高森藍子「まゆちゃんの様子が変?」橘ありす「はい……」 (19)

短め
オチなしヤマなし
若干のキャラ崩壊あり

ゆるふわ3人娘シリーズ4作目です
1作目
高森藍子「料理を教えて欲しい?」橘ありす「はい」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1477673863/)

前作
佐久間まゆ「新人アイドルさん?」高森藍子「はいっ♪」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1477918082/)

今回は3人娘以外に少しスポットを当ててみました、その分少し藍子達の出番が少なめですが……試作ということでお願いします。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1478011784

藍子「変ってどういう……?」

ありす「なんというか……まゆさんらしくないというか……」

藍子「らしくない……」

塩見周子「それはあたしも思った、なんか違和感あるんだよね」

藍子「周子ちゃんも?」

周子「いや、ついさっきのことなんだけどね……」

---------------------------------
事務所入り口

周子「ふんふんふふーん……」

佐久間まゆ「…………」

周子「おっ、まゆちゃんおはよー、中に入らず何やってんの?」

まゆ「……あら?周子さんいつからそこに?」

周子「いや今来たところだけど」

まゆ「そうですか」

周子「中に入らないの?」

まゆ「あ、そうですね……私何してたんでしょう」

周子「いやわかんないけど……」

周子「……ってなことがあってさ」

藍子「それは確かに……一人称も『まゆ』じゃなくて私になってますし……」


ガチャ


神谷奈緒「おはよーございまーす」

ありす「あ、奈緒さんおはようございます」

藍子「おはようございます奈緒ちゃん」

周子「おはよーさん」

奈緒「3人ともおはよう……というかありすがいるのにまゆがいないなんて珍しいな」

ありす「私がいるのにってなんですかそれ」

奈緒「いや、まゆとありすいつも一緒にいるからさ……」

周子「まぁ確かに」

奈緒「それでまゆは?」

藍子「それなんですけど……」

---------------------------------

藍子「……という感じで」

奈緒「…………」

ありす「奈緒さん?」

奈緒(もしかして……)

奈緒「今まゆはどこに?」

周子「さっき給湯室に行ったよ……ってよく考えたら給湯室に行ったっきり戻ってきてないね」

奈緒「ちょっと行ってくる」

ありす「あっ、奈緒さん!?」

給湯室

まゆ「………………」

奈緒「まゆ」

まゆ「あ、奈緒ちゃん、おはようございます」

奈緒「ちょっと悪いな」

まゆ「ひゃっ、な、なんですかいきなり」

奈緒「やっぱり……まゆ、今体調悪いだろ」

まゆ「……え?そんなことないですよぉ?」

奈緒「嘘つけ、そんなに熱が出てて悪くないわけないだろ」

まゆ「え?熱?まゆがですか?」

奈緒「……自分でわかってないのか?」

まゆ「はい……」

奈緒(まったく……他の奴が体調悪くなれば誰よりも早くわかるくせに……)

奈緒「とにかくそんなに高熱が出てるんだからここにいちゃダメだ、周子にでも送ってもらって寮に帰らないと」

まゆ「え?え?……でもこのあとレッスンが」

奈緒「そんなのあたしがなんとかしておいてやる、病人はさっさと帰る支度をしてろ」


------------------------------

奈緒「周子ちょっといいか?」

周子「おっけー聞こえてたよ任せて」

奈緒「あたしも準備してすぐ行くからさ、ひとまずまゆの送りを頼む」

周子「りょーかい」

ありす「あの、まゆさんは」

奈緒「高熱、本人は気がついてないみたいだけど……」

藍子「まゆちゃんすぐに無理しますから……」

奈緒「ありすはこのあとまゆと一緒にレッスンだったよな?トレーナーさんにまゆのこと伝えておいてくれるか?」

ありす「……わかりました」

奈緒「藍子はPさんに明日のまゆのスケジュールを聞いておいてくれ、もしかしたら明日もダメかもしれないから対応しておかないと」

藍子「わかりました、プロデューサーさんには話しておきますね」

周子(……そーいや奈緒ちゃんはまゆちゃんや藍子ちゃんより歳上だったね……いつもあたしや志希ちゃんフレちゃんにいじられてるから忘れがちだけど)

