THE 3名 μ'sのμ (64)
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「パイオニア」
凛「凛はね~…豚骨にしよう」
穂乃果「ついにラーメンセットすら言わなくなったね」
希「まあ、ここで豚骨って言ったらラーメンセットしかないからね」
穂乃果「もう、ラーメン屋行けばいいのに」
凛「そしたらここのお店が潰れちゃうにゃ」
穂乃果「別に凛ちゃんは大して貢献してないからね」
希「まあまあ、でも凛ちゃんは本当にラーメンが好きやね?」
凛「うん。いつかCM来ないかな?」
穂乃果「…何の?」
凛「ラーメンの」
希「随分とざっくりやね」
凛「早くラーメン来ないかな~」
希「所で凛ちゃん?ラーメンと言えば中華料理やけど日本で初めてラーメンを食べた人は誰だかしっとる?」
凛「う~ん…誰?」
希「ヒントは江戸時代の人」
凛「ペリー」
穂乃果「江戸時代でまずペリーが出てくるんだ」
希「日本人ですらないし」
凛「徳川の人?」
穂乃果「普通先にそっちが出てくるよね」
希「そうやね。時代劇で有名な人だよ?」
凛「乱暴者の人?」
希「…暴れん坊将軍の事を言っとる?」
凛「あ、それ」
穂乃果「希ちゃん…よくわかったね」
希「そっちやなくて…この紋所が目に入らぬか~」
凛「あ、水戸黄門にゃ」
希「正解」
凛「へ~そうなんだ」
穂乃果「穂乃果は助さん格さんを東幹久と的場浩司がやったのはどうかと思ったな~。あの二人が揃うとダウンタウンDXかなと思っちゃうもんね」
凛「凛は好きだったけどな」
希「ま、黄門様が日本で初めてラーメンを食べたんよ」
凛「え?でも、水戸黄門って実在したの?」
希「…したよ?」
穂乃果「穂乃果は架空の人物かと思ってた」
凛「凛も」
希「暴れん坊将軍も遠山の金さんも実在してるからね?」
穂乃果「へ~、あれってノンフィクションなんだ」
希「いや、ノンフィクションかどうかはわからないけどね」
凛「それにしても黄門様はエチオピアだったんだね」
穂乃果「エチオピア?」
希「日本人やよ?」
凛「?」
希「いや、この人何を言ってるの?みたいな顔してるけどこっちの台詞やからね?」
凛「希ちゃんに言いたい事が伝わらないよ、穂乃果ちゃん」
穂乃果「穂乃果にも伝わってないから」
希「まあ、パイオニアって言いたいんやと思うけど」
穂乃果「…ああ」
凛「それにゃあ」
希「エチオピアと間違えるなんて前代未聞やよ?」
凛「あ、じゃあ凛はパイオニアとエチオピアを間違えるパイオニアだね」
希「凛ちゃん、何を言ってるん?」
穂乃果(…パイオニアって何?)
「文学」
穂乃果「わぁ、このハンバーグが凄く美味しい」
凛「え、どれどれ」
穂乃果「あ、勝手に」
凛「美味しいにゃ~」
穂乃果「じゃあ、凛ちゃんのチャーシュー頂戴?」
凛「だめ。釣り合わないにゃ」
穂乃果「え?ハンバーグとトッピングなのに?」
凛「前にも言ったけどだめ」
穂乃果「凄く腑に落ちないんだけど」
希「…」ペラ
穂乃果「希ちゃん?また、本読んでるの?」
希「え?何?」
穂乃果「友達と来てるのにまた本読んでるの?」
希「ああ、ごめん。面白いからつい」
穂乃果「ふ~ん」
希「いやあ、穂乃果ちゃんも文学に少しは嗜んだら?」
穂乃果「…穂乃果はいいよ」
凛「ねえ?文学ってなんなの?」
希「え?」
凛「何をもって文学って言うの?」
希「それは…」
凛「芥川賞取ったら文学?」
希「まあ、芥川賞は純文学作品が選考基準だって言うし」
