黒潮「いや~どもども」
龍驤「どもども~」
黒潮「なんやわーわーゆーとりますけどどもね」
山風「・・・」
龍驤「あんまワーワーって感じでもないですけどね。今日も頑張って漫才やって行こう思うとりますんでね」
黒潮「よろしゅうな~」
龍驤「いやホンマにね」
黒潮「うわっ!」
龍驤「なんや。どしたん?」
黒潮「アンタめっちゃ貧乳やん!!!」
龍驤「今頃かいな?!そろそろ慣れて欲しいで!」
山風「・・・」
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龍驤「いやー。黒潮はん。もう年の瀬でっせ」
黒潮「ホンマやな~」
龍驤「ウチな。正月はモチつきやりたい思うてんねん」
黒潮「ほぉ~ええなぁ。モチつき」
龍驤「せやろ?」
黒潮「うちもな。毎年正月言うたら餅つき三昧やで」
龍驤「そうなん?」
黒潮「去年なんか気が付いたら50日連続でモチついとったからな」
龍驤「もう二月に入ってもうてるやん!正月ボケしすぎや!」
黒潮「ほんなら、そのついたモチをラッピングして指令はんにプレゼントやがな」
龍驤「正月とバレンタインがシームレスやん!えらい効率的やな!」
黒潮「次の日指令はん腹壊しててんやわんやでっせ」
龍驤「あかんて!!!正月についたモチ2月に提督に食わしたら!2月までやっとんならつきたて食わしたれや!」
山風「…」
黒潮「まあアレやで。そんな餅つき戦艦のウチが今日は正しい餅のつき方教えたるわ」
龍驤「大丈夫かいなキミィ」
黒潮「まず、ウスを用意するやろ?」
龍驤「うんうん。ほんで?」
黒潮「そしたら、ウスにモチをセッティングするやん」
龍驤「なんでもう完成したモチ載せとんねん!普通はもち米やろ!」
黒潮「ほんなら、それを思いっきりぶっ叩くねん。深海棲艦に対する恨みつらみ乗せてな!」
龍驤「嫌やで正月早々めでたい日にそんな…」
黒潮「ほんならな。中から燃料600とボーキサイト200出てくんねん」
龍驤「それ菱餅やがな!勝手に割ったらアカンて!提督にシバかれるわ!」
黒潮「ほんで割りたてのモチをいただくねん。これがウチの正月や」
龍驤「割るだけならウスとかいらんやろ・・・」
黒潮「食うてるとき深海棲艦の顔思い浮かべるとこれま格別やで~!オイテケ~オイテケ~ゆーてな。あげないよーつって」
龍驤「さっきからそれ、ほっぽちゃんやろ?!あの子まだちっこいのにゲスやなホンマ!」
黒潮「ええやん、あの子常に両手にモチ持っとんのやから」
龍驤「あれ手袋や!モチちゃうわ!」
黒潮「餅つきに一番大切なんはな。なんやと思う?」
龍驤「えぇ、なんやろ。真心とか?」
黒潮「プッ・・・」
龍驤「何笑ろとんねん!大事やん真心!」
黒潮「一番大切なのは杵やで。重すぎず、軽すぎず、自分にフィットした杵を使うことで命中補正がかかんねん」
龍驤「そなフィット砲みたいな言われてもやな」
黒潮「餅つきに最適な杵っちゅうのはな、工廠で明石はんがいつも使ってるハンマーやで」
龍驤「モチが鉄くさなってまうやん!」
黒潮「ほんなら、それで思いっきりモチをぶっ叩くねん。深海棲艦に対する恨みつらみ乗せてな!」
龍驤「やめたりーやホンマに・・・」
黒潮「カーン、カーン、カーンっちゅう具合にな」
龍驤「えらい硬そなモチやな・・・」
黒潮「ほんならな。中から燃料2と弾薬4と鋼材11が出てくんねん」
