美琴「アンタの……隣にいさせて」 (230)
初めまして。
上琴SSです。
初のSSなので、アドバイスがありましたら宜しくお願いします。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1361447003
とある高校入学式。
少女は、帰宅する為に校門に向かっていた。
「おーい。御坂ー。」
校門によりかかった少年は、少女の名前を呼ぶ。
少女、御坂美琴は少年を見つけ、小走りで校門に向かった。
美琴「アンタが待ってるなんて……雨でも降るのかしら?」
美琴は少年を見て笑いながら話す。
少年、上条当麻は苦笑いしながら答えた。
上条「三年生は早いんだよ。んで、今日はインデックスが待ってるからな」
美琴「じゃあ、買い物行かなきゃね。アンタも課題またあるんでしょ?」
上条「わかってらっしゃる。じゃあ行こうぜ。」
そう話し、二人は並んで歩きだした。
とあるスーパー。
上条がカゴを持ち、美琴が隣で食材を選ぶ。
これがいつものスタイルだ。
美琴「今日は何にしよっか?」
上条「久しぶりにハンバーグかな。御坂が作ったやつ美味いし。」
そんな上条の言葉に美琴は顔を赤くする。
美琴「っっ///し、仕方ないわねっ。美琴センセーが特製ハンバーグ作ってあげるわよっ。」
顔を赤くして、伏せながら話す美琴に上条は笑顔を向ける。
はたから見たら仲の良いカップルの二人。
それでも、二人の関係は以前と変わらぬ友達だった。
美琴「じゃあ、早く買って行かなきゃ。アンタがあの子に噛まれるわよ?」
上条「洒落にならん。」
そして二人は上条の寮に向かった。
上条の寮に着いた二人。
上条「ただいまー。」
美琴「おじゃましまーす。」
二人で食材を持ちながら上がる。
奥から白い修道服を着た銀髪の少女、インデックスが出てきた。
インデックス「みことー!待ってたんだよっ!今日は何食べさせてくれるのかな?」
インデックスの言葉に美琴は苦笑する。
美琴「インデックスー!今日はハンバーグよ。それと私より先に家主にお帰りくらい言いなさい。」
インデックス「あ、とーま。おかえりなんだよ。」
美琴に抱き付くインデックス。
そんなインデックスを見て美琴は笑顔になる。
上条「もういいですよ。上条さんはこの1年でこの扱いに慣れましたよ。」
インデックスと美琴を見て、少し項垂れながら上条は荷物を片付ける。
荷物を片付けながら上条は美琴とインデックスを見る。
笑い合いながら話している二人。
上条(そういえばアイツ等、いつのまにか名前で呼び合うようになったんだよな…)
美琴とインデックスの二人は、お互いを名前で呼び合うようになっていた。
そんな二人を見ながら上条は考える。
上条(いつからだったかな…アイツ等が仲良くなったの…)
上条は二人が名前で呼び合う事になった時を思い出していた。
なんかID変わった?
美琴が中3、上条が高2に進級した春。
上条はいつもの公園に行くと、ベンチに座りジュースを持って真剣な顔をしている美琴を見つけた。
上条「よーっす!御坂ー」
美琴「ふにゃっ!………ってアンタか…」
美琴は返事をした後、また何か考えているのか真剣な顔になり上条を見つめた。
上条「……あのー………御坂さん?」
美琴「……あぁ……なんでもない。アンタはどうしたのよ?」
上条「いやー御坂今から暇か?インデックスが御坂に会って話したい事があるらしくてな。悪いんだが家にきてくんねーか?」
頭を掻きながらそう話す上条に美琴は少し真剣になって上条を見つめた。
美琴「いいわよ?私もあの子に丁度用事があったから。」
上条「頼むから家で喧嘩するなよ。上条さんちの家電がサヨナラしてしまう……」
美琴「安心しなさい。ほら、早く案内して。アンタもまた課題あるんでしょ?」
美琴はそう言いながら立つ。
二人は上条の寮に向かった。
今日はここまで。
また明日投下します。
>>1です。
今日の分の書き溜め投下していきます。
上条の寮に着くと、インデックスが出てきた。
インデックス「いらっしゃい短髪。待ってたんだよ。」
美琴「こんにちは。丁度良かったわ。私もアンタに話があったのよ。」
二人はニコニコと話しながら会話をしているが、上条にとってその笑顔が怖い。
上条「さーて、上条さんは晩御飯の準備をするから二人はお茶でもの「とーま」ん……なんだ?」
インデックス「とーまは話が終わるまで外にいて欲しいんだよ。」
上条「お前なあ、晩御飯遅くなってもい「私が話しながら作るわよ」い……え?」
美琴「だから、私が話をしながら作るって言ってんのよ!」
インデックス「そういう事だから。とーま、短髪がでんわしたら帰ってきてね。」
二人は家に入り、鍵を閉めた。
上条「なんかもー不幸だー!」
そう言いながら上条は寮を離れた。
それから3時間程して、ようやく上条の携帯に美琴からの電話があった。
上条が帰宅すると、仲良く喋る二人。
そしてエプロン姿の美琴。
テーブルにある見事な料理。
上条「御坂さん?これ全部……」
美琴「なに?私が作ったわよ?」
上条「わかってるっ!ちなみにもしかして冷蔵庫の中身全部……?」
少し青ざめる上条。
美琴は笑いながら答える。
美琴「全部使う訳ないでしょ?私が買ってきたのよ。」
上条「美琴センセー!ありがとうございます!」
冷蔵庫の中身が安心だと分かり安心したのか、上条は美琴の手を握りブンブン振り回す。
美琴「っっち、ちょっと!ぁあ、アンタねえ!」
手を握られた事によって、美琴は真っ赤になりながらあうあうしている。
それを見たインデックスに上条が噛まれたりして、やっと晩御飯になった。
上条(あの時の晩御飯も旨かったんだよなー……御坂の手を…………ってぁあもう!)
そんな事を考えながら上条は笑い合いながら話す二人を見つめた。
上条(あの時御坂が帰る時にはもう名前で呼びあってたんだよな……)
美琴「それじゃあ今日はありがとうね。“インデックス”またね。」
インデックス「“みこと”また絶対きてね。待ってるんだよ。」
二人は笑いながら手を振る。
インデックス「とーま。みことを送ってあげないのかな?」
上条「今行くよ。御坂、送ってく。」
上条は上着を着ながらこちらにやってきた。
そんな上条を見て、美琴は申し訳なさそうに話す。
美琴「大丈夫よ。こっちの都合で追い出したりしちゃった訳だし。それに私はレベル5なのよ?」
苦笑する美琴に上条は笑いながら
上条「それでもさ。外だって真っ暗だし、女の子一人で帰すなんてこと出来ませんですよ?」
上条の言葉に反応した美琴はまた顔を赤くする。
それを不思議に思った上条は、手を美琴のおでこに持っていった。
上条「御坂大丈夫かー?顔赤いけど、熱……はねえな。どうした?」
美琴「っっふっ……ふにゃっ……」
そんな二人の姿を見て、インデックスはため息をつく。
そしてインデックスは上条に
インデックス「とーまはやっぱりとーまなんだよ」
上条(あの時の御坂はなんか変だったな……)
上条がニンジンを見つめながら思い出している。
ちなみに片付けは、帰ってきた時から進んではいなかった。
美琴「ちょろーっとアンタ。」
美琴の声で現実に戻ってきた上条。
気付くと、上条の顔の近くに美琴の顔があった。
美琴の声に反応した上条は、はっとする。
上条「っっってーみ、み、御坂さ、さん?ち、ちかっ」
上条の顔の近くに美琴の顔があった。
それに気付いた上条は焦ったように後ずさる。
美琴「……ばかね。私が片付けるからアンタは課題やっちゃいなさい。」
後ずさった上条を見て、美琴は少し寂しそうな顔をした後、上条にそう告げた。
上条は不思議に思いながらもテーブルまで戻った。
上条「なあ、インデックス。御坂はどうしたんだ?」
美琴の態度を不思議に思った上条は、インデックスに訊ねた。
インデックス「とーま。少し自分で考えるといーかも。」
上条「えぇ……」
呆れた顔をするインデックスに抗議しようとする上条だったが、なんとなく言葉をのんだ。
片付けが終わると、美琴はエプロンを着けて早速料理に取りかかる。
包丁の音が鳴り出した。
上条はテーブルで課題を片付ける。
その間インデックスは猫のスフィンクスと遊んだり、テレビを見ている。
美琴「わからない所があったら、すぐに聞きなさいよ。」
上条「はいよー」
この1年で出来たいつもの光景だった。
上条「御坂ー。ここは?」
美琴「待ってー。今行く…………っんっと、これはこうで……ここがこうなる。そうすると…」
上条「……こうで……こうか!」
出来た事により嬉しくて笑顔になる上条。
そんな上条を見て美琴も笑顔になった。
美琴「よくできました。じゃあご飯にしよっか。」
上条「……だな」
美琴の笑顔を見て、上条は少し心臓の音がはやまった気がした。
上条(…………気のせいだ……)
美琴が料理を運んでくる。
「「「いただきます(なんだよ)」」」
三人で食べ始める。
インデックスの量だけ凄い事になっているが、いつもの事である。
食べ終わると美琴はお皿を片付け始めた。
上条「御坂、俺やるからいいぞ?」
美琴「いいのよ。アンタは休んでなさい。」
美琴のそんな言葉に上条は申し訳なさそうになる。
上条「いつも悪い。」
美琴「だから、いつも言ってるでしょ?構わないわ。私は好きでやってるのよ。」
美琴の笑顔に、上条はまた少し心臓の音がはやまった気がした。
>>1です。
昨日はまさかの寝落ち……
その為朝投下(>_<)
また夜投下します!
乙です
ミコっちゃんとインちゃんの間でどんなやりとりがあったのか明かされますか?
