないし……私、悪魔だし……」

男「ホントに悪魔…? ちょっと雑魚過ぎるよキミ……」

悪魔「無理ったら無理ぃぃ……」グデェ




ヒソヒソ……

おばちゃん1「あの子、かわいそうね……女の子なのに荷物もたされちゃって!」

おばちゃん2「見ない顔ね……金髪だし、外国人留学生の子かしら……」

おばちゃん3「あの男、絶対将来…モラル欠如クソ勘違い亭主関白クソDV野郎とかになるわよ……やだやだ……」





男「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!! わかったよ!!!!!!!!!!!!! 貸せよ!!僕が持てばいいんでしょ!!!!!!!!!!!!」

悪魔「おっ☆ 気がきくねぇ~」けろっ

男「こいつ……」

男「さて、それじゃ早速服を買いに……って、婦人服売り場とか入ったことないぞ、僕……」

悪魔「エスカレーターめんどくせぇ……なんでいちいちタイミング図って乗らないといけないの……」

男「エスカレーターすらめんどくさいのか……もうどうそようもないな……」

悪魔「めんどくさい……やまだ~、おんぶして?」

男「やだ」

悪魔「どけち! いけず! 童貞!!」

男「ていっ!! 『増大する深き闇への誘い-ダークエンハンスメント・エクスキューション-』!!」でこぴん

悪魔「いたっ…………いたいぃぃ(涙目)」

男「童貞は関係ない」

悪魔「おばりよん~~おばりよん~~」肩抱きつき

男「キミ……悪魔じゃなくて妖怪だったのか…」

悪魔「違うけど……おばりよん~!」ガブリ

男「いだだ!? やめろ、噛みつくな!! いだだだだ!!」





女「あ、騒がしいから誰かと思えば…山田じゃん! やっほー!!」




男「げっ……お前は…中学からの僕の同級生で卒
高校デビューと同時に『ククク…ようやく出てこれたぜ。この女は意志が強くて困る(笑)』とか変なことばっかり言ってた癖を卒業した『女』!? 『女さん』じゃないか!?」

女「脳ミソ抉り出すぞ……あ?」ギロリ

男・悪魔「ひっ……」

悪魔「や、やまだ! この人怖い……」ぎゅ

男「フハハハ!! 安心しろ、我が従僕よ……今のこやつは『心の悪魔憑き-デビル・ハーツ-』を失ったただの一般人に過ぎんよ……」

女「やめろっていってんでしょ」首しめ

男「あがががががががが!?? こ、ころされるぅ!? この『グラジオール』が……単なる一般人などに……」

悪魔「やめろー!! やまだを離せ!! この悪魔!!」ポカポカ

女「ってか、この娘誰??」

男「げほっ…げほっ、ふ、フフフ……よくぞ聞いてくれた、女よ!! こいつは我が邪悪なる儀式により魔界から召喚した悪魔で、この漆黒の騎士『グラジオール』の忠実なる従僕……」

悪魔「私、やまだの性奴隷としておうち(魔界)から無理矢理つれてこられたの。」







女「もしもし、警察ですか?」スマホ スッ

男「ストーーーーーーーーーッップ!! ストップストップ ストーーーーーーーーーーッップ!!!!!!!!!!!!!!!! 違うから!! 全然まったくこれっぽっちも違うから!!!!!!!!!!!!」

悪魔「え? 違うの?」

男「んなわけないって、僕この前言ったでしょ(怒)」

……………………

男「……というわけで、何故か本当にこいつが僕の目の前に現れたんだ。」

女「確かに、にわかには信じがたい話ね……でもこの浮き世離れした見た目ならそんな気もしてくるような……」

悪魔「……?」←金髪紅眼


女「でも、悪魔って割りにはとっても可愛いじゃない♪ ねぇ、キミ名前はなんていうの?」

悪魔「お前みたいなあくまおんなに名乗るなまえはない!!」ビシッ


女「」カッチーーーン

男「おいやめろ! 女はかつての黒歴史故に『悪魔女』って呼び名は禁句なんだよ!! すぐに謝れ!! お願いします!!」

悪魔「えぇ~、なんだよそれ~マジめんどくせぇ~……」

女「」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…………

悪魔「めんごめんご~ゆるして。仲良くしよ? ね?」上目遣い

女「可愛いって評価訂正。やっぱこの娘ムカつく。」

男「そこは同意する。」

男「あぁ、そうだ! 丁度良かった。 今日はさ、こいつの服を買いに来たんだよ。 でも僕、女性用の服なんてどうすればいいかわからないからさ……女さん、一緒に見てあげてくれない?」