凛「希ちゃんは本当にわかってるの?」
希「いやあ、それは」
凛「雰囲気で読んでるだけ?」
希「そう言うわけじゃないよ?」
凛「友達の前で文学語っちゃう私かっけぇって感じ?」
希「いやね?」
凛「海未ちゃんみたいだよ?」
希「海未ちゃんにたいしてそう言うイメージ持ってたん?」
凛「そもそも、凛はね純文学どうとかはね読む側のエゴだと思うにゃ。そもそも、文学自体がエゴだと思うにゃ」
希「…うん?」
凛「だから…ね?」
希「…え?」
凛「もう、読むのは家でにしたら?」
希「う、うん」
穂乃果「凄い。凛ちゃんが勝った」
「パイオニア2」
店員「エビフライ定食のお客様」
穂乃果「あ、はい」
店員「以上でお揃いでしょうか」
穂乃果「はい」
凛「ラーメン美味しいにゃ」
希「良かったやん」
穂乃果「さて、穂乃果はエビフライにタルタルソースをたっぷりかけて」
希「でた、タルタルソース最強説」
凛「海老を初めて食べた人って凄いよね」
穂乃果「え?なんで?」
凛「だって、海老って良く見たら虫みたいだよ?」
穂乃果「…ちょっと」
希「確かにセミみたいやね」
穂乃果「…ねえ」
凛「凛だったら食べれると知らずに初めて海老を見たら絶対に食べようと思わないにゃ」
希「うん、確かに。マヨネーズがあっても嫌やね」
穂乃果「これから、食べる人の前で話す事じゃないよね?」
凛「本当に海老を初めて食べた人は凄いにゃ」
希「うん。尊敬しちゃうね」
穂乃果「…もう、穂乃果は海老を食べる気しないんだけど」
凛「え?本当に?じゃあ、頂き」パクっ
希「ウチも」パクっ
穂乃果「ああっ!?」
「アイドル講座」
にこ「いい?今日も凛にアイドルについて叩き込むわよ」
凛「ええ~、次は穂乃果ちゃんじゃなかったの?」
にこ「凛も終わってないのよ」
花陽「前回はアイドルの歴史を勉強したけど今日はアイドルソングについて勉強していこう?」
凛「これってやる必要あるの?」
にこ「当たり前でしょ?」
花陽「No.1を目指すにはまずアイドルを知らなきゃ」
にこ「花陽の言うとおり」
凛「だから、他の人にしてよ」
花陽「凛ちゃんはアイドルソングって言うとどんなのをイメージする?」
凛「リリホワの曲は昔のアイドルの王道って感じがするにゃ」
にこ「確かに昭和のイメージよね」
花陽「たしかに、80年代って感じがするもんね」
凛「あれは海未ちゃんの趣味だよ」
にこ「やっぱり、80年代アイドルソングを語る上でいや、アイドルを語る上で欠かせないのが松田聖子、中森明菜、小泉今日子ね」
花陽「松田聖子の代表曲と言えば赤いスイトピーとか風立ちぬとか」
にこ「青い珊瑚礁とか夏の扉とか渚のバルコニーとか数えたらヒット曲はきりがないわね」
凛「凛でも全部知ってるよ」
にこ「やっぱり恋愛の曲が多いわね」
花陽「松田聖子の曲は作詞が松本隆が多いんだよね」
凛「B'zの人?」
にこ「それは松本孝弘よ。作詞家よ。で、作曲は財津和夫とか松任谷由実なんかも担当してるのよね」
花陽「凄いなぁ」
花陽「そして、その人気を二分したのが中森明菜だよ」
にこ「王道のアイドルソングを歌う松田聖子と比べると中森明菜は大人っぽいクールなイメージの歌が多いわね」
花陽「DESIRE -情熱-とか少女Aとかね」
凛「へえ、あっ、ラーメン来たにゃ」
にこ「クールなイメージはBiBiと一緒ね」
凛「え?BiBiってお笑いグループじゃないの?」
にこ「違うわよ。それはリリホワでしょ?」
凛「リリホワはネバネバなんて言わないにゃ」
花陽「どっちも最高のユニットだよぉ」
