未央「アイドルってなんなんだろう」 (33)
※ここに警告文のあるものとする
テレビ局控え室
未央「はぁ……はぁ……」ガチャッ
藍子「も、もうだめ……疲れた、げんかいぃ……」フラフラ
茜「なんですか、だらしないですね!ちょっとフルマラソンしただけですよ?」
未央「いやね?茜ちんにとってはフルマラソン程度かもしれないよ?でも、私達は普通の女の子なんだあ。フルマラソンはキツイの。だって普通の女の子だから」
茜「おおう、いつもより棘のある言い方ですねぇ…」
未央「ああ…ゴメンね。フルマラソン後で、余裕がないんだ…」
藍子「いくら番組の企画とはいえ、いきなりフルマラソンはないよね……」
茜「日ごろから運動していないからですよ!運動して損することはないですからね!ボンバー!」
藍子「毎日ダンスレッスンとかしてるんだけどなぁ…」
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未央「エナドリでも飲もうか。喉カラッカラだよ…。ハイ」
茜「ありがとうございます!」ゴックー
藍子「ありがとう、未央ちゃん……んっ…ああ、生き返るぅ」
未央「ぷはっ!さて、着替えようか。シャワー浴びに行こう?」
藍子「そうだね。早く汗を流したいよ」
茜「シャワー室はこっちですね」
シャワー室
未央「ああ~…生き返るぅ~!」
茜「運動の後のシャワーほど、気持ちのいいものはないですね!」
未央「そうだね~。ね?あーちゃん?」
藍子「……………」
未央「………あーちゃん?」
藍子「うう………」フラッ
茜「あ、藍子ちゃん!?」
未央「大丈夫!?フラフラじゃん…!」
藍子「ご、ごめんね……ちょっと、疲れすぎちゃったかも……」
未央「医務室まで行く?」
藍子「大丈夫……悪いけど、トイレまで連れてってくれるかな…」
茜「お安い御用です!」
未央「とりあえず、バスタオルで体を拭いてから…っと」
藍子「ありがとう…ごめんね…」
未央「いいのいいの」
茜「同じユニット同士、助け合っていきましょう!」
控え室 トイレ
未央「本当に大丈夫?もし無理そうなら…」
藍子「大丈夫大丈夫…」
茜「さ、着きましたよ。とりあえず、中で着替えられるように着替えも持って行ってください」
藍子「うん…」ガチャッ バタン
茜「……大丈夫ですかね、藍子ちゃん」
未央「うん……とりあえず、私達も服着ちゃおうか」
茜「そうですね」
数分後
コンコン
未央「あーちゃーん!大丈夫ー?」
藍子『うん、もう大丈夫!しっかり良くなったよ!』
茜「良かったぁ~」
藍子『ただ……』
未央「ただ?」
藍子『ちょっと、お、大きい方したくなっちゃったから……その……』
未央「あっ、うん、いいよいいよ!待ってるから」
藍子『待たせちゃってゴメンね?』
茜「いいんですよ!」
未央「いやぁ、大事なくてよかったよ!」
茜「そうですね!藍子ちゃんが戻ってきたら帰りましょうか!」
未央「うん。安心したらおトイレ行きたくなってきちゃった」
茜「奇遇ですね、私もちょうど…あ」
未央「ん?」
茜「この部屋にはトイレは一つしかないみたいですねぇ」
未央「え……?」
茜「ん?どうかしましたか?」
未央「あれ、なんだろう、最近こんな状況を見た気がする…」
茜「は、はぁ……」
未央「そ、外にもトイレあるよね!?」
茜「確認してないですが……これだけ広い建物ですから、他にもあるんじゃないですかね」
未央「ちょ、ちょっと探しに行こう!」ガチャッ
数分後
ガチャッ
未央「どこにもないよ!?」
茜「変わった施設ですねぇ」
未央「ど、どうしよう……また惨劇が…」
茜「惨劇?大げさですねぇ」
茜「さっきから五分くらい経ってますし、藍子ちゃんもそろそろ出てくるんじゃないですか?」
未央「そ、そうだよね……おーい、あーちゃん、そろそろいいかなぁー?」
藍子『…………』
未央「あ、あーちゃん……?』
藍子『さああああああああああああああああああああああんだあああああああああああああああああああああああうん♪』
未央「!!?」
藍子『だあああああああああああああああああああああずりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいんぐでえええええええええええええええええええええええええええええええええ』
未央「あーちゃん!?あーちゃん!!どうしたの!?」
茜「そういえば前に聞いたことがあります……藍子ちゃんは大きい方をするときにキングクリムゾンのスターレスが脳内再生されると……」
未央「えっ、なんで!?誰情報!?」
茜「本人から聞きました!」
未央「あーちゃん!ごめん!頑張ってるところ悪いんだけど、私達もトイレ入りたいの!大きい方なの!」
茜「無駄です。今の藍子ちゃんは完全に一人の世界に入ってしまってます…」
未央「なんだって……」
グギュルルルルルルルルルルル
未央&茜「「おわあああああああああああああああああああ!!!!!!???????」」
茜「な、なんですか、この急激な便意は…!!???」
未央「ハッ!…まさか!」バッ
未央「あああああああああああああああああ!!!!!!!またエナドリの賞味期限が三年も過ぎてる!!!」