美琴「それじゃあ私はもう帰るわね。」
美琴はそういって鞄を持つ。
上条も上着を持ち、玄関に向かう。
インデックス「みことー。また美味しいご飯作ってね!いつでも待ってるんだよ!」
美琴「勿論!また遊びに来るわね!」
二人の微笑ましいやり取りに、上条は笑顔になる。
美琴が靴を履くのを待ち、自分も靴を履いた。
上条「んじゃ御坂。送ってくぞ。」
美琴「お願いします。」
上条「じゃあインデックス。御坂送ってくるから。」
インデックス「みこと。とーまが変な事してきたら言うんだよ。噛みついてあげる。」
そんなやり取りを終えて、二人は寮を出た。
暗くなった外。
美琴と上条は、一定の距離を保ちながら静かに歩く。
上条「そういえば御坂、髪伸びたよなー。」
美琴をふと見た上条が話しかける。
中学3年になった時に美琴は髪を伸ばし始めたのだ。
今では、腰のあたりまである。
美琴「いつまでも間違えられたくないからね」
上条「……?まあ、妹達とは遺伝子レベルで一緒だがな」
美琴「それに……いい女になりたいからね。まずは形から?」
そういって笑う美琴の顔は、綺麗だがどこか影のある笑顔だった。
美琴「アンタは身長が伸びて、顔が少し大人っぽくなったくらいかしら。」
上条と美琴の身長差は15センチ程になっていた。
美琴「前は10センチも差なかったのにね」
上条「うるせっ。成長期なんですことよ!」
美琴は静かに笑い、また話し出す。
美琴「……ほんと、時間が経つのは早いわ……」
上条「……確かにな」
美琴「アンタと出逢ってあと2ヶ月ちょっとで2年になるのよ?アンタは覚えてないけど……」
上条「そうか……」
美琴は立ち止まり、真っ直ぐ上条の目を見つめる。
時間が止まった気がした。
上条は、美琴の目を離せなくなる。
美琴「何固まってるのよ。もう、寮に着くし、また明日学校でね」
美琴が目を反らし、立ち去ろうとする。
上条は咄嗟に美琴の手を掴んだ。
美琴「っっち、ちょっと?」
上条「……まだ少し距離あるだろ。寮の前まで送ってく。」
美琴「えっ?だ、大丈夫よっ!」
上条「いいから行くぞ。」
上条はそう言って、美琴の手を掴んだまま歩きだした。
心なしか、顔が赤い気がする。
美琴(もう少し……もう少しだけ、このままでいたい……コイツが……)
美琴は色んな事を考えながら、上条に引っ張られるように歩く。
やがて、何か決心したように上条の手を掴み直して隣を歩き始めた。
とある日曜日。
美琴は、喫茶店で紅茶を飲んでいた。
「よォ。待たせたなァ。」
美琴の目の前にきた少年。
白髪に赤い目。
学園都市最強の能力者、一方通行【アクセラレーター】だった。
美琴「随分待たされたわよ。待ち合わせから30分遅刻ね。」
一方通行「だァかァらァ、悪かったって言ってンだろ。」
一方通行は、そう言いながら店員にブラックコーヒーと告げると、美琴の向かい側に座った。
美琴「まあ、今日はいつもみたいにあの子達の事についてまず教えて頂戴。」
一方通行「打ち止め【ラストオーダー】は相変わらずだ。番外個体【ミサカワースト】は一人暮らし始めた。」
美琴「そっか。ねぇ、一方通行……」
一方通行「なンだよ。」
一方通行と話していた美琴はいきなり真剣な表情になる。
一方通行も美琴の真剣な顔に、何事かと真剣に向き合った。
美琴「アンタさあ……」
一方通行「あァ?」
美琴「打ち止めにさあ……」
一方通行「なンだよォ!」
美琴「手出してないわよね?」
一方通行「あァ?!なンでそうなりやがる!」
美琴は真剣な顔からニヤケた顔になり一方通行を見る。
美琴「だって中学生になるじゃない?昔の私みたいに……あ、でもアンタロリ「オィ!」……なによ?」
一方通行「何回言ェば分かる。俺はロリコンじゃねェ!ァのクソガキは家族だ!か・ぞ・く!」
美琴「そうなの?」
一方通行「恋愛感情はァりませン!」
美琴「……打ち止めに同情するわ……」
元々怖い顔が更に怖くなる一方通行に、美琴はジト目で見る。
その顔は、どこか儚げな顔をしていた。
一方通行「ォ前こそ、ァの三下とどォなンだよ。」
美琴「……なにも……変化なしよ……」
一方通行の言葉に肩を震わせる。
美琴は静かに目を伏せて答えた。
美琴「近づくと急いで離れて……隣を歩く時の距離も変わらない。」
一方通行「……」
美琴「たまに呼ばれてインデックスに料理作りに行ったり、アイツの課題てつだう……変わったのはこのくらいよ。」
一方通行「……そォか」
美琴の話に、一方通行は黙って静かに聞く。
最初は悲しそうな顔をしていた美琴は、吹っ切れたかのように苦笑いしながら話す。
美琴「……でもね、アイツが私を恋愛対象として見てないのは分かってるのよ。」
一方通行「……」
美琴「だから、アイツが隣に居させたい人が出来るまで、アイツの背中を押してあげる人が出来るまで……私がその役目を勝手にしたいだけ。」
美琴の言葉に一方通行は静かに聞く。
一方通行「……ォ前、イイ女になったじゃねェか。昔なら三下に寄ってくる女は蹴散らすくらィだったのにな。」
一方通行の言葉に美琴は自然と笑顔になる。
美琴「あら。惚れちゃうかしら?」
ニヤニヤしながらそう答える美琴。
一方通行は呆れた顔をする。
一方通行「勝手に言ってろ。」
美琴「何よそれ!」
真面目なやり取りから一変、二人はギャーギャーと騒ぎだし、いつも通りになった。
散々騒ぎ、会計を済ませて帰ろうとする。
店を出て美琴は一方通行を呼び止めた。
美琴「ねぇ、一方通行」
一方通行「……なンだ?」
美琴「……妹達を守ってくれてありがとう。」
美琴の言葉に一方通行は一瞬目を見開く。
心底びっくりしたように。
一方通行「……礼なンか要らねェンだよ。これは、俺の償いだ。」
美琴「それでもよ。アンタがあの子達を守ってくれるから、私は安心できる。」
一方通行「……」
美琴「あの子達の姉として……私が守らなきゃいけないんだけどね……」
一方通行「……オマエは確かに第3位だ。でもその前に女だろ。俺は妹達も守るが、オマエも守る対象だ。だから黙って守られろ。」
美琴「……ありがとう……」
二人はそう言ってその場を離れた。
一方通行は、美琴と離れた後考える。
こうやって二人で会うようになったのはいつからだったか。
美琴が中3の夏。
美琴は研究所の跡に来ていた。
花を持って。
美琴「……ここかな……」
美琴はある一ヶ所で立ち止まる。
そこは、亡くなった妹達が処分されていた所だった。
花をそこに置く。
そして美琴は手を合わせた後呟き始めた。
美琴「……あれから……実験をアイツが止めてから一年経ったわよ……」
美琴「……私がもっと早く気が付いてたら、アンタ達は助かったのかしら……」
美琴「……本当にっっごめん……ね……」
美琴は話すうちに涙を流す。
ふと電磁レーダーに反応があり、涙を拭いて美琴は後ろを振り向く。
美琴「……一方通行……」
一方通行「……オリジナル……」
それから二人で妹達の事を話し、たまにお互い妹達の報告をするようになった。
>>1です。
今日は投下ここまで。
また明日投下します!
何かアドバイスなどあったらお願いします。
>>1です。
少し投下。
一方通行(……あれからこうやって会うようになった……)
一方通行は思い出しながら帰宅する。
「おっかえりーってミサカはミサカは飛び付いてみたりーっ!」
一方通行「クソガキ……ったく」
一方通行は打ち止めの頭を撫でる。
その表情は、どこか辛そうな顔をしていた。
打ち止め「今日はお姉様と会ってたんだよね?ってミサカはミサカは確認してみる。」
一方通行「アァ……」
打ち止め「アナタはもしかして……」
一方通行「違げェよ。少し黙ってろ。」
二人はそのまま暫く黙った。
美琴は寮に帰宅する。
電源を切っていた携帯をつけ、メールの確認をする。
美琴「黒子からまた沢山……」
後輩の白井黒子からのメールを見ながら苦笑する。
見ていくと、上条からのメールがあった。
From 上条 当麻
Sub 忙しい所悪い
一方通行と会ってる所悪い。
課題がまた沢山……(-_-;)
終わったら来てくんねえか?
美琴「……ほんと馬鹿……」
From 御坂 美琴
Sub 馬鹿
今から行くわ。
晩御飯何が良いか考えときなさい。
あと私が行くまで課題少しでもやっておく事!
メールを送った美琴は、準備をして寮を出た。
上条は美琴からきたメールを見てふっと笑い、携帯を閉じた。
インデックスは、そんな上条を見て問いかける。
インデックス「ねぇとーま?みこと今日来るの?」
上条「ん?今から来るって。」
インデックス「とーま。まだ分からないの?」
上条「何がだ?」
インデックスは真剣な表情になる。
それにつられて、上条もまた真剣に返す。
インデックス「とーま。とーまにとって、みことはどんな存在?」
上条「御坂……お嬢様で、自販機にすぐ蹴り入れて……ビリビリばっかして……意外と可愛い物好きで……」
インデックス「……」
上条「レベル5の第3位で……強く見せてるけどやっぱり女の子で……危なっかしくて……弱くて……」
インデックス「……」
上条「女の子なのに戦争に乗り込んできたり……聖人と戦ったり…………俺の背中を押してくれる奴……だな。」
インデックス「ねぇとーま?少し自分の心とよく向き合ってみるといいんだよ。」
インデックスは、この話は終わりとばかりに玄関を向いた。
上条(自分の気持ち……ねぇ……)
インデックスとの話が終わると、すぐに美琴がきた。
インターホンが鳴り、上条はびくりと肩を震わせる。
美琴「来たわよー。」
インデックス「みこと!早かったんだね!」
美琴「インデックスがお腹空かせてると思ってね。昨日作ったクッキーも持ってきたわよ。」
インデックス「さすがなんだよ!」
美琴はインデックスと話すと、上条の方に目を向けた。
美琴「ってか、アンタはどうしたの?」
上条は美琴を見てボーっと考え事をしている感じだった。
上条「……いや……なんでもない……っよしっ!課題やろっと!」
美琴はそんな上条を不思議に思いつつ、上条の前に座り勉強を教える事にした。
美琴が帰宅した後、上条はふと昼間の事を考える。
上条(自分の気持ちか……)
゛とーまにとって、みことはどんな存在?゛
上条(優しくて……危なっかしくて……強いけど弱くて……)
゛ほら!早く解く!゛
上条(世話好きで……頭が良くて……)
゛アンタと私は同じ道を進んでいる゛
上条(あの時は嬉しかった)
゛守って頂けますか?゛
上条(わかってるさ……自分の気持ちなんて。ただ俺は……)
上条は考えながら眠りについた。
>>1です。
今日の書き溜めはこれで終了。
明日は忙しい為、明日以降に投下しにきます!
その時までに書き溜めをしておこう。
ではまた!
