曜「あ、千歌ちゃんのグッズだ……」 (64)
※キャラ崩壊ssです。それでもOKな方はどうぞ。
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(沼津)
曜「いやー、今日の水泳大会久しぶりだったのに結構良かったなー!」
曜「Aqoursの練習もやってるし体力は落ちてないね……ってあれ、ここスクールアイドルショップだ」
曜「そういえばAqoursのグッズも近々作らせてくださいって言ってたの聞いたなー」
曜「ちょっと見に行こーっと」
(店内)
曜「おおーっ!」
曜「いろんなスクールアイドルのグッズが置いてるよ!」
曜「前まではあんまり興味なかったけど自分もやってみると気になっちゃうもんだよね」テヘヘ
曜「そうだ、Aqoursのコーナーは……あ、あった!」
曜「うわぁ、みんな可愛いなぁ。デフォルメされてるのとかいいねー」
曜「私のもあるや……なんかちょっと恥ずかしいな/////」
曜「えーと、後は……あ、千歌ちゃんのグッズだ……」
曜「千歌ちゃんのグッズだけでこんなにあるんだぁ!」キラキラ
曜(キーホルダーとかいつも身につけてたいなぁ)ハァァ
曜(こっちのクリアファイルとかも千歌ちゃんの全種類集めたい!)
曜「えーと所持金は……しまった、全然ないや……」
曜(くーっ、変な所で無駄遣いしなきゃ良かったー!渡辺曜、痛恨のミスであります!)
曜(悔しいけど、今日は諦めるしかないか……でも待っててね、明日必ず迎えに行くから!)ヨーソロー
???(……)
────────
(次の日)
曜「よし、お金もたくさん持ったし今日こそは千歌ちゃん(グッズ)を迎えに行くぞ!」
曜「千歌ちゃん(グッズ)の所まで全速前進ヨーソロー!」
(スクールアイドルショップ)
曜「確かこのエリアがAqoursだったはず」
曜「そしてこの辺に千歌ちゃんのゾーンが……あれ、売り切れ?」
曜「じゃあぬいぐるみの方は……ない?」
………………
曜「まさか千歌ちゃんのグッズが1個もないなんて……」
曜(千歌ちゃんは可愛いから売れてて当然だけどまさか全品売り切れとは……みんなのやつは少しはあるっていうのに)
曜(……仕方ない、来週別の店に行ってみよう)
────────
(次の週)
千歌「ねぇねぇ曜ちゃん、明日練習お休みだし沼津の方のスクールアイドルショップ行ってみない?」
曜「え?」ギクッ
千歌「ちょっと前にスクールアイドルグッズに力を入れてる会社の人からAqoursのグッズを作りたいって連絡が来たでしょ?」
千歌「だからちょっと見てみたいなーなんて」エヘヘ
曜「そ、そうなんだ……」
曜(まずい……千歌ちゃんの前で千歌ちゃんのグッズを買い漁ったりなんかしたら絶対引かれる……でも千歌ちゃんとお出かけもしたいし……)
千歌「お願い曜ちゃん、なんか梨子ちゃんは明日用事があるからって行けなくなっちゃってこのままだと千歌1人寂しく行くことになるの!」
曜「……分かった、一緒に行くよ!」
千歌「ホントに!?ありがとう、曜ちゃんは私の恩人だよぉ!」ギューッ
曜「あはは、大げさだよ千歌ちゃん……(そうだよね、グッズよりも本物の千歌ちゃんの方が大事だよね)」
千歌「よーし、明日は張り切って全部のスクールアイドルショップ回るぞー!」
曜「おー!」
────────
(次の日)
千歌「うわぁ……見て見て、曜ちゃん!スクールアイドルのグッズがこんなにあるよー!」
曜「もう、千歌ちゃん?今日はAqoursのグッズを見に来たんでしょ?」
千歌「あはは……そうだった……」
曜「Aqoursのコーナーはあっちだよ」
千歌「はーい、……なんか詳しいね曜ちゃん」
曜「(ギクッ)さ、さっきフロアの詳しい図を見てきたからね……」
千歌「ふーん……お、あった!Aqoursのグッズだ!」
千歌「曜ちゃんのぬいぐるみ可愛いなぁ」スリスリ
曜「本人が目の前にいるのにやめてよ、恥ずかしいよ……/////」
千歌「えへへ、ごめんねあんまり可愛いかったから……それにしても凄い数だね。作りもしっかりしてるし」
曜「そうだねー、これなんか大量生産してるだろうに一個一個しっかりした作りだよね」ヒョイ
千歌「ホントにねー……あれ、私のグッズがない……?」
曜「あれ、本当だ(まだ入荷されてない……?)」
千歌「もしかして私だけ入荷されなかったのかも……普通怪獣だし……」
曜「そ、そんなことないよ!きっと売り切れなんだよ!」
千歌「でもみんなのはあるよ?こんなに沢山作られてるタイプのぬいぐるみまで売り切れなんてあるのかな?」
曜「き、きっと千歌ちゃんの凄いファンがいるんだよ!さあ次の店に行ってみよ!」
千歌「うん……」
────────
(2店目)
曜「な、無い……」
千歌「やっぱり私なんて……」ジワッ
曜「つ、次!」
────────
(3店目)
曜(嘘……でしょ……?)