女「あぁ…だからあんたたちこの売り場にいたんだ。 まぁ、別にいいけど……私も丁度新しい服買いに来たとこだし。」

男「ホントに? 助かる! では、我が従僕よ 
…貴様との使役契約を女に一時譲渡する!! 女の言うことをよく聞き、決して迷惑をかけぬようにするのだぞ!! いいか、理解したな…?」

悪魔「えぇ……やまだはどうするの?」

男「僕……我は新作の幻想魔界遊戯-ゲームソフト-に興味があるのでな……悪いがその視察に向かわせてもらうぞ! さらばだ、フハハハハハハハハ!!!!!!」ダッ

悪魔「あっ、ズルい! 私も……」

女「はいはい、悪魔ちゃんはこっちねー。一緒にお洋服試着しましょ♪」ガシッ

悪魔「にんてんどー○いっち……ま、ま○おかーと……」

女「ふんふふんふーん♪」

悪魔「あーれー」ズルズル

ちなみに悪魔娘の見た目は『ガヴドロ』のガヴリールの瞳を怪しい紅色にしたような感じを想像していただければわかりやすいかと思います

……………………

悪魔「………………」E:フリフリのスカート

女「か、可愛い♪」


悪魔「………………」E:オーバーオール

女「嘘……すっごい似合ってる……♪」


悪魔「………………」E:花柄ワンピース

女「キャァァァッ♪ どうしよう…この娘何着ても可愛い♪」





悪魔「私、お人形さんじゃないんだけど…これでも悪魔なんだけど? もう服いらないからやまだのとこ行かせて。」E:いつもの芋ジャージ

女「だーめ♪ まだまだ試したいのこんなにたくさんあるの! 大人しくしなさい!!」つ大量の服

悪魔「いやぁぁぁ……(涙目)」

女(この娘面白い)

一時間以上後……


悪魔「うぅっ……すっごいすーすーするぅ…//」E:ミニスカート+ふりふりシャツ


男「誰この美少女」口あんぐり

女「感謝しなさいよ。あんたなんかのセンスじゃこの娘の素材の良さを1%も活かせないもの。」

男「ここに女さんの昔の普段着姿の写真が
……真っ黒なスカートにドクロの……」つスマホ

女「あーあーあー!! アンタは何も見えない、感じない!! そうでしょ!?」目潰し

男「ぎゃああああああああああああ!!?? 我が漆黒に染まりし龍王の邪眼がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!??????????」ジタバタ

女「そのまま本当に漆黒に染まりなさい(怒)」

男「この暴力女! ひどいよぉ!」

悪魔「そうだそうだ! いくらなんでもやりすぎだぞ!! それに、この私の身体を使ってもてあそんだ罪は重いぞ、あくまおんな!」プンスコ

女「悪魔が他人を悪魔呼ばわり……それってどうなの?(困惑)」

悪魔「うぅ…早く帰っていつものジャージに着替えたい……//」


男「というわけで世話になったな、女よ。」

女「別に……私も暇だったし。これくらいなんてことないわよ。」

女「それにしても、中学卒業した頃以来長らく会ってなかったけど男は相変わらずなんだね。ちょっとだけ安心した。」

男「当然だ。我は運命の輪に導かれし混沌輪廻の魂を持つ者……永遠不変の存在たる漆黒の騎士『グラジオール』だぞ? そういうお前は随分と変わったな……我が宿命のライバルにして運命の輪廻を供にする相棒、『悪魔憑きの鬼姫-デビル・プリンセス-』よ。」

