島村卯月「助け合いの精神」 (14)
島村卯月「漁夫。いっぱい」
島村卯月「漁夫。いっぱい」 - SSまとめ速報
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島村卯月「凛ちゃんのカウンターで膝が痛い」
島村卯月「凛ちゃんのカウンターで膝が痛い」 - SSまとめ速報
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島村卯月「攻めの姿勢」
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続きです
関連・渋谷凛「愛されるということ……」
渋谷凛「愛されるということ……」 - SSまとめ速報
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これ前提にしてます
※キャラ崩壊
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1485900306
島村卯月「ん~……。普段見慣れないものって目を引くね」
城ヶ崎美嘉「ねー。今日の凛は一段と弾けてたわ」
卯月「格好もだけど、ほとんど何言ってるか分からなかったよ。パジャマで挨拶したら惚れるだっけ?」
美嘉「そのままの意味でしょ?プロデューサーはパジャマフェチ。まぁ、凛曰くだけど」
卯月「あのプロデューサーさんが……そうは思えないんだけどなぁ。現にパジャマで事務所に来た凛ちゃんを説教してたし」
美嘉「それは、そんな恰好で外を出歩いたから怒って……怒って?あ!そうだ。卯月、ごめん!アタシ、用が出来たんだった!もう行くねっ」
卯月「用が出来た?」
美嘉「明日の為に一応カワイイパジャマを……って、何でもない!気にしないで!卯月は深く考えちゃ駄目!イイ!?じゃ、そういう事だから、またねっ!」
卯月「それ気にしてって言ってるようなもんだよっ!!……行っちゃった」
松本沙理奈「おつー」
水木聖來「おつかれー」
卯月「お疲れ様ですっ」
沙理奈「ね、ね!美嘉ちゃんがすごいダッシュかましてたんだけど、なんかあったの?」
卯月「あぁ……私は深く考えちゃ駄目みたいです。たぶんろくでもない事ですよ。抜け駆け的な」
聖來「おぉ……卯月ちゃんがダークだ」
沙理奈「ていうか、抜け駆け?」
卯月「あ……いや、その……」
沙理奈「……はは~ん。どーやら、卯月ちゃんと美嘉ちゃん、アタシと聖來みたいな関係だなぁ?」
聖來「……どういう事」
沙理奈「同じ男を堕とそうとしてるライバルって事!」
聖來「ちょっ!?」
卯月「え!?お二人も!?」
聖來「ち、ちがっ……!沙理奈っ!よりにもよって卯月ちゃんに言うなんてっ!」
沙理奈「別にいいじゃん。ていうか、卯月ちゃん?その反応はビンゴだね?」
卯月「あぁ!!美嘉ちゃんごめん……」
聖來「……え!?ごめんって……まさか隠してたの!?」
卯月「は、はい。いつボロが出るか分からないので……みんなの前では慎もうって」
聖來「あ、あんな好意剥き出しの振る舞いで……」
沙理奈「何?どうしたの?」
聖來「いや……無意識って怖いなって……」
沙理奈「うん……?にしても、卯月ちゃんもか……。よしっ!アタシ達はアイドルでありながら一人の女の子として恋をしてしまった謂わば同志っ!ここは協力させてくれない?」
卯月「……協力ですか?」
沙理奈「そーそー。相手は誰とかは聞かないからさ。ね?聖來」
聖來「……うん。聞かなくても分かるっていうか……沙理奈、自分の首絞めてるよ……」ボソ
沙理奈「え?なに?さっきからよく聞こえないって。アタシを彼みたいな突発性難聴病にしないでよ」
聖來「そういう病気ホントにあるんだから軽々しく言っちゃ駄目だよ。それに彼は沙理奈の言う事本気にしてないだけでちゃんと聞いてるでしょ」
沙理奈「え~?だって、『束縛してあげよっか?それとも、束縛したい?』って聞いたら、『え?なんだって?』って言われたし」
聖來「……それ軽く馬鹿にされてると思うな」
