志希「プロデューサーが、小さくなっちゃった……?」 (25)

ちょびっと特殊性癖注意

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P(明日から有休消化で連休……)

P(俺は引き継ぎ資料を纏めて帰宅しようとした……筈だったが)


P「気が付いたら、デスクの上で」

P「体が、手のひらサイズにまで縮んんでいた」


P「ぷちデレラならぬ、ぷちデューサー……いや、流石に需要がなさ過ぎるな」

P「………」



P「どうしよう」

P「……よし、落ち着け俺」


P(ちひろさんは帰宅済み、スマホは机の下のカバンの中)

P(とにかく誰かに連絡を取りたいが……クソ、デスクの電話、何故か線が抜けてやがる)


P「となると、机の下だが……」

P「今の俺のサイズじゃ、机の下に降りるのも大冒険だな。下手すりゃ大怪我だ………」ゴクリ



<アレー、灯り点けっぱー?



P「!」

P「おーい、ちょっと来てくれー!」

P(助かった、ちょうどいい時に)

P(こうなったら、誰でもいいから助け……)


<んんー? 誰かアタシを呼んだかなー?



P「って、この声は」


<ふんふん?


P「……ヤバイ」


<何やら面白そーな感じー?



P「よりによって、アイツはヤバイ!」サッ

志希「はいはーい、アタシを招く匂いの正体は何かなー?」ガチャッ

志希「およ? 誰もいない」キョロキョロ


P(咄嗟にデスクのファイルの陰に隠れてしまった……)

P(こんな状況……コイツに見つかったら、間違いなくオモチャにされる)


志希「ふーむ、気の所為? でも……」スンスンッ

志希「うん、姿は見えず匂いアリ」

志希「そして、こんな時に面白いことがあるのは間違いなくー?」チラッ

P(……)


志希「いざ物色、プロデューサーのデスクー♪」ガサッ

P「やっぱりかっ」




志希「よーしよし、お宝はっけー……ん?」

P「……」

志希「ん、んんんー?」ゴシゴシ

P(……まぁ、こんな狭いデスクに隠れ切れるハズもなく……)


志希「夢ー……?」スンスン

P(あっさりと、俺は志希に見つかった)



P「よ、よう」

志希「……あんれまー」




志希「プロデューサーが、小さくなっちゃった……?」


P(俺を見付けた志希は、最初は信じられないとばかりに目を擦り)

P(続いて、瞬きをしながら匂い袖の辺りの匂いを嗅ぎ)


志希「……あはっ♪」


P(目をキラキラと輝かせて、こっちに手を――)

P「うわっ」


志希「スゴイ、ナニコレ、夢じゃないっ!!」

志希「こーんなちっちゃいのに!」クニクニ

P(志希の指が、俺の全身を弄る)


志希「温度も! 匂いも!」

P(吐息がかかる距離で、志希に匂いを嗅がれる)


志希「ナニからナニまで――」

志希「みーんな、プロデューサーそのものっ!」


P(匂いを嗅ぐ、ペタペタ触る)

P(それだけなら、いつもと同じスキンシップなのに)


志希「にゅふふー……コレは、ラボで詳しく調べてみる必要があるよねぇ……♪」

P「お、お手柔らかに頼む……」



P(今の俺は、完全に志希のオモチャになっていた)

志希「それじゃあ大事に、お持ち帰りー♪」


P(そう言って、志希が胸ポケットから取り出したのは白いハンカチ)

P(一見すると、ただのハンカチだが――)


志希「こーして、くすぐるようにラッピングー♪」

P「――ッ!?」

志希「ふーむむ、今のキミのサイズだとちょこーっと過剰摂取になっちゃうかな?」


志希「ま、いっか。すぐに帰るしね♪」

P(そのハンカチに包まれた瞬間、全身を甘ったるい匂いが覆った)

P(何か、薬品でも染み込ませてあったのか……頭がクラクラする……)


志希「それじゃあ、プロデューサー」

志希「今夜は、寝かさないゾ♪」


P(志希の声が、脳髄から背骨から身体の奥底まで響くような感じがする……)

P(気持ち悪くはない……むしろ、気分がフワフワしてきて……)

P(この匂い……なんだか、ヤバイ気がする……)


志希「そして、この助手クンをポケットに入れまして♪」


P(だけど……拒めない……)

P(口を塞いでも……耳を塞いでも……)

P(どうやっても、匂いが、全身から染み込んできて……ポケットの中で、志希の体温を感じて……)

P(高揚しながらも、強くなる眠気に遠くなる意識)

P(心地良さと、同時にやってくる怖さ)



志希「……my secret eau de toilette……」

P(……志希の鼻歌を、染み渡らせながら……)


志希「……my secret eau de toilette……」

P(俺は、眠るように意識を失った)


志希「……my secret eau de toilette……♪」

…………。



P「……ぐ……」

志希「おっはよー。グッナーイ♪」


P(……そして、目が覚めたら)


志希「気分はどーお?……ふんふん、そっかそっか」

P(俺は、ガラスの便の中にいた)



志希「それは良かった。それじゃあ、実験を開始するよー」

志希「フラスコの中の、コビトくん♪」

P(見上げた志希の頰は、上気していた)

シュリンカーが好きです

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