岡崎泰葉「泰葉と桃子の」周防桃子「先輩の言うことを聞きなさい!」 2 (31)

泰葉「ウチの事務所に、白菊ほたるって子がいるんですけど」

桃子「ああ、泰葉さんと同じユニットの?」

泰葉「はい、不運で有名な」

桃子「んっ……不運って、それ、言ってもいいの?」

泰葉「昔ならどうだったかわかりませんが、今のほたるちゃんはそれも売りにできる強さを持っていると思うので、たぶん、大丈夫です」

桃子「たぶんなんだ……」

泰葉「前に『これも私の売りだから!』と言っていたので」

桃子「フフッ……たくましいね」


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泰葉「それで、前にほたるちゃんや他のユニットの子たちとお出かけした時の話なんですけど」

桃子「うん」

泰葉「その日はショッピングをしたり、ごはんを食べたりして、何事もなく終わるかと思っていたんですが」

桃子「が?」

泰葉「公園とかにアイスを売っている店、あるじゃないですか」

桃子「あるね」

泰葉「そこでみんなアイスを買って、食べていたんです。その近くを小学生くらいの男の子が嬉しそうにアイスを持って走っていたんですよね」

桃子「あ、もしかして」

泰葉「そこで不運にも、ほたるちゃんにぶつかっちゃって」

桃子「あー……」

泰葉「まあ、服が汚れちゃったわけですね。その服は今日初めて着る服だったらしいんですけど」

桃子「それはつらいね」

泰葉「男の子は泣きそうで、ごめんなさいごめんなさいと謝っていて……そこで、です」

桃子「お」

泰葉「ほたるちゃんが男の子の頭を撫でて、『大丈夫だよ。私のをあげるね』って自分の持っていたアイスを渡してあげたんです」

桃子「優しいね。あと、そんなことされたら初恋になっちゃいそう」

泰葉「はい。男の子の方もそんな感じでした。『恋に落ちた瞬間』というのを見ましたね」

桃子「おおー。良いね。良い話」

泰葉「でもこれで話は終わってなくて、その後です」

桃子「お?」

泰葉「その子を見送った後、ほたるちゃんがこう言ったんです。『これで、私のファンがまた一人増えましたね』って」

桃子「フフッ、したたか! たくましいね!」

泰葉「ということで、ほたるちゃん不運エピソードでした。泰葉と」

桃子「桃子の」

泰葉・桃子「「先輩の言うことを聞きなさい!」」

泰葉「はい、今日も始まりました。パーソナリティの岡崎泰葉と」

桃子「周防桃子です。今日もリスナーのみんなには桃子たちの言うことを聞いてもらうよ」

泰葉「あの時のほたるちゃんは悪女の素質ありでしたね」

桃子「だね。その話聞いて、桃子、ちょっとイメージ変わったかも」

泰葉「実はとても強い子なんですよ? では、まずはお便りです。後輩ネーム『カレーホットケーキ』さん」

桃子「合うの?」

泰葉「『泰葉先輩、桃子ちゃん先輩、おはようございます!』」

桃子「おはようございます」

泰葉「『あ、間違えました。パイコキ~』」

桃子「間違えてないよ……」

泰葉「『コンビニに行くと、ついつい買っちゃうものってありますよね。私はよく炭酸水を買っちゃいます。先輩たちは炭酸水って飲みますか?』だそうです」

桃子「炭酸水かー……甘くないやつ、だよね?」

泰葉「はい、おそらく。桃子ちゃんは飲んだことありますか?」

桃子「あるけど……あれ、本当に味ないよね。おいしい? というか、苦くない?」

泰葉「んー……べつにおいしい、というわけではないと思います。でも、何かをちょっと飲みたい、って時とか眠気覚ましとかには便利ですよ? 味もないですから、あんまり飲み過ぎちゃうこともないですし」