沙理奈「はぁ!?あの野郎っ!!」
卯月「あ、あの……」
沙理奈「おっと、ごめん。卯月ちゃんを愛され女子にしなきゃだね」
聖來「……もう十分愛され女子だよ」
沙理奈「やる気の無いなー。卯月ちゃんを応援したくないの?」
聖來「いや、そうじゃなくて……。あーもう!馬鹿沙理奈!」
沙理奈「な、なによ」
聖來「……アタシ達二人共が卯月ちゃんを贔屓すると美嘉ちゃんが可哀想でしょ。だからアタシはノータッチでっ!ゴメンね、卯月ちゃん。別に嫌ってる訳じゃないからね」
卯月「はい!聖來さんは優しいですね。そんな聖來さんが大好きですっ」
聖來「うっ……心にクルなぁ……」
沙理奈「んじゃ、始めよっか。美嘉ちゃんが抜け駆けって言ってたけど、何か心当たりあるの?」
卯月「カワイイパジャマとか言ってたから、それで何かするのかと……」
沙理奈「パジャマ?なんでまた」
卯月「その……好きな人がパジャマフェチみたいで……。今日、凛ちゃんがその人にパジャマ姿を……ぁ」
沙理奈「え?何?凛ちゃんも狙ってるの?凄いね、その人。アイドルを引き寄せるフェロモンでも出してるんじゃない?」
卯月「あぅ~……またやっちゃった……。内密にお願いします……」
沙理奈「ははっ!オケオケっ!言わないよ」
聖來(なんで沙理奈は誰の事か分かんないんだろ……。卯月ちゃんもバレてないと思ってるのが凄いな……)
卯月「凛ちゃんのパジャマ姿凄い可愛かったんですよ。普段見慣れない分余計に」
沙理奈「なるほど。ギャップ萌えってやつか……。その時、彼はどんな反応だったの?」
卯月「……説教してました。かなり本気で怒ったみたいです。それで凛ちゃん泣きじゃくって……おかしくなっちゃったんです。愛されてるとか言ってました」
沙理奈「そ、そう……。なら、パジャマでのアプローチはやめたほうが良さそうだね。でも、ギャップを使うのはアリだな……ふむ」
卯月「私のギャップですか……どのような?」
沙理奈「卯月ちゃんカワイイ系だから、少しクールな感じにするのもいいかも。もしくは、アタシみたいにセクシャルな面を」
卯月「クールでお願いします!」
沙理奈「お、おう……。卯月ちゃんいいお尻してるから結構」
卯月「クールでお願いします!」
沙理奈「……はい。う~ん……それじゃ、試しにアクセをつけてみよっか」
卯月「アクセですか。確かにステージ衣装以外ではあまりつけませんから……。聖來さんがつけてるピアスのような?」
聖來「アイドルイメージがあるから、卯月ちゃんにピアスは駄目だよ。どうしてもっていうならプロデューサーに相談しないとね」
卯月「それじゃ意味ないです……」
沙理奈「……?ま、色々面倒そうだもんね」
聖來(これでも気づかないんだ……この子は……)
沙理奈「でも、指輪ならいいんじゃないかな?」
卯月「あ!それいいかもしれません。ちょっと大人な気分にもなれそうです」
沙理奈「よしよし。……でも、ギャップとしてはちょっと弱いかな」
卯月「ですか……」
沙理奈「ん~……じゃあ、行動で差をつけてみよっか」
卯月「例えば……?」
沙理奈「普段卯月ちゃんがしそうにない事……抱き付いちゃってみる?こう、ガバッと」
聖來「え!?」
卯月「ガバッ……ですか。美嘉ちゃんもしたって言ってたな……。なら、私だって……」
聖來「ええっ!?」
沙理奈「お、いいねいいね!それで、さらに愛してるみたいな事言っちゃたりして」
聖來「だ、駄目だよ!……じゃなくて、そんな簡単に言えることじゃないでしょ!?」
卯月「いえ……、冗談ぽくなら……。この前も大好きって言えましたし……」
聖來「な!?」
沙理奈「よし!じゃあ、指輪きっかけにハグしてからの愛の囁きだっ!卯月ちゃんの可愛さならギャップも相まってイチコロだね!」
卯月「そう簡単にいくような人では無いですが……でも、頑張ります!少しでも関係を進める為にっ!!」
沙理奈「ふふ、上手くいくといいね」
卯月「はい!早速ですが、アクセサリーショップに行ってきますね!ではっ!!」スタタ
聖來「ちょ、まっ」
沙理奈「気をつけてね~」
卯月「沙理奈さん、聖來さん!どうもありがとうございました~……」
