みりあ「もう、ありすちゃん！　なんでついて来ないの？」

ありす「勝手に走って行ったのはみりあさんです。というか、なぜ国会へ？」

みりあ「なんかね！　ほーりつが変わるかもしれないから、みんな国会に行くんだって」

ありす「みんなという単語に、そこはかとない絶望を感じます」

みりあ「だから、みりあも国会に行くの！」

ありす「考え無しに周囲と同じ行動をとるのは、感心しませんが」

みりあ「きっと大丈夫だよ！　だって私たち、仲間だもんね！」

ありす「国会の向こう側にあるのは、権力の闇だけですよ」

みりあ「みりあも行ーく！　みりあも行ーく！」

ありす「国会は、遊園地や公園のような遊び場ではありません。みりあさんは、国会を何だと思っているんですか」

みりあ「え、ライブ会場でしょ？」

ありす「議論せず、パフォーマンスだけの場、という意味では合ってますね」

みりあ「国会の人たちも、歌ったり踊ったりするんだよね！」

ありす「会議は踊るされど進まず、なんて言葉があるので、まあ正解でしょう」

みりあ「あと、舞台で歌うと、たくさんのファンが応援してくれるんだって！」

ありす「確かに、悪い意味で熱心な声援(ﾔｼﾞ)が飛び交います。よくご存知ですね」

みりあ「えへへ、みりあ、かしこかった？」

ありす「はい。毒気が抜けて、ツッコミが優しくなってしまう程にかわいかったです」

みりあ「だからね、みりあも国会に行って、ライブするの！」

ありす「残念ながら、私たちは国会でライブできません」

みりあ「うそー！！　みりあ、国会でYes! Party Time!!歌いたかったのに！」

ありす「過激な選曲ですね。仮に歌うにしても、バラードの様に静かな曲の方が合ってると思いますよ。例えば、in factとか」

みりあ「だって国会って、歌おうsinging踊ろうdancingなところなんでしょ？　じゃあ、みりあの方が合ってるよ！」

ありす「あそこでは、気持ちと裏腹のことばかり話しますから、真逆の心に気づいてほしい歌の方が合ってると思います」

みりあ「Yes! Party Timeがいい！！」

ありす「いえ、in factです」

みりあ「むー」

ありす「むむむ」

みりあ「ところでみりあ知ってるよ！　こういうの、ステマって言うんだよね」

ありす「包み隠してない時点で、ダイマなような気がしますが」

みりあ「お兄ちゃん、お姉ちゃん！　PS4とVR買って、みりあと遊んでね☆」

ありす「みりあさんの☆は、ダイマ直球のシューティングスターですね」

みりあ「ところで、VRってなんだろー？」

ありす「Virtual Reality、仮想世界を現実のように錯覚させるため、人間の五感に働きかける技術のことです」

みりあ「？」

ありす「みりあさんは動物園に来ていないのに、まるで動物園にいるかのように周囲の景色や鳴き声を見聞きできる魔法です」

みりあ「目の前に動物がいるように見えるの？」

ありす「そうですね。今後は、匂いや毛並みまで分かるものが待ち望まれます」

みりあ「分かった！　仁奈ちゃんのことだ！」

ありす「あれは着ぐるです。確かにモフモフできますが、映像技術としては特撮が近いでしょうか」

みりあ「ゴジラの気持ちになるですよー！　がおー！！」

ありす「では私は、巨災対のリケジョ、尾頭さんをもらいます」ﾀﾌﾞﾚｯﾄ片手にｷﾘｯ

みりあ「ありすちゃんは、アメリカから来た女の人じゃないの？」

ありす「あんな脇役はイヤです」

みりあ「それじゃあ、ポケモンG●はVR？」

ありす「いえ、あれはAR、拡張現実です」

みりあ「たまーに、事務所の前でスマフォ片手に立ち止まってる人がいるよね」

ありす「うちの事務所がポケストップになっているようです。ポケモンボールなどのアイテムをもらえる所ですね」

みりあ「よーし、ポケモンボールで捕まえちゃうよ！　えーい！」⌒〇

ありす「おっと。何かと思えば飴ですか、ありがたくいただきます」ﾓｺﾞﾓｺﾞ

みりあ「えへっ♪　ありすちゃん捕まえちゃった」

ありす「そうですね。ところで、これはなんの飴ですか？」ﾑｸﾞﾑｸﾞ

みりあ「みりあのアメだよ」

ありす「今、みりあさんへの親愛度が強化されました」ｶﾞﾘｶﾞﾘ ｺﾞｸﾝ

みりあ「デレステ？」

ありす「ポケモンG●です」

みりあ「ポケモンG●って言ったら、妖怪ウォッチも流行ってるよね」

ありす「最近は少し下火ですが、根強い人気はありますね」

みりあ「イタズラしても妖怪のせいだって、みんな言うんだよね」

ありす「中でも男子のちょっかいが一番気に障ります。自分たちこそ妖怪シシュンキのくせに」

みりあ「みりあ、妖怪ならコマさんが一番好き！」

ありす「訛り言葉が可愛いですね。とりあえず、ズラ、と言っておけば良いので、モノマネが楽です」

みりあ「おかあさんといっしょのガラピコぷ～の、ムームーとか雰囲気が似てるよね」

ありす「大きいお友達には分かりづらい例えを…。いえ、大きいお友達だからこそ、分かるでしょうか」

みりあ「パジャマでお、じゃ、ま♪」

ありす「女児の着替え姿を楽しみにしている成人男性は、即刻早苗さんにシメられてください」

みりあ「そういえば、ポケモンG●だけ伏字なのはなんでー？」

ありす「訴訟対策です」

みりあ「きそたいさく？」

ありす「公道を走るカートのレンタル会社が訴えられたので」

みりあ「ふーん」

みりあ「それにしても、国会で歌えないのは残念だなー」

ありす「この事務所は、唐突に話題を変える人が多いですね」

みりあ「元の話に戻しただけだよ？」

ありす「まさか、みりあさんから真っ当にツッコまれるとは。私のツッコミクイーンの名に傷がつきました」

みりあ「ちょっと前にまゆちゃんと話してた時、ありすちゃんボケだったよね」

ありす「いつも朝食はパンですが、たまに納豆ご飯が食べたくなるんです」

みりあ「パン パン パン ご飯 パン パン バナナみたいな？」

ありす「週に1日は主食を抜くんですか？　成長期にはオススメしませんよ」

みりあ「シリアルにヨーグルトとバナナ入れるとおいしいんだー！」

ありす「健康か。ああ、マトモな回答過ぎて、ツッコミが雑に……」

みりあ「まあいっか。事務所のお姉ちゃんたちが国会に行く時、みりあも一緒につれてってもらおっ！」

ありす「遠足がてらの社会科見学ではありませんよ。目的はもっと物騒なので、ついて行ったら絶対に後悔します」

みりあ「大丈夫だよ！　みんなとっても優しいから、きっと楽しく遊んで、国会の人とも仲良くなれるよ！」

ありす「それは無理です。みりあさんの部署の人たちは、国会と真っ向勝負しようっていう過激派ばかりですから」

みりあ「へーきへーき！　もしケンカになっちゃっても、みんなすぐに仲直りできるよ！　だって私たち」



みりあ「仲間だもんげー！！」

ありす「みりあさんが可愛いのは妖怪のせいです」

-完-

ありがとうございました。Yes Party Timeを眺めて寝るのが日課です。
前回のまゆの話について一言。
愛について語りあえばラブストーリーだるぉお！
HTML依頼出してきます。

>>9
(''そしょう''だぞ)