真姫「私の愛する人、ことり」ことり「あ、あう...///」(37)

短編ラクガキ

私の大好きな人、南ことり

音ノ木坂学院の入学式以降、これといった特別な友達もできずに、ただただ、退屈なモノクロの毎日を過ごす私の前に現れた、色彩豊かなココロ、南ことり

放課後のひとりぼっちの音楽室で何気なく奏でた音色をついばみに来て、私に向かってイタイケに純粋な微笑みを見せてくれたのは、南ことり

変人で変態な異質物の私を、
人と同じ色、空気、触感、音、臭気に交わることのない私を、

分別のない接遇でココロをポカポカと気持ち良くしてくれる存在、南ことり

ことり「真姫ちゃん、お待たせ!放課後に真姫ちゃんと会うのも、これで何回目かな」

入学して少しして出会ったあの日から、ほぼ毎日会ってるし...

恐らく30回以上はいってると思う

ことり「そうかもね~!あ、そういえば今日はお友達できた?...そっか、おかしいね、こんなに良い子なのに」

学院生活にもだいぶ慣れた二ヶ月目、
未だに友達も何もできないんだ

だけど、この満たされることのない心を、程よく刺激してくれる、この子がいれば私はもう十分だと思うのよね

ことり「さ~てと、これからどこに行く?あ、最近面白そうなメイド喫茶を見つけたんだけどね...!」

ずいぶんと感情が高ぶっているようね

ことり「...それで、踊って歌ってくれるメイドさんたちが居るんだよぉ♪」

そう言うと、ことりは私にスマートフォンで流行りのメイド喫茶のホームページと、その詳細を懸命にアピールしてみせて、

ことり「良いでしょう?ね、今日の放課後はここでお茶しようよ♪」

...かわいい、必死になっちゃって

メイドとかどうでも良いんだけど、この子がめずらしくお願いしてくるもんだから

ことり「真姫ちゃん、お願い~っ!!」

断ることなんてあり得ないわよ、いつもは私のワガママを聞いてくれてくれるから

聞いてくれてくれるから?
...間違えた、聞いてくれるから、ね

ぴったりハマった、これで気持ち悪さがなくなった、急に気持ち良くなった

ところで、いつか私の膨大な想いをことりにぶつけたいのだけれど

果たしてぴったりとハマるのだろうか、
私の想いが強すぎて、重すぎて
ことりのココロがボロボロにならないかしら

そもそも、ことりのココロは私のことをどう想っているのかしら

どうして私のココロに興味が?
もしかして才能に関心があるのかしら、それも私だから一向に構わないのだけれど、ね

ことり「なにボーッとしてるの?真姫ちゃん」

考えてるの、黒と白になるかならないかの瀬戸際、
自分の運命について考察中なの

あなたの笑顔が私のものになるのかどうか、
あなたのカラダが私のものになるのかどうか、
考えてるの、ずっと、ここ最近

ことり「?」

ーおもしろいメイドきっさー

にこ「にっこにっこにぃ~!おかえりなさいませお嬢様♪今日はご機嫌いかがにこ?」

花陽「お荷物お預かりしますパナね、はい、はい♪」

あらまぁ、ずいぶんとタイソウなおもてなしだこと
オリンピック以降のグローバル戦略においても
じゅうぶんに生き残れる可能性感じたんだわ

ことり「わぁ~、丁寧な接客~!メイド服もかわいい~♪」

サービスの程はまあまあね、ベルとチェアーサービスの真似事かしら

メイド服に関しては...悔しいけど、とても可愛いわ、ことりを笑顔にするなんて、服に嫉妬しそう

ことり「真姫ちゃん、はいメニュー!何を頼もうか?」

南ことr
ことりは何を頼むの?