桃子「あー……そういうことなんだ」

泰葉「おいしい、と思っている人もいるんでしょうけどね」

桃子「かな?」

泰葉「おそらく。では、次のお便りです。後輩ネーム『いっちり』さん。『泰葉ちゃん、桃子ちゃん、パイコキ~』」

桃子「おはようございます」

泰葉「『泰葉ちゃんと桃子ちゃんはおっぱいがないと言いましたけど、 おっぱいがなくてもパイコキはできるのではないでしょうか?』」

桃子「このメール選んだの誰! 桃子たち! 11歳と! 16歳!」

泰葉「『むしろ、そっちの方が個人的にはそそります!』」

桃子「知らないよ!」

泰葉「『泰葉ちゃんと桃子ちゃんの水着の仕事……期待してますね!』だそうです」

桃子「期待しないで! というか、これ、コーナー間違えてない? いや、そもそも送るところ間違えてるけど!」

泰葉「桃子ちゃん……私が今日最初にした話、覚えていますか?」

桃子「え? ……白菊ほたるさんの話?」

泰葉「これも私たちの売りです!」

桃子「違うよ!」


――

桃子「次のコーナーは」

泰葉「泰葉先輩があなたの言うことを聞きましょう」

桃子「このコーナーは、泰葉さんが後輩のみんなの言うことを聞いてくれるかもしれないコーナーだよ」

泰葉「ということで、聞いてきました」

桃子「前のやつ? ほんとに聞いたんだ……」

泰葉「はい。ということで、前回このコーナーに送られたメールをおさらいしておきましょう。後輩ネーム、『いぬすきずき』さん。『私はよくブラとショーツを別々に着ています。私の周りにもそういう子は多いです。でも、アイドルならどうなのでしょうか。泰葉先輩にぜひとも聞いてみたいです!』だそうで」

桃子「今でも思うんだけどこのメール選んだの作家さんが聞きたかったからじゃない?」

泰葉「そうなんですか? ……目をそらしましたね」

桃子「……変態」

泰葉「変態いただきました。では、実際に調べてきたので、その結果を発表したいと思います」

桃子「本当に調べる泰葉さんも泰葉さんだけどね」

泰葉「私もちょっと気になるので。今回調べたのは私の事務所に所属しているアイドル、そのうち100人程度です」

桃子「100……やっぱり泰葉さんの事務所にいるアイドル多いよね」

泰葉「今回調べた100人のうち、30人程度は割りと別々。他にも時と場合にもよる、とか、まあ、色々な意見がありました」

桃子「へぇ……そうなんだ。アイドルでもそんなものなんだね」

泰葉「アイドルも下着を見られるようなことはそうそうないですからね。しかし、これでも一般の方と比べると少ない、という話もあります。衣装に着替える時なんかは、周りの目もありますからね」

桃子「うんうん」

泰葉「さて、それでは一部の声を紹介してみましょう」

桃子「えっ……いいの?」

泰葉「はい。さすがに名前はいいませんけどね。では13歳の不運アイドルから」

桃子「誰かわかる!」

泰葉「『不運にも別々に悪くなっちゃうことが多いので』だそうです。ブラジャーとショーツで着れなくなる時期が別、というのは結構ある意見だったのですが、13歳でそんなにダメにした経験があるのは不運と言えるかもしれませんね」

桃子「ここでその話を出されたのがもう不運だと思うよ……」

泰葉「あとは『上下揃ってかわいい! みたいなのってあんまりないから』『サイズがちょっと……』『ブラは高いところで買ってショーツはそんなにしないところで買うことが多いかなー』なんて声もありました」

