キャラ崩壊注意
時系列は戦車道大会直前
エリカ「まさか、元副隊長が……大洗女子学園が決勝まで上がってくるとは思っていませんでした」
まほ「ああ。私も意外だよ。戦車の少なさ、経験の浅さ、サンダースやプラウダに勝つ要素は無かった」
エリカ「はい。どうせ運で勝ち上がってきたのでしょう。決勝では絶対に負けません」
まほ「運……か。それは少し違うな」
エリカ「え?」
まほ「大洗のこんな噂を知っているか?」
エリカ「うわさ……?」
………………
………
…
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まほ「まずは大洗の一番最初の試合、グロリアーナとの練習試合について語ろうか」
まほ「まるで経験が無い無名校が、名門校と言われる相手にあそこまでの接戦ができた理由を」
エリカ「土地勘を利用した市街戦が功を奏したのでは?」
まほ「それも大きいが、あのダージリンがあそこまで崩れた理由それは――」
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みほ「ふっふっふ。さあ、存分に打ち合いましょう」
ダージリン「くっ」ワナワナ
みほ「どうですか?大洗水族館は。ふふ、たくさんのお魚さんが居て楽しい場所ですよね。ほら、私の後ろにも」
アッサム「まさか人質を……いえ、魚質を取るなんて」
オレンジペコ「冗談言ってる場合ですか!?」
ダージリン「貴方、正気じゃないわ!」
みほ「ふふふ。こんな言葉を知っていますか?All is fair in love and war」
ダージリン「っ!?」
みほ「さあ、そろそろ終わりにしましょう。華さん、お願いします」
華「…………」ガクブル
みほ「華さん?早くしないとこちらがやられてしまいますよ?」
華「で、ですが」カタカタ
みほ「大丈夫!きっちり当てればお魚さんたちに影響は無いから!」
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まほ「――ということがあったらしい」
エリカ「え、ええ?あの子ってこんな性格でしたっけ?」
まほ「多少は尾ひれがつくものだからな」
エリカ「そういうレベルじゃ……いえ、いいです」
エリカ「それで、その後はどうなったんでしょうか?水族館で決着した覚えは無いのですが」
まほ「ああ、操縦手の怜泉麻子が"操縦ミス"で逃げ道を作ってしまったらしい。その隙にダージリン達は全力で水族
館から撤退。その後はエリカも知ってるだろう?Ⅳ号が健闘した後に敗北だ」
エリカ「へ、へえ~」
まほ「面白い噂だろ?」
エリカ「え、え~っと、そのお話はどこで聞いたんですか?」
まほ「I県のO女子学園のH.Iさんが手紙をくれたんだ。なんでも黒森峰のファンだそうでな、情報をくれた」
エリカ「(そういえば大洗の選手に五十鈴華って人が居たような……いえ、気のせいね)」
まほ「まあ、話半分にって奴だな。所詮は噂だ」
エリカ「そうですね。色々と信じがたい部分が多いですし」
まほ「ああ」
まほ「次は、大洗の戦車道大会初戦……サンダース戦について語ろう」
エリカ「はあ……」
まほ「噂とはいえ大洗の貴重な情報だ、ちゃんと聞くように」
エリカ「!」
エリカ「はいっ!」
まほ「うん。いい返事だ」
まほ「サンダースが無線傍受機を使っていたことは知っているな?」
エリカ「はい。現サンダースらしくない戦法ではありますが、情報がまるで無い無名校相手には良い手であったと思います」
まほ「ああ。それでだな、話は大洗が無線傍受に気づいたところから始まるんだが――」
菫「私の夫のイケメン金髪王子様の須賀京太郎様」
京太郎「しの殿まじテクニシャン」
菫「他人の女に熟女にNTRた」
しの「過去の夫等居なかった」
まほ「京太郎お兄ちゃんかぁ」
京太郎「しの殿肉体だけの関係にして下さい」
菫「私の夫は女タラシ」
神
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沙織「無線傍受!?ずっるーい!」
みほ「森を焼きましょう!」
麻子「は?」
みほ「今までの情報からすると敵フラッグ車は森に居そうだからね。叩き出そうかなって」
優花里「あ、ああ、なるほど。デマ情報を流して脅すってことですね!」
みほ「え?いや、火は本当につけるよ。……狼煙をあげようとしたら、誤って火がついちゃったって所かな」
華「え、えーっと、その作戦にはどういった意味があるんでしょうか?」
みほ「この森は結構広いからね。今日の風向きを読んで敵フラッグ車がしっかり北に逃げてくれれば―――まあ、この辺は無線で情報を流してもいいけど―――敵本隊とフラッグ車を分断できるかなと思って」
みほ「沙織さん、みんなに伝えてもらえる?」
沙織「え?で、でもさあ」オタオタ
みほ「沙織さん?」
沙織「は、はい」
………
…
アリサ「はあ!?森を燃やすぅ?冗談でしょ!?」
杏『いや~、流石にやりすぎじゃないかなあ。ルール的にもさあ』ザザッ
みほ『……狼煙をあげるだけですよ。それに今回は向こうにも後ろ暗い所がありますからね。なんとかなりますよ』ザザー
杏『…………りょーかい』
アリサ「ひっ」ガタガタ
アリサ「に、逃げるわよ!全速で本隊と合流しなさい!」