ことり「私はこのスピリチュアルオムライス!食べると良いことがあるって評判なの!」

ふふ、そんなもの信じるなんて、ことりも子供らしいところあるのね

絵里「お嬢様方、ご注文はいかがいたしましょう」

スピリチュアルオムライス2つで、
あと、ツインパフェもお願い

絵里「ツインパフェは、ファミリータイプ、カップルタイプ、リリィタイプの三種類がございますが」

ことり「リリィ...?なんだろう、初めて聞くね」

それじゃ、リリィでお願いするわ
どんなパフェが出てくるかは、提供されてからのお楽しみね

ことり「えぇ~!?真姫ちゃん、平気なの?」

大丈夫、(お金の)問題は全くないわ
せっかく来たんだもの、新しい発見を楽しんでいきましょう

絵里「他にご注文は?」

以上よ、逝きなさい

絵里「?」

間違えたわ、行きなさい

絵里「かしこまりました、ごゆっくりお過ごしくださいませ」

ことり「もぅ~、知的好奇心もここまでくると...」

なによ、私のこういうところが気になって、
気に入って一緒にいるんでしょう?

私の好奇心旺盛な性質は今に始まったことではないはずだけど

ことり「うぅん、そうだけど..本人がここまで、自信満々に言うとなるとなぁ~...!」

悔しいのね、でもその悔しさは一向に解消されることはないわ
あなたは私の魅力に堕ちてしまったの、
そして、私に選ばれたのよ、ことり

あなたがいれば友達も何もいらない、これが私の最大のリスク、大きな犠牲、世間一般の人たちから見てね

芸術と南ことり、これが人生への勝利のヒントになりうると、私は踏んでいるわ
無論、常識的に考えてみれば、私のこの考えは異常と評されると予想するのだけれど

凛「お嬢様、お待たせ致しました!こちらスピリチュアルオムライス2つでございますにゃ!」

荒っぽいじゃじゃ馬メイドね

ことり「元気な店員さんだね~」

凛「凛は元気と明るさだけが取り柄だから、このぐらいのことはできるんだ!」

ことり「あ、あはは...他にも、いっぱい良いところあると思うけどな」

ゲストに気を遣わせるなんて、まだまだのハシクレメイドね

さてと、オムライスを頂くとしましょうよ
温かいものは温かいうちに食べる、
これがニシキノ流のマナープロトコルよ

凛「(そんなの常識だと思うけどにゃ...」

ことり「うん!食べよ食べよう♪いただきますっ!」

ぱくぱく、パク...

!?

あ、味がしない?!なによこれ!

真姫「ちょっと、マネージャーを呼んでくれるかしら?」

凛「えぇ~、めんどくさいな~!」

真姫「何!?それがゲストに対する態度なわけ?」

失礼な子、これは教育が必要だわ

ことり「真姫ちゃん、ちょっとちょっと...急にどうしたの?」

真姫「どうしたもこうもね、このオムライスの味が全くしないのよ!」

ことり「うそぉ?私のはちゃんと味がするよ?フワフワの卵生地に包み込まれた肉(鶏)との相性バーツグーン!♪」

なんですって!?これは一体どういう...


希「お嬢様、どうなさいましたやで?」

真姫「むっ..あなたは?」

希「このお店のスーシェフやで、よろしくたのんますわ」

希「ちなみに、そのオムライスはうちのオリジナルメニュー、自信作なんよ」

真姫「失敗作を自信作だなんて、イかれてるのかしらね」

希「せやな、このお店では常識は通じへん、お嬢様の当たり前の価値観もぶっ壊すほどにな」

ナニソレイミワカンナイ!!

ことりもなんとか言ってよ!

ことり「...ふぇぅ?..っ..ッゴクン!」

ああ、そんなに急がないでゆっくり飲み込めば良いのに、可愛い子

希「ほほほ、どうやらリリィなスピリチュアルを感じるやん」

だまりなさい

「お待たせしましたぁ!!!」

真姫・ことり「!?」

穂乃果「このメイド喫茶の店長兼マネージャー兼経営者の、コウサカホノカだよ!」

真姫「ダブりすぎよ、一つに絞りなさい」

穂乃果「えぇ~、それじゃ社長で」

よろしい
それで、このお店は一体どうなっているのかしら?
メイドの教育、料理の味、他の競合サービスの真似事

どれをとっても、中途半端なんだけれど?