女「その名前はもう捨てたの。次呼んだらぶっ飛ばすわよ?」

男「そうか……そうだね。もうその名はキミには『必要ない』からね。」

女「………………」

男「そっちの高校は楽しい?」

女「えぇ……とっても。友達もたくさんできたし。今は毎日が幸せ。」

男「それはよかった。うん。僕も安心したよ。」

女「そっちこそどうなのよ。うまくやってるの?」

男「僕なりにね。それなりには楽しくやってるよ。」

女「そう、なら良かった。」


悪魔「……?」

男「それじゃ、今日はありがとう……では、さらばだ!!」つ自転車

悪魔「よいしょ」後部に座り


女「待って……ねぇ、また会える?」

男「我の『携帯の電話番号-インフィニティ∞コード-』は依然変わってはいない。また何かあれば気がねなく連絡してくるといい。」

女「わかった、ありがと……2人とも、それじゃまたね!」手ふりふり

悪魔「次、やまだいじめたらゆるさないぞ! べろべろばー!!」


男「ククク。では、今度こそさらばだ……って、やっぱ重いぃぃ……」E:自転車+買い物袋+たくさんの服+悪魔娘

悪魔「がんばれやまだ。気合いいれろー!!」ゲシゲシ

男「とりあえず一旦降りろ」

悪魔「えぇ~…やだ、めんどくさい。」

男「いいから降りろって!」ガシッ

悪魔「ぎゃ ふざけんなーーっ! この根性なし! 甲斐性なし! 童貞!」

男「童貞は関係ないだろ! このダメ悪魔!!」

ギャーギャー ワーワー……




女「………………相変わらず、お人好しなんだから。さ、私もそろそろかーえろっと……あ。」

女「自分の服買い忘れた。」

女「ま、いっか♪ アイツにまた会えたし♪」

帰り道


悪魔「ねぇやまだ。あのあくまおんなとはどんな仲だったの?」

男「どんな仲、か。一言でいえば『闇の共犯者』といったところか……」

悪魔「全然いみわからない」

男「知る必要はないという意味だ。全ては闇の中……今となってはな。」

男「まぁ、ただ……アイツと過ごした日々は忘れない。とても楽しかったよ。」

悪魔「ふぅん。そうなんだ。別に恋人だったとかそういうんじゃないんだね。」

男「うん。」

悪魔「そっか。」


男「………………」自転車こぎこぎ

悪魔「………………」しがみつき


悪魔「おなかすいたね」

男「母さんのカレーライス、たのしみだな。」

悪魔「うん! それと帰ったらご飯できるまでマ○オゴルフやろ」

男「さっき中断させられた宿題あるから無理」

悪魔「けちー」ゲシッ

男「振り落とすよ、ダメ悪魔」


コギコギ… コギコギ…………


……………………

お家に帰ってきたよ


悪魔「ふぅ。やっぱこの格好の方がおちつく。」E:芋ジャージ

お母さん「あら、もう着替えちゃったの? とっても可愛かったのに……」鍋煮込み

男「宝の持ち腐れって、まさにこのことを言うんだろうね。それか豚に真珠。」

お母さん「こらっ、悪魔ちゃんになんてこというの! 女の子を大切にしない男の子は嫌われちゃうわよ?」

悪魔「そうだそうだ! もっと私を大切にしろ。やまだは私に対する日々のかんしゃがたりない。」

男「ごめん……豚に失礼だったよ。ぐうたらダメ悪魔と一緒にされちゃ豚さんが可哀想だね。」



ガチャン

男「あ、玄関が。父さんが帰って……」

お父さん「………………」

お父さん「ついにこの時が来た……帰ってきたぞ、俺の愛しき魔王よ!! それと息子と悪魔ちゃん。」

お母さん「ククク……ようやくか。待ちくたびれたぞ我が愛しき勇者よ!! 今日はいつもよりたどり着くのが早かったな。」

お父さん「くっ……今晩は『カレーライス』でおもてなしか……なんという蠱惑的な香り、貴様…どこまでも良妻賢母を貫くつもりか!?」

お母さん「なんとでもほざくが良い。仕事で疲れて帰ってきた貴様をせめてでも労おうと思ったまでのこと……せいぜい感謝するがいい、ククククク……」

お父さん「くっ…ダメだ。魔王の誘惑になど俺は屈したりはしない!!」

お母さん「フフフ……どうした? ほら…おかえりなさいのチューだぞ♪ ククク……」ちゅー

お父さん「ぐはぁっ!? なんという威力……これには抗えない!! ぐああああああああ!?」

お母さん「ククククク……フハハハハハハハハ♪」



