希「いや言ってる場合かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああッッ！！」

希「何これ！？へ！？何！？な、なななな何でウチの股に玉が付いてるん！？」

希「嘘でしょ！？何これどうすんの！？」

希「……そうだ鏡鏡」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ


希「…………スリムになってる……」

希「……なんやのこれ、学園ハンサムか」

希「待って待って落ち着け希、昨日は確か帰ってきてご飯食べてお風呂入ってテレビ見て寝て……」ﾑﾑﾑ

希「普通やん」

希「……って、声も低くない！？えぇー何このイケメン……」

希「だから言うてる場合ちゃうわ」

希「……夢……だよね」

希「だってこんな糞みたいなSS展開あるわけないやん……」

希「…………」ﾁﾗｯ

ちんすこう「まいどー」ﾎﾞﾛｰﾝ

希「っ//////」ｶﾞﾊﾞｯ

希「ゆゆゆ夢夢だゆめめめめめめ！！
そうだ絶対夢だそうだよそうなんだよ！」

希「よし寝よう」ﾄｺﾄｺ

ガバッ！

希「夢の彼方へさぁ行くぞぉー！」ｽﾔｧ…


ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ♪

希「…………」

希「ゆ、夢の彼方へさぁ行────」


ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ♪



絵里「……あれ、まだ寝てるのかしら…」

ｶﾞﾁｬｯ!

絵里「あ、のぞ────」

希「ウチテレビ無いからな！」

絵里「………………なにが？」

希「……え、あっ……えりち」

絵里「どうしたのよ汗びっしょりじゃない」

希「…………」

絵里「……希？」

希(夢にしてはリアル過ぎじゃね？というかウチの記憶とか意識がはっきりし過ぎてるわ……)

絵里「ちょっとどうしたのよ希」

希(まさかオカルト紛いな事やってたから遂に悟り開けちゃったとか？んなわけないだろいい加減にしろ！)

絵里「……あれ、何か希……痩せた？」

希「っ！？！？」ﾋﾞｸｩ

絵里「…………うん、何かすっとしてるわよ」

希「そ、そんな事あるわけないでおまんがな！」

絵里「本当大丈夫？」

希「大丈夫大丈夫！ベリーベリーいい気分！
ヤーヤー朝から全開！アハン？」

絵里「…………っと」ｵﾛｵﾛ

希(アカン！えりちに男になったなんて言えない！というかこれ本当に夢じゃないの！？悪夢じゃないの！？歩数間違ってダークライGET出来なかったからその復讐ですか！？おのれダークライ！)

絵里「……と、とりあえず、学校行きましょ？」

希「……へ？学校……？」

絵里「？　うん、昨日一緒に行こうって言ったじゃない」

希(せやった……すっかり忘れてた……だから家に来たんか…やべぇどうしよう)

絵里「具合悪そうなら休む？先生には私から言っておくけど」

希「…………いや、行く…」

絵里「そう？大丈夫？」

希「う、うん…ちょっと待ってて、着替えてくるから」ﾊﾞﾀﾝ


希「…………」

希「バレるよなぁ…」

希「まずコイツ付いてたらスカート穿けないし……」

希「……見事に胸が胸筋に変わってる……」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

希「ラグビー部かな？」

希「…………はぁ…ブラいいや、つけたら変態やし」ｺﾞｿｺﾞｿ

希「なんでこんな事になったんや……」ｸﾞｽｯ

＼希～まだ～？／

希「うるっさいわボケェ！」


＼うるっさいわボケェ！／

絵里「っ！？」ﾋﾞｸｯ

絵里「…………」ｼｭﾝ

希「…………」

希「うん、完全に変態の出来上がりや」

希「何でこんなガタイええの？何でこんな大塚明夫さんみたいにええ声なの？そんで何で筋肉ムキムキやの？そんでそんで何で身長はそのままやの？アンバランス過ぎるやろ、佐々木健介か」

