・キャラ崩壊、口調注意
・春香と響がユニットを組んでいるという設定です
・今回、本家とミリオンのキャラが絡みます
よろしくお願いします。
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天海春香「『がなはるトーク!』今日も飛ばしますよー!」
我那覇響「この番組は毎回ゲストを招き、ゲストとともにあるテーマに沿ってトークする番組だぞ」
春香「そういえばこの前事務所に忘れ物して、夜遅くに取りに行ったことがあるんだよ」
響「危ないだろ、春香。ただでさえ家遠いんだから。翌日じゃダメだったのか?」
春香「そう思ったんだけど忘れたのが家の鍵だったからね」
響「それなら仕方ないな」
春香「うん、響ちゃんちの合鍵を忘れちゃったからしょうがないね」
響「せめて自分の家の鍵忘れてくれない?」
響「で、ちゃんと見つかったのか?」
春香「うん、それは大丈夫だったんだよ。ただ――」
響「ただ?」
春香「大人組が事務所で宴会してて巻き込まれました……」
響「あぁ、ドンマイ」
春香「言っとくけど地獄絵図だったからね?わたしがちょうど事務所に着いたときにはみんな出来上がってたみたいで、まぁ絡まれて絡まれて……」
響「それだけ愛されてるってことだぞ」
春香「二の腕とかお腹をずっと触られたのに?」
響「胸とか触られなくてよかったじゃないか」
春香「逆に胸を触られなかったからなんか負けた気持ちになってるんでしょ!」
響「春香はめんどくさいなぁ」
春香「でもね、一つだけいいことがあったの」
響「いいこと?」
春香「うん。大人組に介抱の仕方をめちゃくちゃ褒められたの」
響「なるほど」
春香「それもこれもこの番組でいつも酔っ払いの介抱をしてるおかげだよ。ありがとうございます」
響「……それ本音か?」
春香「社交辞令だよ」
響「だよなー」
春香「『いつもがなはるトーク!で介抱してるでしょー』って全然離してくれないの。介抱させるよりわたしを解放してよ!」
響「うーん、33点かな?」
春香「結構シビアだね。なかなか上手いと思ったんだけど」
響「ドヤ顔が少し鼻に付いたからな。それがなければ83点だったぞ」
春香「50点マイナスとかわたしのドヤ顔どんだけ恐ろしいの?」
響「カエルくらいなら殺せるぞ?」
春香「ヘビでさえ動きを止めるのが限界なのに!?」
響「まぁ、他人の家の鍵を忘れた罰と思うしかないさー」
春香「うん……それは本当に反省してるよ……」
響「それじゃ、そろそろゲストを呼ぶぞ」
春香「うん、ゲストの方どうぞー!」
二階堂千鶴「おーっほっほっほげほっ、ゴホッゲホッ……コホン。今日のゲストは私二階堂千鶴ですわ!セレブのトーク、とくとお聞きなさい!」
春香「あちゃー」
響「よしっ!」
千鶴「?どういたしました?」
響「実はな、次のゲストがお酒を飲んでくるかどうかかけてたんだ」
春香「何で千鶴さんお酒飲んで来てくれなかったんですかー」
千鶴「それが普通ですわよ!」
春香「この番組に普通なんて言葉は存在しないんですよ」
千鶴「この番組は異界か何かですか?」
響「春香がここにいる。それが真理だぞ」
春香「わたしは人知の及ばない何かなの?」
響「それじゃあ、春香。約束どおり罰ゲームな」
春香「はぁ、しょうがないか……」
千鶴「ちなみにどんな罰ゲームですの?」
響「桃子に踏み台の代わりに使ってもらえるまでお願いするって罰ゲームだぞ」
千鶴「ものすごいヘビーですわね。人間としての尊厳を捨てる覚悟でないとできませんわ」
春香「でも、桃子ちゃんの踏み台になる権利がもらえるんでプラマイゼロですよ?」
千鶴「人間の尊厳、随分安く見ましたわね」
春香「違いますよ。桃子ちゃんの踏み台になる権利が高いんです」
千鶴「それはそれで問題ですわね」
響「まぁ、性癖は個人の自由だしな」
春香「それじゃ千鶴さん、トークテーマを引いてください」
千鶴「わかりましたわ。――よいしょ!」
響「何を引いたんだ?」
千鶴「えーと――『もし今引退すると』ですわね」
『もし今引退すると』
春香「もし今引退するとですか……」
響「とりあえずこの番組は後輩に託したいよな」
春香「そうだね」
千鶴「誰に託すとか決めてますの?」
春香・響「茜(ちゃん)」
千鶴「息ピッタリですわね」
響「ああ。茜なら安心だぞ」
春香「だよね。茜ちゃんなら一人でもまわせるよ」
千鶴「例えば、どういうふうにですの?」
響「例えば――」
…………
野々原茜「やっほー茜ちゃんだよーん!今日も『あかねトーク!』始まっちゃったねー!やっぱり茜ちゃんは放っておけない存在なんだねー!分かる!分かるよー!」
