【ごちうさ】ここは天国【安価】 (54)
ある日、甘兎庵が潰れた。
原因は謎の集団食中毒事件であった。
千夜「ごめんね。あんこ……でも、あんこは強くて賢い子ですものね」
千夜「そしてとっても可愛いからきっとみんなが助けてくれるわ」
その多額の賠償金支払いにより家も店も失い借金で首が回らなくなった宇治松家は逃げるように街を去ることになったが、その際にペットであるウサギのあんこは住み慣れた街へと残していった。
千夜「まずはシャロちゃんかココアちゃんを頼りなさい」
祖母「なにをしてるんだい千夜。早くおし」
千夜「はい………それじゃあね。あんこ」
あんこ「・・・」
最後に軽くあんこの頭を撫でると少女はペットに背を向け駆け出す。
そして主人が振り返ることは一度も無かった。
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シャロ「いやあああああああああああああああああああああ」
あんこ「・・・」
ワイルドギース「………」
その日の夜、桐間家へと侵入したあんこ。
シャロはワイルドギースとの生活によりウサギへの恐怖心を確実に克服しつつあった。
だが、全ての元凶であるあんこだけは別である。
突然のあんこの来訪に取り乱しパニックとなったシャロはいつものようになりふり構わず、着替え中であったにも関わらず家を飛び出してしまう。
逃げるシャロ、それを追うあんこ、そして更にその後を追いかけるワイルドギース。
幸い夜間ということもシャロのあられもない姿はあり人の目に触れる事は無かったが、その鬼ごっこも轟音とともに終わりを告げるのであった。
ガシャンッ!!
一瞬空気が小さく震え、それと同時に鈍く……重い……音が辺りに響いた。
やがてその場に人だかりが出来るが、その中心で横たわる少女はピクリとも動くことは無いのであった。
あんこ「・・・」
ワイルドギース「―――!!」
そしてその道の隅では一羽の黒く可愛らしい小さなウサギが怒り狂ったかの様な灰色のウサギにより執拗な攻撃を受けていたが……それに気づく者は誰もいなかった。
コン…コン…コン…
チノ「コ、ココアさんなんでしょうか?この音は?」
ココア「タカヒロさん……かな?」
チノ「ですがお父さんはこの時間はお店に」
ココア「よし。お姉ちゃんが見てくるからチノちゃんはここにいてね」
ガチャリ
ココア「うわっ………あんこ……だよね?」
ココア「一体どうしたのその格好?」
チノ「どうですか?ココアさん」
ココア「うん。チノちゃん。これを見て」
チノ「……その王冠……あんこ……ですよね?」
そこには体中がボロボロとなり体毛も所々毟り取られトレードマークである王冠がなければすぐには分からない姿のあんこがいた。
あんこ「・・・」
ココア「大丈夫あんこ?すぐに傷の手当てをしてあげるからね」
そう言うとココアはあんこをチノに預け救急箱を取りに部屋を走って出て行く。
チノ「……一体どうしたんですか?千夜さん一緒じゃないんですか?」
あんこ「・・・」
甘兎庵のことは当然チノも知っていた。
どうやって家に入り込んだのかは分からないが、きっと自分には想像出来ないような大変なことがあったのだろう。
そう思いチノはあんこを膝に乗せその背中を優しく撫でてあげるのであった。
やがてココアが慌しく戻ってくる。
その腕に救急箱とティッピーを抱えて―――
あんこ「・・・」
ティッピー「ふぇ?」
チノ「あ……」
次の瞬間
ティッピー「ノオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」
あんこ「・・・」
あんこは怪我が嘘のように、いつものようにティッピーめがけ勢いよく飛び掛っていった。
ココア「ちょっ!!あんこ!?」
チノ「ダメだすよあんこ。大人しくしていないと」
ティッピー「ノオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」
あんこ「・・・」
チノ「コ、ココアさん。そっちへ行きました捕まえてください」
ココア「え?あ?う、うん」
その後なんとかあんこを捕まえようとするも凄まじいスピードで走り回るあんこもティッピーも捕まえることは出来ず、やがて………
ガッシャーン!!
助走をつけたままティッピーは勢いよく窓ガラスを突き破り、夜の空へと飛び出した。
あんこ「・・・」
そしてその後をあんこも追うかのようにジャンプするのであった。
――そして
チノ「今日もあんこたちのおかげで大繁盛です」
リゼ「ああ。まったく幸運の招き猫、青い鳥ならぬ兎だな」
ココア「見て見て。あんこもティッピーも子供たちもあんなに幸せそうにしてるよー」
シャロ「もう。たまには以前みたく私にも構って欲しいものね」
千夜「うふふ。みんなただいまー。あんこ、いい子にしてた?」
――そこにはボクの求めるモノが全て揃っていた。
当然だよね。
だってボクは特別なウサギなんだから。
「―――」
――なんだろう?
