紗枝めし!【小早川紗枝とたけのこ編】 (56)
モバマスSSです
紗枝はんとモバPが飯食うだけです
何!?また月末駄目だったのか!?
言葉遣い間違ってても堪忍してや
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紗枝「よい……しょ……うーん!」
雫「大丈夫ですか~?」
紗枝「うんしょ……」
輝子「あ、あれ?何運んでるんだ?」
紗枝「あ、輝子はん丁度ええとこに。段ボールうちの方ちょっと手伝ってもらえるやろか?」
輝子「フヒ、いいぞ。せーっのっ!」
ドサッ
紗枝「ふぅ……おおきにな。雫はんと輝子はんおらへんかったら今頃大変やったわぁ」
輝子「これ結構重かったけど……中身何?」
紗枝「なんやろなぁ?うちもまだ見てへんけど?」
雫「紗枝ちゃんの実家からですか?」
紗枝「たまにお米とか送って来よるんやけどこない重たぁあらへんしなぁ」
ほんまになんやろなぁ?
【寮の皆さんと分けて】とは書いてあるんやけど
輝子「開けてみようか」
紗枝「せやなぁ。生物みたいやしだめになったらあかんさかいなぁ」
ガサッガサッ
輝子「(ふひ、なんだろ?キノコかな?)」
ガサッ
雫「わぁ!」
紗枝「あら」
輝子「」
タケノコ「……」
紗枝「立派なたけのこやわぁ」
タケノコ「(来いよキノコ派。どうした?怖いのか?)」
輝子「てめぇなんざ怖かねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
紗枝 雫「「輝子はん(ちゃん)!?」」
輝子「フー、フー……あ、ごめん。今落ち着いたから」
雫「どうしたんですか~?急に」
輝子「あ、いや……キノコとタケノコはお互いに天敵同士なんだ」
紗枝「輝子はんたけのこ嫌いなん?」
輝子「え?いや、普通に食べるよ?」
紗枝「???」
よー分からへん
輝子「好き嫌いは差し置いてタケノコとキノコは相容れない存在なんだ」
雫「そうなんですか~」
どないしよ?まるで意味がわからへん
うちの理解力が弱いんやろか?
紗枝「とりあえずたけのこやったらはよ灰汁抜きしてまわなあかんなぁ」
輝子「灰汁抜き?」
紗枝「たけのこはお日さんに当たると味が苦くなってしまうんどす」
紗枝「せやからその苦みを抜いてあげるんが灰汁抜きどす」
雫「(悪抜き……前にやったお仕事みたいなものでしょうか?)」
雫「なんだか楽しそうですね!」
紗枝「せやろか?」
手間かかるし楽しいあらへんとは思うんやけど
雫はんはやっぱりそういうお料理とかは慣れてはるんやろか?
輝子「あ、私灰汁抜きの仕方って知らないな」
紗枝「手間やし時間かかるけどそのまんまやとだめになってまうしなぁ」
雫「寮母さんに頼んでみるとかはどうでしょう?」
紗枝「せやなぁ。厨房の大きいお鍋やったらいっぺんに出来るやろさかい頼んでみまひょか」
~その日の夜~
輝子「まさか灰汁抜きだけじゃなくてたけのこご飯にしてくれるとは」
紗枝「あら、美味しそう♪でも折角やしこれだけやのうてもう何品かおかず用意しまひょか」
輝子「あ、だったら少しこれ貰っていいかな?」
紗枝「あら♪輝子はんお料理上手やさかい楽しみやわぁ♪」
雫「じゃあ私も作りたいのがあります~!」
紗枝「ほな3人で作って試食会でもしまひょか♪」
輝子「い、いいなそれ……。なんかリア充っぽい」
雫「ドーンと作りましょう!!」
紗枝「雫はん。食べきれる量でお願いします」
うちはとりあえず定番やなぁ
あ、抹茶塩あったやろか?
紗枝「~♪」
茹でたたけのこの水気を切って一口大に切ってっと
トントントントン……
このくらいやろか?
紗枝「小麦粉は……っと」
小麦粉とよー冷えたお水を混ぜて……何でお水冷たくするんやろなぁ?
