まほ「知波単学園、西住まほ。短期転校手続きは済ませてきた」 (155)


 ―黒森峰女学園・食堂―


まほ「思うのだが」

エリカ「いえ、けっこうです」モグモグ

まほ「エリカ、最近厳しいぞ。もっと笑え。笑顔は人生をライトアップしてくれるぞ」

エリカ「隊長、変わりましたね。以前は口数も少なく、表情もあまり変えなかったのに」

まほ「そうか。いい傾向だ」

エリカ「よくありませんよ!」ダァン!

まほ「ゎ」

エリカ「ポンコツまぽりんの呼び名が執着し、もうポンコツじゃない方が珍しいくらいにイメージが固定化されちゃって!」ダァン!

エリカ「本編ではあんなにカッコよかったのに、やれシスコンだのやれカレーバカだのとネタにされて!」ダァン!

エリカ「あの頃のカッコイイ隊長を返してください!!!」ダァン!

まほ「エリカ、泣いているのか?」

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エリカ「フー・・・フー・・・よしよし、大丈夫落ちついた・・・」

まほ「大丈夫か?背中をさすろう」サスリサスリ

エリカ「・・・すみません、少し取りみだしました」

まほ「構わない。で、先日のアンツィオ高校へのド短期転校の件だが」

エリカ「やはり」

まほ「『まほ「アンツィオ高校、西住まほ。短期転校手続きは済ませてきた」』の話だ」

エリカ「自分から名乗っていくスタイル」

まほ「このSSは続きモノだがぶっちゃけ見てなくても問題ない。たぶん」

エリカ「あ、そうなんですか」

まほ「アンツィオは楽しかった。すごく楽しかった」

エリカ「よかったですね。おかげで私は8キロ太りましたけどね!アンツィオの良いトコを取り入れるとか言って、食事量を一気に増やしたせいで!」

まほ「楽しくなかったか?」

エリカ「それは・・・楽しかったです。歌を歌ったり皆で踊ったり・・・チームの皆の距離も近づいたし、正直私も後輩達と話すことが増えたし・・・」

まほ「良い傾向じゃないか。我々は変わらねばならん」

エリカ「でも8キロ増はシャレにならんのです!やっと5キロ落とせたんですよ!」

まほ「で、話の続きだが・・・今度はどこに転校しようか」

エリカ「またですか!?」

まほ「見聞を広めることが目的だからな。知らぬ世界を知るということは楽しいものだぞ」

エリカ(これはまずい。味しめちゃってるわ。一人ぶらり旅行感覚で他校に転校するつもりよ。後輩達が言ってた、隊長が本屋で旅行雑誌いっぱい買ってたってのは本当だったのね)

まほ「で、有力な所を調査してみた」バサァ

エリカ(もう学校の資料じゃなくて旅行雑誌広げてるし)

まほ「ほら、これを見てみろ。アメリ・・・じゃなくてサンダースはこんなにハデで楽しそうだぞ。こっちのイギリ・・・聖グロリアーナはお洒落でキレイだぞ」

エリカ(楽しそうにまあ・・・)

まほ「どこに行こうかな」キラキラ

エリカ「隊長、遊びに行くんじゃないんですよね?」

まほ「よし、どーれーにーしーよーおーかーなー」スッスッス

エリカ「遊びじゃないんですよね!?」

まほ「オットー・カーリーウースーどーろーまーみーれー」ノッスッ

 >知波単<

まほ「という訳で知波単にけってーい。わー」パチパチ

エリカ「ま↑ったぁーーー!」

まほ「どうしたエリカ。妹の危機に格好よく駆けつけたと思ったらつい声の出し方を間違えた姉のように」

エリカ「知波単はダメって前言ったでしょ!突撃しか能のない学校ですよ!」

まほ「決めつけるのはよくない。見ろ、千葉・・・じゃなくて知波単の旅行雑誌を。国内だが楽しそうだ。チーバくんというのを知っているか?」

エリカ「ほら!遊びに行くつも・・・・・・いや、待った。知波単は上下関係が厳しく、規律や伝統を守る校風・・・そこに隊長が行けば、以前のような厳格でマジメでかっこいい隊長に戻るかも・・・」

まほ「エリカは厳しくされたいのか?あれだな、どえむという奴だな」

エリカ「なっ!?た、隊長!どこでそんな言葉を覚えたんですか!」ブンブン

まほ「うわーやめろー」グラグラ

エリカ「あの純粋で無垢でかっこいい隊長が・・・どうしてそんな言葉を!」

まほ「お母様がお父様とそんな話を夜に」

エリカ「まずい!西住家のイメージがもう・・・!」


 ―知波単学園―


西「西住さん、我が知波単学園への短期転校を決意して頂き、誠にありがとうございます!」ペコーッ

まほ「世話になるな。受け入れを感謝する」

西「いえ!感謝するのはこちらであります!西住まほさんともあろう方が我が校へ関心して頂くだけでなく、学び舎を訪れてくださるとは、光栄であります!」ペコーッ

まほ「そろそろ頭を上げてくれ。さっきから君のつむじに話しかけているみたいだ」

西「いえいえ!わたくしめが黒森峰の隊長で、ましてや二年生である自分が上級三年生である西住まほさんと目線を揃えるなど恐れおおく・・・」

まほ(これはいかんな。礼儀正しいのがいきすぎてまともに相手をされない。考えてみれば、この前の全国大会でボッコボコにしてしまったのは私だ。恐怖されて当然・・・)

西「ははーっ」ペコォー

まほ(ここは・・・みほのように機転を利かすしかない。そう・・・みほのように!)

まほ「頭を上げてください」

西「いえ!私のような者は手前の足先を見続けているのが相応です!なんなら額を地面にこすりながら――」

まほ「私は黒森峰女学園3年生の西住まほではありません」

西「・・・・・・は?」クイ

まほ「私は西住家の三女・・・黒森峰女学園1年の西住むほです」ペコーッ


西「・・・・・・」

まほ「・・・・・・(さすがに無茶だったか)」

西「なぁ~んだ!そうだったのでありますかぁ!私すっかり騙されてしまいました!」ハッハッハ

まほ「わお」

西「いやぁ~、出鼻をくじかれましたなぁ!しかしなにゆえそのようなご冗談を?」

まほ「長女のまほとはよく似ているので、初めて話す方に試す決まり文句なのです」

西「これは一本取られました!確かによく顔を伺えば、目じりがすこーしだけ違い、鼻もすこーしだけ高いようですね!このような冗談も見抜けぬとは、自分の未熟加減を思い知らされます!」ハッハッハ

まほ「敬語を使う必要はありませんよ。私は1年、あなたは2年でしょう」

西「む・・・そうでありますな。では改めて、西住むほ殿、知波単学園にようこそおいで・・・くださ・・・・・・いました」

まほ「また敬語」

西「あっはっは!これは格好がつきませんな!ついいつもの癖で!」ハッハッハ

まほ「ふふ・・・では、話しやすい話し方でかまいません」

西「うむ、そうさせてもらい・・・もらう。ではこちらに・・・あ、いや、こちらに来てくれ・・・いや、来い。我が校へ案内しましょ・・・案内して・・・案内してやる!」クワ

まほ「適度というものをしらんのですか」

西「本来は戦車道隊員皆で迎えに来ようかと思っていたんですが、現在は午前の授業中です故、私一人だけの出迎えになってしまい、申し訳ありま・・・ない。教師殿から特別な許可を頂いて、お迎えにあがった・・・のだ」ツカツカ

まほ「手間をとらせてすみません。お邪魔でしたか?(下級生の立場になるというのは久々だが・・・なんだか懐かしい感じがするものだな)」ツカツカ

西「いえいえ、黒森峰の西住さんが我が校に来賓されると聞いて、隊の皆も浮足立っておりま・・・ううむ、どうもうまくいかんなぁ」

まほ「無粋な質問かもしれませんが、なぜ私の短期転校を受け入れてくださったのですか?」

西「・・・と、言うと?」

まほ「先の全国大会にて我ら黒森峰は知波単学園と試合し、なんとか勝利できました。普通ならば、目の上のタンコブのような相手である黒森峰の生徒の転校など、拒否しても不思議ではないかと」

西「・・・・・・全国・・・あ、あー!そうでありましたな!第一回戦はお見事な試合運びでしたね!我々は完膚無きまで叩きのめされたということをすっかり忘れておりました!」

まほ「えっ」

西「いやぁ、お恥ずかしい話ですが、自分達は目の前の事で精一杯でありまして・・・私も新たな隊長に任命されてからというものの、目先の問題ばかりにしか目がいかず・・・」

西「過去を踏まえて反省することも大事だとは重々承知しておりますが、どうにも性分に合わず。あはは・・・」

まほ「・・・過去は振り返らない。今が見えなくなる、という奴ですな」

西「おおっ!格好良い言葉ですね!せんとぐろりあぁなのだぁじりん殿のようです!あ、いや、また言葉遣いが・・・言いなおそう」

西「おお、いかすことばだな。何時も妙ちきりんな言葉を並び立てるだぁじりんの真似事をしているようだ」

まほ「西殿、くだけた話し方と人をけなすような言葉で話すというのは違いますよ」

今回はここまでで。知波単めっちゃ好きなのでまぽりんとからめたらどうなるんだろうと勢いで立ててしまった。内容は全く決めていません

まほ「アンツィオ高校、西住まほ。短期転校手続きは済ませてきた」
 の続きということになりますが、見て無くてもたぶん問題ないです

西「さあ、こちらが食堂であります。直に正午になるので、皆が集まる頃合だ。先にこちらで待機していよう」

まほ(まるで昭和の頃から時間が止まったままのような校舎だな。昔見た『となりのトトロ』に出てくる学校のようだ)

 キーンコーンカーンコーン

西「む、そろそろだな」

                                ・・・・・・ドドド>

                    ・・・ドドドドドド>

    !ドドドドドドドドドドドド>


 「「「とつげきぃーーー!!!」」

 ドタバタドタバタ!