今何か聞こえたような気がしたぞ?
でもきっと気のせいだよね?
千夜が再会を喜びあんこを抱きかかえる。
――だってボクはこんなにも幸せなんだから!!
「――て」
「おきてよー」
――へ?
??「やっとおきてくれたー」
――メグ?
??「メグじゃないよー私は死神さんだよー」
そこにはメグによく似た少女が居た。
――あれ?千夜は?ティッピーは?ボクの可愛い仔供たちは?
メグ神「何の話かわからないけど、ここは世間一般でいう所のあの世なんだよー」
――え?
メグ神「あんこは窓からダイブして……その……カラスさんに……これ以上は残酷で私の口からは言えないよー」
――もしかしてボクは死んじゃった・・・の・・・?
メグ神「うん♪」
メグ神「これからあんこは閻魔様に裁きをしてもらうんだよ」
メグ神「それで行き先が決まるの」
――ボ、ボクが死んだなんてウソだよね・・・
メグ神「ほら。今、裁きが終わったよ」
閻魔「では太郎丸はマスコットの天国へ言ってもらいます」
太郎丸「アン!!」
次の瞬間その子犬の体はスーっと薄くなり消滅した。
メグ神「あの子は天国に行けるんだね。良かったー」
メグ神「じゃあ、あんこ。閻魔様の前に行ってね」
あんこ「・・・」
閻魔モカ「それでは貴方へ判決を下します」
――だ、大丈夫だよね。
だってボクはとってもイイ子だったもん。
閻魔モカ「貴方は―――」
↓1以降はあんこの行き先を選択してください。
多いほうが行き先となります。
投票は本日21:30とします。
1.天国
2.地獄
閻魔モカ「天国行きです」
メグ神「おめでとー♪」
――当然だよね(ドヤ
閻魔モカ「では、天国行きとなれた理由ですが―――」
↓1以降は天国へいける理由を記載してください。
22時まで募集します。
閻魔モカ「貴方が周りへかけた迷惑はともかく不幸な経緯から全てが上手くいかなくなったので救われるべきと判断します」
――うん。
閻魔モカ「では規定により魂送の前に浄玻璃鏡で貴方の行いと結果を見ていただきます」
閻魔モカ「この真実から目を逸らす事は出来ませんが天国行きとなった貴方なら大丈夫でしょう」
そしてあんこの前に現れた鏡の放つ眩い光にあんこは包まれていった。
客A「きゃっ。この子ったらこんな美味しそうに食べてるよ」
客B「意外だねー。私この子がこんな動いてるのはじめて見た。私のも食べていいよ」
リポーター「こちらが本日集団食中毒を引き起こしたお店です。今回検出された細菌はなんでも新型であり感染者は今も隔離され――」
ココア「ジャロぢゃ~~~ん」
リゼ「バカ。なんであんな……」
チノ「シャロさん。えぐっえぐっ」
ナースA「なんでも半裸で街中を駆け回ってる所を車に撥ね飛ばされて即死ですって」(ヒソヒソ
ナースB「なにかヤバイ薬でもやってたんじゃないの?いやねー最近の若い子は」(ヒソヒソ
ティッピー「タカ……ヒロ……チノと…店を……たのm」
タカヒロ「親父~~~~!!」
――え?え?え?
ウソだよね?
閻魔モカ「嘘じゃありません」
メグ神「でもあんこは悪くないもんね。不運が続いちゃっただけだよー」
閻魔モカ「ちなみ彼女たちは残念ながら地獄へ落ちました」
閻魔モカ「今頃は地獄へ向け落下中でしょうね」
メグ神「よかったねーもし地獄行きになったらまずは体感で何百年から何万年は無限な落下を体験しなきゃいけなかったんだよ?」
閻魔モカ「そういえばメグさん。そろそろ到着する宇治松家の方々をお迎えに行ってください」
メグ神「はーい」
衝撃の事実
この事実を知ったあんこは―――
↓1以降はあんこ行動を選択してください
多数決制となります。
明日一杯まで募集します(再開は木曜となります)
1.ボクの知ったことじゃないね
2.なんとか彼女たちを助けて
2を選択の場合は対価を記載してください。
↑に
3.その他(内容記載) を追記
3が最多だった場合はどの内容を採用するか後に更に投票をしていただきます。
??「天国へ行けば美味しいお菓子も可愛いメスウサギたちも選り取りみどり、今まであんこを苛めてきた虐待変態お兄さんたちへも仕返しが出来ますよ?」(クスクス
↓1以降は以下より選択してください
投票数の多いほうを採用します(期間本日一杯)
1.全部思い通りにさせてください
2.モカを倒す
・業務連絡
両方採用でいきますね。
――全部ボクの思い通りにさせて!!