奈緒「どうした?周子」

周子「なんでもないよーん、とりあえずまゆちゃん連れてくね」

奈緒「ああ、頼むよ」

-----------------------------------

マスタートレーナー「佐久間が?」

ありす「はい、高熱が出てるみたいで奈緒さん、周子さんと一緒に寮へ戻りました」

マス「そうか……佐久間には体調管理も仕事だときっちり言ってやらないとな」

ありす「あっあのまゆさんは」

マス「が、こちらも仕事やレッスンを佐久間の状態を確認せず入れてしまったの事実だ、それはすまなかった」

ありす「…………」

マス「ひとまず橘はレッスンだ…………今日は上手くできれば早めに切り上げようと思う、気合を入れてやるように」

ありす「はいっ!」

------------------------------
女子寮

周子「いよっと」

五十嵐響子「あれ、周子さんもうお帰りですか……って、まゆちゃんどうしたんですか!?」

周子「体調悪かったみたいでね……さっきまでは平気そうだったんだけど帰り道の途中で倒れちゃって、おぶってきたってわけ」

響子「大変……!とりあえずまゆちゃんの部屋に連れて行って、それで……」

周子「一応奈緒ちゃんがいろいろ買ってきてるみたいだからさ、とりあえず今ここにいるおチビちゃん達にまゆちゃんの部屋に入らないよう言っておいてくれる?うつってもいけないからさ」

響子「わかりました!」

まゆ「うぅ……」

周子(よくもまぁこんな状態で……)

まゆの部屋

まゆ(まゆの部屋……?)

奈緒「ありがとな周子、助かったよ」

周子「いいってそんなん」

奈緒「とりあえず必要なものはざっと買ってきたつもり、いま響子にお粥作ってもらってる」

周子「ん、じゃあとりあえず着替えさせないとね、あの格好じゃ眠りにくでしょ」

奈緒「そうだな……でもまゆの寝間着ってどこにあるんだろう、勝手に探すのもな」

まゆ「……あのぉ……」

奈緒「まゆ、起きたか」

まゆ「すみません……迷惑かけたみたいで……」

奈緒「そんなの気にすんなって」

周子「そうそう」

まゆ「でも、まゆのせいで……お二人だけじゃなくてありすちゃんや藍子ちゃんにも……」

奈緒(体調悪い時ってネガティブ思考になるんだよな……)

奈緒「気にするなっていってもまゆは気にするよな……なら早く治してその分ありす達に優しくしてやれよ」

まゆ「……はい」

周子「まゆちゃん着替えどこにある?」

まゆ「あ、そこの3段目に……」スッ

奈緒「まゆは動かなくていい!」

周子「相変わらず可愛い服だねぇ寝間着までオシャレさんだ、奈緒ちゃんもどうよこういうの」

奈緒「あ、あたしはそういうの似合わないから!!」

------------------------------------
事務所

ありす「戻りました!」

藍子「ありすちゃん、おかえり」

ありす「藍子さん、まゆさんは……?」

藍子「今は寮で眠ってるって」

ありす「そうですか……」

藍子「まゆちゃん明日もレッスンだけみたいでお仕事は入ってないので大丈夫みたいですよ」

ありす「よかった……ひとまずお仕事には影響はないですね」

藍子「じゃあ行きましょうかありすちゃん」

ありす「え?」

藍子「ふふっ、ありすちゃんさっきからまゆちゃんのところに行きたいって顔してるよ」

ありす「うっ……///」

藍子「私は家に帰らなきゃいけないからあんまり遅くまでいられないけど……ね?」

ありす「はい、行きましょう」

---------------------------------
女子寮

白坂小梅「…………まゆさん……起きたみたい……」

佐々木千枝「え?なんでわかるの?」

小梅「あの子が……教えてくれた……よ?」

千枝「そうなんだ……千枝も話してみたいなぁ」

周子(自然に幽霊?を受け入れられるのか……子どもってすごい……)