桃子「色々あるんだね。逆に揃っている人は?」

泰葉「『アイドルだから』『バラバラだと恥ずかしいし……』『考えなくて楽だから』『ずっとそうしてきたから』などですね」

桃子「へぇ……『13歳の不運アイドル』って言う必要あった? 一人だけしか言われてなくない?」

泰葉「不運にも選ばれてしまいましたね……」

桃子「不運じゃない! 泰葉さんの意図だよ!」

泰葉「かも、しれませんね……」

桃子「かもじゃないよ!」

泰葉「ちなみにこれも了承を得ています」

桃子「了承出さないで! アイドル! アイドルなんだからー!」

泰葉「ちなみに私は上下揃えています。しかし、最近は不揃いで付けることもあり、たとえば今日はそうですね。では、今回の『言うこと』を紹介していきましょうか」

桃子「泰葉さんもそれ言う必要あった? 恥ずかしくないの?」

泰葉「……ちょっとだけ。でも、ほたるちゃんだけっていうのは、さすがに……」

桃子「あ、恥ずかし泰葉さんだ。レアだね」

泰葉「……桃子ちゃん。メールを」

桃子「はーい。それじゃ、後輩ネーム『ダンボール猫』さんから。『泰葉先輩、桃子先輩。おはようございます!』」

泰葉「おはようございます」

桃子「『泰葉先輩って今日どんなパンツ履いてるんですか?』」

泰葉「このメール選んだの誰ですか? 私のコネを使ってクビにしていいですか?」

桃子「こわい! ま、まあまあ、まだ続きがあるから」

泰葉「……そうですか」

桃子「じゃ、読むね。『というのは冗談です。でも、アイドルがどういうパンツを履いているのかは気になります。パンティラインが出ないようにTバックを着ている人とかも多いんですかね? 気になります! 泰葉先輩、ぜひ調べて下さい!』だそうだよ」

泰葉「この番組の作家さんがアイドルの下着愛好家なのかこの番組のリスナーさんが下着のことしか聞きたいことがないのかどっちなんですか?」

桃子「連続下着の『言うこと』だもんね……」

泰葉「さすがに連続はダメです。ので、今回の『言うこと』は聞かない、ということで。ダンボール猫さん、申し訳ありません。恨むなら連続で下着に関する『言うこと』を選んだ作家さんを選んで下さい」

桃子「それじゃ、次のメールだよ。後輩ネーム、『ながさきのさき』さんから」

泰葉「はい」

桃子「『僕が泰葉先輩に聞いてもらいたい言うことは、泰葉先輩にメイド服を着てほしい! ということです!』」

泰葉「ほう、メイド服」

桃子「『どんなタイプでも構いません。泰葉さんにメイド服を着てもらって、「ご主人様」って言ってほしいんです! どうかお願いします!』だそうだよ」

泰葉「実は今、私メイド服なんですよ」

桃子「フフッ、嘘! ラジオでわからないからって嘘つかないで!」

泰葉「お帰りなさいませ、ご主人様」

桃子「誰も帰ってきてないけどね……」

泰葉「ということで、言うことは聞けましたね。達成です!」

桃子「これでいいのかな……」

泰葉「まあ、メイド服に関してはいずれ着る機会もあると思うので、その時までのお楽しみに」

桃子「だそうだよ。『ながさきのさき』さん、ありがとうございました。これからも、このコーナーでは色んな『言うこと』を募集してるよ。桃子としては、もっとすごいことを言ってもいいと思うな。それじゃ、みんな、お願いね」


――

泰葉「続いてのコーナーは、大人気コーナー」

桃子「……桃子先輩に『ばか』って言われたい」

泰葉「はい、このコーナーはみんな大好き桃子ちゃんに『ばか』って言われたい、というコーナーです」

桃子「このコーナーが大人気コーナーっておかしくない?」

泰葉「おかしくありません。桃子ちゃんがかわいいですからね」

桃子「うれしくない……」

泰葉「では、早速最初のメールです。後輩ネーム『桃子先輩と交配したい!』さんから」

桃子「気持ち悪い……」

泰葉「『泰葉先輩、桃子先輩、パイコキ~』。はい、パイコキ~」

桃子「それ定着させちゃうの?」

泰葉「『とっても暖かかった今年のGW、調子こいてパンツとTシャツだけで窓開けてグースカ寝てたら思いっきり風邪ひいて、一週間近く体調を崩して大変でした』」

桃子「何してるの」

泰葉「『季節の変わり目でしょっちゅう風邪をひいてしまうのでここで一つ桃子先輩にばっちり叱ってもらいたいです! よろしくお願いします!!』だそうです。それでは、桃子ちゃん、どうぞ」

桃子「えっと……お大事にね?」

泰葉「フフッ……叱らないんですか?」

桃子「いや、だって……季節の変わり目で風邪をひいちゃうのはわかるし、大変だろうな、って」

泰葉「フフッ、優しい。『ばか』って言われたい、なのに」

桃子「あ、そうだったね。それじゃあ、ばーか。これでいいね。健康には気を付けて下さい」

泰葉「はい、それでは『桃子先輩と交配したい!』さん、ありがとうございました」

桃子「そう言えばそんな名前だった! そんなこと考えてるから風邪ひくんだよ! ばか! お大事に!」

泰葉「それでは次のメールです。後輩ネーム、『コカコカコカトリス』さんから。『泰葉ちゃん、桃子ちゃん、おはようございます』」

桃子「おはようございます」

泰葉「『最近、この番組の桃子ちゃんの罵倒音声を編集するのにハマっています』」

桃子「時間をもっと大切に使って?」

泰葉「『この前もイヤホンを付けて延々と自分で編集した桃子ちゃんの罵倒音声を聞いて興奮していたんですが、実は音が漏れてしまっていたみたいで、それを新人の女の子に聞かれてしまいました』」