千歌「……」グスッ
曜「今日はもう、帰ろうか……?」
千歌「うん……」
────────
(渡辺家)
曜(おかしい、いくらなんでもどの店にも置いてないなんて……)
曜(あの後千歌ちゃんに内緒で店員をとっちめたら確かに千歌ちゃんのグッズは入荷したと言っていた)
曜(ということは千歌ちゃんのグッズは売り切れのせいで店内に無かったということになる)
曜(それでもありえるのか?)
曜(私が最初にショップへ行った時は恐らく入荷してすぐ)
曜(しかし次の日には無かった……)
曜(もしかして犯人はグッズの入荷日を事前に知っていた……?)
曜(だとしたら説明がつく)
曜(千歌ちゃんグッズの入荷日に前もってお金を貯めることができ、なおかつどこにそのグッズがあるかも知っている人物)
曜(それは担当会社の人もしくは)
────────
(部室)
曜「この中にいる人物だ……」
ルビィ「前行ったとこに花丸ちゃんのグッズがあって買っちゃった!」キャッキャッ
花丸「奇遇ズラ!マルもルビィちゃんのグッズ見つけて買ったんだよ!」キャッキャッ
曜(この2人は恐らく無いだろう……ルビまるという完全なカップリングはりんぱなに匹敵する公式カップリング……)
曜(この2人は無い)
曜(となると……)チラッ
善子「フフフ……このヨハネに魅せられてしまうのも仕方ないけれど、あまり見つめないでくれる?」ファサッ
曜(善子ちゃん……沼津に住んでるしAqoursに入るきっかけだって千歌ちゃんに落とされたことが原因だし……堕天使のくせに……)
曜(十分ありえるね)
善子「ほ、ホントに何なの?」オロオロ
曜(後は……)チラッ
鞠莉「Hey~果南!なんか疲れちゃったからハグして頂戴!」
果南「凄い元気に見えるけど……ハグするフリしてまた胸触らないでよ?」
鞠莉「問題ナッシーング!」モミッ
果南「あ、こら!」
曜(この2人もかなり強固なカップリング……ルビまるレベルに考えられないな)
曜(それと……)チラッ
ダイヤ「全く、鞠莉さん!あなたはいつもいつも……」
曜(ダイヤさんはAqours結成の時に千歌ちゃんと衝突したりして接点は結構ある人だし千歌ちゃんの魅力に落とされててもおかしくない……)
曜(ありえるね)
曜(でも、やっぱり一番怪しいのは……)チラッ
梨子「ねぇ千歌ちゃん、こんな感じの曲でどうかな?」
千歌「ふんふん……いいよこれ!今書いてる歌詞にすっごく合ってる!」
梨子「良かった~!一緒に考えた甲斐あったね」
曜(音ノ木坂からの刺客である桜内梨子……)
曜(あのレズが一番怪しい!真っ先に犯人にしてしまいたいくらいに)
曜(でも決定的な証拠がないから奴を犯人とすることができない……一体どうすれば……)
鞠莉「あ、そういえばダイヤ」
ダイヤ「何ですか?」
鞠莉「前のグッズ関係で報告に来た人がいたでしょ?その人がAqoursグッズの売り上げがいいから再入荷と新しい商品を出したいって言ってるんだけど」
ダイヤ「Aqoursの名前が知られるのは良いことですね……いいんじゃありませんか?それにその会社のスポンサーは貴方のとこでしょうに」
鞠莉「一応の確認よ☆なんたってお硬いダイヤに言わずに勝手やったら後で何されるかわからないし」
ダイヤ「それは貴方の日頃の行いが悪いのではないですか!」
曜(これだ!)