希「…………はぁ、夢だと信じたい……」

希「……学校行くか」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ


ｶﾞﾁｬｯ

絵里「あっ」

希「ん、待たせたな(ｲｹﾎﾞ」

絵里「えっと…うるさくてごめんね希…？」

希「あ、いや……ウチこそごめん言い過ぎたわ」

絵里「そう……」

希「いこか」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

絵里「うん……」

のぞえり「…………」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

絵里「……ね、ねぇ希、昨日のテレビ観た？」

希「んー」

絵里「あの衝撃映像怖かったわぁ……亜里沙と布団に潜りながら観てたわ」

希「ふーん」

絵里「海外の衝撃映像って何であんなに無茶ばかりするのかしら……若気の至りってやつかしら」

希「せやな」

絵里「それからそれから───」

希(えりち全然気付けへんのか。いや、それとも気付いててあえて触れてこないのか、どっちなんや)

絵里「……ちょっと聞いてる？」

希「んー」

絵里「希今日本当に変よ？苛々してる？あ、……もしかしてあの日だった…？」

希(あ、コイツ気付いてないわ)

女生徒「うわぁあのカップル素敵～！」ﾋｿﾋｿ

希「ん？」

女生徒「男の方筋肉ムキムキ～」ﾋｿﾋｿ

女生徒「かっこいい～」ﾋｿﾋｿ

希(……凄い見られてる…////)

絵里「…………フフフッ
かっこいいだって！」

希「え？え、えりち……まさか気付いて───」

絵里「まだ私もかっこいいって言われるのねぇ…可愛いの方が女の子としては嬉しいんだけど」

希(ませんでしたー）


音ノ木

希(うわ～めっちゃ見られてる……)

ｼﾞﾛｼﾞﾛ……ﾋｿﾋｿ……

希(アカン帰りたい)

絵里「……何か今日はやたら見られてるわね…」

希「えりちのモテ期なんやない？(適当)」

絵里「え～またまたぁ～希ったら～！」ﾍﾞｼﾝｯ

希「いてっ」

絵里「……ん？何か希固くない？」ﾋﾘﾋﾘ

希「肩凝ってんねん」

絵里「そう」ﾋﾘﾋﾘ

凛「えーりちゃんにのっぞーみちゃーん！」ﾋﾟｮｰﾝ

絵里「うわぁ！？ちょ、凛！？」

凛「おはようにゃ！」ｽﾘｽﾘ

絵里「もう朝から元気ね凛は」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

凛「希ちゃんもおっは……よ……う？」ｽﾘｽﾘｽ…

希「おはよう凛ちゃん(ﾊﾆｶﾐ」

凛「……えっと、どちら様でしょうか…？」ｵﾄﾞｵﾄﾞ

希「何言うてんの凛ちゃん、希やで」

凛「……？？？？？」

絵里「……？　どうしたの凛？借りてきた猫みたいにオドオドして」

凛「い、いや……なんでもない…にゃ……」ｱﾄｽﾞｻﾘｰ

絵里「？　変な凛ね」

希「せやね」

希(…………アカン、何度見つめ直してもこれ現実やわ)

絵里「希、早く教室行きましょう」

希「うん」

希「…………ま、何とかなるやろ(笑)」


先生「では出席をとる、会田」

会田「はい」

先生「絢瀬」

絵里「はい」

先生「上野」

上野「はい」


希(めっちゃ見られてて草
クラスの皆舐め回すようにウチ見てるわ
視線が集まりすぎて穴開きそうやわ)


先生「東條」

希「はい」

先生「戸ま……ちょっと待て、お前は誰だ」

希「…………」

ざわざわ……がやがや……

先生「誰だお前は」

希「……あ、ウチの事？」

先生「ここは女子校だぞ！」

希「？？？」

先生「けっ警察呼ぶぞ！」

希「……あーごめんなさいちょっとライザップで痩せましてね」

先生「いや痩せる以前に性別変わってるだろ！」

絵里「せっ先生！さっきから何を仰っているんですか？のぞ……東條さんに何か？」

先生「いやあれは東條じゃないだろどう見ても…」

絵里「……すみません、意味が分かりません」

先生「うん、私もだ」

希「ウチもや」

保健室

希(何やかんやで避難してきた)

