【艦これ】新・うーちゃん探偵団(突撃!呪いの死刃怖村編) (334)

一か月前、妻の扶桑が行方不明になった。

出撃先で突如行方をくらまし、必死の捜索活動もむなしく…ついに見つかることはなかった。


艦隊のみんなが扶桑のMIAを悲しんだ…

あの満潮が人前で涙を流し、山城は鬱で引き籠もった。朝雲と山雲は実家に帰った。もがみんは天使。

時雨はアホになった。割と元からだけど。

俺も死ぬほど苦しかった。悲しかった。泣きたくなった。けれども、今は戦時中だ…悲しんでいる余裕はなかった。


しかし、ようやくみんながいつもの笑顔を取り戻しかけていたそんな折…俺の元に一通の手紙が届くのだった。


  『迎えに来て あなた 場所は死刃怖村。』


この物語は…なにも知らずに死刃怖村に訪れた俺たちが目撃した、底知れぬ恐怖の体験談である。





時雨「うーちゃん、ぬいぬい!今からマジックを披露するよ!」

卯月「ぴょん?」 不知火「マジックですか…面白そうですね。」


時雨「このトランプの中から一枚、選んで。内容を覚えてから僕にみせないように元の山札に戻してね。」

卯月「これぴょん。」つ ♥6

不知火「ふむふむ」 つ戻し


時雨「じゃあこの山札を好きなだけカットしてみて。そのあと僕が千里眼の力でキミたちのカードを当ててみせるよ!」

卯月・不知火「なん…だと……?」シャッフル シャッフル


不知火「外したら魂をいただきます。」

時雨「いいよ。」

卯月「グッド!!!!!!!!」b


時雨「じゃあ行くよ……」

時雨「はらりれ はらるれ らりるれろ… はらりれ はらるれ らりるれろー!!」


時雨「ふふん♪ わかったよ。キミたちの選んだカードはずばり……これだね!!」

つ♥6





卯月・不知火「おおおおおおおおおおおおおおおおお!?」ピョン

時雨「どうだい? 凄いでしょ?」

卯月「時雨は超能力者だったぴょん…?」 不知火「やはり天才でしたか……」

時雨「えっへん!」ドヤ顔

提督「お前ら…空気読めよ……」

時雨「あっ…E-3提督! やっほー!」

提督「誰がE-3提督じゃボケェ!」

時雨「正確には、2016秋のE-3がどうしてもクリアできなくて割とガチ泣きしながら霧島先輩の砲撃に祈ってた提督!!」

E-3提督「 や め ろ 」

E-3提督「結局ちゃんとクリアできたからいいだろうが!! E-4は丙だったけど…」

時雨「ヘイ! テイトクゥ!!(金剛の声マネ)」

E-3「ヤメロォ!」

時雨「これだからやめられないね! 提督いじりは!」

不知火「笑わせてもらいます!」

卯月「うひゃひゃひゃひゃ!!ぴょん!!」


提督「こいつらぁ………」ビキビキ#

卯月「それで…何か用ぴょん?」

提督「いっけね…忘れるところだった……大変なんだよ!」


提督「扶桑から手紙が届いたんだよ!!」


時雨・卯月・不知火「へ?」

………………………………


時雨「なるほどね…確かに扶桑の字だ……」

不知火「でも…どうして今更……」

提督「わからない……けど、確かなのは…扶桑はまだ生きているってことだ。」

卯月「死刃怖村……聞いたことないぴょん…」

提督「いや…村自体は有名だぞ。確かあの場所は……」


加賀「やめた方がいいです。あの村に行くのは……」

提督「加賀!?」


加賀「いえーい。」ブイッ

提督「確かあの村は……」

加賀「そう。私の故郷。私だけじゃない…赤城さんも、飛龍も蒼龍も。」

加賀「あの村で生まれた娘は何故か…艦娘適性が高いの。だからあの村を出向して艦娘になる子が結構多いのよ。」

時雨「有名っていうのはそういう理由ね……」


不知火「しかし…行かない方がいいというのは、一体どうしてですか…?」

提督「そうだ…一体なぜだ……?」

加賀「そんなに知りたい? いいわ。教えてあげる。」


加賀「あの村はね……呪われてるのよ。」

加賀「一度あの村に入った余所者には災いが訪れる。そう…あの村には実在するのよ。」

加賀「本物の霊能力者がね。」


卯月・時雨・不知火・提督「霊能力者だって/ぴょん!?」驚愕

提督「そんな…恐ろしいところなのか…」

卯月「ひょえぇぇ…呪いの死刃怖村だぴょん……」

不知火「霊能力…それは流石に怖いですね……」プルプル

加賀「えぇ…だからですね……」


時雨「………………霊能力だって?」

時雨「そんなのあるわけない!」

加賀「しかし…」


時雨「いいかい…? この世には聖卯月領域や念能力や黄金のエラー猫像があっても……」

時雨「霊能力なんてものはないんだよ!!」クワッ

時雨「どうせ何かのトリックに決まっているさ!」


提督「時雨……お前…」


時雨「提督。みんな…行くよ!その死刃怖村にね…」

時雨「扶桑を助けに……そして、そのインチキ霊能力者とやらをコテンパンにしに、ね!!」

卯月「………わかったぴょん…! 時雨がそこまでいうなら、うーちゃんたちの出番だぴょん!!」

不知火「え…でも、おばけとか出たら……」プルプル

時雨「うるへー!! お化けがなんだってんだよこんちきしょー!!」

提督「時雨っ…キャラがっ キャラがっ…!」

提督「だがしかし…例えどんな脅威が待ち構えていたとしても…俺はいかなきゃならない。」

提督「俺は…扶桑を愛しているから……」キリッ


加賀「そう…なら止めないわ。」

加賀「ただ、気を付けて……下手したら本当に…」

時雨「大丈夫さ。僕たちなら。ね、うーちゃん、ぬいぬい!」

卯月「ぴょん!!」 不知火「仕方ないですね……やりましょう。」


卯月「うーちゃん探偵団…出撃ぴょん!!」

時雨・不知火「えいえいおーーーーーーー!!!!!!!!」


時雨「僕たちが…きっと暴いてみせる!! 死刃怖村の呪いの正体を!!」

提督「待ってろ、扶桑……必ずお前を助けてみせる!!」

オープニング

https://www.youtube.com/watch?v=re42_2xYDQ8


うーちゃん探偵団 第3話 『うーちゃん探偵団 vs 恐怖の霊能力者』

始まるぴょん!

……………………………

高速道路 提督の運転する車の中


時雨「車とか電車に乗ってる時さぁ…」

時雨「窓の外の景色を眺めてると不意になんか忍者みたいのが出てきてね。」

時雨「それが電柱とか対向車をぴょんと飛び越えながらこちらと並走する想像しちゃうのって僕だけなのかなぁ…?」助手席

提督「え…? あれって俺だけじゃなかったの!?」運転中


卯月「イーーヤッフゥゥゥゥゥ!!!!」カチャカチャ

不知火「沈め!」赤甲羅発射


提督「乗車中にゲームしてると酔うぞ。その辺にしとけよな。」

卯月「フラワーカップが終わるまで待つぴょん!」

不知火「このっ… このっ…!!」カチャカチャ

時雨「ていとく!次のドライブスルーでわたあめ買っていい?」

提督「売ってねぇよ、んなもん。」



俺たちは完全に旅行気分なのだった。



提督「俺は時々、お前らが艦娘であるということを忘れそうになるよ…」

パーキングエリア

時雨「わたあめおいひい」はふはふ

提督「売ってんのかよ…」

卯月「暇だから、綾小路き○まろのCD買っていいぴょん?」

提督「ダメだ。アレ結構高いだろ。」

不知火「提督パパってば意外とケチですね…」

提督「だれがパパじゃボケ!」

時雨「そういう体にしとかないとー!提督は血縁関係にない女の子3人を連れ回す変態だということにー!」大声


提督「やめろっ!! 変な目で見られたらどうするんだ!!」

卯月「それじゃパパぴょん。」

提督「保護者だから!!」

提督「……わーったよ! ほれ、これで買ってこい。」つ樋口さん

卯月「ありがとぴょん♪」

不知火「うーちゃん、お伴いたします!」


提督「ったく…ほんと緊張感ねぇな…」

時雨「いいんじゃない? たまにはさ。こういうのも、ね。」

時雨「扶桑が無事見つかったらさ…このままもう一泊しちゃおうよ。余裕はあるし。」

提督「……そうかもな。確かに…扶桑がいなくなってからちょっと疲れ気味だ…」

時雨「ちょっとどころじゃないでしょ…ここ一ヶ月でどれくらい眠れたのさ……」

提督「時雨、もしかして…俺のことを気遣ってくれているのか…?」

提督「…ありがとうな。」

時雨「ううん。大丈夫さ。気にしないで。」ニコッ


提督(なんだかんだで時雨は良い子だよなぁ…)しみじみ

提督(くそっ…ちょっとウルッときちまったじゃねぇか……)ウルウル



時雨(やったね♪ 脚役確保だよ! 明日はどこへ連れてってもらおうかな…!?)ウキウキ

時雨「ところで、死刃怖村ってどんなとこ?」

提督「あぁ……あそこはな。ちょっと変わった場所でな。」

提督「大部分は山間部に集中しているんだが…一部海にも面していてな。」

提督「その独特な地形から様々な文化が独自に発展していったんだ。」

提督「どういう理由なのかは分からないが…女の子の出生率が多い。艦娘になる子もな。」

時雨「へぇ~不思議だね。」

提督「同時に…なにやら怪しい土着信仰もあるらしくてな……」

提督「そんな変な噂があるために観光客は少ないらしいぞ。」


提督「変な風習もあって…なんでも、男の子は珍しいから、神様に拐われないよう、成人する手前まで女の子として育てられるんだとか(笑)」

時雨「くっそウケるねwwwwwww 大人になるまで女装とか迷惑過ぎwwwwwwwwww」

時雨「ま、僕たちにはなんも関係ないしね。」←覚えておいてください

時雨「すっごいカワイソwwwwwww」

提督「ツボりすぎだろ…」

……………………

死刃怖村入口


卯月「というわけで着いたぴょん!!」

不知火「ここが死刃怖村ですか…意外と普通の村ですね。」

提督「そんなことねぇよ……ここに来るまでの道幅、ほぼ車一台分くらいしかないんだぞ…山間部ならよくあることなのかもしれないが…」

提督「なんにせよやることは一つだ。この村のどこかにいる扶桑を探そう。」

時雨「『迎えに来て』なのにどこにも見当たらないよね…」

卯月「たまたま外に出てないだけかもしれないぴょん。」

不知火「普通はそうかもしれませんが…いえ……そうであることを祈りましょう。」

提督「あぁ……とりあえず手分けして探そう。お前たちを呼んだのはこのためでもあるしな……」

卯月・時雨・不知火「了解!」


???「ちょっと待つっぺ。」

卯月「誰ぴょん!?」

時雨「出たな! 第一村人発見!!」構え

提督「おい 失礼だろうがっ」ポカッ

時雨「イタっ…」ヒリヒリ


???「なにいっでるがわがんねけど、おみゃあら余所もんだっぺ?」

きたがみ「オラ、きたがみ…っちゅーもんだっぺ。この村の案内役だべ。」

提督「はぁ…そうでしたか……これはご親切にどうも…(この人、北上に似てるな…)」


卯月「ちょうど良かったぴょん。扶桑さんはどこにいるぴょん?」

不知火「私たちは人探しにこの村を訪れた者でして…何か聞いていませんか?」

きたがみ「扶桑…? しらんよ。そげな人。」

提督「おかしいな……一か月前に誰かがこの村に来たとかは知りませんか?」

きたがみ「しらんものはしらんっぺ。この村さ、余所もんが来たの久しぶりだっぺ。」

きたがみ「でんも、もしかすっと……『ふぶき様』なら何かわかるかもしれないべ。」

みんな「『ふぶき様』!?」


きたがみ「ま…とにかく、ようはるばる遠くからおいでなすった。ささ…早速この村さ案内するっぺ。」

提督「は…はぁ……それじゃお願いします…」

村娘「いそぉぉぉぉ~なぁぁぁみぃぃぃ~」

村娘たち「「「くえっ…くえっ!!」」」変なポーズ


村娘「いそぉぉぉぉ~なぁぁぁみぃぃぃ~」

村娘たち「「「くえっ…くえっ!!」」」別の変なポーズ




卯月「なんだアレ…ぴょん……」青ざめ

きたがみ「あんれははなぁ…この死刃怖村の女神様である『磯波様』に祈りを捧げてるんだっぺ。」

きたがみ「言い伝えでは…この村は昔、災いをもたらすとある魔神が支配しててなぁ…」

きたがみ「それを封じ、災いを払った神様こそが『磯波様』と呼ばれてるんだっぺ。」

みんな「へえぇぇ…」

きたがみ「ほれ、アレが磯波様の像だっぺ」指さし



M字開脚をして股間を強調した磯波の像「」エロオーラびんびん

時雨「うわぁ……エッロ…(ドン引き)」

提督「性的過ぎるだろ…」

きたがみ「別名、エロ波様だっぺ。」

提督「うえぇ…アレは……」


どうみてもご立派な男○器にしかみえない像「」ボッキーン

卯月「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロングもがみん砲だぴょん。完成度高過ぎぃ!!」

不知火「どうみてもネオアームストロングサイクロンジェットアームストロングもがみん砲ですね。なんという完成度の高さ…」


提督・時雨「えぇ…(困惑)」


きたがみ「それは通称、『もがみんの棒』という聖なる御神体だっぺ。」

きたがみ「『磯波様』と対を為す『もがみ様』という男神もこの村では信仰されてるんだべ。」


時雨「なんなのさ…この村…」

……………………

きたがみ「そんしてここが…『ふぶき様』のお屋敷だべ。」

卯月「うおっ、結構立派だぴょん!」

提督「あの…このあとすぐ会わせてもらうわけにはいきませんか?」

きたがみ「ダメだべ。今日ふぶき様は祈祷で忙しいんだべ。」

時雨「………もしかして、この死刃怖村の霊能力者ってのは…そのふぶき様とかやらなの?」



きたがみ「…………悪いごとは言わね…ふぶき様の霊能力にケチつけるのだけはやめどけ…」

不知火「なぜですか…? まさか……」

きたがみ「そのまさかだべ。」

きたがみ「これまでなんどもなんども、ふぶき様の霊能力の噂を聞いて余所もんがやってきたべ。」

きたがみ「やれインキチだ。偽者だ。詐欺師だ…俺こそがほんもんの霊能力者だ、と色んなヤツがふぶき様に勝負を挑んだんだべさ…」

きたがみ「けんど……」

時雨「けど…?」


きたがみ「そいつら全員、何らかの不可思議な事故で死んだっぺ。」

時雨・卯月・不知火・提督「」ゾゾゾ…


きたがみ「この村でふぶき様に逆らった奴らはみんな『呪い』で死ぬんだべ。」

時雨「そんなっ……呪いなんて存在するはずがっ…」

きたがみ「信じないなら信じないでそれでいいっぺよ。でも…これは警告だべ。」


きたがみ「オラ、これまでなんどもおみゃぁらみてぇな余所もんを案内してきただ。もちろん、さっきの話のおっ死んじまった奴らもみんな…」

きたがみ「だからそのたび言うんだべ。」

きたがみ「悪いごとは言わねぇ…ふぶき様に逆らうのだけはやめとけっ、って…」


時雨「わかったよ。ありがとう…心に刻んでおくさ。」

きたがみ「んだべ。」


時雨「…………………………」

…………………………

きたがみ「んで、あっちの海の方に出ると…あんの有名な『加賀岬』があるっぺ…」

提督「マジかよ…」ボソリ…

きたがみ「森の方にちょっと入っていっだ先にこの村唯一の観光すぽっと…『くま○ん湖』があるんだべ。」

時雨「この流れでそこ伏字にするのやめない…?」


きたがみ「ま、小さい村だべ。オラが案内できるのはこんなとこだっぺ。」

卯月「わざわざありがとぴょん! うーちゃん…感激ぃ!」

きたがみ「おひょひょひょひょ!! そんだらよかったっぺ!」


きたがみ「それと…あそこがこの死刃怖村の旅館だべ。」

きたがみ「今日はもう遅いからそこに泊まるといいっぺよ。なんと温泉があるんだべさ!」

不知火「温泉ですか!? それはいいですね!」

卯月「やったぴょん!!」

時雨「わーい♪ 温泉だー♪」


提督「ちょっと待った、お前ら! 俺たちは扶桑を探すためにここに来たんだぞ!!ゆったり温泉に浸かってる場合じゃ…」

きたがみ「なんなら『ふぶき様』に伝えとくべ。明日ならきっと会ってくださるべさ。」

提督「いや…しかし……」

時雨「いいじゃん、提督! どうせもう日も沈んできたし…探すのは明日の朝にすればさ♪」目が♨マーク

提督「いや、お前温泉浸かりたいだけだろ…」

卯月「そうだぴょん! 今日はもう疲れたから動きたくないぴょん! ぷっぷくぷぅ!」

不知火「大丈夫ですよ。扶桑さんだって逃げたりしませんって。」


提督「…………仕方ないな…捜索は明日の朝からな。」

卯月・時雨・不知火「やった♪」

提督「それじゃ…よろしくお願いします。今日はありがとうございました。」

3人「ありがとうございましたー」ペコリ

きたがみ「んだ。ゆっくりしていってけれ。」


きたがみ「……言いわすれてたべ。夜は外をうろつかない方がいいだべさ。」

きたがみ(命が惜しければ……ね。)ボソリ


提督「ん…?(最後なんていったんだ?)」


3人「ばいばーい!」手フリフリ




………………………………

車を持ってきた一行


3人「旅館だー♪ キャッキャッ♪」はしゃぎ

提督「さーて……それじゃ荷物を旅館に……って、んん!?」



旅館『レ示伝屠・異毘婁(レジデント・イービル)の湯』



提督「すっげぇ…嫌な予感しかしない……」汗

卯月「誰かでてきたぴょん!」

ほうしょう「ようこそいらっしゃいました! 『レ示伝屠・異毘婁の湯』へ!」ニコニコ

ほうしょう「私はこの旅館の女将、ほうしょうです。よろしくお願いいたします…」

ほうしょう「ささ…早速中へ……今荷物を運ばせますので。」ニコニコ

飛龍と蒼龍らしき従業員「ニモツ ハコブ テツダウ!」


提督「これはこれは…わざわざすみません……(すっごく美人さんだなぁ…)」ポー

時雨「……………」提督の腕抓り

提督「いでででででで…!?」

時雨「ちっ…美人だからってデレデレしてるんじゃあないよっ…!」プンスカ

提督「もしかして嫉妬してんの…? ねぇ…時雨ちゃ~ん…?」ニヤニヤ

時雨「キモッ……あとで扶桑に言い付けてやるからねっ」冷めた視線

提督「やめろください…」

ほうしょう「うふふ…それにしても元気なお子さん達ですね…」

提督「ははは…これは……その…まぁ、そんな感じですね!」

提督「むしろ元気過ぎて手が余りますよ! 困ったものです!」

ほうしょう「それでもこうしてきちんと面倒を見ているのですもの…」

ほうしょう「とっても立派ですねぇ……たくましいお父様って素敵です♥」上目遣い

ほうしょう「見た目も若々しくて、格好良くて…思わず惚れてしまいそうです/// うふふ…」

提督「あ、あはははは…ありがとうございます……(やべぇ…これってまさか…誘われてんのか……ぐおお…破壊力たけぇ…)」でれでれ


卯月「司令官がだらしない顔をしてるぴょん…」

時雨「しっ 見ちゃいけません…!」うーちゃんの目塞ぎ

不知火(あの女…要注意ですね……)