まほ「わ」

福田「お昼であります!正午であります!」ワイワイ

西「皆、午前の授業、御苦労だった。見事な食堂への突撃だ。私も鼻が高いぞ」

玉田「やや!西隊長、我らに先んじて既に食堂で待機されているとは!流石は我が知波単学園戦車道部隊隊長でありますな!」

細見「むむ!そちらの方は?・・・どこかで知った顔であるような気がしますが・・・」

西「聞いて驚け!見て笑え!この方は黒森峰女学園の隊長にして、西住流の長女、西住まほ殿だ!」バーン

まほ「西住まほだ」バーン

寺本「西住流・・・」ザワ・・・

池田「黒森峰女学園・・・」ザワ・・・

 「「「・・・・・・」」」


 \黒森峰ですと!/ \敵校ではありませんか!/ \密偵では!?/

   \敵襲であります!襲来であります!/ \おん!おん!/ \なぜ西隊長の隣に!/

\ここは突撃で迎撃するしか!/ \今日の昼食はなんでしょね!/ \すぐに戦車に乗りこむであります!/


まほ「騒がしいな。すごく騒がしいな」

西「ふふふ、そろそろ頃合だな。皆、落ちつけ。この方は西住まほ殿ではない。西住家の三女、黒森峰女学園の一年生の西住むほ殿だ」

まほ「え?」

西「ん?」

まほ「あっ、そうだ。私は1年の西住むほです。その設定忘れかけていた」

玉田「・・・西住家三女?」ザワ・・・

細見「・・・一年坊?」ザワ・・・

西「ふふふ、皆見事に騙されたな。無理もない。むほ殿はまほ殿にくりそつだ。故に皆を冗談で引っかけたのだ」

 「「「・・・・・・」」」


 \なぁんだ!一年でありますか!/ \西隊長もお人が悪い!/ \たばかったのでありますか!?/

   \後輩であります!新入りであります!/ \おん!おん!/ \ようこそ知波単学園へ!/

 \べっぴんさんであります!/ \はまぐりときんめだいどっちが好き!?/ \歓迎するのであります!/

まほ「・・・西隊長、ここの生徒は皆、この調子なのですか?」

西「うむ。何ごとにも全力、全開、全突撃が我が校のモットーだからな。これでも皆、むほ殿を歓迎しているのですよ」

まほ「これはどえらい所へ来たようだ」

細見「西隊長、もしや昨日仰っていた、短期転校生徒というのはその者のことでありますか!」

西「その通りだ細見。むほ殿は己の見聞を広めるために我が知波単学園への短期転校をされて来たのだ。つまるところ、我らの新たな仲間ということだ!」

細見「おお!盟友ですな!」

寺本「一年坊にしては凛々しい顔立ち、めりはりのある身体、威風の有る佇まいですな」

まほ「ギク」

西「まあまあ、積もる話は後だ。今は皆で昼食を喰らおうじゃないか!」

 \オオオーーー!/


福田「これはむほ殿の分の昼食であります」ガタ

まほ「ありがとうございます」

福田「自分は知波単学園一年の福田であります。むほ殿と同学年であります故、よろしくしてやってくださいであります!」

まほ「こちらこそよろしく」

玉田「おお!今日の昼食は銀シャリに漬物、しかも鮎の塩焼きまで有るではないか!」

細見「昼間からこんな豪勢な物を食べてもよいのでしょうか!」

まほ「・・・」

西「では皆、せっかくの食事だ!全力で食そうではないか!いたぁーだきぃーます!」

 「「「いたぁーだきぃーます!!!」」」

 \ガツガツ!/ \ムシャムシャ!/ \バクバク!/

まほ(・・・・・・アンツィオの後に来るべき学校ではなかったかもしれない・・・)


西「さあ!昼食が済んで昼休憩だ!西住むほ殿への質疑応答の時間を設けたいと思う!問答を聞きたい者はいるか!?」

 \突撃はお好きでありますか!?/ \一日に何度突撃を!?/ \黒森峰の突撃はどのようなものでありますか!/

\超信地突撃をこなしたことはありますか!?/ \突撃!突撃!/ \生身での突撃経験は!?/

   \晩御飯への突撃について一言!/ \西住流家元はどのような突撃をなさるのですか!/ \突撃させてください!/

西「待て待て!お前達、一斉に質問を投げてはむほ殿も対応できんだろう。聖徳太子ではないのだぞ」

まほ「お母様はたまにお父様に突撃されています」

西「おお!流石むほ殿、ちゃんと聞き分けていたとは・・・皆、一旦落ち着け。質問の有る者は挙手するように」

福田「はい!」バッ

西「うむ、福田」ピッ

福田「きょしゅ、とは何でありましょうか?」

西「・・・今、福田がやったことだ。手を上げるということだ」

福田「あわわ・・・も、申し訳ございません!自分の知識不足を露呈してしまいました!」ハワワ

玉田「はい!」バッ

西「次、玉田」ピッ

玉田「単刀直入に申し上げます。西住むほ殿、引いては黒森峰女学園の者達は我が知波単学園のことをどう思っておられるのでしょうか」

まほ「・・・正直に言うと、強敵とは認識されていません」

玉田「なんだと!?」

細見「貴様ぁ!我が知波単学園を愚弄する気かぁ!」

まほ「ですが、今後の動き次第では大きな脅威になりうる可能性があると思っております」

玉田「なに!」

まほ「知波単学園は無作為に突撃をすることで敵に返り討ちにされてしまうのが毎度の敗因であることは濃厚です。それは皆さんも重々承知しているでしょう」

玉田「ぐ、ぐむー・・・」

まほ「先の大洗連合と大学選抜チームとの試合で皆さんの戦いぶりを見ましたが、個々の練度は高かった。整った隊列、タイミングの合った砲撃、ここぞという時の根性。高いレベルでまとまった能力があると言える」

まほ「周囲に擬態してのゲリラ戦を実施した諸君の戦果は申し分ない。大学選抜の車輛を多数撃破し、チームの勝利に貢献してくれていた。皆もわかっているのではないか。突撃をこらえ、我慢強く戦えば・・・知波単は強いと」

