みほ「これが……私の戦車道」 (19)
※キャラ崩壊注意
原作無視部分も有ります
ギャグSSでは無いつもり
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ケイ「shit!声を出すのもツラいわ……」
ナオミ「目が……霞んで……」
アリサ「そこ右……。違う左?ん?右だわ」
サンダース一同「お腹減った……疲れた……」
ピーーーーッ
審判「そこまで!時間制限です!これよりフラッグ車同士の一騎打ちとなります。フラッグ車以外は退避してください」
1年前 黒森峰
みほ「(天気予報では決勝の日は豪雨)」
みほ「(練度の低いチームがこの道を通るのは危険だけど、お姉ちゃんなら……)」
みほ「(いちおう泳ぎの練習しとかないと)」
まほ「お前はどうして可能性の低い作戦をとるんだ」
みほ「でも!その作戦は危険だから」
まほ「なら、お前が考えた代案は……戦車を踏み台に崖を登るというのは安全なのか?」
みほ「それは……そうだけど」
まほ「いつだってリスクは付きまとうものだ。今は勝つことを考えろ」
みほ「……了解」
赤星「動かない……?スタック?」
赤星「っ!?」
ガシャアアアアアーーン
まほ「……!」
まほ「大丈夫だ!救護班がすぐ来る」
みほ「(この雨の中だと10分近くかかるはず)」マッサオ
みほ「っ!?」
みほ「(敵フラッグ車!)」
まほ「落ち着け!戦車のコーティングは水中でも有効だ」ザザッザーザー
まほ「くそっ、電波が悪い!」
みほ「(もしもの時は飛び込むって決めてた。たとえ敵が近くにいても……!)」
ザパッ
まほ「みほっ!」
・・・
・・
・
審判「プラウダ高校の勝利!」
まほ「…………」
みほ「ごめんなさい」
まほ「いや、これは私のミスだ。気にするな」
黒森峰3年「ふざけないでっ!」
みほ「でも仲間が危険に……!」
黒森峰3年「あんたがフラッグ車発見の報告をしてれば、あそこで止まらず撃ってれば勝ったのに!」
みほ「でも!」
黒森峰3年「あんな頑丈にコーティングされてるんだから水中に沈んでも平気よ!あんたは気の迷いで勝利をすてただけなのよ!」
みほ「…………」
黒森峰3年「あんたはただのヒーロー気取りの偽善者よ!」
しほ「あれはどういうこと?」
みほ「仲間を助けたかっただけです」
しほ「西住流の戦いではないわ」
みほ「でもっ!」
しほ「もういいわ。次は必ず勝ちなさい」
みほ「(どうして分かってくれないんだろう。もう嫌だ。勝つことを仲間と天秤にかけるなんて)」
みほ「西住流が……戦車道が分からなくなりました」
しほ「…………」
しほ「どういうこと?」
みほ「……私は戦車道をやめます」
しほ「!?」
しほ「何を……」
みほ「転校させて下さい。私は西住流とは別の道を行きます」
しほ「……そう。勝手にしなさい」
しほ「(みほ……)」
まほ「行くのか?」
みほ「うん」
まほ「……そうか。自由にするといいさ。お前はお前だ」
みほ「うん」
まほ「そういえばエリカが心配していたぞ」
みほ「うん」
まほ「…………」
まほ「元気でな」
みほ「(大洗には戦車道は無い。もう勝ちと仲間を天秤にかけることもない)」
みほ「(花道でもやってのんびり過ごせたらいいな)」フフッ
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