凛「うん。そうだね」
にこ「…そして明菜、聖子と来たら独特の存在感を発揮していた小泉今日子ね」
花陽「キョンキョンの代表曲はいっぱいあるけどななんてったってアイドルはまさにアイドルの為に作られた曲だよね?」
にこ「タイトルから見ても分かるものね」
花陽「学園天国とかも本当にアイドルっぽいよね。渚のはいから人魚とかヤマトナデシコ七変化とかも」
にこ「でも、木枯らしに抱かれてとかも名曲よ」
花陽「そうだよね」
にこ「どう、凛?少しはわかった?」
凛「アイドル講座って言ってもただ曲名を言ってるだけでなんにもわからなかったにゃ」
花陽「…確かに」
にこ「あ、安心しなさい。今日はもう時間だからここで終わるけどまだまだつづくからね?」
花陽「そうだよ。今日は3人分しかしてないからね」
凛「えー」
「連絡待ち」
穂乃果「さてと、穂乃果はハンバーグを…いっただきまーす」
凛「…まだかなぁ」
希「凛ちゃんはさっきから何を待ってるの?」
凛「電話だよ」
穂乃果「…誰から?」
凛「う~ん。たぶん偉い人かな?」
希「なんで凛ちゃんに偉い人から電話が来るの?」
凛「今日ってノーベル賞の発表でしょ?」
希「…もしかして、受賞の連絡を待ってるの?」
穂乃果「まさか」
凛「文学賞とか科学賞とかは無理でも平和賞はとれるかなって」
希「ノミネートされたん」
凛「コーディネートはしてもらったよ。絵里ちゃんに受賞された時に来ていく服を」
穂乃果「凛ちゃん、意味わかんないよ?」
希「野球のドラフトの時も連絡待ってたもんね」
穂乃果「もしもの話だけど…100%無いけどさ、ドラフトで指名されてたらどうしてたの?」
凛「断るよ」
希「え?待ってるのに?」
凛「うん。留守電だと失礼でしょ?」
穂乃果「まあ、100%とないけどね。凛ちゃん女の子だしそもそも野球やってないからね」
希「でも、なんで断るの?」
凛「だって、そしたら皆とスクールアイドルが出来ないから」
希「…凛ちゃん」
穂乃果「凛ちゃん…もう…凛ちゃん最高だよ」
「マヨネーズ最強説」
穂乃果「前にさタルタルソースが美味しいって話をした時さ結局マヨネーズだからってなったじゃん?」
希「ああ、マヨネーズ最強説の話?」
凛「それがどうしたの?」
穂乃果「そのマヨネーズ最強説なんだけどマヨネーズってさ実は色んな料理の隠し味に使われてるんだって」
希「そうなん?例えば?」
穂乃果「例えば、まあ焼きそばは有名だよね?」
凛「カップ焼きそば買うと付いてきたりするしね」
希「チャーハンを作るときに油のかわりにマヨネーズを入れるとパラパラになるって言うよね?」
穂乃果「そうなんだよ。だし巻き玉子を作るときもマヨネーズを入れるとふわふわに作れるんだよ」
凛「へぇ~」
希「実はおうどんさんのお汁に入れるとコクが出るんやって」
穂乃果「カレーに入れても美味しいみたいだし。ハンバーグを作る時に入れると肉汁を閉じ込める事も出きるんだって」
希「床の頑固な汚れもマヨネーズの油成分で拭けば落ちるらしいし」
凛「ええ?そうなの?食べる以外にも使えるの?」
希「真姫ちゃんがツンツンしてる時にマヨネーズを食べさせれば直ぐにデレさせる事も出来るんよ?」
凛「本当に?」
穂乃果「いや、それは嘘じゃない?」
希「やっぱりマヨネーズは最強やね」
「海」
私は海について知っている事は
ほんの少だけ
私たちが住んでいる地球のほとんどが
海なのに私は海について何も知らない
ある晩、私は海に訪ねみた
あなたはどこから来たの?
何も答えてはくれはしない
それもそのはず
私の目の前にはあの青い海はもう居ない
ただ、水が永遠と広がっているだけだった
凛「これどう言う事www」
希「いやぁ、なかなか拗らせてたんやねぇ海未ちゃんもwww」
穂乃果「中学生の時に海未ちゃんが穂乃果ん家に置いてったんだよ」
凛「穂乃果ちゃん…人が悪いにゃ」
希「でも、これは見せたくなるね」
穂乃果「海未ちゃんは恥ずかしがるんだけどね」
希「うん。ウチやったら悶絶しとるよ」
凛「…!?」
希「…あ!?」
穂乃果「これは、ほんの一部だから続きを持ってきてあげるよ。いやあ、海未ちゃんがポエマーだったおかげでμ's があるんだよ」
凛「そ、そうだね。もの凄くいい詩だよね?」
希「う、ウチもそれ思った」
穂乃果「え?でも、流石にこれは恥ずかしいよね」
凛「穂乃果ちゃん…後ろ」
穂乃果「え?」
「乙女の嗜み」
希「久しぶりに3年生3人組でお食事やね」
にこ「あんたは凛や穂乃果とばっかりいくからね」
希「二人が忙しいからね」
絵里「私もにこも家の事をやらなきゃだしね」
希「ウチは一人暮らしやからね」
にこ「穂乃果は家の手伝いがあるはずじゃないのかしら?」
希「…穂乃果ちゃんやし」
絵里「だから、海未に怒られるのよ」
希「まあ、それは置いといて注文しよっか」
にこ「そうね。じゃあ、私はグラタンにしようかな」
絵里「私は…たまには和食がいいわね。お蕎麦にしようかしら」
にこ「ここってお蕎麦もあるの」
希「うん。何でもあるんよ。ウチは…あ、牛丼にしよ」
にこ「牛丼にするの?」
希「変?」
にこ「好きなの?」
希「うん。よく、一人の時には牛丼屋さんに行ったりするよ」
にこ「え?一人で?」
希「そうやけど?ウチは牛丼の大盛汁だくに半熟卵をかけて食べるのがお気に入りなんよ」
にこ「いや、百歩譲って一人で牛丼屋は良いとして大盛汁だくってアイドルとして…いや、乙女としてどうなの?」
希「ダメ?」
にこ「女の子はあんまりしないでしょ」
希「そうやって、形の無いものにこだわってばかりいるのはどうかと思うけど。美味しいもんは男の子が食べても女の子が食べても一緒なんやし」
にこ「でも、女の子が一人でガツガツ牛丼を食べてたら引くでしょ。ね、絵里?」
絵里「え、ええ」
希「ガツガツ食べなきゃええやん」
にこ「牛丼はガツガツ食べるもんでしょ?」
希「それこそ、偏見やん…あ、もしかしてにこっちも本当は牛丼好きなんやろ?」
絵里「あ、実はわた」
にこ「そ、そんなわけないでしょ?」
希「ウチは牛丼もおしとやかに食べてるし」
にこ「にこは牛丼食べたことないし」
希「それは無理があるやん…あ、にこっちは食べるもんもちゃんと食べないから育つとこも育たないんやない? 」
にこ「な、じゃあ絵里はどう説明するのよ」
希「ハーフやし」
絵里「クウォーターね」
にこ「とにかく、乙女は一人で牛丼屋に行かないの」
希「えー」
絵里(どうしよう…実は牛丼屋に一人で行って特盛の汁だくを注文するなんて…言えない)
「ノスタルジー」
凛「わあ、このマドレーヌ美味しいよ」
希「ほんとやね。10周年の記念品なのに凄く美味しいね」
凛「だから、ここのファミレス大好きにゃ」
希「しかし、10年もやってたんやね」
穂乃果「…」
希「どしたん、穂乃果ちゃん?」
穂乃果「このマドレーヌ…なんか…懐かしい」
凛「どこかで食べたの?」
穂乃果「わかんない。でも、なんか森の風景が…」
希「プルースト効果ってやつやね」
凛「プルースト」
穂乃果「効果?」
凛「それってあれでしょ?スマホとかについてるやつでしょ?」
希「えっと…Bluetooth?」
凛「あ、それにゃ」
穂乃果「似てる…の?ってそんな事よりプルースト効果って何?」
希「プルースト効果ってのはね、味とか匂いで過去の記憶が呼び起こされる事を言うんやね」
穂乃果「えっと…つまり?」
希「穂乃果ちゃんはマドレーヌの味や匂いで何か懐かしい光景を思い出した訳やろ?」
穂乃果「うん。森に居て…何でだろう?」
希「過去に森でマドレーヌを食べたとか?」
穂乃果「ん~わかんない…けど森で食べるかな?」
凛「穂乃果ちゃんなら何してても驚かないにゃ」
「えりちが本当にしたい事」
亜里沙「ハラショー。ここは何でもあるんだね」
希「何でもやないけどファミレスにしては結構メニューが豊富やね」
絵里「そうね。私は何にしようかしら」
亜里沙「お姉ちゃん、牛丼があるよ」
絵里「え?」
希「あ、今日はにこっちが居ないし牛丼にしよっかな」
亜里沙「お姉ちゃんも牛丼大好きだよね?」
希「え?そうなん、えりち?」
絵里「え?えっと…」
希「でも、こないだウチとにこっちが討論してる時ににこっち側についたよね?乙女の嗜みがなんちゃらって」
絵里「私はそこまで言ってないわよ」
亜里沙「お姉ちゃんは牛丼屋さんに行くといつも特盛汁だくに半熟卵とタバスコをかけて食べるんです」
絵里「ち、ちょっと亜里沙さん?何を言ってるのかしら?」
希「…えりち」
絵里「わ、私は…その…ね?別に…」
希「いや、いいやん、別に」
絵里「え?うん。別に…ね?でも…亜里沙ったら何を勘違いしてるのかしら?」
亜里沙「え?」
希「にこっちが女の子は牛丼屋に行かないって言ったのを気にしとるんやろ?」
亜里沙「あっ…お姉ちゃん、そうだったの?…希さん、さっき言った事は嘘です。お姉ちゃんは牛丼を食べません…これから先も」
絵里「え?」
希「えりち…」
絵里「そ、そうよ。わ、私は…この先も」
希「えりち?えりちは本当にそれでいいの?」
絵里「でも…」
希「えりちが本当にしたい事は女の子らしく振る舞う事なの?」
絵里「なによ。にこにあんな事を言われたら仕方ないじゃない。私だって自分が好きなものだけ食べて何も言われないならそうしたいわよ。自分が不器用なのは分かってる。でも、今さら私が言えると思う?本当は牛丼特盛汁だくに半熟卵とタバスコをかけて食べるなんて?」
希「えりち…だからってウチが責められている時に黙ってるのはどうかと思う」
絵里「本当ごめんなさい」
「思い出」
海未「さて、リリホワの定例会議を始めましょう」
凛「こんなの真面目にやってるの凛達だけだよ」
希「Printempsなんてスイーツ食べてるだけだやって」
凛「練習だってお昼寝してるしね」
海未「他所は他所。リリホワはリリホワです」
希「…はい」
凛「…はい」
海未「素直でよろしい」
店員「いらっしゃいませ。あの、当店は今年で開店10周年になりまして来店したお客様にマドレーヌをお配りしております」
海未「あ、ありがとうございます」
凛「凛達は2回目だね」
希「ね」
海未「どんだけ来ているので」
凛「常連だもんね?凛達」
希「ね!」
海未「しかし、マドレーヌを見ると昔の事を思い出します」
希「…昔の事?」
海未「はい。うちの母と穂乃果のお母さんと私と穂乃果で都内の公園に遊びに行った事があるのです。」
希「うん」
海未「遊んでいる途中に穂乃果が森があるから探検しようって私を引っ張って行ったんですよね。今思えば森ではなく雑木林だったんですけど子供には森に見えたんですかね?」
希「…あれ?」
凛「なんか聞いた事が」
海未「親の目を盗んで行った訳ですから穂乃果と2人だったんですけど雑木林が結構広くって迷子になってしまったんです。もう、二人して泣きながら歩き回ってなんとか親の元へ帰れたんですけどね。こっぴどく叱られまして…」
希「海未ちゃんでもあるんやね。そう言うこと」
凛「今は叱る側だもんね」