…………………………………

時雨「ひゃっはー! 温泉だー♪」すっぽんぽーん

卯月「源泉かけ流しぴょん!!」すっぽんぽーん

不知火「温泉…これは、いいものですね…」すっぽんぽーん




提督「まさか混浴だったとは……」


卯月「あれ…どうして司令官の股間にネオアームストロングサイクロンジェットアームストロングもがみん砲があるぴょん…?」

時雨「違うよ、うーちゃん。その主砲はただの巨大なチン……」

提督「やめろっ!! 一般的な駆逐艦・時雨はそんなこと言わない!!」

不知火「う…うわ……おっきいですね……///」チラチラ

提督「見るな。」

提督「ふぅぅ……色々変な村だけどさ。」

提督「なんだかんだでエンジョイしてる自分がいるんだよなぁ♪」ほっこり

卯月「村の人たちもみんな親切だぴょん! うーちゃんはぁぁ…満足だぴょん~♪」ほっこり

時雨「そうだねぇ…極楽極楽♪」ほっこり

不知火「うふふ♪」ほっこり


………………………………………………

森の中


比叡「ひえぇぇぇ…お姉さま~もう日が暮れちゃいますよぅ~……」ガサガサ

金剛「ぜぇぜぇ…もう少しのはずネー。比叡、我慢するデース!!」ガサガサ

比叡「やっぱり無謀ですよ……車もなしにこんな村に来るなんて…」

金剛「シャーラップ!! 為せば成る!ネー。」


金剛「待ってろデース……死刃怖村に眠るとされる幻のお宝…『ヨクハエール』…!!」

金剛「これで…前作で失ったワタシの毛髪をっ……」

比叡「ひえぇぇぇぇぇぇぇ!! お姉さまぁぁぁぁぁ!! 頭がっ、頭がっ…!!」ガクブル


枝に引っかかったカ○ラ


頭モザイク金剛「Noooooooooooooooooo!!!!!!!!!!!!!」


ヒエェェェェェェェェェェェェェェェ…… ウギャァァァァァァァァァァ…………

……………………

夕食


ほうしょう「お夕食の時間でございます。」ニコニコ


卯月・時雨・不知火「なにがでるかなっ♪ なにがでるかな♪ ルンルンルン♪」ニコニコ

提督「ほうしょうさん。この村の特産物ってなんですか…?」


ほうしょう「芋です。」

全員「え…?」

ほうしょう「お芋です♥」ニコッ






そして、俺たちの目の前には…ところ狭しとひたすら芋料理が運ばれてきたのだった…





提督「米以外ほぼ芋なんだけど…」

時雨「れも、おいひいよ…」モグモグ

卯月「お芋の天ぷらおいしいぴょん♥」

不知火「じゃがいも…里芋…さつま芋……これはなが芋でしょうか…」

時雨「こんにゃくもあるね。飽きないよう、いろんな調理方法で芋三昧だね。結構凄いよ、これ!」

提督「これ…肉じゃが風だけど、よくみたらただの『じゃがじゃが』じゃないか…超おいしいけどさ…」


ほうしょう「さぁさ、お父様…この村特製のの芋焼酎もどうぞ。お注ぎいたします♥」

提督「あ、ありがとうございます。」

ほうしょう「うふふ…こちらのとろろ芋も良かったらどうぞ。たくさん精がつきますよ///」

提督「は、はい……(エロい…)」ドキドキ


時雨・不知火「……………」じとー

卯月「おかわりぴょん!(無垢な笑顔)」

部屋


浴衣時雨「天才美少女マジシャン・時雨ちゃんの! マジックショーだよ!!」

浴衣卯月・浴衣不知火「ヒュー ヒュー!!」

提督「天才美少女(笑)」鼻ホジ

時雨「あぁん…?? はっ倒されたいの…?」ビキビキ#


時雨「もう怒った!! 提督!一万円札よこせっ!!」

提督「ほ~れ、悔しかったら消してみろよ。」つ諭吉

時雨「ふんっ 見てなよ。後悔しても遅いから…」


時雨「さて…ここに提督からもらった種も仕掛けもない諭吉さんがいます。」広げて見せ

時雨「これを今から皆さんの目の前で消してご覧にいれます!!」


卯月・不知火「」ドキドキ

時雨「もちろん、手の中には何も隠してないよ!袖口にもね。」


不知火「確かに、そうですね…」


時雨「それじゃ行くよ……まず、こうして…一万円札を四つ折りにして…」スッスッ

時雨「はい。確かに今、僕の手に四つ折りにされたばっかりの一万円札があります。」


時雨「よーく見ててね…」

時雨「はらりれ はらるれ らりるれろ……」念送り


時雨「くわっぱ!!!!!!!!!」クワッ



時雨「ふぅ…これで提督からもらった一万円札はこの世から完全になくなったよ!」

卯月「アレ…でも、時雨…その手にあるのは……」

不知火「何をでたらめを…!! お札はまだ時雨が持ってるじゃないですか!!」

提督「やっぱり無理じゃないか(笑)」

時雨「だったらうーちゃん…はい、このお札を開いてみて」つお札


卯月「ぴょん…?」






つ千円札



卯月「千円札に変わってるぴょん!?」

不知火「なっ…!?」


提督「ばんなそかなっ!?」


時雨「ふふん♪大成功だね♪」

提督「貸してみろ。」


提督「信じられねぇ……ほんとに千円札に変わってる……」


パシッ(千円札取り上げ)

提督「あっ…」

時雨「これは僕のものだからね。返してもらうよ! ふふふ!」邪悪な笑み


提督「おい、返せよ。俺の諭吉さん……」

時雨「雨は…いつか止むさ……」そっぽ向き


提督「ふざけんなっ!! どうせ身体のどっかに隠してんだろ!! 脱げっ!浴衣!!」


時雨「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!! 助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!」

時雨「パパが僕の浴衣をはぎ取ろうとしてくるよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!」

時雨「僕をめちゃくちゃにするつもりなんでしょ!!!! エロ同人みたいに!!!!!!!!!!!!!!!」

提督「わかったよっ………ったく…」アキレ

卯月「他のマジックもみたいぴょん!」


時雨「はい!! スプーン曲げ!!」グイーン

卯月・不知火「おぉぉぉぉ!!」パチパチ


時雨「グラスの中にコインが移動するマジック!!」

卯月・不知火「あぁぁぁぁぁぁ!?」驚き


時雨「怪奇!? 宙に浮くゾンビボールだよ!!」フワフワ

卯月・不知火「キャッ キャッ♪」

提督「糸見えてんぞ」

提督「すげぇな、時雨。お前、こんな才能があったのか。」

提督「ただのバカじゃなかったんだな……」

時雨「提督は僕をなんだと思っているの……?」


時雨「ま、もちろん全部簡単なトリックだけどね。」

卯月「そういえば…昨日のトランプマジック、どうして時雨はカードを当てられたんだぴょん…?」


時雨「そんなの簡単さ。」

時雨「あのカードは裏側が左右対称のデザインじゃないんだ。つまり…」

時雨「裏向きのまま山札からカードを選ばせ…キミたちがとったカードを確認する一瞬でこちらで山札の向きを逆にするんだよ。」

時雨「そのあと適当に山札に戻させる……あとは、どんなにカットしようがしまいが…その山札の中で一枚だけ裏側になっているカードこそが…キミたちの選んだカードだ。」

時雨「ね? 驚くほど単純でしょ…?」


不知火「ですが…もしも、私たちがむりやりバラバラにしてカードをシャッフルしたらどうするつもりだったんですか…?」

卯月「そうだぴょん! それに、あの時ちゃんと向きをそのままにして山札に戻すとは限らないぴょん!」

時雨「…その時はその時さ。当てる方法を変えるんだよ。例えば…」

時雨「カードを一枚一枚見せていって、キミたちの反応を見て僕がカードを当てる…という風にする。」

時雨「ふふ…キミたちと長年付き合ってきた身からすれば…キミたちの癖なんかは全部わかるんだよ…」

時雨「というかそもそも…実はあの時は、カードの絵柄が窓ガラスに反射して映ってたし最初からバレバレだったのさ!」


卯月「はえぇぇ…恐れいったぴょん……」


時雨「手品の基本は…相手の心理的盲点を突くことなんだ。」

時雨「」

↑時雨「」はいらないです

時雨「だから例えどんなに不可思議なことが起こったとしても…そこには必ず何かトリックがあるはずなんだ!」

時雨「そう…きっと霊能力にだって、ね……」


不知火「なるほど…流石ですね。」頷き

卯月「うーちゃんの助手としては上出来だぴょん! 褒めて遣わすぞ!!」

時雨「えっへん!」ドヤァ





提督「お前ら、明日早いのを忘れるなよ……もう寝るぞ~」布団敷き

3人「はーい!」

………………………

卯月「スヤスヤ…スヤスヤ……ピョン…」Zzz…

不知火「スヤァ…スゥゥ……」Zzz…

時雨「グガァァァァ……ウゴゴゴゴゴ……」Zzz……


提督「」ムクリ

提督「すまないな、お前ら……」

提督「俺はやっぱりどうもこの村の奴らが信用できないんだ…」


提督「扶桑はきっとこの村のどこかで監禁されているに違いない…」

提督「よし、行くか…」スタッ


提督「……………………」コソコソ キョロキョロ








ほうしょう「………………………」ニタァ

提督「よっと…」

提督「ようやく村中央に出られたな……それにしても…」


提督「さっきから悪寒がとまらない…なんなんだ…?」

提督「人の気配は全然感じられないのに……ずっと誰かに見られているような…誰かがすぐそばにいるような…」

提督「………気のせいだったらいいんだが…」


提督「やっぱり怪しいのは……あの『ふぶき様』とかいうヤツの屋敷だな。」


提督「フッ…ちょっくら潜入してくるか…」

提督「待ってろ…扶桑……」拳ギュ






???「」スタ…スタ…… ベチャ…ベチャ…

屋敷・中庭


提督「よっし…潜入成功……」

提督「それにしても…本当に広い屋敷だな……」

提督「どこか入れる場所はっ、と。」


提督「ん…? なんだこりゃ……地下室への階段…? どうしてこんなものが…」

提督「……人の気配はないな…よし。入ってみるか。」



コツ… コツ… コツ… コツ……    ギィィィィ……

ライト パチッ


提督「暗いな……どうやらまだ奥の部屋につながっているみたいだが…」

提督「それにしても、なんなんだよ…この部屋。まるで……牢獄みたいだ。」

提督「血の痕がいたるところに……こりゃ、結構ヤバいんじゃないか?」


提督「お~い、扶桑。いたら返事してくれ~ もしも~し……」







提督「!? あの一番奥の牢獄、誰かいるぞ……」


扶桑「……………………………」横たわり


提督「扶桑っ!!!!!!!!!!!!!!!」扉ガシッ

扶桑「………………………あなた…?」

提督「扶桑っ!! 俺だっ!!!! 助けに来たぞ!!!!!」

提督「う…うぅ……心配したんだぞ!! くっ…グスッ……」涙ポロポロ


扶桑「ごめんなさい……心配、かけてしまったわね……山城やみんなは元気かしら…?」

提督「あぁ…! みんなお前がいなくなって心配しているが、概ね元気だ。」


提督「今、ここから出してやる……そして、一緒に帰ろう!」



扶桑「………それは出来ないわ……」

提督「……っ!? どうしてっ!?」

扶桑「……私、呪われてしまったの……」

扶桑「時折、自分が何をしていたか……わからなくなるの。」

扶桑「私という意識がどんどん失われて……まるで他人に支配されてしまっているかのような…」

扶桑「とにかく……もうすぐ私は私ではない何かになってしまう……だから。」


扶桑「提督……私のことはもう忘れて…この村から早く逃げてっ…!」

扶桑「でないと…あなたまで…」涙ホロリ


提督「一体…何があったんだ!?」

扶桑「ごめんなさい……もうあまり覚えていないのよ……」

扶桑「お願い……行って!! 早く逃げてぇっ!!」


提督「くそっ……そんなの出来るわけねぇだろ!」

提督「幸い、鍵はボロっちい南京錠…だったら…!」


つ拳銃

提督「念のため持ってきてよかった。コイツでぶっ壊すっ!!」


パァンッ パァンッ!!

ガキンッ


提督「よし…外れたぞ!!」

提督「もう大丈夫だ、扶桑……とにかくこの屋敷を離れよう!!」


扶桑「…………てやる……」

提督「どうした…扶桑…??」


扶桑「殺してやるっ…!!」掴みかかり

提督「うぉぉぉぉぉぉ!? なんだ!? いきなりどうした!?」

提督「うおぉぉぉぉぉ!! よくわからんが…ジャーマンスープレックスッ!!」

提督「許せっ 扶桑っ…!!」



ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!


扶桑「あがっ」白目


扶桑「」バタリ



提督「ぜぇぜぇ………なんなんだよ、一体っ……扶桑、どうしちまったんだよぅ……(涙目)」



???「」ベチャ… ベチャ…


提督「!? 誰だ!?」

人型の、ドロドログチャグチャした謎の生命体たち

「キシャァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」


提督「あ、あ、あ…アイエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!???????」

提督「ば、化け物だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!????????????」



化け物「」襲い掛かり

提督「くそっ…この化け物めっ!!」銃撃

パァンッ パァンッ

化け物「」グチャァ…


提督「なんなんだよ…なんなんだよ一体この村はっ!!!!!!!!!!!!!」気絶した扶桑抱え

……………………………………………

(以降、暴力表現あり)


屋敷中庭


そこかしこをうろつく化け物「グルルルルルルル…」


提督「嘘だろ……夢だと言ってくれよ…こんなのまるでゲームや映画の出来事じゃ……」

背後の化け物「キシャァァァァァァァ!!!!!!!!」手の部分が刃物に変形


提督「しまっ……」



ザシュ……


提督「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!????? 俺の王の左手がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!???????」


左手ポロリ…

提督「ぐっ……くたばれっ!! 化け物っ!!」提督ぱんち

化け物「」グチャァ…


提督「はぁ…はぁ……ちくしょう……血が、止まらねェ……」

切断面「」血ドクドク


提督「だが…こんなとこで死ねるか……俺は、帰るんだ…鎮守府へ……みんなと…一緒に……」

扶桑「」気絶中

提督「扶桑……扶桑…俺はっ…」息荒げ




???「いいえ。あなたは帰れませんよ。」

???「この村で永遠に一緒に暮らすんです。」

???「何故なら…あなたももう既に、『家族』なのですから……」


ドスッ(顔面ぱんち)



提督「うぐっ…………」気絶




そして、俺の意識は深い闇の底へと沈んでいった……

今日はここまでです。ネタバレですが、提督の手はちゃんとくっつきます。

……………………………

翌朝


卯月「大変だぴょん!!」起床

時雨「提督が…!!」起床

不知火「消えてしまいました!!」起床


3人「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぴょん!!!!!!!」ダダダッ


時雨「僕たちに何も言わず…」朝風呂

不知火「一体どこへ…」朝風呂

卯月「行ってしまったんだぴょん…!?」朝風呂


3人「うひょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぴょん!!!!!!!」ダダダッ


ほうしょう「お父様ですか…? はて…見ていませんが……一体どこに行ってしまわれたのでしょうか…?」



時雨「大変だよ!!きっと提督の身に何かあったに違いない!!」朝食モグモグ

不知火「まさか…無謀にも一人で扶桑さんを探しにいってしまったのでしょうか…?」朝食モグモグ

卯月「このさつまいもご飯すっごくおいしいぴょん!!」朝食モグモグ


3人「たーとえーせかーいのーすべーてがーみーいーろーにとけてーもーー♪」ダダダッ



………………………………


時雨「一旦、落ち着こうか…」

卯月「そうだね。」 不知火「そうですね。」



時雨「状況を整理してみようか。」


卯月「うーちゃんたちが寝てる間に…」

不知火「司令が消えました。」

時雨「いや…そうじゃなくてさ……ここまででわかったことだよ。」


時雨「まず…僕たちの目的は。」

不知火「行方不明になってきた扶桑さんを探すこと、ですね。」

卯月「扶桑さんから手紙が来て…そこに書かれてた『死刃怖村』にはるばるやってきたぴょん。」


時雨「そうだね…けれども、結局扶桑は見つからなかった。わざわざ手紙をよこしたにもかかわらず、ね。」

時雨「そして次にわかったことは…この村はちょっと変だ、ってこと。」

卯月「変な信仰みたいのがあったり…『ふぶき様』って人が崇められてるぴょん。」

不知火「よく考えてみたらおかしな話ですね…こんな観光客も全くいない村に旅館があるのも…」

時雨「旅館はあってもおかしくないかもだけど…確かに違和感は感じるよ。」

時雨「まるで…『僕たちがここに来ることが分かっていた』かのように全て準備万端だったしね。」

不知火「!? なるほど…確かにそれはあるかもしれませんね。その前提でいくとあの手紙は…」


卯月「まさか…うーちゃん達を招くために、無理やり扶桑さんに書かせたものぴょん…?」

時雨「あくまで仮定だけどね。今のところ根拠なんてないよ。ただ…やっぱりこの村には何か異様なものを感じるよ…」

時雨「それに…あのクソ真面目な提督が、僕たちに何も言わずにいなくなると思う…? いや、僕は思わないね。」

時雨「ましてや今も連絡がとれないなんて…これはきっと止むにやまれぬ事情が……」


不知火「あっ…司令のスマホを見付けました。単に忘れただけですね。」つ提督のスマホ

卯月「電池も切れてるぴょん……」

時雨「やめてよ…台無しじゃないか…あのおっちょこちょいめっ…!」プンスカ

不知火「とにかく…可能性の一つとして、扶桑さんも司令もこの村のどこかに軟禁されていることも考慮した方がよさそうですね。」

卯月「これは大事件だぴょん…!!」

時雨「今更過ぎでしょ…」


卯月「これからはなるべく常に3人一緒に行動するぴょん!」

時雨「当面の目的は情報収集だね。僕達はこの村について知らないことが多すぎるよ。」

不知火「いずれは『ふぶき様』とも対面しなきゃいけないかもしれませんし、事前に調べておいて損はないはずですね。」


卯月「よぉっし…それじゃ捜査開始ぴょん!!」

時雨・不知火「おーーー!!」

ほうしょう「いってらっしゃい。お昼時になったら戻ってきてくださいね。おいしいお昼食、用意しておきますから。」

………………………………


村娘「いそぉぉぉぉ~なぁぁぁみぃぃぃ~」

村娘たち「「「くえっ…くえっ!!」」」変なポーズ



卯月「またやってるぴょん……」

時雨「ちょっとあの人たちから話を聞いてみようか。」

不知火「そうですね。では…ここは不知火がいきましょう。」スタスタ


不知火「失礼ですが…少しお話を聞かせてもらいたいのですが…」

不知火「すべて正直に答えてください。そうすれば命まではとりませんから…(ギロリ)」拳銃チャキッ


時雨「ちょっとちょっとぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!! ぬいぬい何してるのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!????????」顔面蒼白

しきなみ「ちょっと。何するのさー? そんなオモチャの銃を突き付けて。」

不知火「オモチャじゃありません。気づいていないのですか? 質問は既に拷問に変わっているのですよ?」

時雨「それ以前にいつ質問したのさ!?」

卯月「ぬいぬい…その調子だぴょん。徹底的に吐かせてやれぴょん。ぷっぷくぷぅ…」謎サングラス装備

時雨「うーちゃんも見てないで止めてよ!!」


???「何の騒ぎですか…?」

3人「何者っ…?」

あやなみ「あなたたちは…確か、昨日きたばかりの……」

卯月「うーちゃん探偵団だぴょん。よろしくベイビーぴょん!」謎サングラス装備

時雨「この中で一番ベイビーなのはうーちゃんだけどね…」

あやなみ「ご挨拶が遅れました……」

あやなみ「私はこの村の『死刃怖教』の司祭を務めております…あやなみと申します。」

あやなみ「以後、お見知りおきを…」

時雨「僕は時雨。これからよろしくね。」

不知火「不知火です。」キリッ

卯月「卯月でぇ~っす!よろしくぴょん!」ブイッ

金剛「英国で生まれた帰国子女の金剛デース! ヨロシクオネガイシマース!」縄で縛られ

比叡「金剛お姉さまの妹分、比叡です!」縄で縛られ


時雨「………………………………」

時雨「って、なんで金剛さんがっ!?」

金剛「げぇっ!? うーちゃん探偵団っ!? ホワーイ!?」

あやなみ「このお二方は、今朝方この村の大事な倉庫を漁っていたところを我々で拘束しまして…」

あやなみ「もしかして…お知り合いですか…?」じとー

時雨・卯月・不知火「「「いえ、全然。全く、これっぽっちも知りません。」」」


金剛「この…裏切り者ーー!!」 比叡「ひえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

時雨「ぷっ…(笑)」

金剛「なにわろてんねんデース。時雨boy。」

時雨「生やすな!」時雨ぱんち

金剛「ぶへぇっ」


あやなみ「やっぱりお知り合いなんじゃ…」じーーーーー

時雨「違いますから。ね?」

ハナセデース! ヒエェェェェェェ!!


