【ガルパン】沙織「わたしがモテないのはどう考えてもこの世界が悪い」 (27)

麻子「突然何を言いだすかと思えば......」

沙織「だって考えても見てよ!」

みほ「その、沙織さん家事とかできるしそこまで思い詰めなくても....」

優花里「そうですよ。きっといつか素敵な人が.....」

華「それに大洗は女子高ですから出会いがないのも当然ですし.....」

沙織「そう!そこだよ!」

華「はい?」

沙織「なんか男女比おかしくない?」

華「はぁ、そうでしょうか?」



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沙織「聞くけど、見たことある?男の人」

華「ウチは新三郎がいますし....」

優花里「それに陸に上がればいくらでも......」

沙織「そうじゃなくって、同年代の!」

みほ「そういえば、あんまり見たことないかな?」

麻子「そりゃ、同年代の男子も船に乗ってるだろうからな」

沙織「その船にしてもなんか女子高が多い気がするし.....」

優花里「言われてみれば」

華「確かにそんな気も.....」

沙織「ほら!絶対おかしいよ」

麻子「いや、おかしくもなんとも」

沙織「あたし、ちょっと調べてみる!」

みほ「あ、沙織さん!」

優花里「これが我々が見た武部殿の最後の姿になるとはこの時誰も思わなかったのです」

麻子「変なモノローグを入れるな。演技でもない」

沙織「と思ったんですけど」

桃「なんだその推理は」

柚子「なんて言うか、独特な考え方だね」

杏「一応聞くけど、小学生の頃とか同級生に男子いなかったの?」

沙織「え?そりゃたくさんいましたけど」

杏「じゃあ解決じゃん。わたしたちの周りにいないだけでたくさんいるってことでしょう?」

沙織「で、でもそれじゃあ、あの頃の同級生は一体どこに.....」

桃「他の艦に決まってるだろう。バカバカしい」

沙織「そうなのかなぁ、ひょっとして、男子はわたしたちの知らない場所に隔離されて、この世界から排除されてるんじゃ.....」

柚子「あの、わたしも桃ちゃんも弟がいるんだけど、二人とも別の学園艦にいるし、連絡もとってるからこの世界から男の人が消えていってるなんてことはないよ?」

桃「もう満足したか?我々は忙しいんだ」

沙織「で、でも、それにしては女子高が多すぎるって言うか....」

杏「あー、武部ちゃん。学園艦が全部でいくつあるか知ってる?その中で思い浮かぶ学校って多分戦車道で関わった高校ばっかでしょ?」

沙織「え?はい.....」

杏「戦車道って、乙女の嗜みって言うくらいだからヤるのはみんな女の子で、しかも、お金がかかるから普通は良家のお嬢様がやる競技なんだよ」

柚子「だからいわゆる戦車道の名門って言われる学校ってお嬢様学校ばかりでね、そのせいで女子高が多いように感じたんじゃないかなぁ、って」

沙織「あぁ....そっか......」

桃「気が済んだか?全く、訳がわからん」

沙織「......」

沙織「と、言うわけで無事解決しました」

みほ「おかえり」

麻子「早かったな」

優花里「いやぁ、特に深い闇がなくてよかったです」

沙織「でも、やっぱり実際に男子の姿を見ないと不安っていうか」

麻子「まだ言うのか」

沙織「だってぇ、小山先輩や河島先輩の弟だって実は政府が用意した偽者って可能性も.....」

華「ないです」キッパリ

麻子「まるで陰謀論だな」

バサっ

みほ「ん?なんの音?」

桂利奈「偽者?お兄ちゃんが、偽者?」

優花里「あぁ、違いますよ阪口殿。全ては武部殿の妄想で」

桂利奈「でも、確かにお兄ちゃんこの前のお休みに会った時よそよそしかったって言うか、雰囲気が違ったって言うか......」

華「それは成長したからでは?」

桂利奈「昔はお兄ちゃんにくっついても何も言われなかったのに嫌がってたし、一緒にお風呂入ってくれないし、同じお布団は嫌って言うし」

みほ「そ、それはこの歳になったら普通っていうか、嫌がるのは当然じゃないかな?」

麻子「阪口家の兄妹事情はどうなってるんだ?」

桂利奈「それに、あんなに好きだった特撮ヒーローも子供っぽいって見なくなってたし.....ひょっとして、お兄ちゃん達偽者になったんじゃ」ジワッ

華「あの、桂利奈さん?」

桂利奈「どーしよぉ、やだよぉ、お兄ちゃんいなくなっちゃやだよぉ」ポロポロ

みほ「わわ、大丈夫。お兄さん達本物だから大丈夫だよ」

麻子「沙織がおかしなこと言うから」

沙織「ごめんね。そうだよね、男の人がいなくなったりししてるはずないよね!じゃあわたしたちのお父さんはなんなんだって話になっちゃうし」

桂利奈「お、お父さんも......!!?」

みほ「大丈夫!大丈夫だから!」

優花里「丸山殿ぉっ!誰か丸山殿を早く!メディーック!!!」

麻子「全く、沙織の妄想で大変な目にあったな」

沙織「深く反省してます」

みほ「でも、確かに同年代の男の子ってあったことないし、普段何してるんだろうね?」

優花里「確かに気になりますね」

華「新三郎はやんちゃばかりしててお話できないと言っていましたが」

麻子「まぁ、向こうも同じようなこと考えてるんだろうな。女の子が何をしてるか想像もつかない、と」

沙織「うーん、でも誰に聞けば分かるかなぁ」