茜「えっ!?なんでそんなものを飲ませたんですか!?バカなんですか!!???」
未央「バカじゃない!!!!!バカじゃないもん!!!!!!!!」
藍子『おわあああああああああああああああ!!!!!???????』
未央「あーちゃんのお腹にも…!」
藍子『デーデーデデエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエデデデデーデデエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!』
茜「イ、イントロも歌うんですね…」
未央「おっ…うおぁああ……え?これあーちゃんのスターレスが終わるまで待たなきゃダメなやつ?スターレスって何分の曲?」ギュルルルル
茜「十二分くらいだったかと…」ギュルルルルル
未央「ああああああああちゃあああああああああああああああん!!????もういいでしょ!??開けて!!!!!とても申し訳なく思ってるけど開けてくれないかなあああ!!????」ガンガンガン
茜「諦めるしかありません。それよりも、十二分間、どうにかして気を紛らわせましょう」
未央「えっ、ああ……頭良い…天才かな……?」
茜「ということで腕相撲でもしましょうか!」
未央「やっぱりバカだったよ」
未央「なんで!!?なんで力を入れさせようとするの!!???」
茜「いいですか、腕に力を入れるということは、腕に神経を集中させるということ。そうすれば、便意を忘れるはずです!」
未央「違いまーす!嘘でーーす!!そんなわけありませーーーーん!!!」
茜「やってみなくちゃわからないじゃないですか!!!!!」
未央「わかるよ!!!こんな状態で腕相撲をした結果なんて火を見るより明らかだよ!!!!!両者がぶり寄りからの場外への共倒れで会場には座布団が舞うよ!!!!!!!」
茜「いいからやりますよ!ほら、カモン!」
未央「えぇ…なにその急に見せる強引な一面……」
茜「はっけよ~~い……」
未央「えっ、えっ?………やるの……?」
茜「ボンバアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
未央「ふんぬぬぬぬ………!!!!」
茜「ぐぬぬぬぬうゥぅぅぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああ!!!?????」グギュルルルルルルルル
未央「ほらッ!!!!解りきってたことじゃ…おわあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!????????」グギュルルルルルル
未央「ハァ……ハァ……」
茜「ハァ……ハァ………」
未央「ハァ…ハァ……バカッ!!!!!」
茜「ハァ………ハァ………」
未央「バカッ!茜ちんの脳筋ッ!熱血乙女!!!!スポーツ美少女ッ!!!!」
茜「ふへへっ……」
未央「笑ったぁぁぁあああ!!???笑いどころじゃないんだよおお!!?こっちは真剣なんだよおおお!!!!??」
藍子『おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおるどふれええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!』
未央「うっさいよ!!!!!早く出なさいよ!!!!!!!」
未央「やっぱりダメだ。いったん落ち着こう?綿密な作戦を立てていこうよ。ね?無策でこの状況を打破するなんて無謀だもの。はい、募集します。名案募集しまーす」
茜「作戦といっても、我々に課された状況は、もはや絶望に等しいのでは?」
未央「一人で大群に挑むのは愚か者だけど、それに加えて無策となったらもっと愚か者だよ」
茜「そうはいってもですねぇ…」
未央「まずお腹の具合を確認しよう。茜ちん、今どれくらいヤバイ?」
茜「フリーザが第二段階になりました」
未央「だいぶヤバイね」
茜「今すぐここでしてしまいたいです…。ボンバーって」
未央「ダメだよ……えっ、ダメだよ?」
茜「未央ちゃんは今どのくらいですか?」
未央「赤壁で船が燃えだした」
茜「もうダメじゃないですか……え、してないですよね?パンツ大丈夫ですよね?」
未央「大丈夫。私まだアイドルだから。パンツアイドル。アイドルパンツ」
茜「ならいいですけど…」
未央「純白」
茜「色まで言わなくていいですから」
藍子『ペーのぺのんぺのんぺのんぺーのぺのんぺのんぺのん♪』
未央「あとどれくらい?」
茜「今歌詞パートが終わったあたりですから…五分経ったくらいなので……あと七分くらいでしょうか」
未央「七分かぁ……長いなぁ……」
茜「そうですねぇ……」
未央「ああー…また波が……」グギュルルルルル
茜「………………」
未央「……………」
茜「ボンバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!」
未央「!!???」
茜「……………」
未央「……………」
茜「……………」
未央「……………えっ」
茜「……………」
未央「…えっ、した?もしかしてしたの?ちょぉ、ええっ?ずるいじゃん!!」
茜「してません!」
未央「じゃあなんでボンバーしたの!!!」