………………

あやなみ「では…私が代わりにあなた方の質問にお答えしましょう。どうぞ。」

卯月「まず…『死刃怖教』って何ぴょん?」

あやなみ「素晴らしい。我々の教えに興味がお有りなのですね。」

あやなみ「や~りま~した~♪」←可愛い

卯月「いいからさっさと答えるぴょん。」


あやなみ「では…わかりやすく、かつ簡潔にお答えしましょう。」

あやなみ「かつて…我らが造物主たる『死刃怖様』はまずお芋様をお作りになられました。」

あやなみ「お芋様はやがてその形を変え…徐々に現在の『ヒト』になっていったと伝えられています。」

あやなみ「つまり…我々は皆、元々は等しくお芋様だったということになりますね。」

時雨「お芋様…って……」愕然


あやなみ「そう…世界中のありとあらゆるものの起源はお芋様だったのです。」

あやなみ「人々はお芋様と共に在り、幸せに暮らしていました。」

あやなみ「しかし…そこへ災いが訪れたのです。」

あやなみ「全てを喰らい尽くす者…『アーカーギ』が現われたのです…」

あやなみ「それまで我々はお芋様を敬い、感謝し…共に分け合って食し生活していました。」

あやなみ「しかし…『アーカーギ』はその溢れんばかりの食欲を持ってこの世界のお芋様を独占したのです。」

あやなみ「そして彼女はお芋パワーをもってヒトを止め、芋魔神へと変貌したのです。」

あやなみ「芋魔神『アーカーギ』によって世界そのものが次々と食され…やがて世界はこの村一つ分ほどにまで小さくなってしまったのです…」

あやなみ「かろうじて下僕として生かされてきた者どもも皆、絶望し…SEKAI NO OWARIを予感していました…」

あやなみ「しかし、そこへ救世主が現われたのです!!」

あやなみ「それこそが…救世主『磯波様』と『もがみ様』なのです。」

あやなみ「彼女らは『アーカーギ』にはない神通力…そして芋魔神にも匹敵する芋パワーを持っていました。」

あやなみ「それこそが神通力『エロ芋エッサイム』です。」

あやなみ「すなわち、性欲こそが彼女らの力となり…『アーカーギ』の食欲をも上回ったのでした。」

あやなみ「そして…芋魔神『アーカーギ』は打ち倒され…この村の『くま○ん湖』の奥底へと封印されたのです。」

あやなみ「彼女らは世界を救った者として崇められ、後に信奉される神となったのでした。」


あやなみ「ここまで…大丈夫でしょうか…?」


卯月「Zzz…」ウツラウツラ

不知火「…??…?………??」

時雨「いえ…大丈夫ですけれど、もう結構です…」グッタリ

あやなみ「…わかりました。次の質問をどうぞ。」

不知火「では…『ふぶき様』とは一体何者なのでしょうか…?」

あやなみ「よくぞ聞いてくれました!!」

あやなみ「その『ふぶき様』こそが我らが『死刃怖教』の教祖にして始まりの女…」

あやなみ「『磯波様』のお生まれ変わりなのです!!」


時雨「東京ゲームショウの展示で間違われたことあるからね…しょうがないね。」

あやなみ「そして『ふぶき様』は実際に数々の奇跡の力…そう。『エロ芋エッサイム』を使うことができるのです!!」

あやなみ「神通力…わかりやすく言えば、霊能力でしょうか。とにかくその力を持って我々を導き…村に降り掛かる災いを未然に祓ってくれているのです!!」


時雨「ふぅん…なるほどね…」


あやなみ「ですから…この村の者は皆、彼女を崇めているのですよ。」

あやなみ「あなたたちも…どうですか? 我々と一緒に『死刃怖教』を……」

時雨「次の質問…いいかな?」





時雨「わざわざ僕達をこの村に呼んだのは…一体どんな目的…?」

時雨「そして……扶桑と提督を一体どこへやったんだ! 答えろ!!」

不知火「時雨っ……その質問は…」

あやなみ「流石ですね……もう気付いていましたか…」


時雨「!? やっぱりね……」

あやなみ「残念ですが…私からはその質問にお答えすることはできません。」

あやなみ「ですので、その答えは直接…『ふぶき様』からお願いします。」


あやなみ「今から一時間後…お屋敷にいらっしゃって下さい。『ふぶき様』がお待ちになっております。」

あやなみ「場所はもう…お分かりですね…? そのために昨日、『きたがみ』に案内させたのですから…」

卯月「……やはりそうだったかぴょん…昨日の時点で勘付いていたけど…まさかのまさかだったぴょん……」

不知火「さすうー」

時雨「嘘吐け。さっきまで寝てたでしょ。」


あやなみ「では…お待ちしています。それでは…」

あやなみ「あなた方にも『お芋様』のご加護があらんことを…」ニタァ


スタスタ… ゾロゾロ…



あやなみ「いそぉぉぉぉ~なぁぁぁみぃぃぃ~」

しきなみ達「「「くえっ…くえっ!!」」」変なポーズ



あやなみ「いそぉぉぉぉ~なぁぁぁみぃぃぃ~」

しきなみ達「「「くえっ…くえっ!!」」」別の変なポーズ



卯月「行っちゃったぴょん。」

不知火「ある程度想定していたとはいえ…面倒事になりそうですね。」

時雨「大丈夫さ。分かっていたことだよ。」


時雨「必ず…僕達で暴いてみせるさ。神通力とやらのトリックをね!」


一旦中断です。

インチキ霊能者がまだちゃんと出てませんが…前編終了です。大体三分の一くらい終わった気がします。


ED
https://www.youtube.com/watch?v=iyw6-KVmgow

…………………………

時雨「とりあえず時間まで村を回ってみようか。」

地図パサァ


卯月「時間潰しと言っても…そんなに遠くへ行けないぴょん?」

時雨「そうだね…湖の方はちょっと時間がかかるかな。」

不知火「それなら村中心部周辺ですね。」

時雨「気になるところは…う~ん……よくわかんないや。僕、生粋の『してぃがーる』だし。」

卯月「『してぃがーる』なうーちゃん達には田舎は辛いぴょん…」

不知火「どこも同じに見えますもんね…」

ひゅうが師匠「なら瑞雲はどうだ…? 楽しいぞ!」ヌッ

卯月「うわっ なんか出たっ」

ひゅうが師匠「特に、そこの少年! キミには見込みがあるぞ!かつての弟子を思い出すからな… どうだ…共に瑞雲を極める道に入らないか?」時雨指差し

時雨「別にいいです。あと、僕は少年じゃないし。そもそも駆逐艦だし。根本的に云ってることが理解不能だし。」

ひゅうが師匠「そうか…残念だよ。少年。キミならば暗黒航空将軍・アドミラルをさえも打倒できるポテンシャルを持っていると思ったのだが…」

時雨「だから僕は少年じゃないって言ってるの! はっ倒すよ!?」

ひゅうが師匠「少年よ。最上の奴は元気か…?」

時雨「こいつ、ほんと人の話聞かねぇな…!」鬼怒状態!

不知火「可哀想に……精神に異常をきたしているのですね。だからこんな妄想を…」

卯月「うーちゃん、こういう時…どう相手してあげたらいいかわからないの…」

ひゅうが師匠「笑えばいいと思うぞ。ガール!」

時雨「それどう考えても嘲笑にしかならないからね。ははは。」ビキビキ#

ひゅうが「まぁまぁそういうな。少年よ。」

ひゅうが「というか…どこからどうみても少年だろう? 一人称も僕だし…見た目もそうだし。」

時雨「……もう、それでいいよ。で、僕たちに何の用かな!?」半ギレ

ひゅうが「自己紹介しよう。私はひゅうがだ。この村では師匠とも呼ばれている。」

ひゅうが「率直に言う。今すぐこの村を出るんだ!」

卯月「どうして!?」

ひゅうが「……手遅れになるからだ。これ以上は言えない……」

不知火「そんなことを言われれば余計気になりますね…教えてください。何故ですか…?」

ひゅうが「では…私製作のオリジナルトレーディングカードゲーム『瑞☆雲☆王』、瑞雲チップス付き、1パック5枚入り300円を買ってくれれば…」

時雨「行こう。ただの狂人の戯れ言だったね。」ザッザッ

ひゅうが「待ってくれ! ほんの瑞雲ジョークさ!言う! 言うから!」

ひゅうが「キミたち、ここの料理は食べたか?」

卯月「とってもおいしかったぴょん!!」

ひゅうが「それはイカン……これ以上の摂食は危険だ。さもないと…」

不知火「さもないと…?」

ひゅうが「近い内にしばふ化するぞ…」

3人「しばふ化だって!?」

ひゅうが「すまん。詳しいことは言えない。だが…忠告だけしておこう。」

ひゅうが「余所者がこの村の芋を摂食したり、長時間空気中の芋ニウムを体内に取り込んでしまうと…やがて「しばふ化」してしまう。」

ひゅうが「そして…完全にしばふ化してしまった者は、この村の住人として意識を支配されるんだ…」

ひゅうが「そうなってしまったらもう…二度とこの村から出ることは出来ない……永遠にな。」

3人「」ゾゾゾ…

ひゅうが「だから、早くこの村から出るんだ……手遅れになる前にな……」

ひゅうが「忠告はしておいたぞ。どうするかはキミ達で判断するといい。それではな!」

ひゅうが「ずーいうーーん!!」シュバッ


卯月「消えたぴょん!?」

時雨「よく考えたら超胡散臭……」じと目

不知火「やはり狂人でしたか。行きましょう。」

時雨「だね。」

卯月「2人とも…何もなかったことにしてるぴょん…」

……………………………

お屋敷前


卯月「着いたぴょん!」

不知火「ここがあの女のハウスね…」ギロッ

時雨「あの女も何も…まだ会ってすらないけど…」


あやなみ「お待ちしておりました…どうぞお入りください。」

しきなみ「こっちだよー」


3人「お邪魔しまーす!」

あやなみ「ふぶき様…お連れして参りました……」

???「ありがとうございます。お通ししてください。」


卯月「たのもー!」ピョン

厳かな雰囲気のふぶきとその後ろにたたずむ吹雪型たち(磯波除く)「………………」

ふぶき「ふふっ…ようこそいらっしゃいました。うーちゃん探偵団一行さん…? まずは歓迎の挨拶を……」

時雨「そんなことはどうでもいいよ! 僕たちの目的は知ってるでしょ?」

ふぶき「えぇ…もちろん。」

不知火「話が早くて助かります。では、大人しく引き渡してもらいましょうか。司令と、扶桑さんをね…」拳銃チャキッ

ふぶき「ふふふ…随分と物騒ですね。けど、そんなもの…私には効きませんよ。なぜなら私は…」


ふぶき「本物の霊能力者ですから…っ!」ニタァ


不知火「だったら…試してみましょうか…っ…!」ギロッ

卯月「やめるぴょん! ぬいぬい!!」遮り

不知火「ですがっ…」

時雨「うーちゃんの言う通りだよ。今はまだ、それを使うタイミングじゃない……」

不知火「わかりました…」

ふぶき「……賢明な判断ですね。やはり怖いですか、私の霊能力が…?」

時雨「怖いんじゃない。下らないからだよ。キミのようなインチキ霊能力者なんかに貴重な弾丸を使うのがね。」

ふぶき「なるほど…疑うのですね。私の霊能力を…」

時雨「そうだ!この世に霊能力なんてものはない! キミの言うそれは全て何かしらのトリックだっ!!」

ザワザワ ザワザワ…

みゆき「はは! おめぇらさ…死んだな!!」

しらゆき「ふぶき様の霊能力は本物だっぺ。」

はつゆき「可哀想だべ…こんな若くしておっ死ぬなんて」

むらくも「無様ね。精々後悔しながら沈みなさい。」

うらなみ「おひょひょひょひょひょ!!」



信者一同「おひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」うーちゃん達を指差し


卯月「な…なんなんだぴょん…?」ゾワゾワァ

不知火「ぶ、不気味ですね…」

時雨「やめてよっ…やめてよぉ!」耳塞ぎ


信者一同「おひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ふぶき「そこまでにしておきなさい。」

信者一同「」無言

ふぶき「彼女らは知らないだけなのです。私の起こす奇跡のことを。」

ふぶき「では…お見せしましょう。私の…霊能力を…」

3人「」ゴクリ…


ふぶき「私の持つ霊能力…『エロ芋エッサイム』はあらゆる奇跡を可能にします。」

ふぶき「」チラッ

吹雪型たち「…?」

ふぶき「あなたたちの中に…一人、裏切り者がいますね?」

吹雪型「!?」

ふぶき「隠しても無駄ですよ。私の霊能力は、人の心すらも見通します。」

ふぶき「ねぇ…? むらくもちゃん?」

むらくも「え……私…!? どうしてっ……!?」

ふぶき「むらくもちゃん? あなた…まだ『しばふ化』していませんね?」

むらくも「!? そ、そんなこと…」

ふぶき「知っていますよ…あなたがこそこそと都会の『はんばぁがぁ』なるものを食べていることを…」

ふぶき「知っていますよね…私たち家族の掟を……都会のものを極秘で入手し、かつそれを食べて完全な『しばふ化』を免れているなんて……見損ないましたよ…」

卯月「メチャクチャだぴょん……」


むらくも「………………そんなことっ…」

ふぶき「ですが…そこまで言うのなら確かめてみましょう。あなたが嘘を吐いているかどうかをね。」

ふぶき「これを見てください。」

つ何かしらの液体が入ったグラス


不知火「一体…何をするつもりですかっ!?」


ふぶき「この水は…『真実の水』。私の霊能力で産み出した聖なる水です。」

ふぶき「正直者が飲んでも全く何も起こりません。しかし、嘘つきが飲めば……」

ふぶき「『真実の水』は真実を暴き出す……嘘つきはこの水に込められた呪いによって…その命を落とすのです!!」

むらくも「ひっ……」

時雨「無茶苦茶だっ…!! そんなの…ただの毒水だよ!!」

ふぶき「それなら証明して見せます。私の言ったことが本当であることをね…」

ふぶき「いきます。」つグラス


卯月「まさか…」


一口ゴクリ……

ふぶき「………………………」

3人「…………………………」


ふぶき「ふふっ…おいしいです。ほぅら…何もなかったでしょう?」

時雨「そ、そんな……」

ふぶき「さぁ…次はあなたの番ですよ。むらくもちゃん?」ニタァ

むらくも「だ、大丈夫よね……毒のはずない…」つグラス

時雨「嫌な予感がするっ…! ダメだ、むらくもちゃん! その水を飲んじゃ……」

ふぶき「あなたは黙っててください!!!!!!」ギロリ

時雨「くっ…」

ふぶき「さぁ…!!早く飲みなさい!! むらくもちゃん!!」


むらくもちゃん「わ、わかったわよ…やってやろうじゃない…!!」プルプル


ゴクリ…

時雨・卯月・不知火「あぁっ!?」







グラス パリィン…

むらくも「う…うぅ……」

むらくも「ゴボォ…」血吐き


バタリ…

不知火「くっ……こんな…こと……」駆け寄り

不知火「……………轟沈しています…」

時雨「あわわわわ…そんなっ……」

卯月「このっ…人殺し!!」


ふぶき「人殺し…?? 違います。」

ふぶき「これは天罰なのですよ!!!!!!!!」

ふぶき「私の授かった霊能力は…すなわち神の御業!!」

ふぶき「神に代わり、私が天罰を下したに過ぎません!!」

ふぶき「どうです…?? これこそが『エロ芋エッサイム』です。ふふふ!!」

ふぶき「我らが神を称えよ!!」スカートの前たくしあげ

ふぶき「エロ芋エッサイム!! エロ芋エッサイム!!」M字開脚でパンツ見せつけ&腰フリフリ

信者一同「いそぉぉぉぉぉ~なぁぁぁぁみぃぃぃぃ」

信者一同「「「くえっ…くえっ!!」」」集団M字開脚



時雨「こんなの……狂ってるよ…」顔面蒼白

ふぶき「ふふ…どうですか? 信じてもらえましたか?」

時雨「……嘘つきなのはキミの方だよ。こんなの簡単なトリックさ!!」

時雨「グラスの中の水は…恐らく何の変哲もないただの水。」

卯月「だったらどうしてむらくもちゃんは…」

時雨「グラスのフチだよ…そこに毒が塗られていたのさ!」

不知火「なるほど…!? それならば納得いきますね。ふぶきがそれを飲んでも大丈夫だった理由も。」

ふぶき「………………」

時雨「そう…フチには毒が塗られていた。けれども全部じゃない。ふぶきが口をつけた、唯一その一点だけ…毒が塗られていなかったんだ…!!」

卯月「目から鱗ぴょん!!」アッチョンブリケッ


時雨「あとは…自然と地面に落ちて割れるだろうグラスの破片を回収してしまえば、証拠が消える。完全犯罪の成立だよ!!」

時雨「残念だったね! キミのやったことは…全部お見通しさ!!」ビシッ

不知火「さぁ…白状してもらいましょうか…?」

卯月「言い逃れはできないぴょん…」

ふぶき「……………ふふふ……ははは…」

ふぶき「おーーーーーーーーひょっひょっひょっひょっひょっひょっひょ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

時雨「……? 何がおかしいの!?」


ふぶき「失礼…あまりにもおかしいものでして…」

ふぶき「その杜撰な…何の意味もない推理がね!!」

時雨「なんだと!!」

卯月「負け惜しみはやめるぴょん!」

ふぶき「負け惜しみ…? はっ。そんなわけないじゃないですか。」

ふぶき「『確証バイアス』ってご存じですか?」

時雨「!? くっ……」

卯月「なにそれ…?」

ふぶき「おバカさんのために教えてあげましょう。」

ふぶき「『確証バイアス』とは…簡単に言えば、自分にとって都合の良い物事の解釈を追い求めてしまうという…人の持つ心理的傾向のことですよ。」

時雨「そういう心理学用語があるんだよ…うーちゃん、ぬいぬい。」

時雨「自分にとっての仮説や嗜好に基づいた最も都合の良い情報だけを頼りに、反証を無視してより自分の中の価値観を補強してしまうという人間なら誰しもが持つ心理的傾向…それが『確証バイアス』だよ。」

時雨「つまり…こいつは……」





時雨「僕の推理は…何の根拠もない、僕にとってのただのクソ妄想だって言ったんだよ…!!」ギリギリ

卯月・不知火「!?」

ふぶき「ふふん♪」


ふぶき「第一…そんな方法で確実に人が殺せると思っているんですか…?」

ふぶき「あなたのその推理ならば…確実じゃないですよねぇ…だってぇぇぇぇ…」

ふぶき「むらくもちゃんが偶然私と同じ場所で飲んだらどうだったんです…? そうなったら殺せないでしょう…?」

時雨「くっ…」

ふぶき「それに…透明な毒が塗られていたとして、私がその内の確実に安全な位置を正確に把握できるんでしょうか?」

時雨「それは…きっと、自分にだけわかるほんのわずかな印が…」

ふぶき「残念ですねぇ…グラスはバラバラになっちゃいましたぁ…そんな証拠はもうどこにもありません!」

ふぶき「そもそも…私自身がわざわざそんな危険を負うリスクは? どうしてこんな回りくどい方法で殺さなきゃならないんです?」

時雨「う…うぅ…それは…」


ふぶき「ふふっ…そうですねぇ。だったら…」

ふぶき「もう一度試してみます? 『真実の水』の儀式を。」

ふぶき「次は、あなたの番ですよ。時雨さん…?」ニコリ

時雨「!?」

ふぶき「もしこれが…私の霊能力なんかじゃなく、あなたの言うようなトリックだとしたら…」

ふぶき「私の飲んだ場所に口をつけて飲めば…あなたは死なないはずですよねぇ…」

時雨「…………………」

ふぶき「ほら…どうしたんです? 試して見ましょうよぉ…ほら。もう準備は出来ていますよ…」つグラス

時雨「っ……」ビクッ

ふぶき「私の霊能力が信じられないんでしょう? なら早くそれを証明してみましょうよ」

グラスの水を一口ゴクリ


ふぶき「ぷはっ…ふふっ。はい。時雨さん?」つグラス

時雨「あ、あわわ…」ガクガク


ふぶき「早くしてくださいよ…それとももしかして、ビビってるんですかぁ?」

ふぶき「あれだけ自信満々に自分の推理(笑)を披露しておいて…今さら自分を疑ってるんですか?」

時雨「ち、ちがうよ…!」フルフル

ふぶき「飲まないってことは…それはつまり、私の霊能力を信じるってことですよ。それでもいいんですか…?」

時雨「う…うぅ……僕はっ…僕はぁ……(涙目)」

ふぶき「さぁ…水を飲みなさい。そして神に裁定してもらうのですよ。」



ふぶき「あなたが…嘘つきなのかどうかを、ね♪」ニタァ

いいところですがここまでです ねるます

↑訂正

「あなたが嘘つきなのかどうかを、ね」 → 「どちらが嘘つきなのかを、ね♪」

に脳内変換お願いします。

時雨「………………(涙目)」

時雨(れれれ、冷静になれ…僕っ!)