玉田「・・・くっ!まさにその通りだ・・・!」

まほ「知波単は弱くない。強くなれる可能性を秘めている。こう見えて、私はひそかに期待しているんだ」

玉田「お、おお!は、ははは・・・そ、そうか・・・ほ、褒めても何も出ないぞ!」ワシャワシャ

西「すごいなむほ殿!一年なのに玉田に対して強い物言いだ!」

まほ「あっ、ついいつもの口調で言ってしまった。まあ、そういうことであります」ナゲヤリー

西「さあ、そろそろ午後の授業が始まるぞ。皆、各々の教室へ戻って待機!」

 \ハッ!/

福田「むほ殿、一年の教室へご案内いたします」

まほ「ありがとう」

玉田「西住ぃ!」バッ

まほ「わ」

玉田「たとえ西住流であろうと、下級生である貴様には他の一年同様、厳しくする!上下関係は徹底する!それが知波単のやり方だ!」

まほ「わかりました」

玉田「さっそくだが西住!貴様、芋は好きか!」

まほ「は」

玉田「芋だ!農作物の芋は好きかと聞いている!」

まほ「特別好きという訳ではありませんが・・・黒森峰ではじゃがいもをよく食べておりました」

玉田「そうか!もういい!行け!」

まほ「はっ」バッ

 ~~~

細見「玉田、午後の授業は終わったぞ。早く戦車道の練習に向かおう」

玉田「先に行っておいてくれ!私は芋を蒸かしてから行く!」

細見「やあ・・・西住に食わしてやるのだな」

玉田「勘違いをするんじゃない!転校したばかりで心細いだろうから芋を食わせて元気づけてやろうとしているだけだ!」

福田「大変有意義な座学でありましたなむほ殿!」

まほ「ああ、夏目漱石が書いたような文章の戦車道物語・・・実におもしろかった」

福田「この後は戦車道の訓練であります!訓練兵舎へと向かいましょうぞ!」


 ―戦車道訓練兵舎

西「皆、揃っているな!」

細見「西隊長、玉田が少しだけ遅れるようであります!」

西「む、そうか。では玉田が来るまで待機!」

福田「むほ殿、知波単学園の制服、とてもお似合いですな。お見事な着こなしであります」

まほ「なかなか機能的な制服であるな」

玉田「申し訳ありませんっ!玉田、ただ今到着いたしましたぁ!」ガラ

西「来たか。慌てることはないぞ玉田。今から始めるところだったのだ。やや?その巾着袋は?」

玉田「はっ!これは私物であります!」

西「皆、席に着いたな。今日は西住むほ殿が我が校に来校して初の授業である!そこで私は考えた。果たしていかなる訓練を施したものか・・・黒森峰のことをよく知らずにむほ殿を隊に引き入れるのは、かえって統制が乱れて混乱するのではないのかと危惧している」

 \おお!流石は西隊長!聡明であります!/ \そこまで考えが及ぶとは!/ \隊長かっこいーであります!/

西「考えてみれば、私は黒森峰女学園のことをほとんど知らぬのだ。この中に、黒森峰に詳しい者はいるか!」

 「「「・・・・・・」」」

 シ~~~ン・・・

まほ「・・・」キョシュッ

西「うむ、やはりな。そこで私は考えた・・・まずは我らは黒森峰のことを学ぼうではないかと!」

 \おお!なるほど!/ \合点がいきますな!/ \敵を知るにはまず味方からということですね!/

西「そこで我らの盟友である、せんとぐろりあぁなのだぁじりん殿に電報を送った。すると二つ返事でこう返された。『黒森峰を知るにはドイツを知るべし。ドイツに関する資料映像を送る』と!」

 \おお!ドイツですか!/ \日本とドイツとイタリアはかつての同盟!/ \黒森峰とも仲良くできそうであります!/

西「そろそろせんとぐろりあぁなから船舶が来て、その資料というものが届く頃合なのだが・・・」

 ガラ!

ローズヒップ「来ましたでございますわ!」バーン

福田「やや!あなたはせんとぐ・・・せん・・・せんとぐろりあ・・・の、ろぅ・・・ろぅずひっ・・・ひっ・・・」

細見「玉田!無理をするな!外来語は難しくて当然だ!」

福田「しかし西隊長はあんなにも流暢に・・・」

西「外来語が難しいのなら、日本語に言い換えるといいぞ。私の手本を見ているといい。知波単学園にようこそおいでくださいました!薔薇尻殿!」

福田「おおっ!なるほど!」

西「して薔薇尻殿、何故ここに?まさかわざわざ届けに・・・?」

ローズヒップ「もっちろんでございますわ!船で来るよりもわたくしが直に来る方がずーっと早いんですもの!」

まほ「えっ」

西「流石は韋駄天の薔薇尻殿でありますな!」

ローズヒップ「こちらがダージリン様より配送を任せられた、ドイツの資料映像でごっざいますですの!」

西「して、その資料とは一体・・・」

ローズヒップ「チャップリンの映画『独裁者』ですわ!」

まほ「それはドイツとは・・・」

>>40
細見「玉田!無理をするな!~」じゃなくて

細見「福田!無理をするな!~」でした

知波単連中書くの思った以上に難しいぞ・・・

西「おお!活動写真でありますか!さっそく映写機を持って来よう!」バッ

まほ「待↑った。ローズヒップ殿、その映像資料はどんなものですか?」

ローズヒップ「もっちろん、DVDですわ!あらぁ!?黒森峰の隊長様ではあーりませんか!?なしてこんなトコにいやがるんですの!」

まほ「実は、コレコレシカジカ・・・」

ローズヒップ「カクカクウマウマ・・・と、私とタメの西住むほ様という訳ですのね!」

西「しかし困ったな、我が校に映像記録円盤を再生する機械は無いぞ」

ローズヒップ「そーんなこともダージリン様はお見通しですわ!そんなこったろうと見越してVHSビデオ版も同梱してありますの!」バーン

玉田「びでおてぇぷ!なんとはいてくな・・・」

西「すみません、我が校には映写機しかなく・・・ふいるむはありませんか?」

ローズヒップ「んなこったろーなとダージリン様はビデオデッキも持って行けと言っておりましたの!」バーン

細見「おお・・・なんと太っ腹な・・・」

ローズヒップ「さらに骨董品レベルのテレビしかねーだろーって思ったダージリン様から4Kテレビも託されておりますの!」バーン

福田「はわわ・・・これほど薄いてれびじょんは初めて見ました」

まほ「奮発どころの騒ぎではないぞ」

ローズヒップ「ダージリン様が言うには、知波単の皆様はどーにも放っておけない愛らしさがあるとかないとか!」

寺本「では、再生始めますであります!」ポチ

福田「自分はだーぶいだーというものを見るのは初めてであります」ドキドキ

玉田「活動写真を見るのは久しぶりだな・・・ゴジラ以来だ」ドキドキ

 「「「・・・・・・」」」ゴクリ・・・


 TV<パァァァーーー・・・

 \始まった!始まったであります!/ \映像が綺麗だ!すごい!/ \西洋の活動写真は初めてであります!/

西「この作品を見るのは初めてなのですが、これを見ればドイツ・・・引いては黒森峰のことが学べるのですな?」

まほ「正確に言うと、ドイツを連想させる国家が舞台です。チャーリー・チャップリン演じる男が独裁する国で、名前こそ架空のものですがどこからどーみてもドイツだと思われる風に描かれてます」

まほ「ナチス党を思わせる党が国家を独裁し、市民が厳しい生活を強いられる様をコミカルに描いた名作です。笑いこそあるものの、当時のナチス政権を強く非難する意図が込められた風刺ものです」

西「なるほど、つまり面と向かってドイツと表現するのを避けたのですな。しかしそのような風刺作品に笑いなど本当にあるのですか?」

 TV<クルクルクルー

 \どっ!/ \ははははは!見ろ、あの動き!/ \なんとひょうきんな!/

西「あははは!余計な心配でした!面白いでありますな!」

まほ「うむ。これは是非見るべき映画だと思います」

個人的に想像してるのは、となりのトトロぐらいの時代っぽいイメージなんですが、戦時中くらいが知波単らしいのかもしれないですね。ドラマCD聞く分ではそんな感じっぽい
文明が止まってるのも、温故知新的な教育方針でわざとそういうふうにしてるんじゃないかなーと。ただその昭和な文明が学校だけなのか学園艦全体なのかは判断しかねる・・・
継続に次いで謎だらけじゃねーか知波単

福田「ややっ、ゆだや人と呼ばれる方々が軍隊の者に痛めつけられておりますぞ・・・」

細見「ああっ、なんて横暴な・・・」

 TV<ドタバタドタバタ

 「「「・・・・・・」」」

 \おのれ!卑劣な!/ \悪漢めが!/ \我らが相手になってやる!/

  \そこになおれ!突撃してやる!/ \おん!おん!/ \外道がぁぁぁー!/

\成敗!/ \天が呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶ!悪を倒せと我ら呼ぶ!聞け悪人ども!我らは知波単!知波単学園戦車道部隊!/ \突撃ぃ!/

まほ「落ちついてください皆さん。これは映画です。テレビに向かって突撃をしないでください」

