上条「扉を開けたらそこはキャバクラだった」インデックス「いらっしゃいませ」 (107)

上条「ふんふーん♪」フキフキ

インデック「とうま。まだユニットバスで寝るつもりなの?」

上条「今更なに言ってんだインデックス。ここが俺の寝床だろ?」

インデックス「お風呂場はお風呂に入るための場所なんだよ。それにもう冬だよ?寒くて凍えちゃうかも」

上条「知らないのかインデックス?浴槽の中は意外と温かい」

インデックス「絶対嘘なんだよ。朝起きたらとうまが凍死してるなんて私は嫌だよ」

上条「ハッハッハッ!ロシアもデンマークも乗り切った上条さんはそんなやわじゃないですのことよ」

インデックス「うぅ……」

オティヌス「やめてやれ禁書目録。男には一人で密かに作業できる場所が必要なんだ」

上条「おいやめろ」



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・・・初日夜

上条「さて、歯も磨いたし、寝るとしますか」

上条「ちゃんと布団を重ねないとな。出席日数ヤバイのに風邪なんかひいたら洒落にならねえ」ガチャッ

パァァ

上条「……え?」

上条(風呂場の扉を開けたら俺はいつの間にか怪しい光に照らされた薄暗い空間に立っていた)

上条「何だ…これ…扉は、ユニットバスは、俺の部屋はどうなった!?」

上条「これは、扉を開けた瞬間にここに跳ばされたってことか?いったいどやって…」

上条「それにここって……実物を見たことはないけど、刑事ドラマとかでよく見る」

上条「キャバクラ……だよな?」

上条「どんしてこんなところに」

インデックス「いらっしゃいませ。とうま」

上条「どわあっ!?インデックスいつのまに!?お前も跳ばされてきたのか?なんでドレス着てんだ?これは魔術師の仕業なのか?なんでキャバクラなんだ!?」

インデックス「落ち着いてとうま。んー…そうだね、その質問に答える前にテーブルに案内させてもらうんだよ」

上条「え?」

インデックス「一番テーブルにお客様入りまーす。ほら、とうまこっち」トテトテ

上条「なに?どういうこと?」

ゆっくり進めていきます。キャラ崩壊注意





インデックス「それじゃあ説明するね。とうまが聞きたいのは私がいつからここにいるのか、何者かによって跳ばされてきたのか、なぜドレスを着てるのか、これは魔術師の仕業なのか、なんでキャバクラなのかだよね?」

上条「流石の完全記憶能力だな。それで、これはいったいなんなんだ?」

インデックス「初めに言っておくことは、これは危険なことではないから安心してほしいってことなんだよ」

インデックス「そしてとうまの質問に簡潔に答えるなら。1.私はとうまより前からここにいる、2.何者かに跳ばされたわけではない、3.ドレスを着ているのはこれが私の衣装だから、4.これは魔術師によるものではない、5.ここはキャバクラではない」
インデックス「これでいいかな?」

上条「よくないかな」

インデックス「えー、なんでー?」

上条「なにも解決してないからだ。何者かに跳ばされたわけじゃないならなんでこんなところに俺たちはいるんだ?ドレスなんか着て歩く教会はどうした?魔術師の仕業じゃないなら能力者の仕業なのか?ここはどう見てのもキャバクラだろ?」

インデックス「うーん、答えるのがめんどくさいんだよ」

上条「おいおいおい。説明好きのお前がらしくないぞ、いつも色々うんちく交じりで長ったらしくしゃべるだろ。だいたいお前の簡潔に答えるっていうのがぶべらっ!?」

盗賊アーサー「つまんねー事聞くなよ!」スタスタ

上条「誰!?なんで俺殴られたの!?そしてどこいくんだよ!」

インデックス「彼女は同僚の盗賊アーサーだよ。細かいことを気にする客にはああやってツッコミをいれにくるんだよ」

上条「ええぇ……」

インデックス「とういうことで細かいことは気にせず、頭を使わず、気楽に楽しんでいけばいいんだよ。ここはそういう場所なんだから」

インデックス「とうまはここがキャバクラだと勘違いしてるから、お店の説明するね」

インデックス「ようこそいらっしゃいませ。夢の世界、『ユニットバス』へ。ここは日頃忙しい人の疲れをとるためにあるんだよ。美味しい料理食べたり色々なドリンク飲んだり、従業員と会話したり、ゲームしたりして楽しんでお客様を癒す場所なんだよ」

上条「……キャバクラだろそれ」

インデックス「だから違うってば『ユニットバス』。人によっては『オンザベッド』『サキュバスパワー』『アリスインドリームワールド』っていう人もいるかも」

上条「なんで店の名前が変わってんだよ!」

インデックス「訪れる人によって呼び方が違うんだよ。とうまの場合、このお店の名前は『ユニットバス』になるかな」

上条「意味が分からない」


オティヌス「それ以上細かいこと聞くとまた盗賊アーサーがくるぞ」

上条「オティヌス!?お前もこっち来てたのか!?というかなんでお前元の姿に戻ってるんだ!?そしてなんでドレスを着てるんだ、お前も従業員だっていうのかごがばっ!?」

盗賊アーサー「つまんねー事聞くなよ!」スタスタ

オティヌス「だから言っただろ…。当麻、私がお前の疑問を全て解決させてやる」ストッ

上条「え?」

オティヌス「これは、夢だ!」

ガタッ

上条「イテッ!ッッー…ここは、いつものユニットバスの中」

上条「つまりさっきまでの全部夢だったのか。はぁー……」

上条「あんな夢を見るなんて、俺そんなに疲れてたのかなあ」

上条「ユニットバスで寝るの止めようかな?」

これが本当のドリームクラブ(なんてな!)

