少年「…」キョロキョロ 奴隷商「何だ小僧」 (59)

※初投稿&遅筆の為、亀進行になってしまうかもしれませんが、どうぞ宜しくお付き合い下さい。
では、次レスから投下始めます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1486229742

奴隷商「ここにいられりゃ商売の邪魔だ。家でママのオッパイでも吸ってろ」ピクピク

少年「…」ゴソゴソ

奴隷商「おい、聞いてん…っ!?」キンカジャラ

少年「…」

奴隷商「こ、これは大変失礼を致しました! ささ、中へどうぞ!」ヘコヘコ

少年「…」スタスタ

奴隷商「…では若旦那様。本日は、どのような奴隷をご所望で?」

少年「…」カタッ パサッ

奴隷商(紙と、鉛筆…?)

少年「………」カキカキ

奴隷商(筆談、か?)

少年【少年、と呼んでください。一通り見せてもらってもいいですか?】

奴隷商「え、ええ、もちろん! では少年様、こちらへどうぞ!」

少年「………」コク

(※以降、少年の筆談は【】内に表記します)

奴隷商「こちらが、奴隷の収容所になります。足元にご注意を」コツ コツ

少年「………」コツ コツ

エルフ「…っ」ピクッ

少年「…」

少年【彼女は?】

奴隷商「先日入ってきたエルフです。若くて活きのいい娘ですよ」

奴隷商「あれはまだ、『検査』が終わっていないもんでしてね。ご所望であれば、追加で料金を頂く形になりますが」

少年「………」

奴隷商「まぁご一考いただければ。では、次へ」

コツ コツ

「ご主人様…私の、ご主人様……」

「エグッ、グスッ…」

「………」ビクビク

コツ コツ

奴隷商「…でですね、こいつは……」

少年「……ッ」ギリ…

少女「…ここから、出して、ください。お願いします。何でも、します。ぶたないで、ください。言うこと、聞きます。おねがいします、お願い…」ブツブツ

少年「………!」

奴隷商「ああ、そいつは疫病神です。売られた先に不幸が訪れるって、曰く付きの娘でして」

奴隷商「主人が病死だの、家が放火に遭っただの、奥方が馬車から落ちて死んだだの、よりどりみどりですよ。今じゃ買い手が全く付きません。本当に困ったもんです」

少年「…」

奴隷商「…本当は、お客様にこんな事を言うべきではないんですがね。ですが、少年様には是非、またウチに足を運んで頂きたいと思いまして」

少年「………」

少年【もらいましょう。その子】

奴隷商「え!? あ、いや、今の話」

少年【ちゃんと聞いていました。そして、疫病神なんて呼ばせません】

奴隷商「い、いや、でもですね」

少年【いけませんか?】キッ

奴隷商「……まぁ。そこまで、仰られるのなら…」

少年「…」ニコッ

奴隷商(物好きなもんだ…)

奴隷商「…では、2人でこのお値段になります」

少年「?」

少年【話に聞いていた相場よりも安いような気がしますが】

奴隷商「それについては、やくb、ゴホン、アレをお買い上げ頂いたので、多少色を付けてあります。丁度頭を抱えている所でしたので。お気になさらず」

少年「…」…コク

奴隷商「商談成立ですね。では」

ガチャガチャ、ガチャン

奴隷商「お前達喜べ、買い手が付いたぞ」

テクテク トコトコ

少女「お外、出れた…」

エルフ「眩しい…」

奴隷商「何ボサっとしてる、新しい御主人様だぞ。挨拶ぐらいしねえか!」

少女「ああああの、ご主人様ごめんなさい!ぶたないでください!!」オドオド

エルフ「申し訳ありません、ご、ご主人様。私を買って頂いて、ありがとうございます」オソルオソル

少年「…」フルフル

少年「…」ニコッ

少女「…ぁ」ポッ

エルフ(優しい、笑顔…)ドキッ

奴隷商「…では、今二人に付いている首枷について説明します」

奴隷商「これは奴隷であるという身分証明書代わりの物で、一つ一つに番号が振られています」

奴隷商「また、枷には特殊な魔力が込められており、専用の鍵でしか取り外せません」

奴隷商「外すのは自由ですが、万が一脱走等があった場合に、着けていると発見が早まります」

奴隷商「以上です。質問はありますか?」

少年「…」フルフル

奴隷商「分かりました。ではまたのお越しを」

少年「ーーー?」ユビブエ ピー

…ガラガラ カッカッ ガラガラ スタッ

目付け「おお、少年様。無事に側女を見繕われましたか」

奴隷商「…!」

少女・エルフ((荷馬車!))