福田「でもであります!」プンスカプン

まほ「とりあえず座って続きを」

玉田「っく・・・仕方あるまい。だが後で突撃だからな!」

 TV<♪~♪~

 \どっ!/ \わっははははは!/ \なんとひょうきんな!/

玉田「ははははは!見ろ西住!あの御人の動きを!見事という他あるまい!」

まほ「喜怒哀楽が激しすぎるな」


 TV<♪~・・・♪~・・・

 TV<THE END

細見「っ・・・うう・・・」グスン

寺本「・・・わだぐじっ・・・が、がんどう・・・ううっ・・・」ズビー

池田「なんと・・・勇気のっあるっ・・・」ウルウル

ローズヒップ「は~、かっこいい殿方でごぜーましたわー」ズズ

西「素晴らしい活動写真だった・・・皆、これでドイツがどのような国家か知れただろう」

福田「はい!私、ドイツが独裁政治をしていたということは薄々存じていたのでありますが、ここまで横暴だとは・・・」

玉田「西住ぃ!貴様らもあのような悪事を働いているのか!鬼畜黒森峰が!」

西「待て玉田!黒森峰はドイツを模してはいるがナチスを真似てはいない!それに現在のドイツはあのような悪徳政治を行っていない。全て過去の話だ。今は大丈夫!」

玉田「なんですと!ならよし。すまん西住ぃ!疑ってしまった!」

まほ「素直ですな」

名倉「このような素晴らしい活動写真を提供してくださった聖ぐろの田尻殿には頭が上がりません!」

池田「それを届けてくださった薔薇尻殿にも感謝感激雨霰!」

ローズヒップ「照れますですの」デヘヘ

西「うんうん。実に有意義な時間であったな!皆、これでむほ殿と黒森峰がどのような所かわかったな!?」

 「「「・・・・・・」」」


 \さっぱりであります!/

西「うむ!実は私もわからん!」

西「さあ、今日の戦車道訓練は活動写真の観賞だけとなったが、これより夕食だ!いざ!食堂に突撃ー!」

 \突撃ぃぃぃーーー!!!/

 ダダダダダダ!

まほ「とつげきー」タタタ

玉田「西住ぃ!遅れているぞ!一緒に走ってやるから私の突撃ぶりを参考にしろ!」タタタ

まほ「は、恐れ入ります」タタタ

 ガラ! チャクセキィー!

西「皆、座ったな!今日のめにうは銀シャリとほうれん草のおひたし、そして・・・なんと瓶のりだ!」モモヤー

 \おおー!/ \瓶の海苔であります!/ \ごはんですよ!/

ローズヒップ「あらぁ、随分とヘルシーなディナーですのね。みんなでおダイエット大会でもしてるのですの?」

まほ(・・・アンツィオ転校以来、食事量が増えていた反動か・・・少し物足りなく感じてしまうな・・・)シュン

玉田「西住ぃ!腹に余分はあるか!」

まほ「は・・・実のところ・・・」

玉田「そうか!ならこれを食え!」バッ

まほ「これは・・・蒸かし芋ですか」

玉田「勘違いするな!上級生が下級生を案ずるのは当然のこと!困ったことがあれば直ぐに言え!なんとかしてやる!」

まほ「はっ・・・ありがとうございます」


西「皆、荷物は持ったな!では、銭湯へしゅっぱーつ!」

 \とつげきぃーーー!/ ワー! ドタバタドタバタ

西「すまんなむほ殿、生徒用の宿舎にも風呂はあるのだが、現在水道官の修繕で使えなくてな。手間かもしれんが、学校の外の大衆浴場に行くしかないのだ」

まほ「いえ、銭湯は初めてなので楽しみであります。しかし知波単の方々は移動の基本が走るなのですな」

西「うむ!いついかなる時も全力全開全突撃!」

ローズヒップ「ほらほらー!そんなことでは聖グロ一の俊足には勝てませんわよー!」スタタター

細見「なっ、なんて速度だっ・・・!」

福田「ぬおおお!これは我々も負けてられんー!とつげきぃー!」

 \おっしゃあああああ!/ ドドドドドド

西「ははは、薔薇尻殿に触発されて皆も気合が入っているな」

まほ「あれ?なぜあの子はまだ知波単に?」

西「・・・ハテ?」

 \とつげきぃ~~~!/

 バッシャアアア~~~ン!

まほ「大きな風呂だな。アンツィオのテルマエと似ているが、風情がまるで違うものだな」

福田「見てくださいむほ殿!あひる殿の玩具であります!」ガーガー

まほ「かわゆいな」

細見「ヤヤッ!?西住・・・貴様その身体・・・!」

まほ「?」ボバ~ン

細見「はちきれんほどのメリハリの利いた身体・・・なんと破廉恥な!」

玉田「くっ・・・!上級生であるのに・・・負けた!私の完全敗北だ!」ガクー

福田「あわわ・・・制服を着ている時はさほど気にならなかったのに・・・」ガクガク

まほ「はずかしいからやめて」

玉田「しかぁし!まだだぞ西住ぃ!我が知波単学園戦車道部隊隊長である西隊長もかなりの身体だ!」サッ

細見「その通り!隊長は可憐な顔立ちに加え、知波単一の胸囲を誇るのだ!」ササッ

西「や、やめろ!///その手の話はするなといつも言っているだろう!///」

玉田「それ見ろ!この爆弾級の胸囲を!これが我らの隊長である!」グイグイ

細見「どうだ!どうだぁ!」グイグイ

まほ(アンツィオとは違った仲の良い関係だなぁ)

ローズヒップ「・・・」ストーン

 ゴキュ!ゴキュ!ゴキュ!

細見「っぷはぁ~!風呂上がりの牛乳は格別でありますな!」

 玉田「福田、細見が頭髪を洗うところを見たか?」ヒソヒソ

 福田「申し訳ありません。見ていませんでした」ヒソヒソ

 玉田「う~む、あの頭はどのようになっているのだろうか・・・」ヒソヒソ

西「むほ殿、銭湯はいかがでした?」

まほ「楽しかったです。富士の絵が実に雄大でした」

西「はっはっは!そうかそうか!銭湯の壁画は数か月で描き替えられるから、また今度来た時には別の絵になっているかもしれんな!」

池田「西隊長!見てください!この銭湯、洗濯機がありますぞ!」

西「なんと!これが洗濯機・・・す、すごい・・・かっこいい・・・」キラキラ

まほ「?・・・横にレバーとローラーが付いているな。これは一体?」

福田「使い方が書いてあります!やってみましょう!」

 洗濯機<ガラガラガラ・・・

 \おお~~~!/

福田「洗った衣類をこちらのろぅらぁと呼ばれる隙間に入れ、ればぁと呼ばれる取っ手を回すのだそうです」

 洗濯機<ベ~~~

 \おおおおお~~~!/

細見「濡れた衣類が乾いているぞ!どういうことだ!」

寺本「忍術であります!」

まほ「こんなに古いタイプの洗濯機は初めて見たので驚きです」

西「このような最新家電は初めてみるから驚きだな!」

ローズヒップ「ウチのおばあ様の家に兄弟皆で泊まりに行ったのを思い出しますの~」


 \突撃~~~!/ ボッファー

福田「布団がふかふかであります~」フカフカ

まほ「皆で雑魚寝か・・・黒森峰でもアンツィオでもしなかったな」

 ビュン!

まほ「も」ボフ

細見「ははは!油断したな西住!消灯までの間は枕投げ乱闘は我が知波単名物だ!」

まほ「むむむ・・・」

玉田「闘志に火がついたようだな西住ぃ!私が援護する!共に奴らと戦い、頃合いを見て突撃だ!」

まほ「了解」グッ

 \ワー!/ \ビュンビュン!/ \トツゲキィー!/

まほ「とりゃー」ブン

福田「ぐあー!やられたでありますー!」ボフ

ローズヒップ「オホホホホホ!1秒間に10回地面を蹴り駆けることができるこの私には当たりませんわー!」シュババババババ

玉田「ぬぬぬ!彼奴め残像を・・・!こうなればゆくぞ西住ぃ!突撃ぃー!」

まほ「とつげきー」

 \ウオー!/ \ボフォー/ \リミッターハズシマスノー!/

西「消灯ー!」

 \スヤァ!/


まほ「・・・皆、もう寝たのですか?」

 玉田<スヤァ!

 細見<スヤァ!

 \スヤヤカァ!/

まほ「・・・なんと寝付きのいい」

西「・・・むほ殿、眠れないのですか?」ヒソヒソ

まほ「あ、いえ・・・まだ消灯して10秒くらいなのでまだ・・・」

西「どうでしたか?知波単学園での一日は」

まほ「なんといいますか・・・文化の違いに驚きの連続です。楽しかったですが」

西「おお!楽しかったですか!それは何よりの賞讃であります!我が校の隊長に選ばれて以来、戦車道部隊をどう率いるのが正しいのかとあくせくしていたのですが、それを聞いて安心いたしました!」

まほ「隊長、声量を下げて」

西「おおっと、すまん」

まほ「戦車道の隊長の役目はどうですか?」

西「それが・・・たまに思うのだ。私は果たして知波単学園の隊長に相応しいのかと・・・」

まほ「・・・」

西「前隊長が私を次期隊長に指名された時は耳を疑いました。仲間達と比べても私は特別腕が良いという訳ではありません。なぜ私が隊長なのか・・・ずっと悩んでおりました」

西「私よりも別の者の方が隊を率いるべきなのではないかと・・・仲間を指揮することなど荷が重いと感じていました」

西「ですが、福田から聞いたのです。私が隊長に任命された日の夜、前隊長が私以外の皆を集め、こう言ったそうです。『新しい隊長は西だ。彼女を皆で支えてやってくれ』と・・・」