穂乃果「えぇ!?もしかして、ミステリーショッパーの人ですかぁ?!」

凛「にゃぁ!?まずいよ穂乃果ちゃん、これ以上お店の評価が下がったら...」

ことり「さ、下がったら...?(これ以上って、どういうこと?)」

海未「お店は閉店です...はぁ」

穂乃果「......」

穂乃果「...えぇ~~~~!!!?」

反応が不感症
もしくわ鈍い

海未「驚くまでもないでしょう、安定しない味を作り出す意味不明なシェフに、元気だけが取り柄のじゃ凛こ 凛「じゃりんこは余計にゃ!!!」

ことり「ど、どうやら今に始まったことじゃないらしいね...あはは」

くぅ..!
せっかくのことりとのひと時を、こんな奴らに邪魔されるなんて

真姫「さいっあくよ!心が最悪!」

穂乃果「おっ、良いリズムを感じるね?」

はぁ?何言ってるのかしらこの子

穂乃果「さぁ~!!ひゅめぇを~!!かーなえーるのは...

なになにちょっと、どうしたの?
言葉の暴力はもちろんだけど、頭をぶったりはしてないわよ私

絵里「また始まってしまったのね」
ことり「始まった?」

海未「穂乃...社長は良いリズムを感じ取ると、あんな風に曲を生み出して想像の世界に行ってしまうんです」

ナニソレジュウショウジャナイ!?

真姫「あなたたち、今までよく経営してこれたわね...ある意味すごいわ」

穂乃果「みーんなのーゆうーきー...♪

絵里「まぁ、ほとんどは私がマネジメントをしているようなものだけどね」
海未「私は穂乃果のお世話に努めております」

いや、客の世話をしなさいよ...

ことり「でも,,あの穂乃果ちゃんって子、すごく楽しそうに踊るね♪」

希「穂乃果ちゃんはこの店の看板娘やん?やから今まで、多くのファンの人たちに助けられてきたんだけど」

海未「とうとう、大手経済情報機関アライズに、目をつけられてしまいまして」

ああ、あの有名なお店を取り上げて世間に展開するパッパラッチね

裏では如何わしい情報操作をおこなっているという噂があるけど

真姫「それはそれはお気の毒様さまりんこ
さてと、ことり、ここから出るわよ」

ことり「え?」

こんなおかしなところにいられないわ
私がよく通っているホテルのバーがあるの、
そっちで口直ししましょう?

もちろん、ことりが望むのなら宿泊の手配も万全よ
ラグジュアリーホテルのクオリティ高いひと時をともに

真姫「楽し...?

ことり「すごーい..♪かわいい~!

穂乃果「つよーいつよーい願い事...♪

絵里「ふふ、本当にかわいい、でも残念ね...こんな日に、ミステリーショッパーの目に触れて」

海未「最後の歌と踊りになるかもしれませんね」

違うわよ、ミステリーショッパーでも何でもない
普通の..う"う"ん

ただのお客さんよ、変なチクリなんてするわけないわ

絵里「あらそうなの?...気を入れて損したじゃない」
希「だったら安心やね、ひゃ~危ない危ない」

真姫「あくまでお客様なんだから、気は抜かないでよ、もう!」

と言うか、そうじゃなくてぇ!!

真姫「ことり!もういいでしょう?そんなにダンスと歌を楽しみたいなら、これからディナーショーがあるから、そっちに洒落込みましょうよ」

凛「高校生が、ディナーショー。。。」
にこ「グギギギ、べつに羨ましくないにこ。。。」

ことり「えぇ~、でも~、、でもぉ」

穂乃果「~♪」

でもでもって、なんなのよ!
...は!?もしかして、あのオカシイ子に見惚れてるってイウノォォォ!?^_^

ことり「ほぁ~....♪」

南ことりは、少し変わった子がお好みなのだ

ある時は、通学中の道端でブツブツと独り言を言っている中年サラリーマンの怪しい言動にときめいたり

また、ある時は、校庭に変な幾何学模様を石灰で描く女の子が気になってしまうなど...