予告では、上条「風呂場の扉を開けたらそこはキャバクラだった」インデックス「いらっしゃいませ。とうま」だったのに長過ぎて立てられないって言われた。すみません





二日夜

上条「とか考えたけど、ここしか寝れる場所がないんだよなー」

上条「今日は大丈夫だよな。流石に二日も連続で同じ夢を見ることはないだろ」ガチャッ

上条「……マジかよ」

オティヌス「ここは夢の世界だ、客として選ばれた人間が導かれる空間。客をもてなし癒すことがこの店の目的、そして私達の仕事だ」

上条「また同じ夢、しかも続き…」

オティヌス「おい、聞いてるのか?」

上条「俺、病院に行ったほうがいいのかな?」

オティヌス「心配するな、これはお前が極度の過労とか、内なる願望の表れとかで見ているものではない。言っただろ、ここに導かれたと」

上条「導かれる?」

オティヌス「そうだ。だから気楽にしろ、なにも考えず頭の中をからっぽにして楽しめばいい。なぜならここは夢の中なのだからな」

インデックス「じゃあ説明も終わったところでドリンク注文しよ!。喉が渇いたんだよ」

上条「注文って言われても、これ夢なんだよな?金とかどうなるんだ?」

オティヌス「大丈夫だ。ここは全てのものが無料だ」

インデックス「とうまはなに飲む?あ、お酒はダメなんだよ?」

上条「おい、無料って言ったよな?なんでメニュー表に値段が書いてあるんだよ、しかもすげえ高いし。もしかしてボッタクリ?」

オティヌス「ただの雰囲気作りだ、本当に金を取るわけではない。普段頼めない高いものを注文することでストレス発散になるんだ」

上条「なるほど」

インデックス「なににするか決まった?」

上条「そうだな、じゃあコーラで」

オティヌス「私もコーラだ」

インデックス「私はクリームメロンソーダとフルーツ大盛り合わせにするんだよ」

インデックス「一番テーブル。コーラ二つにクリームメロンソーダとフルーツ大盛り合わせをお願いしまーす!」

ステイル「かしこまりました」

上条「えええ!?ステイル、なにやってんだ!?」

オティヌス「気にするな、ただの黒服だ」

上条「えぇ……。アイツも従業員だったのか」

五和「おしぼりをどうぞ」

上条「あ、どうも」

五和「いえいえ」テクテク

上条「……五和も従業員だったのか」





インデックス「それじゃあ、ドリンクも届いたし乾杯しようか!」

上条「あ、ああ」

上インオティ「「「かんぱーい!!」」」

インデックス「ゴグゴクゴクゴクッ!」

上条「クリームソーダは一気飲みするものじゃないだろ……。あ、このコーラ美味しい」

オティヌス「そうだろう。こちらのドリンクは現実のものとは少し違うからな」

インデックス「おかわり!」

加群「かしこまりました」

上条「ブーーー!!?ゲホゴホッ!木原加群!?ナンデ!?」

オティヌス「気にするな、ただの黒服だ」

上条「いやそうじゃなくて。アイツは」

オティヌス「現実での生死などここでは関係ない。なぜなら夢の世界なのだからな」

上条「すげえな、夢の世界」

<マリアン、引っ付くな、歩きにくい。というかお前は非番だろ
<ベルシに会いに来たんだよ

インデックス「クリームメロンソーダの中にカットメロンを入れる!これも夢の世界ならではなんだよ!」ゴクゴク

上条「そういえば俺以外の客はどんな人間が来るんだ?」

オティヌス「そうだな、紹介しておくか。二番テーブルを見てみろ」

上条「あれ?アイツは」

インデックス「ゴクンッ! へヴィーオブジェクトのクウェンサー・バーボタージュなんだよ。ここを『オンザベッド』って呼ぶ人かも」

クウェンサー「ぐへへへっ!ミリンダちゃんは今日も可愛いでちゅね~!」ヒック

ミリンダ「クウェンサー、もうよっぱらってるの?」

オティヌス「相変わらずアイツはラリってるな」

インデックス「次は三番テーブル。インテリビレッジの座敷童の陣内忍なんだよ。ここを『サキュバスパワー』って言うお客さんだね」

雹「ふふふっ。ドリンクをキンキンに冷やしておきましたよぉ」

忍「手にグラスがくっ付いて離れねえ」ガクガク

オティヌス「今日の担当は雪女か。死んだな」

インデックス「次は四番テーブル。ここを『アリスインドリームワールド』って呼ぶ、未踏召喚://ブラッドサインの城山恭介なんだよ」

城山「あと二日…あと二日でアイツが来る!」ガタガタ!!

愛歌「お兄ちゃん大丈夫?震えでグラスの中のドリンク全部溢してるよ?」

緑娘藍「というか私が隣に座っているんだからちゃんとこっち見てほしいわ。もしもし、見えてるわよね?」

オティヌス「アイツはいつも震えてるな」

上条「なんか見たことのある奴らがいる。二人ほど本当にここへ癒されに来ているのか怪しいんだけど」

インデックス「他にもお客さんはいるけど、特にあの3人が常連さんかな」

上条「アイツらも導かれて来たってことか?」

オティヌス「そういうことだ。…グラスが空になるな。追加しよう」

インデックス「ドリンクおかわりー!」

上条「ここで一番癒されてるのはコイツだと思う」





インデックス「ほーら、とうま。イチゴだよ~。あ~~ん///」

上条「ちょっ!?インデックスさんなにをs顔赤っ!?//」

インデックス「えぇー?そういうとうまも赤いよ?///」

上条「まさかさっきから飲んでたドリンクってお酒だったんじゃ」

オティヌス「心配するな、酒じゃない。ただここのドリンクは飲むと酔った気分になる」

上条「それはもはやお酒なのでは!?」

オティヌス「アルコールは入ってないから危険性はない。コイツみたいにがぶ飲みしなければ泥酔することもないだろ」

インデックス「よーし、気分も乗ってきたしゲームでもしようか!なにする?ミックスジュースでもする?」

オティヌス「いきなりそれは飛ばし過ぎだろ。それに、そろそろ時間だ」

上条「え?」





チュンチュン

上条「……朝か」

上条「まさかこの夢これから毎日見るのか?」

今夜はここまで

学校

上条「はぁ~……」

姫神「いつにもまして項垂れている。もしかしてお弁当忘れた?」

上条「いや、ちゃんと弁当は持ってきているぞ」

姫神「じゃあ一緒に食べよ。それで。どうしたの?また厄介事?」

上条「厄介事ってほどじゃないんだけど……」

吹寄「なにをだらけているの、上条当麻!ほら、お昼ご飯をちゃんと食べてしっかりしなさい。あたしの分けてあげるから」

上条「吹寄さん。夢を見ずに寝る方法ってないものかね?」

吹寄「なに、夢の中で襲ってくる刃物の爪をもった怪物に命でも狙われてるの?」

上条「そうじゃなくて。ここ二日、見る夢が続いてるんだ。もしかしたら今日も夢の続きを見るかもしれない」

吹寄「ふーん。それは怖い夢?」

上条「怖い夢ではないな。むしろ楽しい」

吹寄「だったら別にいいじゃない。中々できない貴重な体験よ。なにか問題でもあるの?」

上条「(問題があるとしたら朝アイツ等の顔をまともに見れないってことだな)」ボソボソ

吹寄「なに?」

上条「いや、なんでもない」

姫神「解決策として。寝る場所を変えてみるというのはどう?」

上条「やっぱりそれだよなー」





上条「小萌先生、保健室のベッドで寝たいので眠ってきていいですか?」

小萌「上条ちゃん!?折角学校に来ているのに何を言っているのですか!!」





三日夜

上条「そしてまた夜がくると」

上条「寝る場所を変えればと言われても、俺にはここしか寝る場所がないんだよなー」

上条「もし今日も同じ夢だったなら、インデックスとオティヌスに来ないようにする方法を聞こう」ガチャッ

上条「……予想はしていたがやっぱりか」

上条「インデックスとオティヌスが隣にいない。ってことは前の続きじゃないってことか?」

建宮「お客様、女性従業員はすぐ到着しますのでもう少々お待ち下さい」

上条(……ステイルよりはインパクトが薄いな)