龍驤「モチやのうて那珂ちゃんやないか!!!もうやめさせてもらうわ!」
黒潮&龍驤「どうも、ありがとうございました~」
山風「・・・」パチパチ
龍驤「どやった山風ちゃん?」
黒潮「ウチらこれ忘年会でやろ思てんねん。オモロかった?」
山風「…面白かった」
龍驤「ホンマかいな・・・終始無表情やったけど。気ぃ使わへんでもええねんで?」
黒潮「ほなほな!どこがおもろかった?」
山風「貧乳のとことか…」
龍驤「掴みからバッチリ受けてるやん!!!」
黒潮「他は?!」
山風「50日連続でおもちついてたとことか…菱餅とか……フィット砲とか…ほっぽちゃんとか…」
龍驤「勝負のボケほぼウケてるやん!!!」
山風「あと、フィット砲のとこ…」
龍驤「それさっきも言うとったで!よっぽどそのネタ気にいってくれてんねんな!めっちゃいい子やんキミ」ナデナデ
山風「…いい子じゃないもんっ」
黒潮「ちなみにウチのフィット砲何かわかる?」
山風「…?」
黒潮「8cm高角砲やで」ドヤァ
龍驤「小さいし副砲やし駆逐艦装備でけへんやヤツやん!」
山風「……」
龍驤「アカン…これはウケへんかったみたいやで…」
黒潮「いや~どもども」
龍驤「どもども~」
黒潮「陽炎型三番艦黒潮と、まな板の二人で仲良く漫才やらしてもらってますけどもね」
龍驤「待ちーや!誰がまな板や!!!」
黒潮「あ、ごめん。洗濯板さん」
龍驤「ちゃうわ!しばくで!」
黒潮「今年一年振り返ってみるとね、漫画の実写映画化が多かったなーなんて思いましてね」
龍驤「どうも、ツッコミの龍驤です。キミのせいでワンテンポ遅れてもうたやないか」
黒潮「我々艦娘と深海棲艦の戦いもそのうち映画化なんかされてね」
龍驤「あー。それは楽しみですねー」
黒潮「今日はね。映画化に向けていろいろ考えてきたんですよ」
龍驤「ほーん。じゃあちょっと聞かせてーな」
黒潮「主人公はもちろん陽炎型三番艦、黒潮(演:広瀬すず)ですわな」
龍驤「キミかいな。ほんで広瀬すずちゃんってちょっと高望みしすぎやろ」
黒潮「主人公の親友役。これはもちろん、こちらの龍驤はん(演:まな板)ね」
龍驤「待てや!何やねん(演:まな板)て!そんなんやったらウチも広瀬すずちゃんとかがええわ!」
黒潮「軽空母の人は何で軽空母になろうと思ったの?正規空母になればいいのに……」
龍驤「あかーーーーーん!!!確かにそれ話題になったけれども!!!」
黒潮「せやな。まな板は流石にキャストミスやったわ」
龍驤「ホンマやで」
黒潮「芦田愛菜ちゃんとかハマり役とちゃう?」
龍驤「そんな小さないわ!!!」
吹雪「・・・」
夕立「・・・ぽーい」
睦月「・・・」
ビスマルク「・・・」
プリンツ「・・・」
龍驤「キャスティングは取り敢えずええわ。色々めんどくさそやし」
黒潮「アカンでアンタキャスティング舐めたら。今の日本映画はイケメンと美女出さへんと売れへんのやから」
龍驤「今そんな話ええねん。楽しく行こうや…ストーリーの方はどないなってんねん」
黒潮「まず主人公のビスマルク姐さんが鎮守府に着任するやろ?」
龍驤「え、主人公ビスマルクなん?まあええわ。ほんで?」
黒潮「着任したビスマルク姐さんはバンバン戦果を上げて、改造されて強くなってくわけよ」
龍驤「ほんほん」
黒潮「ビスマルク改」
龍驤「うん」
黒潮「ビスマルクzwei」
龍驤「うん」