とにかく、変人が大好きな変人マニアなのだ、
真姫と仲良くしているのもうなづける

真姫「(この真姫ちゃんを差し置いて、ことりを魅了するとは)」

穂乃果「...___あぁ~楽しかった♪」

コウサカホノカ、恐ろしい変人ね...!!

ことり「ねぇ、真姫ちゃん...」

なによ!この浮気者!バカ!タコ!

真姫「なにかしら、ことり」

ことり「あのね、真姫ちゃんの力を持って、このお店を助けることなんて、できないかな?」

は、はぁぁぁ!?
ななんで私がこんな店を!?

穂乃果「おっ!良い運命を感じるね!!」

希「せやな、やれやれ..え~らいことになりそうやね~」

絵里「認められないわぁ!!...とまでは、言わないけど..このお店のルールには従ってもらわないと」

にこ「ふんっ、当然でしょう!?部外者がどうこうできると思わないことねっ?!」

凛「凛はラーメンをメニューに入れることを推薦するにゃ、企画案は100パターン用意してあるにゃ!」

海未「全く、その勢いをもう少しお店のために使うことはできないのですか..あなたも、凛のようにならないように!ですよ?」

花陽「こ、こいずみ花陽です..よろしくね?赤い髪の美しい君..?」

真姫「......いや、あの、なんでもう協力することに。。。だいたい歓迎してるのかどうか分からない持て成し方ね...」

ことり「ありがとう、真姫ちゃん!」
真姫「まだナニモイッテナイ!」

第一、ことりはどうしてこんなダメダメな
お店を助けたいだなんて?

ことり「...穂乃果ちゃんの、歌ってる時の顔、楽しそうに見えて、どこか寂しそうだった...」

真姫「え...?(寂しそう?私にはバカ丸出しの顔にしか見えないのだけれど)」

「穂乃果ちゃんは、ずうっと救世主を待ってるんや」

。。。救世主?

希「穂乃果ちゃんの、あの独特の雰囲気を受け入れてくれるそんな子をうちらはずっと待っとる」

絵里「このお店は、私たちUTX学園

の生徒が、学校から貸してもらっているものでね..なんでも、25年に一度の天才、コウサカホノカの心の拠り所となる人を探すため」

にこ「私たちが、メディアにまで展開して、来たお客さんの中から、裏で穂乃果と良くやっていける子を選別しているのよ」

25年に一度..微妙ね、それ。
と言うか、そこまでして見つけるなんて、
あの子はどんなとんでもないやつなのよ!?

...は!?まさか、この変人たち、私のことり(自称)を狙っている..?!
あの25年に一度の変人とくっつけようとしている?

ことり「...真姫ちゃん、力を貸してあげよう?これも何かの縁だよ、きっと」

あああああ、ことりもことりでディスティニーモード全開になってる

...待って、

えぇっと。。。
(私)(ことりは新たな変人に目を向けている)⇔(私がお店を助ける)(ことり、私の偉業に再び目を戻す)
⇔(私、ことりと結ばれ/しがない店を幸せにし、ハッピーエンド)

....これだわ(この間6秒)

真姫「...分かったわ、これも何かの縁、私以上の変人が現れたからには、最後まで見据えないとね」

絵里「ウェルカム・トゥ・ストレンジワールド」
希「えらいこっちゃ、えらいこっちゃ!」

さてと、適当にまとめると..

1 このお店は歌と踊りをしながら、天才女神コウサカホノカの心の拠り所となる相手を探し続けている
(大方、精神が不安定なのでしょうね..能力が強すぎるのが原因..程よいストッパーとなる存在が必要なようね)

2 しかし、お店の評価は下がる一方(当然)、お店の評価がこれ以上下がり続ければ店は閉店、ホノカの相手を見つけることもできなくなる
(んまぁ、別にお店じゃなくても他に手段g

3 ことりの興味が私ではなく、あの変人に向いている、なんとかしないと...

真姫「よし、こんなところね、ここは2番目の問題を解決することに集中して、お店の売れ行きと評価を上げていきましょう」

凛「そんな簡単にできるの?」

は?????当然でしょう!質問する前に
自分で考えなさいよ、このタコ!!