目付け「ささ、お乗り下さい」

少年「…」コクッ

奴隷商「…多分、運がいいぞお前ら」ボソッ

エルフ「え?」

奴隷商「コトやらかして戻されんじゃねえぞっつったんだ! さっさと行きやがれ!!」

エルフ「は、はい!すみません!!」

少女「ごごごめんなさい!!」

目付け「全員お乗りになられましたな。では出発いたします」

目付け「申し遅れました。私、少年様のお手伝いをさせて頂いておりますお目付け役と申します。目付け、とお呼び下さい」

目付け「主に、馬車の運転手や食材の買い出しを請け負っております。以後、お見知りおきを」

エルフ「よ、よろしくお願いします」

少女「………します」ビクビク

目付け「私はこれから食糧の買い付けに参りますが、他に寄る場所はございますかな?」

少年「……」ウーン

少年【湯浴みをしてから服屋に行きたいです】ピラ

目付け「成程、確かにその恰好では不便でしょうからな。食料と一緒に衣服も揃えましょうか」

目付け「しかし、用事を全て済ませた後で帰るとなると、御自宅に着く前に暗くなってしまいます」

少年「…」フーム

目付け「…ではどうでしょうか、今日は街に泊まって疲れを癒やし、明朝ここを発つというのは。私、宿屋には少々心当たりがありまして」

少女「お、お風呂?」

エルフ「いいんですか?」

少年「…」フッ…

少年【目付けさんにお任せします】

目付け「かしこまりました。では、そのように」ニコッ

エルフ(それにしても…)

少女(ご主人様、何で何もしゃべらないんだろう)

エルフ(筆談しているけれど、耳は聴こえてるみたいだし…)

少女(どうしてかなぁ?)