茜「すいません!じっとしていられなくてボンバーしました!!!!」
未央「紛らわしいことしないでよ!!!ちょ、本当に!!?本当にしてない!!?アイドル!!???」
茜「してないですから!!!まだアイドルですから!!!!」
未央「いやいや、ちょっと確認させてよ。もししてたらずるいもん。私だけ戦場に置いてけぼりなんてフェアじゃないもん。私だって本土に帰って家族に再会して生きてる幸せを再確認したいもん!」
茜「大丈夫ですから。私も未央ちゃんと一緒に戦場にいますから!一緒に銃を構えてベトコンが向かって来るのを待ち構えてますから!!」
未央「ゴメンね?疑ってるわけじゃないんだ。でも、戦場では誰しも疑心暗鬼になるものだから!!!周りが全員敵に見えるものだから!!!!」ググッ
茜「落ち着いてください!!!戦場で仲間を疑い出したらもうまともではいられなくなりますよ!!?孤立しますよ!!?魔王の囁きに耳を貸してはいけません!!!あれは風が枯葉を揺らしているの音です!!!」ググッ
未央「いやいやいや!!!茜ちんには聞こえないの!!!??魔王、私と一緒においでって囁いてるから!!!!ウォシュレットがおしりの面倒をみてくれるらしいから!!!!!音姫もあるらしいから!!!!あれ?あそこにあるのトイレじゃない?」グググッ
茜「いやいやいや!!!!!トイレじゃないです!!!!ただの椅子ですから!!!!!ダメですよ!!???気をしっかりもってください!!!!!」グググッ
未央「いいから確認させなよ!!!!」グググーッ
茜「ダメですって!!!!!」グググーッ
未央「確認……って、うおあああああああああああああああああ!!!?????????」グギュルルルルルルルルルルル
茜「ほらもおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!」グギュルルルルルルルルルルル
未央「うああああああああ!!!!やっ……やば……やばばああああああああああああああああああああ!!!!!????????」ギュルルルルルルルルゥ
茜「あああああああああああああああああああああああ!!!!!!????????」
藍子『ぺのんペのんぺのんぺのんぺーおんぺのんぺのん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
未央「うっせえええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!」
未央「もうダメ!!我慢の限界!!!あの扉ぶっ壊して私も一緒にする!!!!」ダッ
茜「あっ!?」
未央「あーちゃん、二人で一緒にシンデレラになろう!!!!!」
茜「そうはさせません!!!トラーーーーーーーーーーーーイ!!!!!!!」ガッシィ
未央「うげぅッ!!!??????」バターン
茜「アンド・ボンバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」ドゴオォッ
未央「ごあああああああああああああああ!!!!????????」
未央「あああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!??????」クギュルルルルルルルルルン
茜「今のうちに!!!!」ダッ
茜「藍子ちゃん!ごめんなさい!扉壊させてもらいます!」
未央「させるかああああああああああああ!!!!!!未央ちゃんヒーーーーーーーップ!!!!!!!!!」ドゴォッ
茜「オチャッ!!???」
バキィッ
藍子「ででででえええええ……って、あれ!?未央ちゃんと茜ちゃん!?やだ、なんで扉壊して…」
未央「連続未央ちゃんヒップ!!!!」ドゴオォッ
藍子「オサンポッ!!??」ドゴーン
未央「勝った……さて、おトイレを……」
茜「アックスボンバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」バキィッ
未央「ハルクッ!!???」ドゴーン
茜「YOU!!!!!」ヒノヒノヒノ
藍子「おりゃあ!!!!!」バキィッ
茜「ヒノッ!!???」ドゴーン
藍子「いきなりなにするの!!!」
未央「便座に座るのは……!!!!」
茜「シンデレラの便座を手にするのは……!!!」
未央&茜「「私だああああああああああああああ!!!!!」」
ガチャッ
P「おーい、着替えにいつまでかかってんだよお~」
未央「茜ちん、プロデューサーの頭抱え込んで!!」
茜「はい!!!」ガシッ
P「え?」
未央「私は足を……!あーちゃんは棚の上で待機!」
藍子「うん!!!!」
未央「プロデューサー!!!!!」
茜「アイドルって!!!!!!」
藍子「なんなんですか!!!!」
P「禅問答かな?」
未央&茜「「うんちしたい!!!!!!」」
P「だからいけよ!!!」
藍子「ダイビングヘッドバアアアアアアアアアアアアアアアド!!!!!!!!」ドゴオォッ
P「ぐあああああああああああああああああああ!!!!!????????」
終劇
これにて終了ですー
今日のランチはシーフードカレーです
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