時雨(よく観察するんだ……えぇっと…)

時雨(どうみても明らかに毒が入っているようには見えない…変な臭いもしない…)

時雨(フチの周りは……やっぱり見てもよくわからない…)




時雨(ダメだ…確実に安全な証拠なんて見つからないよ……どうすればいいんだ…)


時雨(僕の推理は正しいはず……なのに手が震えて仕方ない…)プルプル



ふぶき「さぁ…早く飲みなさい!!」

時雨「ひぃっ……」ガクブル

時雨(怖い…怖い怖い!! 怖いよぉ……嫌だよ…死にたくない……)

時雨(死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない!!!!!!!!)


時雨「あ…あわわわ………」ヘナヘナ



グラス ポトリ……  パリィン


時雨「う…うぅ…ヒッグ……嫌だよぉ…死にたく…ない……」泣き崩れ

卯月・不知火「時雨っ!!」駆け寄り



ふぶき「ふんっ…とんだ臆病者ですね。期待外れです。」冷ややかな視線

ふぶき「皆さん…見ましたか!?」

ふぶき「彼は神の裁きを恐れ…自ら負けを認めたのです!!」

ふぶき「これこそすなわち…霊能力の存在を認めたということに他なりません!!」


ふぶき「『エロ芋エッサイム』は!!ありまぁっす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

信者一同「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



時雨「グスン…ふえぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!」うーちゃんに抱き着き

卯月「時雨…泣かないで……」肩ポンポン


みゆき「おひょひょひょひょ!! やっぱりおめぇらのが嘘つきだっぺ!」

はつゆき「卑怯者!! おめぇら全員神の裁きが下るべ!!」

しらゆき「おめぇ…ホントにキ○タマついてるだっぺか!?」時雨指差し

うらなみ「とんだタマ無し野郎だっぺ!!」


一同「おひょひょひょひょひょひょひょ!!!!!!!!!!!!!」時雨指差し


時雨「ふえぇ……かってにはやすなぁ……(泣)」


不知火「ぐっ…さっきから好き勝手言わせておけば…!!」

卯月「卯月…本気で怒ったよ! 時雨を泣かせるなんて…許せない!!」


ふぶき「じゃあどうするんです…?」

卯月「決まってるぴょん……」

不知火「実力行使です!!」


ふぶき「やれやれ…これだから余所者は…乱暴で嫌ですね。」

ふぶき「しかし…これを見てもまだそんなことが言えますかねぇ?」TVのスイッチぽちー




TVの画面に映し出されるボロボロになった提督

提督「」グッタリ



3人「あれはっ…!?」


ふぶき「ふふふ…安心してください。命までとるつもりはありませんよ。」

ふぶき「ですが…私たちを害するというのであるならば…仕方ありません。」

ふぶき「あなた方の大切な司令官には…少々痛い目を見てもらいます。ふふふ…」


不知火「この…外道め!!」キッ

ふぶき「なんとでもいいなさい。負け犬の遠吠えにしか聞こえませんよぉ…?」

ふぶき「では……皆さん。この3人を拘束しなさい。」

信者一同「アイアイサー!」


ゾロゾロ ゾロゾロ……



卯月「これはマズイぴょん…!! バンジーキュウスって奴かぴょん…ぷっぷくぷぅ…」

不知火「流石に厳しいですね…下手に抵抗すれば司令に何をされるかわかったもんじゃありません…」

時雨「…………僕のせいだ…僕がもっと……ちゃんとしていれば…こんなことには…」ブツブツ


ふぶき「ふふっ…チェックメイトです。うーちゃん探偵団さん?」

ふぶき「大丈夫ですよ…安心しなさい。あなた方もすぐにわかりますよ。」


ふぶき「『死刃怖村の住人』になることの素晴らしさがね!!!!!!!!!!!!!」



ジリジリ……


卯月「も、もうダメだぴょん…!!」






ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!!!!!!!!!!!!!!!!(謎のエンジン音)


ふぶき「何です…!? この音はっ…」

謎の飛行物体「」ブゥゥゥゥゥン


不知火「あれはっ…瑞雲!? なぜこんなところに!?」


???「早く瑞雲に掴まれ!!」


卯月「よくわからないけど…了解ぴょん!!」ガシッ

不知火「ほら…時雨っ。しっかりしてください!」ガシッ

時雨「う…うん…!」ガシッ


ブゥゥゥゥゥゥゥンッ!!!!!!!!(逃走)


ふぶき「このまま逃げるつもりですね…そうはいきませんよ…!!」

ふぶき「追いなさい!! 捕まえた者には芋一年分を授けましょう!!」

信者一同「お芋様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」ダダダッ



……………………………………


ひゅうが「ふぅ…なんとか間に合ったようだな。」

不知火「あなたは…先ほどの狂人!!」

卯月「ひょえぇぇ……なんにせよ助かったぴょん…」

師匠's隠れ家


ひゅうが「ここにいれば当面は見つかることはないだろう。」

ひゅうが「ほら…あたたかいお茶だ。飲むといい。」

卯月「ありがとぴょん!」

不知火「ですが……」

ひゅうが「安心しろ。そいつはわざわざ静岡から取り寄せた茶葉だ。問題はない。」

不知火「なら……ありがたく頂きます…」ズズッ

時雨「……………………………」

ひゅうが「どうした? 少年よ…キミも飲むといい。元気が出るぞ。」

卯月「時雨…大丈夫ぴょん…?」

時雨「………僕、負けちゃったんだね……」シュン

不知火「あんなの負けた内に入りませんよ。ただのハッタリです。真に受ける必要なんてありません。」

卯月「そうだぴょん! うーちゃん達は、時雨の推理が正しいって信じて…」


時雨「違うっ…!!いずれにせよ僕は負けていたんだ…!! 最初からね……」

卯月「……どういうことぴょん?」

時雨「あくまでこれは僕の思い込みが多分に含まれた推理だけどね…わかったんだよ。」

時雨「あいつは…最初から準備していたんだよ。完全に計算ずくだったんだ。そう…僕がグラスの毒のトリックに気づくことさえも、ね。」

時雨「二回目の儀式の時の水…僕の見立てでは、あれこそ本当に毒の水だったに違いないよ…」

不知火「!? ですが…あの時確かにふぶきは水を…」

時雨「本当に飲んだと思う…?」

不知火「え…」

時雨「完全に盲点だった……あの時の僕らはまんまと騙されたのさ。」

時雨「まさかふぶきが水を飲んでいるフリをしている…なんてこと思いもしなかったんだ。」

時雨「例えばこのお茶……」つ湯呑み


ゴクン… 


時雨「ねぇ…うーちゃん、ぬいぬい。今僕は…本当にお茶を飲んだと思う?」

卯月「…………はっ。喉は鳴ってたけど、確かに…正直どっちかは分からないぴょん…!」

時雨「そう……ものを食べるフリは難しくても、飲み込むフリなんて案外簡単なんだよ。」

時雨「ましてやほんの一口程度だったら実のところ見た目だけで誰にも分からないんだ。実際に飲んだかどうかなんてね。」

不知火「なるほど……一理ありますね。」

卯月「………………でも、うーちゃんはみたぴょん。」

卯月「ふぶきが飲んだあとのグラスの水が…確かにほんのちょっぴりだけ、飲む前より減ってたぴょん!」

時雨「いや、それもトリックだよ。」

時雨「中の水の容積を変えずに、まるで量が増減したようにみせかける簡単な方法が一つだけあるのさ。」

時雨「グラスをほんのちょっとだけ傾ける、それだけだよ。」

卯月「ぷっぷくぷぅ…? よくわからないぴょん…」

時雨「図解するとこんな感じだね…」カキカキ

ttp://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira128020.png


卯月「クソド下手だぴょん…」

不知火「ド下手ですね…」

時雨「余計なお世話だよっ…」プンスカ

時雨「絵だとちょっとおおげさに傾けているけど…」

時雨「実際はもうちょっと自然に、かつ各自の目線を正確に把握して違和感ないように傾けていたんだと思うよ。」

不知火「ふむ……これがトリックですか…」

時雨「補足だよ。」カキカキ

ttp://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira128022.png

時雨「実際には、こうやって目線の位置をずらさないと…結局変わったように錯覚して見えないよ。」

卯月「うへぇぇ…流石にこうなってたかどうかまではちゃんと見てなかったぴょん…」

時雨「『そう見えないようにする』のもまた一つの技術だよ…。」

卯月「できたぴょん!」キャッ キャ♪

ttp://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira128023.png

時雨「これは関係ありません。」

時雨「と、まぁ…大体はこんな感じだったんだと思うよ。」

時雨「で、本当に大事なのはここからで…」

時雨「そもそもこのトリック…事前に僕たちがフチのトリックを見破った前提で用意しておいた別のトリックに違いないんだよ。」

不知火「!? そうでしたか…二回目もフチのトリックと同じものだと信じている、そんな前提だからこそこうも上手く成り立つのですね。」

時雨「……そういうこと。手品の基本だよ。同じ手品の仕掛けが『一通り』とは限らないのさ。」

不知火「しかし、普通の人は気付かないでしょうね。全く同じ手品の解法が二通り以上あるなんて…」

時雨「そこだよ。そういった心理的盲点を突くんだ。『二通り以上あるわけない』っていう思い込みを利用してね。」

時雨「しかも、その片方を実際に見破った相手に対しては更に効果覿面だね。今回なんてまさに…この僕をハメるために用意したようなものだよ。」

時雨「かなり巧妙だったよ。おかげで完全に騙された……!」ギリッ


時雨「だからあのグラスを僕が受けとった時点で、どう転んでも負けは確定してたんだ…」

時雨「いや…そもそもむらくもちゃんを殺したのだって、僕たちを倒すための準備だった可能性すらある…」


時雨「完敗だよ……最初から僕の、負けだったんだ。」


時雨「………悔しいよ…本当にね…グスン…」手で目元覆い


卯月「時雨……」ウルウル

不知火「……初めてですね…時雨が心理戦でこうもコテンパンにされるなんて…」

一旦ここまでです。むらくもは犠牲になったのだ…

ひゅうが「しかし…なんにせよ無事でよかった。」

ひゅうが「今日のうちはここにいた方が安全だ。ゆっくりしていくといい。」

ひゅうが「何かあれば言ってくれ。及ばずながらキミたちに力を貸そう!」

不知火「……あなたは、何故余所者の私たちにここまでしてくれるんですか?」

ひゅうが「…………最初はただ逃がしてやろうと思っていた。しかし…キミたちの可能性を信じてみたくなった。」

ひゅうが「あの『ふぶき様』に果敢に立ち向かい、事実…その霊能力のトリックを解き明かした。」

時雨「でも……結局は…」

ひゅうが「ふっ…なら今度こそ討ち負かせばいい。少年よ。キミならきっと出来るさ。」

ひゅうが「それに…アイツは私の大切なものを奪った。許せないんだ。」

卯月「……大切なもの、ぴょん?」

ひゅうが「あぁ…言っておくが瑞雲じゃ無いぞ。」

ひゅうが「私には姉がいた。心優しく、愉快で誰からも愛される素晴らしい人だった。」

ひゅうが「しかし…姉の『いせ』は殺されたんだ。そう…あの『ふぶき』にね…!」ギリッ


3人「!?」

ひゅうが「だから私は待っていたんだ。アイツのインチキ霊能力を暴いてくれる者を!!」

ひゅうが「だから…頼むぞ。姉の、『いせ』の仇を取ってくれ!!」


卯月「わかったぴょん!! 絶対、うーちゃんたちで…あいつのインキチを暴いて見せるぴょん!」

不知火「そのためには…時雨。あなたの力が必要不可欠です。やれますよね…?」

時雨「……うん。僕もこのままじゃ引き下がれない。やるさっ!! 絶対にね…!」


ひゅうが「よろしく頼むぞ…少年よ。」

時雨「ふざけんなーーーーーーーーーー!」

時雨「だから僕は女の子なの!! 生えてないの!! むっきぃぃぃぃ!!」プンスカ

卯月「ようやくいつもの時雨に戻ったぴょん。よかったよかった…」

………………………………

屋敷 地下牢


比叡「お姉さま…これから私たち、どうなっちゃうんでしょうか…?」

金剛「どうもこうもないデース… 絶対ここから抜け出してやるネー!」

金剛「そして…まずはあの裏切り者どもをコテンパンにしてやりマ-ス…!!」

比叡「それにしてもここ…すっごく不気味ですねぇ……」


GOKIBURI カサカサ…


比叡「ひえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!」

金剛「ウギャァァァァァァァァァァァァァァァァァッス!!!!!!!!!!!!!!」

GOKIBURI「じょうじ…じょう……」首コキッ



提督「おい、うるさいぞ。ゴキくらいでギャーギャー騒ぐなよ…」

金剛「その声はっ…テイトク!?」

何故か上半身裸の提督「まさかお前たちもこの村に来ていたなんてな…」

金剛「テイトクゥゥゥ♥ 無事だったのデスねー!?」


提督「フンッ!!」突き

提督「ほぉぉぉ…あたたたたたたたたたたたた!!」

提督「ほあたぁ!!」

GOKIBURI「じょ…じょ………」グチャ


金剛「テイトク♥ カッコイイデース!!」

比叡「なんで上半身裸なんですか……司令…」




提督「いや…実は俺もこの屋敷のどこか別の部屋に閉じ込められていたんだが…」

提督「目が覚めるとなぜか全身に力が漲って仕方ないんだ。ほれ。」

提督「フンッ!!」


筋肉ムキッ!!ムキムキッ!!!!!!!!!!


金剛・比叡「おぉ!!……おぉ?」

提督「それで拘束を無理やり引きちぎってきた。」

金剛「ワーオ…なんというシナリオブレイカー……」

提督「それで真っ先にここへ駆けつけたんだが…どうやら扶桑はもう別の場所のようだな。」キョロキョロ


金剛「なるほどネー……それじゃテイトク。ワタシたちを早くここから出してくだサーイ!」

提督「いや、それは出来ない。」

金剛「ホワーイ!? ナゼデース!??」

提督「何故なら…俺は今追われていて、そんな余裕はないからだっ…」


みゆき「こんなところにいたべ!!」扉ガラッ

しらゆき「づかまえろーーーーー!!」


提督「じゃ、そゆことで。」b

提督「じゅわっ!!!!!」ピョン


比叡「ひえぇぇぇぇぇぇぇ!? 消えましたよーーー!?」

金剛「noネ…ただ超高速で駆け抜けただけデース…」


はつゆき「おえー! おうっぺ!!」

うらなみ「おい、そこの髪隠し!! まってろ。おめぇらさ明日、ふぶき様の神通力で死ぬっぺよ。」


金剛「誰が髪隠しネー!!! ムキーーーーーー!!!!!!」ガシャン ガシャンッ

比叡「お姉さま!! ズレてる! ズレてますって!!」あわわ…

金剛「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」カツラ調整

……………………………………………

オエー…!  ツカマエロー…! ファンファンウィーヒザッ…!


提督「なんとか撒いたか…」


ふぶき「どこへ行こうというんです…?」スッ

提督「うおぉぉぉっ!?」

ふぶき「ふふっ…今更何をしようと無駄ですよ。どうせあなたはもう2度とこの村からは出られません…」

提督「……………目的はなんだ? 一体どうしてこんなことをするっ!!」


ふぶき「別に。あえていうなら…私は欲しいだけなんです。」

ふぶき「私だけの…『鎮守府』が、ね♪」

提督「なんだと……?」

ふぶき「あなたには、私だけの理想の『司令官』になってもらいます♥」

ふぶき「そして…扶桑さんには、私だけの…理想の『先輩』に。」


ふぶき「そうだ…そんなことより、私からのプレゼント…気に入ってもらえました?」

提督「プレゼント? そんなものもらった覚えはないが……」

ふぶき「いいえ…確かに受け取りましたよ。なぜなら…」


ふぶき「あなたの身体に感染している…『P-ウイルス』、そのおかげであなたは一命をとりとめたのですから…」

提督「『P-ウイルス』…だと? なんじゃそりゃ…?」

ふぶき「『ポテイト・ウイルス』の略称ですよ。」

ふぶき「あなたのその切断されたはずの左手…どうしてくっついたか気になりませんか?」

提督「……そういえば。出血もしていたのに傷跡すら残っていない。」

ふぶき「それは『P-ウイルス』のおかげ。正確には、『P-ウイルス』を大量に含んだとろろ芋で接着しました。」

提督「マジかよ!!!??? これとろろ芋でくっついてんの!??」

提督「あぁぁぁぁぁ!!?? そういわれたらなんか急に左手が痒くなってきたぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

ふぶき「おひょひょひょひょひょひょひょひょ!!!!!!!!」

提督「かゆい…かゆいぃぃ……」ポリポリ

提督「まさか…扶桑も既に感染をっ…」

ふぶき「えぇ…その通りです。ふふっ…もうじき扶桑さんは『P-ウイルス』による精神支配を受け…」

ふぶき「いずれ完全に、この私のものとなるでしょう。」


提督「なんてこった……あの時の扶桑は暴走してたってわけか…早く対抗策を見つけなくては。」


ふぶき「無駄ですよ。それに遅かれ早かれ、あなたもいずれ私のものに…」

提督「うるせぇ!! 絶対なんとかしてみせるっ!!」

提督「今ここで俺がお前をっ……」

ふぶき「ふむ…なら仕方ないですね……かかってきなさい…」空中浮遊

提督「え……うわぁ!!!! 浮いてるっ!? ひぃぃぃ!!!!????」ビビリ


提督「絶対なんとかしてみせるっ!!」

提督「俺の可愛い艦娘たちがな!!」



ふぶき「…………」

提督「…………」


提督「アデューー!!」シュバッ



ふぶき「ふふっ、好きにしなさい。どうせ、この村からは出られないのだから……」ニタァ

…………………………

翌朝


卯月「おはようぴょん!!」


いもぬい「おはようございます……ふわぁぁ…」

卯月「!?」

いもぬい「……? どうかしましたか、うーちゃん? 不知火の顔に何か?」

卯月「う、うひょひょ……ぬいぬい、鏡で自分の顔を見てみるぴょん…」つ手鏡

いもぬい「??」


ttp://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira128099.jpg


いもぬい「!? これはっ…」

いもぬいwww
画像投稿を覚えた>>1に金剛髪隠しVer.をお願いしたい

卯月「時雨っ…時雨!! 大変だぴょん!! ぬいぬいがぁ…」

時雨「うぅ~ん…どうしたのさぁ……こんな朝っぱらから…」


ttp://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira128100.jpg


卯月「ぴょんんんんんんんんんん!!!!!???????」目飛び出し

芋時雨「ぬいぬい…………ぷっ(笑) なにその顔。超芋いんだけどwwwwwwwww」

いもぬい「そのセリフ、そっくりそのままお返しします。」つ手鏡


芋時雨「ん…? !?」

芋時雨「あああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!」

芋時雨「僕の超絶ぷりちーフェイスがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!???????????」絶叫

>>163 はい

ttp://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira128101.jpg

ネタレスだったのに…マジ感謝
てか髪が本体なのか?