みほ「同年代に知り合いがいて相手が何してるか知ってそうな人.....」

華「うーん」

優花里「あー、一応心当たりはありますが」

沙織「そうなの!?教えて!!」

アリサ「そんな理由でわざわざ佐世保まで来たわけ?暇なの?」

優花里「いやぁ、他に心当たりがなかったもので」

アリサ「そうねぇ、普段男子が何してるか.....教室で仲間とふざけてるかエロ雑誌広げてるかじゃないの?」

みほ「ざ、雑誌......////」

沙織「他には?ほら、タカシをストーカーしてて、へぇ、男子ってそんなことするんだぁ、みたいな発見とか」

アリサ「なんでわたしがタカシをストーキングしてることになってるのよ!してないわよ!!」

華「夜になると苦しそうな声が聞こえたり、やたらとティッシュの消費量が多いとか」

アリサ「あんたわかってて言ってるでしょ!?知らないわよそんなの!!」

みほ「え?もしかして新三郎さん...../////」

優花里「あ、あまりそう言うところは掘り下げないでおきましょうよ。鼻炎なんですよきっと////」

麻子「ふ、二人とも一体何を想像しているんだ?/////」

沙織「へぇ、新三郎さん鼻炎持ちなんだ。大変そうだね」

沙織「うーん、アリサさんからはあんまり詳しい話を聞けなかったね」

麻子「途中で話があらぬ方向に飛んでたからな」

みほ「////」

優花里「////」

沙織「結局二人はどうしてもじもじしてるの?」

華「乙女、だからですかね?」

沙織「ふーん」

みほ「あ、あはは。他、他に同年代の男の子の知り合いがいそうな人って誰だろう?」

優花里「僭越ながら他に心当たりが!」

沙織「え?誰々?」

アンチョビ「なるほど、男子が何をしてるか知りたい、と」

優花里「弟がいる総帥アンチョビ殿なら何か詳しい話が聞けるんじゃないかと」

アンチョビ「そうは言ってもなぁ、弟に会うのなんて長期休暇くらいだからなぁ。だいたいゲームしてるか外に出かけて仲間と何かしてるかだな」

沙織「その何かを知りたいんです!」

華「例えば、夜に

みほ「華さんその話題いいから!」

優花里「お願いなので五十鈴は自重してください!」

華「え?そうですか.....長年の疑問だったのですが」

麻子「それは帰ってゆっくり話そう」

アンチョビ「うーん、ゲームしてるか.....あとはカラオケに行ったりだとか?さすがに会う機会が少ない上に最近は『ねーちゃんは関係ない!』って邪険に扱われるからな。昔はいい子だったのに」

沙織「アンチョビさんも知らないのかぁ」

麻子「案外男子も女子もやってることはたいして変わらないのかも知れないな」

アンチョビ「でも、ペパロニには懐くしカルパッチョの前だと急に大人しくなるんだよなぁ」

みほ「へぇ」

優花里「ふむ」

沙織「ほぉ」

ペパロニ「え?兄弟が何やってるかっすか?」

沙織「うん、同年代の子が何してるか知りたくって」

ペパロニ「そうっすねぇ、アニキは働いてるし、アネキは勉強しろってうるさいし、まぁ、弟と一緒にやるって言ったらサッカーとか、ゲームっすかねぇ」

沙織「アンチョビさんの弟に懐かれてるって聞いたんですけど」

ペパロニ「ドゥーチェの?まぁ、ゲームの話とか、あとはさっきも言ったっスけどサッカーやったり。ドゥーチェあんまり外で遊ばないっスからね。勉強と戦車道ばっかっスよ」

沙織「へぇ~」

ペパロニ「あぁ、でも風呂上がりにタオル一枚で出てったら怒られたっス」

みほ「兄弟がいるとあるあるなのかな」

優花里「ペパロニ殿は時に気にしなさそうですからね」

ペパロニ「そうっスかねぇ。『恥じらいを持て!わたしの弟もいるんだぞ!』ってドゥーチェが気にしすぎだと」

みほ「恥じらいを」

優花里「持って」

沙織「ください!」

麻子「気にしなさすぎだ」

華「アンチョビさんの弟さんの反応も気になりますね」

沙織「うーん、結局よく分かんなかったなぁ」

優花里「途中で冷泉殿も言ってましたが、やってることは我々とあまり変わりないのかも知れませんね」

みほ「それじゃあ、女の子にモテれば男の子にもモテるのかな?」

麻子「人に好かれるという意味では間違ってはないと思う」

華「そうですねぇ。それだけ魅力的ってことですから」

沙織「なるほど!それもモテ道だね!」

みほ「戦車道でもそうだけど、チャンスをモノにできるかはそれまでの訓練で決まるって言うし、努力が大事なのかもね」

沙織「そうだね!頑張ろうっと!」


麻子「その後、沙織が本気を出して女の子にモテカワアピールをした結果、親衛隊を結成するまでに至り、その親衛隊のガードの硬さから男が近寄れず、ますます目指すモテとは遠ざかるのであった」

沙織「何その結末やだもー!」

END

終わりです。HTML出してきます。

なんであの世界男あんなにいないんだいくらなんでも少なすぎだろと常々疑問に思っていたのですが、内容の結論に至りました。考えればそーだよなー

普段男子ってナニやってんすかね?わたし、気になります!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年11月18日 (金) 04:49:08   ID: obaswnVj

もう少しボリュームがほしかったが悪くないんでなかろうか

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