提督「結婚相談所に登録した」 (23)


提督「職業国家公務員 年収1200万(固定残業100時間) 亭主元気で留守が基本…と」

提督「俺ハイスペックすぎwwwwww こんなん即入籍ですわwwwwww」

職場では女性に囲まれています
でも職場の部下に手出すと憲兵が来ます

朝潮型が布団に入りこんできても頭なでなでが限度
睦月型がお風呂に入り込んできても100まで数えさせないといけない
Z1型が男子トイレにいても突っ込んではいけない

そんな生活はもうまっぴらです
父も母もそろそろ孫の顔が見たいと言っているし
同期の既婚者提督は『いい上司』を演じることでうまくいっているらしいし
そもそも艦娘相手だと子供できんのかわかんねぇし

というわけで僕も本格的にお嫁さんを探すことにしました
エロサイト見てたらポップアップで出てきた結婚相談所の広告をついクリックしてしまったのがきっかけです
これも縁ですね

提督「というわけで個人情報入力しました」

受付「はーい ではさっそく女の子と面談を開始してねー」

提督「話が早いっスね」

受付「早いのが一番! じゃさっそく始めるよー これから女の子とお話してもらいます
   女の子をチェンジしたいときは『解体』ボタンを押してね! マッハで次の子と変わるから!」

提督「…かい…たい?」

受付「大丈夫 カナズチで殴るだけだから じゃ始めるよ~」

物騒なことを言うと受付は私の前のカーテンを開ける
するとそこに立っていたのは…栗色のロングヘアーをたなびかせたセーラー服の美少女であった

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1462367567

???「あはっ お嫁さん探しだなんて~ もぉ…司令官のい・け・ず」

提督「なんで駆逐艦」

如月「んもぉ~ 駆逐艦だなんて呼ばないで~ 私はあなたのお嫁さん候補よぉ~」

提督「捕まるわアホ」

ロリロリビッチ光線をはじき返しながら
僕は冷たく吐き捨てると
手元のスイッチに手を伸ばす

如月「ちょ、ちょっと待って~ 私大人よ ほらこの輝く肌よく見て」

提督「肌年齢若いから輝いてるんだよ! 大人の肌ってのはもっと水をはじかないの!」

如月「大人だってぇ ほら一緒にベットで確かめ「カーン カーン カーン」

違法の存在を砕くカナズチ
その破壊力は僕の順法意識を示していた
憲兵が居なくても断じて法律は…守る

受付「睦月型の中では一番育ってると思うけどなー」

提督「睦月型=違法
   合法駆逐艦は神風型・秋月型・夕雲・村雨・浜風・浦風・朝雲・山雲・江風だけ…って新規ほど合法率が」

受付「見た目で決めるのよくなーい じゃ次の人~」

???「さあ受け取りなさい! この婚姻届を!!」

受付嬢の声と共に目の前のカーテンがそっと開けられた
そこには整った顔立ちをした長身スレンダーな美女が…婚姻届を差し出してきたのでそっと解

足柄「んにゃー!! 押さないで~ いったい私の何が不満なのよ!?」
 
確かに容姿に不満はない 胸もデカい 性格も努力家だし尽くしてくれそうである。だからこそ…

足柄「説教もしない! アル中でもない! サークルクラッシャー要素もない! だから ね?」(息がトンカツ臭い)