まほ「・・・」

西「『戦車道は皆が力を合わせることに意義がある。西を支え、手を取り合い、そして突撃してくれ』と」

まほ「最後」

西「・・・それとこうも言っていたそうだ・・・『知波単学園戦車道部隊の皆が束になっても、西の根性に勝るものはない』と・・・」

まほ「信頼されているのですね。隊の皆を見ていてもわかります。あなたは慕われている」

まほ「人を率いる者とは、技能が優れていることが全てではない。状況を迅速に判断し、正確な指示を出すことも重要だ。だがそれより何より、仲間を思いやり、仲間に慕われる人徳が必要だ」

まほ「あなたは誰よりも、知波単学園の隊長に相応しい人間だ」

西「っ・・・ありがたい言葉ですが、まさか一年の西住むほ殿に叱咤激励されるとは・・・いささか情けなくなります!下級生に指導されるとは・・・やはり自分は隊長失格か・・・」

まほ「・・・あー・・・」

まほ「西殿」チョイチョイ

西「は?」ススス

まほ「実は私は西住むほではありません。黒森峰女学園3年、戦車道チーム隊長、西住家長女の西住まほだ」

西「・・・・・・」

まほ「・・・・・・」

西「?」

まほ「だろうな」

西「ハテ?・・・えーっと・・・むほ殿は西住家三女で、長女のまほ殿にくりそつだから冗談でまほ殿のふりをして・・・」

まほ「そうだ。私は長女のまほに似ているから名を語っただけで、本当は三女のむほだと言ったな」

西「ええ」

まほ「あれは嘘だ」

西「・・・・・・」

まほ「・・・・・・」

西「!?!?!?!?!?!?!?」ガバァ!

まほ「隊長、静かに。皆寝ているのですぞ」

西「そそそそそそれはつつつつつつまり・・・まほ殿だというのは嘘だと言ってむほ殿だと言うことが本当だと言っていたことが実は嘘で本当の本当は実のところ三年の西住まほ殿だということで・・・」

まほ「よくわからんがそういうことだ」

西「申し訳ありませんでしたぁぁぁぁぁぁ!!!」ズザァーーー!

まほ「よせ。頭を上げろ」

西「いいいいいいいえっっっ!まほ殿の冗句を真に受けて下級生と思い込み、あれやこれやと無礼な振る舞いをしてしまい、申し訳ありますぇん!本来学ぶべき立場にいる私が偉そうに・・・!」

まほ「西、話を聞け」

西「でもであります!」

まほ「西、私が嘘をついたのは君に頭を下げてほしくなかったからだ。そんな接し方では、我々が友人になるのは難しいだろうと思ってな」

西「・・・友人・・・自分とまほ殿がですか!」

まほ「私はそうありたいと思っている」

西「っ・・・よ、よろしいのでしょうか・・・自分のような不束者が西住まほ殿と・・・」

まほ「ダメか?」

西「いえ!この西絹代!西住まほ殿の友人として誠心誠意努力いたします!」シュバ

まほ「ありがとう。だが、他の皆には黙っていてくれないか?一年の西住むほとして振る舞った方が他の者達も接しやすいだろう」

西「それは・・・まほ殿がよろしければ・・・と、ということは自分はまほ殿をむほ殿という建て前で接すように演じろと!?」

まほ「そういうことだ」

西「っ・・・せ、誠心誠意努力いたしますっ・・・」

まほ「すまん。騙していて」

西「いえっ!まほ殿が気を使ってくださったことは十二分に理解しております!皆も同様でしょう!」


ローズヒップ「聞~いちゃいましたー聞いちゃいました~ですの」

まほ「あ」

西「薔薇尻殿!?起きていたのですか!」

ローズヒップ「私、寝付きはいいけれど枕が変わると眠れないクチですの。お二人の会話はぜ~んぶ耳を通り抜けましたわ!」

まほ「ん?」

西「あああああああのここここここのことはどうか内密に・・・皆が知れば混乱すること受け合いなので」

ローズヒップ「ふふふ、ごっ安心くださいませ!私のおクチはあずきバーのようにお堅いんですのよ!」

まほ「それは・・・」

 ~朝

 ラッパ<プッププッププッププッププッププッププ~♪

 玉田<ガバ! 細見<ガバ! まほ<ウトウト・・・

 \ドタバタドタバタ!/

西「起床ーーー!」

 \ザッ!/

西「休めーーー!」

 \ダラ~ッ/

西「気をーつけーーー!」

 \ザッ!/

西「番号ー!」

 玉田「いぃち!」 細見「にぃ!」 まほ「さぁん!」

西「四番は!?」

玉田「知りません!」

西「四番は!?」

細見「知りやせん!」


ローズヒップ「Zzz・・・Zzz・・・」

西「起床!朝ですぞー!」ザッ

ローズヒップ「Zzz・・・Zzz・・・」

西「・・・」ラッパ!

 ラッパ<ププププープープープー♪ププープープーププーププー♪

ローズヒップ「Zzz・・・Zzz・・・」

西「っ・・・」

 ラッパ<プププップップププップップププッププププー♪プププップップププップップップッププププー♪

ローズヒップ「Zzz・・・Zzz・・・」

西「・・・・・・あ、だぁじりん殿」

ローズヒップ「おっはようございまぁーすですわー!」ガバッ

西「おはようございます薔薇尻殿。起床ですぞ。さ、食堂へ行きましょう」

ローズヒップ「あら?わたくしなぜこんな所に?」ハテナ?

西「急ぎますぞ薔薇尻殿。皆はもう既に食堂に向かっています」グイ

ローズヒップ「あらぁ!?聖グロの制服があーりませんわ!」

西「泥まみれでしたので我々で洗濯をしておきました。乾くまでの間は知波単の制服をお使いください」

ローズヒップ「ケッ!わたくしは聖グロ以外の制服など・・・」

ローズヒップ「あらぁ、これもなかなかイイですわね」チハタ~ン

西「さ、行きましょうぞ」


 ―食堂

西「こ・・・これは・・・?なんだ今日の献立は!?」

細見「に、西隊長!西住が台所で調理をしているのです!見てください!この奇妙奇天烈摩訶不思議な食事を!」

西「なんだこれは・・・こんな食べ物は見たことがないぞ!」

まほ「あ、西隊長」

西「に、西住殿!なぜ割烹着を!?まるでおさんどんさんじゃありませんか!」

ローズヒップ「あー、まほ様なんだか昭和の人みたいですわー」

まほ「二人とも、私はむほですから間違えないように」

西「そ、そうだった・・・いや違う!むほ殿!何をしているんで・・・何をしてる・・・何をするだー!なぜ朝食をむほ殿が・・・」

まほ「余っていた食材を使わせてもらっただけです。自分は料理は下手ですが、アンツィオ高校で少しだけ学んできたのでその技術をここで披露しようかと・・・」

玉田「西住ぃ!なんだこの・・・これ・・・この・・・なんだこれはぁ!なぜ蕎麦を汁なしで皿に盛ったぁ!」

まほ「本来はパスタを使うのですが、そばで代用しました。唐辛子と胡椒と油だけを使ったペペロンチーノという料理です」

玉田「ぺぺ・・・ぺぺろ・・・ち・・・」ガクガク

まほ「まあとりあえず食べてみてください。今朝のメニューはおむすびと漬物です。そこにペペロンチーノを一品加えるだけです」

福田「なんだかおいしそうであります~」

玉田「福田ぁ!西洋にかぶれるか貴様ぁ!」

西「まあ待て。私も驚いたが、せっかくむほ殿が腕を振るってくれたのだ。全力で突撃しよう」

玉田「隊長がそう言うなら・・・」

西「では!いたぁーだきぃーます!」

 \いたぁーだきぃーます!/

    \パクッ!/

まほ「ドキドキ」

 「「「・・・・・・」」」


\美味い!/ \食べたことの無い味であります!/ \か、からい!/

  \おかわりくださいませ!/ \おん!おん!/ \隠し味が効いているであります!/

 \流石は西住流!戦車も料理も一流とは!/ \鴉天狗は変わり者!/ \箸が止まらないでありますー!/

今回はここまでで。そばでペペロンチーノが出来るのかどうかは知りません!知りやせん!
こーゆーネタ描きたいなーとはうっすら考えつつも1レス先も決めずに適当に描いてるのでいつ終わるのかも知りません!知りやせん!

今さらだけど玉田や細見って二年ってことで合ってるのかな?・・・福田は一年よね・・・

ワイがよく行く長野のジャムやパスタを作ってるワイナリーで「蕎麦パスタ」は売ってる。
好きなのでよく買ってる。ペペロンチーノも作った事あるけど、和風にアレンジしたら結構美味だったよ。

あとゲッペうるさい(笑

>>83
調べてみたら蕎麦パスタってけっこうあるみたいですね。蕎麦ペペロンチーノのレシピいっぱい出てきた・・・何も考えずに描いて「あ、そうめんのがそれっぽかったな・・・」とか思ったけど結果オーライでっす

 ジャー

まほ「洗い物くらいやりますが・・・」

西「いいえ!まほ殿に食器洗いなどさせては知波単の面目にかかわります!それに特別料理を振る舞っていただいておいて何もせぬわけにはいきませんので!」ジャー

まほ「むほです。しかし、だからと言ってこんなに大勢で台所に入る必要は・・・」

 \洗え洗えー!/ギュウギュウ\芸能人の歯のように真っ白にするぞー!/ギュウギュウ\きれいきれい!/ギュウギュウ

西「たしかにぎゅうぎゅうですが、皆で洗えば時間も大幅に短縮できると思えば良いのです。それよりもまほさん、おさんどんさんの格好も似合っておりますな。ははは」

まほ「割烹着のことですか。それと私はむほです」


浜田「西隊長、さんだぁす大学付属高校からお中元が届いてますよ」

西「えっ、ほんと?」フキフキ

寺本「見てください!中は植物油のセットですぞ!」

玉田「それだけじゃないぞ!こっちの箱は西洋肉塊の詰め合わせだ!」

まほ「サラダ油とハムか」

福田「せんとぐろ・・・ぐろり・・・ぐろりあぁなからも届いております。ご覧ください。食器洗剤と西洋煎餅がたくさんであります!」

まほ「クッキーだな」

細見「やあ・・・見てください。ぷらうだからは夕張西洋西瓜が届いてますぞ」

まほ「夕張メロン。いや、メロンって西洋なのですか。無理に和名っぽくする必要あるのですか」

西「今日の午前は戦車道の授業だ!皆、戦車に乗りこめー!」

 \突撃ぃーーー!/ \ワーーー!/

西「まほど・・・むほ殿はあちらの旧チハにお乗りくださ・・・お乗り・・・乗って・・・乗れ。乗りまくれ!」

まほ「知波単学園の戦車保有数はかなりのものですね」

西「うむ。我が校は質素倹約している分、教育のための備品をしっかりと揃えているのだ」


 キュラキュラキュラ・・・

西「全車せいれーつ!」

 \ザッ!/

西「陣形を保ちつつ照準狙えー!」

 \ガコン!/

西「一斉撃ち方!」

 \グワ!/

 \ドーン!/ \ボーン!/ \ズガーン!/

まほ「・・・黄体一列に並んでの斉射・・・全車標的に命中・・・やはり知波単の練度はかなりのものだな」

西「第二射!てー!」

 \ドワ!/ \ゴバーン!/ \ドカーン!/

 玉田<ウズウズ・・・ 細見<ウズウズ・・・ 池田<ウズウズ・・・

西「第三射!うてー!」

 \ゴワ!/ \ズズーン!/ \バゴーン!/

西「よし!突撃ぃいいい!」

 \おっしゃあああああああああああああああああああ!!!/

 \ ド ワ オ ! /

まほ「だめだこりゃ」

西「よぅし!隊列を変更ー!陣形を取りなおした後に突撃ー!」

 \おおおおおおおおおおお!/ \ドワオ!/

西「行進間射撃訓練に移行ー!目標に砲撃の後突撃ー!」

 \だりゃああああああああ!/ \ドワオ!/

西「超信地旋回訓練に移行ー!三六〇度回転を三度行った後に突撃ー!」

 \うっしゃあああああああ!/ \ドワドワオ!/

西「よし!仕上げだ!目標めがけ全車突撃ぃ!」

ローズヒップ「私が先陣を切りますの!オラ!行きますのよー!」

 \どおりゃあああああああああああ!/

ローズヒップ「バーニングスピントルネード突撃ローリングサンダー!」ズギャルルル!

 \とつげきぃぃぃいいいいい!/

 \ ド ワ ワ ッ !!!/


まほ「あの聖グロリアーナの一年、知波単の方が合っているのでは・・・」

西「よし!午前の授業はここまでだ!」

 \ありがとうございましたぁーーー!/

玉田「薔薇尻ぃ!貴様見事な突撃ぶりだったぞ!」バンバン

細見「敵校生徒の割にやるではないか!突撃の素質がある!」ナデナデ

ローズヒップ「ありがとうございますですわ~。皆さんもナカナカ見どころがありましてよ。聖グロに転校してきた際には私の小隊に加えてさしあげましてよ」

細見「こやつ、上級生相手にぬかしおるな!」ハハハ

西「ようし、昼食にするぞ!食堂へ向かうぞ!」

 \突撃いーーー!/ドタバタドタバタ

まほ「・・・」フウ

西「いかがでしたかな?まほど・・・むほ殿。知波単の戦車道訓練は」

まほ「ああ、今なら二人だけなのでまほでいい。少し驚いたぞ。知波単の隊員の練度は高いと思っていたが、実際に隣で見るとその技量の度合いに改めて気づいた」

西「そ、そうですか?ははは・・・なんだか照れますなぁ」テレテレ

まほ「だがメニューの間に毎度毎度、突撃を挟むのはどうだろうな。中毒になるのも無理はない」

西「いやぁお恥ずかしい。ガス抜きも必要かと思いまして」アハハ

まほ「えっ」

西「ややっ、なんだか食堂が騒がしいな」

 \ザワザワ!/ \ザワザワ!/ \ザワザワ!?/

福田「あっ、西隊長、ご覧ください!大洗からそうめんが送られておりますよ!てなもんで今日のお昼は流しそうめんですと!」

細見「さっそく良質な竹を突撃してきましたであります!」タケー

玉田「玉田にお任せ!真っ向唐竹割り~!でえあぁいっ!」パッカーン!

浜田「おお・・・みごとなきれくち・・・これなら絶品の流しそうめんになりましょうぞ!」

西「玉田の竹割りは夏の風物詩だな!ようし!皆でそうめんを食べて涼をとろうではないか!」

 \オオオー!/


西「流すぞー」

 \オオオー!/

西「てやー」シャー

 \オオオー!/

 玉田「綺麗に流れてゆくぞ!」 細見「水も大変透き通っている!」 福田「見ているだけで夏らしさを感じられますな!」

 シャー

 \オオオー・・・/

まほ「流れる様子を見ているだけですか皆さん」

西「次はちゃんと取るんだぞー。てやー」シャー

玉田「西住ぃ!前へ行け前へ!新入りはたくさん食べねばならんのだ!」グイ

まほ「はっ」

玉田「他の一年も西住に続けぇ!上級生は後方だ!一番後ろは私だぞ!」

 \了解であります!/

まほ「とりゃ」スクイ

福田「おお!むほ殿、見事なそうめん掴みでありますな!ようし、自分も!」グッ

 シャー

福田「でやあー!」バシャ

池田「ははは、捕らえそこねたようだな!後方に控える私が!」バシャ!

寺本「ふふふ、前衛は皆捕らえられなかったようだな。だがここまでだ!」バシャ!

浜田「どりゃあああ!」バシャ!

細見「突撃ぃー!」バシャ!

玉田「逃がすかぁ!」バシャア!

 \また来たであります!/ \今度こそ!/ \くっ!なんて速度だ!/ \ちょこまかと!/ \わたくしよりも速いのですわ!/

まほ「うーむ、私もポンコツと言われるがこう見えるのだろうか」ングング


西「午後は農作物の収穫だ!」ミーンミンミン

福田「ご覧ください!この立派なきゅうり!むほ殿、おひとつどうです?」ミーンミンミン

まほ「え・・・このままかじるのか?」ミーンミンミン

福田「水で洗ったので平気であります!」ミーンミンミン

まほ「むう・・・では」ガブリンチョ!

細見「いってるいってるぅう!」ミーンミンミン

まほ「!・・・おいしい」ミーンミンミン

福田「我が知波単学園の野菜は絶品なのであります!」ミーンミンミン

ローズヒップ「このでっかいお野菜はなんですの?」ミーンミンミン

玉田「それはへちまだ。切って乾燥したものをたわしとして使うこともできるのだ」ミーンミンミン

ローズヒップ「フーン、たわしくらいならコンビニでも売ってますのにねー。あらぁこのシルエットはもしやとうもろこしでは?」ミーンミンミン

玉田「立派なものだろう。食べるか?薔薇尻」ミーンミンミン

ローズヒップ「食べてもようござんすの!?」ミーンミンミン

玉田「ほら」ガボッ

ローズヒップ「ありがとうございますですの!では・・・ローリング食べるー!」ギュルルルルル!ガガガガガガガブリンチョチョチョチョチョ!

福田「おわー!とうもろこしを高速で回転させそれを高速でかじっておりますー!」ミーンミンミン

細見「いってるいってるぅううぁ!」ミーンミンミン


西「さあ、掃除の時間だぞ。まほ殿、薔薇尻殿、この雑巾をお持ちになってください」

まほ「むほ」

ローズヒップ「ぞうきん?モップはありませんのこと?」

西「我が校の生徒は雑巾で掃除をするのが相場なのです。ささ、こちらの廊下を拭き掃除するのですぞ」

ローズヒップ「ひえっ!なんてなっがーーーい廊下ですの!?」

西「さあ皆、横一列に並べー!知波単名物総突撃だー!」

 \おおおーーー!/

   \ザッ!/

まほ「雑巾掃除など久しぶりだな・・・」

西「では!吶喊ーーー!」

 \とつげきぃーーー!/

 \ダダダダダダダダダ!/

まほ「っ!・・・この体制でこの速度とは・・・これも鍛練の一部なのだな・・・」

ローズヒップ「うぬおおおおおおおおおおおおお!」ダダダダダ

西「おお!薔薇尻殿は気合が入っているな!皆も負けてられないぞー!」

 \おおおおおーーー!/

西「放課後だ!」バーン

福田「ご覧ください!自分の実家から西瓜が届いたであります!」

まほ「なんだか食べ物もらうの多いな」

玉田「福田ぁ!西瓜と言えばなんだと思う!」

福田「はっ!西瓜割りでございます!」ビシッ

玉田「その通り!知波単名物西瓜割りの準備に取り掛かるぞ!」

 \おお~~~!/

名倉「すいかわりっ♪あ、そーれすいかわりっ♪」テンテン