凛「んにゃあぁ....」

現代人はサービスの機能もといスペックよりも、
価値に重点を置いているわ

真姫「つまり、お客様の心を満たすサービスが大切なのよ(NO物的主義)!おもてなし!また来たいと思う価値を与えれば...!」

海未「リピーターが増え、口コミでさらに集客効果も狙えますね」

にこ「でも、そんなに上手くいくにこ?」

ふふん、それはあなたたち次第ね
この店のルールを一変させないと、何も始まらないのよね

絵里「まさか、この店の方針を変えるつもり?」

ええ、そうしないとダメだって言っているの

絵里「いやちか、イヤチカ!エリーチカは安定して変わらない腐れ保持が大好きチカ!」

ええい!!この慣習バカ!
いつまでも安定を求めているんじゃないわよ、
終身雇用がまだ約束されていると思っている
世の中のアホどもと同じになるつもり!?

絵里「」

そう、それでいいのよ
いつまでも変わらないなんてありえない
必ず踏み出さなくちゃならない時が来るの

それが、今でしょ?(ドヤ顏)

ーーーーーマッキーの特別研修~教育編ーーー

____ビシンッ!
凛「いったーいにゃぁー!」

ほら、また背筋が丸まってる!
胸を張って優雅に歩きなさい、なによりも
姿勢と態度が美しさの基本!!

真姫「サービスなめんじゃないわよおおおおぉ?!」

ことり「真姫ちゃん、スパルタぁ...」
___キュン♡

海未「(この子のツボも、よく分かりませんね..)」

花陽「にこちゃんすごーい、もうマスターシタノォォォ?!」

にこ「ふん、このぐらい、このプラネットコスモスターキングのアイドルにこにーにとっては、造作もないことよ」

あら、やるじゃない
頭の上にペットボトルを乗せ、背筋を
伸ばしたまま重心を安定させてウォークを行う
のが、こんなに簡単にできるなんて

真姫「なかなかの有望ね」

希「真姫ちゃん、これはいったい何の意味が?」
希、胸の上にペットボトルを乗せて、ウォークトレーニングに至る

真姫「あなたの武器はその胸よ、おっぱい、つまりバストよ」

希「何度も言わんでええ、社内セクハラで訴えるよ?」
まっ!?なんですってぇ!
この程度でセクハラなんて、これだからゆとり世代h

再開幕ーーーー
真姫「とにかく、それにはちゃんとした意味があるのよ、つべこべ言わずにトレーニングに専念しなさい」

希「なんの役に立つんやろ、ほんま..」
絵里「ふぅ、こんなものね」

へぇー..やるじゃない
ペットボトル乗せ、全クリア
背筋ピンピン天井吊り橋イメージ、クリア

真姫「あなた、何か運動やスポーツ、カラダを行使する経験は?」
絵里「...小さい頃にバレエをちょっとね」

なるへそ、そういうことね
どうやら、この店にいる子たちは、そこら辺の
奴らよりかは、能が長けているらしいわ

にこ「私たちは仮にもUTXの学生、こういうきついトレーニングは嫌いじゃないわ」
凛「はぁー、はぁー、、、凛はラーメンの方が好きだにゃー、、」

あなたはなんで普通の高校に入らなかったのよ

凛「はー、、真姫ちゃんこそ、そんな指導力を持ってて、音ノ木坂なんてもったいないにゃ、、」

にこ「本当、どこかで芸能やモデルの訓練でも受けてたのってくらい、訓練指示が的確ね」

そんなに褒めるんじゃないわよぶっ飛ばすわよ?
にこ「えぇ~....」
凛「デレも何もない、ただのボコボコにゃ」

さてと、姿勢や振る舞いはこんなところね
次は、所作と言葉遣いを徹底的に矯正するわよ

海未「ふむ、これは確かに重要なことですね」
希「人は見た目が7割、残りは仕草や言葉遣いで印象を決めるっていうぐらいやもんね」

絵里「見た目が良くても、言葉遣いがどーしようもないんじゃ、余計にがっかりさせるだけってことね」

その通り、見た目が良いからって言葉を良い加減
にして通用するのは全体の1割未満、奇跡に近いわ
一部の者に許された特権、そうじゃない者は
素直に言葉を巧みに操りなさい

穂乃果「いいなー、私もその奇跡の特権者にあやかりたいな~!」
たわけ小娘ぇ!!あんたに報われない9割を
救えるかぁぁぁ!

