提督「なに? RAHNだと?」 (14)
他スレから影響受けた。無害な薬品もの。
翔鶴「提督! 提督! まだ起きているのは分かっているのですよ! 早く出てきてください」ドンドンドン
提督「ええい。なんだこんな夜更けに緊急事態か!」がちゃり
翔鶴「他の娘に見つかると面倒なのでお邪魔しますね」ずい
提督「おい、勝手に……まあ、いい。一体何事だ」
翔鶴「聞いてください! ついに完成したんです、服用者が艦娘からモテモテになる薬が!」
提督「よし、さっさと寝ろ。部屋に戻れ」
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翔鶴「まあそう言わず」
提督「だいたいそうした怪しげなアイテムは明石か夕張の領分だろ。なんでお前が」
翔鶴「別に空母が作ったっていいじゃありませんか。航空力学のちょっとした応用で提督から特殊な磁場を発生させるだけです」
提督「それ安全なのか……? それは別にしても、そもそも俺は艦娘たちと恋仲になろうと思ったことはないぞ。だから必要ない」
翔鶴「ええ!? せっかく寝る間も惜しんで作ったんですよー!? 少しだけ! 少しだけでいいので試飲してみてくださいよ! お願いします! 飲んでくれたら大人しく帰りますからー!」ひし
提督「ひっつくな、鬱陶しい! わかった! わかった! その怪しげなものを飲んでやるから、離せ」
翔鶴「本当ですか! では、どうぞ!」
提督「本当に安全なんだろうな。ごくごく。……これで満足か? はやく帰れ」
翔鶴「ふふふ! 飲みましたね!? ええ、飲みましたとも!」
提督「ああ、だからはやく退室しろ」
翔鶴「ええ、約束は守りましょう。……あらあら! 不思議ですねぇ! 私の意志に反して、足が出入り口に向かわず、提督の方へ吸い寄せられますよぉ!」ダダダ
提督「なにをする! 抱き着くな、離れろ! 不要な艦娘との肉体関係は鎮守府の風紀を乱す原因となる。早急に離れろ。さもないと罰を下さなければならない」
翔鶴「すみません、提督! 言い忘れましたけど、先ほどの薬は即効性です。つまり、これは私の意志ではなく、薬の作用によるものなので、私に行為責任はありません!」ぎゅう
提督「それが狙いか」ぐぐぐ
翔鶴「ふふふ、あなたが好意薬を考えなしに服用したのが悪いのですよ? 好意を不自然に得ようとすることは、その不条理な結実を受け入れる覚悟もあるということ。つまり、あなたはレイプされようが、私を責めることはできないのです!」
提督「くっ、離せ!」ぐぐぐぐ
翔鶴「無駄ですよ! 大和型をも上回る十六万馬力、ただの人間であるあなたに逃れる術はありません! あえて薬の被害者になることによって合法的に提督を逆レイプする。これが恋の駆け引きですよぉ! 提督!」
提督「どこが駆け引きだ! 駆け抜けているだけじゃねえか!」
翔鶴「さあ、おとなしくしてください!」
提督「だが、俺からは今艦娘を吸い寄せる特殊な磁場が発生しているのだろう? ならば、すぐに助けはくるはずだ!」
翔鶴(実は好意薬なんて嘘っぱちです。提督を犯す正当な理由が得られればそれでいいっ!)
