提督「目玉焼きには醤油だよな」 (40)
明石「塩胡椒ですよ」
夕張「ケチャップかけますけど」
提督「いや、ケチャップはないわ」
夕張「美味しいですよ」
提督「そりゃマズくはないだろうけど」
夕張「じゃあ、ゆで卵は」
明石「塩」
夕張「塩」
提督「醤油マヨネーズ」
明石「うわ」
提督「何だよ」
明石「提督、マヨネーズって何で出来てるか知ってます?」
提督「卵と油だろ」
明石「ゆで卵にマヨネーズって、卵に卵かけてるようなものですよ」
提督「全然違うから。マヨネーズはマヨネーズ味だから。卵味じゃないから」
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夕張「玉子焼きはどっち派ですか。甘いのとしょっぱいの」
明石「塩」
夕張「砂糖」
提督「砂糖」
明石「え、ご飯のおかずですよね」
提督「全然ご飯食べれるだろ」
明石「えー」
明石「変な例えですけど、提督ってご飯の途中でカステラとか食べれます?」
提督「食べれる訳ないだろ、どこのアホの子だよ」
明石「ほらぁ!」
提督「ほらぁ!じゃねぇよ。そんな事言ったら瑞鳳泣くぞ」
明石「単品なら大丈夫なんですけど」
提督「スクランブルエッグは」
明石「塩」
提督「砂糖」
夕張「ケチャップ」
提督「ケチャップて」
夕張「ケチャップ美味しいですよ?」
提督「いや、何でだよ。玉子焼きと一緒じゃねーか」
夕張「全然違いますよ」
提督「綺麗に巻くか、ぐちゃぐちゃに混ぜるかの違いだろ」
夕張「スクランブルエッグにはケチャップですって」
提督「どんだけケチャップ好きなんだよ」
夕張「普通ですよ、フツー」
提督「それじゃあナゲットは」
夕張「ケチャップ」
提督「フライドポテト」
夕張「ケチャップ」
提督「ほら見ろ!ケチャップばかりじゃねえか」
夕張「設問がおかしいですって。そんなケチャップで食べるものばかり選んで」
提督「明石は何かける?」
明石「ナゲットには何もかけないですね。ポテトは少しだけ塩です」
夕張「え、え?提督は」
提督「ポテトは塩だな。ナゲットにはBBQソースだ」
夕張「えー、嘘だー」
提督「それより、お前また塩かよ」
明石「シンプルなのがいいんです」
提督「そんなだから鶏ガラみたいにガリガリなんだよ。もっと太れ」
明石「鶏ガラって何ですか!提督失礼過ぎです!」
明石「それに太れって、女の子に言う言葉じゃないですよ」
提督「馬鹿野郎、女はちょっとくらい肉付きがいい方が健康的なんだよ」
提督「夕張を見習え。ぷよんぷよんだぞ」
夕張「ぷよんぷよんじゃありません!スレンダーです!」
提督「あんなにケチャップばかり食っててスレンダーな訳ないだろ」
夕張「全然太ってませんから、ほら!」
提督「腹を見せるなって」
提督「そもそも何でヘソ丸出しなんだよ。エロか」
夕張「エロじゃありません!」
提督「じゃあ痴女か」
夕張「痴女でもないです!」
提督「とにかく、お前はもう少し恥じらいを持て」
夕張「むう~」プクー
明石「そうですよ、節度は大切です」
提督「お前が言うな、お前が。何だよその頭の悪いスリットは」
明石「提督、目つきがいやらしいです」
提督「いや、お前のせいだからね!」
明石「ちゃんと穿いてますから」
提督「聞いてねぇし、何も言ってないから」
明石「確かめてみます?」チラ
提督「なっ、な ///」
明石「やれやれ、肝心な所で意気地なしなんだから」
提督「くっ……お前、今度絶対押し倒すからな」
明石「べーっだ!提督のエッチ!」
夕張「じゃあ次は私に選ばせて下さい。ケチャップじゃないのにしますから」
提督「揚げ物いってみる?」
夕張「えっと……なら、トンカツには何かけます?」
提督「ウスター」
夕張「とんかつソース」
明石「レモンと塩」
提督「お前ホントに塩ばっかりだな」
明石「トンカツにソースって、ちょっと重くないですか」
提督「こう言ってますが」
夕張「いやいや、おかしいですって」
夕張「トンカツの時に使わなきゃ、もう とんかつソースの出番ないじゃないですか」
夕張「トンカツ専用機ですよ」
提督「だって、とんかつソースって甘いじゃん」
夕張「さっき玉子にバンバン砂糖使ってましたよね!?」
提督「エビフライは」
明石「タルタル」
提督「ウスター」
夕張「タルタル」
提督「タルタルとかどんな上流階級だよ」
明石「エビフライはタルタルですってば」