「カーン カーン カーン」 

だからこそ落差が


足柄「いたた 何でよー うう、もう後がないのに…」

受付「後がないとか言わないほうがいいよ?」

足柄「そうかな?」

受付「だってー 妹が後なければその姉の立場が」

本当だよ

???「うふふ3人目よ」

提督「ご、ご趣味は」

???「えっと趣味特技は夜の戦いで 胸はGカップでーす」

提督「ぱんぱかぱーん!」

突如目の前に現れた3人目のメロン…いやスイカに僕の目がくぎ付けとなる
これは男の本能であり理性や我慢という感情が通じるものではない

提督「凄いっスねそのスイカ」

愛宕「ぁんっ 果物なんて入れてないわ 『そこは』自前よ♪」

提督「…そこは?」

愛宕「あらあら うふふ♪」

「カーン カーン カーン」

断腸の思いで押した解体ボタン
だって高須クリニックの院長が「美人は作れるって言ってたもん」

提督「美人で優しくて巨乳のパツキンなんて幻だ どっか嘘だ」

受付「整形の可能性気にしたらキリないー」

提督「僕は将来生まれてくる子供の顔で事実を知る男にはなりたくない」

???「HEY 提督ぅー 私は整形じゃないヨー」

提督「年齢は?」

???「ね、年齢とか言い出したら女の子がいなくなってしまいます」

提督「沈没時年齢でいいよ ほら早くしろ」

???「さんじゅ「カーン カーン カーン」

4人目を解体したころ すでに気が付いていた たぶんこの後も艦娘しか出ないだろうことを
この結婚相談所では生涯の伴侶を得ることは不可能であろうことを
僕のパソコンが誰かにハッキングされていたことを

それからはしばらくカーテンを開ける→解体スイッチを押すという流れが続いた

???「ひゃっは「カーン カーン カーン」

???「ふっ この戦、武蔵に任せ「カーン カーン カーン」

???「レディーとして「カーン カーン カーン」

???「まるゆとご一「カーン カーン カーン」

???「私と夜戦し「カーン カーン カーン」

受付「せめて会話くらいはしようよー」

提督「…アル中&非合法なんて会話する価値もない!!」

受付「川内は非合法?」

提督「黙ってれば美人だと思…あ。いけね勢いで」

受付「文句多いー」

受付「もう次の子が最後だよ」

受付からの最後通告が心地よい
とっとと解体ボタン押してこの茶番を終わらせよう

受付「じゃ最後の子どーぞー」

敷波「…あ、そのごめんね。トリがアタシなんかでさ。早く解体ボタン押してもいい…よ」

敷波「でももしアタシでいいなら…ごめんやっぱなんでもない」

敷波「ほら早くしなよ アタシなんかとお話しても楽しくないでしょ」

憲兵エンド(以下略)

イベントで大~小破だらけになったのでもう少し続ける

懲役10か月 そんな重い判決を務めあげ僕は釈放された
久しぶりに歩く町 職も信用も無くした今、その光景は少し目新しく見える

そんな時目に入ったのは『結婚相談所』という看板

逮捕された時の光景が脳裡をよぎる
ベッドに横たわり恥ずかしそうにこちらを見る敷波
そっと服を脱ごうとするも慌ててボタンが外せない敷波
そして躍りかかる僕とセーラー服と憲兵

その後のことは置いておいてあの瞬間は幸福だった…
思い出が脳裡に過ると足は自然と結婚相談所へと歩を進める

国家公務員年収一千万オーバー時代のような子が釣れるとは思っていない
こう見えて貯金はしていた
前科持ち無職でも貯金さえあれば相手をしてくれる娘はいるだろう
懲役明けの人恋しさを埋めてくれる伴侶
それが今必要なものに思えたので…

カランコローン

受付「いらっしゃ……おそーい…よ」

受付嬢は僕を見た瞬間涙目になるとそっと頭を下げる

受付「あの時は違法な子を紹介しちゃって本当にごめんね」

提督「気にするな。俺が逮捕された後…大変だったろう?

受付「逮捕後は新しいショタ提督が来てショタが幼女と付き合うのは合法
   ってことで憲兵さんもノータッチ
   今では駆逐艦5,6人と純愛の後結ばれてる」

提督「その口を閉じて早く誰か紹介してくださいお願いします」

受付「それじゃ開始するよ
   女の子を見てダメだったら『解体』ボタンを押してね。
   文句言わないようにトンカチで殴って気絶させるから」

前回と同様の説明が行われる
さて 僕の心を癒す伴侶を探し開始だ!