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まほ「――ということがあったそうな。その後はアリサが無線傍受をケイに告白。その後はお前も知っての通りだ」
エリカ「隊長ってもしかして陰謀論とか都市伝説とか好きですか?」
まほ「?」
まほ「まあ、嫌いではないが今は関係ないだろ?」
エリカ「ええ、まあ」
まほ「今回はO洗女子学園のT部S織さんからの手紙だ」
まほ「最後にプラウダ戦のことだ」
エリカ「あれ?アンツィオ戦の話は無いんですか?」
まほ「ああ、それっぽい手紙は来ていたんだが、中身が空っぽだった」
エリカ「へえ。入れ忘れとかですかね」
まほ「多分な」
まほ「まあ、ともかくプラウダ戦だ」
エリカ「はい」
まほ「話は大洗が追い込まれた所から始まる――」
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審判「それでは試合を再開します」
カチューシャ「ふふーん。この包囲網を突破するなんて不可能に決まっているわ!大人しく降伏しとけば良かったのに!」
ノンナ「ふふ、そうですね」
ドォーーーン シュポ
ノンナ「っ!?」
カチューシャ「……?何かしら、今の?」
ノンナ「大洗の車輌が一台、白旗をあげたようですが……、こちらは砲撃していませんし……。あまり詳しい状況は分かりません」
カチューシャ「まっ、どうでも良いわね」
………
…
ノンナ「38tが回収されていきますね。やはり何かトラブルが……?」
カチューシャ「は~あ。さっさと回収終わってくれないかしら。3時間も待ってたから待ち飽きたのよね」
ノンナ「カチューシャ!あれを見てください!」
カチューシャ「何よ……。って、回収車の後ろにぞろぞろと!?」
カチューシャ「撃ちなさい!」
ノンナ「で、ですが、もしも回収車の方に当たればルール違反の可能性も」
カチューシャ「はあ!?なんでよ!」
ノンナ「走行不能車に対しての砲撃は禁じられていますので、おそらくこの場合も適応されるかと」
カチューシャ「チッ、あったわねそんなの」
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まほ「こうして大洗は優々とプラウダの包囲網を抜けたという」
エリカ「は、はあ。それってルール違反じゃないんですか?」
まほ「『それってルールブックに乗っていませんよね?』という言葉だけで逃げ切ったそうだ」
エリカ「恐ろしい……」
まほ「そうだ。大洗は私たちが考えていた以上に恐ろしい高校なんだ」
まほ「ちなみに今回はOO洗女子学園、REI泉MA子さんからの手紙だ」
まほ「…………」
エリカ「…………」
まほ「…………」
エリカ「ただの噂、なんですよね?」
まほ「……ああ」
エリカ「なわけないでしょ!?手紙による告発を噂とは言いませんから!」
まほ「落ち着け。最後にもう一つ、噂話をするから」
エリカ「噂話って体で、ですよね?」
まほ「……とにかく、話がある」
エリカ「…………」
まほ「話は1年前に遡る――」
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みほ「わざと負けてあげましょうか?」
カチューシャ「はあ?何よあなた」
みほ「決勝の黒森峰戦、活躍できたら次期隊長はあなたかも……なんて。ふふ」
カチューシャ「っ!?」
みほ「私、黒森峰のフラッグ車の車長なんですよ」
カチューシャ「……あなたに何の得があるって言うのよ」
みほ「ふふふ。確かに、この試合で私に得はありません」
カチューシャ「なら」
みほ「ですが!来年、来年に無名校がプラウダに挑みます」
カチューシャ「?」
みほ「もし来年、プラウダが破れた場合、全力で私の味方をしてください」
みほ「"プラウダ高校隊長"のあなたが」
カチューシャ「…………」
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まほ「…………」
エリカ「…………」
まほ「次の試合、大洗は20輌投入してくる。どこからか手に入れたソ連系の戦車を……な」
エリカ「まさか……そんな」
まほ「いいか、これまでの大洗は全て忘れろ。今から戦う敵は悪鬼だと思え」
エリカ「……はい」
まほ「もしかすると赤星は裏切るかもしれない。注意しろ」
エリカ「そんなわけ!」
まほ「言い切れるか?大洗がそんなことをしないって」
エリカ「うう……」
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みほ「―――ってことがあって、黒森峰は崩れたって噂だよ」
沙織「へ~、じゃあラッキーだったんだ」
優花里「なるほど!黒森峰がやりにくそうにしていた場面があったのはそのせいですか」
麻子「西住さん。その噂はどこで聞いたんだ?」
華「随分と詳しいですよね」
みほ「え?うーん……秘密、かな」
沙織「え~?教えてよ~」
みほ「あはは」
みほ「(手紙、ちゃんと全部届いて良かった。ふふふ)」
完
>>1
時系列は「戦車道大会"決勝戦"直前」でした
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