少女「どうも、隣の家に引越してきた斉藤といいます」

少女「突然ですみません…これ、おそばです」ｽｯ

男「あ、どうもありがとうございます…」(華奢な手だなあ)

少女「お隣なのでなにかあったら助け合いましょうね」ﾆｺ

男「はっ、はい…」ﾄﾞｷ

少女「では、私学校があるので失礼しますね」ﾀｯ

男「はいー」ﾊﾞﾀﾝ…

男「はー…あの子、かわいかったな」

男「隣に越してきたのか」

男「ずいぶんしっかりしてたけど…セーラー服着てたから学生かぁ」

男「俺の学生時代…いや人生なんてさえねーよなあ」

男「やめやめ！っと、やべぇ…バイトの時間だ」

男「行って来まーすと…」(誰もいねぇけど…)

バイト中

男「そーいやカギ掛け忘れた気がするわ」

友「そうなん？」

男「あぁ…泥棒でも入んなきゃいいけどなぁ」

友「逆にお前の部屋キレイ過ぎて泥棒なんてはいんないんとちゃうか？ｗ」

男「っせえ！」ｺﾞｯ

店長「もう上がりでいいぞー」

男「ありがとうございましたー」

男「ったく友の奴、俺をからかいやがって」

男「俺はからかわれるのが一番嫌いなんだよっ」ｲﾗｲﾗ

男「最近イライラしてんなー、俺…」

男「一応小魚でも買っとくか」

店員「まいどありー」


男「はー疲れた、ただいま…」ｶﾞﾁｬ

男(やっぱカギ忘れてたわ…)

幼女「…」ﾓｿﾓｿ

幼女「っぱ！」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ


男「……」ﾊﾞﾀﾝ

男「…アレ？」

男「今俺何を見たんだ」

男　ｶﾞﾁｬ

幼女　ｷｬｯｷｬ

男「おいおいおいおい…」

男「マジかよ」

男「なんでこんな小さい子が俺の部屋に…」

男(今日はハプニングがあり過ぎるよ…)

幼女「！」ﾋﾟｸｯ

幼女「あー、おとこだー」ﾄﾃﾄﾃ

男「うおっ！？」

幼女「おとこーおとこー」

男「な、なな…なんで俺の名前知って！？」

男(どこの子だよこの幼女は!!)

幼女「あのね、お姉ちゃんがおとこの名前教えてくれたんだよー」ﾆﾊﾟｰ

男「お、お姉ちゃん？誰だよソレ…」

幼女「知らないのぉーっ？」

幼女「おねえたんだよーっ」

幼女「セーラー服きてるおねえちゃんだよーっ」

男「えっ、セーラー服？」

男(もしかして、今朝バイト行く前に挨拶に来たあの子のことか？)

男「もしかして、きみ…名前は？」

幼女「あたしー？」

男「そ、そうそう。きみの名前」

幼女「さいとうまいだよー」

男「やっぱりーっ!!」(名字が斉藤ってことは…！)

男「きみ、もしかしてあのセーラー服の子の妹さん？」

幼女「そだヨーっ」ﾆﾊﾟｰ

男「でも…なんで俺の部屋に？」

幼女「だって…あそぶ場所がないんだもん…」ｼｭﾝ…

男「でも、いくら隣で鍵が開いてたとはいえ…知らない人の家に入っちゃダメだぞ」

幼女「ごめんなさい…」

男「そんなに落ち込まないでくれよ。ほら、じゃあ隣だし挨拶がてら家に帰ろうか」

幼女「えっ…」

幼女「やだっ!!あんなお家行きたくないっ!!」ｶﾞﾊﾞｯ

男「え、ええっ！？」ｶﾞｰﾝ

男「どうして家に帰りたくないんだ？」(よくわからーん!!)

幼女「だって…」

幼女「おにいちゃんがっ…こわいことするんだもん…」ｼﾞﾜｧｧ…

男「えええぇぇ！？」ｶﾞﾀｯ

男(怖いことをする人…がいるのか！？)

男「こ、怖いことって何だ？お兄さんいるのか？」

幼女「ままが新しくつれてきた恋人のひと…がっっ…」

幼女「あたしたちにこわいことするのっ…」ｸﾞｽｯ…

男「……」

男(おいおい…マジかよ…(2回目))

男「ママの新しい恋人って、君のお父さんってことか？」

幼女「…」ｺｸ…