八幡「なんだか間違っている気がする…」 (11)
- 奉仕部・部室 -
八幡「……」チラッ
雪乃「……」ペラリ
八幡「……あのさ、雪ノ下」
雪乃「…なにかしら?」ペラリ
八幡「この間から感じてたが、気のせい、もとい、気の迷いかと思って聞かなかったんだが…」
雪乃「何、いちいち勿体つけないで頂戴」ペラリ
八幡「あのさ、……お前、近くね?」
雪乃「何のことかしら?」ペラッ
八幡「いや、…どこに座ろうとお前の勝手だけど」
雪乃「ならいいじゃない」ペラリ
八幡「……」
八幡「(前まではコイツの座る位置って…)」
由
八【 机 】雪
八幡「(こんな感じだったはずなのに…)」
八幡「(ここのところはなぜか…)」
八雪【 机 】
八幡「(………何?西日がキツイの?嫌がらせ?嫌がらせだよな絶対)」
雪乃「……」ペラリ
八幡「(とにかく居心地が悪すぎるし、位置を変えたほうがいいよな…)」ガタッ
雪乃「……」ピクッ
八幡「……」ガタガタ ピタッ
雪【 机 】八
雪乃「……」
八幡「(ふぅ、さてと、今日も時間を潰すとするか)」
雪乃「……」スクッ ガタガタ
【 机 】雪八
雪乃「……」ムフー ペラリ
八幡「(なんなの!?なんなのコイツ!)」
八幡「・・・・・・なあ雪ノ下」
雪乃「なにかしら?」ペラリ
八幡「なぜここで読む」
雪乃「あら、それを言うなら比企谷くん。貴方が私の定位置にいるのはなぜかしら」
八幡「それを言うならお前が俺の定位置に居たのはどうしてだ」
雪乃「…?」ハテ?
八幡「(そうやって可愛く首を傾げれば誤魔化せると思うなよ。俺は誤魔化されないからな」
雪乃「比企谷君、声出てるわよ。気持ち悪いわね///」
八幡「」
雪乃「女性に向けて……可愛いとか、可愛いとか気軽に言うなんてやっぱり比企谷君はヘンタイね///」
八幡「正直忘れてくれ。気の迷いだ」
雪乃「気の迷い…?」スッ
八幡「(おいおい近いぞコイツ何考えてやがる)」
雪乃「気の迷いであんなことを口走って、人の心をかき乱すなんて。やっぱり貴方は最低ね」
八幡「(だから近いしいい匂いだし)」ドキドキ
雪乃「ねぇ、比企谷君」
八幡「」
雪乃「やっぱり貴方は変わらない。変わらないのね」スッ
雪乃「あなたはどうしたら、…変わるのかしら」ピトッ
八幡「(オイオイオイオイ撫でるな触れるな触ってくれるな!)」ドキドキ
雪乃「ね、比企谷君…私は」
ドアバガァァァン
結衣「やっはろぉぉぉぉ!!!」
雪乃「……」チッ
結衣「あれ?なんでゆきのんヒッキーと近いの?この間もそうだったよね?ていうか、あははー、
気のせいかと思うけど今ゆきのん舌打ちした?したよね」
雪乃「あら、由比ヶ浜さん。今日も遅かったわね」
結衣「ねぇねぇゆきのん。それよりさっき舌打ちしてたよね」
雪乃「気のせいじゃないかしら」
八幡「遅かったな由比ヶ浜」ガタッ ズリズリ(さりげなく席移動)
結衣「ね、ヒッキーも聞こえたよね?凄く近くにいたんだしいやらしい!」
雪乃「ちょっと由比ヶ浜さん?私だって怒る事はあるのよ?どうして私がこんな男の近くに居なければいけないのかしら?」
結衣「いたじゃん!ゆきのん、ヒッキーにベタベタしてたじゃんか!」
雪乃「ベ、ベタベタ?気のせいじゃないかしら」ポッ
結衣「ヒッキィィィ?!」
八幡「なぜ俺に切れる。俺はむしろ被害者だ」ハァ
雪乃「(また比企谷君が移動してしまった…)」ガッカリ
結衣「もう、ヒッキーのばか!」ガタガタ ストンッ