黒潮「そして、姐さんは最後の改造で雷装を積んで、最強の夜戦火力を手に入れるんや」
龍驤「うん」
黒潮「これがビスマルクドライ(魚雷)やで!!!」
龍驤「うーわおもんなっ!!!それで?」
黒潮「終わりやけど?」
龍驤「終わりかいな!!!なんやねんそれ!!!」
黒潮「ドイツ語の3を意味するドライと魚雷がかかっとるんや」
龍驤「それは知っとんねん!それただビスマルクのレベリングの話やん!!!」
黒潮「無印のビスマルク姐さんが1コマ目でツヴァイが2コマ目やで。ちょうどええやろ?」
龍驤「ちょうどって何がやねん」
黒潮「4コマ目にオチが来るやん」
龍驤「キミさっきから4コマ漫画の話しとったんかいな!?中身的にも新聞の後ろの方の漫画の方がまだオモロイで」
黒潮「いやプリンツ・オイゲンちゃんも大爆笑やでこんなん」
龍驤「プリンツそんなアホやないわ!!!」
プリンツ「あはは!」
ビスマルク「…」
黒潮「でもね、予算を考えれば割とアリやと思うねん4コマ映画」
龍驤「そんなわけあるかー!金払って四コマ漫画見せられたらそら金返せなるでしょ!!!」
黒潮「ええやんそんなんスタッフロール長くしたら。本編が4秒だとして残り90分ぐらいは尺稼げるやろ」
龍驤「90分スタッフロール見せられんの苦痛以外の何物でもないで!?」
黒潮「じゃあもう映画入場特典でフィルム付けたらええねん」
龍驤「なるほど…」
龍驤「いや全部ビスマルクやん!普通のビスマルクか改かツヴァイかドライの4パターンのビスマルクが写ってるだけやん!」
黒潮「これにはプリンツ・オイゲンちゃんもニッコニコのホックホクでダンケダンケやな」
龍驤「プリンツそんなアホやないわ!!!」
プリンツ「あっははー!」
ビスマルク「…」
龍驤「ちゃうねん。もっとこう、熱いバトルと艦娘達の友情の物語が見たいねんお客さんは~」
黒潮「と言いますと?」
龍驤「例えばやな。真面目で努力家な吹雪あたりを主人公にして、仲間たちと数々の戦場をくぐり抜けて強大な敵に挑む話や」
黒潮「おっ。ええなぁ」
龍驤「ほんでクライマックスシーンはこうや。吹雪は戦いで無理をしてボロボロになってまうんや。でも吹雪は他の艦娘にはない特殊な力があったから戦線を離れるわけにはいかなかった」
黒潮「特殊な力って?自然にパンツを見せる力?」
龍驤「ちゃうわ。何か重要な特殊な力や。ほんで最終決戦や。なんやリーダー格の長門あたりが吹雪にも出撃を命じる。ボロボロの体で最終決戦に向かおうとする吹雪」
黒潮「ほんほん」
龍驤「だけど、吹雪の親友の睦月はそんな吹雪を戦わせたくなくて、長門と口論になるんや」
龍驤『でも、吹雪ちゃんがぁあああ!!!』
黒潮「おっ。そのシーン予告編に使えそうやな」
龍驤「でも、吹雪は戦場に向かうんや。睦月に絶対帰って来ると誓ってな。どや?燃えるやろ?」
黒潮「うーん。ええねんけど、シリアスすぎひん?もっとキャッキャウフフな感じの方がウケるて」
龍驤「ほなどしたらええねん?」
黒潮「主人公の吹雪(演:吹雪)がまず着任するやろ」
龍驤「いやその(演:吹雪)いる?」
黒潮「着任した吹雪はルームメイトの睦月(演:吹雪)と夕立(演:吹雪)にピクニックに誘われんねん」
龍驤「いや何でそんな吹雪やろうとさせるんねん。本人でええやん」
黒潮「吹雪ちゃん、みんなでピクニックいこうっぽい!持っていくおやつ選びに行こうっぽい!」