ことり「どうしてもののけ風?」
にこ「どうやら人生にしこりを抱えているようね」

勝手に人を分析しないで!!嬉しいじゃない!!
にこ「嬉しいんだ....」

さぁ、各自位置につきなさい!!
テーブルサービス
チェアーサービス
アテンダント
オーダーテイカー
ランナーサービス

各々のポジションが完璧になるまで、ローテーション形式で、びっしばし鍛えてやるんだから!!

穂乃果「ひぃゃあ。。」
凛「鬼にゃ、サービスの鬼がいるにゃ。。」

アテンダント~~

穂乃果「ひぃらっしゃいませぇ!!今日は何名様でぃ?!」

_____ゲシッッ
穂乃果「痛っい!!」
真姫「なぁにが何名様でぃ?!よ!!八百屋テイスト禁止!」

正しくはこうよ!
____海未「おかえりなさいませ、お待ちしておりました~様、お席にご案内いたぢます」

~~キラキラ~~キラキラ~~...

ことり・花陽「おぉおー!!!」
希「ちょっと噛んでるけど、恥ずかしがり屋の海未ちゃんにしては上出来やん?」

チェアーサービスーーー

花陽「...わっできたぁ!!」

真姫「良いわね、その調子よ」

花陽「すごいよ真姫ちゃん!こんなに上手くなれるなんて」

ふふ、あなたの一生懸命な気持ちが、技に
表れただけのこと、引き続き精進なさい

海未「花陽にはやけに優しいですね」
凛「ひいきにゃ!凛にももっと優しくしろにゃ!クソが!」

真姫「椅子を引くときは相手の足下をよく観察して、失礼しますと一声かけてから、お客様が座りやすい位置に椅子を動かすのよ?何度も繰り返してね」

花陽「うん!頭に叩き込んでおくね!」

いいわねこの子、ことりにちょっぴり似てて従順、
支配欲が増幅するわ...ハッ!?

いけないイケナイ、あやうく浮ついてしまう
ところだったわ!

真姫「このフシダラムスメ!!私をどうするツモリよ?!」

花陽「ぴえぇぇ!?な、なんで怒鳴るのぉ...」

凛「この店の中で言葉遣いが汚いのは、間違いなく真姫ちゃんだと、凛は思うよ」
海未「本人は、気づいていないようですね...言わないでおきましょう、真姫の将来のために(ゲス顏)」

オーダーテイカー~~

真姫「違うわよ!私はヤンヤンパフェを頼んだのよ!」

穂乃果「ありゃりゃ、もう一度復唱するね..」^_^

希「うちの看板娘は大丈夫やろか」
絵里「平気よ、穂乃果なら...それにあの真姫って子も、なかなかのクレイジーだけど指摘改善はピカイチだし」

海未「あまり穂乃果をいじめるとなれば、私が..」
花陽「海未ちゃん、今は信じてあげよう?」
凛「そうだにゃ、穂乃果ちゃんが、あんなド畜生ババアに負けるわけないにゃ!」

<<<だれがババアですってぇ!?後で覚えときなさいよ、じゃ凛こ!!

凛「地獄耳も持ち合わせているみたいにゃ」ガクブル
ことり「私が弁護すれば、三角騎馬程度でおさまるかも?」

絵里「道はどっちミチ、地獄ミチみたいね」
希「おもろくない」
絵里「にこぉぉぉーーー!!!」
にこ「よしよし」

ランナー、テーブルサービス~~~~

希「は~いお待ちどうさまやね~、デザートのファイトクッキーになります~」

真姫「Will You Become Fight Cookies!!!?」

希「は?」

真姫「は?じゃないわよ!!料理を差し出すときは『こちら~でございます』と言いなさいよ!なによ『なります』って?!勝手にクッキーにでもなってなさいよ!」

希「あはは、んな細かいこと気にしとるとシワが増えるで?」

真姫「あなたのせいで、たった今一つ増えたところよ!...て言うか、希はキッチン担当じゃなかった?」

希「...うちも表に出たいん、ええやろ?」

ダメよ、あなたは裏に引っ込んで
永遠に不出来なオムライスを改善
することに全力を注ぐのよ!!