上条「はぁー……。水でも飲んでインデックスたちを待とう」ゴクゴクッ

テクテク
オマタセシマシタ

上条(ん、来たか…)ゴクゴクッ

姫神「今夜お客様のお相手を務めさせていただきます。姫神秋沙です」

吹寄「同じく、吹寄制理です」

上条「ブヘアッ!?」

姫神「失礼します」スタッ

上条「姫神!!吹寄も!!いったいどういうこと!?インデックスとオティヌスはどこいった!?」

姫神「秋沙」

上条「え?」

姫神「姫神ではなくて秋沙。ここでは名前で呼ぶのがルール」

上条「そ、そうなの?ということは吹寄も制理って呼んだほうがいいのか?」

吹寄「別に吹寄でいいわよ。そもそも名前で呼ばなきゃいけないなんてルールないし」

上条「…ちょっと姫神君、どういうことかな?」

姫神「ここでは私がルール」

上条「そんな俺様な従業員がいるか!チェンジします!」

姫神「それは勘弁」






上条(それから姫神からインデックスとオティヌスは休みであることを知らされた)ゴクゴクッ

上条(それにしても……)チラッ

上条(二人とも胸元開きじゃね!?たとえパーティーがあってもこんなドレス着ないだろ!?特に吹寄さん!あなたそうキャラじゃないですよね!?)

上条(胸周り布が薄くて少し透けてるし!!)

姫神「なにをジロジロ見ているの?」

上条「うええっ!?なにも!私はなにもチラチラジロジロ見ておりませんよ!」

上条「そ、そういえば姫神もドレスなんだな。お前ならあの巫女服とか着てきそうなのに」

姫神「……」ズーン…

上条「あの、どうかしましたか姫?」

姫神「…四番テーブルを見て」

上条「ん?」

城山「ヤツが…ヤツが明日来る!」カチカチッ

蓮華「スプーンを噛むのはやめなさい。シリアル食べ終わったでしょ?ほら、カルピスソーダ。飲んで飲んで、嫌なことは忘れましょ」

彼岸「その調子だよお姉ちゃん。どんどん飲ませて城山さんのタガを外すの!」

姫神「冥乃河蓮華と冥乃河彼岸の姉妹。彼女達はいつも巫女服を着ている」

姫神「巫女服を着るとキャラが被って私の影が薄くなってしまう。特に彼岸さんは黒髪ロングでも私と被ってる」

姫神「私が最初なのに。最初の巫女服キャラなのに」ブツブツ

上条(どうやら地雷を踏んでしまったようだ)

上条「で、でも一番巫女服が似合うのは姫神だと思うぞ?」

姫神「……そ。そう?」

上条「あ、ああ。何回も見たことあるけどそのたびにすげえ似合ってると思うよ。あと、そのドレスも…ちょっと大胆だけど綺麗で合ってるぞ」

姫神「そう。それなら。いいかな…///」ゴクゴクッ

上条(どうやら機嫌は直ったようだ)ホッ

吹寄「ぷはー!やっぱりムサシノ牛乳のソーダ割りは美味しいわね!///」

上条「カルピスは分かるが、牛乳に炭酸って本当に美味しいのか?」

吹寄「なによ疑うの?だったら貴様も飲んでみなさいよ。ほら!」

上条「わ、分かりましたから吹寄さん、グラスを押しつけないで!一人で飲めるから!」

姫神「実は。彼女はあまりドリンクに強くない」

上条「そ、そうなのか?ドリンクに強くないってなんか変な言葉だな」

上条(それにしても相変わらず間接キスとか気にしないなコイツ…。あ、美味しい)ゴクゴクッ

吹寄「ふー。それにしてもドリンクを飲んだから、熱くなってきたわね」パタパタ

上条「ちょっ!?そのドレスの胸元を指で引っ張っちゃだめ!それは思春期男子に効く!」

姫神「それじゃあ。そろそろゲームをしよう」

上条「ゲーム?そういえばインデックスもそんなこと言ってたな」

吹寄「良いわねー。それじゃあ○○の××ゲームでもしましょうか」

上条「○○の××ゲーム?」

姫神「説明しよう。○○の××ゲームとは。解答者が目を閉じた状態で手の感触を頼りに誰のどこを触っているのかを当てるゲームである」

上条「おさわりパブじゃねえか!?」

吹寄「違うわよ!そんな卑猥なもの一緒にしないでほしいわ!」

上条「ゲーム内容が十分に卑猥だよ!」

姫神「大丈夫。本当に危険なところは触らせないし触らない。安心してほしい」

上条「そ、そうか。それならいいのか?」

姫神(彼の判断力が鈍ってきている。これもドリンクのおかげ)

吹寄「ほら、やるわよ。目を瞑って両手を前に出しなさい」

上条「あ、ああ」スッ…

クシャッ

上条(ん。手になにか当たっている)

吹寄「さあ。右と左、どっちが誰のどこを触っているのか当ててみなさい!」

上条(この細くてサラサラした感触は髪の毛だよな。左手と右手、片方が姫神でもう片方が吹寄だよな)ンーン

姫神「悩むなら。少し動かしてみてもいいよ?」

上条「そうか?じゃあ…」ナデナデ

姫神「あ……」

吹寄「ん……」

上条「んーー……」ナデナデ

上条(全然分からない。二人ともロングのストレートだからなあ、違いが見つからない)

上条(イメージ的には姫神の方が髪は細いんだけど、そんなの美容師じゃねえんだから手で触っただけじゃ分からねえよ)

吹寄「残り制限時間20秒前…19…18…」

上条「ええ!?待って、制限時間とか聞いてない!!えーとえーと…」アセアセ

姫神「10…9…8…7…」

上条(も、もう当てずっぽうでいくしかない!)

上条「右が姫神の髪の毛、左が吹寄の髪の毛……」

吹寄「……目を開けてみなさい」

上条「……あ」

吹寄「残念はずれー!」

姫神「はずれー」

上条「ああー…」ガクッ

吹寄「さあ、みごとはずした解答者には」

姫神「罰ゲーム」

吹寄「罰ゲーム!黒服さん、アレ持ってきて!」

上条「ちょ、ちょっと待て!?罰ゲームとか聞いてない!!」

姫神「だって。言ってない」

上条「えぇ…」

吹寄「ゲームなんだからリスクがあるのは当たり前でしょ?」

ステイル「お持ちしました。罰ゲーム用特別料理『イ・ノケン・ティウス』でございます」

上条「…え、なにこれ?この立方体が料理?毒々しい赤色してるし、なんか表面の模様が動いてように見えるんだけど」

吹寄「罰ゲーム用特別料理『イ・ノケン・ティウス』よ。口から火を吹くほど辛いわ」

姫神「立方体だけど大丈夫。ちゃんと食べられる。味も美味しい」

上条「そ、そうなのか?宇宙から飛来したエネルギー体とかじゃないんだな?」

吹寄「食べるときは一口で食べたほうがいいわよ。ちびちび齧りながら食べていくと後が辛いから」

上条「で、では……いただきます」ゴクリッ

パクッ モグモグ

上条「ん?確かに美味しい。それに全然辛くな、あ、あ、」

上条「あああああああああああ!?!?!?」ボーー!!