>>1です。
これから投下。
入学式から1ヶ月。
美琴は教室から窓の外をボーっと見ていた。
友人A「美琴!ボーっとしてどうしたの?」
美琴「……っあっ!いやー……ね。」
美琴の視線の先には、上条が友人達とからまりながら歩いている姿があった。
友人A「またあの先輩か。」
美琴「ち、ちがっ!たまたまよ!視線の先にあ、アイツがいただけでこれはっ!」
友人A「またそんな事言ってー。甲斐甲斐しく校門で先輩待ってたりするくせにー。」
美琴「えっいやっ、だから!」
友人にそう突っ込まれ、顔を真っ赤にさせながら否定する美琴。
友人A「そんなに好きなら早い所告白しちゃえば?」
美琴「だからっ!ち、違うってば!」
友人A「まあ、私は美琴がいつか話してくれる事を待ってるわ。」
友人の言葉に美琴は心底感謝する。
美琴「……ありがとう……」
とある日曜日。
インデックスは教会に来ていた。
ある人物に会うためである。
「久しぶりだね……インデックス……」
赤い髪に黒いマントの大男。
ステイル・マグヌスがインデックスに話しかけてきた。
インデックス「久しぶりなんだよ。ステイル。どうしたのかな?こんな所に呼んで。」
ステイル「君と話したくてね。」
インデックス「……私も、ステイルに話があったんだよ。」
ステイル「……君から話してくれるかい?」
インデックス「…………ありがとう……いつも……本当にありがとうなんだよ。私の側にいてくれて……私を助けてくれて……」
インデックスは少しずつ、色々と話だした。
インデックスが話している間、ステイルは黙り込み話を聞いている。
インデックス「……ステイルはなんの話だったのかな?」
ステイル「……君に伝えたい事があるんだ……」
6月某日。
美琴は上条宅にて、インデックスと二人でまったりと過ごしていた。
美琴「なんか久しぶりじゃない?こうやって二人でいるの。」
インデックス「そうかも。いつもとうまがいたからね。みことはとうまと二人の時多いでしょ。」
美琴「そうね……まぁ、アイツは何とも思ってないわよ。」
そう言って苦笑いする美琴に、インデックスは話し出した。
インデックス「みことはとうまが好きなのに、なんで好きって言わないのかな?」
美琴「前にも言ったでしょ?アイツにとって私は所詮友達。それに私はアンタ達の邪魔になる事はしないわ。」
インデックス「みこと。私はとうまに幸せになってほしいんだよ。」
美琴「私もそうよ。」
インデックス「でもね?勿論みことにも幸せになってほしいんだよ。」
美琴はインデックスにそう言われ、美琴は微笑む。
美琴「インデックス。ありがとう。私は今幸せだと思ってるわよ?」
インデックス「……そっか。」
美琴が帰宅して暫くすると、上条が帰ってきた。
インデックス「とうまおかえり!今日みことがきたんだよ!」
上条「んじゃ昼飯とか……」
インデックス「みことが作ってくれたんだよ!」
上条「やっぱりかぁ。御坂に悪い事したなあ。」
インデックス「とうま。羨ましい?」
インデックスにいきなりそう言われ、上条は不思議そうな顔をする。
上条「ん?まあ御坂の飯は旨いしな。つーかお前達昔はかなりいがみあってなかったか?」
インデックス「話そらしたんだよ。前はね……とうまがいたから。」
上条「……え?」
インデックス「みことだけには、とうまが取られると思ったんだよ。」
上条は真面目に聞く。
インデックス「とうま。みことにはね、他の、とーまのまわりにいるどんな女の人より……私は危険だと思ったんだよ。」
上条「……危険って?」
インデックス「さっき言ったとおり。とうまが取られる危険。」
上条はよくわからないような顔をする。
インデックス「前にとうまに言った事。とうまは自分の気持ち、わかってないのかな?」
上条「……気持ち……ねぇ……」
インデックス「早く決着つけるといいかも。」
それからインデックスは、別の話に切り替える。
上条は考え込んでいた。
上条は授業が終わり、校門に立っていた。
インデックスからの連絡で、美琴に会いたいというので待っていた。
上条(御坂こねーな)
待っていると上条の友人の、土御門元春と青髪ピアスがやってきた。
土御門「かみやーん。まだいたのかにゃー?」
青ピ「御坂ちゃん、まだこないん?」
上条「そうなんだよ。いつもならもう来てるんだがな……」
三人で校門で話している。
そうすると、校舎から美琴とよく一緒にいる友人が出てきた。
三人が見た為、その女の子はびくりとする。
上条「あー、悪い。いつも御坂と一緒にいる子だよな?」
「はい……」
上条「御坂まだ出てこないのか?」
「……今日、美琴休みなんですが……」
上条「……え?」
「風邪ひいて……」
上条「……そっか。わかった。ありがとうな。」
上条はそう言って友人にお礼を言う。
上条は校門で土御門達と別れ、美琴の前に寮に来ていた。
インターホンを鳴らすが、美琴はでてこない。
上条「御坂ー。上条だけど。大丈夫かあ?」
声をかける。
返事がないので、一応ドアノブに手をかけた。
ガチャリとドアが開く。
上条(まさか……倒れてたり……しないよな?)
そう思い中に入る。
中に入ると、美琴がベッドで苦しそうに眠っていた。
美琴「……ん……ぁれ?」
上条「御坂……悪いな起こしちまって。大丈夫か?」
美琴「なんで……アンタが……?」
上条「御坂の友達に休みだって聞いてな。いいから寝てろ。今タオル持ってきてやる。」
上条はそう言って、タオルを冷やし美琴の頭に乗せる。
ひんやりとした感覚に、美琴は目を瞑った。
上条は美琴が目を瞑った事を確認して、おかゆを作ろうと立ち上がる。
上条が立ち上がると、何か引っ張られる感じがした。
美琴「……そばに……いて?」
熱のせいか顔が赤く、目も涙目で美琴は伝える。
上条「ぁ……ぁあ。だ、大丈夫だっ!おかゆを作りに行くだけだって」
美琴「ちが、うの……手……繋いで……?」
上条「……わ、わかったよ。」
上条はそんな美琴を見て、うろたえながらも美琴の手を握る。
美琴「ありがと……」
そう言って美琴を眠りについた。
上条「寝たか……いつもこうやって頼ってくれたら良いのにな……」
頭を撫でながら上条は呟く。
上条「お前は自分だけで抱えすぎなんだよ……俺はお前を守るって約束したんだぞ?……だから頼れよ………………美琴…………お前を守る奴が出来るまで……俺は……守るから。」
美琴「……ぁれ?……タオル……」
上条「お、御坂。大丈夫か?目覚ましたか。」
美琴「……ぁ……ごめん……ずっと側にいてくれたの?」
美琴はそう言いながら、体を起こそうとする。
上条「いいから寝てろ。かなり熱あったんだからな。」
美琴「でも……」
上条「大丈夫だから。少し頼れって。」
美琴「……ごめんね?」
謝りながら美琴はもう一度布団をかける。
その姿を見て上条は笑いながら伝えた。
上条「ごめんなんていーからさ。早く治せよ。んでまた旨い飯食わせてくれ。」
美琴「……ありがと……」
二人は笑い合った。
上条が帰った後美琴はベッドで布団をかぶりながら考え事をしていた。
美琴(頼れ……かぁ…………なんか……嬉しい)
赤い顔をさらに赤くさせ、美琴は呟く。
美琴「やっぱり……アイツが好き…………でも……」
゛まだやる事がある゛
美琴「あの時の事……未だに覚えてる…………守れなかった私には……」
美琴は呟くのを止めて眠る事にした。
7月のとある日曜日。
美琴は一人買い物に来ていた。
セブンスミスト、下着売り場。
美琴がピンクの下着を手に取り見ていると、後ろからいきなり声がした。
「あら?第3位の超電磁砲はこんな可愛らしいの履くようになったのね。」
美琴はばっと後ろを振り向く。
美琴「アンタは……麦……野……沈利……」
麦野「久しぶりね。超電磁砲。」
かつての敵同士が出会った。
美琴「アンタ私に何の用?!まさかまたっ!」
麦野「あら、第3位は連れないわね。たまたま見かけただけよ。それよりアンタ時間ある?お茶しましょ。」
美琴「えっ?……っちょっと!」
麦野に手を引かれ、店を出る。
>>1です。
今日の書き溜めはこれで終了。
むぎのんが出てきました。
近いうち、あわきんやみさきちとも和解させたいなあと思ってます。
そして……
構想考えたが、このスレで二人がくっつくまで
いかないかもしれない……
ゆっくり時間が流れてって、最後にくっつくのが好き&書きたかったので……
それでもいい人は、これからも宜しくお願いします。
>>1です。
これから投下。
美琴と麦野は喫茶店にきた。
美琴「で。何の用よ?」
麦野「別に。かつての敵と懐かしみながらお茶でもと思ってね。」
麦野は笑いながら紅茶を飲む。
麦野「ねぇ、超電磁砲。アンタは今、幸せ?」
美琴「いきなり何よ。……幸せ……なのかしらね……」
麦野「私ね、アンタに嫉妬してたわ。」
美琴「……え?」
麦野は静かに、美琴の目を見て淡々と話し出す。
麦野「私より上の序列。闇を知らない。誰からも好かれて、尊敬されて。……私はね、アンタと闘った時、アンタも暗部に堕ちればいいと思った。」
美琴「……」
麦野「でもアンタは堕ちなかった。今じゃ幻想殺しの通い妻。羨ましいわね」
真剣な顔から一変、麦野はニヤニヤと言葉を続けた。
麦野「もうヤっちゃったのかにゃーん?」
美琴「は、はぁ?!あ、アンタねえ!」
麦野「超電磁砲。アンタはやっぱり暗部なんかに堕ちなくて良かったよ。」
美琴「……そうね……でも麦野さん?私はアンタも暗部なんかから抜けれて良かったと思ってるわよ。」
美琴は真面目に、麦野の目を見て答えた。
そんな美琴を見て、ニヤリと笑う。
麦野「ガキが言うねぇ。」
美琴「あら、オバサン。」
二人はそう言って笑い合った。
そこには、以前の殺伐とした空気はなかった。
麦野「さって。私は帰るわ。」
美琴「あ、麦野さん。連絡先……教えて。」
麦野「……アンタも馬鹿だね。」
美琴「なんかね……直感。アンタとならこれから仲良く出来そうな気がする。」
麦野「……いいわ。いつでも連絡してきなさい。」
美琴「ありがとう。」
二人は連絡先を交換し、別れた。
「あー!麦野!超やっと見つけましたよ!」
ショートで小さい少女が麦野にかけてきた。
麦野「絹旗。悪かったって。知り合いに会ってね。」
絹旗「知り合い?ですか?」
麦野はどことなく、寂しげな雰囲気になる。
麦野「……そうよ。昔の……」
絹旗「……麦野。今日は予定を変更して、フレンダの所に超行きましょう。」
麦野「……そうね。フレンダに会いたくなっちゃったわ。」
二人は静かに、歩きだす。
かつての友人を思い出して。
共に闘った思い出を胸に抱いて。
上条はその日、いつもより少し登校時間が遅かった。
走って教室に向かう。
急いで教室のドアを開けると青髪ピアスが土御門に追いかけられていた。
上条「……これは……どういった状況……でせうか?」
土御門「かみやん!こいつを掴まえるんだにゃー!」
青ピ「嫌やー!かみやん!どいてー!」
青ピの抵抗虚しく、土御門に掴まる。
土御門「さあ、堪忍して全部吐くんだにゃー!」
上条「いや、何があったんだよ!」
土御門「かみやん。こいつ昨日、常盤台の女の子と一緒にお茶してたんだぜい。」
上条「……ごめんひく……」
中学生と知って上条は青ピを軽蔑の目で見る。
青ピ「ちょっ!?中学生っつーても三年生やで?!」