希「うあ~~んエリチぃぃぃ!!!!」

真姫「さてと、他の子は、、、うん?あれは」

にこ「お待たせいたしましたぁ、こちらリリィパフェでございます♡」

うん、合格ね♪

凛「あぁ~~!まぁたひいきしてるにゃぁ!」
真姫「悔しかったらあなたも見せてみなさいよ、まぁ...あのにこって子の笑顔と吸収が早い言語能力には劣ると思うけど」

凛「にゃぁ。。」

花陽「り、凛ちゃん平気...?ま、真姫ちゃん、あまり凛ちゃんをいじめないであげて?」

別にいじめてるつもりはないわよ
文句があるなら、力で示せと言っているのよ

凛「うぅ、、!!分かったにゃ!やってやろうじゃないか!」

向上心のほどは良し、問題は実力ね
さぁ、かかってきなさいよとあなたの
おもてなしってもんを見せてもらうわ。

ーーーーラウンド1、ファイトだよっ!!ーー
........,,,,

絵里「はぁ、他校の文化祭視察なんてたりーな」

真姫「同感ね、キャピキャピしちゃってまぁ..学校に隕石でも降ってきて中止にでもならないかしら」

絵里「そりゃ中止を通り越して滅亡だぜチカ、、、」ガクブル

~~おとのぎざか文化祭シチュ

生徒あ「きゃぁ!UTX一かしこいイケメンのチカチーと音ノ木一美しい天才のマッキーよ!」

生徒い「2人が文化祭に来るなんて珍しいわね///濡れずに妊娠したらどうするの!//」

真姫「相変わらずうるさいわね、外野」
絵里「気にすんなチカ、うちらがモテるのは神様のせいじゃん?文句は天に向かって言おうぜチカ」

なんてキザな設定なのよ、絵里
あとチカチカうるさい

...はぁ、さて、こんな貧相な文化祭で、私をどう楽しませてくれるのかしらね
ん?

真姫「カフェテリア ミューズ?」
絵里「薬用石鹸ミューズ?♪」るんっ♪
生徒う「きゃんわいいいぃぃいい!!!///」
生徒え「おひょおおお妊娠確実よぉおおお///」

絵里「ばっ//見てんじゃねえ!!...マッキー、あの店が気になるのか?」

真姫「たまたま目にとまっただけよ」
絵里「ふーん、おっ、なかなか可愛い子がいんじゃん?」

\いらっしゃいませにゃ~!/

絵里「チッカァ..あの子タイプかも」
真姫「どれよ?...!!」

あ、あいつは同じクラスのじゃ凛こじゃない!
こんなところで、柄にもないウェイトレスやってる
なんて。。

絵里「なぁなぁマッキー、あのカフェテリアで少し腹ごなししてこうぜ」

真姫「....べつに、絵里が言うなら良いけど(ふん、ちょっとからかってやろうじゃない)」

~~カフェテリア ミューズ~~

にこ「いらっしゃいませ!にこぉ♪」
ことり「カフェテリア!ミューズにようこそぉ!♡」

可愛い子ぞろいね、上出来じゃない
特に、あの脳トロボイスなる神声の女の子
あとで連絡先を聞いとかないと...

あとは、サービスのクオリティー次第ね

凛「あはは、分かったにゃ!料理が来るまで、ちょっとお待ちくださいませにゃ!」

...ガサツなやつ、教室にいる時と変わらないわね

絵里「ねぇマッキー、あのやんちゃそうな子、あなたのクラスメイトなんでしょ?」
真姫「...だから?」

絵里「だからって、何かときめかないの?いつもと違う可愛い衣装に身を包んでいるじゃない」
真姫「だぜを忘れてるわよ」

絵里「...身を包んでいるんだぜ?」
真姫「良いわよもう、めんどくさい...見た目が変わっても、中身が伴わないんじゃ話にならないわ」

西木野流帝王学より
~人は見た目と中身が伴わなければならない~
特に、真姫はどちらも最高を求める強欲女王なのだ
絵里「見た目も中身も取るなんて、欲張りねぇ、さすがマッキー」

真姫「褒めないでちょうだいよ、...あ、来たわね」

ふふっ、どんなガキくさいおもてなしを
してくれるのかしらね?