吹寄「あっははははっ!!」

姫神「凄い。本当に火を吹いた」

上条「あああ!!ああああああ!!あああ!!」ジタバタ!

上条「ああああああああああああ!!」ボォー!!

吹寄「ぷくくっ。はら、上条。これで辛さを鎮めなさい。辛いものには牛乳が効果的よ」スッ

上条「ああああああああ!!」ガシッムニュゥ

吹寄「きゃっ!ちょっと貴様どこ掴んでいるのよ!グラスはこっち!それに私はまだミルクは出ないわよ!///」

上条「あああああああ!!」

姫神「お約束なことしてもそっちに反応できないほど辛いらしい」

・・・
上条「ゼェゼェ……。死ぬかと思った。あれステイルが俺を抹殺するために作った魔術じゃないだろうな?」

吹寄「じゃあ、上条も落ち着いたことだし2回戦いくわよ」

上条「ちょっと待って!もう無理!あんなの二度と1mgだって食えないって!!」

吹寄「そんなのは貴様が当てればいいだけの話でしょ?でもそうね、考えれば一問目は難しくしすぎたかも」

姫神「では今度は二人ではなく一人だけで。しかも触る箇所は事前に教えるというのはどう?」

吹寄「それにしましょう。比較的に当てやすくなったわよ、これなら問題ないでしょ?」

上条「あ、ああ」

姫神(実は全然簡単になっていない。彼の思考はドリンクと辛さによって相当鈍っている)

吹寄「じゃあ、目を瞑って両手を前に出しなさい。今から貴様が触るのは誰かの頬よ」

上条「分かった」

ムニッ ムニュムニュ

上条(……やっぱり分からねえ。この柔らかいほっぺはいったいどっちだ!?)

上条(当てなければまたアレを食わされる!なにか、なにかないのか!?二人の違いはなんだ!?)

上条(そういえば、吹寄はドリンクによって熱がっていた。ということは体温が高いはず!)

上条(このほっぺの人物は…熱い!体温が高いぞ!)

上条「ふっふっふ!謎は全て解けた!これは吹寄のほっぺただ!!」

姫神「……眼を開けて」

上条「……」

吹寄「ざんねーん!正解はー」

姫神「月詠小萌さんでしたー」

小萌「えへへへっ…///」

上条「何やってんですかー!!」グニィー

小萌「いひゃい!?いひゃいふぇふひょかみひょうひゃん!?」

上条「先生なんでこんなところにいるんですか!!」パッ

小萌「うぅ…。酷いですよー上条ちゃん」ジンジン

上条「貴方教師でしょ!!ドレスなんて着てこんなところ来て!聖職者から性職者にジョブチェンジしたんですか!?」

小萌「ま!失礼な!私は日々大変な上条ちゃんを癒してあげようと思ってここにいるのに!けしてお酒じゃないのに酔うことができる体に優しいドリンクが無料で飲めるからとか、そういうのじゃありませんからね!」

上条「見事な自爆!そんなこったろうと思ったよ畜生!」

吹寄「それよりほら、『イ・ノケン・ティウス』がきたわよ。上条、あーん」

上条「や、やめろ!それを俺に近づけるなー!!」





上条「ああああああああああ!?!?」ガバッ

チュンチュン

上条「ハァ…ハァ…」

上条「ひ、酷い目にあった。何が癒しだ、全然癒されねえよ」

<とうまー!大きい声を出してたけど大丈夫―?

上条「あ、ああ。大丈夫だー」

彼岸たんは金髪なのでは?

>>43姉と間違えてしもうた。だって姉のほうが彼岸っぽいキャラデザしてるんだもの。訂正

姫神「冥乃河蓮華と冥乃河彼岸の姉妹。彼女達はいつも巫女服を着ている」

姫神「巫女服を着るとキャラが被って私の影が薄くなってしまう。特に蓮華さんは黒髪ロングでも私と被ってる」

姫神「私が最初なのに。最初の巫女服キャラなのに」ブツブツ

上条(どうやら地雷を踏んでしまったようだ)

上条「で、でも一番巫女服が似合うのは姫神だと思うぞ?」

姫神「……そ。そう?」

上条「あ、ああ。何回も見たことあるけどそのたびにすげえ似合ってると思うよ。あと、そのドレスも…ちょっと大胆だけど綺麗で合ってるぞ」

姫神「そう。それなら。いいかな…///」ゴクゴクッ

上条(どうやら機嫌は直ったようだ)ホッ

吹寄「ぷはー!やっぱりムサシノ牛乳のソーダ割りは美味しいわね!///」

上条「カルピスは分かるが、牛乳に炭酸って本当に美味しいのか?」

吹寄「なによ疑うの?だったら貴様も飲んでみなさいよ。ほら!」

上条「わ、分かりましたから吹寄さん、グラスを押しつけないで!一人で飲めるから!」

姫神「実は。彼女はあまりドリンクに強くない」

上条「そ、そうなのか?ドリンクに強くないってなんか変な言葉だな」

上条(それにしても相変わらず間接キスとか気にしないなコイツ…。あ、美味しい)ゴクゴクッ





四日夜

上条「ゲームはもうしないようにしよう。ドリンクを飲んでワイワイ会話するだけでいいんだ」ガチャッ

可憐「キュピピピー!ぴょんぴょん♪可憐なるバニーガール可憐ちゃんが今宵お客様にご奉仕しますピョン♪」

東川「すげえ殺意湧いた」

可憐「貴方が罰ゲームでやらせたんでしょ!?もー!なんで不敗の帝王である私がゲームで負けるんですか!!」

安西「お前ってここの空気に凄く馴染むよな」

愛洲「なんか馬鹿にされた感じがしたので殴っていいですか?」

安西「なんで!?」

白き女王「あ・に・う・え♡やっとわたくしとあにうえだけの夜がやってきましたよー!本当なら毎日でもいいところをあえて一週間に一回と決めることで特別感を演出!さらに会いたいという気持ちを溜めに溜めることによって二人のラブラブパワーは増すのでございます!さあ、あにうえ、今宵はわたくしがたっぷりと癒してあげますからねー♡」

城山「うおおおおおおお!!」

白き女王「やん☆もーあにうえたら、フォークは人を刺すためにあるではございませんよ。このようにフルーツに刺すもでございます。はいあーん♪」

城山「うわあああああああああ!!」

上条「安西と東川の兄ちゃんもここに来るのか。……四番テーブルの方は見なかったことにしよう」

ペンデックス「いらっしゃいませ。とうま」

上条「おう。今日はいるんだな、インデックス」

インデックス「どっち向いてるのとうま?私はこっちだよ」

上条「え?あれ!?インデックスが二人!?」

ペンデックス「いえ、私はインデックスではなくペンデックスです」

上条「ペンデックス?」

ペンデックス「はい。インデックスが自動書記(ヨハネのペン)を起動したさいに現れるもう一つの人格のようなものです。自動書記(ヨハネのペン)のインデックス、略してペンデックスです」