由八
【 机 】雪
雪乃「(!)」
結衣「………」ニヤリ
八幡「何故お前は俺の隣に当たり前のように座る」
結衣「?だって大体あたしヒッキーの隣だし」
雪乃「……」イラッ
結衣「基本奉仕部の座り位置って、」
由
八【 机 】雪
結衣「だし!ゆきのんより隣だし!」ムッフー
雪乃「………」イララッ
八幡「それはそうだが…隣過ぎない?てか近すぎだろ」
結衣「ふぇ…ヒッキーはあたしが隣に座るだけなのもイヤ?」ウルル
雪乃「(女狐が…)」
八幡「い、いや別に」
結衣「ほんとっ?」パァァ
八幡「……もう好きにしてくれ」
結衣「うんっ」
雪乃「………」
雪乃「………」ガタガタ スッ
由八雪
【 机 】
結衣「……」ムスッ
雪乃「……」ドヤッ
八幡「………」ハァー
~ しばらくして ~
------------------------------
カァー カァー
八幡「(帰りたい…帰りたいけど…)」
結衣「Zzzz」
雪乃「Zzzzz」
八幡「(何故こいつら俺の肩に頭乗せて寝てんの?!)」
八幡「(重いし!重くていい匂いだしなんだかくすぐったいし!)」
八幡「(いや、問題はそこじゃない。この時間帯だともうヤツが来る・・・!)」チラッ
八幡「(本当ならこいつらはっ倒してとっとと家帰りたいが、起こすと面倒すぎる)」
八幡「(静かにどかして…)」ソーッ
結衣「……んやぅ…」
八幡「(何コイツ起きてんの変な声出さんで下さいよホントに)」ドキドキ
八幡「(もういい、雪ノ下のほうを動かすか)」
雪乃「…あん…」
八幡「」 <(ナンナノー) *心の声
八幡「(くそっ!とっととこの場を離れないと…)」モゾモゾ
ドアドゴーーン
静「……どこに、行くつもりだァ?」
八幡「」
結衣「ふぇ…あ、あたし寝てた?」ジュルリ
雪乃「…ハッ…コホン、平塚先生、ノックを」
静「ふん、白々しい。比企谷、お前を奉仕部には入れたが奉仕されるために入れたわけじゃないのは分かってるだろう?」
八幡「は、いえ、それは重々承知してますよ。ええホント、粉骨砕身で働かされてるし」
静「そうか?そうだよなぁ。でもじゃあ一体これはな・ん・な・ん・だ!」ムギュー!
八幡「いひゃい!いひゃいってへんへい!!!」
結衣「せ、先生ヒッキーが!」
雪乃「平塚先生、部室で暴れないで下さい」
- 正門前 -
八幡「(結局、あれから俺は平塚先生に嬲られて適当なところで開放された)」
結衣「ヒッキー大丈夫?」
雪乃「全く、平塚先生ももうすこし落ち着いてもらえるといいのだけれど」ハァ
八幡「…いって…少しは加減して欲しいもんだぜ」
結衣「あはは…平塚先生容赦ないよね~。あ、そだ!ねね、これから寄り道してかない?」
雪乃「私は大丈夫だけれど。貴方はどうするのかしら?」
八幡「あー、俺はパス。疲れた。帰って寝たい」
結衣「もー!ヒッキーノリ悪い~~!」プンスカ
??「あ、いたいた!比企谷くーん!ひゃっはろ~~~!」
陽乃「えっへ、奇遇だねぇ比企谷くん」ニコッ
八幡「ど、どうも」
雪乃「…白々しい」
結衣「あ、あははー…こんにちは、陽乃さん」
雪乃「それで、一体何の用かしら?」
陽乃「やだ雪乃ちゃんこわーい!学校がご近所なんだから私が通りがかっても全然不思議じゃないでしょ?」
雪乃「白々しい」
八幡「(相変わらずこの姉妹はアレだな…触らぬ神になんとやら。この隙に帰るか)」ススス…
結衣「(あヒッキーずるい!じゃ、じゃああたしも一緒に帰るよ!)」ボソボソ