土御門「うるせーリア充。爆発しやがれ!」
上条「……三年生?」
青ピの言葉に上条は聞き返す。
青ピ「そうやで。ツインテールで小柄の可愛い子。風紀委員【ジャッチメント】なんやで。」
上条「……あー。白井かぁ……」
青ピ「ま、まさか……黒子ちゃんまでかみやん病に?!」
上条「あほか。上条さんは白井に類人猿呼ばわりされてますよ……」
土御門「かみやんが御坂ちゃん取ったからだぜい。」
青ピに呆れる上条。
そんな上条に呆れたように土御門は言葉を発した。
土御門「あんな可愛い子を……」
上条「だから何回言ったらわかんだよ!上条さんと御坂は付き合ってねえよ!」
土御門と青ピはびっくりした顔をする。
二人は上条に問いかけた。
青ピ「はぁ?!ほぼ毎日一緒に帰ってるのに?!」
土御門「寮で勉強教えて貰ったり、ご飯作って貰ったりしてるのに?!」
青ピ・土御門「「しね!」」
二人から思いっきり殴られる上条。
土御門と青ピにボコボコにされた後、なんとか授業を終えて上条は美琴を待っていた。
美琴「あら。待たせちゃったわね。」
上条「いや、大丈夫だ……なあ、御坂。久々にあの公園に寄ってかねえか?」
美琴「いいけど……どうしたの?」
上条「ちょっとな……」
そして二人は歩きだす。
よくお金を飲み込む自販機がある公園に。
公園に着き、二人は飲み物を買ってベンチに座る。
なぜか人一人入るくらいの距離が空いていた。
上条「あ、そういやさ、最近白井と連絡取ってるか?」
美琴「ふぇっ?!あ、あぁ、昨日電話したけど……」
上条「いやさ、俺のクラスの……青ピ覚えてるか?」
美琴「……あー。うん。」
上条「なんか白井とお茶してたらしいぞ。」
上条の言葉に衝撃を受ける美琴。
心底びっくりしたようだ。
美琴「青ピ先輩と……あ、でも確かによく話にでてくるわね。」
上条「ってかなんで白井と知り合いなんだ?」
美琴「あー……」
美琴は何か言いづらそうにどもる。
そんな彼女を上条は見つめた。
美琴「……なんかね……一端覧際の時に黒子が職務質問したのが始まりらしいわ……」
上条「……あー。」
美琴の言葉を聞いて、上条はどもっていた理由に納得する。
美琴「でも……黒子、青ピ先輩の事話す時凄い嬉しそうなのよ。幸せそうに……」
上条「あの白井がね……早くくっつけばいいのに。」
美琴「心配いらないんじゃない?多分もうすぐ付き合うわよ。」
上条「そっか……」
会話を終え、二人は空を見る。
親友の二人を想って。
8月某日。
美琴はまた研究所跡に来ていた。
その手には花がある。
美琴「また今年も来たわよ……2年……早いわよね……」
花を置き、しゃがんで美琴は呟く。
美琴「やっぱりアンタ達の事は……今でも悔いに残ってる…………全員……助けたかった……何回謝ってもっ……許される事はないけどっっ……ごめん。」
涙を流しながら呟く美琴。
ふと気付くと後ろから人がやってきた。
美琴「一方通行……今年も来てくれたのね……」
一方通行「あァ……」
美琴「あ……ごめっ……こんな顔……」
一方通行「……悪ィ……」
美琴「……また妹達の話……聞かせて……じ、じゃあまたっ」
美琴はそう言って立ち去った。
一方通行は美琴が立ち去った後を見つめる。
そして、美琴が花を置いた所に花を置き、呟く。
一方通行「なァ……俺は……やっぱり人を好きになる資格なンかねェか?……」
呟いた後、一方通行はその場を立ち去る。
片手には置いた花と同じ物を持って。
上条は、ある路地裏に来ていた。
最初に妹達の死体を見た場所。
しゃがみ、静かに手を合わせる。
「よォ」
後ろから声が聞こえた。
上条が振り返ると、そこには一方通行が花を持っていた。
上条「一方通行……久しぶりだな……」
一方通行「あァ……」
上条「お前、研究所跡に行ったんじゃなかったのか?」
一方通行「行ったぜェ。三下。オマエはここに居ると思ったから来たンだよ。」
二人は立ち上がり視線を合わせる。
先に一方通行が口を開いた。
一方通行「上条。俺は……オリジナル…………御坂美琴が好きだ。」
上条「……そうか。」
一方通行「オマエには言っておく。まだオリジナルに伝えるつもりはねェ。後はオマエ次第だ。じャァな。」
一方通行はそう言って立ち去った。
一方通行が立ち去った後、上条はもう一度しゃがむ。
そして、小さな声で呟いた。
上条「……俺は…………どうすればいい……?」
上条は右手を握りしめる。
上条「俺は……アイツが……」
その顔は、何かをこらえるようだった。
夏休み最後の日。
上条と美琴は買い物に来ていた。
美琴「もう夏休みも終わりねー。」
上条「ほんと早かった。今年は不幸もなく終わりそうだなー。」
美琴「……二年前は大変だったわね……」
上条「…………あぁ。」
休憩していた喫茶店で二人は昔を懐かしむ。
美琴「あんな大変な夏休みはもうこりごりだわ。」
上条「同じく。」
二人は顔を見て笑い合う。
喫茶店から出た二人は、アクセサリーショップにいた。
美琴がネックレスを探したいと言った為である。
美琴「これも可愛いわね。」
悩みに悩んでいると、上条が一点を指差した。
上条「これ、いいんじゃないか?」
そこには、銀と金の色の二枚の長方形の板がついている物があった。
そこには、文字が書いてある。
゛ Драгоценные один
Dragotsennyye odin ゛
見た事のある文字だと美琴は考える。
手にとって見ていると、上条がふっとネックレスをとった。
上条「たまには俺が買ってやるよ。いつものお礼な。」
美琴「えっ?でも……」
上条「いいから。たまにはな。少しここで待ってろよ。」
そう言って上条はレジに向かった。
>>1です。
今日はここまで。
また夜にでも投下しにきます!
【ジャッジメント】ですの 乙
黒子青ピとかないわ
レジから戻ってきた上条。
なぜか、小さな袋を二つ持っていた。
上条「ほら。」
美琴「ありがと……アンタも何か買ったの?」
上条「あ、あぁ。これだよ。」
上条が袋から出した物は、美琴のより大きめの銀の長方形の板が着いたネックレスだった。
そこにはやはり文字が書いてある。
゛ Я не могу без тебя жить゛
美琴「……ねぇ、アンタその文字の意味知ってる?」
上条「……なんだろうな?上条さんはお馬鹿なのでわかりません。」
美琴「そっか……」
二人はネックレスをつけて店を出た。
その日、一方通行は自宅にいた。
いつものブラックコーヒーを飲み、考えこむ。
「はーい。一方通行。元気にしてた?」
いきなりドアが開き、ショートヘアの女性が入ってくる。
一方通行「なンだよ。゛番外個体゛」
番外個体【ミサカワースト】と呼ばれた女性は、ズカズカと入る。
そして、一方通行の隣に座った。
番外個体「……ねぇ、叶わないのを分かっててまだお姉様の事を追いかけるの?」
一方通行「……もうすぐ決着つくさ。」
番外個体「一方通行……」
一方通行「なンだ。」
番外個体は一方通行の目を見る。
二人の目が合った。
番外個体「ミサカの物になりなよ。」
一方通行「オマエなァ……」
番外個体「ミサカは……ずっとアナタを追いかけてたよ。アナタがお姉様を好きでも、ミサカは諦めない。振り向いてくれるまで。」
一方通行「勝手にしろ。」
夏休みが終わり、上条と美琴はいつもの公園にいた。
美琴「んで?インデックスがどうしたのよ?」
上条「なんか最近やけにそわそわしたり、携帯の使い方覚えたり……あとよく出かけるようになったんだよな。」
インデックスが最近様子がおかしいので、上条は美琴に相談する事にしたのだ。
美琴「……それってもしかして……」
上条「なんか心当たりあるのか?」
美琴「アンタは気付かなくて当然だわ……インデックスに直接聞きましょ。」
美琴は呆れたような目で上条を見る。
そして立ち上がり、二人で上条の寮を目指した。
上条の寮。
テーブルを三人で囲む。
インデックス「で?どうしたのかな?とうま、みこと。」
上条「あー、……んっとだな……」
上条は何か言いづらそうにどもる。
そんな上条を見て、埒があかないと思ったのか、美琴が切り出した。
美琴「最近インデックス、携帯覚えたりしてるんだって?もしかして……」
インデックス「あれ?言ってなかったかな。ステイルが今こっちの教会に手伝いに来てるんだよ。」
上条「ステイルが?」
美琴「ねぇ、インデックス。ステイルさんとは……」
インデックス「もうすぐステイルが来るよ。色々話があるんだよ。」
美琴は何か分かったように黙る。
上条は何も気付かないようだった。
美琴「ステイルさん。少しお聞きしてもいいですか?」
それまで黙っていた美琴が、いきなり口を開く。
その表情は何処か複雑そうな顔をしていた。
美琴「まさか、インデックスをイギリスに帰すとは言わないですよね?」
ステイル「……君の考えは?」
美琴の問いに、ステイルは逆に問いかける。
美琴「……インデックスは……友達です。コイツと一緒に住んでるけど、それはアナタ達の指示でしょ?私はまだ、インデックスとお別れなんてしたくない。アナタ達の都合で連れて帰るというなら戦うだけよ。」
美琴の言葉に、上条とインデックスは驚きを隠せない顔をする。
目を瞑って聞いていたステイルはふっと笑った。
ステイル「勿論そんな事はしないさ。今、色々手続きをしている。少なくとも上条当麻が高校を卒業するまでは、悪いがこの子を頼む。」
美琴「ありがとう。」
その後は、四人でご飯を食べ、美琴が帰る時間になった。
>>115間違えた。
上条「……はぁ?!」
ステイルの言葉に驚く上条。
頭が混乱するも、助けの美琴とインデックスは台所で二人仲良く話している。
上条「……えと……付き合ってるって事だよな?」
ステイル「そうだ。」
上条「……そうか。インデックス。お前もステイルの隣に座れ。御坂もこっちに来てくれ。」
驚いたものの、上条はインデックスと美琴を呼ぶ。
紅茶を入れた二人は、言われたように座った。
上条「悪いな。…………なあステイル……インデックスを守れるか?」
上条は真剣な目でステイルを見る。
ステイルとインデックスもまた、そんな上条を見つめた。
ステイル「勿論守るさ。以前と同じ過ちは犯さない。」
上条「……それならいいんだ。インデックス……ステイルに幸せにして貰え。」
ステイルの真剣さ。
それが分かった上条は、ニカッと笑いインデックスにそう伝える。
彼女もまた、いつもより幸せそうな笑顔で頷いた。
あー。
すいません。
>>114の続きから。
インターホンが鳴る。
上条が出ようと立ち上がる前に、インデックスが急いでかけていった。
上条「なんなんだ?」
美琴「アンタ……ほんっとーに鈍感なのね。」
上条の問いかけに、美琴は呆れた声で答える。
少しすると、インデックスとステイルが入ってきた。
美琴「私、お茶入れてくるわね。」
上条「あ、あぁ。」
美琴は立ち上がり、台所に向かう。
ステイル「久しぶりだね。上条当麻。」
上条「久しぶりだな……ステイル。」
ステイル「今日は君に話があってね。」
上条「珍しいな。」
ステイル「今…………インデックスと交際している。」
上条「……はぁ?!」
ステイルの言葉に驚く上条。
頭が混乱するも、助けの美琴とインデックスは台所で二人仲良く話している。
上条「……えと……付き合ってるって事だよな?」
ステイル「そうだ。」