曜(次の入荷日にも犯人は動くはず)
曜(その現場を捉えることが出来ればそいつを捕らえれる!)
曜「ふふ、入荷日が楽しみだな……」ゴゴゴ
善子「曜さんからこのヨハネに匹敵するオーラが出ているわ……」ゴクリ
────────
(入荷日)
曜(よし、まだ開店してないな)
曜(この日のためにお金もさらに貯めたし早起きしてお店が開く前にも来た)
曜(私の予想では犯人は沼津一大きいこのスクールアイドルショップに来るはず)
曜(絶対に捕まえてやる……千歌ちゃんを独り占めなんてさせないんだから!)
店員「開店でーす」ガラガラ
曜「来たッ!」
曜「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」ダダダダダダ
曜(誰よりも速く着いてみせる!)
(Aqoursコーナー)
曜「よし、まだあるね……」ゼーハー
曜「犯人は……来てないのかな?」
曜「アテが外れちゃったかな……?まあいいか、とりあえず千歌ちゃんのグッズをっと……」
???「……ッ!」ババババババ
曜「なっ!?」
曜(なんだあの人、同じグッズばっかり……まさか!)
カゴの中「千歌グッズどっさり」
曜(あいつが犯人!……許せない、私の千歌ちゃんを!)
曜「ちょっと!」バッ
???「!?」
曜「やっぱりそうだったんだね────梨子ちゃん」
(???改め)梨子「曜ちゃん……?」
曜「ずっと探してたんだよ、誰が千歌ちゃんのグッズを買い荒らしてたのかを」
梨子「そう……バレちゃったね」
曜「何でそんなことしてたの?」
梨子「だって……千歌ちゃんのグッズよ!?」
梨子「千歌ちゃんのグッズは肌身離さず身につけたい、どこにいても感じていたい、それは当然でしょ!?」
曜「そうだね……分かるよ、その気持ちは」
梨子「なら!」
曜「でもね、梨子ちゃん。千歌ちゃんは悲しんでたよ?何で私グッズだけ無いの?って」
梨子「ッ」
曜「梨子ちゃんの行動は確かに理解できる。でも、それは千歌ちゃんを悲しませることになったってことを覚えておいて欲しい」
梨子「私は一体、何を……」ドサッ
曜「いいんだよ、梨子ちゃん。間違えたのならやり直せばいい、1からじゃなくて0から」
梨子「曜ちゃん……ウワァァァァァァン!」
曜「ヨシヨシ……」
────────
曜「さて、じゃあ梨子ちゃんがこの辺のスクールアイドルショップにある全部の千歌ちゃんグッズを買い占めてたんだね?」
梨子「え、私そこまではしてないよ?」
曜「え?そんなわけ……」
梨子「曜ちゃんも私と同じくらい買い漁ってたんじゃないの?」
曜「わ、私は全然買えなかったよ……?」
梨子「だって他2件あるスクールアイドルショップのグッズは私も全然買えなかったんだよ?」
梨子「そもそもそこまで買えるお金なんてないし」
曜「そんな……ってことは犯人はもう一人いる……?」
梨子「私もおかしいと思ってたのよ……私と同じくらいの千歌キチは曜ちゃんくらいだと思ってたからてっきり……」
曜「梨子ちゃん、今日まだ時間ある?」
梨子「え、ええ……まだ朝だし」
曜「一緒に犯人を捕まえよう!千歌ちゃんのためにも!」
梨子「そうね……千歌ちゃんのためにも!」
曜「よーし、全速前進ヨーソロー!」
梨子「ヨーソロー!」
────────
(2店目)
曜「遅かったか……」
梨子「既に無くなってるわね、千歌ちゃんのだけ綺麗に」
曜「まだだ……」
梨子「曜ちゃん?」
曜「私は諦めたくない!千歌ちゃんのあんな顔をもう2度と見たくないんだよ!」
梨子「曜ちゃん……」
曜「もう遅いかもしれない、けど私は犯人を捕まえるまで諦めないよ」
梨子「私も付いてくわ、大事な親友を2人も泣かせたくなんてないものね」クスッ
曜「梨子ちゃん……!」
梨子「でも千歌ちゃんの泣き顔って結構そそるのよね……」