お母はんにまた今度教えてもらおか
たけのこに先にお塩を振ってから衣を付けて揚げる
ジュワァァァァ……
紗枝「ん♪ええ香りやわぁ」
これだけやと寂しいさかいもう少し用意して行こかー
紗枝「あら?うちが最後やったん?」
輝子「あ、そんなに待ってないから大丈夫だよ」
雫「お皿並べますね~。わ~♪いい香りです~」
紗枝「定番やけどたけのこの天ぷらはやっぱり外されへんさかいなぁ。雫はんは?」
雫「ちょっと被っちゃいましたね。たけのこと言えば春!春と言えば春巻きです~!」
春巻き……そないな発想はうちにはあらへんかったなぁ
紗枝「春巻きなんてうちで作れるん?」
雫「中身の餡を皮で包んで揚げるだけですからね!少し時間はかかりますが出来ますよー」
輝子はんのは……
紗枝「あるみほいる?ホイル焼きやろか?」
輝子「ふひひ、中身はまだ内緒……」
紗枝「あらあら♪楽しみやわぁ」
雫「じゃあ冷めちゃう前に食べましょうか!」
紗枝「ほな」
3人「「「いただきまーす」」」
はふっほふっ……あら美味しい!
お醤油の染みたご飯とたけのこのしゃくしゃくした歯ごたえ
嚙んだらたけのこのお出汁が染みてくるんやけど淡泊な味やさかいほんのり香るくらいで
一緒に入っとる油揚げがその分しっかりお味を出してて丁度ええ塩梅や
天ぷらはちゃんと揚がってるやろか?
ちょんと抹茶塩に付けて……あ~んっ
サクッ!あふっ…シャクシャク……
ん~♪美味しい♪
お外さっくさくの衣がふんわりしてて中のじゅ~し~なたけのこのあま~いお汁がどんどん出てくる
それだけでも美味しいのに抹茶塩のほろっと苦い味わいがまたええわぁ
一緒に持ってきたあすぱらと人参の天ぷらもはふっ……上手に揚がっててよかったわぁ
輝子「おぉ!この春巻きいいぞぉ!」
春巻き?
どないなんやろ?はむっ……パリュッ!
あふっあふっ……皮がぱりぱりで中からお肉と椎茸のお汁とちゅるんとした春雨やろか?
それとしゃっきしゃきのたけのこ!
ちょっと濃いめの味付けでご飯のおかずにぴったしやわぁ
はふっはふっパリュッ!あら?
紗枝「これは?」
雫「はいっ!及川牧場で作られたチーズを巻いてみました!」
パリュッ!
とろ~っとしたちーずとぱりぱりの皮!
ちーずの塩気と風味が口いっぱいに広がっていくわぁ
雫「お味はどうですか?」
紗枝「ごっつぅ美味しいわぁ」
輝子「ふふっ、抹茶塩に付けても…美味しいぞ」
それも美味しそう!
紗枝「輝子はんのはなんやろ?」
ビリッ
紗枝「ええ香り♪たけのこ……」
しめじ「(我が名はしめじ!!)」
紗枝「やない!?」
輝子「ひゃーっはっはっは!タケノコだけが目立てると思うなよ!!」
輝子「名付けて!!きのことタケノコのホイル焼きダァー!!」
どないしてもきのこ入れな気が済まんかったんやろなぁ……
輝子「あ、最後に醤油を垂らしてどうぞ」
ふーっ……ふーっ……はふはふっ……シャクシャク
美味しい!