八幡「(なんでお前も帰る。薄情だな、雪ノ下を助けてやれよ)」ボソボソ
結衣「(ひゃっ!ヒッキーくすぐったい)」
陽乃「あらら、比企谷くん、なにやってるのかな?…浮気は感心しませんなぁ~」
結衣「いいいや、浮気じゃないし!ねヒッキー?!」
雪乃「……」イラッ
陽乃「……」イラッ
八幡「おい俺に振るな。お前のとりえは空気読む事だろう。この空気読んで下さいよホントに」
結衣「だ、だって浮気じゃないし!あたしは、その、本」
陽乃「本気だったら、許せませんなー」ツネリッ
八幡「いてて!本気でもないですよ!というよりなんでもないですよ!」
結衣「もう、ヒッキーのばか」プクー
陽乃「ホントかな?」ジー
八幡「ホントですよ…(近い、近いですよ)」ドキドキ
陽乃「…んー、じゃあ、信じてあげる。お姉ちゃん、比企谷君信じる♪」ギュー
八幡「ちょ、ちょっと雪ノ下さん、近い、近すぎです」
陽乃「おや~?照れてる?照れてるなぁ~♪もー、比企谷君かわいいー♪」ムギュー ナデナデ
雪乃「姉さん、通行の邪魔です。そこをどいて下さい」イライラ
結衣「ヒッキーもデレデレしてる!もー、ヒッキーのばか!」イライラ
陽乃「やーん、雪乃ちゃんヤキモチ~?ヤキモチなのね♪」
雪乃「!///」ハッ
八幡「」ドキッ
陽乃「むー、なんだかお姉ちゃん微妙な気分」
八幡「い、いいから離してください/// てか人目もあるし、誤解されますよ」
<テカヒキタニクンマジウラマシイッショ… ヒキガヤ、オマエ ナニアイツー ンマー!ハヤ×ハチイガイミトメナイ!
陽乃「えー、私は気にしないよ?比企谷くん可愛いし」ニコッ
八幡「」ドキーン
陽乃「比企谷くんは、イヤかな?」
八幡「いや、俺は、その…///」
陽乃「やっぱり比企谷君はいいね~!ああもう雪乃ちゃんにはホント勿体無いかも」ダキッ
八幡「(オィィィ!!!だから近いでしょうがァァ!!)」ムニュムニュ
*正門前では邪魔になるので近くのベンチまで移動
カァー カァー
静「なぁ…比企谷、男と女って難しいなァ」ポケー
八幡「そっすね。難しいデスネホントに。とくに先生が気難しいし」
静「気難しいか…でもなぁ、私なんかよりよっぽど根性ひん曲がったお前に何故か最近異性が群がってるのは、どうしてなんだろうな」
八幡「知りませんよ。いじめじゃないですか」
静「キミはホントにひん曲がってるな」
八幡「ほっといてください」
静「まぁ、キミは根性はともかく、顔はそこそこいい部類だしな。もてる要素皆無ではないか…ひん曲がった根性が全てぶち壊す感じにはなっているが」
八幡「それ、もてないって言ってる事と同じですよね」
静「私も見てくれはそこまで悪くはないはずなんだがなぁ…なんでだろうなぁ」ズーン
八幡「(人にダメージ与えときながら凹むとか滅茶苦茶だよこの人)」
八幡「…まあ、先生は別に容姿が悪いなんて事はないし、その特殊な性格に惹かれる人もいるんじゃないですかね」
静「そう思うか!!」ガバッ
八幡「…え、ええ…(うわぁ凄い必死だこの人)」
静「参考までに、参考までに聞くが。比企谷は好みの異性のタイプはどんな感じなんだ?」
八幡「俺は別にそーゆーの興味ないんで。参考も何も無いですよ」
静「ふむ、つまり女であればだれでもいいと。アレだな、最低だな」
八幡「いや決め付けないで下さいよ。なんですかその決め付け。俺はぼっちでそーゆー事言える立場に無いってだけですよ」