響子「でも夜ご飯には少し早いですね……お昼の薬飲んでからまだ時間も経ってないですし」

ガチャ

ありす「ただいまです」

周子「おっ、ありすちゃんおかえり、早かったね。藍子ちゃんもいらっしゃい」

ありす「レッスンが少し早く終わったので……まゆさんは?」

奈緒「さっきまでは薬飲んで寝てたよ、いま起きたみたいだけど」

藍子「今?誰か部屋に行ってたんですか?」

奈緒「いや、あの子情報」

ありす「あぁ、あの子でしたか」

藍子(そんなにサラッと……)

ありす「じゃあ少しまゆさんに会ってきますね」

周子「あんまり無理させちゃだめだよー」

ありす「周子さんじゃあるまいしそんなことしません」

周子「こりゃ手厳しい」

トントン
ありす「まゆさん?入りますよ」

ガチャ

まゆ「ありすちゃん……今日はレッスンだったのにごめんなさいね」

ありす「そんなことはどうでもいいことです、……その、身体の方は大丈夫ですか?」

まゆ「えぇ……お昼頃よりかはだいぶ楽になりましたよぉ……まだ少しフラフラしますけど」

藍子(まゆちゃんがこういう言い方するってことはまだ相当辛いんですね……)

ありす「そうですか……夜ご飯の時間になったらまた来ますからそれまで休んでてください」

藍子「まゆちゃん、無理しちゃだめだよ?」

まゆ「はい……」

ありす「それじゃあまた後で」

------------------------------------

奈緒「藍子、ありす、まゆはどうだった?」

ありす「少しは良くなったみたいですがまだダメですね、明日も休むべきだと思います」

藍子「えぇ、まだ辛そうでしたから」

ありす「まゆさんはいっつも自分のことになると鈍感ですから、そのまゆさんが少しフラフラするって言うってことは相当フラフラなはずです」

藍子(ありすちゃん……まゆちゃんのことよくわかってるのね……)

奈緒「そっか……明日寮にいられる人いるか?」

響子「確か明日はちょうどみんなお仕事があった気がします……私は美優さんのお仕事についていくことになっているので……」

奈緒「そっか……ならあたしが明日の朝から寮にくるよ、まゆのことはあたしに任せてくれ」

周子「奈緒ちゃん大丈夫?千葉からだと遠いでしょ」

奈緒「事務所に来るのとそんなに変わんないよ、それにどうせ明日は家にいるつもりだったし」

藍子「そうですか……じゃあ奈緒ちゃんよろしくお願いしますね」

奈緒「ああ」

------------------------------------

2日後
事務所

まゆ「お騒がせしました……まゆ復活です」

ありす「おかえりなさいまゆさん」

藍子「おかえりなさいまゆちゃん」

奈緒「お、まゆ体調はもう大丈夫か?」

まゆ「はい、奈緒ちゃんには本当にお世話になって……ありがとうございました」

奈緒「い、いいよそういうのは、あたしがやりたいからやっただけだし」

まゆ「それでも、です。ありがとうございました」

奈緒「///なんか照れるな」

カシャ 

奈緒「……?」

周子「赤面奈緒ちゃんゲット~志希ちゃん達に送らなきゃ」

奈緒「やめろぉ!」

藍子「あはは……」

ありす「……なんだか今回のことで奈緒さんがすごくお姉さんに見えてたんですけど……そんなことないですね、これは」

まゆ「ふふっ」

藍子「今日からまたいつも通りっ、平和な日常が始まりますね♪」


おわり

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom