男「長い長い旅に出よう」 (9)
春 学校 下校時
男「今日から高校2年生かぁ…」
男「もう1年も経ったのか…」
男「時っていうのは残酷だな…」
???「男!」
男「おっ幼馴染じゃんどうした?」
幼馴染「また同じクラスだね!」
男「そうだな」
幼馴染「もう私たちって14年くらい一緒なんだね」
男「まったくその通りだ…」
幼馴染「おじさん元気?」
男「元気だよ。タバコも酒もやってるのによく生きられるなって思うわ」
幼馴染「へぇ~じゃおばさんは?」
男「母さんは毎日お父さん叱ってるなぁ…」
男「って話してたらもう家だな」
幼馴染「そうだね。また明日」フリフリ
男「おうよ」
ガチャ
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男「ただいま」
母「あら男おかえりなさい」
男「いや~疲れたわ」
母「寝てばっかじゃくてちゃんと勉強しなさいよ」
男「ど、努力するよ…」
母「じゃご飯できたら呼ぶね」
男「あいよ~母さん」
ガチャ
自室
バサッ
男「ふぅ…疲れたな」
男「にしても幼馴染やっぱ可愛いな…」
トントン
男「誰だ?」
ガチャ
弟「兄貴、漫画貸して」
男「おっ良いぞ」
弟「んーこれで良いか」
弟「じゃ」
ガチャ
男「テレビでも見に行くかな」
ガチャ
男「父さん帰ってきてたのか」
父さん「あぁ…少しな」
男「そういや母さんがタバコ返して欲しいなら、後で来なさいって言ってたよ」
父さん「ぁあ…そうか分かった」
男「変だね?」
ガチャ
男「何かやってるかな」
ピッ
『皆さんは未来自分がどうなってるか考えたことあります?』
『そーですねぇ…私はお笑い芸人になってると思ってましたね』
『つまり夢を叶えた訳ですよね』
『まあそうりますね…』
男「(未来か…未来はどうなっているのだろうか)」
数ヶ月後の夏 事件は起きた
下校 門
男「おっ幼馴染じゃん」
男「一緒に帰るの誘おうかな」
男「誰か走って行くぞ…?」
男「あれは弟?」
男「まさか…な」
帰宅路
男「(結局ついてきてしまった…)」
男「(何か話してるぞ)」
幼馴染「弟君大好きだよ?男はちょっと無理。きもい」
弟「だろ?あんな奴
間違えてしまった
弟「だろ?あんな奴好きな奴いるの?w」
幼馴染「だよねw昔の私殺したいw」
弟「昔のお前殺したら俺と付き合えねえぞ?」
幼馴染「弟君…///」
弟「ラブホ行こうぜちょっとやばいわ」
幼馴染「うん…///今日は中出ししても良いから///」
弟「出しまくってやるよ」
幼馴染「ふふ…///」
男「(まじかぁ…これは傷付くわ…)」
男「(まさか実の弟にとられるなんて)」
男「家に帰ろう…」
ガチャ
男「ただいま…父さん帰ってきてるじゃん」
男「父さん?」
ガチャ
そこで、俺が見た光景はこの世で一番ショッキングだった。
何故なら父さんが首吊り自殺をしていたからだ。
横には母さんが包丁で刺されている。
俺は涙がポロポロと流れてきた。
今日は好きな人は弟に取られ、親は自殺をしていたのだ。
男「何でだよ…クソッ」ポロポロ
男「置手紙があるな…」ポロポロ
男、弟へ
俺が経営していた会社は潰れてしまった。
もう駄目かもしれないと思い自殺を図ろうとしたんだ。
そしたら母さんが帰ってきた。
俺はとっさに母さんを殺してしまった。
責めるなら俺を責めてくれ。
ここに手帳がある。
約1000万は入れといた。
これで頑張って生きてくれ。
父より
数分後
男「弟には俺の財布から1000円で良いか…」
男「これから何をしようか…」
男「長い長い旅に出よう。そうするしかないな」
男「置手紙を残しておこう」
弟へ
父さんと母さんは死んでしまった。
お兄ちゃんは少しどこか行きます。
探さないでください。
お金が全然無いので、1000円で頑張ってください。
男より
P.S.高校はもう行きません。先生に言っといて下さい。
男「これで良いか」
数分後
男「よしパスポートも持ったし、着替えも持った。飛行機は予約しといて、空港でのんびりするか」
男「スマホと充電器も持ってと」
男「行ってきます。」
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