ばたーとたけのこの香りもええけど淡白なたけのこの味にしめじのじゅわぁぁぁって濃厚な味がばたーとお醤油に合わさって
蒸し焼きやさかいたけのこも甘くてふっくらしゃくしゃく、きのこは噛めば噛むほど味が出てきて両方の食感の違いもええわぁ
紗枝「はぁ、完敗やわぁ。輝子はんにはかなわへんわぁ」
雫「ですね~」
輝子「(キノコとタケノコの超融合!最早これは今までのことを超越した……そう!和解!!今ここにキノコとタケノコの戦争は終わったんだ!!)」
輝子「満足したぜ……」
雫「ここにチーズとかジャガイモとか入れてもよさそうですね~」
輝子「まだ私の満足は終わってなかった!」
紗枝「鮭とかお魚入れてもええかもなぁ」
輝子「おぉぅ……それを聞くとまだまだ満足できそうにないな」
せやけど……
紗枝「作りすぎてしもたやろか?」
雫「そんなことないですよ~?これくらいなら食べれます!」
輝子「し、雫ちゃんはよく食べるからそんなに育ったのか?」
雫「一番は牛乳ですけどー。確かに言われるとそうかもしれませんねー」(たゆんっ)
……あむっ
紗枝「は~、ぎょーさん食べてしもたわぁ」
輝子「わ、私もこんなにタケノコ食べたのは初めてかな」
紗枝「意外と手間かかるさかいなぁ。うちかてそう食べるもんとちゃいますし」
雫「でもたけのこご飯いっぱい余っちゃいましたね」
紗枝「寮の皆の分あるさかいなぁ……」
あ、せや!ええこと思いついたわ!
雫「(あ、そうだ!)」
輝子「(おぉっ!そうだ!!いいこと思いついたぞ!)」
~翌日~
モバP「あぁぁ~お腹すいた~ん」
乃々「周子さんの真似ですか?」
モバP「似てただろ?」
乃々「……」
モバP「寂しくなるからせめて何か言ってくれ」
ガチャッ
紗枝「あ、プロデューサーはん」
モバP「お、紗枝か。最近レッスンとか気合入ってるって聞くぞ」
紗枝「ふふっ、そらおおきに。それと今日は~」
紗枝「はい♪」
モバP「お、また弁当か?」
紗枝「今日のんは手間暇かかってるさかいよー味わっておくれやす」
モバP「肝に銘じておくよ」
紗枝「ほな、うちは次のお仕事行くさかい」
モバP「おう!気ぃ付けてな」
ガチャッ パタン
モバP「さてさて中身は~」
ガチャッ
雫「あ~、プロデューサーさん~」
モバP「おっと、雫か。どうした?また早苗さんが腰やったか?」
雫「いえ~、そういうのではなくて~。あの~……これを」
モバP「……これは?」
雫「たまにカップ麺とかでご飯済ませてるのを見てて今日はお弁当を……と思ってみました」
モバP「(今さっき紗枝に貰ったけどまぁ2つくらいなら……)」
モバP「ありがとう。頂くよ」
雫「はいっ!じゃあ次のお仕事ももぉ~っと張り切って行ってきます!」
モバP「その調子だ。前のイベントも評判良かったからこの調子で行こうな!」
雫「はいっ!では行ってきます!!」
ガチャッ パタン
モバP「さて…と、今度こそ中は~」
ガチャッ
輝子「や、やあ」
モバP「マジか」
輝子「???」
モバP「いや、何でもない」
モバP「ところで輝子よ。その手に持ってる包みは一体?」
輝子「ふひっ。め、目ざといなプロデューサーは」
モバP「そりゃ手に堂々と持ってたら分かるだろ」
輝子「い、いっつもラーメンばっかりだと体に悪いぞ。というわけでキノコの新境地をお弁当にしてきたんだ」
モバP「……俺にか?」
輝子「い、いらないか?私のお弁当では満足出来ないか?」
モバP「(流石に弁当三つはきついか……?)」
モバP「(いや、だが……)」
輝子「(シューン)」
モバP「そんなことないぞ!輝子は料理上手いもんな!ありがたく頂こう」
輝子「そ、そうか!?作ってきた甲斐があるな。きっと元気出るぞ」
モバP「そりゃあ楽しみだ」
輝子「一緒に食べたいけどこの後スタジオに移動なんだ」
モバP「そりゃ残念だ。だけど今大事な時期だからな。お前はもっと伸びるんだから自信持っていけ」
輝子「お、ぉぅ!それじゃあ行ってくる」
ガチャッ パタン
モバP「さて……」
乃々「お弁当三つも食べれるんです?もりくぼにはむぅーりぃです」
モバP「まぁそれぞれが別々の味ならおかずでそれぞれのご飯が食えるからな」
パカッ
紗枝弁当
たけのこご飯
天ぷら(たけのこ アスパラ 椎茸 人参)
春巻き
たけのこときのこのバター炒め
漬物
モバP「タケノコづくし。中々豪勢だな」
パカッ
雫弁当
たけのこご飯
天ぷら(たけのこ)
春巻き(肉 チーズ)
たけのこ入りハンバーグ
ポテトサラダ
モバP「んんん???」
パカッ
輝子弁当
たけのこときのこの炊き込みご飯
天ぷら(たけのこ しめじ 舞茸 椎茸 アスパラ)
春巻き
たけのこときのこのバター炒め
きのこサラダ
モバP「……」
モバP「同じような弁当が3体!来るぞ!乃々ォ!!」
乃々「えっ!?何がですか!?」
●たけのこ弁当’s━━モバP〇 決まり手 胃袋ブラックホール
おわり?