少年「?」

…ガラガラ カッカッ ガラガラ スタッ
カララ~ン

宿屋の女将「いらっしゃい、泊まりかい?」

目付け「はい。1泊お願いします」

女将「あいよ。おや、後ろのお二人は…奴隷さんかい?」

目付け「ええ、彼女達も一緒にお願いしたいのですが…」

女将「それは問題ないんだけど、今は3人部屋一つしか空いてないのよねえ」

目付け「私に厩舎を使わせてもらえないでしょうか。これから買い付けに行く荷の番もありますから」

女将「ああ、それなら全然構わないよ」

女将「他に注文はあるかい?聞くだけ聞いとくよ?」

目付け「カクカクシカジカ」

女将「湯なら今から沸かすよ、中庭の木の陰で身体を拭きな。服屋なら近くにアタシの妹がやってる店があるから、そこに見に行くといいよ」

目付け「何から何までありがとうございます」

少年「…」ペコ

エルフ「…でも、いいんですか?私達が、こんなにしてもらって」

目付け「気にすることはありませんよ。全て少年様が望まれた事です」

女将「そうさ。それこそあんた達みたいなべっぴんさんと可愛こちゃんに湯浴みもさせないなんて、そっちの方が罰当たりってもんだよ」

少女・エルフ「!!!」カァァ///

少女「あ、ありがとうございます…」///

女将「いいってことさ。アタシに出来そうな事なら何でも言っておくれ」

女将「じゃあこれが部屋の鍵だよ。ゆっくり寛いでおくれ」

※作者です。
トリップを付け忘れていたので、ここで記載しておきます。

目付け「…では、生鮮品は出発前に見るとして、今は小麦粉や塩、香辛料等を仕入れることに致しましょうか」

少年「…」コク

目付け「では行って参ります」バタン


少年「…」カキカキ

少年【自己紹介が遅くなりました。僕の名前は少年と言います。これからよろしく】

エルフ「エルフと申します。よろしくお願いします。ご主人様」

少女「えと、しょ、少女です。お願いします…ご主人様」

※あれ!?
トリップが違いますが作者は同一人物です。すみません

少年【僕は訳あって声を出すことができないので、こうして筆談をしています。二人は、読み書きは出来ますか?】

エルフ「人間の言葉なら、問題ないと思います。…少女ちゃんは、字は読める?」

少女「…ごめんなさい、字は、あんまり分かんなくて…ちっちゃい時に、売られたから…」シュン…

少年【僕の方こそごめんなさい。大丈夫、読み書きはこれから覚えていきましょう。エルフさん、通訳をお願いします】

(※通訳の部分は、基本省略します)

少女「…えと、分かりました。ご主人様。頑張って字を覚えて、ご主人様の役に立ちたいです」

少年【ゆっくりでいいんですよ。それと、】

少女「?」

少年【少年、と呼んでください】ニコッ

少年【詳しい話はまた明日、帰ってからするとして】ゴソゴソ

少年【まずは、その首枷を外してしまいますか】カギジャラ

エルフ・少女「!!!」

少年【本当は、すぐにでも取ってあげたかったんですが】テマネキ ノシ

エルフ「…いいんですか?」

少年【ええ。奴隷商さんも言っていたでしょう?外すのは自由だって】

少女「で、でも、逃げちゃったりとか、したら」

少年【その時はその時。でも、アテはありますか?】

エルフ「…う」

少年【命令はあまりしたくないので、お願いという形になります。聞いてもらえませんか?】


エルフ・少女「……はい」

コンコン ガチャ

女将「湯が沸いたよ。身体、拭いといで」

エルフ「あ、はい」

少女「じゃあ、行って、きます。…少年様」

少年【いってらっしゃい】ノシ

女将「西の角の木陰なら、丁度見えづらい所になってるからね」コソッ

エルフ・少女「…」コク

女将「覗いてもいいけど、おいたは駄目だからね~!」ニマッ

少年・少女・エルフ「!!!」カァァ///

少年【のぞきません!!】ブンブン///

―宿屋 中庭―

エルフ「もう、女将さんったら…」///

少女「で、でも、優しそうな人、でした」

少女「枷も、外してくれたし」

エルフ「そうね。…悪い人では、ないと思う」

少女「はい…」

少女「あの、わたし、まだあんまり考えてる事わかんない所、ありますけど…」

少女「少年様は、ひどい事しない人です」

エルフ「…ええ、そうだといいわね」

エルフ(少年様、か…)

少女「女将さんも、優しい人ですね」

エルフ「そうね。私達の事も気遣ってくれるし」

少女「こんなに、優しい人達に会えたの、初めてかもしれないです」

エルフ「…そうね」


女将『覗いてもいいけど、おいたは駄目だからね~!』ニマッ

少女「で、でも外だと少し、落ち着かないですね」///

エルフ「…あ」///

少女「…は、早めに、戻りましょう。少年様、待ってると、思うので」フキフキ///

エルフ「…そ、そうね」フキフキ///

エルフ(少女ちゃん、全身酷い痣…)チラ

エルフ(一体どれほど、辛い思いをしてきたんだろう)

エルフ(心も、身体も…)

エルフ(それに比べたら、私は…私なんか、まだ…)グッ…

エルフ(いけない…顔に出ちゃう。他の人の前では、普通通りにしないと…)

エルフ(少女ちゃん、全身酷い痣…)チラ

エルフ(一体どれほど、辛い思いをしてきたんだろう)

エルフ(心も、身体も…)

エルフ(それに比べたら、私は…私なんか、まだ…)グッ…

エルフ(いけない…顔に出ちゃう。他の人の前では、普通通りにしないと…)