海未「でも、その帰りに穂乃果のお母さんがマドレーヌをくれたんですよ。もう、歩き回って今したからお腹も空いていて物凄く美味しく感じたんです…マドレーヌが」
希「なるほど」
凛「そう言う事だったんだ」
海未「何がです?」
希「んー、穂乃果ちゃんに聞いてみなよ?」
「新しい説」
希「今日はね、マヨネーズ最強説に匹敵する説を持ってきたんよ」
凛「何々?」
穂乃果「ケチャップ最強説とか?それは前に真姫ちゃんが力説してたよ」
希「真姫ちゃん…何を言っとんるやろ。じゃなくて、今日は」
店員「焼きそばのお客様」
希「あ、はい」
穂乃果「あ、希ちゃん今日は焼きそばなんだね。焼肉定食じゃないんだ」
希「うん。実は今回の説は焼きそば最強説や」
穂乃果「おお!確かに焼きそばは美味しいよ」
希「縁日とかで絶対に買うやろ?」
凛「うん。絶対に買うにゃ」
希「焼きそばって基本は主食やん?なのにご飯のおかずにもなるしお好み焼きの具にもなるし」
穂乃果「卵もあうね」
凛「確かに焼きそばは最強にゃ。凛はラーメンのが好きだけど」
穂乃果「カップ焼きそばとか物凄く美味しいもんね。穂乃果ペヤング大好き」
希「ウチは一平ちゃんやね。」
凛「凛はUFOかな。もちもち感が好きなんだ」
穂乃果「え~、絶対にペヤングがいいよ」
希「一平ちゃんなんかからしマヨネーズがついて…はっ」
凛「どうしたの?」
希「からしマヨネーズ…」
穂乃果「あっ、なるほど!最強の炭水化物の焼きそばに最強の調味料のマヨネーズをかける」
凛「それって」
希「うん。悟空とべジータが合体した時くらいワクワクするやん」
穂乃果「ちょっと、よくわからないけど…凄い事だよね?」
凛「マヨネーズ焼きそば最強説にゃ」
「女子会」
穂乃果「さあ、Printemps会議を始めよっか」
ことり「はーい」
花陽「はい」
穂乃果「さて、ユニット練習の内容についてなんだけどリリホワは10キロマラソンやるらしいよ?」
ことり「海未ちゃんの案だよね?」
花陽「アイドルの練習ではないかな?」
穂乃果「だよね~。穂乃果達なんてこないだはお茶飲んでただけだもんね」
ことり「少しはリリホワを見習わなくったゃね」
花陽「そうだね」
店員「チーズケーキタルトのお客様」
ことり「あっ、はーい」
穂乃果「わあ、美味しそう。ねえ、ことりちゃん。タルトの部分少し頂戴?」
花陽「一番美味しい所じゃ…」
ことり「いいよ。少しだけだよ?」
穂乃果「やったー」
店員「イチゴパフェのお客様」
穂乃果「あ、穂乃果だ」
ことり「わあ、豪華だね」
穂乃果「うん。先月は店番結構したからバイト先代が結構あるんだよね」
花陽「そうなんだぁ」
ことり「穂乃果ちゃん、偉い」
穂乃果「いやぁ~」
花陽「それよりも、私達の連絡メニューはどうする?」
穂乃果「う~ん。10キロは走りたくないし」
花陽「海未ちゃん式ダイエットを思い出すよね?」
穂乃果「あれはきつかったよね」
店員「ライスのお客様」
花陽「あ、はい」
穂乃果「え?ライス単品?」
花陽「うん」
ことり「す、凄いね」
穂乃果「おかずはいらないの?」
ことり「チーズケーキいる?」
穂乃果「チーズケーキの甘さはご飯とは合わないよ。お互いの良さを消しあっちゃうよ?」
花陽「そうだねぇ。あ、おいし」
穂乃果「花陽ちゃんは本当に美味しそうに食べるね」
ことり「作った人はそれが一番嬉しいと思うよ?」
花陽「うん」
穂乃果「で、何の話をしてたんだっけ?」
ことり「えっと…ユニット練習についてだよぉ」
穂乃果「そうだったね。BiBiとかどうしてるのかな?」
ことり「真姫ちゃんがいるし普通に練習してるんじゃないかな?」
花陽「絵里ちゃんもいるしね」
穂乃果「うん。真姫ちゃんいるし」
花陽「…絵里ちゃんもね」
穂乃果「う~ん…穂乃果達が不真面目みたいになっちゃうよね」