ひゅうが「どうした…なにが……!?」

ひゅうが「くっ…ついに始まったか…『しばふ化』現象だ!!」


芋しぐれ「そんな…こんなのってないよ。あんまりだよ…」

いもぬい「でもこれはこれで可愛いじゃないですか。」

芋しぐれ「どうせぬいぬいにはわからないよ!! 白露型のスーパースターである僕の気持ちなんてね!!」

芋しぐれ「こんなんじゃ世界中にいる僕の熱狂的なファン達に顔向けできないよ…」

いもぬい「えぇ…(困惑)」

>>166 金剛-あの衣装-あの髪型=紅茶くらいしか残らないじゃないですか。霧島のメガネと同じようなものです。

しぐれ「あれ、でも…うーちゃんは変わりないね。」

しらぬい「そうですね…この中で一番、芋を食べているはずなのに…」


卯月「ぷっぷくぷぅ…どうしてなんだろ…?? うーちゃんにもよくわからないぴょん。」


ひゅうが「とにかく…この『はんばぁがぁ』を食べるんだ。少しは進行が抑えられるはずだ!」

しぐれ「何故こんなところにハンバーガーが……」

卯月「おいしいぴょん!!」モグモグ

しらぬい「あぁ…身体が徐々に都会ナイズ(とかないず)していくのが分かりますね…」モグモグ

しぐれ「都会ナイズって何!? 語呂悪っ…!」モグモグ

ひゅうが「たくさんくえ。おかわりもいいぞ。」

…………………………

しぐれ「まず、作戦を立てよう。」←ちょっと戻った

しらぬい「そうですね…かなり厄介な相手ですからね。ここは慎重に。」←同じく

卯月「でもどうするぴょん…? 真正面から行っても返り討ちになるのが目に見えてるぴょん…」

しらぬい「そうですね…司令や扶桑さんが人質に囚われていることを考えると、ここはなるべくその対処を優先したいところですね。」

卯月「それじゃ…2人はどこにいると思うぴょん?」

しぐれ・しらぬい「うーん…わからんちん!!」

しぐれ「というか最大の問題はやっぱり…村人のほとんどが敵ってことだよね。」

しらぬい「例えこちらが武器を持っていようとも…まともに全員を相手にはできませんしね。」

しぐれ「屋敷にたどり着く前に捕まっちゃったら勝負も何もないね。なんとかならないかなぁ…」


卯月「…………だったらうーちゃんに良い考えがあるぴょん!」

しらぬい「本当ですか!? うーちゃん司令官!!」

卯月「ぷっぷくぷぅ…そっちはうーちゃんに任せるぴょん……ふっふっふっ…」ニヤァ


しぐれ「ホントに頼むよ…うーちゃん……」不安げ

一方、その頃の提督は…


死刃怖村住人「オッパイノペラペラソース!!」提督指差し

住人「トヘロー!!」鎌持ち

住人「モヤセピカリーニョ!!」包丁持ち

住人「イッタイナゼナンダ!!」鍬持ち


提督「くそっ!! ここの村人はどんだけ湧いて出てくるんだっ…!?」


まだ村中央をさ迷っていたのだった。

………………………



きたがみ「誰だっぺ!!こんなところに落書きしだのは!!」

おおい「あぁ!? わだじときたがみさんの愛の巣がぁぁぁぁぁ!!??」


ttp://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira128113.png

ttp://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira128115.png


卯月「ぷっぷくぷぅ~♪」カキカキ

ttp://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira128023.png

住人「め、メチャクチャだ…なにもかも……」

住人「誰だべ!! 村中にこんな酷いイタズラをしだヤツ!!」

ゾロゾロ… ゾロゾロ…


卯月「ぷっぷくぷぅ……ふじさんろくにおーむなく、っと!!」コソコソ

卯月「全て壊すんだ、っぴょん!!」スイッチぽちー







ドカーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!(大爆発)

卯月「うひょー。」おめめぱちくり


住人たち「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁっっす!!!!!」吹き飛び



しぐれ「建物って、あんなに燃えるんだね…」真顔


しらぬい「イタズラで村人の注意を引き付け…集まったところを手作り爆弾で一網打尽にする……さすがですね。うーちゃん。」

卯月「よいこは真似しちゃダメぴょん。」

しぐれ「むしろよいこは即興でリモコン爆弾作ったりできないから。」

村人「てて、てろりすとだっぺ!!」

村人「ひぃぃ! 逃げろーーーー!!」




卯月「作戦大成功だぴょん♪」

しらぬい「てろりすとだなんて…心外なっ!」

しぐれ「いや、そこは認めるべきだと思うよ…」

ひゅうが「ギャグ補正がなければ大量虐殺になっていたなっ…」

しぐれ「あっ…誰か来るよ!」


提督「爆発音がしたから何事かと思ったが……やっぱりお前らだったか……」スタスタ

3人「提督/司令官/司令!!!!!!!!!」タタタッ

ギュ

しぐれ「勝手に捕まらないでよ……このバカ…」ギュウゥ

しらぬい「無事でよかったです……グスン…」

卯月「もう勝手にどっか行っちゃダメぴょん……ぷっぷくぷぅ…(涙目)」


提督「……悪かったよ。心配かけさせたな。お前たちも無事なようで何よりだ……」ナデナデ


ひゅうが「感動の再開だな……よかったな、少年達よ。」

……………………………

卯月「なるほろ。そんなことがあったぴょん?」

しらぬい「そっちはそっちで大変でしたね……」

提督「まぁ、色々あったが…やっぱりあの『ふぶき様』ってヤツはヤバイ。俺たちの手に負える相手じゃない……」

しぐれ「どうしてさ!! アイツの霊能力はインチキだよ!!」

提督「違う……あいつの霊能力は本物だ。現にヤツは何かしらの超能力を使い、『P-ウイルス』とやらの感染者を操ることができるらしい……それと空中浮遊もしてたんだ!!」

提督「こう………フワァ!! っとな。」

提督「あんなの人間業じゃない……きっとヤツには本物の霊能力が……」ガクブル


しぐれ「時雨ぱんち!!」ドゴォ

提督「うげぇ!?」

しぐれ「提督のアホ! そんなのトリックに決まってるじゃないか!!」

しぐれ「ウイルスはともかく、空中浮遊なんてトリックは限られてるんだよ!!」

しぐれ「大抵は糸やワイヤーみたいなので身体を吊り上げてるだけなんだよ。」

提督「でも…そんなワイヤーなんてどこにもなかったぞ!」

しぐれ「そこがミソなんだよ。ワイヤーを隠すトリックなんていくらでもあるんだ。」

しぐれ「相手との角度を計算してギリギリ見えない位置に仕込んだり、あえて影の多い日陰とかでやったり……」

しぐれ「そもそも今のワイヤーはかなり細くて荷重性も高いから、何も仕掛けなくてもそれだけで見えなかったりするんだよ!!」

提督「でも……そんなワイヤーの一本二本で人の体が浮いたりするのか…?」

しぐれ「たくさんワイヤーつかえばいいでしょ…」

提督「そんなにたくさんあったら見えるだろ!!」

しぐれ「だ~か~ら~…メチャクチャ見えづらい細いワイヤーをたくさん使えばいいでしょ!!」

しぐれ「そういったので特許が取られてる技術だってあるくらいなんだから…さ。」

提督「マジかよ……マジックってなんでもアリなんだな…」

しぐれ「それギャグ……?」 提督「ちげぇよ…」

しぐれ「ウイルスで人を操るとかいうのも正直かなり怪しいね。」

しらぬい「待ってください! 流石にそこまでは分かりようがないんじゃ…」

しぐれ「いや、そうでもないよ。少なくとも今回に関してはね…」

しぐれ「確かにこの死刃怖村の芋パワーは脅威的だし本物だよ。それは認める。」 

しぐれ「提督のその手がくっついたのだってきっとこの村の芋だけが持つ特殊な効能によるものだと思うよ。」

提督「そうか……つまり、本当にスゴいのは芋パワーであって…アイツの霊能力なんて関係がない、と。」

しぐれ「その通りさ。きっとアイツはこの村の芋についてかなりの知識を持ってる。そういう意味じゃスゴいのは確かだろうけど……」

しぐれ「そう…アイツがやっているのはただの洗脳だ。きっと『P-ウイルス』とかヘンテコな名前だけの薬物成分か何かでトリップ状態に陥った相手の心の隙間に付け入り、一度その人間の人格を破壊するんだ…」

卯月「ひぃっ……」

しぐれ「そして…徹底的に人格否定されたその心に、改めて別の定義を与える。」

しぐれ「『私があなたの居場所になります』だとか『心を入れ換えればまだ間に合います』みたいなことを言って人格を作り変えるんだ。」

しぐれ「あとは…ひたすらベタ誉めだよ。作り替えた人格が正しいことを教えてやるんだ。」

しぐれ「人間なんて案外単純なんだよ。それだけで人の脳は構造上ころっと騙される。エセ宗教で使われる洗脳の常套手段さ。」

しぐれ「ウイルスやなんだはただの脅し文句。あたかも科学的に正しいように見せかけただけの、トリックに過ぎないはず……」

しぐれ「だから騙されちゃダメだよ。提督!」

しぐれ「なんにせよアイツがインチキなのは確かなんだ。心を強く持って!!」


提督「……わかった。ありがとう。おかげで目が覚めたよ。」

しぐれ「ううん。いいんだ。そういう僕だってアイツには一泡吹かさせられたからね。」

倒れた村人「」ピクッ

卯月「ぴょん…?」

村人「」ムクリ


その時、恐ろしい光景が俺たちの前に広がった。

村人たち「ゴボボボボボボ…」

しぐれ「ひぃぃっ…!?」


突如として倒れた村人たちの口から、ネトネトした謎の白い液体が溢れ始めたのだ。

そしてそれはやがて人の形をとり……


怪物共「キシャァァァァァァァァァ!!!!!!!!」

しらぬい「!? なんですかっ…コイツらは!?」拳銃チャキッ

提督「こ、こいつらだ!! あの晩、俺がみた怪物はっ…!!!!!!!」


ひゅうが「ついに出たなっ!! 化け物めっ!!」

しらぬい「知っているのですか…!?」

ひゅうが「あぁ…こいつらは通称『芋ールデッド』…」

全員「『芋ールデッド』だって!?」

ひゅうが「この死刃怖村の言い伝えは聞いたことはあるか…?」

しぐれ「た、多少はね。」

ひゅうが「だったら話は早い。こいつらはその言い伝えに出てくる『お芋様』、つまりは…原初の世界で『ヒト』と呼ばれていたものだ…」

ひゅうが「奴らの身体はとろろ芋を基本に様々な芋成分で構成されている…」

ひゅうが「日中は完全に『しばふ化』した村人の体内に隠れているが、夜になると体内から抜け出し…この村中を徘徊し始めるんだ。そして、まだ『しばふ化』していない者を襲うのだ。」

しぐれ「こわっ!」

卯月「ミュータントってヤツぴょん…?」

ひゅうが「どうやら宿主の身の危険を感じて出てきたようだな…」

提督「それじゃまさか……俺たちの身体の中にもこいつらが…」

ひゅうが「いや……完全に「しばふ化」していないならまだ大丈夫だ。しかし…このままではいずれ…」

提督「俺たちの身体も…あいつらに支配される、と。」

ひゅうが「まぁ、そうなるな。」

しぐれ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!(悲痛な叫び)」

しらぬい「くっ……時間は、あまりなさそうですね…」


芋ールデッド「」襲い掛かり

卯月「来るぴょん!!」

ひゅうが「気を付けろ!! あいつらにちょっとでも傷をつけられたら一発でアウトだぞ!!」

しらぬい「なら…これでもくらいなさい!!」チャキッ

パァン パァン パァン パァン パァン!!(超連射)

芋ールデッドたち「」グチャァ

卯月「でた!! ぬいぬいの必殺ガンプレイ…『ファニングショット』だぴょん!!」

しらぬい「こんなこともあろうかと…コルトの方も持ってきて良かったです。」スタイリッシュ弾込め

しぐれ「やった♪」

ひゅうが「いや…まだだ!!」


芋ールデッド「」ゾゾゾ…

芋ールデッドたち「アァァァァァァァァァ…」再生


しらぬい「そんなっ…!?」

提督「嘘…だろ……」

ひゅうが「芋だからな。バラバラにしてもただの時間稼ぎにしかならん。今のうちに逃げるぞ!!」ダダダッ


しぐれ「くっ……仕方ないね……」

卯月「にーげるんだぴょぉぉぉぉぉん!!!!!!」ダダダッ

再開します。

全然関係ない話なんですが、さっきウチの食いしん坊時雨ちゃんがいきなり秋刀魚漁ボイスを喋りだすバグが発生してビックリしました。バレンタインとは一体……

…………………………

ふぶき「……? 何事ですか…?」

あやなみ「大変です!ふぶき様!! 逃げ出した彼らが村で暴れまわっています!!」

あやなみ「このままではこの屋敷まで来るのも時間の問題でしょう……」

ふぶき「……そうですか。わかりました。」

ふぶき「なら通してあげましょう。この私が直接迎え討ってあげますよ…ふふふ。」

あやなみ「ですがっ……」

ふぶき「大丈夫ですよ。なにせ私には『エロ芋エッサイム』の力がありますから。」


ふぶき「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!」スカートたくしあげ

ふぶき「エロ芋エッサイム!! エロ芋エッサイムゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」猛烈腰フリフリ


ふぶき「んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」アへ顔

ビクンッ ビクンッ…!!


あやなみ「ふぶき様!? 大丈夫ですかっ!?」顔面蒼白



ふぶき「はぁ…はぁ……今、神託が降りました…///」トロ顔

ふぶき「予言しましょう……今日中に彼らには天罰が下ります!!」

ふぶき「この死刃怖村と我らを侮辱した罪は重い……彼らはその罪の報いを受けるのです!!」

ふぶき「あぁ……視えます……彼らに訪れる残酷な結末が……その光景がぁぁぁぁぁ…!!!!!!!!!!!」

ふぶき「これは避けられぬ運命……ふふふ…なんという悲劇……」

ふぶき「恐れることはありません。私を信じなさい……」


信者一同「おおおおおおおおお!!!!!!!!!!!ふぶき様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ふぶき「では…待ちましょう。彼らの到着を、ね。」




縛られた金剛「マズいネー…このままじゃテイトクが……」

縛られた比叡「お姉さま……本当にマズいのは私たちの方ですよ……あはははは…」死んだ目

…………………………

提督「カチコミじゃぁぁぁボケェェ!!!!!!!」ダダダッ

卯月・しぐれ・しらぬい・ひゅうが「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!」ダダッダッシュッ


ふぶき「来ましたね……負け犬のうーちゃん探偵団とそのアホな提督……」

しぐれ「ふざけんなー! 提督がアホなのは確かだけど、僕たちは負け犬なんかじゃない!!」

卯月「そうだぴょん!! どうせなら負け兎にするぴょん!!」ぷっぷくぷぅ

しらぬい「どちらも犬と兎じゃないですか。どうせならここは負け犬兎にしましょう。その方がなんか強そうですし。」

ひゅうが「いや…負け瑞雲はどうだろうか。つよいぞ。かっこいいぞー!」

提督「お前ら全員揃いも揃ってマヌケなこといってんじゃねぇ!!」プッツン気味

しぐれ「僕は間違ったこと言ってないよね…?」


ふぶき「ふふ…相変わらず愉快な方々ですね……(笑)」

卯月「そ、そう…? なんだか照れるぴょん……」テヘヘ

しらぬい「うーちゃん…今のは馬鹿にされたんですよ……」

金剛「……テイトクゥゥゥゥゥゥ!! やっぱり助けに来てくれたのデスネーーーー!!!!!」ジタバタ


提督「そうか…お前は俺のことを本気でアホだと思ってたわけだな…」こめかみグリグリ

しぐれ「いだだだだだだだ!! やめてよ…いたいじゃないか! 時雨ぱんち!!」ドゴォ

提督「もうその技は効かん!!」パリィ

しぐれ「なん…だと……?」苺顔


金剛「おい、何コントやってるネー……早く助けろデース!!!!!!」

ふぶき「フフン♪ どの面下げて私たちの前に現れたのですか……自分たちが先日ボロ負けしたことをお忘れで…?」

卯月「御託はいらないぴょん……今回こそは決着をつけに来たんだぴょん。」

しらぬい「そうです…次ばかりは騙されませんよ。」

しぐれ「そうだ!! ふぶき…今度こそはキミがインチキ霊能力者であることを証明してみせる!!」キリッ

提督「そして…必ず扶桑の居場所を吐かせてやるぞ!」



ふぶき「なるほど……確かに先日とは別人のようですね。それだけの覚悟をしてきたということでしょうか。」

ふぶき「わかりました。いいでしょう。やってみなさい。ただし…私からも予言をしておきましょう…」


ふぶき「今日……あなたたちは轟沈するのです!! これは逃れ得ぬ運命!!!!!!」

ふぶき「どこまで運命に逆らえるのか……ふふっ……見物ですね……」

しぐれ「運命なんて存在しない!!」

しらぬい「あったとしてもこの手でぶち壊します!!」

卯月「それがうーちゃん探偵団だぴょん!!!!」

ドドンッ☆


卯月「キマった……ぴょん。」キメ顔

提督「あっそ。」

卯月「最近司令官が冷たいぴょん……」

ふぶき「それでは……こういった勝負はどうでしょうか…?」

ふぶき「私の今から起こす奇跡……それを時雨さんにも再現していただきます……」

ふぶき「もしもあなたの言う通り、私の『エロ芋エッサイム』が何らかのトリックを使ったインチキであるとすれば…当然あなたにだってできるはずですよね……ふふ…」

しぐれ「……もちろんさ。奇跡に偶然やまやかしは存在しない。全てはトリックで証明できるんだ!」

ふぶき「だったら見せてもらいましょう…その自信が偽りではないことを、ね…」

ふぶき「ただし……あなたが負けた場合はもちろん…受けてもらいますよ……天罰を!!」

しぐれ「いいよ! やってやるさ!!」


しぐれ「せいぜい、負けた時の言い訳を考えておくんだね!」

しぐれ「コテンパンのギッタンギッタンにしてあげるよ!! ぐへへへへへ!!」悪い顔

信者「ひえぇぇ…天使の皮を被った悪魔だっぺ…」

信者「大丈夫…ふぶき様があんなタ○無し短○包○なんかにはやられないべ…」

信者「エロ芋エッサイム…エロ芋エッサイムだっぺ!!」


提督「おい。なんでわざわざ負けフラグ立てんだよ!!」

比叡「もう駄目だぁ…おしまいですぅ……グスン…」

ふぶき「今から私が起こす奇跡……それは、『死者の蘇生』です!!」

全員「!?」

ふぶき「ふふ……あやなみ…昨日裁きを受けたむらくもちゃんの死体を持ってきなさい!」

あやなみ「は、はい!! わかりました。」


…………………………

むらくもの死体「」

提督「くっ…なんてことを……!」ギリッ

ひゅうが「ぐぐっ、なんという非道……許さんぞ!」

ふぶき「彼女は私たちの掟を破ったのです。天罰を受けてしかるべきでした!!」


ふぶき「ですが……私も鬼ではありません。一度、芋冥界に行き…彼女の魂は浄化されたのです!!」

ふぶき「よってこれより、儀式により彼女の魂を現世へと呼び戻し…復活させてご覧にいれましょう!!」

あやなみ「k」

信者一同「」パチパチパチパチパチパチ

↑ あやなみ「k」 → あやなみ「神に感謝をっ!!!!!」 です。

提督「念のため確かめさせてもらうぞ。」


確認中……


提督「確かに…か」

すみません…また間違えました…

提督「念のため確かめさせてもらうぞ。」



確認中……


提督「確かに…完全に死亡している…南無……」

提督「瞳孔は拡大しているし、呼吸停止…かつ心停止状態だ。」

提督「しかも…あきらかに死後硬直状態だ。」


卯月「そんな…生き返らせるなんて……」

ふぶき「出来るんですよ。『エロ芋エッサイム』の力ならばね……」

しぐれ「………………………」


ふぶき「では始めましょう…『芋還りの儀式』を!」

ふぶき「今からこのとろろ芋に『エロ芋エッサイム』の力を吹き込みます…」

ふぶき「さぁ!! 祈りなさい!!そして神を称えるのです!!」

ふぶき「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」


ふぶき「エロ芋エッサイムゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!! エロ芋エッサイムゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!!!」ドすけべダンス


信者一同「いそぉぉぉぉぉぉなぁぁぁぁぁみぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!」

信者一同「くえっ くえっ くえっ……!!!!!!」腰フリフリ

ふぶき「も…もっとぉぉぉぉぉぉぉ///」くねくね

信者一同「くえっ くえっ くえっ くえっ!!!!!!!!!!」モザイクな動き


ふぶき「あぁ~~ん/// いいですぅぅぅぅ…もっとちょうだ~い//////」アへ顔

信者一同「くえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」激しいモザイクダンス

ふぶき「そんなぁぁ…ダメですぅぅぅぅぅぅぅ///」目ハート

卯月「いいのか悪いのかどっちなんだよ…ぴょん…」

ふぶき「そんなにされたら…そんなにされたらぁぁ……」

ふぶき「神しゃまキちゃいましゅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!」

ふぶき「エロ芋エッサイムしゅごいのぉぉぉぉぉぉぉ//////」アへ顔

ふぶき「あへぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ//////」ダブルピース


ビクンッ ビクンッ


ふぶき「ふぅ……終わりました。」体液ダラァ(※多分汗です)