上条「結局インデックスじゃねえか!!なんで同じ人間が二人も存在できブベラッ!?」

盗賊アーサー「つまんねー事聞くなよ!」

上条「畜生!畜生!またアイツなのか!」ダンダン

インデックス「そんなことよりもステージショーを見て、とうま!今夜は特別ライブだよ」

パッ パッ

アリサ「今夜は星が綺麗ねだからきっと♪」

上条「アリサァ!!??」

シャットアウラ「届くー♪」

上条「シャットアウラまで……。もうなんでもありだなここ」

ペンデックス「夢の世界ですから」





上条(そして同じ顔でありながら真逆の性格の二人に挟まれるという面白い空間の中、俺は普段現実では頼めない高い料理を食べていた)

上条(インデックスはドリンクをガブガブ飲み、顔が赤くなっていた)

上条(ペンデックスの方も無表情なのは変わらないがその頬は朱に染まり始めていた)

インデックス「ぷふー!よーし、良い具合に酔っぱらってきたし、ゲームでもしよっか!」

上条「嫌だ!ゲームなんてしないぞ、二度とあんな殺人料理を食べてたまるか!それにお前ら二人相手に○○の××ゲームと無理ゲーにもほどがある!」

ペンデックス「安心してください。今回やるゲームは○○の××ゲームではありませんよ。それに『イ・ノケン・ティウス』はありません」

上条「そうなのか?じゃあ、どんなゲームやるんだよ」

インデックス「この前はオティヌスに止められて出来なかったミックスジュースゲームだよ!」

上条「ミックスジュースゲーム?」

ペンデックス「ミックスジュースゲーム」

インデックス「イエーイ!ミックスジュース♪ミックスジュース♪」

ペンデックス「用意するのはこちら。ストローとドリンク」

インデックス「これをー。チュー」

上条「なんだ?インデックスがドリンク飲んでるようにしか見えないぞ?」

ペンデックス「飲んでいるのではなく口の中に溜めているのです」

ペンデックス「説明しよう。ミックスジュースゲームとは口の中に含まれているドリンクをストローで吸い、飲みほすゲームである」

上条「アウトオオオオ!!もうキャバクラとかそういう次元じゃねえ!!」

インデックス「んー」

ペンデックス「キャバクラではないのでセーフです。はら、彼女の準備が整いましたよ。ストローを咥えてください」

上条「無理だってこれ!ストローがあるとしても完全に口移しじゃねえか!」

ペンデックス「やらなければリタイアとみなし罰ゲームです」

上条「なに!?罰ゲームはないはずじゃ!?」

ペンデックス「私は『イ・ノケン・ティウス』はないと言っただけで、罰ゲームはないとは言っていません。さあ、早くして下さい。いつまで彼女を待たせるつもりですか」

上条「は、謀りやがったな、畜生!」

上条(クソ!罰ゲームってことは『イ・ノケン・ティウス』に匹敵する苦痛ってことだろ?もしかしたらそれ以上かもしれない。そんなの嫌だ!罰ゲームを受けるぐらいなら、受けるぐらいなら!)

インデックス「んー…///」

上条(なんで目を閉じてるんですかインデックスさん!?口を突き出してそんな表情されたらキス持ちにしか見えませんよ!そんなことされたら)

インデックス「……///」

上条「っっ……///」ゴクリッ

パクッ チュー…

ペンデックス「いっき、いっき、いっき」

インデックス「……///」ドキドキ

上条「……///」ドクンドクン

チュー…

インデックス「…///」ドキドキ

上条「…///」ドクンドクン!!

インデックス「…//////」ドキンドキンッ

上条「…//////」ドクンドクンッ!!

ヂュッ

上条「ッッッ!?」ブビュビュッ

インデックス「ん!?///」ゴクンッ

上条「ゲホゲホッ!ヤベエ、緊張のせいで気管のほうに入って、ゲホッ」

インデックス「ゴクンッ! もー、とうまってば/// ドリンク戻してくるからびっくりして飲んじゃったじゃん///」

上条「う…///」

ペンデックス「ゲームクリアならず。ということで罰ゲームです」

上条「くそう」

ペンデックス「安心してください罰ゲームと言っても。『イ・ノケン・ティウス』ほど厳しいものではありません」

ペンデックス「罰ゲームは。チュー…」

インデックス「チュー…」

上条「こ、これは!」

ペンデックス(罰ゲームはミックスジュースゲーム難易度アップです。私と彼女のを同時に飲んでください)

上条(コイツ!脳内に直接!?てかそれ罰ゲームなるの!?)

ペンデックス「んー…///」

インデックス「んー…///」

上条「だあああ!可愛い顔並べてキス顔するのはやめろ!これなら○○の××ゲームのほうがまだましだよ!」

ペンデックス「ゴクンッ…。ではそうしましょう」

インデックス「ゴクンッ。とうまはヘタレだからしょうがないね。いつわ、ちょっとこっち来て」

五和「は、はい!」

ペンデックス「私が参加すると難易度が高すぎるので代わりに五和がやります」

ペンデックス「まず左手でインデックスと五和の頭を撫で、そのあと目を閉じ右手で頭を触りどちらか当ててもらいます」

インデックス「ほら、とうま」

上条「あ、ああ…」ナデナデ

インデックス「ん……」

ペンデックス「次は五和」

五和「よ、よろしくお願いします///」

上条「……」ナデナデ

五和「はわわわ…///」

ペンデックス「それでは目を閉じて右手を出して下さい。それでは○○の××ゲームイージーバージョン始め」

サワッ ナデナデ

上条(落ち着け。一度触った感触だ、集中すれば当てられはずだ)ナデナデ

上条(姫神や吹寄のときとは違う。インデックスか五和か、インデックスの頭は何度か撫でたことあるから、記憶を頼りにこの感触に違和感を見つけられれば分かるはずだ)ナデナデ

上条(あれ?でも、これって……)

ペンデックス「さあ、どっちですか?」

上条「……インデックス、でも五和でも、ない」

ペンデックス「……目を開けてもいいですよ」

上条「……!?」

インデックス「正解は!」

風斬「風斬氷菓でした。ふふっ///」

上条(右手!?マズイッッッ!!)バッ!