本来4月くらいに書く予定のネタだったのになぁ?(遠い目)
非力な私を許してくれ
さておまけは2つくらいをセッティングしておきます
とりあえず仕事終わりに書くのは眠い……おやすみー
やよ「うっうー」ポコポコポコポコ
やよい「タケノコならいくらでも…」
ちっちゃん「めっ」
律子「際限ないから止めなさい」
紗枝めし!箸休め【フィッシュパラダイスと鮎】
葵「失礼いたします。若女将の首藤葵と……」
モバP「おーっす」
七海「お邪魔してるれす」
肇「こんにちは、葵ちゃん」
紗枝「あら、着物よー似おてはるわー♪」
葵「なっ!?お客さんって……皆揃うちどげえしたんか(どうしたんですか)!?」
モバP「仕事でこっち来る予定あったから折角だから今日の宿はここにしようかと思って」
肇「びっくりさせちゃいましたか?」
葵「そりゃあたまがるちゃ(びっくりするよ)。っとと、実家やと訛りが抜けんで困るけん」
紗枝「うちらの前では方言くらい気にせんでええのに」
うちかて祇園訛りが抜けてへんさかいなぁ
モバP「まぁ気楽にしてくれたらいいさ」
七海「(ゴロンゴロン)」
モバP「……こんな風に」
葵「そうはいかんけん!日本一の料亭の女将を目指しとるのに手ぅ抜けん!うちが腕によりをかけて最高のおもてなしを約束するっちゃ!」
紗枝「あら、そら楽しみやわぁ」
モバP「まぁ食事は夜からになるけどな。今回はちょっと寄っただけだし」
肇「その前に……」
七海「早く釣りがしたいれす!早く連れて行くれす!」(グイグイ)
モバP「ははっ、せめて引っ張るなら服にしてくれ。頬は痛い」
葵「釣りっちゅうとこの辺でこの時期やと……ははーん。アユやな」
紗枝「あら、流石やなぁ」
肇「紗枝ちゃんは釣りするのは初めてらしいので教えるの楽しみです」(キラキラ)
目ぇ輝いてはんなぁ
こら手ぇ抜かれへんわぁ
葵「やったら釣った魚持っちくればここでうちが料理するけん!」
モバP「ほう、なら尚更沢山釣ってこないとな」
七海「目指せ大漁れす!」
~その夜~
葵「……」
モバP「……」
七海「……」
肇「……」
紗枝「……」
葵「一つ聞いてんかんまんか(いいですか)?釣った魚は?」
モバP「何の成果も得られませんでしたぁぁぁぁぁぁ!!!」
紗枝「すんまへんなぁ。うちが根がかり起こしてしもて肇はんが取ろうとして川で滑ってしもて服ぜーんぶ濡れてしもてなぁ」
七海「七海も海釣りならいけるのれすが」
モバP「グランダー武蔵見てたからいけると思ったんだが」
肇「大きな音立ててしまって魚も逃げちゃいまして……」
葵「まぁそげな日もあるっちゃ。心配せんでんちゃーんと用意しとるけん」
モバP「非力な私を許して欲しい」
>>モバP「グランダー武蔵見てたからいけると思ったんだが」
それで実際出来るのは海無し県の超人Pぐらいだよw
葵「お待たせしたっちゃ!」
肇「わぁすごい!」
七海「いい匂いれす~」
紗枝「これ全部葵はんが?」
葵「おとんとおかんにも手伝うてもろうたけどなぁ」
鮎の炊き込みご飯に鮎の天ぷら、鮎の塩焼き……色々あんなぁ
モバP「お、骨酒か」
葵「車じゃなかったけん用意したっちゃ」
七海「うるかはないんれすか?」
葵「流石に漬け始めたばっかりでまだ食べられんけん」
七海「(ショボーン)」
葵「出来たら送るっちゃ」
七海「はいれす!」
肇「じゃあ頂きましょうか」
一同「「「「いただきまーす」」」」
モバP「骨酒……くぁ~!効くねぇ!香りがたまらん」
うちも将来一緒にお酒飲めたらなぁ……
さて、うちはまずは炊き込みご飯から
鮎のええ香り♪はふっほふっほふっ……
美味しい!ふっくらした身とほろ苦いワタから更に強い香りが出てきて
お醤油と鮎のお出汁やろか?味が染みててほっこりするお味やわぁ
天ぷらはどないやろ?