比叡「うわぁ」ドン引き

ふぶき「では…このエロ芋と化したとろろをむらくもちゃんに飲ませます……」スッ





むらくも「」ピクンッ


全員「!!!!??????」

むらくも「」ピクピクピクンッ








むらくも「んん……」目を覚まし


むらくも「私は一体……」


提督「そ、そんな…ありえんっ……」ガクブル

卯月「あわわわわ…」

しらぬい「流石に…これには驚愕せざるを得ませんね…」冷や汗タラリ



信者「き、奇跡だっぺ…やっぱりふぶき様の霊能力は本物だっぺ!!!!!」

信者たち「わぁぁぁぁぁ!! ふぶき様ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

むらくも「ふぶき様……すみません。私はとんだ罪を……」

ふぶき「いいのです。あなたの罪は許されました。よかったですね…」ギュ

むらくも「ふ、ふぶき様ぁ…ありがとうございます!!」涙ジワァ





ふぶき「見ましたか? これが神の力です!!!!!」

ふぶき「さて…次はあなたの番ですよ。」

ふぶき「できるならやってみなさい……さぁ!!!!!!!!!!!!!」クワッ


しぐれ「………………」

提督「おい、時雨……流石のお前でもこんなことは不可能だろ……というかそもそも生き返らせる死体なんてどうやって用意する…?」

しらぬい「時雨…分が悪すぎます。ここは強行手段をとるしか……」



時雨「いいさ。僕もやってみせるよ。『死者の蘇生』を!」

時雨「お前のそれはただのインチキさ!!それを今から証明するよ!!」

提督「時雨っ…!!」


卯月「司令官。時雨を信じるぴょん……あの目は…きっと策を思い付いたはず……」


時雨「大丈夫さ。心配いらないよ。あいつのやったことはもう…全部お見通しさ!!」キリッ

時雨「そのためには…まず死体を作らなきゃね。」













時雨「金剛さんっ!」

金剛「な、何デース…? すっげぇ嫌な予感……」

時雨「ちょっと死んでくれるかなぁ……?」ニコッ

金剛・比叡「え」


時雨「時雨ぱんち100連打ぁ!!」どどどっ


金剛「GYAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!」

比叡「ひえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

金剛「」死ーーん


髪隠し「」トサリ…



卯月「金剛さんが撲殺されちゃったぴょん!!」

しらぬい「このひとでなし!!」

比叡「」泡ブクブク


時雨「さ、提督。確認してよ。ちゃんと死んでるかどうか…」

提督「おまえはあくまだ。」

提督「……うむ…見事に禿げ上がって……じゃなくて、死んでるな。」

ふぶき「……正気ですか? 本当に殺してしまうとは…愚かな…」

時雨「黙ってなよ。数分後には空いた口が塞がらなくなるよ。」


提督「金剛…可愛そうに……お前が甦らなかったらあとで時雨は解体しとくからな……」ツルピカ頭ナデナデ

金剛「」


時雨「よし、いくよ…!!」

しぐれ「まずはいきなり…………胸骨圧迫!!!!!」




全員「へ…?」




しぐれ「1分間に100~120回ほどのテンポで! しっかりと! 30回!!」ズン ズン


しぐれ「でも今回は……ひたすら胸骨圧迫!!」

しぐれ「くらえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
















金剛「ゴフッ……」息吹き返し

金剛「お、覚えてろデース……ガクッ」失神


しぐれ「やったね! 蘇生大成功!!」



全員「………………………………」

※絶対に真似しないでください。緊急時の心肺蘇生法は正しい順序と方法を守って行うように。








提督「ただの心肺蘇生法じゃねぇーーーーーーかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」


しらぬい「しかもただのごり押しですね…」

卯月「時雨ェ……それはないぴょん……」




ふぶき「ふふふふふ…ははははは……」


ふぶき「おひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょひょ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ふぶき「笑わせないでくださいよぉ…そんなのただの緊急時の医療行為じゃないですかぁ……そんな程度のものをトリックと呼ぶなんて……」

しぐれ「何を言ってるの……僕が言いたいのはつまり……」

しぐれ「さっきのキミの奇跡とやらも…この程度だ、ってことさ!!」



しぐれ「ね…そうでしょ…? むらくもちゃん…!?」


ふぶき「!?」

むらくも「………………………」

しぐれ「むらくもちゃんは…実は最初から死んでなんかいなかったんだよ。」

提督「おい、ちょっと待ってくれ!!」

提督「俺は確認したんだぞ!! 確かに…彼女は死んでいたはずなんだ!!」


しぐれ「じゃあ提督は何を見て判断したの…?」

提督「そりゃぁ…さっき言った通りだ。瞳孔、呼吸の有無。そして脈をみて心停止と判断した。」

提督「どこからどうみても…彼女は死亡していたはずなんだ!!」

しぐれ「それ自体がトリックだよ。」

しぐれ「彼女はとっくに死んだはず…そういう思い込みを利用したんだ!」

しぐれ「提督…死んだふりってね。結構簡単なんだよ。」

しぐれ「脈は、脇の窪みのところを弾力性のあるもの…例えば大きめのスーパーボールとかで圧迫すれば脈拍くらいは自由にコントロールできる。」

しぐれ「呼吸は言わずもがな……提督がチェックする数秒間だけ我慢すればいい。」

しぐれ「瞳孔散大は……訓練すれば多少はコントロールできるらしいよ。それかそう見えるコンタクトレンズをしていたかだね。」

しぐれ「硬直については……どうだったかはわからないけど…これも大したことはないさ。練習すれば素人程度なら騙せるはずさ。」

提督「随分といい加減な推理だな……」

しぐれ「素人な提督の死亡判断を当てにしてなかっただけさ。それにこれは推理じゃない。ありそうなことを言ってるだけ。」

しぐれ「だけどこれだけは言える…むらくもちゃんが実は死んでなかったことだけは事実だよ。」

しぐれ「この『蘇生マジック』のトリックはただ、それ一つだけだったんだ!!」

しぐれ「『死者を蘇らせる』という無理難題を押し付け動揺させること…昨日の儀式に対する僕の推理の更に裏の裏をかいた第三の罠……それがこのトリックのキモなんだよ……!」

しぐれ「残念だったね! もう僕は騙されない!!」

しぐれ「例えどんなに薄い理であろうと僕はもう自分の考えに迷わない……そう決めたんだ!!」


しぐれ「…………むらくもちゃん……どうしてキミはそこまでして……」


ふぶき「黙れ!! 勝手に決めつけるな!!」

ふぶき「そんなの……何も根拠のない、ただの言いがかりです!!」

ふぶき「死んだふり…? はっ…そんなこと簡単に出来るわけないでしょう!!」

ふぶき「第一そんなことどう確かめるんです!? ふざけるのも大概に…」




むらくも「………………もうやめましょう…吹雪姉さん。こんなことは……これ以上は無駄よ。こいつは絶対に諦めない。そんな強い信念を感じるわ…」

ふぶき「なっ………」

しぐれ「むらくもちゃん……やっぱりそうだったんだね……」

これでもうふぶき様のアへ顔どスケベダンスは見れなくなるのか...

>>237

やらないとは言ってない

むらくも「もういい加減終わりにしましょう…そう、いつかはこんな日が来ると思っていたわ…」

ふぶき「な、なんのことです?さっぱりわかりませんよ…」


あやなみ「ふ、ふぶき様…これは一体どういうことですか!? 説明してください!!」

信者たち「い、いったいどういうこと……」ザワザワ

信者「何かの間違いよ、きっと!!」

信者「だってこれまでふぶき様は数えきれないほどの奇跡を私たちの目の前で……」


むらくも「全部インチキよ。時おり私が裏方として……」

ふぶき「黙りなさい!!むらくも!!」キッ


ふぶき「そんな…そんなことはありません!! 私の霊能力は本物です!!!!」

むらくも「まだ分からないのっ!? こんなこと続けてたらいつかは大きなしっぺ返しがくるわ!! それが来るのが遅いか早いかの違いだけよ!!」

ふぶき「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!」



ふぶき「ふぅ…ふぅ……」

ふぶき「なるほど……どうやらこいつらのせいでまたむらくもちゃんの魂が穢れちゃったようですね…あははははは!!」


ふぶき「手遅れみたいですね。だったらいっそ…………」



ふぶき「死になさい。むらくも。」拳銃チャキ

ふぶき「穢れた魂に聖なる安息を。フフフフフ!!」

むらくも「!?」

提督「あれは…!? 俺の拳銃!? くそっ…」ダッ

卯月「司令官!!」

ふぶき「死ぃぃぃぃねェェェェ!!!!!!」

提督「むらくもちゃん…あぶない!!!!!」ドカッ




パァンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!




むらくも「……………!? そ、そんな…………嘘……」



提督「」庇い

提督「大丈夫……だったか……?」ニコリ

提督「ウグッ………」フラリ



ドサッ………








しぐれ「ていとくーーーーーー?!!!!!!!!」

しらぬい「そんな……嫌です…………司令……グスン…」

卯月「司令官……どうして…こんな……」

ふぶき「…………あはっ…」

ふぶき「残念。庇われてしまいましたか……」

ふぶき「ほんと憐れですねぇ……見ず知らずの少女を庇って死ぬなんて……」

ふぶき「ふふっ……アホ提督の末路としては多少ヒロイックでしたね。良かったですね(笑)」


しらぬい「ふぶき…あなただけは、絶対に許さない……!!」ギロリ

ふぶき「おお…怖いですねぇ……では私はここで失礼させてもらいましょうか。」

ふぶき「おい。」

あやなみ「は、はい!?」


ふぶき「突っ立っている暇があったらそこの不敬共を早く始末しなさい。」

あやなみ「で、ですが……」

ふぶき「まさか…信じるのですか。そこの裏切り者や余所者の言うデタラメを…」

あやなみ「め、滅相もぎざいません!!」

ふぶき「だったら早く動け!!!!!!」


信者たち「はいぃぃぃぃ!?」戦々恐々

しらぬい「待ちなさい!! 逃がすわけには……」


ふぶき「エロ芋式高速移動術!!」モザイク

ビュゥゥン!!


卯月「逃げたぴょん……」


しぐれ「恐ろしいほどの早さの腰ふりによって生み出された推進力を利用してあれほどの速度を出すなんて…なんてやつなんだ……」

ひゅうが「冷静に分析している暇はないぞ。このままでは…袋叩きだ……」


信者たち「」ゾロゾロ…


卯月「司令官…しっかりするぴょん…!!」ユサユサ

提督「……」

しらぬい「目を覚ましてください……司令!!」

しぐれ「早く起きてよ……こんなとこで死ぬなんて…やめてよ……僕たちを置いていかないでよ……」


提督「………………」

卯月・しぐれ・しらぬい「うわぁぁぁぁぁん……(泣)」

ひゅうが「くっ……また…犠牲者が………」

むらくも「」ヘナヘナ…









提督「」ムクリ



提督「あれ、なんともない……」


卯月・しぐれ・しらぬい・ひゅうが「は?」


提督「なんでそんなに冷たいの…?」

弾丸ポトリ……


しぐれ「撃たれた場所から…弾丸が…」

しらぬい「出血もしてませんね…」

卯月「どういうことぴょん…?」


提督「何…これ……俺の身体どうなってんの…?」

提督「ひえっ!? 傷口がとろろ芋まみれやーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」


ひゅうが「これはまさか……提督は『適合者』だったのか!?」


全員「適合者!?」

ひゅうが「うむ。提督は恐らく『お芋様』の侵蝕に完全抵抗し、逆にその力を取り込んだ……つまり…」

ひゅうが「提督の身体には今やゴム人間ならぬ……『芋人間』としての力が備わったんだ!!」



卯月・しぐれ・しらぬい「芋人間wwwwwwwwwww」大爆笑


提督「なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁ!?」ヌチャァ

しぐれ「じゃあアレ!? 某海賊漫画の主人公みたいに身体びよーんって伸ばせるのwwwwwwwwww」

卯月「『イモイモのピストル』とか『イモイモのガトリング』とかみたいぴょん!!」

しらぬい「それじゃ弾丸も効かないわけですね。それなら…」



卯月・しぐれ・しらぬい「ここであの台詞!!」目キラキラ





『効かねェ!! イモだから!!!!!』



   ド   ン    ☆




卯月・しぐれ・しらぬい「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」腹抱えて大爆笑


提督「お前ら全員とろろ芋まみれにしてやろうか……」ヌチャァ

ひゅうが「冷静になれ!! とろろ芋にそこまでの弾力性はない!!」

ひゅうが「だからあくまで身体は伸ばせてもヌチョヌチョな腕がダランと伸びるだけだ。」

提督「ツッコムのそこじゃねぇよ!!」

しぐれ「なんだ、それじゃ使えないよ。」ちっ…

卯月「相手をとろろ芋でヌチョヌチョにするだけの能力ぴょん…?」冷め

しらぬい「なんだかエッチですね///」

むらくも「かわいそうね……」


提督「やめて……イジメ、よくない。」

信者たち「イモ人間……? なんだかわからないけど……かかれぇぇぇ!!」


しぐれ「ほらw出番だよww提督wwww」

提督「お前いつか絶対バラす……!!」



提督「くそっ……とりあえずくらえ!!」


提督「イモイモの…バズーカァァァァァ!!」ヌチャァ


提督の身体から噴射される謎の白い液体(とろろ芋)




信者たち「あひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ///」

信者たち「これしゅごいのぉぉぉぉぉぉ///」

信者たち「ヌメヌメすりゅぅぅぅぅぅぅ///」

信者たち「お、おほぉぉぉぉぉぉぉぉぉ///」




信者「ら、らめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!」




白い液体(とろろ芋)にまみれた信者たち「は、あひ……なにこれしゅごいぃぃ///」

あやなみ「ペロリ……栄養価満点でとっても健康的でしゅぅぅ///」目ハート



提督「な、なんとか一掃できたな……」

卯月「えっち!!」 しらぬい「へんたい!!」 しぐれ「性的倒錯者!!」

提督「イモイモのガトリング!!」ヌチャチャチャチャ


3人「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」ヌチョヌチョ

むらくも「だめー イモ人格に飲み込まれないで!」

提督「ムカついたからやった。反省も後悔もしていない。」


卯月「す、すごいぃ///」ピクピク

しらぬい「はひぃぃ///」幸せ顔

しぐれ「く、クソ提督……んひぃぃ///」あへぇ


ひゅうが「ずいうん…ぅぅぅ……んひゃぁぁぁ///」アへ顔ダブルピース


しぐれ「なんか…一人だけ違う……んだけど…ぉぉぉおおお!?」ピクッ…ビクンッ

…………………………

芋しぐれ「提督のせいで『しばふ化』が余計に進んだじゃないか!」

いもぬい「一体どうしてくれるつもりなんですか!? これはもう色々と責任をとってもらう他はありませんね…」

卯月「そうだぴょん!!」ぷっぷくぷぅ

提督「卯月は相変わらず変化はないのな……」


ひゅうが「それより早くヤツを追うぞ!!」


卯月「こんなこともあろうかと…うーちゃん七つ道具の一つ、『うーちゃんレーダー』を用意しておいたぴょん!!」

しらぬい「さすうー」


うーちゃんレーダー「H~i! NAV○TIME!!」

しぐれ「うーちゃん式メガネと何が違うの?」

卯月「時間ピッタで目的地までナビゲートしてくれるぴょん!!」


提督「そして相変わらずの謎技術……」

しぐれ「その前に……」

卯月「?」

しぐれ「むらくもちゃん……キミたちの過去に一体何があったんだい…?」

むらくも「…………」

提督「確かにな。どうしてこれまでこんなことを……」


むらくも「いいわ。話してあげる。」

むらくも「私とふぶき姉さんはね……元々はこの村出身の艦娘だったのよ……」

むらくも「まぁ…正確には私は余所の村出身で…子供の頃にこの村に来たのだけれど…」

むらくも「私とふぶきは幼馴染みで…まるで本当の姉妹のように育ったわ。そして二人で約束したの。」

むらくも「いつか艦娘になって…一緒に海に出よう、って。そして、この世界を守ろうってね。」

むらくも「そうして私たちは艦娘になった……けれど、現実はそう甘くはなかったのよ……」

むらくも「私たちは初期艦としてそれぞれ別々の鎮守府に配属された……それはまだよかったの。」

むらくも「でも、ふぶき姉さんは……しばらくして解体された。何故だかわかる…?」

提督「」ゴクリ

むらくも「『こっちの方がやっぱり可愛いじゃん』現象よ。」

むらくも「悲劇的にも…ふぶき姉さんの鎮守府で最初に建造された艦娘は…『駆逐艦・時雨』だった。」

提督「へ……」

むらくも「最初になんとなく無難だと思って選んでしまった『芋キャラ』とは全く違う、非常に可愛らしい外見のキャラが出てきてしまったことによって、その提督の興味は一瞬で『駆逐艦・時雨』に向いたのよ……」

時雨「…………」無言

むらくも「当然ふぶき姉さんにだって個性はあるわ。誰にだって負けない…そう。魅力的な面がね。」

むらくも「けれども……心ないミーハーなその提督は以降、ほとんどふぶき姉さんに目を向けることはなかった……新しく来る『白露型駆逐艦』たちで彼の頭はいっぱいだったの……」

むらくも「そして姉さんは解体された……けど、姉さんは諦めなかったの。」

むらくも「姉さんは再び艤装を作ってもらい、今度は建造枠として別の鎮守府へ配属された……」

むらくも「かつてのように……見向きもされないようなことにならないように…彼女なりに色々と個性を身に付けた……」

むらくも「けれども…今度の鎮守府は……通称『ブラック鎮守府』と呼ばれる恐ろしい場所だった。」

むらくも「性能だけが重視され、そのキャラ性、個性の一切は徹底的に無視された……」

むらくも「結局そこでも姉さんは解体された……でも『捨て艦』という自爆特攻作戦に参加させられなくてむしろそのほうがよかったのかもしれないわ……」

提督「くっ……」

むらくも「それからも姉さんはそんなようなことを何度も繰り返し経験した……」

むらくも「巡り合わせが悪かったのか…一度だって恵まれた環境に出会えなかった姉さんは徐々に、壊れていってしまったの……」

むらくも「そのうち…姉さんはこう考えた。」


『ないなら作ってしまえばいい、自分にとっての…理想の鎮守府を……』

『誰も私に逆らわない。誰も私を傷付けない。誰もが私のことを見ていてくれる。そんな鎮守府が欲しい。』

むらくも「ってね。」

提督「そうか…あのときの言葉は、そういうことだったんだな…」


むらくも「…………」

むらくも「私は…ただ。姉さんの夢を叶えてあげたかっただけなの……」

むらくも「幼い頃約束した、あのときの姉さんの…輝くような笑顔が見たかっただけなの……」

むらくも「そうして私たちは戻ってきた……この死刃怖村に……」

むらくも「インチキ霊能力で村人を騙し、巧みな話術で人々を洗脳した……」

むらくも「さらに、この村特有の芋パワーを研究し…これを使って全てを手中に収めることに成功したのよ。」

むらくも「それが真実よ。」


むらくも「一つお願いがあるの……」

卯月「何ぴょん…?」


むらくも「全てが終わったら、これまでの罪を認めて警察に自首します。決して少なくない数の人々をこの手にかけてきたもの……だから…その代わり……」


むらくも「姉さんを……ふぶきちゃんを救ってあげて!!」

むらくも「ふぶきちゃんは…苦しんでいるだけなの……この世界に希望が見いだせていないだけなの……っ!」

むらくも「お願い……どうか……ふぶきちゃんを…助けてあげて…」涙ポロポロ…

むらくも「うーちゃん……お願い……ひっぐ…」






うーちゃん「当たり前だぴょん!!」ド ン ☆

しぐれ「そうだね…うーちゃんの言う通りだよ。」

しらぬい「えぇ…事情を知ったからには放っておけないですもんね。フフッ…」


むらくも「そ…それじゃ……」

卯月「きっと止めてみせるぴょん!」

卯月「犯人の過ちを正し、導くのも正義の探偵の役目。」

卯月「大丈夫。文字通り大船に乗ったつもりでいるぴょん……!!」


卯月「それじゃ行くぴょん!! 時雨、ぬいぬい!!」謎マントバサァ

しぐれ・しらぬい「了解…リーダー!!」


むらくも「か、かっこいい……」ポォ…



卯月「司令官はさっさとうーちゃんの乗り物になるんだぴょん!!」ピョン……ガシィ

突如、提督の背中にしがみつくうーちゃん

提督「はいはい……今だけは特別な…!」おんぶ

しぐれ「あー、うーちゃんずるい!」ぷっぷく

しらぬい「うらやましいです…」

提督「仕方ねぇ……交代制な。おんぶ。」ため息

しぐれ・しらぬい「やった♪」キャッキャッ



むらくも「姉さんも……こんな提督や艦娘たちに出会えていれば、もしくは……」

むらくも「とにかく…頼んだわよ。うーちゃん探偵団のみんな……」手ギュ

…………………………

卯月「ふぶきはこの先だぴょん!!」レーダーピコンピコン

しぐれ「この先は確か……」

ひゅうが「くま○ん湖だな。」

提督「だからその伏せ字やめろ。」不知火おんぶ

しらぬい(司令の背中…あったかい……)