寺本「西瓜割りっ♪ア、ソーレ西瓜割りっ♪」テンテン

玉田「一意専心・・・」グ・・・

 細見「そこだー!いや、右だ右ぃ!」ソーレソレソレ 池田「いきすぎであります!左に転進!転進であります!」ソーレソレソレ

玉田「むむむ・・・」

 \右!右みぎー!/ \上であります!/ \右に進んだ後に左へ進み、右と左へ稲妻の様に進むのであります!/

  \超信地旋回!超信地旋回!/ \おぉん!/ \後退的前進!/

\そこで乱れ雪月花!/ \華は紅、柳は緑!/ \吶喊であります!/

玉田「っ!」カッ

玉田「ちぇすとぉぉおおお!」ガッッッ!

玉田「まだまだぁ!」カカカッ!

玉田「どうおりゃあああああああ!」スパパーン!

まほ「人数分に切り分けられている・・・!」

玉田は武人やったんか……

ローズヒップ「わぁいスイカ!ローズヒップスイカ大好きなのですわぁ!」シャクシャク

細見「福田?なんだそれは?西瓜に何をふりかけている?」

福田「塩であります!甘みが引き立つのでありまする!」

細見「なんだと!?西瓜に塩!?ありえん!甘くさせるなら砂糖ではないのか!」

玉田「西住ぃ!西瓜の速食い競争と洒落込もう!どりふの志村のように素早く食べるのだ!」

まほ「ふふ・・・いいでしょう。電撃戦は黒森峰の代名詞ですからな」

玉田「ではゆくぞ!せーのっ!」ガブガブガブ

まほ<シャシャシャシャシャシャシャシャ

玉田「!?」

名倉「は、早い!口いっぱいに西瓜を含んで頬が膨らんだ様は王者の貫録!」

まほ<シャックシャック・・・

玉田「やるな西住!今日より西瓜速食い王の栄誉はお前に譲ろう!」

まほ「もぐにょもぐにょもぐにょのん」シャックシャック

玉田「食べてから喋ればいい。一度に呑みこむとつっかえるぞ。あとお腹冷えるかもしれんからこの腹巻きを巻いておけ。のらくろのアップリケも刺繍してあるぞ」

西「まったく、玉田は面倒見がいい先輩だな」ハッハッハ

ローズヒップ「わぁいスイカ!ローズヒップスイカ大好きなのですわぁ!」シャクシャク

細見「福田?なんだそれは?西瓜に何をふりかけている?」

福田「塩であります!甘みが引き立つのでありまする!」

細見「なんだと!?西瓜に塩!?ありえん!甘くさせるなら砂糖ではないのか!」

玉田「西住ぃ!西瓜の速食い競争と洒落込もう!どりふの志村のように素早く食べるのだ!」

まほ「ふふ・・・いいでしょう。電撃戦は黒森峰の代名詞ですからな」

玉田「ではゆくぞ!せーのっ!」ガブガブガブ

まほ<シャシャシャシャシャシャシャシャ

玉田「!?」

名倉「は、早い!口いっぱいに西瓜を含んで頬が膨らんだ様は王者の貫録!」

まほ<シャックシャック・・・

玉田「やるな西住!今日より西瓜速食い王の栄誉はお前に譲ろう!」

まほ「もぐにょもぐにょもぐにょのん」シャックシャック

玉田「食べてから喋ればいい。一度に呑みこむとつっかえるぞ。あとお腹冷えるかもしれんからこの腹巻きを巻いておけ。のらくろのアップリケも刺繍してあるぞ」

西「まったく、玉田は面倒見がいい先輩だな」ハッハッハ

あ、連続になっちゃった

>>108
らぶらぶ作戦で刀振ってたイメージが強いんだけど、それ以外ではそんな風には一切描かれてないからそうでもないのかもしれない・・・

ザク三兄弟ネタに気づいてくれる人がいるとは・・・こういう知ってる人にしか気づかれない小ネタいっぱいあるので気づかれると舞い上がっちゃいますのよ

 ハナビビビビビビ・・・

細見「やあ・・・風情がありますなあ」

玉田「しかし福田の実家から西瓜だけでなく花火まで送られてきていたとはなあ。福田ぁ!親御さんによろしく言っておくように!」

福田「かしまこりますた!」ビッ

ローズヒップ「ご覧くださいませ!両手に手持ち花火を持って200万ローズヒップ!いつもの3倍の速度で走りまわって200万×300万の600万ローズヒップ!そしていつもの3倍の勢いでピョン跳ねすることで1200万ローズヒップですわー!」トリャー

細見「おお!言葉の意味はわからんがとにかく凄い薔薇尻だ!」

福田「やや?ここに置いてあるとうもろこしは誰のものでありますか?」

ローズヒップ「あー!それは私のですわよ!とっちゃヤーですの!」

福田「・・・」ジー

ローズヒップ「ダメですの!これはダージリン様にあげるんですの!」ササッ

福田「・・・」ジー

ローズヒップ「どぅぁめだもん!ダージリン様のだもんですの!」


まほ「・・・」ジジジ・・・

西「ヤア、線香花火でありますか。まほ殿はこういった静かなものの方がお好きですか?」

まほ「むほ・・・いや、皆と離れているからいいか。西、私は明日、黒森峰に帰るよ」

西「そうですか。さみしくなりますな」

まほ「・・・あっさりしているな。アンツィオの面々とまるで違う」

西「まほ殿は黒森峰の学徒ですから。私からととやかく言うことではないので」


 グツグツグツ・・・

まほ「送別会とは・・・気を使ってもらわなくてもいいのに」

西「何をいいますか!まほ殿が黒森峰に戻られるというからこうして我が学園艦のすき焼きの名店に来たのですよ!さあさあ、今日はたくさん食べるんだぞ皆!」

 \おおおーーー!/

福田「西隊長!親戚の集まりでもないのにすき焼きなど喰らってよろしいのでしょうか!?」

西「かまうものか!せっかくだから足の先まで肉で満たすんだ!」

福田「了解であります!」

ローズヒップ「わぁいラード!ローズヒップラード大好きなのですわー!」アブラァ!

細見「薔薇尻、貴様それは牛脂だぞ!そ、それを食うのか!」

ローズヒップ「うーんマンダムですの」ムチャムチャ

玉田「西住ぃ!よそってやるからお椀をかせ!肉いっぱい入れてやる!糸こんにゃくとネギも入れとくか!?フーさんもあるぞ!」

まほ「玉田上級生殿、何からなにまでお世話になりました。ありがとうございます」

玉田「気にすることなどない!上級生たるものの務めだ!黒森峰に戻り、もし困ったことがあればすぐ電報を送れ!すぐに突撃してやるからな!」

西「まほどの・・・わたくしおもうのでありますが」

まほ「むほっ」

西「わたくしのことをニシとよぶのはいささかタニンギョーギではありゃーしませんか!ヒック!わたしたちおともだちなんですから・・・きぬよってよんでください!」

福田「おや?西隊長の様子が・・・」

細見「あっ!日本酒風飲料の瓶が空に・・・まさか隊長!これを一人で飲んだのでは・・・!」

西「まほさん!きぬよってよんでください!きぬよって!」グイイ

福田「西隊長がいつもよりも大胆な突撃を・・・」ゴクリ

まほ「に、西殿・・・私はまほではなくむほで・・・」

西「ごまかさないでください!きぬよとよぶまではひきさがりません!」グイグイ

まほ「う・・・・・・き、絹代」

西「ふへへへへへ」ダラ~

細見「な!に、西隊長が西住にもたれかかって・・・!」

玉田「西住ぃ!貴様ずるいぞ貴様ぁ!西隊長を独り占めなど・・・!」

ローズヒップ「ここはわたくしにお任せあれでっすわ!西様がこうなったのはこのおビールのパワー。つまり皆さまもおビールを飲めば全て解決ゾロリですの!」バーン

まほ「えっ」

ローズヒップ「ご安心くださいませ!このローズヒップ、聖グロ一の俊足と呼ばれるからには手も早い!既に皆さまの飲み物をおビールにチェンジしておきましたのですわ!」

まほ「えっ」

細見「あれ?・・・そう言われるとなんだか・・・」フラ

福田「自分・・・なんだか視界が歪んできました・・・」フラ~

玉田「にしずみぃ!にしたいちょうはみんなのたいちょうだ!きさまひとりのたいちょうではないぞぉ!」グイイ

細見「そのとおりであります!われらのだいじなたいちょうなのだ!いくらきさまのソウベツカイだからといってもたいちょうはやらん!」

まほ「そ、そう言われても・・・」アセアセ

西「おまえたち・・・そこまでわたしのことを・・・」ウルウル

細見「とうぜんであります!たいちょうこそわれらのたいちょうであります!」

福田「にしたいちょうのためならわれらどんなあいてでもおそれることはありません!」

玉田「にっぽんいちのせんしゃどうぶたいをめざしましょう!」

西「ようし!それじゃあみんなでまほどのをどうあげだー!」

まほ「えっ」

西「そーれ!まーほっ!まーほっ!まーほっ!」ワッショイ!ワッショイ!

 \わーっしょい!わーっしょい!わーっしょい!/

まほ「むほです。西住むほです。私はむほです」ワッショイ!ワッショイ!

今回はここまでで。次回で終わりそう

今さらですが>>35で夏目漱石風戦車道物語がどうのと言ってるけど私はその作品と全く関係ありません。同一作者でもなんでもなく、ただ読んでおもしろかったので・・・きょ、許可も何もとってないけど迷惑にならないスよね?・・・名前描いてないし・・・





