未央「トレーナーさんに相談してみたら？」

P「んなもんしなくったって適度な運動と食事制限が必要なのはわかってるよ」

未央「じゃあなんでやらないの？」

P「何度も言わせるんじゃないよこのミツボシ!!」

未央「ほっへはつじゅさにゃいで～(頬っぺた潰さないで～)」

櫂「何遊んでるのさ」

P「櫂もやってみるか？」

櫂「遠慮しとくよ。それよりそろそろ離してあげたら？」

P「それもそうだな」

未央「助かったよニッシー。もう、酷いよプロデューサー!!」

P「新陳代謝が活発な10代には分からんよ」

櫂「なんの話？」

P「未央が簡単に痩せろ痩せろってしつこいんだよ」

未央「そ、そんなにしつこくは無かったじゃん」

櫂「しつこいかどうかは見てないからな何とも言えないけど、痩せた方が健康面では安心だよね」

未央「そーだそーだ！」

P「け、健康診断では問題無かったし……」

櫂「プロデューサー背高いんだし、痩せたらモテるんじゃない？」

未央「そだねー。顔のパーツそのものは悪くないし、いい線いくかもよ？」

P「じゃあ君ら痩せた俺と付き合ってみたいか？」

未央「ニッシー、最近の痴漢冤罪問題についてどう思う？」

櫂「司法が女性に対して有利過ぎるのが問題じゃないかな？やってない証拠を揃えても有罪になったケースもあるんだよね？」

P「露骨に話を逸らすんじゃないよ！」

未央「いやぁ、それとこれとは別問題っていうかさ」

櫂「百歩譲ってあたしは良いとして、未央と付き合うのは犯罪じゃないの？」

P「それはそうだけどさ」

未央「世の中にはぽっちゃりした体型の方が好きな人もいるけどさ、引き締まってた方が格好いいと未央ちゃんは思うよ？」

P「へーへー」

櫂「ところでさ、プロデューサーって今何キロくらいあるの？」

P「あー、大体３みりあ位かな？」

未央「みりあちゃんが単位なの!?・・・で、みりあちゃんって何キロだっけ？」

櫂「40キロくらいじゃない？え、プロデューサー120キロもあるの!?」

P「そこまではねぇよ！110切ってるわ!!」

未央「どっちにしろ３桁いってるんだね……」

櫂「でもその分身長もあるからねぇ。きらりちゃんと同じだっけ？」

P「いや、向こうの方が１センチ高い」

未央「十分高いって。それにしたって３桁は重すぎるよ。せめて90キロ辺りまで落とそうよ」

P「２みくにゃんって所か」

櫂「さっきからアイドルを単位にしてるのは何か意味があるの？」

P「ねぇよ？」

未央「だと思ったよ。さっき言った食事制限は別にしてさ、先ずはジュース飲むのを止めたりしてみたらどうかな？」

P「うーん、普段は水か麦茶しか飲まないしなぁ。酒もせいぜい週１程度だし」

櫂「お菓子を控えるのは？」

P「間食もそんなに・・・いや、菜帆に勧められてまんじゅう食べたり愛梨が作ったもの食べたりしてるな」

未央「でも毎日って訳じゃないよね？運動は？」

P「一切！」

櫂「威張るようなことじゃないでしょ。もし良かったら水泳やってみない？泳げなかったら教えるし」

未央「いいじゃん！ダイエットには水泳向いてるって聞いたことあるよ、全身運動がなんとかって！」

P「機会があればな」

櫂「なんで嫌がるのさ。・・・もしかして体見られるの恥ずかしい？」

P「否定はしないけど海とかならまだしも施設のプールなら似たような目的の人間他にもいるべ」

櫂「じゃあ今度一緒に行こうよ！」

P「善処しよう」

未央「よし、なら未央ちゃんは特製のヘルシー弁当を作ってあげようじゃあないか！」

P「それは遠慮しておく」

未央「なんでさ！こう見えて私料理は得意だよ？って誰が料理下手なイメージか!!」

P「間違いなく量が足りないだろうからな。こちとらどんぶり飯がデフォルトなんでな」

未央「おぉっと、１人ボケツッコミはスルー？」

櫂「太ってる原因はそれかぁ。ご飯減らしてもっと野菜とか食べたら？」

P「アントワネット方式はいらん。なら櫂はみちるに『明日からパンの代わりにフルーツ食べなよ』って言えるか？」

櫂「そ、それはちょっと……」

未央「プロデューサーにとってのご飯ってそのレベルなんだね」

P「ご飯大好きだからね!!」

未央「うわぁいい笑顔。じゃあ白米じゃなくて雑穀とか麦なんかは？」

P「嫌いでは無いな。進んで食べたりもしないけど」

未央「じゃあメインはそういうのにしておかずを工夫しようかな」

櫂「もしかして未央、本気でプロデューサーのお弁当作るつもり？」

未央「プロデューサーが本当に嫌じゃ無ければね。で、どう？」

P「一食500円までなら出せる」

未央「お、これは中々の収入源になりそうですなぁ」

櫂「あたしもお母さんに料理習おうかなぁ」

未央「じゃあ来週からお昼は楽しみにしててね、プロデューサー」

P「おう、俺も良い胃薬用意しとくわ」

未央「酷いっ！」

櫂「じゃああたしも無理のないスケジュールを組んでみようかな。先ずは水中ウォーキング辺りかな？」

P「なんか本格的にダイエットさせられそうだな」

未央「そんなこと言って～、美少女2人に世話を焼いてもらえるなんてそうそう無いよ？」

P「2人？櫂の他にどこにいるんだよ」

未央「こーこっ!!あ、もしかして美少女じゃなくて美女枠？」

P「……はっ」

未央「鼻で笑うなこの[ピザ]チンがー！」

櫂（プロデューサーの中では一応美少女扱いなんだ、あたし……）

P「未央が美少女かどうかはおいといて、弁当の方は楽しみにしてるわ」

未央「美味しさのあまり服が吹き飛んだって知らないからね！」

P「むしろそんな弁当食べてみたいわ」

櫂「仮にそうなったとしても誰も得しないけどね」

未央「それもそっか」

P「確かにな」

未央「じゃあ未央ちゃんたちこの後レッスンだから」

P「怪我すんなよー」

未央「は―い」

櫂「またね、プロデューサー」

P「お―」