提督「白身魚フライは」
明石「タルタル」
提督「ウスター」
夕張「タルタル」
提督「カキフライは」
明石「タルタル」
提督「ウスター」
夕張「タルタル」
提督「お前らタルタル星人かよ」
夕張「提督だってウスター星人じゃないですか」
提督「揚げ物はウスターに決まってるだろ」
明石「それじゃあ、天ぷらは」
提督「ウスター」
明石「うわ」
夕張「馬鹿だ」
明石「馬鹿がいる」
提督「馬鹿って、おい」
明石「天ぷら屋さんにブン殴られますよ」
提督「店だったらそんな食い方しねぇよ」
夕張「でも家だとするんですよね?」
提督「え、お前ら家でも塩とか天つゆなの」
明石「むしろ、何で違う食べ方をするのか分からないんですけど」
提督「天つゆとか作るの面倒くさいじゃん」
夕張「簡単ですよ、そんなの」
提督「お前は女子力が高いのか低いのか分からんな……」
提督「あと揚げ物といえば……唐揚げ!」
明石「レモン」
夕張「レモン」
提督「お前ら屋上」
夕張「何でですか!」
提督「唐揚げにレモンとか、越えちゃいけないライン考えろよ!」
明石「サッパリするし」
夕張「油が中和される感じ?」
提督「何で唐揚げ食べながらヘルシーな事を考えなきゃいけないんだよ!心の病気なのか」
提督「コロッケは」
明石「そのまま」
夕張「とんかつソース」
提督「ウスター」
夕張「またウスター」
提督「だから揚げ物はウスターだっつうの」
提督「お前こそトンカツ専用機じゃなかったのかよ」
夕張「だってトンカツだけだと使い切れなくて余っちゃうから」
提督「じゃあ好きなの使っていいよ、って言われたら?」
夕張「なら、ケチャップですね」
提督「何でもケチャップかよ!馬鹿なアメリカ人じゃねーか。ウスター使えよ」
夕張「ウスターってサラサラしてるじゃないですか」
提督「何か問題でも?」
夕張「フライに使うと何かこう、ベチャっとしません?」
提督「そんなに張り切ってかけねぇから!」
明石「しかしこんなに味覚が異なるとは」
提督「好みだから色々あっていいが、これだけ違うとモヤモヤするな」
夕張「何か一つくらい同じ意見が欲しいですね」
提督「お前らが個性的過ぎなんだよ」
明石「提督だって相当ですよ」
提督「他に何かないかな」
明石「他には……あ、ソーセージは?」
提督「マスタード」
夕張「ケチャップ」
提督「お前わざと言ってるだろ?」
夕張「何でですか!ソーセージこそケチャップですよ」
提督「いや、絶対ケチャップって言いたいだけだから」
夕張「全然そんな事ないです。提督だってウスターばっかりじゃないですか」
提督「俺は揚げ物だけだからセーフ」
明石「カレーに何かチョイ足しする時は?」
提督「ウスター」
夕張「ウスターじゃないですか!」
提督「ウスターは正義なんだよ」
夕張「ケチャップだって正義ですよ!」
鳳翔「みなさんご飯ですよ」
明石「あ、鳳翔さん」
提督「もうそんな時間か」
夕張「今日の献立は何ですか?」
鳳翔「オムライスにしてみました」
明石(来た……!)
提督(ああ、遂に……!)
夕張(鉄板中の鉄板メニューが……!)
明石「さすが鳳翔さん!」(固い握手)
提督「俺達に出来ない事を、平然とやってのけるッ!」(熱い抱擁)
夕張「そこにシビれる!憧れるゥ!」(響く拍手)
鳳翔「えっ、え?何ですか ///」
提督「長い道のりだったな」
明石「ようやく辿り着きましたね、私達のヴァルハラに」
夕張「それでは最後のコールいきましょう」
提督「オムライスには、何かける?」
明石「ケチャップ」
提督「ケチャップ」
夕張「ドミグラス」
提督「んもおおおおおお~~~!!!」ダンダンダンッ!
提督「ケチャップだろ!ケチャップだろ、ここは!?」
提督「ケチャラーのくせに何やってんだよ!アイオワ呼んできてビンタさせるぞ!」
夕張「ドミグラス美味しいですから!提督が知らないだけですから」
提督「関係ねぇよ!オムライスにはケチャップって学校で習っただろ!」
夕張「オムライスには、絶対ドミグラスですっ!」
磯風「あいかわらず騒がしいな」
浜風「いつもの事ですから」
浦風「浜風、お好みソースとって」
谷風「オムライスうめーっ」
おしまい。
このSSまとめへのコメント
僕は塩胡椒派だ!!
万能調味料SPG
大体そのまま食べるかな
でも母ちゃんの手作りタルタル思い出しちまったよ……また食いたい……