コンコン

少年 ガチャ

エルフ「戻りました」

少年「…」ニコ

少年【少しはさっぱり出来ました?】

エルフ「久しぶりに気持ち良かったです。ありがとうございます」

少年【それは良かったです。じゃあ、服を見に行きましょうか】ニコ

少女「…は、はい!」

期待

>>29
ありがとうございます。
どこまで期待に添えるかは分かりませんが、まずは書いていきます。


― 服屋 ―

エルフ(この服、すごく好みなんだけど…)

エルフ(こんな値段じゃ、少年様のお許しは出ないだろうし…)


少女(これ、可愛い…。けど高過ぎだよぉ)オロオロ

少女(こんなの持ってったら、少年様に怒られちゃう…!)ウルウル


少年【良さそうなの、ありました?】ヒョコッ

少女・エルフ「!!?」ビクッ

少年「…!」パァァ

少年【2人共、今持ってる服を試着してください!きっとすごく似合います!】

エルフ「い、いや、でもですね少年様」

少女「こここんな、贅沢な物、着られませんよ!」

少年【そんなこと無いですから、まず試しに着てみてください!】

ワーワーギャーギャー

店員「お困りですかー?」

少年「!」キタコレ!

少年【今持っている服を試着させて下さい。それと、洋服一式を何セットか選んでもらってもいいですか?】バッ!

店員「かしこまりましたー。セットは私のセンスで決めちゃっても大丈夫ですかー?」

エルフ「え、ちょっt」

少年【大丈夫です。この2人に似合う物をお願いします】ニコッ

少女「え?え!?」

少年【仕方がありませんね】ヤレヤレ

少年【2人共、命令です】ニッコリ

エルフ(全然仕方がない感無いんですけどーっ!?)ガビーン

少女(むむむしろ嬉しそうです!?)ガビビーン

店員「了解しましたー。ではお二方共ー、こちらへどうぞー」グイグイ

少女・エルフ「ま、待ってくださ~い!?」ズルズル

「私の腕の見せ所ですー」

「あ、わ、ちょ、待っ」

「いや、これくらい自分で脱げますから!」

ワーワーギャーギャー

少年「♪」ワクワクテカテカ


_____
___
_


店員「終わりましたー」ニコニコ

店員「…ではー、合計でこのお値段となりますー」ニコニコ

少年【わざわざ選んでもらってありがとうございます】キンカジャララ

店員「いえいえー、なかなかコーディネイトし甲斐のあるお客様でしたー。お気に召して頂けましたかー?」ニコニコ

少年【とっても!】ニコッ

店員「それは良かったですー。こちらこそありがとうございましたー」ニコニコ

エルフ・少女「」


店員「またのお越しをお待ちしてますー」ニコニコ

テクテク テクテク

エルフ「あ、あの…」オズオズ

少年「?」

エルフ「こ、こんなに買って頂いて、…大丈夫だったんですか…?」

少女 コクコク

少年【全然問題ありません。衣服は必要経費ですからね】

少女「で、でも」

少年【あのままだと、2人共遠慮して話が進まなかったでしょうから】

少年【すごく、似合ってますよ】ニコッ

エルフ・少女「……///」

突然ストーカースレに

>>40
www
でも読んで下さる方がいるのはありがたいことです。感謝感謝。


…ガラガラ カッカッ ガラガラ
カララ-ン

女将「おや、戻ってきたかい」

目付け「ああ、荷物は倉庫に入れていいか?」

女将「荷車一つなら入るだろ、問題ないよ」

目付け「助かる」

女将「あんたの物だけなら、遠慮なく厩舎に突っ込むんだがねえ」

女将「えもいわれぬ芳しい匂いで、食欲増進間違いなしなんだけど」

目付け「…それだけは勘弁してくれ」

※厩舎は、宿泊部屋よりは倉庫に近い、程度の認識でおkです。
図面を引いたりなどはしてないので、完全にデタラメですが(反省


女将「…暫く見ないうちに、大きくなったねえ」

目付け「…ああ」

女将「アンタ、今幸せかい?」

目付け「……勿論だ。これ以上は、バチが当たるくらいさ」

女将「…そうかい」

目付け「おい、この話は…」

女将「言われなくたって分かってるよ。…誰にも漏らしたりはしないさ」

女将「…そろそろ向こうも帰ってくる頃かね。辛気臭い面はしてられないよ」

目付け「…お互いにな」

申し訳ないです。言葉が足りないというか、不適当な文章になってしまっていました。(猛省
正しくは「《倉庫までの距離は、宿泊部屋より厩舎の方が近い》、程度の認識でおkです。」です。
投稿前に確認するべきでしたね。ご指摘ありがとうございました。