サクッ……さくさくでふわふわな身が口の中でほろっと無くなる
そのままでも十分やのにわさびのお塩をかけて食べるとわさびの風味が合わさってはふっ……美味しい!
ほんのり苦みのあるワタの部分がまた鮎自体の甘みを引き立てとるなぁ
あ、ご飯におこげもある!これも香ばしゅうてええわぁ!
肇「鮎美味しいです。私、川魚って皆好きなんですよね」
モバP「独特の香りがあってな」
肇「鮎って魚に占うって書くんですけど、昔の偉い人が大事な勝負事の勝敗を占ったところから来るそうなんですよ」
紗枝「そうなん?」
肇「ふふっ、じゃあ私たちのアイドルの将来も占ってくれるかもしれませんね」
紗枝「せやったら鮎に拝んどいた方がええなぁ♪」
モバP「まぁ縄張りを占領する所から付けられたって説もあるけどな」
肇 紗枝「「……」」
肇 紗枝「「(プクー)」」
七海「はふっ……はふっ……」
気ぃ取り直して鮎の塩焼き
はふっ……はぁぁ♪香ばしゅうて美味しい!
ぱりっとした皮と中のふっくらした身の部分から鮎のお出汁がどんどん溢れてきて
お塩と一緒に食べると鮎の甘さが引き立っててワタの部分のほろ苦さも相まってええわぁ
七海「流石香魚と呼ばれるほど香りの強いお魚れすね~。いい香りれす~。南蛮漬けも骨まで食べれるれす~」
南蛮漬け……これやろか?はむっ
衣にしっとりしみ込んだお酢の酸味とたまねぎのしゃくしゃくした食感にとうがらしのほのかな辛味
小さい鮎やさかい頭から尻尾までぜーんぶ食べられるわぁ……しゃくしゃくっ
ちょっと濃い味が続いてたさかいさっぱりして丁度ええわぁ
肇「美味しい!」
七海「南蛮漬けは初めてれすか?」
肇「そうですね。大体塩焼きにしちゃうくらいでしたから」
紗枝「うちもこないな種類食べたんは初めてやなぁ」
ガラッ
葵「お味はどうじゃった?腕によりをかけてしらしんけん(すごく)頑張ったけん」
紗枝「ごっつぅ美味しかったどす♪」
モバP「凄いな、葵は」(ナデナデ)
葵「なぁ!?子ども扱いせんでくりい(///)」
>>31
さいたまと、ここの主とは交流があるらしいから、リスペクトなんだろ
まぁ、サイコ卵月が出ても困るが
モバP「じゃ、宿に戻るか」
葵「また来ちくりいなぁ」
モバP「おう!また今度こっそり来るよ」
葵「いや、頼むけん一言言ってから来て欲しいっちゃ」
肇「プロデューサーさん!明日も釣りがしたいです!」
七海「七海もー!」
モバP「無茶言うな!仕事だよ!!」
紗枝「ふふっ、川釣りのお仕事があったらええねんけどなぁ」
後日ほんまに川釣りの仕事を取ってきたもののうちは見事に釣れませんでしたとさ
おまけ1おわり
葵ちゃん書くの難しい……(何で書いた!言え!!)