榛名「なにか物音が聞こえてきたのですが大丈夫ですか!」
翔鶴「なんと! まさかプラセボ効果よろしく提督は気合いで艦娘を呼び寄せたというの!?」
提督「残念だったな翔鶴! さあ、榛名助けてくれ!」
榛名「はい! 榛名は大丈夫です!」
提督「こちらは危機だ。早く助けろ」
榛名「状況がわかりません!」
翔鶴「私が提督に艦娘を発情させる薬を飲ませたのです」
榛名「翔鶴さんが飲んだのではなく、提督が飲んだのですか?」
翔鶴「ええ。艦娘からの好意を吸い寄せる特殊な磁場を発生させるものですから」
榛名「あれ? それだとおかしくありませんか? だって薬のせいで翔鶴さんが提督をレイプするというのなら、同じ艦娘である榛名も提督をレイプしたい気持ちになるのではないでしょうか。しかし、私は今提督を犯したいとは思ってませんよ?」
提督「まさか偽薬! ならば、翔鶴お前は言い逃れ出来ないなあ! 罰せなければ!」
翔鶴「まずい! バレたのなら仕方ありません! では、さようなら!」パリーン
提督「窓割って逃げやがった」
榛名「危ないところでしたね、提督」
提督「ああ。まさか翔鶴があそこまで危ない艦娘だったとは」
榛名「普段どれだけ大人しくても全面的に信頼できないとは悲しい時代ですね」
提督「まったくだ」
榛名「提督も仲間に潜在的強姦魔がいては心中穏やかではありませんよね?」
提督「ああ。こちらだってみなのことを信頼したいさ。でも、信頼というのはやはり安全が前提となって初めて成立するものだからな」
榛名「ええ。提督の苦悩もよく分かります。ところで、私が独自に開発した薬がここにあります」
提督「なに? また薬か」
榛名「いましがた事件に巻き込まれたばかりの提督がうんざりする気持ちもわかります。しかし、効用だけでも聞いてください。なんとこれを飲めば提督の安全が保証されるのです!」
提督「なんだその夢のような薬は。そんなものがあるなら是非量産して君たち全員に飲んでもらいたいね」
榛名「提督の優しい気遣いに榛名、感激です! でも、残念ながら、これは服用者から事件を遠ざける特殊な磁場を発生させるものですから、艦娘には効果がないんです」
提督「また磁場か。本当に大丈夫なんだろうな?」
榛名「はい! 安全性は保証します!」
提督「そうか。まあ、これで妙な疑心暗鬼を起こさずに済むというなら飲んでみる価値はあるな」
榛名「はい! では、どうぞ!」
提督「ごくごく。これでいいのか」
榛名「はい! これで提督は精神的嫌悪を覚える事件に巻き込まれる心配はありません!」
提督「ノーベル賞ものの次世代技術だな。これで安心なのか、礼を言うぞ。さあ、お前も早く寝ろ」
榛名「ふふふ、提督は確かに今それを飲みました! この榛名を信頼してごくごくと! 榛名、感激です!」
提督「わかったから、はよ退室しろ」
榛名「ええ。提督に出ていけと言われたらちゃんと出ていきますよ? 提督が言うのでしたらね!」がばっ
提督「覆いかぶさるな! 既に退室を求めたはずだ!」
榛名「いいえ、提督はそんなこと言っていません! 信頼している榛名と性交渉をしたいからと引き留めたことになるのです!」
提督「何わけのわからないことを」
榛名「提督は今安全薬を飲んでいます! 逆レイプされるなんてありえませんからね!」がし
提督「今現在でそれに巻き込まれそうなのだが?」ぐぐぐ
榛名(そう、実は安全薬なんて嘘っぱちです。提督との既成事実を作れたらなんでもいいっ! 勝者こそ正義!)
榛名「榛名がたとい提督を逆レイプしたとしても、安全薬を飲んでいる限り提督には逆レイプは起きない判定なので、提督と榛名は合意のもと性交渉を行ったことになるのです!」
提督「それが狙いか!」ぐぐぐ
榛名「ふふふ、提督が考えなしに安全薬を服用したのが悪いのです!」
提督「くっ、離せ!」ぐぐぐ
榛名「無駄です! 日本最速の戦艦の手から逃れられるとでも思いますか! 失恋して傷心中の人は落としやすい、ウォルスターの自尊理論に基づいた確かな戦略。これが恋のいろはですよぉ! 提督!」
提督「何がいろはだ! いきなり最終手段に頼りよって! 色っぽさから一番遠いんだよ! このもせす娘!」
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