バタン
聖來「な……な……」
沙理奈「いや~、アタシ達も頑張らないとね。負けないよ、聖來っ!!」
聖來「ば……」
沙理奈「アタシにはこの魅力たっぷりのチャームポイントがあるから、プロデューサーも」
聖來「沙理奈の馬鹿ぁ!!」バチン
沙理奈「いたぁ!!な、なんで乳ビンタ!?アタシのチャームポイントになんの恨みが!?」
聖來「ただちょっとしたアドバイスをするだけかと思ったら、とんだネトラレ感だよっ!」
沙理奈「え?アタシが卯月ちゃんと仲良くしてたから嫉妬したの?カワイイな~聖來はっ!」
聖來「っ!!」バチン
沙理奈「いたぁ!!なんでぇ!?」
―――――――――
――――――
―――
卯月「ほぁ~……」
美嘉「……いつまでボーとしてんの」
卯月「……え?あ、美嘉ちゃん。特別レッスンお疲れ様」
美嘉「ホントに疲れたよ……。マストレさん容赦なさ過ぎ……」
卯月「抜け駆けしようとした罰だからね。仕方ないよね」
美嘉「卯月がそれいう!?あんな事しといてっ!」
卯月「別に抜け駆けじゃないもん。勇気を出した結果だもん。ただ、事が上手く運び過ぎて、ちょっと自分を見失っちゃったけど」
美嘉「まったく!調子に乗って抱き付いたりしちゃって!あんときのまゆ、暗黒微笑浮かべてたんだよっ!アタシと未央が取り成さなきゃどうなってた事かっ!!」
卯月「美嘉ちゃんと未央ちゃんのそういうとこホント大好き」
美嘉「この子はっ!……はぁ。まぁ、でも……卯月は悪くないか。ただ頑張っただけだもんね……」
卯月「はい!島村卯月、頑張りました!…………なんかゴメンね?美嘉ちゃん」
美嘉「ふふ。なんで謝んのよ。卯月は悪くないって言ってんじゃん」
卯月「いや……愛しちゃってるとか両想いだなとか言われちゃって」
美嘉「やっぱ許さんっ!!あれはプロデューサーの悪ノリでしょーがぁ!!」
卯月「えへへ……相思相愛……」
美嘉「無視すんなっ!!」
卯月「着実に愛が育まれていってるよ……ふふふ……」
佐久間まゆ「うふふ……」
美嘉「うわ……」
卯月「ふふ……ふ?」
まゆ「うふふ……。その愛の育み方……私にも教えてもらえませんかぁ?」
卯月「い、いつの間に背後に……」
まゆ「ねぇ、卯月ちゃん……私もPさんに抱きしめて欲しいの。……こんな風に……ねぇ」
卯月「わっぷ!ま、まゆちゃん!こ、これ、抱きしめるじゃなくて、絡まってるって言うんだよ!わぶっ!」
まゆ「こうやって、Pさんをまゆの胸で抱きしめて慈しむのも夢なんですよぉ?だから卯月ちゃん、ぜひ私の愛の先生になってください。ふふ……ふふふ……」
卯月「み、美嘉ちゃん!助けてっ!!……ふぁぶっ!!ま、まゆちゃん、流石にねっとりしすぎ……ふぁあ!!」
美嘉「……傍から見たら激しい百合カップルだ。お~怖い怖い。じゃ、アタシ帰るね」スッ
卯月「っ!」ガシ
美嘉「は、離して!卯月は捕食されてるんだよ!アタシにはもうどうすることも出来ないのっ!!」
卯月「一回助けてくれたんだから、最後まで面倒みるのが人情ってもんでしょ!!美嘉ちゃん、みーかーちゃーん!!」グイグイ
美嘉「おっけー、わかった。確かにそうだ。じゃあ、まゆを宥めるから一回離してくれる?」
卯月「……例えアイドルを辞めることになってもこの手は離さない」
美嘉「ちぃ!こういう時だけ察しのいい……!」
卯月「まゆちゃん……美嘉ちゃんもプロデューサーさんを抱きしめたことあるんだよ?その上、ほっぺにキスまでしてる愛の上級者っ!!」
美嘉「うっそ!?普通言う!?」
卯月「騙し討ちしようとするからいけないんだよ……」
まゆ「美嘉……ちゃん?」グルン
美嘉「うわぁ!!は、離して!卯月離してっ!!こ、この……離せぇぇ!!」
卯月「にーがーさーなーいー」
まゆ「その唇がPさんの頬を味わったんですねぇ……うふふ」
美嘉「い、いや……来ないで……」
まゆ「うふふふふふふふふふふふ」
美嘉「い、いや……やめて……やめてぇ!!」
ハッピーエンド
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