というわけで今からお仕事なのでおまけその2はまた今度
誰書こうかな~
紗枝めし!箸休め【藤原肇とティラミス】
肇「……(ペラッ)」
紗枝「あら、肇はん何読んではるん?」
肇「これですか?陶器の雑誌ですよ。愛読書なんです」
ほんまに肇はんは陶器が好きなんやなぁ
肇「こういう雑誌を見ると前に備前焼ばっかりにこだわってた自分もまだまだだなぁって痛感しますね」
肇「ここに来なければもしかすると巡り合わなかったかも知れませんね」
紗枝「せやなぁ。うちもこっち来ぉへんかったら知らへんことばっかしやったわぁ」
紗枝「せやけどこっちに来たからこそもっと地元の京の街のこと知れたさかいなぁ。温故知新。故きを温ねて新しきを知るっちゅうのんやな」
肇「私もそれを自分の陶芸に生かしたいですね」
ゴリゴリゴリ……
紗枝「それにしても……」
ゴリゴリゴリ……
紗枝「なんやごりごり音するし珈琲のええ香りするんやけど?」
肇「ゆかりちゃんが何でもコーヒー豆とカップ一式を持って来たそうで。折角だから淹れてもらってるんですよ」
紗枝「あらあら、ゆかりはんの豆好きはまだまだ続きそうやなぁ」
ガチャッ
モバP「ふぃ~、疲れた」
紗枝「はばかりさん(ご苦労様)どす。お荷物持ちますさかい」
モバP「お、悪い。今スーツ脱ぐから。いやぁ暑い暑い。まだ6月だぞ?」
肇「確かにこの頃暑いですね」
モバP「そんな君たちに最新情報をお伝えしよう!」
紗枝 肇「「?」」
モバP「ケーキ買って来たぞ!」
肇「わぁ!」
紗枝「おおきにな♪」
ゴリゴリゴリ……
モバP「で?誰?コーヒー豆挽いてるの」
肇「ゆかりちゃんですね」
モバP「(もうゆかりの進化は止められないのか!?大丈夫だよな……あいつ実家を豆畑にしてないよな?)」
けーきなんやろなぁ?
モバP「どれにする?」
肇「えーっと私は……」
モバP「まぁティラミスしか無いんだが(パカッ)」
肇「(プクー)」
モバP「ごめん、ちょっとからかっただけだ」
紗枝「肇はん。プロデューサーはんはいけずなお人やさかいな。あんまり真に受けたらえらい目に遭いますさかい」
モバP「酷い言われようだ」
ゆかり「コーヒー淹れましたよ。あ、プロデューサーさん、紗枝ちゃん」
モバP「おう、お疲れ。丁度ケーキ買って来たから一緒に食うか?」
ゆかり「それじゃあ皆の分も淹れてきますね」
紗枝「お願いしますー」
肇「いい香りですね。豆から挽くとやっぱり違うものなんですかね?」
モバP「時間が経つと香りも飛ぶからな。そりゃ挽きたては格別だろう」
紗枝「うちも珈琲は滅多に飲まへんけどこの香りは好きやなぁ」
モバP「京都にも喫茶店はいっぱいあるからな。コーヒー好きにはたまらないだろう」
紗枝「プロデューサーはんは珈琲好きなん?」
モバP「俺は紅茶派だ」
ゆかり「えっ?紅茶が良かったんですか?(シューン)」
モバP「いやいやいや、ティラミスにはコーヒーが合うから!お願いだからそんなしょげないで!!」
ゆかり「カトラリーも家から持ってきちゃいました」
モバP「(高そう……)」
肇「(ジー)」
紗枝「肇はんどないしたん?」
肇「純銀製ですか?」
ゆかり「はい♪」
肇「それにこのカップも雑誌で見たことがあります!高級ブランド品ですよね」
ゆかり「家から適当に見繕ってきたのでそれはちょっと分からないですね」
紗枝「せやったら大事に使わなね」
モバP「(お、落ち着け!この程度でうろたえてはいけない!!)」
肇「と、とりあえず食べましょうか」
一同「「「「い、いただきま~す」」」」
はむっ……あま~い♪
ねっとりしたくりーむが舌に絡まるように濃厚で
せやけど表面のここあの粉がほろっと苦くてすっきりしとるなぁ