??「出雲丸…じゃなかった飛鷹です 実家は豪商です その…今まで男の人とお付き合いしたことはなくて…」

カーテンが空くとそこには白ブレザー?を来た日本美人が居た
こちらを伏し目がちに見つつ自己紹介を続けていく
その内容は悪名高き軽空母とは思えないほど常識的でまともで良妻風であった

提督「元提督です! 今は無職「カーン カーン カーン」

痛い

受付「相手がNG出すことだってある」

それはそうだ 願わくば前回ああいう良妻系を出してほしかった

受付「じゃ次の子だよ~」

受付嬢がそう言うとカーテンがそっと上がった
前科持ち無職(流血中)を見て引かない子だといいが…

???「利根型二番艦、航空巡洋艦の筑摩です」

現れたのはまたしても黒髪美人であった

身長は170センチはあるだろうか 長身でありながら肉体は均衡を保っておりその優しげな微笑みは生母を思わせる

提督「元…提督です。現在は無職ですがきっと…きっと近いうちに職に付く予定です」

筑摩「元提督さん? その宜しくお願いいたします」

筑摩「えーと 私は元重巡です。 そうです。私も 元 なんですよ」

こちらのデリケートなポイントはそっと流してくれる
今は航巡であることは装備を見れば分かるがあえて言わない
そんな彼女の優しい会話に癒されつつ、会話は進む 実にいい感じである

こんな子ならお嫁さんにしたい…
素直にそう思えた
そこでもう少し切り込んでみることとした

提督「筑摩さんはどんな男性が好みですか」

筑摩「姉さんです」

提督「は?」

筑摩「姉さんは最高デス 素敵デス ペロペロしたいデス とってもとってもおいしそうデス」

受付「ターイム」

長身美人が奥へ連れていかれて2時間
ハンダ付けや溶接する音がしていたが最後には「もういいか」の声がすると同時に解体音が鳴り響いた

受付「それでは次の方です」

特に触れないことにした

???「はじめまして 祥鳳です 少し小柄ですけどぜひ前向きに考えてみてくださいね!」

3人目として現れたのもロングの黒髪がまぶしい清楚な日本美人であった
どこらへんが小柄なのかはわからない

祥鳳「えっと 軽空母です。でも軽空母だからって色モノだなんて思わないでください! 料理も掃除も得意です」

祥鳳「服装的にも梅雨限定グラフィックで実に常識的! ようやく服が着れて嬉しいです」

提督「ふ、普段は服は着ないんですか?」

あまりの一言につい突っ込んでしまった
まさかそんな… こんな大和撫子が普段服を着ないわけが」

祥鳳「普段は半裸で「カーン カーン カーン」


祥鳳「間違えました 言葉の選び方間違えましたー もう一度チャンスをー」

受付「人生に二度目はないよ」

カーテンの向こうで泣きながらチャンスを嘆願する相手にカナズチが振り下ろされる音が聞こえる
露出狂と前科者…
つりあいは取れていたかもしれないな

そう呟きながら僕はその横のカーテンをめくった

???「あっ、あの! 羽黒です こ、こういうところは初めてで 緊張しています」

そこに居たのはまたしても黒髪
ただ前の3人と違うのはその黒髪はセミロングの長さに切りそろえられ
その幼さを残した気弱そうな顔を包みこんでいた
それはまるで周囲へ壁を作ってしまう 少女の気弱さを現したかのようであった

羽黒「あの…あ、あのあの! じゅう…重巡洋艦をやっています あなたは?」

あまりにもおどおどした彼女
そんな相手に虚勢を張るのもみっともない。僕は素直に現状を告げることにした

提督「昔は提督をやっていたが今は無職なん「カーン カーン カーン」


ごめんなさいの一言もなく彼女は立ち去って行った

受付「その…なんていうかごめんね」

ショックで立ち上がることもできない僕に受付嬢がそっと声をかける

受付「提督かわいそう ちょっと早いかもしれないけど島風でよかったら…」

顔を赤くしつつも僕を見つめるその目は真剣であった
肉体こそ未成熟であるがその早熟な心は既に恋愛という感情を理解していたのだろう
そんな彼女の強い瞳に見つめられ、近づいてくる唇に抵抗もできず僕は…


※再犯憲兵エンド(以下略)

やっぱ駆逐艦は違法だよね
さてイベントの続きせねば…

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年05月09日 (月) 22:34:59   ID: yQ8uV7vV

受付の人確信犯じゃないんだろうか?(疑心)

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