絵里「全く……今日は皆変よ」

希「せやな」

絵里「まず女の子に男っていうなんて最低よ！希はただ日々のレッスンで筋肉がついただけなのに！」ﾌﾝｽ

希「いやこれはダンスレッスンどうこうでなるもんちゃうやろ、それも一晩で」

絵里「とにかく、今日はもう休んで帰りましょう？」

希「……うん、そうやね」

絵里(……やっぱり、今日の希何か可笑しい……目が笑ってない……)

希(高須クリニック行ったらどのくらいの手術費になるんやろ……)ﾊｧ……

絵里「！！！」ﾋﾟｺｰﾝ

絵里に電流走る……！！
圧倒的……！圧倒的……女の勘……！！


絵里「希ッ！！」ｶﾞﾊﾞｯ!

希「うぉっ」

絵里「あなたもしかして……男…？」

希「」

絵里(っ！！この反応……やっぱりだわ！
希はやっぱり……！)

希(やっとバレたん…？遅すぎやろ……うわぁでもどうしようえりちに幻滅されるぅ……
ウチが……)


希(男になった事が！)

絵里(男が出来た事が！)


絵里「やっぱりそうなのね希…」

希「…………ごめんな？黙ってて」

絵里「水臭いじゃない希、私なら相談してあげたのに」
↑希に男がデキたと錯覚

希「こっ……こんなんえりちに言えるわけないやろ！！」
↑自分が男になった事がバレたと錯覚


絵里「でも親友じゃない私達！」

希「親友にも言える事と言えない事くらいあるわ！」

絵里「そんな……それはそうだけど……でも私は希為になりたい！あなたが辛い顔でいると私も辛いのよ！」

希「っ！えりち……」

絵里「乙女だもん…一人で解決出来ない悩みは二人で、ね？」ｳｨﾝｸ

希「っ！/////」ﾄｩﾝｸ

ちんすこう「お」

希「えりち……ん、ん？」

絵里「……希？どうしたの？」

希「…………いや、何か股間が…」

絵里「え？何？」ﾑﾆｯ

希「ちょっ！近い近い！むむむ胸ぇ！」

ちんすこう「おおおお」ﾑｸﾑｸ

希(アカンなんやこれぇ！？アレが膨らんでる！？ばっ…爆発するんか！？)

絵里「ど、どうしたのよ希…やっぱり具合悪いんじゃ……」

希(アカンアカンアカンアカン！！
ちょおこれどうやったら収まるんや！保険の授業なんか役に立たへんわ！アカンどうなるの！！)

絵里「希！？大丈夫希！？」


ぎゅっ


絵里「え、の…希……？」

希「えりちぃ……たすけてぇ…っ」

絵里「」ﾊﾅﾁﾞﾀﾞﾊﾞｰ


希(ってウチは何えりちに助け求めてんねん！それってつまりえりちと……ヤ、ヤヤヤヤる言う事だぞ！！親友と出会って二時間で合体か！
そんなん無理やわ！第一恥ずかしいわ！)

絵里「」

希(あうう～……でも辛い…苦しい……うわぁ、えりちがすっごい色っぽく見える……)

希「ハァ……ハァ……////」

絵里(希……凄く辛そう…
よっぽど溜め込んでたのね……そんなに恋に悩まされてたなんて、親友として放ってはおけない！)ﾌｷﾌｷ

希(ハァ…ハァ……も……アカン……)

絵里「希、私が希の溜まってるのをスッキリさけてあげる！」

希「」

絵里(恋の病……辛いでしょうね、私が希の力にならなくちゃ)

希(こっ！こここここここいつは何を大声で言ってるの！？！？ここ日本だぞ！？いやまず校内！！保健室！！バッカじゃないの！？)