悪魔「今日もやってる」お腹ぐぅぅ

男「2人ともいい歳なんだからさ……いい加減落ち着いて欲しいなぁ。やれやれ。あ…母さん、鍋。」



これが僕の日常です。

今日も我が家は平和です。ダメ悪魔が棲み付いていることを除けば……だけど。

第二話 完

第三話 『クソ悪魔と天使さん』


悪魔「やまだー、ちょっとコンビニ行ってうめぇ棒買ってきて。今むしょうにうめぇ棒の『チーズ味』がたべたい。」お腹ぽりぽり

男「却下。居候の分際で生意気だぞ。というかそもそも居候以前にキミは不法滞在者だからね? そこんとこ理解してね?」

悪魔「やまだのけち。だから童貞なんだよ。」

男「童貞は関係ない。欲しけりゃ自分で買ってきなよ! 母さんからお小遣いもらってるでしょ!?」

悪魔「えぇ~…だって、外出るのめんどくさいもん。」

男「ほんとキミってダメ悪魔だよね……ってかこれまで一度も悪魔らしいことしてないし……実はただのダメ人間なのでは……?(疑惑の眼差し)」

悪魔「むぅ……違うもん、私れっきとした悪魔だもん。それはそれはスゴい悪魔なんだもん!」

男「はいはい…低級悪魔の戯れ言はそこまでにしときなって…………仕方ない。そこで大人しく待っておれ、我が従僕よ!!」 

悪魔「やった♪ あ、あとポテチとペプシもね。」

男「おのれ……この『グラジオール』をコケにしおって…まぁいい。この代償は高くつくぞ……ククク…あとで覚えていろよ?」

悪魔「うわ 今、絶対エロいこと考えてる 不潔……」

男「違うからね? エロいことなんかするつもりないから!! いや、ホントだからね!?」

悪魔「早くいってきてよ。たいむいずまねー!」

男「こいつマジムカつく☆」


…………………………

……………………

男「というわけでコンビニまでやってきたわけだけど……僕は今とても困っています。なぜなら……」



銀髪紅眼の少女「あなたは神を信じますか? yesかnoかお答えください。」上目遣い

男「……………………」


男(なんか変な宗教勧誘に引っ掛かった……どうしようこれ……)


銀髪紅眼の少女「………………」じとー

男「…………ククク……そうか、そんなに知りたいか。ならば教えてやろう。残酷な真実を!!」

男「我は『グラジオール』…かの英傑『ベルモット』すらも前世で討ち滅ぼした漆黒の騎士なり!!」

男「そして、ククク……かの『神』すらも我が暗黒の邪龍王眼『ニーベルングの瞳』の前には無力だった……つまり、、、」


男「神は死んだ!! 我が暗黒の力の前にヤツは屈したのだ!! 恐れおののけ……フハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」高笑い

少女「!?」


男「なので、僕は宗教には興味ありません。それじゃあね。」




少女「そうですか、ならば死になさい。神に代わり、私があなたを裁きます。」つ拳銃


男「え」



パァン…………

地面に空いた穴「」シュゥゥゥ……


男「ひ、ひぃぃぃ……」座り込み

少女「チッ、外れちゃいましたか。では、もう一発……」


男「ちょちょちょ、待って!?? いきなり何なの!? ここ日本!! 法治国家!! 公共の場だよ!? なんで拳銃なんか持ってるの!!??????」

少女「これから死ぬあなたには関係のないことです。さぁ、大人しく神の裁きを受けなさい。それがあなたにとっての幸福なのです。」

男「ちょっと待って!? せめて理由くらいは教えてよ! 僕何か悪いことしたのかな!? 神様バカにしたことなら謝るから……お願い、許して!!(涙目)」


少女「今さらしらばっくれるつもりですか? 心当たりがないとは言わせませんよ? あなたはとんでもないことをしでかしたんです……そう、、、」


少女「あなた、悪魔を召喚しましたよね?」

男「」

少女「いいでしょう。召喚した悪魔の元まで案内してください。それまでは生かしておいてあげます。」

男「あの……ひとついいですか? キミって一体何者?」

少女「私は……」



天使です。あなたを殺せという使命を受け、天界からやってきました。

彼女は残酷にも僕に淡々とそう言い放ったのだった…………『グラジオール』万事休す!