静「ぼっちなどと言う割には最近の雪ノ下と由比ヶ浜との距離がすごく近い気がするが」
八幡「知りませんよ。部活仲間だからじゃないですか」
静「…全く、すぐはぐらかすな。陽乃とは部活仲間ではないのにベタベタしていたじゃないか」
八幡「さぁ?からかってたんじゃないですか?俺を」
静「どうかな…それよりも、だな。比企谷」
八幡「はい?」
静「こんな事を聞くのも不謹慎だと思うが、その、比企谷から見て、私は」
??「平塚先生」
静「!……な、なんだ、城廻」
めぐり「あのぉ~、さっき教頭先生が探されてましたよー」ニコッ
八幡「(びっくりした…城廻先輩、一体いつ近づいて来たんだ…)」
静「…チッ、こんな時に…。城廻、煩わせて悪かった。それじゃわたしは行くが、比企谷、ほどほどにしろよ?」
八幡「ほどほどって何ですか…」
静「ほどほどはほどほどだ。ではな」
めぐり「平塚先生、さようならー」フリフリ
八幡「はぁ…それじゃ俺はこれで」
めぐり「ふふふ、やっと二人になれたね~♪」ニコッ
八幡「!!」
めぐり「いつも比企谷くんのそばには2人がいるからね~。今日は私、ついてるのかも♪」
八幡「いやぁ、むしろついてないと思いますよハハハハ…」
めぐり「ついてるよ~、だって比企谷くんと2人きりなんだもん。うふふ」
八幡「あ、ああそうっすか…(勘違いするなよ俺、クレバーになれ俺)」
八幡「(城廻先輩はあれだ、天然気味だから自分が何言ってるのか判ってないだけだ」
八幡「決して俺個人に対して特別な興味とか無い」
めぐり「ふふっ、やだなぁ比企谷くん。私、比企谷くんに興味あるよ。ありありだよー」ニコッ
八幡「んなっ!あ、あれ俺」
めぐり「比企谷くんしゃべっちゃってたよ~」ニコニコ
めぐり「さてさて!それじゃ、比企谷くんに質問です」
八幡「…なんすか」
めぐり「普段なかなか一緒に居れない男の子に興味津々な女の子がいますっ」
八幡「…はぁ」
めぐり「たまたま女の子はその男の子と二人っきりになれました!さて、女の子は何をしたいと思ってるのかな~?はい比企谷くん、答えをどーぞ!」
八幡「…スパイ活動?」
めぐり「ぶー。違いまーす」
八幡「質問責め」
めぐり「違う訳じゃないけど、おしい!もっとシンプルな事だよ~」
八幡「リンチ」
めぐり「それ興味通り越して恨んでる人がやることだよね?!違います!」
八幡「じゃあなんなんですか…」
めぐり「もう、キミは分かってるのに言ってくれないんだね~。イジワル」キュッ
八幡「……!」
めぐり「い、一緒に、かえろ?///」カァッ
-- 通学路 ---
カラカラカラ…
八幡「(…城廻先輩に押し切られて、一緒に帰ることになったが…)」
めぐり「♪~」
八幡「(…気まずい…会話がない)」
めぐり「♪」
八幡「(チャリを牽いてる音がやけにデカく聞こえる…)」
八幡「あの、城廻先輩」
めぐり「なーに♪」
八幡「えっと…楽しいですか?」
めぐり「楽しいよっ」ニコニコ
八幡「う…ならいいですけど」
めぐり「うん、いいんだよ~」ニコニコ
八幡「(この人苦手だ…)」ハァ
めぐり「…もしかして、比企谷くんは、イヤ、だったかな?」
やっぱめんどいわ。お前ら続き書いて、31からね
八幡「なんだか間違っている気がする…」 - SSまとめ速報
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著作権侵害乙
なにがしたいの?
死ねクソビッチ
なめんなよ