茜「そういえばこの前、小学生の遠足についてくロケをしたんだけどねー。やっぱり茜ちゃん大人気で小学生に囲まれちゃったんだよ~!いやー人気者は辛いねっ!」
茜「それでちょ~っと驚かせようと思って、信号待ちのときに『今から茜ちゃんが青信号にするよ~』って言ってタイミングを計って『3,2,1 ハイッ!』ってな感じで茜ちゃんが信号を変えたように見せかけたんだよー!」
茜「そしたら小学生が『魔法使いだあぁぁぁぁ!』って驚いちゃってね~!いやー茜ちゃんにはマジシャンの才能が眠ってるのかもね!自分の才能が怖いっ!」
茜「だから今度瑞希ちゃんにマジック教わろっかな~って思ってるんだ~!う~ん、現状に満足せず常に上を見つめる茜ちゃん!どう?偉い!?偉いでしょ~!!」エッヘン
茜「それじゃあ、茜ちゃんを引き立てるゲストの方カモ~ン!!」
菊地真「ボクを倒せるものがおるかぁ!!」ドカッ
茜「ここにいるぞ!!ってまこりん!?これそういう番組じゃないからね!?誰?誰に騙されたの?孔明?孔明の罠だね?」
…………
春香「ってな感じでやってくれるかなーっと」
千鶴「妙に納得してしまいましたわ……」
響「そう思って声をかけたことがあるんだ。この番組の司会やってみないかって」
春香「ああ、どうしても外せない仕事があったときだね」
千鶴「それでどうなりましたの?」
響「真顔で胃薬を見せられたぞ」
春香「何千何万の言葉より確かな重みがあったよね」
千鶴「茜は大変なんですのね……」
春香「九割は麗花さんの責任みたいですけどね」
千鶴「話を本題に戻しますが、響は今アイドルを引退すればどうします?」
響「自分か?自分はとりあえずまた卓球でもしようかなって思ってるぞ」
春香「そういえば響ちゃんは卓球してたんだよね」
響「あぁ、とりあえずアイドル活動で運動神経も鍛えられたし本格的に挑戦しようと思ってるぞ」
千鶴「アイドル活動で運動神経って鍛えられますの?――あっ、ダンスですわね!」
春香「華麗なステップで野生動物から逃げ切れたらいいんですけどね」
響「あぁ、第六感に目覚めるしか道はなかったもんな」
千鶴「お二人も大変なんですのね……」
響「それで、もし卓球始めるなら夢は世界トップのプレイヤーだな」
春香「いいね。夢はでっかくだね!」
響「それで『サー!』みたいに流行語を作りたいな」
千鶴「何か考えてますの?」
響「いや、具体的にはまだ何も考えてないぞ」
春香「じゃあ得点するたび『かなさんどー!』って言うのはどう?」
千鶴「何で得点するたび愛の告白しますの?」
春香「わたしに対する愛が爆発しちゃうんですよ」
響「春香に向かってだったら『土に還れ!』だな」
春香「随分珍しい愛の言葉だね」
千鶴「春香って実は大器なんじゃないかと思えてきましたわ」
響「メンタルは確実に一級品だぞ」
響「春香はどうするんだ?」
春香「わたしかぁ……」
千鶴「パティシエとかどうですの?春香の作るお菓子は事務所のみんなに好評ですわ」
春香「本当ですか?千鶴さんの作る料理も事務所で好評ですよ!特に揚げ物が評判です!」
千鶴「ふふ、お母――シェフから受け継いだ自慢の料理ですのよ!当然ですわ!」
響「両方とも塩が効いてるよな」
春香「響ちゃんもわたしに対して塩対応だね」
響「じゃあ自分たち塩分トリオだな」
千鶴「高血圧になりそうな名前ですわね……」
春香「でもパティシエか……たしかにいいかも」
響「春香に似合うんじゃないか?」
春香「うーん、でも何か違うんだよね……」
響「何でだ?」
春香「わたしには響ちゃんが必要だから」
響「ははっ」
千鶴「鼻で笑われましたわよ」
春香「あれが響ちゃんの求愛行動なんですよ」
響「ポジティブもここまでくれば哀れだな」
千鶴「歪ませたのは響のせいですけどね」
春香「まぁ、とりあえずアイドルを引退したら普通の高校生してると思いますよ」
千鶴「そういえばまだ高校生でしたわね」
春香「はい!食べれるきのこが判別できる普通の高校生です!」
千鶴「それを普通とは呼びませんわ」
響「そうだぞ。野草も判別できないとな」
千鶴「ハードル上がりましたわ!?」
春香「千鶴さんはどうですか?」
千鶴「私ですか?私は実家の精に――実家を継ぎますわ!」
響「へぇー、セレブって何か凄そうなことしてるイメージがあるぞ。どんなことしてるんだ?」
千鶴「え゛っ、えぇとですね……か、解体とかですわね」
春香「解体!?」
千鶴「は、はい。そして解体したものを売り払いますわね」
響(臓器売買……)
千鶴「え、えぇと――こ、これ以上聞きたいですか?」