上条「……そうか。インデックス。お前もステイルの隣に座れ。御坂もこっちに来てくれ。」
驚いたものの、上条はインデックスと美琴を呼ぶ。
紅茶を入れた二人は、言われたように座った。
上条「悪いな。…………なあステイル……インデックスを守れるか?」
上条は真剣な目でステイルを見る。
ステイルとインデックスもまた、そんな上条を見つめた。
ステイル「勿論守るさ。以前と同じ過ちは犯さない。」
上条「……それならいいんだ。インデックス……ステイルに幸せにして貰え。」
ステイルの真剣さ。
それが分かった上条は、ニカッと笑いインデックスにそう伝える。
彼女もまた、いつもより幸せそうな笑顔で頷いた。
美琴「ステイルさん。少しお聞きしてもいいですか?」
それまで黙っていた美琴が、いきなり口を開く。
その表情は何処か複雑そうな顔をしていた。
美琴「まさか、インデックスをイギリスに帰すとは言わないですよね?」
ステイル「……君の考えは?」
美琴の問いに、ステイルは逆に問いかける。
美琴「……インデックスは……友達です。コイツと一緒に住んでるけど、それはアナタ達の指示でしょ?私はまだ、インデックスとお別れなんてしたくない。アナタ達の都合で連れて帰るというなら戦うだけよ。」
美琴の言葉に、上条とインデックスは驚きを隠せない顔をする。
目を瞑って聞いていたステイルはふっと笑った。
ステイル「勿論そんな事はしないさ。今、色々手続きをしている。少なくとも上条当麻が高校を卒業するまでは、悪いがこの子を頼む。」
美琴「ありがとう。」
その後は、四人でご飯を食べ、美琴が帰る時間になった。
美琴が帰宅する時間になったので、上条はいつも通り送る。
二人で並んで歩くいつもの道。
どことなく、いつもより距離が近い気がした。
上条「いやー。しかし、インデックスとステイルがねー。」
美琴「最近のインデックスを見てれば分かるわよ。恋する乙女の目。……何?インデックスを取られて寂しくなっちゃった?…………失恋とか……」
上条「あー、寂しいのは本当だな……可愛い妹を取られた……いや娘か?そんな気分だな。」
美琴「そっか……」
上条「御坂にもいつかはそんな時がくるんだろうな……」
美琴「……」
上条「まあ、御坂と付き合うなら一方通行を倒せるくらいの奴じゃないとな!」
美琴「そんなの………………なぃ」
上条「ん?どうした?」
美琴「なんでもないわっ」
そう言って美琴は駆け出す。
二人の距離が空いた所で、美琴は後ろを振り返った。
月に照らされる彼女は、どこか儚げで……泣きそうで……それでいて笑顔だった。
美琴「アンタに好きな人が出来たら……私は全力で応援するわ。だからその時まで……」
笑顔から一変して、辛そうな、何かを堪えるような顔になる。
それでも、美琴は言葉を続けた。
美琴「……アンタの……隣にいさせて……」
>>1です。
とりあえずここまで。
最近リアルタイムが忙しい。
今日はまた時間が空き次第投下しにきます!
>>1です。
これから投下。
上条は言葉に詰まる。
目の前の彼女に何て言ったらいいのか…
自分の気持ちはなんなのか……
美琴「……変な事言って悪かったわね。今日はここまでででいいわよっ……じ、じゃあまたねっ」
涙目になり、立ち去ろうとする美琴。
気付くと上条は美琴を抱き締めていた。
美琴「ち、ちょっとっ!アンタっ「少し黙ってろ。」はぁ?!」
上条「少し……黙ってこうさせてくれ。」
美琴「なんで……アンタはいつもいつも……」
上条「俺は……お前が自分から離れるまで……隣にいるから……だから…………そんな泣きそうな顔するな。」
美琴「アンタって……本当にバカ…………」
二人はそれから少しの間抱き締め合った。
上条は美琴を送った後、帰宅しながら考える。
美琴が泣きそうになった理由……
自分の気持ち……
一方通行の言葉……
上条「俺は……アイツが…………」
上条はその先を言わない。
言葉を飲んで家に向かった。
美琴はその日、白井黒子と共に街を歩いていた。
美琴「そういえば黒子、青ピ先輩とどうなのよ?」
黒子「なっ……お姉様。それは聞かないで下さいまし。」
美琴「あら。私は何も聞かされてなかったのよ?お姉様にそんなに言えない事かしら?」
黒子「わかりましたわ。……といっても、たまにお茶するだけですのよ?他愛ない話をして。」
黒子は顔を赤らめながら話す。
そんな彼女を見ながら美琴はニコッと笑った。
美琴「そうなの?ってか、職務質問した相手とどうしてそうなったのよ」
黒子「それは内緒ですの。わたくしと、あの方の二人の秘密ですわ。」
そう言って二人は笑う。
二人はベンチに座り、話を続ける。
黒子「お姉様は……以前のままですの?」
美琴「痛い所突くな……変わらないわよ…………でもね……アイツに好きな人が出来るまで……それまでは隣にいさせてって伝えた。」
苦笑いしながら言う美琴。
そんな美琴を、心配そうに黒子は見つめる。
美琴「後悔しないと言えば嘘になる。でも……あの時助けられなかった私にそんな資格はないの。」
黒子「お姉様は…………お姉様はそれでよろしいんですの?!」
美琴「良くないわよ……でも……私ではアイツを幸せになんて出来ないの…………」
辛そうな顔をする美琴。
いきなり黒子は立ち上がった。
黒子「お姉様。わたくしは、お姉様にどんな枷があるのかは分かりません。でも……以前のお姉様なら相手に真っ直ぐにいましたわ。」
美琴「……」
黒子「自分の気持ちに素直になって下さいまし。どんな結果でも……あの殿方なら、必ずどんな形でも、お姉様の気持ちに答えてくれますわ。」
美琴はニコッと笑う。
美琴「ありがとう。黒子。考えておくわ。アンタも頑張りなさい。」
黒子は、何か納得がいかないような顔をする。
それも直ぐに切り替え、二人はまた歩きだした。
上条はとある人物との待ち合わせの為、喫茶店にいた。
「上条!待たせたな!」
茶髪でガタイの良い青年。
浜面仕上が上条の所にきた。
上条「浜面の方が遅いとか珍しいな。」
浜面「とある女王様にパシられ……ビームから逃げてきたんだよ!」
上条「なんつーか……お前も不幸だな。」
浜面「うるせー。ってか相談ってなんだよ。」
上条は、自身の相談の為、浜面を呼び出した。
そんな彼に、話しやすいように浜面は問いかける。
浜面「まあ、俺に聞いた所で力になれるかはわかんねえけどな。それでも良いなら話せよ。」
上条「悪いな。なあ…………お前って彼女の事好きになったのって……好きって気づいたのっていつからだ?」
上条の相談に浜面は目を丸くする。
浜面「なんかもっと深刻なのかと思ったわ。……あー、気づいた時かあ……」
浜面は悩みながら答える。
浜面「守りたいと思ったんだよ。他の何より。その時に滝壺の事を好きだと気づいたな。」
上条「んー。やっぱわかんねえ……」
浜面「わかんねえか。でも上条もさ、守りたい人くらいいるだろ?俺はそれが滝壺だったんだよ。」
上条は悩む。
そんな上条を見て浜面は笑う。
浜面「まあ、じっくり考えろよ。鈍感には難しいかもしんねえかもな。」
上条「うっせ。」
二人はそれから暫く語り合い解散した。
美琴は学校帰りにいつもの公園に来ていた。
座ってジュースを飲みながらほっと一息をつく。
ふっとスカートの下に違和感を感じた。
スカートの下の短パンがない。
「あらー。また短パン。いい加減やめたら?」
美琴「アンタっ! 結標淡希!ってか短パン取るなっ!」
赤い髪が特徴的な。
座標移動【ムーブポイント】 結標淡希がそこにいた。
結標「女らしくなったと思ったら未だに短パン装備だなんて。相変わらずね。」
美琴「うるさいわね。落ち着かないのよ。アンタは何の用よ?!」
結標「あら。攻撃的。あなたの後輩さんが私がいた霧ヶ丘に来る事になったのよ。見かけたから報告にね。」
美琴「知ってるわよ。ってか見かけたからって短パン取らないでくれるかしら?」
二人共好戦的である。
にらみ合いが続くも、笑いだした。
美琴「相変わらずね。結標さん。」
結標「あなたこそ。しかしあなたにさん付けで呼ばれる日が来るなんて。びっくりね。」
美琴「あら。黒子の先輩ですもの。あの子に色々教えてあげて頂戴。」
二人は笑う。
その姿はかつての敵と思えなかった。
美琴「しかし最近昔の敵とよく会うわね。」
結標「あら。あなたにそんなに敵いたかしら?」
結標の言葉に顔を暗くさせながら美琴は答える。
美琴「いるのよ。ビーム撃ってくる怖いお姉さんとか。なんかアンタに会ったから近いうち性格破棄した金髪お嬢様に会いそうだわ。」
結標「なんか……アナタも苦労してるのね。そういえば誰かと待ち合わせかしら?」
結標は暗くなった美琴を見て話を反らす。
その顔はニヤリとしていた。
美琴「あー、ちょっとね。」
結標「……幻想殺し……」
結標の言葉に顔を赤くする。
そんな顔を見て結標は少し笑う。
結標「そこに来てるし、私は失礼するわ。…………あ、一つ貰ってくわね。」
美琴「えっちょっと!っっっておい!」
結標はすぐに座標移動で消える。
美琴の顔はなぜか真っ赤になっていた。
直ぐに上条が近寄ってくる。
上条「御坂ー。どうした?顔赤いけど。」
美琴「ち、ちょっと待って!」
スカートを押さえ、キョロキョロしながら上条に叫ぶ。
上条の後ろに結標の姿を見つけ、電撃を放とうとする美琴。
上条「あれ?目の前に……」
上条の頭の上に、何やらピンクの布が落ちてきた。
美琴「あっ!」
結標「幻想殺しにプレゼントよ。」
ニヤニヤ笑い、結標は姿を消した。
上条「なんだこれ…………っっ!」
布を拾い、よく見ると上条は顔を赤くする。
その布と、顔を赤くした美琴。
上条は交互に見る。
上条「あの…………み、御坂さん?」
美琴「…………じろじろ見ないで返せこのやろー!」
上条「えーっ?理不尽なっ!」
美琴は電撃を放つ。
上条はそれを幻想殺しで打ち消す。
上条「ってかなんでパンツ?!……あっ…………ま、まさか……御坂今……」
美琴「考えるな馬鹿。は、早く返す!」
上条「あ、あぁ。…………でも……」
美琴「な、何よ!」
上条「ゲコ太じゃなくなったんだな。」
美琴のパンツをじっくり見た後、上条はぼそりと呟く。
ふと美琴を見ると、顔は笑顔だが、周りに黒いオーラが漂っていた。
上条「あ、あの…………御坂?」
美琴「死にさらせー!」
また二人の追いかけっこが始まった。
そんな二人を影から見て、結標はくすりと笑う。
結標「なんか羨ましいわね。」
ふと、結標は手にある忘れ物を見つけた。
それを見てまたニヤリとする。
結標「返し忘れは、やっぱり頭の上ね。」
そして今度は美琴の短パンが上条の頭の上に落ちていった。
結標「あーあ。私も彼氏欲しいわね。」
今度こそ結標はその場を立ち去った。
二人は追いかけっこが終わり、川原で息を切らせた。
上条「な、なんか、久しぶり……には、走ったな。」
美琴「ほん、と、ね……」
息を整え、二人は笑う。
上条「やっぱこうやってるのも楽しいな。」
美琴「ほんと……」
上条「こうやって……御坂といる時間も、インデックスと三人でいる時間も……好きだな。」
上条の笑顔。
美琴は顔を赤くしながら上条を見る。
上条「さっ、早く買い物して帰ろうぜ。インデックスが待ってる。」
美琴「あ、ち、ちょっと!待ってよ!」
二人はまた走り出す。
>>1です。
今日はここまで。
また投下しにきますっ!