カララ-ン


エルフ「ただ今戻りました」

少女「…ました」

少年【戻りました】

目付け「お帰りなさいませ皆様。…おや」

女将「ああ戻ってきたかい…って、おやおやまあまあ!」

女将「よく似合ってるじゃないか!」ニマッ

女将「どっちも素がいいから、何着せてもいいとは思ってたけど、これほどとはねえ」

目付け「このコーディネートは、少年様が?」

少年【今着ているのは、彼女達自身が選んだ物です。後は店員さんに任せました。僕は何も】

少女「でででもっ、少年様は、にやっt!?」~~~!?

少年【大丈夫?】

少女「ひらろはんららへれふ…ろれんらはい…」ジワッ

エルフ(舌を噛んだだけです、ごめんなさい…で合ってるのよね?)

少女「ろれんらはい…ろれんらはい…」ナミダメ

少年【落ち着いて。誰も怒ってないですから】

少年【深呼吸しましょう。吸って、吐いて】スー、ハー

少女「…」スー、ハー スー、ハー

少女「…はい、大丈夫、です」

少女「少年様は、この服が私に、似合っていると、言ってくれました」

少女「こんなに、可愛い服が着れて、幸せです。宝物に、します」

少年「…」…カァ//

少年【何というか、そんなにはっきり言われると照れますね】//

少女「…///」

女将「自分で言わしておいて何を今更」ヤレヤレ

少年【それは、ここまで喜んでくれるとは、思っていなかったからで】///

目付け「案外、言わせたかったのかも」ニヤッ

少年【目付けさんまで!!】////

女将「エルフの嬢ちゃんはどうだい?」

エルフ「…私も、同じ気持ちです」

エルフ「私にとっても、この服は一番の宝物です。大切にします」

エルフ「ですから、その、お手柔らかにお願いしますね」

少年「…?」

少年【エルフさんも、ありがとうございます。僕の方こそよろしくお願いしますね】

少年【そんなこんなでもう夕方です】

女将「夕飯のアテは見つけてあるのかい?」

少年【近くの酒場から、持ち帰り出来そうな物を買って来ようかと思います】

少年【酒や喧嘩が絡むかもしれませんから、二人は連れて行けませんしね】

目付け「確かに、冒険者でもない若い女性は、あそこに行くべきではないでしょうな」

少年【僕が行ってきます。目付けさんは荷を見ていてください。二人は留守を頼んでいいですか?】

少女「え?あ、は、はい」

エルフ「私は構いませんが…」

目付け「わざわざ少年様が行かれずとも、私に申し付けてくだされば」

少年【エールを引っ掛けてきて、すぐ眠りこける未来しか見えません】ジト…

目付け「うぐっ」ドキッ

女将「弱い癖に、他人が飲んでるの見ると、すぐに飲みたくなるからねえ」ヤレヤレ

目付け「そ、それは、美味しそうに飲んでいるのを見ると、つい…」シドロモドロ

少年【ともかく、酒場には僕が行きますから】

目付け「はい…」ショボーン

エルフ(落ち込んでる…)

女将「ま、自業自得さ。…気を付けて行ってくるんだよ」

少年【はい、行ってきます】ノシ

目付け「では私は厩舎へ…」トボトボ

少女(落ち込んでます…)

女将「放っときな、いい薬だよ」

女将「それじゃあ二人共。あたしゃ裏にいるから、何かあったら呼んどくれ」

エルフ「あ、はい」

少女「わ、分かりました」

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