春香「いえいえ、滅相もございません!」
千鶴「そ、そうですの?」ホッ
春香「やばいよ響ちゃん。千鶴さん真っ黒だよ……」コソコソ
響「あぁ、しかもテレビで話しても大丈夫みたいだな……どんな権力を持っているんだろう……」コソコソ
春香「考えたくもないよね……」コソコソ
千鶴「どうしました?」
春香「な、なんでもないです!」
響「気にしなくていいからな?」
千鶴「は、はぁ……」
千鶴「でも、なんというか自分がアイドルをしていないということが考えられないですわ……」
春香「あっ、その気持ち分かります」
響「自分もだぞ」
千鶴「アイドル活動が生活の一部になってますし……何より楽しいですもの!」
春香「そうですよね!こう普通に生活してちゃ味わえないスリルというか!」
響「生と死の狭間に自分がいる感覚とかな」
千鶴「ちょっと待ってください!一緒にしないでほしいですわ!」
響「人は死に面してこそ自分の力を最大限に発揮できるんだぞ」
千鶴「戦国時代の自己開発セミナーか何かですか?」
千鶴「コホン。話を戻しますと、私アイドルになれて本当に良かったと思ってますの。見たことのない景色を見ることができて仲間にも恵まれましたわ」
春香「千鶴さん……」
千鶴「ですから私は今このとき一瞬一瞬をかみ締めてこれからも頑張っていきたいですわね」
響「千鶴……」
千鶴「お二人も同じ気持ちではなくて?」
春香「そうですね」
響「あぁ、今の自分たちはたぶん同じ気持ちだ」
千鶴「ふふっ、良かったで――」
春香「こうやって好感度を上げればいいんだなって」
響「さすがはセレブ。人心掌握術に長けてるな」
千鶴「台無し!!」
千鶴「もう!あなたたちは邪魔しかできないんですの?」
春香「すいません、いい話になったので軌道修正しなくちゃと思いまして……」
千鶴「何でマイナスの方向に修正するんですの!」
響「自分たちだけ評判が下がったらダメだろ。自分たちは仲間なんだから」
千鶴「仲間って足を引っ張るものでしたか?手を引くものでしょう?」
春香「でも千鶴さん、よく考えてください。この番組の視聴者が求めているのはこういうのじゃないですよ」
響「だな。こう血みどろの戦いというか、命を懸けたデスゲームというか、そういうのを期待してると思うぞ」
千鶴「それはもう視聴者とは言いませんわ……異常者ですわ……」
春香「上手いですね今の。響ちゃん何点?」
響「控えめに言って120点かな?」
千鶴「恥かしいのでやめてください!!」
春香「でも、これで千鶴さんの好感度アップ間違い無しですよ!さすがですね!」
千鶴「やめてくださる!?」
響「千鶴、この前百合子とじゃれてたらいい感じのエルボーが入った話してほしいぞ」
千鶴「こっちは露骨に好感度下げにきてますわ!」
春香「あっ、そろそろ時間ですよ!告知しないと!」
千鶴「そ、そうですわね……コホン。来週火曜○時に『千鶴とロコのちょっと寄りたい商店街』が放送されます。ぜひわたくしとコロちゃんの活躍を見てほしいですわ!」
春香「それじゃあ皆さん来週もよろしくお願いしますね!」
収録後
春香「お疲れ様です」
響「お疲れ様だぞ」
千鶴「お疲れ様ですわ」
春香「いやー、それにしても今日のトークテーマは困りましたね」
響「だな。アイドルを引退なんて考えたこともなかったぞ……」
千鶴「考えようと思わないくらい今の生活が楽しいですものね」
響「そうだな。千鶴や事務所のみんなに会えて本当に良かったって思ってるぞ」
春香「わたしも!」
千鶴「ふふ、やっぱりみんな同じ気持ちなんですのね。良かったですわ!」
春香「あっ、千鶴さん今から暇ですか?」
千鶴「ええ、まぁ。特に用事はないですけど……」
響「じゃあこれから春香と遊びに行くんだけど一緒に行かないか?」
千鶴「そうですね……行きましょう!」
春香「やったー♪」
千鶴「ちなみにどこに行くんですの?」
響「○○商店街ってところだぞ」
千鶴「え゛」
春香「さぁ、行きましょう!千鶴さん!」
千鶴「そ、その商店街はやめません?」
響「実はな、その商店街に美味しいコロッケを食べれるお店があるらしいんだ。自分たちはそれを食べに行くんだぞ」
春香「千鶴さんもきっと気に入りますから!」
千鶴「えっ、いや、その」
春香「じゃあ出発進行ー♪」
千鶴「だ、誰か助けてください!!」
END
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
お目汚し失礼いたしました。
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