これはいいラブコメ
あわきんGJだ
乙
俺の頭の上にもパンツ降ってこないかな
みこっちゃんのパンティーおーくれっ(つД`)ノ
10月とある日曜日。
上条とインデックスは、珍しく二人で過ごしていた。
インデックス「ねぇとうま。今日はみことこないの?」
上条「今日は御坂も忙しいんだよ。」
インデックス「つまんないー。」
上条「お前なあ。……そういや、ステイルと付き合うきっかけってなんだったんだ?」
インデックス「ん?前会いに行った時なんだよ。」
インデックスは彼との思い出を語りだした。
ステイル「君に伝えたい事があるんだ。」
ステイルはそう切り出した。
その顔は、不安と懺悔、色々な表示が複雑に絡まりあっていた。
インデックス「どうしたのかな?ステイル。」
ステイル「君が記憶を失った原因は僕だ。守りたいが為に、結局君を傷つけてしまった。」
インデックス「……」
ステイル「最初は、彼に……上条当麻に君を守って貰うつもりだった。僕は陰から見守るつもりだった。だが、段々それでは満足出来なくなってしまったんだ。」
インデックス「……」
ステイル「これから君を……きちんと僕の手で守りたい。君が…………好きだ…………僕に君を守らせてくれないだろうか?」
インデックス「……ステイル…………それ、プロポーズにしか……聞こえないんだ……よ……」
インデックスは涙を流す。
それでも彼女は笑顔だった。
インデックス「ステイルとの記憶が……私にはないんだよ?そんな……そんな私でもいいの?」
ステイル「君じゃないと駄目なんだ。君がいいんだよ。」
二人はそう言って抱きしめ合った。
インデックス「これが始まりなんだよ。」
遠い目をして語るインデックス。
ふと上条を見る。
上条「うーわー。なんか……なんなんですか?!その純愛ストーリーは!」
インデックス「とうまうるさいんだよ。」
上条「妹に先こされた気分だわ。」
インデックス「鈍感が悪いんだよ。」
二人は笑い合う。
いつも通りに。
美琴はその日、全速力で街を走っていた。
短パンがちらつき、その顔は般若のようになっている。
美琴「あーもうっ!うざいっ!」
年代は様々。
男女問わずに追いかけられている。
美琴「なんでアイツに会っちゃったかなー」
ブツブツと言いながら逃げる。
「あっ☆御坂さんみーつけたっ☆」
金髪のロング。
身に纏う格好はお嬢様そのものだ。
食峰操祈。
レベル5の第5位がいた。
美琴「食峰っ!アンタねえ、前にも言ったけど人の事追いかけるのに能力使うな!」
食峰「だってー御坂さん、私の事見た瞬間全速力で逃げるんだもん☆」
美琴「だもん☆っじゃねーよ!なんで追いかけてくんのよ!」
食峰「えー。御坂さんとお話したかったのよ。」
美琴「わかった。わかったからもう能力使って人の事追いかけんじゃないわよ!」
二人は喫茶店に入る。
美琴「で。なんなのよ!」
食峰「いやーん御坂さん怖いー☆」
美琴「アンタ一辺焼かれとく?」
食峰の言葉に美琴は笑顔ながらも、顔をひくつかせる。
そんな彼女の顔を見ても、食峰は平然と笑っていた。
食峰「そんなに怒らないで。久しぶりに話したかったのよ。アナタとは結局関係が変わらないままお別れしちゃったし?」
美琴「あら。今さらね。」
食峰「御坂さんつれなーい。そんなんだとあのツンツン頭の人に嫌われちゃうぞ☆」
美琴「っっっ!ってかなんでアンタ知ってんのよ!」
食峰「私の情報網甘く見ないで欲しいわぁ。」
美琴「…………アンタに知られてるって…………学園都市中に知れ渡ってそうだわ…………」
ケラケラ笑う食峰を前に美琴は項垂れる。
食峰「でも意外。御坂さんならもっと押すかと思ってたわ」
美琴「それどういう意味?」
項垂れながらも食峰をじっと見る。
食峰「アナタらしくないって事よ。ハードルを乗り越える前に諦めるなんて。」
美琴「そうかしら。」
食峰「結果なんて分からなくて当たり前よ。今の御坂さんとは張り合いがないわぁ。」
美琴「うっさいわね。」
食峰「ねぇ御坂さん?アナタも本当に鈍感。素直になりなさいな。道が見えるのはそれから。」
美琴「……アンタからそんな言葉が出てくるなんて……気持ち悪っ」
食峰「やぁっといつもの御坂さんになったわぁ。少し感謝して欲しい気分☆」
美琴「…………ありがとう」
そう言って二人は笑う。
食峰「じゃあねっ☆御坂さん」
美琴「またね。食峰。今度は普通に話しかけて頂戴。」
食峰「善処するわっ☆」
二人は喫茶店から別れた。
互いに笑顔で。
食峰は一人歩く。
以前のような取り巻きはいない。
食峰「御坂さん……頑張りなさい。」
仲良くしたかった人物。
彼女を想い呟いた。
上条は喫茶店である人物を待っていた。
「待たせたなァ。」
一方通行である。
彼は上条の前に座る。
上条「一方通行。話しってなんだ?」
一方通行「三下。オマエは本当にオリジナルの事をなンとも思ってねェのか?」
上条「………わかんねぇよ………こんな……気持ち初めてなんだよ。」
一方通行「呆れるなァ。呆れて物も言ェねェよ。俺は明日、オリジナルに気持ちを伝える。」
上条「………そうか……」
一方通行「話はそれだけだ。三下………オマエの気持ちはその程度か?」
上条「なに言って………」
一方通行「後はテメェで考えろ。じゃァな。」
一方通行はそう言って立ち去る。
残された上条は一人うつむいた。
とある日曜日。
美琴はいつもの喫茶店に向かった。
喫茶店に着くと、いつも遅れてくる一方通行がすでに店内にいた。
美琴「待たせちゃったわね。いきなりどうしたの?」
一方通行「いや、いきなり呼び出して悪ィな。」
美琴「別に構わないわ。暇だったしね。」
一方通行「たまにはよ………映画にでも行かねェか?」
美琴「……へ?」
一方通行の言葉に美琴は目を丸くさせる。
美琴「……構わないけど………」
一方通行「そォか。」
それから二人は妹達の話をし、喫茶店を出た。
喫茶店から出た二人は映画を見た。
それから歩いていく。
たどり着いた先は研究所跡だった。
美琴「一方通行?」
彼女に背中を向け歩いていた一方通行は立ち止まる。
そして彼女の目を見つめた。
一方通行「オマエはさ、俺を恨ンでるかもしれねェ。それでも俺はオマエを守りたいと思った。」
美琴「………」
一方通行「オマエが……好きだ。一人の女として。」
美琴「一方通行………私は……」
一方通行「三下が好きなンだろ?」
一方通行の言葉に美琴は頷く。
彼はいつもは見せない笑顔になった。
一方通行「そンなの分かってるンだよ。ただ俺は伝えたかった。それだけだ。」
美琴「ごめん………」
一方通行「謝るな。俺はオマエが幸せならそれでイィ。オマエは三下に気持ち伝えろよ。怖がるな。レベル5がそンな事で悩むンじゃねェよ。」
一方通行の言葉を聞き、美琴は涙する。
彼は笑い、美琴の頭を撫でる。
一方通行「ほら、早く行け。三下に思いを伝えてこい!」
美琴「ありがとう!一方通行!」
そう言って美琴は走り出す。
美琴を見送った一方通行は何処かに電話をかけ始めた。
一方通行「おゥ。三下の所に向かったぞ。作戦通りヨロシク頼むな。」
一方通行は電話を切って空を見上げた。
一方通行「さァ、最高の告白タイムだぜェ」
一方通行と美琴が会っている時間。
上条は自宅でテーブルに顔を伏せて考え事をしていた。
インデックスはそんな上条を見て話しかける。
インデックス「ねぇ。とうま。何をそんなに悩んでるのかな?」
上条「あー………いや、なんでもねえよ。」
インデックス「とうま。あくせられーたーとみことが会ってるのが気になるのかな?」
上条「………ちげえよ。」
インデックス「じゃあなんでそんなに辛そうなの?」
上条「………一方通行が今日御坂に告白するんだと………それで……インデックスの時みたいに寂しくなっただけだ。」
インデックス「とうまはそれでいいの?みことがもしあくせられーたーと付き合っても笑っていられる?」
少し声を荒げるインデックスに上条はまた顔を伏せる。
上条「アイツが選んだ道なら………俺は応援するさ。」
インデックス「………とうまもみことも本当に馬鹿なんだよ。」
上条「は?」
インデックス「とうま、一年前の話をしてあげる。」
インデックスはそう言って、二人が名前で呼びあうようになった日の事を話し出した。
上条を部屋から追い出した後、二人はテーブルを挟んで座る。
インデックス「短髪。いきなり呼んだのに来てくれてありがとうなんだよ。」
美琴「別にいいわよ。私も丁度アンタに用事があったから。」
インデックス「短髪の用事は何かな?」
美琴「私からなのね………魔術についてよ。」
インデックス「そっちか。私はてっきりとうまとの関係を聞かれると思ってた。」
美琴「気になるわよ?でも私は……アイツの彼女でもなんでもない。」
インデックス「わかったんだよ………」
それからインデックスは魔術について話す。
自分の置かれている状況も一緒に。
美琴「そっか。ありがとう。」
話しを聞いた美琴はインデックスにお礼を言う。
インデックス「いいんだよ。次は私の質問。………短髪は、とうまの事をどう思ってるの?」
美琴「やっぱりそれか………………アイツは………大切よ。何よりも。でもね………」