絵里「さぁ希！」ｽﾞｲｯ

希「ばっ馬鹿馬鹿ぁ！そんなえりちと出来るわけないやろ！」

絵里「私は別にいいわよ？」

希「いやいやいや！えぇーっ！？そんな軽ーい感じでぇ！？」

絵里(フフン、いつもは希に支えられっぱなしだからね、今日は私がお姉さんよ！)ﾌﾝｽ

希(えりち当然のように言ったな！ま、まさか経験あるんか！？ビッチやったんか！？なぁ！？」

希「でっ……でも…ぅ、えりちはその……経験……あるん……？」

絵里(経験？恋愛相談の経験なら前にも受けたわね)

絵里「あるわよ」

希「(苦笑)」

希「待って待って……え、マジ？」

絵里「えぇ、海未とね」

希「………………ん？」

絵里「だから海未とよ」

希「…………ごめん聞こえなかったもっかい」

絵里「海未とよ」

希「ごめん聞こえなかったもっかい」

絵里「海未と」

希「……え？海未ちゃんと二人で？」

絵里「えぇ」



希「………………えっ海未ちゃんもなん？」

絵里「そうみたい、弓道部の後輩からラブレター貰ったらしくて、それで……」

希「いや経緯が分からん。何で後輩からラブレター貰ってえりちとヤるんや」

絵里「だって海未にお願いされたんだもん」

希「ビッチか！！」

絵里「なんでっ！？」

希(…………えぇ嘘やろ？
海未ちゃんも男だったん？いやまぁ高校二年で女の子にしては筋肉あるしやたら恥ずかしがるし胸無いし……不自然ではない……か)

絵里「……？」ｷｮﾄﾝ

希(あー……アカン……頭ボーッとして上手く思考が回らん……このちんすこうのせいか…)ｷﾞﾝｷﾞﾝ

絵里「ねぇ希」

希「へぇ？」

絵里「……私とじゃ…嫌？」上目使い


のんたん理性「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ！！！」

希(ヤバい！理性がぶっ飛ぶ！！
アカンときめく！！えりちヤバい！！むちゃくちゃにしたい！！)ﾊｧﾊｧ

希「うぎぎ…っその……っし、質問は卑怯やろ……ぉ……っ！」

絵里「？」

希「アカン……アカンよ……ウチらシーンやし、一線越えたらアカン……」

希(そう！一線を越えてしまったらもうウチらは元の関係に戻れんくなる。そうなってしまうとμ'sは崩壊しかねる！だから男と女が淫らにそんな……っくぅ！！」ｷﾞｷﾞｷﾞ

絵里(……もしかして名前を出しづらい殿方なのかしら…うぅむ、気になる……じゃなくて、やっぱり何としてでも力になりたくなったわ！)


絵里「希」ｷﾞｭｯ

希「ぅあっ！？や、やめてえりち……はな、離れて……////」

絵里「私達、女の子同士でしょ？」


絵里「女の子同士でしょ？」


「女の子同士でしょ？」


女　の　子　同　士

希(そうやったな……

ウチの股に●●コが生えてたとしても、ウチは女の子やったな

男女の性行為は淫らやし法律にも引っ掛かる

でも────


──────レズなら




希「……えりち」

絵里「なあに？」

希「その……えりちと…したい…////」

絵里「希……フフフッ
ええ、いいわよ」

希(やっと……やっと素直になれた……)


希(ウチの本当の素直な気持ち……)


希「えりち、ウチの事好き？」

絵里「えっ？え、えぇ大好きよ」

希「ウチも……ウチもえりちの事大好きや」ｼｭﾙﾙｯ

絵里「……えっと」

希「あ、その……ゴ、ゴム…とか持ってるん？」

絵里「は？」

希「生でヤるわけにもいかんやろ？」ﾇｷﾞﾇｷﾞ

絵里「ちょ、ちょっと希さん？何故急に脱ぎはじめて……？」

希「……んもう！恥ずかしいからえりちも脱いでよ////」

絵里「…………ちょっと待って、あなた何その筋肉」

希「えりちっ」