桃子「うわぁ……」

泰葉「『今ではその子は僕のご主人様です! ありがとうございました!』だそうです」

桃子「……うん? え、ちょっと待って、どういうこと?」

泰葉「そりゃ【ピーーーー】ってことじゃないんですか?」

桃子「アイドル! 泰葉さんアイドルなんだからそんなこと言っちゃダメ!」

泰葉「でも、この人は桃子ちゃんよりもその新人さんを選んだんですね……桃子ちゃん、落ち込まないで下さいね」

桃子「そこは落ち込んでないから!」

泰葉「でも、桃子ちゃんのおかげでこの世界にまた一組のカップルが生まれたようですね。めでたいことです」

桃子「カップル……なのかな?」

泰葉「セッ【ピー】ンドだと?」

桃子「だから! アイドル!」

泰葉「一組のご主人様と奴隷が生まれたなら、めでたいことです」

桃子「めでたいように聞こえない……」

泰葉「まあ、当人たちが幸せならいいんじゃないですか?」

桃子「いいの……かな?」

泰葉「でも、『ばか』って感じのエピソードではなかったですね」

桃子「桃子の『ばか』って音声を編集していたのはばかだと思うけどね」

泰葉「まあ、それくらいならこの番組のリスナーさんはみんなやっていますからね」

桃子「やらないで」

泰葉「かく言う私も」

桃子「もしやってたら桃子もう泰葉さんと一緒に番組続けられない……」

泰葉「さすがにやってませんけどね。あそこにいる人たちはわかりませんけど」

桃子「……やってる?」

泰葉「あ、首を振ってますね。……え? 『でも需要があるならそういうCDをつくってもいいかも』?」

桃子「絶対つくらないで! フリとかじゃなく!」

泰葉「ご期待下さい」

桃子「しないで!」


――

泰葉「それでは、そろそろお別れの時間です。……が、その前に、後輩ネーム『ねりうめ星』さんから一言」

桃子「うん」

泰葉「『泰葉ちゃんと桃子ちゃんが心配です。嫌なら嫌って言ってもいいんですよ?』だそうです」

桃子「心配されてる……」

泰葉「されちゃってますね」

桃子「『ねりうめ星』さん、ありがとう。でも、これでも楽しいから心配しないでね」

泰葉「ということで、みなさんこれからもどんどんすごいメールを送ってきて下さいね」

桃子「限度はあるけどね! 今以上にすごいのが来たら無理だから!」

泰葉「フリですか?」

桃子「フリじゃない!」

泰葉「それと、次回はこの番組にゲストが来てくれるみたいです」

桃子「ゲスト? 誰だろ」

泰葉「ウチの事務所かそっちの事務所から、だそうですけど……私もまだ聞かされていませんね」

桃子「そっか。……放送される頃には発表されているかも? だって」

泰葉「そんなゲストさんへのメールもお待ちしています。お相手は岡崎泰葉と」

桃子「周防桃子でした」

泰葉「次回も、先輩の言うことを聞きなさい! ……それでは、また次回」



終わりです。続くようならまたこの時間に?

ありがとうございました。

前回
岡崎泰葉「泰葉と桃子の」周防桃子「先輩の言うことを聞きなさい!」
岡崎泰葉「泰葉と桃子の」周防桃子「先輩の言うことを聞きなさい!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1495395750/)

って1レス目にはっておくべきだったことに気付きました。

水着の季節か、楽しみだな
乙です

ミリオンライブより
周防桃子(11)
http://i.imgur.com/VmcaclC.jpg
http://i.imgur.com/RiFCD99.jpg

シンデレラガールズより
岡崎泰葉(16)
http://i.imgur.com/KwnTXTs.jpg
http://i.imgur.com/yWGA6p0.jpg

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