風斬「大丈夫ですよ。私は消えません」

上条「え?あれ?」

風斬「ほら、触ってみてください」

上条「……どうして」サワッ

風斬「ここは夢の世界です。ここでは幻想殺しもAIM拡散力場の集合体も関係ありません」

風斬「ずっと、上条君にこうしてもらいたかった。温かい手で触れてほしかった」

風斬「こんなこと現実ではできないから……」





チュンチュン

上条「……風斬」

上条「夢の世界ならではってことか……。でもな」

上条「左手なら、こっちでだって頭を撫でることぐらいできるんだぜ。風斬」

上条さんはこんなこと言わないと思う。誰だこのキザ男は。今夜はここまで

上条「ぷはっ。……ジュースで酔うとかありえないよな。現実じゃ」

美琴「よーす。なに缶ジュース片手に夕日見ながら黄昏てるの、漫画の影響?」

上条「御坂……」

美琴「なによ?」

上条「お前は、こちら側には来るなよ」

美琴「アンタ一体どんな漫画読んだのよ」





五日夜

上条「……フリじゃなかったんだけど」

御坂妹「今宵、お客様の相手を務めさせていただきます。ミサカ10032号です」

美琴「御坂美琴です///」モジモジ

上条「御坂さん、なんちゅーカッコしてんですか」

美琴「私だって好きで着てるんじゃないわよ!///」バニー

御坂美琴バースデーセット バースデーバニー抱き枕 金で買える

樒「まさかこんな形で人の役に立つときがくるとは」

艶美「先祖の前だろうと関係ねえ!刑事さんポッキーゲームしよ!三番テーブルのお客さん見てよ、席について早々、ストロー抜きでミックスジュースゲームしてるよ!これは大人として子供には負けてられませんなー!」

隼「大人が子供に手を出すわけにはいかないだろ。それにあれは性欲の権化だから」

艶美「伯父が甥に言うセリフじゃないよ!?」

樒「なんじゃ大人ならよいのか?ならわしの出番じゃな。ほれほれ大きいおっぱいじゃぞー」

艶美「ババアはすっこんでろ!!」

美琴「美味しくな~れ///美味しくな~れ///」ニュルニュルバチバチ

上条「ケチャップの容器が爆発しそう!?恥ずかしいならやらなくていいから!」

御坂妹「美味しくな~れ。美味しくな~れ」ニュルニュル

上条「御坂妹はなんで皿に生クリームを乗せてるんだ?そんなことしても皿は美味しくならないぞ」

御坂妹「これは皿に味付けしているわけではありません。とミサカは冷静にツッコミます」

御坂妹「後で行うゲームの準備をしているのです。とミサカはウキウキしながらクリームを搾り出します」

上条「俺、もうゲームとかしたくないんだけど」

御坂妹「お客様の意見は尊重されません」

上条「客なのに!?」

御坂妹「準備が整いました。お姉さま、ドリンクをもっと飲んでください。素面ではこの後の展開についていけませんよ」

美琴「うぅ……///」

御坂妹「それではお客様オムライスを食べ終わりしだい、ゲームを始めます」





御坂妹「ポッキー倒しゲーム。とミサカはこれから行われるゲーム名を言います」

御坂妹「ポッキー倒しゲームとは、盛られた生クリームの中央に立てたポッキーを倒さないように土台のクリームを舐め取っていくゲームです。もちろんポッキーを倒した人が負けとなります。とミサカはゲームの説明をします」

上条「なるほど」

上条(今までやってきたゲームよりは簡単そうだな)

御坂妹「それではゲーム開始。とミサカは宣言します」

上条→美琴→御坂妹

上条「初めだから多く取っても、倒れたりしないよな」レロ

美琴「……///」ペロッ

御坂妹「……」ペロリ

御坂妹「一周目はなんなく終わりましたね」

上条「これぐらいのクリームの量なら三周目あたりまではポッキーが倒れる心配はないだろ」ス…

美琴「……///」ス…

上条「あの、御坂。俺、まだ終わってないんだけど」

美琴「これはただに次に備えて構えているだけよ///早くゲームを終わらせたいし、それに何度も頭を上げ下げするのも面倒だしね///」

上条「そ、そうか」

美琴(わわわ!!顔が凄く近い///それにアイツの舌が伸びてきて…///)

上条(すげえ見られてる。やりづらい)ンー…

美琴「……///」ゴクリッ

ペロ ペロ

上条「御坂さーん!?一緒に舐めたら勝負にならないよ!!」

美琴「そんなことはどうでもいいのよ!!///」

上条「どうでもいいの!?」

上条(酔っぱらったときの滅茶苦茶感は美鈴さんと同じだな)

美琴(もう少し下を伸ばせば当たるかも///)ドキドキ!



御坂妹「なるほど、そうきましたか」ペロリ

上条「……御坂妹、お前もか」

御坂妹「はい。ミサカもお姉様と同じ理由です。とミサカはお姉様のアイデアを堂々とパクリます」

上条「これだと舐められる範囲が限られてくるだろ」ス…

上条(やっぱり、顔が近い…。それに同じ顔が二つ並んでるのを見ると昨夜のことを思い出しちまう///)

御坂妹「安心してください。ミサカは同時に舐めるなどということはしません。とミサカはオリジナルとは違う安心と信頼をアピールします」

美琴「ちょっとそれどういう意味よ」

上条(それから至近距離で顔を突き合わせてのゲームは続いた)

ペロ ペロ

ペロリ

ペロ ペロ

チョッ!?ナンカアタリソウニナッタンダケド!!

キノセイヨ チッ

ペロリ

ペロッ

ペロッ

ペロリ パタッ

御坂妹「ミサカの負けですね。とミサカは敗北の悔しさを噛みしめます」

上条「まったく悔しそうには見えないけどな。負けた原因はクリームを多く取り過ぎたことだろ」

美琴「あと削れているところのも取っていくからバランスが悪くなる…し……」

美琴(削れているところ?そ、そういえばこの娘、アイツの舐めたすぐ横を取るようにしてた!つまりクリームを多く取っていたのはアイツが舐めていたクリームを気付かれずに舐め取るため!?)

御坂妹「ペロリッ。…これが試合に負けて勝負に勝つということです。とミサカは勝利の味を舌の上で転がします」

御坂妹「フッ…。今更気付いたのかこのマヌケが。とミサカはほくそ笑みます」ヒック

美琴「表に出なさいよ。どうやら姉に対する態度というものを教えるときがきたようね」ヒックバチバチッ

御坂妹「上等ですこの淫乱電気鼠。とミサカは対オリジナル用武装を展開します」ヒックウィーガシャンガシャン

バチバチバチッ

スタスタスタスタ……

上条「え?え?」





チュンチュン

上条「……置き去りのまま終わった」


上条さんが放置された後、ほかのテーブルで起きた小話。爆盛り俺得だよ

二番テーブル

フローレイティア「お兄ちゃん!もっと私にかまえー!」ブンブン

クウェンサー「ちょっと待ってフローレイティアさん。今お姫様のおっぱいババロア食べているから」

フローレイティア「ババロアなら私のを食べればいいじゃん!」

クウェンサー「アンタのは大き過ぎるんだよ!」

モニカ「ゴクゴクプハー!あら、グラスが空になったわ。それじゃあ丁度良いし、今からモニカ様ゲームを始めるわよ!モニカ様の命令は絶対!ほら下僕、モニカ様にドリンクを飲ませなさい。もちろん口移しでな!」

クウェンサー「どうしてこの二人はいつも飲み過ぎるんだ!?」

三番テーブル

縁「ふうぅ!/// 忍、私になにを飲ませたの!?///」ピクッピクッ

忍「えー?なんのことだか分かんなーい。サキュバス印の媚薬のことなんて俺は知らなーい」

縁「うぅ、どこまでも堕ちて。お姉ちゃん、忍をそんな外道に育てた覚えはないわよシクシク」

忍「ウルセー!現実じゃ未だにお預けくらってんだ!夢の中でぐらいやらせろー!!」ガバッ!