むぐむぐ……中の生地はしっとりとちょこれーとが染みてる?びたーな味わい
口の中で苦くて甘い味が広がってくりーむの濃厚な味と一体になって美味しいなぁ
こくっ……ん……まだうちにはちょっとぶらっくは無理やったなぁ
お砂糖とみるくを……こくっ……ふぅ
モバP「む!このコク!香り!流石ブルーアイズマウンテンだ!」
ゆかり「いえ、マンデリンです」
モバP「……」
ゆかり「マンデリンの深煎りですね。お父さんが「持って行くならこれにして」って言って」
肇「他にも種類があったんですか?」
ゆかり「私が持って行こうとしたのは必死に止められちゃって」
モバP「何持って行こうとしたんだよ」
ゆかり「確か……なんでしたっけ?ブラック・アイボリー?」
モバP「……そりゃ止めるわな」
ゆかり「???」
珈琲にも色々種類あるんやねぇ
こくっ……うちにはお茶の味くらいしか分からへんなぁ
ゆかり「そういえばティラミスってどういうケーキなんですか?」
モバP「知りたいかね。ティラミスはイタリア発祥のチーズケーキなんだよ」
紗枝「えっ?これチーズなん?」
モバP「マスカルポーネチーズって言ってデザート何かによく使われる甘みの強いチーズなんだよ」
肇「確かに普通のチーズケーキも甘いですもんね」
モバP「それにコーヒーを染み込ませた甘いスポンジ生地とクリームを交互に重ねて冷やしたのがティラミスだ」
ゆかり「そうなんですか」
モバP「あととっておきの隠し味がある」
紗枝「隠し味?」
モバP「土だよ」
ゆかり「土!?」
ゆかり「えっ!?土って食べれるんですか!?」
モバP「土は昔から食料用のはあるよ」
ゆかり「このケーキ土を使っていたなんて……」
肇「あの……そろそろ本当の事言わないとゆかりちゃんが本当に信じちゃいますよ?」
紗枝「プロデューサーはん!ゆかりはんに嘘教えたらあきまへん!」
モバP「すまんゆかり。土ってのは嘘だ」
ゆかり「あぁ良かったです。危うく今度プロデューサーさんに土のお料理を振る舞うところでした」
モバP「(危なかったのは俺だった!?)」
肇「(もっきゅもきゅっ)」
モバP「肇は甘いの好きだったか?」
肇「っ!?そ、そうですね。おじいちゃんが甘いの苦手だったのであまり食べる機会が」
モバP「なるほどな。そりゃ買って来てよかった。今度仕事行くついでに美味しいケーキの店があるから連れて行こうか?」
肇「えっ!?いいんですか!?(キラキラキラ)」
モバP「いいぞ」
紗枝 ゆかり「「(プクー)」」
モバP「……2人にもいつかご馳走するよ」
肇「あはは……」
~その頃~
凛「ねぇ乃々、聞いてる?」
乃々「えぇ、はい……」
凛「プロデューサーにも困っちゃうよね?いきなりウェディングドレスの仕事だなんて♪本当に困っちゃうよ。私まだ学生なのにね。それに結婚する前にウェディングドレス着ると婚期が遅れるって話もあるみたいだし本当に困るよね。これはもう責任問題だよ。あ、でも仕事だからね。仕事だから着るんであって別にプロデューサーに責任を取ってもらおうなんて思ってないよ。まだ私学生だし将来の事もお互いのことも……」
乃々「(もう5回目……むぅーりぃ……)」
おわり
職場で飯食ってる時に箸が真っ二つに折れた……不吉だ
きっともっと早く書けというお達しに違いないのでもう少し書くペース上げていきたい
方言娘書くの面倒なのに多分次回も出てくるだろうからペースが上がるかは疑問
そんなこんなで見てくださった方々 楽しみにしてくださってる方々ありがとうございます
次回は……粉もんかな?
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