閻魔モカ「ダメです」
――ならお前を倒してボクが閻魔様になるぞ
答えは聞いてない。
↓1のコンマで判定されます。
ぞろ目:モカを倒した。あんこはあの世を支配した。
それ以外:あんこは無間地獄へ落ちました。
閻魔モカ「愚かですね」
モカが一睨みした瞬間
まるであんこの周りだけ重力が何十倍にもなったかのように地べたへ押し付けられ
そしてあんこは悲鳴をあげる間も無く、そのまま口を開いた地の底へと飲み込まれてしまうのであった。
メグ神「閻魔さま~千夜さんを連れてきました~」
閻魔モカ「ご苦労様です」
これからあんこは体感で2000年をかけ目的地である地獄の最下層へと落下する。
落下中もあんこのその衝撃に眼球はペチャリと潰れ、骨は粉々に砕け身体を突き破ってゆく、そしてそこから捲れた皮がビチビチと音を立てめくれてゆき、また体内の内臓もぐちゃぐちゃになりそのまま肛門からぶりぶりと排出されてしまう。
だがそれらはすぐに全て再生されその直後に再び破壊される。
目的地に辿りつくまであんこはこの破壊と再生を無限に味わうこととなる。
その間に寝ることも気絶することも精神が破壊されることも許されない。
無限の暗闇の中、あんこの絶叫をあげることも許されない。
またあげれたとしてもその音はあんこ自身の耳にすら届くことは無いであろう―――。
落下し始めどれ程の時が経ったか?
落下しながらあんこは願う。
一刻も早くこの落下が終わることを。
だが、あんこは知らない。
その落下の先にあるのはこの落下ですら極楽に思える地獄であることを―――。
――どうしてこんなことに
真実の愛を皆に与え続けたボクが地獄行きだなんて
なにかのまちがいだよね
――たすけて・・・ちや・・・ティッピー・・・シャロ・・・
~完~
あんこ無間地獄篇を希望しますか?
はい
いいえ
2票先取
あんこ天国篇を希望しますか?
はい
いいえ
2票先取
~天国篇~
>>22からの続きとなります。
――みんなゴメンね。
みんなの分までボクは天国で幸せになるからね。
あんこは天国へ行った。
そこには悩みも苦痛も恐怖もない世界。
そこにあんこを苛める人間もウサギも存在しない。
存在するのはあんこを崇拝し愛しみながら傅く人間、そしてあんこにひれ伏し我先にと子種を求めるメスウサギたちだけである。
食事も甘兎庵が潰れてからの生ゴミや野良うさぎたちの食べ残しを漁る惨めな物では当然なく、かつての選ばれたウサギである自分に相応しい美味しい甘味すらも出来損ないの廃棄品に思えるようなご馳走ばかりであった。
その日もあんこはメスウサギたちへ自分の交尾を受け入れる名誉と幸せを与えていた。
そんな時である―――
ティッピー「ひいいいい。なぜあんこがおるんじゃーーー?」
あんこ「!!」
――ティッピーじゃないか!!
なんでここに?
まあいいや。
交尾しよう。
シャロ「いやあ。なんであんこがいるのよぉ?」
――シャロまでも?
そうかきっと閻魔様がボクのために。
そうだよね。
ボクのやることは全部正しいんだもん。
ボクの行いの結果が間違いなんてはずはない。
閻魔様は自分も判決ミスを悔いて二人をここへ連れてきてくれたんだ。
ココア「あんこ~」
チノ「あんこ」
リゼ「あんこ」
千夜「あんこ」
青山「あんこさん」
マヤ&メグ「あんこ~」
――みんなまで!!
よーし。みんなにもボクの元気で可愛い仔供を産ませてあげるからね。
みんなで幸せになろうね。
あんこは天国でも頑張った。
やがて皆あんこの仔を孕み、出産した。
仔供たちはとても元気であり、仔うさぎたちはあんこにそっくりか、母体となった少女の面影をどこかに持つうさぎたちであった。
程なく仔うさぎも父親を真似し立派なうさぎへと成長してゆく。
特にあんこ似の性欲は父親そっくりであり、偉大なる父とともにティッピーをシャロたちを、姉妹ウサギたちに悦びを与え続ける。
今日も天国では肉欲の宴が行われ続けるのであった。
~END~
ティッピーとシャロのあんこへの奉仕は畜生界で行われる責め苦の一環です。
ココアリゼ千夜青山チマメはドッペルでありオリジナルじゃありません。
ドッペルワイルドギースも出てないだけで毎日あんこに名も無きみすぼらしいオスウサギとしてこき使われています。
そして自分とティッピーやシャロをはじめとした美女美少女美うさぎたちとの交尾を目の前で見せつけては生ゴミ相手にマウンティングをさせ皆を楽しませています。
ここは全てあんこのために存在する楽園なのです。
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