みく「で、この様相はなんにゃ?」
李衣菜「シュールストレミングってロックだよね」
みく「それはもう聞いた。で、これは?」
李衣菜「シュールストレミングってロックだなーって」
みく「なんでみくの部屋で開けたの!?」
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李衣菜「ほら、ウチの事務所に旅行好きな人たち、いるじゃない」
みく「惠さんとか芽衣子さんとか?」
李衣菜「そう。で、買ってきてもらう機会があったからみくと食べようかなあって」
みく「どうしてそうなるの!?みくお魚嫌いなの知ってるでしょー!」
李衣菜「食べてみたら案外ハマるかもしれないじゃん?」
みく「その可能性を考慮してもなんでこの部屋で開けたの!?」(※女子寮みく'sルーム)
みく「もー!そこら中が魚の汁でベトベト……おえっ」
李衣菜「あっはっはっ、猫耳もヘッドホンもベタベタだあ」
みく「笑い事じゃない!……もーだめ、ここ匂いで鼻がやられちゃう…」
李衣菜「いいよみく、その鼻つまんで涙目なの面白いよ」カシャリ
みく「フシャーッ!」
みく「大体……ちゃんとした開け方とか調べなかったの?」
李衣菜「調べたけど」
みく「じゃあこの惨状は何!?」
李衣菜「固定観念に縛られないのって」
李衣菜「ロックだよね」
みく「ただのバカにゃあ!」
みく「過失をグダグダいっても仕方がないから今後のことを考えるの!」
李衣菜「よっ、それでこそ猫アイドル!」
みく「その顔面に一発叩き込んでイヤホンジャックの受ける部分みたくしてやろうか?」
ドア「ガチャッ」
志希「話は聞かせてもらったよぉっふぅ〜ん!」バタン
みく「なんか唐突に出てきた人が唐突に倒れた!」
みく「ちょっと志希チャン?」つんつん
志希「にゃ〜〜刺激臭が体を貫いて〜脳細胞にギアが入っちゃう〜」ビクンビクン
李衣菜「もうダメみたいだね」
みく「李衣菜チャンちょっとそれ部屋の外に放り出してくんない?掃除の邪魔になる」
ドア「バンバンバン!」
美玲『オイッ!なんか変な匂いがするぞッ!』
みく「お隣の美玲チャンまで来ちゃった」
李衣菜「この地獄に引きずりこもっか」
みく「その地獄を作ったのは誰?」
〜廊下〜
美玲「おーい?」バンバン
美玲(しっかしなんなんだッこの異臭は…)
美玲(魚が腐った臭いというか激臭だぞ!)
美玲(……まさか)
〜回想〜
美玲『ほらっ、カレーの人参も食べなきゃダメなんだぞ!』
こずえ『海の神がぁー…底より出でて……世界は終わるのぉー…』
美玲『?』
こずえ『にんじんはあげるぅ…』
〜回想終わり〜
美玲「まさかあいつら変な儀式やってるんじゃ!?」
美玲「オイッ!開けるぞ!」ガチャッ
みく「あっ」
・・美玲の意識はここで途絶えた。
14へ行け
みく「いくら窓開けてると言ってもひどい臭い…」
李衣菜「そういえばみくは何で大丈夫なの?」
みく「猫キャラは根性が無きゃ務まらないの!」
李衣菜「なるほど」
美玲「ッ〜〜」ビクンビクン
みく「周りに被害が及ばないようにドアは閉めていたけどこれが事態を悪化させてるような気がする」
李衣菜「じゃあもう開けちゃおっか」ガチャッ
李衣菜「換気扇(廊下との空気の入れ替え)も回しちゃおう」ブゥゥゥン……
李衣菜「これで掃除しやすくなるぞー!」
みく「それ確実にパンデミックになるのわからないの?」
幸子「ちょっと!なんで女子寮でシュールストレミングなんか開けてるんですか!」ヒョコッ
みく「あ、幸子チャン……もしかしてこれ食べたことあったりする?」
幸子「え?ええまあ。あの時は最初は辛かったけどご飯が欲しく……じゃなくて!」
李衣菜「バラドル特有のノリツッコミってロックだ!」
幸子「女子寮のラインも異臭騒ぎで大騒ぎですよ!見てないんですか!?」
みく「ケータイは……爆心地のすぐそばで…」
幸子「ああ…」