縁「きゃっ!ちょっと待って忍!せめて個室で、ぅん!?///」

六番テーブル

猫鬼の使役者「にゃーんごろにゃーん♪」スリスリ

病魔の使役者「甘えるのは構わないが、膝の上からは下りてくれ。酒が飲みづらい」

巫蠱の透視者「十分事案だよ!お兄ちゃん!!」チャキッ!

病魔の使役者「!?」ブフッ!










かまちー作品全てのアニメ化が見たいだけの人生だった





六日夜

上条(学校の帰りに御坂に会って、姉妹仲良くすることとお酒は成人になるまで飲んじゃいけないってこと伝えたけど、なんのことだか分からないという顔をしていた)

上条(当たり前か、あれは夢の中の出来事だもんな)

上条(そういえばポッキー倒しゲームはミックスジュースゲームよりはましだったな。…変なゲームだったけど)

上条(○○の××ゲームもそうだけど、もしかしてミックスジュースゲームが特別おかしいのであって、あれ以上に過激なゲームはないのかもしれない)ガチャッ

ビヨンデッタ「あらあらお客様。さきほどからドリンクを飲まれていないようですけれど、もしかしてグラスではなく私の胸を器にして飲みたいのですか?」

城山「どうしてそういう発想になる。お前が注いだ飲み物を警戒せずに飲める訳ないのだが」

ビヨンデッタ「今はビヨンデッタと呼んでくださいませ。でもそうですか、ならばゲームをしましょう」

ビヨンデッタ「私が気にいらないならゲームで勝利してくださいませ。そうすればお客様の前から消えましょう」

城山「僕はここのいかがわしいゲームをする気はないぞ」

ビヨンデッタ「安心してください、やるのはビリヤードです。久しぶりに姉弟二人だけで楽しみましょう」

城山「ならば望むところだ」

ビヨンデッタ「……しかし、私の注いだドリンクは飲めませんか。女王のは飲めますのにねえ」

城山「ガハッ!?」

忍「…右がヘンリエッタで左がマルグリット」

サキュバス「あんっ!流石ご主人様。相変わらず○○の××ゲームで外すことはありませんね☆」

マルグリット「ンッ///もう正解してゲームは終わったんだから、そろそろ手をどけてほしいぃんん!?/// ちょっ!コリコリしないでぇぇ!///」



レッサー「いらっしゃいませお客様!今宵お客様と愛を育ませていただいきますレッサーです!」

上条「チェンジ」

レッサー「来客して早々に扱いが酷い!?」

上条「お前が相手だと絶対ろくなことにならない気がする」

レッサー「そんなことありませんよー!私はちゃんとお客様を癒し、溜まってるものを吐き出させてスッキリさせることができます!」

レッサー「さあさあ、お客様!ドリンクにします?ゲームにします?それともいきなりお持ち帰りですかー!!」

上条「すいませーん、コーラ一つください」

加群「かしこまりました」

レッサー「ぐふっ!?こ、これしきのスルーでレッサーちゃんはへこたれませんよ!後から心強い助っ人も来ますしね」

上条「助っ人?」

レッサー「それは来てからのお楽しみです。助っ人が来る前にレッサーちゃんが巧みなトーク術で正常な思考ができなくなるまで気持ちよく飲ませてあげますよ!」

上条「お前また説教されたいのか?」

しかし、レッサーとの会話は案外楽しく、上条は自身が意外に思うほどドリンクが進んだ。

短いけど今日はここまで。言い忘れてたけどここのお客はだいたいパジャマで来ます

上条「うー…///」クラクラ

上条(頭が少しボーっとして体に浮遊感みたいなのがある。少し飲み過ぎたか?///)

レッサー「おや?どうやら助っ人が来たみたいですね」

上条(誰だ…?)

オリアナ「はぁい、お客様。ヘルプで入るオリアナ・トムソンよ」

上条「オリアナ……」

上条「お前、この場にすげえ馴染んでるな」

オリアナ「ふふっ、ありがとう。あらあらこんなに顔を赤くして、思った以上にできあがっているわね」

レッサー「ふふー!いつまでも軽くあしらわれているだけのレッサーちゃんではないのです!今日は結構頑張りました」

レッサー「それでは役者も揃ったことですし、ゲームといきますか!」

レッサー「今宵のゲームはソードフィッシュゲームです!」

オリアナ「いきなりとばすわねぇ。大丈夫?貴方初めてでしょう?」

レッサー「大丈夫です!この時のためにドリンクを飲んで酔っ払っておきましたから、今の私は相当とんでますよ!」

オリアナ「そう、それなら心配はないか」

上条「ソードフィッシュゲーム?」

オリアナ「坊や、もう少し足を広げられるかしら?」

上条「あ、ああ……」

上条(なにするんだろう?)

オリアナ「それじゃあ、失礼するわね」ゴゾゴソ

上条「ちょっ!?オ、オリアナ!なにをして!?」

上条(股の間に入ってきやがった!酔いが一瞬で覚めちまったよ!!)

レッサー「おっと、抵抗しないでくださいねー」チャキッ

上条「レッ…サー…?」

上条(あれは、銃!?)

レッサー「安心してください、テーザー銃です。筋肉ダルマの大男を倒すぐらいの電流をビリビリ流すぐらいしかできませんよ」

上条「それ十分危険だから!」

オリアナ「パジャマにファスナーがあって助かったわぁ」ジー…

上条「わあああ下ろさないで!お、お前ら!いったいなにがしたいんだよ!?」

レッサー「それでは説明しましょう。ソードフィッシュゲームとは、アソコを気持ちよくしてもらいながら制限時間内に知恵の輪を解いてもらうゲームです。もちろん制限時間内に解き終わらなければビリビリします」

上条「なんでここはまともなゲームがないんだああああ!!?」

レッサー「初めに言いましたよね、溜まってるものを吐き出させてスッキリさせてあげますって」

上条「こんなことされてスッキリできるわけないだろ!余計にストレスがたまるわ!!」

レッサー「あ、でも一つ助言ですが射精するのは解き終わってからのほうがいいですよ。男性は射精すると思考能力が落ちると言いますし」

上条「出す以前にこんな状況で勃つわけないだろ!」

オリアナ「あら、もう勃ってきたわよ?」ツンツン

上条「俺のバカー!!」

レッサー「これが解いてもらう知恵の輪です。ちゃんと外せますよ、他のお客様が解いたものがこちらです」チャラン

上条「いやこれどう見ても解いて外したんじゃなくて壊して外してるから!」

レッサー「それでは制限時間は3分です。よーいスタート」

オリアナ「あーん」パクッ

上条「あうっ!チクショウ、負けてたまるかあああ!!」





ジュズ…ジュルル…
ツ、チュル…

上条「あ…くっ…」カチャカチャ

上条(クソッ!全然解けねえ!酔ってるのと気持ちいいのとで集中できない)

レッサー「1分30秒。半分経ちましたね」

オリアナ「中々ねばるわね。それならこれはどう?」ムニュッ

上条「うわっ!?ムニュムニュと柔らかい感触がっ!」

上条(オリアナの胸に包まれながら咥えられてる!?)