曜「梨子ちゃん……?」
────────
(3店目)
曜「ここがラストだよ……」
梨子「Aqoursコーナーは確か……あれ、誰か人が」
善子「ホントだ!そしてカゴの中は……」
カゴの中「千歌グッズどっさり」
曜「犯人逮捕ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
梨子「大人しくお縄にかかりなさぁぁぁぁぁぁぁい!!」
ダイヤ「ひっ!?」ビクッ
梨子「ダイヤさん!?」
曜「ダイヤさん……貴方だったんだね」
ダイヤ「え、あの、これは……」アセアセ
ようりこ「正直に話して貰えますか?」ズイッ
ダイヤ「ハ、ハイ……」ショボン
────────
ダイヤ「最初はルビィのグッズを集めてたのですわ……」
ダイヤ「でもある日突然千歌さんのグッズが目に映ったのです」
………………
ダイヤ「ウフフ、ルビィのグッズがこんなに……」
ダイヤ「あぁ、幸せですわー?」
ダイヤ「……あら、これは千歌さんの」
ダイヤ(最初は反発してきてあまり良い印象ではありませんでしたが)
ダイヤ(ルビィと同じく妹ということもあり、なんだか最近可愛らしく感じるんですのよねぇ……)
ダイヤ「ハァ……千歌さん、千歌さん……」ガコッガコッ
………………
梨子「……で、気づいたら千歌ちゃんのグッズを集めてたと」
ダイヤ「ほんの、ほんの出来心だったんですっ……」
梨子「貴方の軽率な行いがどれほど千歌ちゃんを悲しませたと思ってるんですか!」カッ
曜「いやそれは梨子ちゃんも同じだから」
ダイヤ「本当に反省してますわ……」
曜「まあ、次から気をつけてくれればいいし、一件落着だね!」
曜(私もたくさん千歌ちゃんグッズ買えたしね♪)
………………
ダイヤ「成程、梨子さんが私と同じようなことを」
梨子「はい、恥ずかしながら……」
ダイヤ「確かに、千歌さんは魅力的ですものね」
ダイヤ「だからと言って梨子さん、わたくしの倍の量は流石に買いすぎではありませんか?」クスクス
梨子「え、私ダイヤさんほどは買ってませんよ?まして倍なんて……」
ダイヤ「え?……しかし事前に知らされた入荷量を考えるとわたくしの倍は買ってないと売り切れにはならないはずでは……」
ダイりこ「ということは、」
曜「事件は、終わってない────?」
???「曜もまだまだね☆」
────────
(小原邸)
鞠莉「たっだいまー!」バーン
果南「おかえり」
鞠莉「たくさん持ってきたわよ、千歌っちのグッズ☆」
果南「今日もありがとね、鞠莉」ナデナデ
鞠莉「/////……ナデナデも嬉しいけどハグして欲しいなって/////」
果南「いいよ、はい」ギューッ
鞠莉「/////」
果南(ごめんね、曜。千歌は独り占めしちゃいたいくらい可愛いから仕方ないよね?)
鞠莉「あのね、果南」
果南「どうしたの?」
鞠莉「どうして千歌っちのグッズばっかり集めるのかなーって……私のは集めないのに」ショボン
果南「何言ってるの。私にはグッズじゃなくてこんなに素晴らしい本物の鞠莉がいるじゃん」
果南「だから鞠莉のグッズなんてなくても本物の鞠莉がここにいてくれるだけで私は十分幸せなんだよ」
鞠莉「果南……/////」ギュッ
果南「大好きだよ、鞠莉」
果南(だから私のために、これからも千歌のグッズを集めてね♪)ニコッ
おわり
これにて終わりです。
千歌ちゃんのグッズが出たらどうなるのかなぁという妄想でした。
ルビィ「善子ちゃんってさ」というよしルビのシリーズも書いているのでよろしければそちらも見ていただければ嬉しいです。
それでは見て下さった方、ありがとうございました。
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