李衣菜「汁まみれの携帯電話!ロック!」
みく「全世界のロックミュージシャンに謝れ」
幸子「?」
小梅「くさったにおいがするみたいだけど………大丈夫?」ヒョコッ
みく「アッ!……小梅チャンはへーきなの?」
小梅「あの子が口元で……マスク代わりになってくれてるみたい……」えへへ
みく「何それ便利」
幸子「うう……そろそろボクのカワイイお鼻が曲がってしまいそうです…」
小梅「李衣菜さん……久しぶり」
李衣菜「うん」
ドア「ガチャッ」
夏樹「おい、みく?」
みく「夏樹チャン……フルフェイスヘルメット装備って」
李衣菜「室内でヘルメット………カッコいい!」
夏樹「おいおい、この異臭騒ぎなんだ仕方ないだろ……まーたなんかやらかしたのか?」
みく「そーなの!李衣菜チャンがお魚の缶詰を開けてね!」
夏樹「……」
幸子「李衣菜……李衣菜さんの仕業だと?」
みく「誰が見てもそうでしょ!」
夏樹「なあみく、いい加減にしろよ」
みく「いい加減も何も李衣菜チャンが」
夏樹「だりーは死んだんだぜ?交通事故で」
小梅「……」
みく「何を……言って……」
夏樹「そりゃあたしも悲しかったさ……でも、ロッカーなら前向いてなきゃいけないそうだろ?」
みく「李衣菜チャンは死んで…………あああああああ!」
幸子「みくさん!落ち着いてください!」
みく「ぁっああ!いるもん!李衣菜チャンはそこに!いるもん!」
夏樹「いないんだよ……だりーは……多田李衣菜はもう…」
小梅「愛され……てるね」
李衣菜「まあね……でもあんなみくはロックでも無ければキュートでもないかなあ」
みく「ふーっ、ふーっ、ふーっ」
夏樹「落ち着いたか?」
みく「…………どうして…どうして死んじゃったの…」
夏樹「運が悪かったんだよ……そういう死に方はロックだってあいつ案外喜んでるかもな」
李衣菜「いやいやいやいや、死んじゃって喜んだりしないよ!」
小梅「だよね…」
夏樹「……忘れろとまでは言わないさ」
みく「それは!……わかってるけど…」
夏樹「お前にとってあいつとのユニット活動は楽しかったんだろ?」
みく「うん…」
夏樹「同棲生活も楽しかったんだろ?」
みく「うん…」
夏樹「じゃあいつまでもその思い出にすがりついてないで、夢と希望を光らせて、走り出したらどうだ?」
みく「それ……ΦωΦver.の……!」
夏樹「あいつも見てるんだ、多分」
みく「………」
夏樹「天国のあいつに見せてやろうぜ?お前のカワイイ猫アイドル姿をさ」
みく「………うん!夏樹チャン!みくはやるよ!復活するよ!」
夏樹「よしっ!その意気だ!」
幸子「これでまた事務所も賑やかになりますね!」
志希「すっく…お?なんか良い話?」
ワイワイオキテミレイチャン!
小梅「みくさん……復帰できたみたいだね」
李衣菜「ほんとに良かったよ…部屋に引きこもって『エア李衣菜』と会話し初めて、挙げ句の果てにシュールストレミングの缶詰なんか開け始めてるからビックリしちゃった」
小梅「李衣菜さんは……缶詰を開けたりしないの?」
李衣菜「さすがにそこまで馬鹿じゃないかなー……ってことはみくからああいう風に思われてたのか…」
小梅「…元気出して…!……そういえばなんでこっちに?」
李衣菜「あ、そうそう。天国にもちょっとの荷物の持ち込みなら出来るみたいでさ、一番気に入ってたヘッドホンを持ってこうと思って」
小梅「あ…それって……あの、お魚の汁がいっぱいかかってる……」
李衣菜「」
終わりです
李衣菜を勝手に殺してすまんかったと思っているがこれ以外にオチが思いつかなかった(行き当たりばったり感)
そしてシュールストレミングの破壊力の描写に関しては完全にこちらの調査不足です。恐らくもっと大変な事になるのでみんな気をつけようぞ
HTML化の依頼出してきます
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