上条(さっきよりも気持ちよくて、もう出ちまいそうだ!)ギリッ

ジュブッムニュムニュ

レッサー「残り1分ですよ。そろそろ解けないとヤバいですね」レロッ

上条「耳を舐めるな気が散るだろ!」

レッサー「私の扱いがさらに酷いことに!?」





上条「ハァ…ハァ…」カチャカチャ!

レッサー「10、9、8、……」

ジュルルルル…

上条「くっ!」カチャカチャ!

レッサー「5、4、3、…」

パチュパチュ、ヂュルルル…

上条「オオオー!!」カチャカチャ!

レッサー「1、z…」

カチャン!

上条「解けた!うっ!」ドビュルルル

オリアナ「ん!…んく、んく」

上条「ハァハァ…」

レッサー「0.32秒。ギリギリですがゲームクリアです」

ゴクンッ…

オリアナ「やっぱり相当溜まっていたのね。ドロドロ濃いのがいっぱい出たわよ」

上条「うぅ……///」

レッサー「さて、それでは交代して次は私の番ですね」

上条「ハアア!?なに言ってんだ!?」

レッサー「テーザー銃突きつけて脅してたなんて悪印象のまま終われるわけないでしょ!!それにまだ勃ってますし」

オリアナ「若いわねー。さあ、夜は長いわよ、坊や♪」

上条「うわああああ!!」





チュンチュン

上条「……」

ゴソゴソ

上条「良かった。朝からパンツ洗うハメにならなくて」

よく耳年増の処女ビッチと言われている二人。今回はあえておぼこ成分少なめでいったよ。

今夜はここまで。サキュバスと乳牛姉さんにWパイズリされたいだけの人生だった。





七日夜

上条「今日こそは断固としてゲームをしない!というかドリンクも飲まない!」ガチャッ

オティヌス「いらっしゃい、当麻」

上条「オティヌス。今夜はお前一人か?」

オティヌス「ああ、さて注文をしよう。なにを飲む?」

上条「言っとくが俺は今日、いっさい変なゲームもしないし、ドリンクも飲まない!」

オティヌス「そうか、お前がそうしたいならそうすればいいだろう。私も今宵はゲームに興じるつもりはないからな」

上条「え?」

オティヌス「ドリンクは飲まないんだったな。なら水にするか?」

上条「あ、ああ…」

オティヌス「私はただ、お前と二人でゆっくりと食事をしたいだけだ。現実では、そう簡単にできないからな」

上条「オティヌス……」

オティヌス「さあ、つまみはなにを頼もうか。当麻、お前はなにがいい?」

上条「じゃあ、じゃがバターで」

オティヌス「それはいいな」




クウェンサー「おかしい!絶対おかしい!」

クウェン子「どうかしましたか、お客様?」

クウェンサー「夢だからってカオスが極まり過ぎだろ!どうして女装した自分に酌されなくちゃいけないんだ!」

クウェン子「ふふふっ。お客様ったら、もう酔ってしまわれたのかしら?」

クウェンサー「オエッ!その口調やめてくれ、スピリタスより効く」

タタタッ!

ヘイヴィア「おいクウェンサー助けてくれ!アズライフィアのヤツが俺を泥酔させてなにかしようと……あ、なんでもないです」

クウェンサー「逃げるなクソ貴族!」





上条「ははは……」

オティヌス「ふふふ……」

上条「なんか、久しぶりに穏やかな夜をすごしている気がする」

オティヌス「そうか?」

上条「ああ……」クラッ

上条「あ、れ…?」

オティヌス「どうした、眠たいのか?腹も膨れたしな。いいぞ、寝ても」

上条「でも…」

オティヌス「気にするな。今宵は楽しかった」

上条「悪い…」ドサッ



上条「夢の中で寝るなんて、なんかもったいない気がするな」

オティヌス「そうか?そうかもな……」

上条「………」

上条「zzz……」

オティヌス「……すまない、当麻」ゴクゴクッ

オティヌス「お前は私を信頼してくれたのにな」

オティヌス「この私が睡眠薬など使うとは…」シュルル・・・

オティヌス「堕ちたものだ」パサッ

上条「zzz……」

オティヌス「こんな寝込みを襲うようなまねをしてすまない。だが現実の私の体ではできない、夢の中でしかできないことなんだ」ス・・・

オティヌス「ここで客と行為におよぶことは珍しいことではない。三番テーブルの客など色んな女とやっている」

オティヌス「今も親子丼をおっぱじめようと、…あ、黒服(呪)にブッ飛ばされた」

オティヌス「…では、気を取り直して」

オティヌス「今夜は良い夢を見させてやる、当麻」





チュンチュン

上条「ん……ん~……」

上条「なんか今日の朝はいつもより温かい気がする」





上条「おはよう、インデックス」

インデックス「おはよう、とうま。今日は雪が降るって」

上条「うわ、マジか」







上条「あの夢を見るようになってから一週間が経っちまったな……」

上条「どうせ今日もあの店に行って、変なゲームとかやらされるんだろ」

カチッ

上条「………」

インデック『とうま。まだユニットバスで寝るつもりなの?』

インデックス『もう冬だよ?寒くて凍えちゃうかも』

インデックス『朝起きたらとうまが凍死してるなんて私は嫌だよ』

インデックス『とうま。今日は雪が降るって』

上条「………」

スッ……





インデックス「あれ?とうま、どうしたの?忘れ物?」

上条「インデックス。今日から俺、こっちで寝るわ」

インデックス「えっ!?あ…そ、そうなんだ。それがいいんだよ!うん。というか遅過ぎかも!」

インデックス「それじゃあ、どうぞ」パサッ

上条「いや、一緒にベッドで寝るわけじゃないからな///」

それから俺はユニットバスで寝ることはなくなった。そして『ユニットバス』に招かれることもなくなった。




上条「インデックスさん!オティヌスさん!?なんで俺の布団の中に入ってくるの!?」

インデックス「だって寒いんだもん」

オティヌス「お前は温かいからな、しかたない」

上条「…やっぱりユニットバスで寝てた方が良かったんじゃないだろうか」

終わり

今回はこれで完結とします。本当はキャーリサと王様ゲームとかバードウェイがシンデレラ作ったりとか、Gカップおほほのカラオケと色々やりたいことがあったり、出したいキャラがいたけど、現実が忙しくなりそうなので書き続けられません。あとゲームがネタ切れぎみです。

時間ができたら、また同じようなSSを書きたいと思います。なので出してほしいキャラクターや、新しいゲーム案があれば書いてくれるとありがたいです。

次回は安価とかやれたらいいなあ(願望)

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