美琴は質問に答える。
一息ついてもう一度話し出した。
美琴「でもね、アイツが幸せなら私は何もいらないの。いつも不幸って言ってるアイツが笑っていられれば良い。アイツの幸せを守りたいのよ。」
インデックス「短髪………」
美琴「アンタ達の邪魔はしないわ。ただ、私は自分に誓ったのよ。」
インデックス「………」
美琴「アンタがアイツの帰りを信じて待つなら、私はアイツの背中を押す。そして、アイツの帰る場所を守るってね。」
インデックス「そっか………ありがとう………みこと」
そして二人の会話は終わった。
インデックス「これが私とみことが話した内容。とうま。とうまにとってみことはどんな存在?」
上条は思い出す。
今までの美琴の言葉を。
゛きっとアンタに生きて欲しいんだと思う゛
゛私だって戦える!アンタの力になれる!゛
゛今度は一人じゃない。゛
゛アンタと私は同じ道を進んでいる゛
いつだって自分の為に………
゛いくらのまれたの?゛
゛無視すんなやゴラアァァァ゛
゛罰ゲームよ゛
゛勝負しなさい゛
御坂といる時は楽しくて………
゛たすけてよ………゛
゛守っていただけますか?゛
約束した………
上条は立ち上がる。
上条「インデックス!俺、行ってくる!」
インデックス「頑張ってとうま!」
上条が駆け出した後、インデックスは電話をかける。
インデックス「こっちも成功したんだよ。後はお願いね」
電話を切り、インデックスはニヤリと笑う。
インデックス「どうせなら、最高に良い告白にするんだよ」
>>1です。
とりあえずここまでっ!
やっと告白キタコレです。
これからも宜しくお願いします!
>>1です。
これから投下。
美琴は走りながら今までの事を考える。
゛なんだコイツ゛
゛不幸だあぁぁぁぁ゛
゛ほら、こうしてやるっ゛
楽しかった………
゛何してんだよ゛
゛お前は笑ってていいんだよ゛
゛誇るべき事なんだ゛
助けられて………
いつだって誰かを守って傷付いて………
゛御坂美琴とその周りの世界を守る゛
ほんと馬鹿な約束………
美琴「ほんっとにっっ馬鹿!」
上条は走る。
いきなり目の前に土御門と青ピが現れた。
土御門「かみやん!」
上条「なんだよ!俺は急いでるんだよ!」
青ピ「告白するんやろ?だったらこれ!」
花束を渡される。
土御門「絶対成功させてこい!」
上条「サンキューな!」
そして上条はまた走りだす。
美琴は走る。
目の前には、レベル5の二人。
麦野と食峰が現れた。
食峰「御坂さーん☆そんな格好で行くつもり?」
麦野「もう少しまともな服はなかったのかにゃーん?」
美琴「うるさいわねっ!今アンタ達の相手してる暇ないのよ!」
美琴は臨戦態勢になる。
食峰「結標さん、やっちゃってー☆」
美琴の後ろから結標が現れる。
そして、一瞬で美琴の服が変わった。
真っ白の、膝竹のワンピース。
麦野「これくらい可愛い格好で告白しなさい!」
美琴「………ありがとっ」
結標「わかったら早く行く!」
美琴はもう一度お礼を言って走った。
「上条!」
走っていると、また呼び止められる。
上条「今度は浜面かよ!」
浜面「お前そんな格好で行くつもりか?こっちにこい!」
浜面にてを引かれ、ワゴン車に乗る。
中には、ピンクのジャージを着た女性と、茶髪の少女がいた。
滝壺「きぬはた、はやく!」
絹旗「超早くこれに着替えて下さい!」
そこには、黒いズボン、Yシャツ、ジャケットがあった。
上条「あ、あぁ。わかった。」
手早く上条は着替える。
浜面「早く行け!」
絹旗「超頑張って下さい!」
滝壺「かみじょう。おうえんしてる。」
上条「サンキュー!」
また上条は走る。
「お姉様!」
美琴を呼び止めたのは、黒子だった。
美琴「黒子………」
黒子「渡せなかったこれを………今度こそ渡すべきではありませんの?」
黒子の手には、かつて渡せなかったキューピッドアローのタグリング。
黒子「勝手にお部屋に入ったお叱りは後で受けますの。今は早く!」
美琴「ありがとう黒子!」
黒子「頑張って下さいまし。お姉様。」
タグリングを受け取り、美琴は走る。
それぞれ、色々な人達に言われて走った。
お互いの場所はなんとなくわかっていた。
橋の上。
走ってきた二人は、同時に相手を見つけた。
上条「御坂!」
美琴「見つけた!」
お互いが駆け寄る。
上条・美琴「あのっ!」
同時に叫ぶ。
二人はお互いを見つめて笑った。
上条「俺から言うよ。………………御坂、俺はお前に嘘ついてた。お前が離れるなんて考えたくない。御坂が好きだ。」
美琴は上条を見つめる。
その目からは涙が溢れた。
美琴「あの時………助ける事が出来なかった私で………いいの?」
上条「お前じゃないと駄目なんだよ。お前が背中を叩いてくれるから………帰る場所を守ってくれるから俺は頑張れる。」
美琴「ありがとう………私も………………アンタが好き………ねぇ………これからも………」
美琴は笑顔で上条を見つめる。
美琴「アンタの………隣にいさせて」
美琴の言葉を聞き、上条は美琴を抱きしめる。
上条「お前は俺の隣にいろ。そこがお前の居場所だから………これからも………ずっとだ………」
二人が見つめ合う。
そしての電気が変わった。
上条「あ、これ………お前に………」
美琴「ありがとう………私もね、アンタに渡す物があるの………これ………」
上条は花束を。
美琴はタグリングをお互い渡した。
そして二人の唇が近づいた。
その瞬間周りからクラッカーの音がする。
そこには、土御門達馴染みの顔。
そして、インデックスと一方通行がいた。
それぞれニヤニヤと笑っていた。
土御門「かみやん。やっとフラグ回収したにゃー」
青ピ「これで僕達にも春がっ!」
黒子「あら。青ピさん、わたくしがいますわよ?」
麦野「甘すぎるにゃーん。」
食峰「御坂さんったら大胆☆」
結標「羨ましくなっちゃうわー」
浜面「上条良かったな。」
滝壺「そんな二人をおうえんしてる。」
絹旗「超良いラブストーリーでした!」
番外個体「これでやっとミサカも報われるかな。」
御坂妹「番外個体。それは失恋したミサカへの挑戦ですか?とミサカは………」
各自言いたい放題である。
そんな言葉を聞き、抱き合っていた二人は硬直し、赤面する。
そんな二人の前に、インデックスと一方通行がやってきた。
一方通行「なーンなンですかァ?この二人は。失恋した俺に見せつけてンのかこのヤロー。」
インデックス「本当に良かったんだよ!」
二人もまた、ニヤニヤしながら来る。
一方通行「オリジナル。お前は絶対に幸せになりやがれ。」
美琴「一方通行………ありがとう………」
一方通行「三下。オリジナルを必ず守れ。絶対に離すな。少しでも離してみろ。すぐに奪いに来るからなァ!」
上条「守るさ。絶対離さねえよ!」
そして三人は笑う。
インデックス「みこと。とうまを宜しくなんだよ。馬鹿だし、鈍感だし、フラグばっかり立てるけど………大切な家族だから………」
美琴「インデックス………当たり前よ。」
インデックス「とうま。インデックスはね、とうまの事が大好きだったんだよ。………家族として。これからはみことも家族になるから………大切にするんだよ!」
上条「インデックス………そうだな。家族だ。」
四人は笑い合う。
周りはその様子をニヤニヤとしながら見つめた。
四人で笑った後、いきなり美琴は周りを見る。
その顔は笑顔だが、黒いオーラに包まれていた。
美琴「さーて、アンタ達。説明して貰いましょうか?」
それから盛大な鬼ごっこがはじまった。
告白騒動から1週間。
上条と美琴は二人で並んで歩いていた。
右手の薬指に同じ指輪を嵌めて。
首には、以前買ったネックレスがお互い着いている。
上条「なぁ、御坂。前にさ、このネックレスの文字わかんねぇって言ったろ?」
美琴「そうね。私も気にしてなかったけど………」
上条「御坂に着いてるのはな………………」
美琴「本当に馬鹿ね………」
そして二人は手を繋ぐ。
距離を縮めた。
゛Драгоценные один
Dragotsennyye odin
大切な人゛
゛Я не могу без тебя жить
私はあなたなしには生きられない゛
小ネタ
3年の教室。
上条、土御門、青ピは三人で会話をしていた。
すると、教室のドアが思いっきり開く。
上条「あれ?みさ………………か?」
美琴は黒いオーラを放って上条達に近づく。
上条「ど、どうしたんで………せうか?」
美琴「アンタじゃないわ。土御門せ・ん・ぱ・い?」
上条が振り向くと土御門はダラダラと汗を流す。
美琴「なんで教室に入ったら皆知ってるのかなーと思ったら………ビデオ撮ってたなんて。」
上条「えっ?」
美琴「上映会とかしてくれたみたいですね?」
上条「はぁ?!」
美琴「しかも色んな所にばら蒔いてくれちゃって。」
土御門「いやっ!それはっ!」
美琴「ステイルさんの所にも送ったそうですね?」
上条「まさかイギリス聖教に………」
美琴「あら、正解よ。………で?」
土御門「………不幸だにゃー!」
美琴「逃がすか!このやろーーー!」
そして土御門は炭になった。
小ネタ
インデックス「そういえばみこと。なんで指輪右手なの?」
美琴「あぁ、それはね………」
?回想?