 ~~~数カ月前・・・戦車道全国大会一回戦

 黒森峰女学園 対 知波単学園

 ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・


西「隊長はどこだ!隊長は!」

細見「何があった!」

名倉「皆やられました・・・!」

細見「やられた!?」

名倉「試合開始早々、黒森峰の電撃戦を受けた。こちらの方角へと前進しろと隊長に指示されたが・・・」

浜田「隊長も・・・副隊長も皆撃破された!」

細見「っ・・・・・・隊の指揮は誰がとる!」

 福田「・・・」 玉田「・・・」 池田「・・・」

西「・・・最先任は誰になる」

名倉「・・・西殿です」

西「!・・・」

玉田「・・・今はあなたの隊・・・あなたが指揮官です。西殿」

西「っ・・・」

池田「八時の方角に敵集団!ゆっくりと接近してきます!」


 ドドドドドドドドド・・・

まほ「・・・」


浜田「威圧するかのように近づいてきます!」

西「・・・っ」

福田「どうかご命令を!自分はなにをしていいかわかりません!」

西「・・・」

 まほ「・・・」ドドドドドド・・・


西「・・・・・・奴に突撃。全力で吶喊するぞ。それが命令だ」

細見「!・・・」

福田「あれをやっつけようと!?」

西「そうだ!命令を待ってたんだろ!命令だ!」

西「ありったけ撃ち込む!」

福田「しかし西殿・・・!」

西「勇気を振り絞れ福田!!!戦車女子だろう!!!」

福田「!」

 ドドドドドド・・・

 まほ「・・・」


西「突撃ぃーーー!!!」





 ~~~

西「はっ!」

 福田「Zzz・・・」 玉田「Zzz・・・」 細見「Zzz・・・」

西「・・・・・・むう、いつの間にやら眠っていたとは・・・いささか記憶が無い部分もあれど、たしかまほ殿の送別会だったか・・・」

西「しかし、全国大会一回戦の回想を眠りながら見るとは・・・忘れた訳ではなかった・・・なぜ今になってあの頃のことを・・・」チラ

まほ「・・・Zzz」

西「・・・このかわいらしい寝顔の方が、あの黒森峰の隊長だとは・・・あの試合であれほど恐ろしく感じた方なのに・・・今はまるで印象が違うな」ハハハ

むほ「・・・むにゃ・・・お母様・・・戦車で空中のリーパー(無人機)を撃墜するなど無茶ですよ・・・」ムニャムニャ

まほ「・・・・・・んう・・・!」ガバ!

まほ「しまった!寝過ごし――・・・・・・てない」

まほ「フ・・・」ドヤァ

西「おはようございますまほ殿」

まほ「!・・・ああ、おはよう。皆はまだ寝ているか」

西「先の大会での一回戦のことを思い出し、飛び起きてしまいました」ハハハ

まほ「・・・あの試合か」

西「いやあ、今振り返っても見事なやられっぷりでございました。真正面から完膚なきまで叩きのめされ、いっそ清々しくもあるくらいでした」

まほ「・・・」

西「我々では足元にも及ばない、黒森峰の・・・まほ殿の圧倒的な力を見せてもらいました」

まほ「・・・私は――」


 ガラ!

ローズヒップ「おっはようございまーすですわーーー!皆さま起きてくださいませですのーーー!」

まほ「!」ビクッ

玉田「んがっ!?な、なんだ!?」ガバ

 細見「敵襲!?」ガバッ 名倉「なにごとか!?」ガバッ

ローズヒップ「叩き起こしてごめんあそばせ!でも早くお着替えとお顔を洗っておハミガキをしてくだしゃーせー!」

西「薔薇尻殿、一体何がはじまるというのです?」

ローズヒップ「我らが聖グロリアーナの学園艦が来ますの!」

 ザッ

ダージリン「ごきげんよう」バーン

西「だぁじりん殿、おはようございます!」ペコォ!

ダージリン「あら、まほさんもいらしたのですね。短期転校をして周っているという話は耳にしていましたが」

まほ「ああ」

 福田「ぷぷぷ、田尻殿もむほ殿を長女のまほ殿と間違えておられる」プクク 細見「あのしたり顔、実は一年生だと言うことを知れば驚くであろうな」プクク

ダージリン「?」

西「ととととととところでだぁじりん殿、今日は何用でわざわざこちらに?」

ダージリン「あら?何だはないんじゃないかしら。今日は約束していた私達の交流試合の日でしょ。もしかして、ウチのカレンダーが去年のままだったのかしら?」

西「えっ」チラ

 福田「?」 細見「?」 玉田「?」

ダージリン「・・・ローズヒップ」

ローズヒップ「はぁい!」ザザッ

ダージリン「あなた、知波単学園の皆さんに今日の交流試合の件をちゃんと伝えたのかしら?」

ローズヒップ「すっかり忘れてましたのですわ!」

ダージリン「・・・」

ローズヒップ「ゴメンアソヴァセ!」

西「申し訳ございません!今日が貴校との交流試合とはつゆ知らず!今すぐに準備に取り掛かりますので!」ペコペコ

ダージリン「謝るのはこちらの方。ローズヒップが一向に戻ってこないことに気付いた時点で手を打っていれば・・・」

ローズヒップ「ドンマイですわダージリン様!」

西「これより戦車の整備に入りますので少々お待ちを!郊外の喫茶店などで待機していただくのはどうでしょう!流行りのいんべぇだぁげぇむもありますよ!」

ダージリン「いえ、けっこう。そちらの準備が整うまで私達も作戦会議にするわ。行くわよローズヒップ」

ローズヒップ「知波単の皆さま、お世話になりましたのですわ」ペコ


西「・・・むう、まさかせんとぐろりあぁなと突然の試合とは・・・晴天の霹靂だ」

玉田「西隊長!我々の力を見せてやりましょうぞ!」

細見「たとえ三日前から試合の件をしっていたとしてもやることは同じ!いい感じに我慢しつつ突撃あるのみです!」

福田「知波単の力を見せてやりましょうぞ!」

西「・・・うむ、そうだな。皆は戦車の整備と試合の準備をしてくれ」

 \了解であります!/ ダダダー


まほ「西隊長、私も知波単学園の生徒として参加する。まだ短期転校中なのだから」

西「いえ、直に黒森峰の迎えの船が来る頃合いでしょう。それに・・・あなたにお見せしたいのです。知波単の・・・我々の試合を」

まほ「・・・」

西「ぐろりあぁなの方々は強敵です。我々がどこまで戦えるかは不明瞭ですが、やるだけやってみます!」

まほ「・・・全国大会一回戦のあの試合で・・・知波単学園の隊長車輛と副隊長車輛を撃破したのち、フラッグ車を含む残りの全車が私の乗るティーガーめがけ突撃してきた・・・」

西「あ、はい」

まほ「試合結果だけを見れば黒森峰の完勝だったかもしれない。だが、知波単の戦車は私のティーガーにかなり肉薄していた。一手見誤っていたら、勝敗は変わっていたかもしれん」

西「!」

まほ「正直、少し焦っていた。知波単の闘志をヘシ折るつもりで前進していたのに、彼女達は真っ向から向かってきた。迎撃してもひるむことなく果敢に突撃してくる姿に・・・驚いた」

まほ「勝負はギリギリだったんだ。知波単は弱くない。まだまだ強くなれるはずだ」

西「まほ殿・・・」

まほ「自信を持て絹代。お前達の戦車道を進んで行け」

西「!・・・」

玉田「西隊長!試合の準備が整いました!」ビシッ

細見「英国かぶれを撃破しましょうぞ!」

西「・・・」

福田「隊長・・・?」

西「・・・皆、私はまだまだ隊長として未熟だ。至らぬ部分もあるだろう。それでも、こんな私と共に戦ってくれるか?」

 玉田「・・・」 細見「・・・」 福田「・・・」

 「「「・・・・・・」」」


 \当然であります!/ \西隊長とならどこまでも!/ \目に物見せましょうぞ!/

  \我々は仲間です!/ \おん!おん!/ \やってやるであります!/

\勝って兜の緒を締めましょう!/ \我らの隊長は西隊長だけです!/ \勝利をこの手に!/

西「っ・・・皆・・・ありがとう・・・」

まほ「・・・ふふ」

西「よし!ゆくぞ!知波単の戦いはこれからだ!」

 ザッ!


ダージリン「珍しいわね。あなたがフラッグ車に名乗りを上げるなんて。よほどの自信があるようね・・・?」

ローズヒップ「もっちろんでございますわ!ダテに知波単に潜入捜査をしていたわけではありませんの!007のようなスパイと知波単からおそれられたものですわ!」

オレンジペコ「それバレてるってことになりますけど」

アッサム「ローズヒップ、やってみせなさい」

ローズヒップ「了解ですの!よーし、やっつけますのよー!」


西(まほ殿・・・あなたの言葉に勇気づけられました。私には、私の戦車道がある。仲間と共に・・・私の道をゆきます!)

西(次に会う時は、友人として会いましょうぞ!)


西「いざ、尋常に勝負!」


 ド ワ オ !

 ~~~

 ポシュ

審判「聖グロリアーナ学園フラッグ車、走行不能。よって、知波単学園の勝利!」


 玉田「・・・」 細見「・・・」 福田「・・・」

 「「「・・・・・・」」」

西「・・・・・・勝った!」

 \オオオオオーーー!/

 \勝ったであります!/ \大金星であります!/ \大戦果であります!/

  \見たか知波単の力を!/ \おん!おん!/ \これが我らの実力だ!/

\短気は損気!/ \田んぼじゃ取れないさざえの壺焼き!/ \がるぱんはいいぞ!/

西「あのせんとぐろりあぁなに勝つことができるとは!皆が力を合わせたからこその勝利だ!今日は揚げパンで宴会だー!」

 \おおおおおおおおーーー!/


ダージリン「・・・ローズヒップ、事情を説明してくれるかしら?」

ローズヒップ「今少し時間とお紅茶のおかわりを頂けたら・・・」

ダージリン「弁解は罪悪という言葉を覚えなさい」

アッサム「ローズヒップ!あなたは役割を考えずに突撃して!こっちに来なさい!ヒップペンペンします!」

ローズヒップ「ヒー!知波単の方々ァ!これで勝ったと思わないでくださいましぃー!」


まほ「ローズヒップの尻が薔薇のように赤くなって、これがほんとのローズヒ――」

                         ≫完!!!≪

 ~おまけ~

エリカ「隊長が知波単から戻って一週間」

エリカ「上下関係に厳しくも、隊長はやたら優しくなった。事あるごとにお菓子を与えてくれたり、後輩達の相談を聞いたり、皆からかなり慕われて、士気はますます上がってる」

エリカ「けど・・・」

 まほ「この後は作戦会議だ。会議室に突撃するぞ」 まほ「エリカ、西洋煎餅食べるか?蜜柑果汁飲料もあるぞ」 まほ「今度の合同練習のことで田尻から電子手紙が届いているぞ」

 まほ「そこの十字路を右に突撃して右に転換後、二つ目の信号まで突撃して左に転換すれば万能雑貨店の七時十一時がある。そこで殿方西洋揚げ餅の古来服装を買ってきてくれ」 まほ「おんおん」

エリカ「なんか余計にポンコツっぽくなってるじゃない!」バシーン

エリカ「何言ってるかわかんないし!おんおんってなによ!」バシーン

エリカ「でもめちゃめちゃ優しい先輩風な隊長マジヤバイ!たまらん!パネェ!」バシーン

みほ「あはは・・・それで発散させるためにサンドバッグ叩いてるんだ。黒森峰も大変だね」

エリカ「あなた妹でしょ!姉妹同士ならもっと優しい隊長なんでしょ!ずるい!」

みほ「はいこれ、お姉ちゃんと一緒にスマートフォンで録画したホームビデオ」

エリカ「ありがとうございます!!!」

 ~おしまい~

これにて完結です。長くなりすぎたので急いで切りあげた打ちきり風エンド
知波単描いてるのになぜかアンツィオのネタいっぱい考えちゃってアンツィオ魅力的すぎるのを再認識しました
それでは読んでくれた方ありがとうございました

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