【ガルパン】みほ「私の夢?」 (11)
みぽりん誕生日おめでとう!
地の文が少しだけアリ。すごく短いです。
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沙織「みぽりん、誕生日おめでとう!」
華「これは私たちからプレゼントです。どうぞ」
みほ「わあ!ボコのぬいぐるみだあ!ありがとう!」
みほ「なんだか一年って早いなあ……」
沙織「だよね~。来年なんかもう3年生だよ?」
華「……お二人は進路とか決まってるんですか?」
みほ「ぜんぜん……」
沙織「私は決まってるよ、進路!永久就職!」
華「就職先に目処があるんですか?」
沙織「うっ……」
みほ「あはは。華さんは?進路決まってるの?」
華「私は……多分、家を継ぐと思います」
沙織「あー、そっか」
沙織「みぽりんは夢ってないの?」
みほ「夢かあ……。う~ん」
子供の頃の夢は戦車道のプロ選手だった。今でも憧れが無いと言えば嘘になる。
でも、どうしても、私がプロ選手に囲まれて一緒に戦車道をやっているイメージが湧かない。
みほ「ちょっと、思いつかないな」
沙織「ええ~?」
優花里「なんだか楽しそうなお話をしていますね!」
麻子「眠い……」
みほ「優花里さんに麻子さん!」
優花里「お誕生日おめでとうございます!これプレゼントです、どうぞ!」
麻子「私からも、ほら」
みほ「ありがとう!」
優花里「それで、先ほど夢がどうとか聞こえたのですが」
みほ「ああ、進路の話をちょっとね」
優花里「進路ですか」
沙織「麻子はもちろん大学進学でしょ?」
麻子「ああ、奨学金が出る大学にでもいくさ」
華「優花里さんは美容師になられるんですか?」
優花里「そうですねえ……。できれば戦車関係の仕事に就きたいとは思っていますが」
みほ「なんだか寂しいなあ」
みほ「そうやって、ちょっとずつみんなバラバラになって行くのかな……」
華「確かに、そういうこともあるかもしれませんね」
違う道を歩んで、新しい人間関係ができて、みんなの連絡先が埋もれていく。
そんな風に少しずつ疎遠になっていくのかもしれない。それで、少しずつ私の中からみんなとの思い出が流れていって、それから……。
そんなのは嫌だ。
みほ「……決めた」
沙織「?」
みほ「沙織さん。私の夢、見つけたよ」
沙織「教えてくれる?」
みほ「みんなともっともっと一緒に戦車道がしたい。ずーっと一緒に戦車道がしたい!」
華「ふふっ、それがみほさんの夢ですか?」
みほ「うん!」
みほ「麻子さんが奨学金を貰えるぐらい大会で勝って、沙織さんがお嫁さんになれるようにすっごく有名になって、優花里さんがプロになれるぐらい活躍して、華さんが華道できるぐらいに試合も早く終わらせるから!」
みほ「だから……」
内心、無理だと分かっている。戦車道はそんなに甘いものではないし、華道だって片手間で出来ることではない。
きっと、いつの日か私たちはバラバラになってしまうのだろう。
それでも……
沙織「いいよ」
みほ「え?」
沙織「みぽりんと戦車道をやり続けるの、私も夢だから」
優花里「私もです!西住殿が居なかったらとっくに廃校になって進路なんてグチャグチャです!私は西住殿と一緒に歩み続けますよ!」
華「はい。私も同じ気持ちです。……華道ができるぐらい試合を早く終わらせるというのはあまりにも無茶な話だと思いましたけど」フフッ
麻子「私なら、どこの大学でも奨学金ぐらい取れる」
沙織「素直じゃないなあ」
麻子「うるさい」
みほ「みんな……。ありがとう」
それでも、今はみんなと戦車道を
完
もっと明るい話の予定だったんですけど、没案を重ねる度に短く暗くなってしまいました。
誕生日なのにごめんなさい。
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