龍驤「ええなぁ。平和やなぁ」
黒潮「そしたら吹雪は着任する前の訓練時代を思い出して闘志を燃やすねん」
龍驤「ほう。ピクニックなんか行っとる場合ちゃうと怒るわけか」
黒潮「ガールスカウトで学んだ知識や経験を今発揮できるってな」
龍驤「訓練ってガールスカウトかいな!もうピクニックする気満々やん!」
黒潮「そこで、超怖い摩耶(演:吹雪)姐さんが来るんや。もうめちゃめちゃ怒ってんねん」
龍驤「摩耶も吹雪がやるんかいな」
黒潮「おい、お前ら。提督の言ったこと忘れたわけじゃねーだろーな?あん?」
龍驤「うわ摩耶怖っ…。ぶっ殺されてーのかとか言うんちゃうか…」
黒潮「おやつは300円までだぞコラァアアアア!!!!」
龍驤「いやお前もピクニック行くんかいな!!!」
黒潮「そこで深海棲艦が攻めてくんねん」
龍驤「これは流石にピクニックどころやないな」
黒潮「そこで黒潮(演:黒潮)が颯爽と現れて敵を撃退や」
龍驤「自分だけ美味しいところ持ってこうとしてるやん!!!」
黒潮「それはもうイ級をちぎっては投げロ級をちぎっては投げの獅子奮迅やで」
龍驤「相手ザコばっかやん!」
黒潮「それから吹雪はそんな黒潮に憧れて毎日訓練に励むわけ」
龍驤「まあそこは王道やな。吹雪頑張って~!」
黒潮「数ヵ月後には山にあるものだけで火起こしが出来るまで成長した吹雪!」
龍驤「ピクニックの訓練やったんかい!!!どんだけピクニック行きたいねん吹雪!」
黒潮「その気になればゴキブリも食べれるようになったよ!夕立ちゃん!」
龍驤「うわ汚っ!そのサバイバル根性訓練に向けろや!」
黒潮「しかし、ピクニックの前日に比叡カレーを食べてお腹を壊してしまう」
龍驤「ゴキブリ大丈夫やってんのに比叡カレーはあかんのか。比叡カレー一体何が入っとんねん」
黒潮「お腹がピーピーで歩くことももままならない吹雪だったが、どうしてもピクニックには行きたい」
黒潮「でも、長門はそんな状態の吹雪を連れて行くわけには行かず、待機を命じる」
黒潮「隣でずっと吹雪の努力を見ていた睦月は長門に抗議する」
黒潮「長門、一歩も譲らない!」
黒潮「しまいには泣いてしまう睦月!!!」
黒潮『でも、吹雪ちゃんがぁあああ!!!』
龍驤「コラアアアアアア!!!!!!」
黒潮「今クライマックスだから静かにしてーな」
龍驤「ウチの大好きな名シーンを汚すなやぁああああ!!!」
黒潮「まあ、ウチらの世界もこれぐらい平和になるといいですけどね」
龍驤「いい感じにまとめようとすなや。もうええわ」
黒潮&龍驤「どうも、ありがとうございました~」
吹雪「…」パチパチ
夕立「…ぽーい!」パチパチ
睦月「…」パチパチ
プリンツ「ヒューヒュー!」パチパチ
ビスマルク「…」
龍驤「どうやった?結構君らをイジってもうたけど、これ忘年会でやってもええかな?」
夕立「全然OKっぽい!」
吹雪「私もみんなが笑ってくれるなら大丈夫です!」
睦月「にゃしぃ♪」
龍驤「それはよかったで~」
黒潮「どこがオモロかった?」
吹雪「やっぱり、みんなでピクニックっていうのもたまにはいいかなって思います!」
龍驤「いやそういうことやなくてやね。笑いどころとか…」
夕立「ピクニックより素敵なパーティーの方が楽しいっぽい!」
吹雪「そうかな~。ピクニックも楽しいよ!みんなでお弁当食べたりするしパーティの要素もあるよ!」
夕立「パーティの要素?」
睦月「ほら、クラッカー鳴らしたり、みんなで歌歌ったり!」
夕立「クラッカーとかは普段主砲撃ってるからどうでもいいっぽい。歌もカラオケ行けばいいっぽい!」
吹雪「じゃあ夕立ちゃんにとってパーティってなんなの?!」
夕立「正直よくわかんないっぽい!」
睦月「今までよくわからないで言ってたの?!」
龍驤「もう三人でトリオ漫才やればええんちゃうかな…」
今日はここまでっぽーい
黒潮「ドイツのお二人はどうやった?」
ビスマルク「ふざけないで!なんなのよこれ!このビスマルクを馬鹿にしてるとしか思えないわ!」
龍驤「そんなこと言わんといて~な~。ネタ書き直さなあかんくなってまうんや~。堪忍してや~」
ビスマルク「書き直したらいいじゃない!」
黒潮「そこをなんとかよろしゅうやで~」
ビスマルク「ダメよ」
プリンツ「いいじゃないですかビスマルお姉様~」
ビスマルク「プリンツ…」
プリンツ「面白かったし、私とビスマルクお姉様が仲良く笑われるのも楽しいですよ~」ギュー
ビスマルク「プリンツがそう言うなら仕方ないわね///」ムギュー
龍驤「即堕ちやん…」
黒潮「いや~どもども」
龍驤「どもども~」
黒潮「今日は美人なお客さんばっかりですね~」
龍驤「そうやね~」
黒潮「右からべっぴんさん。べっぴんさん。一人飛ばしてべっぴんさん」
龍驤「失礼やがなキミぃ!」バシ!
瑞鶴「あはは!」
加賀「・・・」
黒潮「やあ~龍驤はん。なんて言ってる間に今年ももう終わりですわ」
龍驤「そやな~。時が流れるのは早いもんやな」
黒潮「今年も色々ありましたよね。オリンピックにPPAP、阪神優勝とかね」
龍驤「優勝したのカープやで。ウソはあかんで!」
黒潮「まあ色々ありましたけども、今年一番の出来事言うたらあれしかありませんわ」
龍驤「と言いますと?」
黒潮「ボジョレーヌーボー解禁やで」
龍驤「それ毎年解禁してるで?!」
黒潮「何言うてんねん?!エレガントで酸味と果実味のバランスのとれた上品な味わいが楽しめるのは今年だけやで!!!」
龍驤「今年のキャッチコピーは知らんねんけど」
黒潮「私も買いに行きましたけどもねボジョレー。ホンマ死ぬかと思いましたわ」
龍驤「そんなに大変やったん買いに行くの?!」
黒潮「アンタ知らんのか。一年に一度しか買えないボジョレーを唯一販売している三越に買いに行くのがどれだけ大変か!」
龍驤「お客さんウソですからねー。いろんなとこで買えますよー」
黒潮「あの三越やで?!下手したら轟沈するで!」
龍驤「キミ三越をなんやと思ってんねん?!」
黒潮「三越言うたら第二のEO海域と呼ばれてんねんぞ!突破したら勲章モンやで!」
龍驤「そんなわけあるか!行ってボジョレー買うてくるだけやろ?!」
黒潮「アンタなんか外出たら知らないオッサンにワゴン車に押し込まれて速攻ダンケダンケや!」
龍驤「誰が学校帰りの小学生やねん!しかも三越関係ないやん!」
黒潮「まあアンタなんか三越にたどり着く資格もないっちゅーことや」
龍驤「ハンターハンターのハンター試験かいな?!」
黒潮「まあそういうことなら、今日はウチがアンタに三越攻略法を教えたるわ」
龍驤「ほなお願いしますわ~」
黒潮「ほなまず三越の入口来ましたっ!と」
龍驤「おぉ」
黒潮「ほんならここが第一の関門や」
龍驤「ほう」
黒潮「まず、門番を倒してかへんと中入れへんねん」
龍驤「門番おんの?!」
黒潮「この門番がめっちゃ強いねん。下手したら夜戦してもD敗北あるで」
龍驤「夜戦って何やねん・・・」
黒潮「でもこの門番と戦わずに済む裏技があんねん」
龍驤「裏ワザ?!」
黒潮「烈風を置いてくねん」
龍驤「ほっぽちゃんやったんかいな門番!?EO海域ってそういうことかいな?!」
黒潮「で、門番が烈風に夢中になってるスキに突撃や。1階は食品売り場や」
龍驤「そこは普通なんや…」
黒潮「ほんならここで羅針盤を回さなあかんねん」
龍驤「羅針盤を?!」
黒潮「この海域は羅針盤を回して出た方角にしか進めへんようになってるねん」
龍驤「え?わざわざ買い物しに来たのに普段と同じ苦しみを味わわなアカンの?!」
黒潮「ほな羅針盤回すで~」グリグリグリグリ
龍驤「ようわからんけど頼むで妖精さん」
黒潮「あ、資源マスや」
龍驤「三越に資源マスあんの?!」
黒潮「資源獲得やで。シャウエッセン久しぶりに食ったけど美味しいな。オバチャンこれ買うてくわ~」
龍驤「試食コーナーやん!しかも買うてくんかい!」
黒潮「こんな感じで怒涛の連続資源マスを抜けてエスカレーターの前まで行けたら第一海域突破や」
龍驤「めんどくさ!赤城とか連れてったら変なとこにルート固定されて一生出られへんでコレ」
黒潮「地下一階についたらここにも門番おんねん。ここでまた烈風が役にたつんや」
龍驤「試食コーナーでウダウダしとったからほっぽちゃんに先回りされてるやん!!!」
黒潮「地下一階の化粧品売り場についたら早速トラブル発生や。輸送艦ワ級が暴れまわって子供をさらおうとしてんねん」
龍驤「色々ついていかれへんねんけど」
黒潮「たまたま近くにいた龍驤はワ級に捕まってしまった!」
龍驤「うわうわ!」
黒潮「へっへっへ~!うまさそうな駆逐艦だぜ~!さっと湯通ししてゴマだれで食ってやるぜ~!」
龍驤「ワ級めっちゃ喋るやん!」
黒潮「そこへ颯爽と現れる那智戦隊の6人!」
龍驤「いやヒーローショーやったんかい!!!ほんで何で化粧品売り場でヒーローショーやってんねん!」
黒潮「大変だ!女の子が攫われてしまった!みんなで那智戦隊を呼ぼう!」
龍驤「那智戦隊さっき颯爽と登場したんやないんかい!!!」
黒潮「せーの!助けて~那智戦隊~!」
龍驤「もう到着しとんのに言わんと助けてくれへんのか那智戦隊…正義の心ないんかい…」
黒潮「助けて~那智戦隊~!」
龍驤「…」
黒潮「いやアンタが捕まっとんねんで!アンタも言えや!」
龍驤「めんどくさ!!!助けて~那智戦隊~!ほら言うたったで」
黒潮「そしたらワ級と那智戦隊のガチバトルや。しかし那智戦隊はボコボコにされて全員大破や」
龍驤「なんでや?!ワ級めっちゃ弱いで?!」
黒潮「一階の資源マスで腹パンパンなってもーて全然動かれへんのや」
龍驤「アホやで那智戦隊!!!」
黒潮「那智戦隊ピンチ!果たしてワ級に負けてしまうのか?!」
龍驤「わかったで。そっから子供たちの声援のパワーで復活して逆転勝利するパターンやな!ヒーローショーの定番やで!」
黒潮「何でやねん!」
龍驤「えっ、なんかウチ変なこと言うたかな…」
黒潮「アンタはワ級が目を離したすきにボジョレー買いに行ったらええねん!」
龍驤「いや続き気になるやん!勝って兜の何とやらとか言うとこ見たいやん!」
黒潮「アカーーーーーーーーーーーーン!!!」
龍驤「うわビックリした…」
黒潮「本来の目的見失なったらアカン!意地になってもうたら、もうそこは沼やで!」
龍驤「せやな…名言や…お願いやから落ち着いてな」
黒潮「そしてらエレベーターに乗るんや」
龍驤「エレベーターあんなら最初っから乗ったらよかったやん!」
黒潮「1階のエレベーターマスに行くにはドラム缶を60個廃棄せなあかんねん」
龍驤「その条件見つけたやつすごいな!!!」
黒潮「そんで地下3階に到着や。長かった三越攻略もこの階で最後やで」
龍驤「しんどいわ~」
黒潮「まずは地下3階の門番が立ちふさがる!」
龍驤「またほっぽちゃんに通行料払うんやろ?はいはい烈風」
黒潮「それじゃあかんねん。地下3階は烈風2個出さな通してくれへんねん」
龍驤「完全に味占めてもうてるやん!ここで2個渡したら全スロ烈風積んでてもウチもう棒立ち状態やん!」
黒潮「そしたら地下三階は最終海域や」
龍驤「ほん。何があんねん。やっぱ食品売り場か?」
黒潮「毒の沼や」
龍驤「毒の沼?!三越の地下毒の沼なってんの?!もうダンジョンやん!」
黒潮「せやで。一歩進むたびにダメージ食らうタイプの毒の沼やで」
龍驤「もう完全に別ゲーやがな!」
黒潮「しかも色赤や。海域全体が血の色やで」
龍驤「あたり一面真っ赤なん?!どっかで聞いた話やな!!!」
黒潮「なんとこれ、全部ボジョレーヌーボーやねん!!!」
龍驤「マジか?!ほなこれを甲子園の砂みたいに持って帰ったらええやん」
黒潮「それはアカンで。去年のボジョレーやから」
龍驤「在庫を店の中に捨ててるんかいな?!去年のやったら傷んでもうてそらダメージ食らうわ!!!」
黒潮「今世紀で最高の出来の毒の沼や!」
龍驤「キャッチコピーはええねん!」
黒潮「そしたらこの沼を超えたらついに今年のボジョレーが売ってる特設コーナーやで」
龍驤「おう!ここまで来たら絶対買帰るで!!!」
黒潮「ラスボスは年齢確認棲姫や!!!」
龍驤「何やねんそいつ!!!」
黒潮「お客様大分お子様っぽく見えますが。お子様ランチは取り扱ってませんよ?」
龍驤「めっちゃ失礼やんコイツ!!!」
黒潮「何か年齢確認できるものを見せていただいてもよろしいですか?ポイントカードとかはダメですからね?」
龍驤「わかっとるわ!…ほら、艦娘証明書や!」
黒潮「ふーん。ふーん。艦娘ねぇ・・・ふーん」チラチラ
龍驤「メッチャ疑ってるやん!!!」
黒潮「そこへ颯爽と現れる那智戦隊!!!」
龍驤「あ!那智戦隊ワ級倒して追いついたで!!!」
黒潮「勝って兜のなんとやらだな!!!」
龍驤「今言われても!」
黒潮「お客様、アラサー婚活女子の方ですよね?年齢確認は結構ですよ」
龍驤「多分足柄や!足柄がいて助かったで!」
黒潮「失礼ね!!!私はまだ19歳よ!!!」
龍驤「サバ読むなや足柄!!!折角買えるとこやったのに!!!」
黒潮「そしたら年齢確認棲姫と那智戦隊のガチバトルや」
龍驤「結局奪い取る形なんかい!!!」
黒潮「まあ、明石の酒保でボジョレー売ってんねんけどな」
龍驤「ほなそっちで買うわ!!!いい加減にしろ」
黒潮&龍驤「どうも、ありがとうございました~」
加賀「…」パチパチ
瑞鶴「んふっ!あはははは!!!腹がよじれる~!!!もうダメ~!!!」ジタバタ
龍驤「いや瑞鶴アンタ、ウケ過ぎやろ。軽く引くで…」