普段ラーメンラーメン言ってるラーメン頭、
ミスってラーメン持ってきたりしないわよね_____

_________「お待たせ致しました、ご注文をお伺いいたします」

________ニコッ


真姫「......え?」

凛「?どうなさいました...?」

...ちょっと、あんたダレよ。

星空凛。

彼女のビジュアルは、普段のあどけない表情や態度ではなく、たいへん洗礼された姿勢と物腰を垣間見せ

ずっと前から待っていたかのような、
利口で奉仕的な出で立ちを感じさせる
接近力を真姫と絵里に魅せ続けていた

真姫「(な、なな...バカな!さっきはあんなにおちゃらけてたくせに!どういうつもり?!)」
絵里「あ、あら..?ものすごく丁寧..ってか、太もも///」

!!?
このじゃ凛こ、少しスカートを上げている?!

凛「どうなさいました?ご注文を伺いに参りましたが...」

絵里「君の全部が欲しいチカ」

だまりなさいダメーチカ。
恐らく、凛のやつ、丁寧な言語活用と併用し、
若干の色気を魅せて、心を惑わす作戦ね

真姫「なんて卑怯な手を使うのかしら!?許せないわ」ニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤ (チョロローン)

それに、普段と違う言葉遣いや雰囲気に、
なんだか興味がそそられてしまう...
まるで、別人のようね。。。

凛「リンガベーコーヒーに、ニコニーシェイクですね...他にご注文は?」

スムーズなオーダーテイク、さらに注文を
促す商売への向上的な姿勢、嫌味に感じさせない自然な態度

この凛って子の汚れない心が、サービスに表れているわ。。。

凛「かしこまりました、ごゆっくりお過ごしくださいませ♡」

絵里「はぁ~~..まるでここだけが特別な空間で、真にもてなされている感じね~」。◯。◯・ポワポワ~

真姫「くっ...悔しいけど、なかなかやるじゃないのよ...ガッデム!!!!!!!」ドンッ!!

~~真姫が机に頭を打ち付け終幕~~

ラウンド終了ーーーーーーーーー

凛「ふふふーーん!!どうだにゃどうにゃ?凛もやればできるって、思い知ったかにゃ?!」

真姫「ぁー..分かったわよ、認めるからもうあっち行ってなさいよ」

花陽「よかったね凛ちゃん、真姫ちゃんも認めてくれたみたいで♪」

凛「凛にかかれば、このくらいはわけないのにゃ、あはは!さぁ、ひいきしろにゃ!」

どんだけ特別扱いして欲しいのよ、
あなたはお客様を特別扱いする側でしょうに
ったく..

真姫「はやく次の展開に進みましょう、はやく物語を終わらせたいのに、長くなりそうじゃない...」

希「まぁまぁそう焦らんて、人生これからやん?そんなすぐに終わらせt

だまりなさい、いんちきコック。

希「びえぇっぇえええええりちいぃぃい!!!!!
絵里「おーよしよし」

はぁ..先が思いやられる。

はてさて、あとは、実践あるのみかしらね、
訓練は訓練のままにしておくべからず

真姫「研修はこんなものね、さっそくリアルのお客様を相手にして、よりスキルを高めていきましょう」

ことり「いよいよトライアンドエラー、試行錯誤の実践教育だね♪」

----数日後、面白いメイド喫茶----
\ガヤガヤ/\オネガイシマース/\オマタセイタシマシター/
絵里 希 「なっ....

にこ 花陽「ななな...

海未 ことり「これは....


穂乃果「すっっっっっごぉぉおーーーい!!!」
真姫「まぁ、予想通りと言ったところね...?」ウィンク☆

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