ひゅうが「くま○ん湖のほとりには洞窟があってな。」

ひゅうが「その中ではかつて、この村にとって大事な祭司が執り行われていたらしい。」

ひゅうが「奴め…そんな場所で一体何をたくらんでいる…?」

しぐれ「もしかしたら…扶桑はそこに幽閉されているのかも……」

提督「その可能性はあるな……扶桑は今やあいつにとって有用な人質になりうる存在だしな……」

提督「とにかく急ごう!」

…………………………

卯月「ついたぴょん!!」


しらぬい「結構広い湖ですね……予想以上でした。」

しぐれ「提督! 屈まないと良く見えないよ!!」提督におんぶ

提督「うるせぇ! だったら降りろ!!」



ふぶきの影「」ササッ


卯月「あ、見つけたぴょん! 洞窟の中に入っていくよ!!」

提督「追うぞ!!」タタタッ

洞窟内


しらぬい「探照灯、照射!」ペカー


ひゅうが「慎重に進もう…」

全員「」コクリ



…………………

しらぬい「結構奥まで来ましたよ……」

提督「一本道なのは助かるな。」

卯月「あれ、奥が明るいぴょん!!」





ふぶき「フフッ……みなさん。ようこそ。『死刃怖教』の祭祀場へ。」

鎖につながれた扶桑「はっ……みんな………ダメよ…こっちに来ちゃダメ……!」

ふぶき「黙っていなさい!!」ペシッ

扶桑「キャァ!?」


提督「扶桑ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」


提督「てめぇ!!俺の嫁に何しやがる!! 早く扶桑を解放しろ!!」

ふぶき「フフッ…だったらあなた自身の手でなんとかしてみなさい。ほら……愛しの扶桑さんはもう目の前ですよ……」扶桑の頬ナデェ

提督「くっ……このっ……」ギリギリ

しぐれ「提督!! 冷静になって!これはきっと罠だよ!!」

提督「うるせぇ!! これ以上扶桑に手を出させてたまるもんか!!」


提督「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」ダダッ

しぐれ「ていとく!!」


ふぶき「ふふっ…かかりましたね!!」スイッチポチー



ドドドドドドドドドド……


しらぬい「!? 地面が…揺れて……!?」


地割れ「」クパァ


提督「うわぁ!?」ヒュゥゥン(落下)


卯月「突然提督の足元の地面が崩れたぴょん!!」

ひゅうが「マズい!! 地割れがこちらにも来るぞ!!」

扶桑「キャァァァァ!? 提督ぅぅぅぅぅぅ!?」

ふぶき「遅い!! あらかじめ計算して仕掛けておいた爆薬を起動しました!!」

ふぶき「この洞窟の下は巨大な空洞!! そのまま埋もれ死ぬがいい!!」


卯月「もうダメぴょん……」ヒュゥゥン

ひゅうが「まぁ…そうなるな…」ヒュゥゥン

しらぬい「うーちゃん!! 司令!!」飛び込み


しぐれ「え…なんで飛び込んだの!?」



ドドドドドドドドドド………………


しぐれ「みんな……死んじゃった…そんな……」ヘナヘナ

扶桑「いやぁ……いやぁぁぁぁ!!」涙ポロポロ

ふぶき「なんだ、一人生き残ってしまいましたね。」


ふぶき「フフフ……丁度いい。あなたにはこれから行う儀式の生け贄になってもらいます。」

ふぶき「駆逐艦・時雨には個人的な恨みもありますし、ね…」



ふぶき「おひょひょひょひょ……おーーーーーーひょっひょっひょっ!!!!!!!!!!!」



…………………………………

うーちゃんたちが落ちた先


提督「イモイモの……クッション!!」



とろろ芋ブシャァア!!






卯月「助かったぴょん……」

ひゅうが「イモ人間…なかなかあなどれないな。」

しらぬい「不知火は信じてましたよ。司令ならなんとかしてくれると……」


提督「普通に便利でびっくりだ……この能力。」

しらぬい「しかし……どうやってここから脱出しましょうか……」

ひゅうが「登る、のは難しそうだな。助けも期待できないだろう……」

卯月「あれ、よく見たらあっちに看板があるぴょん!」

提督「は? なんでこんなところに看板なんかがあるんだよ…………」




←←出口  看板  ブラジル→→



提督「…………………」


卯月「ブラジルってどの辺?」

しらぬい「日本からみると、大体丁度地球の裏側ですね。」

ひゅうが「よかったじゃないか。これで出口へ出られるぞ。」スタスタ


提督「………解せぬ…」

………………………

くま○ん湖のほとり


磔にされたしぐれ「はなせー!!」ジタバタ

ふぶき「ふんっ。良い気味ですねぇ…時雨さん?」

しぐれ「今ならボディブロウ10発で許してあげるから早くはなすんだ!!」

ふぶき「それは無理な相談です。今からあなたにはこれを飲んで…エロ芋神、磯波様復活のための生け贄になってもらうのですから……」つ薬の瓶


しぐれ「なにそれ…?」


ふぶき「この村に昔から伝わる秘薬……『ヨクハエール』ですよ。」

ふぶき「文字通り、この薬を飲んだ娘には……生えるんですよ。それはもう……ご立派なモノが、ね……」ニヤリ

しぐれ「!!!!!!?????????」青ざめ



しぐれ「やめろーーーー!! 生やすなーーーーーーーーーーー!!」必死の抵抗


ふぶき「磯波様復活には……ご立派なナニを持った『男の娘』が必要なんですよ……フフッ…」

ふぶき「だからこの村では、成人するまで男性は必死にその性別を隠すのです……磯波様による神隠しに逢わないように…」

しぐれ「しまったぁぁ…バカになんかするんじゃなかった………」

ふぶき「ほらっ…さっさと……飲みなさい!!」グリグリ

しぐれ「いやだぁぁぁぁ!! 絶対いやだよぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」

しぐれ「僕は女の子なんだ!! 世界一可愛いウルトラ美少女の時雨様なんだよ!!!!!!」

しぐれ「そんな僕にご立派なのが生えちゃったら…全世界にいる僕のファンを全員同時に敵に回すことになるんだぞ!! それでいいのか!?」

ふぶき「いい加減認めなさい。それで歓喜するような奇特なファンがいるのも事実ですよ……」

しぐれ「失望した!! 決して少なくない時雨くんファンのキミたちには失望したよ!!」

ふぶき「いいから飲みなさい!!」グイグイ


しぐれ「んんんんんんんん~~~~~~!!!!!」口閉じ


扶桑「時雨…頑張って耐えて!!」

再開します。あと少しで終わりです。

……………………

洞窟内 出口手前



しらぬい「…………これは…一体……」

ひゅうが「なんてことだ……まさか…」

卯月「ひょえぇぇ……」

提督「嘘だろ……なんじゃこれ……」


???「……………」ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド……


提督「……急ごう。時雨と扶桑が待ってる。」

卯月「ぴょん…!」

………………

ふぶき「あくまで飲まないつもりですか……だったらこの注射器で無理矢理にでも……」キラッ

しぐれ「んん!!!!!????????」


扶桑「あぁっ…もうやめてっ……時雨に生やさないであげてっ!!」

しぐれ「いやだいやだいやだいやだいやだぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」泣き叫び

ふぶき「もう遅いっ!! 駆逐艦・時雨への数々の恨み、今ここで晴らしてくれます…!!」


ふぶき「エロ芋神、磯波様復活じゃぁあぁぁあぁあぁあぁい!!!!!!!! わっしょいわっしょい!!」腰フリフリ

ふぶき「しぐれん棒生えろぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」


しぐれ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!???????」

パァンッ…パリィィン


ふぶき「なっ…これは銃撃!?」


しらぬい「どうやら間に合ったみたいですね…」フッ


卯月「遅くなったぴょん!! ごめん、時雨…」


しぐれ「みんなっ…! よかった…生きてたんだ……」


扶桑「提督……御無事で……」

提督「扶桑…今助けるからなっ…」




ふぶき「くっ……どうしてこいつらはこうもっ…私の邪魔を……しぶといっ…!!」


しぐれ「もう諦めろふぶき!! 自分の罪を認めるんだ!!」

しらぬい「むらくももそれを望んでいるはずです!!」

卯月「今ならまだ間に合うぴょん!!」


ふぶき「うるさい!! 私はっ……私はっ…」

芋ールデッド「ウゥゥゥゥゥゥ…」ゾロゾロ


卯月「ひっ…あの化け物たちが一斉に集まってきたぴょん……」


ふぶき「フフフフ……こうなったら最後の手段です…!!」

ふぶき「私自らが依り代となり……この世に神を顕現することにしましょう……!!」

提督「一体何をするつもりだっ!?」

ふぶき「……芋の適合者は何もあなただけではないのですよ……私の能力は芋ールデッドの支配…!!」


ふぶき「さぁ…芋ールデッド……私に力を…!!」

ふぶき「これが正真正銘、最後のエロ芋エッサイムです!! おひょひょひょひょ!!!!!!!!」狂気的な笑み



芋ールデッドたち「オォォォォォォ……!!」ゾロゾロ

扶桑「な、なにこれ……いや…やめてっ…!?」


提督「ふそぉぉぉぉぉぉ!!!!」


ひゅうが「芋ールデッドたちが集まって……ふぶきと扶桑を吸収した……!?」

しぐれ「この展開は……」





モリモリッ モリモリッ……!!



超巨大芋型ロボット・デビルふぶき「これが…神の力です……フフッ……」



卯月「ぴょんんんんん!!!????」目飛び出し

しらぬい「な、なんて巨大な……」

提督「芋なのにロボットってどゆこと……?」

しぐれ「突っ込んでる暇なんかないよっ…提督!!」


超巨大芋型ロボット・デビルふぶき「芋に飲まれよ……」ロボットパンチ



ドォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!


全員「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!????????」

しぐれ「やばいよ!! こんなの勝てっこないよ!!」

しぐれ「しかも、よく見て!! あの胸あたり……」


コアに取り込まれた扶桑「…………たすけて…あなた……みんな…」


しぐれ「くっ…扶桑が人質にとられちゃったよ!! しかもあからさまに弱点っぽい場所に…!!」

しぐれ「どうすんのさ……!!」

提督「……………」


しぐれ「なんとかいってよ…!!」




提督「みんな……あの洞窟内でみたものは覚えているな……」

提督「こうなったらもう……アレを使うしかふぶきを倒す方法は……ない!!」


全員「………………!?」

しぐれ「え……なに、どういうこと…?」

???「そういうことなら任せてください…!」

しぐれ「え…誰…!? このタイミングで新キャラ…!?」



しおい「私はこの湖の封印を守護する巫女……」

しおい「ついに芋魔神・『アーカーギ』を復活させる時が来たのですね……」


しぐれ「いや、ほんとマジなにこれっ…!?」

提督「俺たちが落下したあと、洞窟内でみたものは…巨大な人型ロボットの腕だったんだ……」

しらぬい「神話の出来事は事実だったのです。かつてこの村では恐らくある戦いが繰り広げられていた……」

卯月「そう…巨大芋型ロボットによるマシンファイト……それこそが『死刃怖教』の伝承の正体……うーちゃん探偵団がたどり着いた事件の真相だぴょん……」かつてなく真剣な表情のうーちゃん


しぐれ「わけがわからないよ……」



しおい「しかし……復活の儀式には多少の時間がかかります……」

提督「何か方法は……」



ひゅうが「ならば……ここは『私たち』に任せてもらおうかッッ!!」

全員「!?」

ひゅうが「瑞雲!! 変形だ!!」


瑞雲「了解。」ブゥゥン……



ガシャンガシャン……ドドーーーーーンッ!!


ひゅうが「とおぉぉぉ!!」合体





巨大サイボーグ力士ロボ・伊勢「どすこい!!」



提督「瑞雲が変形して巨大な伊勢になった!?」

コックピットに乗り込んだひゅうが「行くぞ……姉さん!!」

サイボーグ力士・伊勢「行くワヨ…ヒュウガ…!!」



しぐれ「伊勢さんは殺されたはずじゃ!?」

ひゅうが「スマン…あれは嘘だ。本当は自らのサイボーグ手術によって姉さんは瑞雲へとなっただけだ!!」

ひゅうが「死刃怖村…全瑞雲化計画の遂行を邪魔したふぶきを倒すために利用していたのだ……本当にすまない……」

しらぬい「やはり…姉妹揃って狂人でしたか……」

ひゅうが「しかし…そんなことは今はどうでもいい…!!」

ひゅうが「キミたちの持つ正義の心のおかげで目が覚めた…!!」

ひゅうが「これからはこの瑞雲の力で人々を救う…!! そう…キミたちのように!!」


ひゅうが「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!! 行くぞぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」

サイボーグ力士・伊勢「航空戦艦バーストモード起動!」


デビルふぶき「フンッ…なんだか知りませんが……返り討ちです!!」



ドカァァァン!!!!!!(マシン同士の壮絶なぶつかり合い)



提督「どうしてこうなった……」

卯月「どうしてこうなったったぴょん♪」

しらぬい「狂気の沙汰ですね。」

………………


しおい「では…復活の儀式を始めます。」

しおい「方法は簡単です……まずは『もがみんの棒』を『くま○ん湖』に突っ込みます!!」

しおい「そしてそのあと全員で祈りを捧げながらひたすらこの『くま○ん湖』にとろろ芋をぶっこんでください!!」

しおい「そうすればきっと…芋魔神・『アーカーギ』はその御姿を顕すことでしょう……」


提督「ここにきて最大の下ネタがきたよ……もうやだ…この村……」

しぐれ「提督。もうやるしかないよ!」

卯月「そうだぴょん……こうなったらもう……」

しらぬい「魂を解放するしかありませんね……」


提督「仕方ねぇ……こうなったらとことんまで狂ってやるぞ……みんな…準備はいいか!?」

卯月・しぐれ・しらぬい「おっけー」



提督「いくぞぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!」

提督「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」ダダダッ


卯月「もがみん棒発見!!」

しらぬい「ぶち折りましょう!!」

しぐれ「オラァ……! 折れろ!!」ゲシッ ゲシッ

提督「いでででででででで!!!??? ちげぇぇぇぇよぉぉぉぉ…!!やめろぉぉぉぉ…!! 俺のアソコ蹴らないでぇぇぇ!?」

しぐれ「ごめん、巨大過ぎて間違えちゃった…」てへっ☆

提督「お前わざとだろ!!」



卯月「うーちゃんタックル!!」

しらぬい「普通のメガトンパンチ!!」

もがみんの棒「」ビキビキ(ひび割れる音です)

しぐれ「あと少し!!」

提督「よっしゃ食らえぇぇぇ!!!!!」

提督「必殺!! 提督キック!!」ドンッ


もがみんの棒「」ボキッ


卯月「折れたぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

提督「なんか見てて痛々しい!!!!!!!!」



提督「なっ…? 時雨?」肩ポン

しぐれ「は? ○すよ…??」ギロリ


しらぬい「いいから早くこの○ンポコを運びましょう。」

提督「ついに言っちゃったよ!! こいつ!!」

しおい「どうやら御神体を無事持ってこれたようですね!」

提督「よし、次はこの御立派様を湖に突っ込めばいいんだなっ!?」

しおい「はい!! 思いっきりぶちこんでやってください!!」


卯月「行くぴょん!! せぇぇぇぇのぉぉぉぉ~」



4人「ブレイク・ザ・くま○ん湖!!!!!!」



くま○ん湖「んあぁあぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁ」



モッガミーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!




しおい「それでは…最後に……聖なるとろろ芋を……」

提督「よし……行くぞ……イモイモのぉぉぉぉぉぉ……」







……………………

提督「あれ…とろろ芋でない……」

卯月「ぴょん!?」

提督「あれ…おかしいな……」

しらぬい「まさか…打ち止めですか……?」

しぐれ「なにしてんのさ!! このすっとこどっこい!!」

卯月「余計に使いすぎるからこうなるぴょん……」



提督「くそっ……出ろ……出ろぉぉぉぉ!!!!!!」シュコシュコ

時雨生えないの?

デビルふぶき「ふふふ……その程度ですか?」ニヤリ

ひゅうが「くそっ…なんというパワー……」

ひゅうが「しかし……まだ負けるわけにはいかない!!!!!!!!!」


ひゅうが(時間稼ぎもそろそろ限界だ……頼むぞ!)



提督「くそっ…くそっ……」


しらぬい「腕から出ないならもう出す場所は一つだけです!! 今さら恥ずかしがったりしませんから!!」

しぐれ「たてー! たつんだ!! ていとくー!」

卯月「勃○するんだぴょん!!!!!!」

提督「んなこと言っても……こんな土壇場で元気になんかなるはずが……」



しぐれ「しょうがないなぁ……ちょっとだけだよ///」胸元チラリ


提督の提督「」シーン


しぐれ「くそがっ!!」しぐれぱんち

提督「一般的な時雨ならまだしも…時雨界の面汚しなお前がやってもな……」

>>294 生えませぬ

しらぬい「無駄です……残念ながら司令はロリコンではありませんから……」悲しみの表情

しぐれ「くぅぅ……今ここに…巨乳黒髪ロング(?)で超絶大和撫子な薄幸乙女の僕がいるっていうのに反応しないなんて……」

提督「キミのその自信は一体どこからくるの…?」



卯月「あ、そういえば…」ゴソゴソ


卯月「以前司令官の部屋からくすねた『扶桑さんのエロ同人』があったよ!!」

しぐれ・しらぬい「!?」

提督「」ピクッ

提督「貸せ……ってか返せ!!」

卯月「はい。」ピョン





ペラペラ…


提督「これは…これはやはり……いいものだ……」ムクムク



ボッキーン!!



しぐれ「提督のていとくが…っ……」ガクブル

しらぬい「天を突くようにそそりたって///」





提督「ありがとう……扶桑……キミのおかげで俺は……」




提督「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!とろろ芋が込み上げてくるぞ!!!!!!!!!!!」





提督「いくぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!! うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!」





天元突破とろろ芋「」ブッシャァァァァァァァァァァ




くま○ん湖「らめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ//////」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…(地響き)


しおい「儀式は成功です!! …来ます!!」



くま○ん湖「」クパァ



卯月「湖が割れた…ぴょん!?」


BGM:Libera Me' From Hell

https://www.youtube.com/watch?v=db168x55Sg0






巨大芋魔神ロボ・アーカーギ「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…




提督「で、デケェ…」

しぐれ「やったよ!! これならきっと……!!」

しらぬい「完全にデススパイラルマシーンからでてくる超銀河グレン○ガンのイメージですね…」



ひゅうが「ようやく…真打ち登場か。」ボロボロ



デビルふぶき「芋魔神ロボ・アーカーギ…まさか実在していたなんて!?」



アーカーギ「上々ね。」

しぐれ「普通に喋ったよ!?」


提督「アーカーギ!! 頼む…俺たちに力を貸してくれ!!」

アーカーギ「とってもおいしいとろろ芋をくれたのはあなたですね。わかりました。いいでしょう。」

卯月「魔神チョロイぴょん……」


アーカーギ「さぁ…一航戦、赤城。出ます!!」

アーカーギ「みなさん、私に乗り込んでください!!」手差出し



提督「乗り込めーーー!!」


卯月・しぐれ・しらぬい「おーーーーーー!!!!」

コックピット内


しぐれ→時雨「すごい、元に戻った!」

しらぬい→不知火「なんということでしょう…」


アーカーギ「あなた方の芋パワーは私が一瞬で食べました。ごちそうさまです。」

提督「俺の身体も元に戻った! よっしゃぁぁぁぁぁ!!」

時雨「えー せっかく面白かったのに…もったいない。」


アーカーギ「!? なんでしょう…この芋パワーは……この中に一人、とんでもない芋螺旋力を秘めた艦娘が…!?」

提督「おい。ごり押しやめろ。」


アーカーギ「あなたは…一体!?」

卯月「ぴょん…?」


提督・時雨・不知火「うーちゃん!?」

卯月「よくわからないけど…普段からたくさんポテチを食べてるうーちゃんに死角はなかったぴょん!!」えへん

時雨「いくら食べてもバルジがつかない体質って羨ましい……」

不知火「さすがうーちゃん……生粋のシティガールはやはり鍛え方が違いますね。」


提督「卯月…こういう時のお前のギャグ補正には脱帽するよ……」


アーカーギ「これだけの芋螺旋力があれば…行けます!!」

アーカーギ「デビルふぶき……あなたのその芋螺旋力、いただきますね!!」



デビルふぶき「させませんよ……芋魔神。神話の戦いのように、今度こそあなたを轟沈させてあげます!!」

アーカーギ「エネルギーは満タン。操縦は任せます!」

ひゅうが「あとは頼んだぞ……」撤退



提督「よし、全員操縦桿を握れ!! デビルふぶきを倒し、扶桑を救うぞ!」

提督「各員、状況開始!!」


卯月・時雨・不知火「了解!!」ガチャコンッ


提督「まずは奴の動きを止めるぞ。卯月、艦載機発艦だ!! 不知火、機銃で援護しろ!!」



卯月「了解ぴょん♪ ドローン型艦載機『流星改』発艦!!」ポチ


流星改「ウェルダンに焼いたるわ!!」


不知火「機銃斉射!! 目標。前方のデビルふぶき脚部!!」


ズダダダダダダダダダ……



デビルふぶき「ぐっ………」


流星改「くらえや!! 爆撃やで!!」


デビルふぶき「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」


提督「いいぞ!! 効いている!!」


提督「時雨…今だ!! 接敵して思いっきり奴の顔面に拳を喰らわせてやれ!!」


時雨「うん……行くよ、アーカーギ!!」ガチャ



時雨「必殺!! メガトン時雨ぱんち!!!!」ガチャガチャ


アーカーギ「はぁぁぁぁぁ!! 正規空母ナックル!!」



ドゴォ!!!!!!!