瑞鶴「んんっ、ふふふ!あははっ!」バンバン
黒潮「まだ笑ってはるやん」
龍驤「で、加賀はどうやった?エライ無表情やったけど」
加賀「そうね。75点と言ったところかしら」
龍驤「また微妙な点数やな…」
加賀「今年の話題から始まってスムーズに三越ネタに持っていく流れはよかったわ。でも掴みのあれはなんなの?」
龍驤「アレって、ベッピンさんくだりか?」
加賀「どう考えても古すぎるわ」
龍驤「そういうボケやがな。なんか瑞鶴も笑うてたし」
瑞鶴「プッ」
黒潮「思い出し笑いしてはるで」
瑞鶴「一人飛ばされた人…プッ…かわいそう…ンフフ!」
黒潮「まさかの古典的なギャグが普通にウケてたパターンやった!」
加賀「まああいいわ。でも全体的に天丼に頼りすぎね。もう少しボケにバリエーションが欲しいところだわ」
龍驤「めっちゃダメ出ししてくるやん!アンタそんなに笑いにうるさいタイプやったんか!」
加賀「それと、シャウエッセンとかボジョレーとか具体的な企業名製品名を出すのはマズイわ。スポンサーによっては干されるわよ」
龍驤「忘年会にスポンサーとかついてませんけど?!」
加賀「あと三越さんの企業イメージを著しく低下させる描写が随所あるわよね?」
龍驤「アンタ三越に金貰っとんの?!『三越さん』ってムカつくな!」
黒潮「随所?」
加賀「ええ。ずいずい随所にあるわ」
龍驤「前前前世みたいに言わんでええねん!!!」
瑞鶴「ずいずいずいしょ…んふふふっ!…ずいずいっフフッ!あはははは!」
龍驤「アンタはどこでウケてんねん!!!」
加賀「あなた達の相手は疲れるわ。こういう疲れた時は栄養ドリンク。瑞鶴、ローソンさんでユンケルさん買って来て」
龍驤「露骨にステマすんなや!ユンケルさんって何やねん!」
加賀「あなたたちの漫才には致命的にアカンところがあるわ」
龍驤「とうとう『アカン』ゆーたでこの人今!」
加賀「ネタがほぼ艦娘にしかわからないボケで構成されているわよね?それでは一般ウケしないわ」
龍驤「ええやん別に一般ウケとか。鎮守府の忘年会でやるネタなんやから」
加賀「はぁ・・・あなたたち、本当ダメねそんなのでM1優勝する気あるの?」
龍驤「いやありませんけど?!?!?!」
黒潮「え…そうやったん?ウチとの関係は遊びやったん?」
龍驤「黒潮までなんやねん!」
黒潮「オートバックスのCM出たないの?」
龍驤「アンタも乗らんといて!ややこしなるから!」
加賀「もうこうなったら私と瑞鶴がコンビを組んでM1優勝するわ」
龍驤「勝手にしたらええと思うけど、瑞鶴ええの?」
瑞鶴「そうよ加賀!私たちじゃせいぜい敗者復活枠止まりよ!」
龍驤「アンタも乗り気なんかい!しかも結構エエとこまで行くつもりやん!!!」
加賀「そういうことだから。M1王者を掴むのは私たち『ファンタスティック・ガールズ』よ」
龍驤「うわ、コンビ名めっちゃダサいで」
加賀「決勝で会いましょう。龍驤、黒潮」
黒潮「決勝で会いましょうかぁ。加賀姐さん、なんや言うてウチらのことライバルって認めてくれててんな」
龍驤「ホンマ堪忍して欲しいわ」
黒潮「さあ、もうM1まで日がないで!早速ネタ合わせや!」
龍驤「いや目指さへんでM1王者?!」
今日はここまでずい!
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