………………


悪魔「あ、やまだおかえり。みてみて、5段トランプタワーできた。すごいで……」

天使「あなたが魔界から召喚された悪魔ですね!? 覚悟!!」つ拳銃

男「逃げろダメ悪魔!! お前、殺されるぞ!?」

悪魔「え?」


パァン…………!


男「うわあああああああ!? ダメ悪魔ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」


シュゥゥゥ……(空中で停止した弾丸)



男「って、え? えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!??」


弾丸「」ポロッ……ポトリ……

天使「そ、そんな……神より与えられし『天使銃』が……効かない!?」


悪魔「まったくさぁ……めんどくさいなぁ……天使買ってきてなんて一言もいってないよ、やまだ?」

男「キミ、ただのダメ人間じゃなかったのか……」

悪魔「だから言ってるじゃん。『悪魔』だって。あー…久しぶりに力使ったから疲れちゃったよ。ふへぇ。」ダラァ

天使「くっ……ならば召喚者だけでも…!」チャキッ

悪魔「やめたほうがいいよ……怪我するって。」

男「うわぁぁぁぁ!? ヤバイ、死ぬぅぅ!? おい我が従僕よ!! はやく助けろ!! いや、助けてぇぇぇぇぇぇぇ!?」

天使「悪魔の言葉などに耳など貸しません! 死になさい、罪深き『グラジオール』よ!!」




パァン(銃暴発)


天使「きゃあああああああああああ!?」

悪魔「あーあ…だから言ったのに……その銃、もう私の力で使い物にならなくなってたのに……」寝っ転がり

男「ふぅ……助かったぁぁ でかしたぞ、我が従僕よ!!」ナデナデ

悪魔「ふふふ♪ やまだ、もっと褒めてよ! えへへ♪」ゴロゴロリーン


天使「きゅぅぅぅぅぅぅぅぅ……(気絶)」

……………………


捕まった天使「まさか天使であるこの私が悪魔とその悪しき召喚者に捕らわれるとは……屈辱ですね。」

男「どうしよっか。」

悪魔「さぁ? 正直どうでもいい……めんどくさいぃ……」


天使「いいでしょう…好きにしてください。どうせ、この天使である私の穢れなき身体を隅々まで蹂躙し、その行き場のない泥の塊のように溜まった性欲を全てぶつける気なのでしょう!? この卑劣なデビル童貞!」

悪魔「え、そうなの……やっぱり童貞だから……やまだ、見損なったぞ!」

男「キミたちは僕を一体なんだと思ってるの(困惑)」

男「僕がデビル童貞なのは何も関係ないでしょ。それよりこれからどうするのさ……」

悪魔「だから知らないって。そんなことよりうめぇ棒(チーズ味)は? ポテチとペプシもないんだけど。」

男「今はそれどころじゃないでしょ(怒) そんなのあとにしろって……」

悪魔「むっ…そんなのって、私にとっては今はうめぇ棒(チーズ味)の方が大事なの! ポテチとペプシもないと何もする気がおきないの!! どぅーゆーあんだすたーん?」

男「ダメだ、やっぱこいつ駄悪魔だよ……一瞬でも見直した僕がバカだった……」

悪魔「はやく! 今すぐ買ってきて。さもないと大声で泣き喚くよ? ご近所さんの噂になっちゃうよ?」

男「悪魔の癖にやることがショボい……そして絶妙に嫌だね、それは……」しぶしぶ

悪魔「はりーあっぷ。はしれ、やまだ!!」

男「ほんと何様なんだ……ちゃんと見張っといてよ。」スタスタ

悪魔「いってらー」ゴローン




天使「………………この天使である私を無視して漫才を繰り広げるなんて、なんて悪魔的所業でしょう……」

とりあえずここまで 天使の見た目は『AngelBeats!』の天使ちゃんをイメージしてます 見た目だけは

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