ことり「そうだねぇ」
花陽「ちゃんと練習メニュー決めよっか?」
穂乃果「じゃあさ、ちょっときつい練習をしてさ、その御褒美に美味しい物を食べていい事にしようよ」
ことり「それ、いい」
花陽「今まではスイーツ食べるだけだったもんね」
穂乃果「何を食べようか?」
ことり「こないだ美味しいマカロンを見つけたんだぁ」
穂乃果「そうなの?」
花陽「どこのお店なの?」
ことり「実は学校のすぐ近くにあるんだ。紅茶が凄く合うんだよ」
花陽「あ、私こないだ真姫ちゃんに美味しい紅茶を貰ったんだ」
穂乃果「ちょうどいいね」
ことり「じゃあ、さっそく明日買いに行こうか?」
穂乃果「明日はユニット練習だもんね?」
花陽「そうだね」
穂乃果「じゃあ、明日はマカロンを買いに行って紅茶を淹れよう」
花陽「はーい」
ことり「明日楽しみです」
「ことり不在」
穂乃果「さて、何を食べようかな?ハンバーグかな?トンカツにしようかな?」
海未「太りますよ?」
穂乃果「普通にご飯を食べるだけじゃん」
海未「そうですけど」
穂乃果「海未ちゃんは気にしすぎなんだよ。海未ちゃんそんなに太ってないよ?」
海未「私にすり替えないで下さい。そして、あんまりではありません。私は太ってません」
穂乃果「わかってるよ」
海未「本当にあなたは分かってるんですか?だいたい、あなたはこないだだって私の詩集を」
穂乃果「だから、謝ったじゃん。それに、穂乃果はあの詩集物凄く良いと思うよ?」
海未「ほ、本当ですか?」
穂乃果「うん。もう、才能を感じたよ」
海未「そうですか?では、もう一度書いてみてもいいかもしれませんね」
穂乃果「え?」
海未「そうですよね?作詞のはばも広がるかもしれませんしね」
穂乃果「それはどうかな?」
海未「やはり私の良き理解者は穂乃果ですね」
穂乃果「う、うん。もういいや。そうだね。海未ちゃんは文才があるしね」
海未「私は小説を書いているんですよ。実は今も持っているのです」
穂乃果「え?」
海未「ちょっと、読んでみて下さい」
穂乃果「穂乃果、活字はちょっと…」
海未「冒頭だけでも」
海未「さあ、真姫。真姫もどうぞ」
真姫「…」
穂乃果「真姫ちゃんさっきから存在消してズルいよ」
真姫「…」
海未「どうですか?」
穂乃果「どうって…これ?」
海未「そうです。私と穂乃果とことりをモデルにしてみました」
穂乃果「うわぁ」
海未「どうですか?」
穂乃果(まるで太陽のような少女って…海未ちゃんは穂乃果の事をそう言う風におもってたんだ)
真姫「…」
海未「明日、μ'sの皆にも読んで貰いましょうか」
穂乃果「え?」
海未「どうですか、穂乃果?」
穂乃果「うん。良いと思うよ?」
海未「本当ですか?」
真姫「…海未。海未は一体何を書きたいの?これじゃあ、穂乃果の事が大好きです。って事しか分からないわよ」
穂乃果「ちょっと、真姫ちゃん」
海未「え?」
真姫「小説と言うよりも日記ね。冒頭を少し読んだだけでお腹いっぱいよ。」
海未「…」カァァァァ
穂乃果「真姫ちゃん、もうちょっとオブラートに」
海未「そ、そうですよね?私なんかが小説を書くなど愚かしいですよね?」
真姫「誰もそんな事は言ってないわよ。ただ、今のままじゃダメってだけよ。別に批判をしてる訳じゃないのよ?ダメな所を指摘しただけだから」
海未「…真姫」
真姫「とりあえず、皆にはまだ見せない方がいいわ。でも、作品を見てもらうのは大切だから2、3人にしぼった方がいいわね」
海未「…はい。精進します」
真姫「うん。頑張って」
穂乃果「真姫ちゃん、ナイス」ボソッ
真姫(ことりは毎回穂乃果と海未の暴走を相手にして大変ね)
完
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