上条「なあ、御坂。指輪はさ、右手にしないか?」
美琴「なんで?」
上条「いや………その………」
美琴「………なによ?」
上条「笑うなよ。」
美琴「だからなに?」
上条「いや………な。これは御坂がくれたヤツだろ?左手には………俺がいつか………ちゃんとしたのを渡すから………その時まであけてて欲しいな………と」
美琴「なっっ!馬鹿っ!………………待ってるから………」
美琴「って感じだったのよ。」
インデックス「ばかっぷる………」
どーも>>1です。
やっと告白が終わった………
これで一部完結。
次からは、付き合ってからのお話です。
構成がまだ微妙………
なので、小ネタをちょこちょこ書いていこうかなと。
今日1日。
小ネタのリクエストお待ちしています!
ではまた。
>>1です。
なんだかリアルが忙しかった………
と、いう訳で、遅くなりましたが小ネタ投下!
リクエスト、書きやすいので明日まで募集中です。
>>1です。
なんだかリアルが忙しかった………
と、いう訳で、遅くなりましたが小ネタ投下!
リクエスト、書きやすいので明日まで募集中です。
小ネタ?初デート?
付き合って2週間。
上条の度重なる不幸と補習によって、一緒に帰る事はあってもまともなデートはなかった。
今日はその初デートの日である。
美琴は自販機のある公園で上条を待っていた。
上条「御坂!悪い。待たせた。」
美琴「いいわよ。いつもの事でしょ?」
美琴はそう言ってニッコリと笑う。
上条「き、今日は何処に行く?」
美琴「そうねー。ってなんで顔赤いのよ?」
上条「いや………今日の格好………可愛いなと………」
上条と同じく美琴も顔を赤くする。
美琴「ふにゃっ!にゃ、にゃにいって………」
上条「御坂さーん?ネコ語になってますよ?」
美琴「うるしゃいっ!は、早く行くわよ!」
美琴は行こうとする。
上条「あ、あのさ………」
美琴「立ち止まってどうしたの?」
上条は右手を差し出す。
上条「手………繋いで行かねえか?」
美琴「にゃっっ!………あ、う、うん」
二人は顔を赤くしながらも手を繋ぎ歩く。
ちなみに後日、この初デートも土御門によって上映会される事になった。
小ネタ?初デート番外編?
二人はまず、セブンスミストに向かう。
美琴「ねぇ、これ似合うかな?」
上条「あ………それ可愛い………」
美琴「にゃっっ!」
「………お姉様!」
「まぁまぁ、お膳立てしたの僕らやし、こっちもデートやろ?」
「そうですわね。お姉様………幸せそうで良かったですわ………」
お昼?ファミレス?
上条「御坂のパスタ旨そうだな。」
美琴「じ、じゃあ………は、はい。あーん」
上条「あ、あぁ。………………あ、旨い。」
美琴「あ、アンタのも………」
上条「ほら。あ、あーん」
美琴「あむっ。………………味わかんないわよ………」
そして二人は顔を赤くする。
「ねぇ、あのバカップルぶち抜いていい?」
「麦野!超駄目ですから!落ち着いて!」
「滝壺ー。あーん。」
「はい、はまづら。」
「はあぁぁまづらぁぁぁぁ!」
「なんで俺なんだよおぉぉぉぉ!」
一人犠牲になった。
小ネタ?両親降臨?
上条と美琴は帰省していた。
両親とは面識があるが、付き合う事になった報告をするため挨拶に向かった。
美琴の家に着き、インターホンを押す。
美鈴「いらっしゃーい。皆待ってるわよ。」
上条・美琴「みんな?」
美鈴に言われて入ると、中には上条当夜・詩菜、御坂旅掛がいた。
美琴「待って………当夜さんと詩菜さんとお母さんがいる事はわかるわ。なんで馬鹿父がここにいるっ?!」
旅掛「美琴ちゃん酷いなぁー。パパは美琴ちゃんが彼氏連れてくるって言うから飛んで帰ってきたのに。」
美琴「帰ってこなくていいわ!」
上条はそんな二人を見て固まる。
詩菜「あらあら。当麻さん。挨拶をお忘れですよ?」
上条「あっ!み、美琴さんとお付き合いさせていただいてます。上条当麻といいます!」
旅掛「君があの………………よし!少し二人で話そうか!」
美琴「えっ?ち、ちょっと!」
上条は旅掛に引きづられて行く。
美鈴「美琴ちゃん。大丈夫よ。それより、上条夫婦も美琴ちゃんと話をしたいんだって。」
そして美鈴は席を外した。
旅掛と上条は二人、二階の部屋に入る。
旅掛の書斎だろう。
旅掛「さて、当麻くんだったかな?」
上条「………はい。」
旅掛「君は………美琴を取り巻く状況を何処まで知っている?」
上条「………何処まで………ですか?」
旅掛「………軍用クローン………」
上条はぴくりとする。
旅掛「その反応は全部知っているみたいだな。」
上条「旅掛さんは………何故それを?」
旅掛「知る機会があったからだ。さて、君は覚悟はあるのかい?」
上条「覚悟………」
旅掛「美琴ちゃんはレベル5だ。上に利用されるくらいその力は大きい。これからも様々な問題が出てくるだろう。君はこれからそれに巻き込まれるかもしれない。今ならまだ間に合うだろう」
上条「巻き込まれる?俺はそんな事ちっとも思ってない!御坂が不幸にならないように。御坂を守る!それが俺の誓いです。」
上条の返事を聞き、今まで険しい顔をしていた旅掛はふっと笑った。
旅掛「流石だな。当麻くん、美琴ちゃんを頼むよ。」
そして男二人の会話は終わった。
詩菜「すみませんね。美琴さん。」
美琴「いえ………それでお話とは?」
当夜「美琴ちゃんは、当麻が不幸体質の事は知ってるかな?」
美琴「………はい。」
当夜「もしかすると、当麻と付き合っていくと、君も不幸に巻き込まれるかもしれない。………今ならまだ間に合うんだよ?」
美琴「私は………アイツ………当麻さんといて、不幸だと思った事はありません。私が………私自信の手で当麻さんを幸せにしたいと思ってます。巻き込まれるかも?そんな幻想は私がぶち壊してみせます。」
詩菜「あらあら。当麻さん、愛されてますね。」
当夜「………そうか………当麻を宜しくお願いします。」
こちらの話し合いも終わった。
両親との挨拶を終えて、上条と美琴は帰る。
美琴「なんかごめんね?………あの馬鹿父………」
上条「いいお父さんだったよ。」
美琴「そっか………」
二人は立ち止まり見つめ合う。
上条「御坂。これからも俺は不幸に合うかもしれない。それでも………一緒にいてくれるか?」
美琴「当たり前でしょ。アンタの隣にいるわ。離れるなんて考えられないから。」
上条「御坂………」
そして二人の唇が重な………………「お姉様ーってミサカはミサカは飛び付いてみたりー!」………らなかった。
打ち止めが美琴に飛び付く。
後ろで一方通行がニヤリと笑っていた。
一方通行「あれェー?お邪魔しちゃってェーすンませーン。」
上条「………よし。一方通行。そこに直れ!」
一方通行「そォ簡単にキスさせると思ってンのかァ三下ァ!」
上条「俺の幻想ぶち殺しやがって!」
一方通行「オマエの幻想をぶち殺す!」
二人はじゃれはじめた。
そんな二人を見て、美琴と打ち止めは笑う。
小ネタ?とある魔術師達?
神裂「土御門からDVDなる物が送られてきたので、皆で観ましょうか。」
?DVD観賞後?
神裂「………これは………」
オルソラ「………ふふっ」
シェリー「オルソラ………その笑い怖いから!」
アニェーゼ「まさかちんたらしている間にっ!」
神裂「………五和は………どこに?」
建宮「女教皇!五和がっ!」
神裂「どうしたんですか?!」
建宮「五和が怖い顔で槍を磨いでるのよな………」
神裂「………やっぱり………実力行使ですかね………」
アニェーゼ・オルソラ「………………」
建宮「何が起こってるのよなー?!」
そしてその夜、建宮の悲鳴が響き渡った。
小ネタ?偽海原【エツァリ】?
上条は学校が終わり、一人歩く。
いつもの公園に差し掛かった所で、後ろから話しかけられる。
「お久しぶりですね。上条さん。」
上条「海原………偽物か?」
偽海原「そうです。今御坂さんとお付き合いしているそうですね」
上条「………あぁ。」
偽海原「自分との約束………守って頂けているようですね。」
上条「忘れる訳ねぇよ。」
そして二人は笑う。
上条「なんであの時………俺にあの約束をさせたんだ?」
上条の言葉に偽海原はふっと笑う。
偽海原「あの時………御坂さんはもう貴方の事を好きになっていました。自分は………御坂さんが幸せならそれでいいんです。」
上条「………………すまない。」
偽海原「貴方が謝る事ないんですよ。約束を守って頂けるならそれでいいんです。」
上条「約束する。俺はこれから先ずっと………御坂美琴とその周りの世界を守る。」
偽海原「必ずですよ。」
そして二人は別れた。
偽海原「最初から分かっていたんです。彼に敵うわけないと。もう少しだけ………貴女を好きでいさせて下さい。」
小ネタ?とある恋人の浮気報道?
上条が教室に入ると、教室にいた全員が振り向いた。
そしてコソコソと話し、憐れんだ目を向ける。
「ねぇ………上条くん………この写真………」
クラスメイトの女子が写真を持って話しかけてきた。
「これ………一年の御坂さんよね?………浮気じゃあ………」
女子が見せてきた写真には、一方通行が………
そしてその腕に絡まりつく美琴にそっくりな女性。
上条「………ん?これ、御坂じゃないよ。」
上条が見た写真には、番外個体がいた。
「え?だってそっくりだし………」
上条「まず髪型が違うだろ。こっちはショート。御坂はロングだ。」
「じゃあ………誰なの?」
上条「えっと………………御坂のお姉さんだよ」
「そうなんだ。」
上条「それより、これ何処で手に入れた?」
「あっちで、黄泉川先生と土御門くんが………」
上条「つぅぅぅちぃぃぃみぃぃぃかどくぅぅぅん!」
そして上条は駆けていった。
>>1です。
とりあえずここまで。
今、番外編、黒子と青ピも書いてます。出来次第投下予定。
よろしくお願いいたします。
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