デビルふぶき「な、なんだと!!!!!!!????? グエェェェェェェェ!!!!???????」

デビルふぶき「なんという芋パワー…流石は全てを喰らいし魔神。その力は本物というわけですか…」

デビルふぶき「しかし、こちらとて芋ールデッドの力を全て吸収し膨大な芋螺旋力を保持する魔神ロボです。」

デビルふぶき「それに…こちらは少しだけスペシャルなんですよ…フフ…」自己再生


アーカーギ「そんなっ…」


提督「くそっ…再生しやがった……顔半分吹っ飛んだダメージがほぼ一瞬で……」


アーカーギ「提督。お腹がすきました……」パワーダウン↓↓

提督「はぁ!? なんだお前、燃費悪っ……!!」驚愕

提督「まだほんのちょっとだけしか動いてねぇだろうが!!」

アーカーギ「……そんなこと言われましても…必殺技だって撃ちましたし…」

提督「ちょっと歩いてパンチしただけじゃねぇかよ!!」


卯月「アーカーギ!! うーちゃんのポテチ&マッ○フライポテトパワーを食べるぴょん!!」オーラぶぅぅん


アーカーギ「おいしいですね。ごちそうさまです。」パワーアップ↑↑


時雨「うーちゃんが凄いのか…はたまたアーカーギの燃費がクソすぎるだけなのか……わからないね。」

不知火「多分どちらともだと思いますよ……」

デビルふぶき「なんどやっても同じですよ…それに……」

デビルふぶき「忘れないでくださいね。この身体には、扶桑さんが融合していることを!!」


扶桑「ぐふっ…」中破


提督「ああああああああああああああああ!? マジかよ……スマン扶桑…」


デビルふぶき「では…今度はこちらからいきますよ…!!」


提督「卯月、艦戦で上空から牽制しろ!! 不知火、全射撃兵装で足止めだ!! 時雨!! 即座に防御態勢をとれ!!」

卯月・時雨・不知火「りょ、了解!!」ガチャ


デビルふぶき「おひょひょひょひょひょひょ!!!! 遅い…デビル芋クロー!!」ジャキン


提督「くっ……各員、衝撃に備えろ!!!!!!!!!」



アーカーギ「キャァァァァァァァァァ…」中破

全員「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!??????」

デビルふぶき「オラオラオラオラオラ!!!!」ラッシュ


ドゴォォォォン!!!!!!!!!! ダダダダダダダダダダダーン!!!!!!!!!!!!


卯月「飛行甲板……ロスト。これ以上の発艦は困難だぴょん……」

不知火「艦内における複数の機器にエラーが発生しました。至急ダメージコントロール及び修復システムの起動を!」

時雨「くっ……なかなかやるね!!」ガチャガチャ


提督「……どうにかして扶桑を救う方法を考えねば……このままじゃジリ貧だっ!!」

提督「時雨!! 何かいい方法はないか!?」

時雨「こっちは今大変なんだよ!! 今どれくらい大変かというと!! 敵の全攻撃にジャスガをいれないと一気に即死圏内まで持ち込まれるくらい大変な状況なんだよ!!」

時雨「だから考えてる暇なんかないのさ!!」

提督「一応参謀設定のキャラにあるまじき発言……」


卯月「うーちゃんは逆に暇になっちゃった。」ぷっぷくぷぅ

提督「そうだね…発艦ボタン押してただけだもんね…」

卯月「うん。」

提督「わかった…こうなったら俺が直接、奴のコアに飛び移る!!」

不知火「そんなっ…危険です!!」

卯月「無茶しちゃダメぴょん!!」


提督「いや……こういう時こそ俺が身体を張らないでどうするってんだ……」

提督「いいんだ。元々は俺が扶桑を助けるためにこの村を訪れたのが原因…」

提督「それにだ……ヒロインを助けるのは主人公である俺の役目だろ? 少しは格好つけさせてくれよ…な?」


卯月「主人公はうーちゃんだぴょん…」 時雨「ヒロインは僕… 不知火「この不知火ですね。」

提督「シャーラップ。黙って操縦してろ。」

アーカーギ「わかりました…提督。お気をつけて…」口開け


提督「よし。扶桑、今から行くぞ!!」アーカーギの口から這い出る


デビルふぶき「無駄です!! 芋ミサイル…発射!! 目標は提督!!」パシュッ パシュッ




提督「提督舐めんなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


提督「扶桑ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!! これが愛の力じゃああああああああああ!!!!!!!」


ぴょん ぴょん




卯月「司令官が飛んできたミサイルを足場にしてデビルふぶきに飛び移ったぴょん!!!!!」

デビルふぶき「な、なにぃぃぃぃぃぃ!!!!!!! バカなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??????????」


不知火「司令も、大概人間やめてますよね。」

提督「扶桑!!」スタッ

扶桑「てい、とく……」


提督「すまない……遅くなって…」

扶桑「いいのよ……私だって、あなたのことを諦めかけてた…あの時だって芋パワーに支配されて危うくあなたを殺してしまうところだったわ…」

扶桑「こんなことに巻き込みたくはなかった…あなたたちを傷つけたくなんかなかった…」


扶桑「でもそれは間違いだった……あなたは…時雨や不知火ちゃん、卯月ちゃんは…それでも、こんなにボロボロになってまで…私を助けるためにこんなに必死に……」

扶桑「ごめんなさい…もっと早く、あなたたちに助けを求めていれば…よかった……」


提督「扶桑…いいんだ。キミが生きていてくれた。それだけで十分だ。ずっと一人で辛かっただろ…寂しかっただろ……」ギュ

扶桑「あなた…/// ありがとう……んぅ///」ギュ


提督「さぁ、帰ろう。俺たちの鎮守府へ…」

扶桑「えぇ…帰りましょう。私たちの鎮守府へ。」ニコリ




ペカーーーーーーーーーーーーー


時雨「うおっ まぶしっ…」


扶桑「身体が…コアから分離した!?」

デビルふぶき「バカな…自力で芋の呪縛をかき消したとでも言うのか!!!!????」


提督「これが真の愛の力だ!!!!!!! ふぶき!!!!!!!!!!!!」扶桑お姫様抱っこ

扶桑「……///」顔真っ赤


提督「とおぉっ!!」飛び降り


アーカーギ「キャッチ!!」





時雨「おかえり、扶桑!」

扶桑「えぇ…ただいま。みんな!」ニッコリ


提督「よし、これで奴を守るものはなくなった!! これで心置きなく攻撃できるぞ!!」

デビルふぶき「おのれ……何度も何度も…なんなんですか!!!???? あなたたちは!!!!?????」


提督「俺たちはっ!!!!!!!!!!!」

不知火「不知火たちはっ!!」

時雨「僕たちはっ!!」

扶桑「私たちはっ!!」



卯月・時雨・不知火・提督・扶桑・アーカーギ「「「「「うーちゃん探偵団だぴょん!!」」」」」


6人「「「「「俺たちを……誰だと思っていやがる!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」

ひゅうが「私も忘れないでほしいな……」

ひゅうが「ほんの一日とはいえ共に過ごした私も、キミたちの仲間に加えてほしい!」


提督「なら…アレをやるぞ…」

卯月「アレ…ぴょん…??」


提督「決まっている……合体だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」


時雨「ちょっとぉぉ!! なに悪魔合体させようとしてるのさぁぁぁぁ!!!!!」

不知火「合点承知の助です!! 合体モード、起動!!」

時雨「あるんだ!? 合体モード!?」


アーカーギ「いいですね。変形合体です!!」ガシャンガシャン


サイボーグ力士・伊勢「合体モード……承認!!」

ひゅうが「変形合体フォルム…瑞雲モード!!」





提督「行くぞぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」





ウィィィィィィィィィン ガシャガシャガシャンッ!!!!!!!!!!!!!!!




デビルふぶき「こ、これはっ……?」

……………………………



提督「連合合体!!!!!!! 超次元芋魔神ロボ…グレートアーカーギィィィィ!!!!!!!」



巨大な瑞雲の上に乗ったグレートアーカーギ「上々ね。」





時雨「乗っただけじゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

時雨「なんだったのさ!!!!!!!!!あの無駄な変形効果音は!!???????????????」



提督「くぅぅぅ…やっぱロボものっていったらこれだよなぁぁぁぁぁ!!!!!! 燃えるぜ!!!!!!!」

扶桑「提督/// かっこいいです///」頬染め


時雨「はっ…いつの間にかツッコミ担当が提督から僕に移ってる……」

卯月「うーちゃんも…ポテチパワー全開ぴょん!!!!!!!!!!!!!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

不知火「芋螺旋力ゲージ…オーバーフロー!! 恐ろしい出力です!!」


デビルふぶき「これが……貴様らの力なのか…」

デビルふぶき「認めん…認めんぞ! 断じて認めない!!」


デビルふぶき「絆の力など…私は認めない!!!!!!!!!」



卯月「ふぶき……本当はもう気づいてるぴょん……? 何が一番大事なものなのか……」

卯月「むらくもちゃんは言ってたぴょん…ふぶきはただ、希望を失ってしまっただけだって…」

卯月「辛かったよね… ずっと…嘘を吐き続けて…自分を偽って……そんな中で生きていくなんて…」

デビルふぶき「黙れ…黙れ!!」

卯月「でも、もう無理しなくていいんだよ…ふぶきには、むらくもちゃんがいる。曲りなりにも想ってくれる村人たちもいてくれるぴょん…」

卯月「もう…偽る必要なんかないぴょん。ありのままの、ふぶきちゃんでいていいんだぴょん…」

デビルふぶき「だ、だま、れ……」


卯月「だから今…うーちゃんたちが解き放ってあげるぴょん!! その呪縛から…!!」

提督「行くぞ! 芋螺旋力…フルパワー!!」ギュインギュイン



扶桑「天を突くのは私たちの意志!! 切り開くのは未だ見ぬ未来(あした)!!」

ひゅうが「全て貫け!!」

卯月・時雨・不知火「ひっさぁぁぁつ……!!   ギィィィィィガァァァァ……」





















グレートアーカーギ「瑞雲轢き逃げアタック!!」ドゴォ



デビルふぶき「グアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」大破





時雨「台無しだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」白目

ひゅうが「瑞雲は艦これにて最強!」

デビルふぶき「そんな…こんな……しょうもない技で…」


時雨「大変だ!! 自己再生しちゃうよ!!」

提督「心配いらないさ…なぜなら…」


アーカーギ「いただきます。」



ガブリ



デビルふぶき「ウギャァァァァァァァァァァァァ」

デビルふぶき「く、喰われる…わ、私が……神となったこの私がっ!?」





不知火「芋を…喰ってる……」ミサト顔

卯月「これで…終わりだぴょん…」


デビルふぶき→ふぶき「私は……」


ふぶき「」落下


むらくも「ふぶき姉さん!!」


ガシッ


ふぶき「むらくも……」

ふぶき「むらくも…私は…」

ふぶき「私は…間違ってたのかな……ひどいこと、たくさんしちゃった…みんなにも、むらくもにも……」

ふぶき「もう…なにもかも手遅れなのかな……ようやく、大切なこと。思い出したのに…」

むらくも「姉さん…」ギュ

むらくも「大丈夫…何があっても姉さんには私がついてるわ…」

むらくも「だから、また一緒にやり直しましょう……私たち、家族だもの。」

むらくも「ずっと…ずっと、一緒よ。」ギュウゥゥ




ふぶき「う、うぅ……むらくも…ありがとう…ありがどう…ひっぐ…」ギュゥゥ



…………………………

不知火「終わりましたね……」

ひゅうが「あぁ…邪悪なる芋ールデッドは全てアーカーギによって駆逐された…この村の住人たちがこれ以上芋による支配を受けることはないだろう…」

時雨「あれって一応邪悪な存在だったんだね……」


卯月「やっぱり霊能力なんてなかったぴょん。ぷっぷくぷぅ…」

提督「霊能力なんて毛ほどでもないもっとヤバいことばかりだったろ……」


アーカーギ「ふぅ…ごちそうさまでした。」

提督「ありがとうな……お前のおかげで助かったよ。」

アーカーギ「いえ、お礼をいいたいのはこちらの方ですよ。おかげでお腹一杯になりました。」

アーカーギ「では、一航戦・アーカーギ!! 寝ます!!」



アーカーギ「それでは…! アイルビーバック!!」b


そしてアーカーギは、溶鉱炉に沈むターミネーターのように…再びくま○ん湖の奥底へと沈んでいったのだった……

提督たちは、ほんの少しの間でも…共に戦った盟友に敬礼を返した。でも、ぶっちゃけもう戻ってこなくてもいいです、とも思っていたのだった……



不知火「さよなら…あなたのことは忘れません…グス…」

時雨「なんだかんだでぬいぬいが一番ノリノリだったよね…」

芋魔神ロボ・アーカーギ 再封印完了…!!


ttp://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira129941.jpg


時雨「こんな感じ」

……………………


むらくも「私たち…警察に自首します……そして、今までの罪を償いにいきます…」

ふぶき「今まで…騙してきてっ…ほんとうに…ごめんなさい……」


信者たち「……………」

あやなみ「……………」


提督たち「…………」




あやなみ「そうですか……仕方ないですね。」


提督たち「…………」ゴクリ




あやなみ「では…きちんと罪を償って、いつかまたこの村に戻ってきてください。」

ふぶき「へ?」

あやなみ「当然恨みもあります…怒りも覚えています…でも、」


あやなみ「私たちは同じ村に生まれた家族じゃないですか……だから、家族を受け入れるのは当然です…」

あやなみ「ふぶき様…いえ、ふぶきちゃん。待ってるよ。いつまでも…ふぶきちゃんとむらくもちゃんがいつか帰ってきてくれるのを。」


あやなみ「それが…この村の住人の意志です……!!」


ふぶき「み、みんなっ……」ウルウル




提督「………さぁ、行こう。近くの町まで連れて行ってやる。」

卯月「ふぶきちゃん…またいつか会おうね。そしたら今度はきっと……友達に…」

ふぶき「うん…そうだね……ありがとう。うーちゃん……」


ふぶき「あなたにも…ひどいことをしてしまいました…ごめんなさい、時雨さん…」

時雨「い、いや…そんな謝らなくてもいいよ。そもそも最初に喧嘩売ったのは僕だし……」

ふぶき「マジックって、楽しいですよね……いつか、私に…あなたのマジックを教えてください。」

時雨「……いいよ。じゃ、またね…」


ふぶき「さよなら愛しき故郷・『死刃怖村』……でもいつかまた、私は…ここに帰ってきましょう…」

むらくも「えぇ…それじゃ、行きましょ。姉さん。」

ふぶき「うん……」


ふぶき・むらくも「みんな……ありがとう。」涙ポロリ



エンディング


数日後…鎮守府 執務室


扶桑「提督…///」お姫様抱っこされ

提督「扶桑…///」お姫様抱っこ



イチャイチャイチャイチャ♡



時雨「鎮守府に帰ってから、提督と扶桑が以前よりもイチャイチャしててなんかムカツク…」ぷっぷく

不知火「えぇ…そうですね……」ぷっぷく

卯月「結局、扶桑さんが作戦行動中にロストした原因ってなんだったんだぴょん…?」

時雨「空が綺麗だから見上げてたら置いてかれたんだって…」

卯月「それって、艦娘として大丈夫ぴょん……?」

時雨「あのあと、更に一泊していったけど…正直凄まじかったよね…」

不知火「二人とも隣の部屋で盛りまくってましたね…///」

卯月「きっと芋汚染の影響だぴょん。うーちゃんはそういうことにしておくぴょん…」


時雨「それにしても…今回の犯人は可哀想だったよね……」

卯月「ある意味うーちゃん達は恐ろしく恵まれているぴょん…」

不知火「そういえば最近、よく電さんが秘書艦担当になっていますよね。」

時雨「今回の事件で、提督も思うところがあったんでしょ。きっとね……」

日向「そうだな……瑞雲かもな…」

全員「……………………」


不知火「あっ…あなたはいつの間にかついて来ていた狂人!!」

日向「やぁ…少年たちよ。元気か?」

時雨「まーた変なのが増えたよ……もうやだ、この鎮守府…」

日向「いいだろう? 私たちはもう家族のようなものだ。」

日向「なぁ…そうだろう…伊勢?」

サイボーグ・伊勢「アットホームで瑞雲な鎮守府…トテモ良い。コンゴトモヨロシク…」

時雨「以前より劣化してない…? その伊勢…」



時雨「それよりさ。ここにポテチがあるんだけど、みんなで食べようよ。マリカしながら。」

不知火「いいですね…それ。」

卯月「やっぱり芋はポテチに限るぴょん!!」パリポリ





イーーーーーーヤヒィィィィィ ヤッフゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!

こうして…事件は無事収束。死刃怖村は本来の姿を取り戻し、卯月たちもまた…いつも通りの日々を取り戻した。


ささやかな信仰心を持ち、日々平穏に暮らす村人たち……『死刃怖村』がかつての活気を取り戻す日も近いのかもしれない…







加賀「故郷ね……故郷は、やはりいいものだわ。」

加賀「どんなに遠く離れても…故郷はその人の心の中に、いつまでも想い出として残っている……」


加賀「偶には帰ってみようかしら…私も。そう…愛しき我が故郷、『死刃怖村』に、ね。」


加賀「あっ…なんだか曲が作れそうだわ……えぇ…メモしておかなきゃ…」



このあと加賀が死刃怖村を題材にした曲を世に出したことで、死刃怖村が一躍…観光名所になるのだが……それはまた別の話である。




うーちゃん探偵団 第3話 『うーちゃん探偵団 vs 恐怖の霊能力者』


完!!

エンディング

https://www.youtube.com/watch?v=RXQRZ2Ub6BY


時雨「トリックのテーマっていったらやっぱり月光かこれかのどっちかっていうイメージだよね。」

おまけ



金剛「ぜぇぜぇ…ようやく見つけたデース…死刃怖村の秘薬、『ヨクハエール』!!」

比叡「長かったですねぇ……これでようやく、姉さまの髪が…」


金剛「早速飲むネー!!」ごくごく

比叡「わぁぁ豪快♡」



金剛「プハッ」

比叡「何か手応えは……」



金剛「なんともな……ワッツ!? 頭がムズムズするデース!!」


比叡「ひ、ひえぇえぇぇぇぇぇぇぇ!? 頭が!!!!!!!!!!!」




モサモサモサモサモサモサモサ…



金剛「あああああああああああああああああああああああ!?」ガクガク

比叡「金剛姉さま!! 大丈夫ですか!?」

金剛「………………」

金剛「ふふふ…見るネー 比叡!!」


金剛「じゃじゃーん!! ちゃんと髪が生えてきたネー!! コングラチュレーション!!ワタシ!!」


比叡「あ、あわわわわわわわわ……」顔面蒼白


金剛「どうしたデース…? 比叡…」

比叡「ひえっ……ひえぇ…コヒュー コヒュー…」つ手鏡


金剛「…?」


ttp://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira129943.jpg


ジャンゴウ「ワッザッ!? フーアムアイ!????」



比叡「ヒエェ」泡ブクブク

ジャンゴウ「…………………」


ジャンゴウ「色々生えて男の娘になってしまったデース…今度は『マンホール薬』を探すネー…」ゲッソリ



金剛の旅は続く……

しばふさん、ごめんなさい。というか色々ごめんなさい。

そしてありがとうございました。


色々忙しかったけれど、なんとか終わらせられました。


芋ールデッドがやりたいだけでした。後悔はしていません。


相変わらずアレなssですが、最後まで読んでいただけた方にもそうでない方にも盛大に感謝です。

改めて、ありがとうございました!

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom