まゆ「お休み前の夜は、コーヒー片手にまったりと。『Q&A RADIO』のお時間ですよぉ」
律子「皆さんこんばんわ! メインパーソナリティの秋月律子です!」
まゆ「こんばんわ。アシスタントの佐久間まゆです」
律子「アナタの悩みを解決できるよう、今夜もお手伝いさせて頂きますよ~」
まゆ「それでは早速、いってみましょう♪」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1455880013
『Q&A RADIO』
前回放送分 律子「悩めるアナタの相談室!」 まゆ「Q&A RADIOですよぉ」
律子「悩めるアナタの相談室!」 まゆ「Q&A RADIOですよぉ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1455798433/)
まゆ「さて。本日のお悩みテーマは『甘い誘惑』だそうですけど……律子さんは最近、何かに誘惑されたお話ってありますか?」
律子「なんか、誘惑されたって言うといかがわしい雰囲気が漂い出すわね」
まゆ「そうでしょうか? でも、まゆは誘惑するよりも……できたら誘惑されたいですねぇ」
律子「う~ん……誘惑、ゆうわく……あ! あるある、最近の誘惑話!」
律子「実は私、こう見えて結構ゲームとかやったりするんだけど……まゆちゃんはどう? ゲームは遊んだりする?」
まゆ「私はあまり……どちらかというと、遊んでるのを見てる方が好きです」
まゆ「それより律子さんがゲーム好きな方が驚きですよ。そういうのには興味がないように見えますから」
律子「まぁ、最近は忙しくてガッツリ遊ぶってのは中々出来なくなってるけど……
たまに時間が空いたら、事務所の子なんかと一緒に遊んだりしてるのよ?」
律子「それで、さっきの誘惑の話だけど……最近のゲームって『課金要素』があるのも増えてきてて」
まゆ「課金……ですか?」
律子「うん。ゲームを遊ぶのはタダだけど、そのゲームの中のアイテムとか……キャラクターを手に入れるのに、お金が必要ってやつ」
律子「もちろん、課金しなくてもある程度は遊べるんだけど……期間限定の物もあったりして、中々にこれが魅力的なのよね」
まゆ「ふふっ。私、分かっちゃいました! 律子さんがその誘惑に負けて、ついつい課金しちゃったって話ですねぇ?」
律子「ざんね~ん、ハズレ! 確かに誘惑に負けそうにはなるけど、そこはちゃんと自制してます!」
まゆ「あれ……じゃあ誘惑の話は……」
律子「それがね、この前ゲームの中で期間限定のイベントがあったんだけど」
律子「私の知り合いが、給料の一ヶ月分をまるまる課金しちゃって」
まゆ「……うわぁ」
律子「現在絶賛金欠中……あれほど限度額を決めときなさいって言ったのに」
まゆ「その方、生活の方は大丈夫なんでしょうか?」
律子「元々、生命力だけは異常な人だから。心配した事務所の子達からも色々と差し入れて貰ってるみたいだし……」
律子「とは言え、普通の人は真似しちゃだめですよ? 番組をお聞きになっているリスナーの皆さんも、くれぐれも誘惑には負けないよう」
まゆ「強い自制の心を持ってくださいね……それではここで、一旦CMです」
――――
――
コンヤー イエニー
『――おかえりなさい! 外、寒かったでしょ?』
『だから晩御飯は、とっておきのクリームシチューにしたんだ!』
『一緒に食べて……くれるよね?』
ハヤク マッスグカエッテキテオイデ
『大切なあの人の、心まで温かに。ハイサイ食品のクリームシチュー』
――
――――
まゆ「――このCM、テレビだと新妻役で我那覇さんが出てらして……エプロン姿がとっても可愛らしいんですよね」
律子「普段の言動で勘違いされやすいけど、料理もできて家事も得意で……」
まゆ「でも、誘惑の類にはすごく弱そうです」
律子「……確かに」
『Q&A RADIO』
律子「それじゃ、今夜のお悩み紹介にいきますか!」
まゆ「はぁい。ペンネーム『*ザッハトルテ*』さんからのお悩みです♪」
律子「ザッハトルテって、響だけ聞いたらケーキの名前とは思わないわよねー、強そう」
まゆ「『律子さんまゆさんこんばんわ!』」
律子「はーい。こんばんわー」
まゆ「『早速相談なのですが、私の友達でお菓子作りが得意な子がいるんです』」
律子「お菓子作りが得意……私の知り合いにもいるなぁ」
まゆ「偶然ですね。私のお友達にもいつもお菓子を作ってきてくれる子がいますよぉ……続きを読みますね」
まゆ「『よく、その子が持って来たお菓子を食べながら、友達たちがお茶してるんですよね』」
まゆ「『それで、私にも食べてみないかって勧めてくれるんですけど……』」
まゆ「『お菓子に釣られてそのまま会話に加わるのって、なんだかロックじゃない気がしませんか?』」
まゆ「『でも、正直お菓子は美味しそうだし……なんとかお菓子を貰いつつ、クールな感じで会話にも加われる方法ってないですかね? ロックなアドバイス、よろしくお願いします!』」
律子「……ロックってなんだっけ?」
まゆ「72ですよぉ」
律子「それは8×9〈ハック〉ね。ともかく、ザッハトルテさんは普段、こういったお喋りの場からは距離をとってるのかな?」
まゆ「ロックであることにコダワリがあるようですし……中々自分から輪に加わるタイプの人ではないのかもしれませんね」
律子「あー……ウチで言うなら伊織タイプの子ってわけか」
まゆ「伊織……水瀬さんの事ですか?」
律子「そうそう。あの子も変なところで意地っ張りだから。
興味はあっても、こっちから声をかけるまで会話に加わらずに待ってる事があるのよね」
まゆ「普段の印象からは想像がつきませんねぇ」
律子「でも、ザッハトルテさんの場合は自分から加わりたいって気持ちがあるから、方法さえ分かったら気軽に話しかけていけるんじゃないかしら?」
まゆ「……水瀬さんは?」
律子「伊織はほったらかしにされてるのに耐えられなくなったら自分から……って、なしなし! 今までの発言は忘れて!」
律子「リスナーの皆さんも、聞かなかった事にしてくださいねー? 後で私が、伊織に怒られちゃいますから!」
『Q&A RADIO』
まゆ「それで、ロックな感じで会話に加わる方法についてなんですけど」
律子「忘れるところだった。そうねぇ……ちょっとシミュレーションしてみますか!」
まゆ「しみゅれーしょん?」
律子「――はい、ここに頂き物のお菓子があることにしまーす! まゆちゃんも食べて食べて!」
まゆ「あ、では頂きますね……もぐもぐ」
律子「どう? お味の方は?」
まゆ「とっても美味しいですけど……これ、誰からのプレゼントですか? ねぇ、誰から?」
律子「ダメね。却下です」
まゆ「えぇ……でもぉ……」
律子「可愛いけどクールじゃない。これじゃキュートだわ」
まゆ「良いじゃないですか、少しくらい女の子らしくっても……しょぼん」
まゆ「それじゃあ、次は律子さんがお手本を見せてくださいー」
律子「分かったから膨れないで……良し! どんと来なさい!」
まゆ「じゃあ……これ、私の手作りなんですけど……良かったら食べてみませんか?」
律子「ありがとう。頂くわ」
律子「……うん、美味しい! さすがまゆちゃんね~」
律子「……っとまぁ、こんな感じで」
律子「勧められたら自然に受け取って、なおかつ食べた後に感想を言いつつ相手も褒める」
まゆ「スマートな受け応えで、クールな感じを出していくわけですね」
律子「そうね。会話の流れに身を任せる感じで、自然な受け応えをするのがポイント……かな?」
『Q&A RADIO』
まゆ「それでは最後のコーナー。今日のまとめとなります」
律子「えー、まとめとしてはですね……『がっつくな! 受け流せ!』ですね」
律子「話に加わりたいなー、お菓子貰いたいなーって気持ちは出さずに、何事も平常心」
律子「勧められた時に、『では、頂こうか』って感じが出せれば、クールっぽくなれると思いますよ!」
まゆ「でも、それだとロックの部分がありませんよね?」
律子「っ! ろ、ロックな部分は……おかわりも含めて全部食べるとか……クッキーみたいなのだったら複数枚を一気食い……とか?」
まゆ「それって……ただ食いしん坊なだけじゃないですか?」
律子「…………」
まゆ「と、いうわけで……お役に立てたかは分かりませんが、ザッハトルテさん! 良ければコレを参考に、頑張ってみて下さいね♪」
律子「うぅ……ロック……ロックってなんだ……?」
『Q&A RADIO』
まゆ「この番組では引き続き、テーマに沿った皆さんからのお悩みを募集しております」
まゆ「お悩みをお持ちの方からの相談は、葉書やメールで受け付けてますので……詳しくは番組HPよりご確認下さい」
律子「――さて、そろそろお別れの時間がやってまいりました」
律子「『Q&A RADIO』、今夜もお相手はわたくし秋月律子と」
まゆ「アシスタントの佐久間まゆでお送りいたしました」
まゆ「それでは皆さんお休みなさい……良い夢が見れますように♪」
律子「ではまた次回の放送でお会いしましょう。合言葉は――」
「「Q&A――」」
――後日 某所
李衣菜「それじゃ……一つ貰おうかな」
かな子「どうぞどうぞ……どうかな? 美味しい?」
李衣菜「……うん、美味しいよ! さすがはかな子だね!」
かな子「ほんとに!? 嬉しいなぁ……おかわりも一杯あるから、どんどん食べて良いからね!」
李衣菜「も……もちろん! 勧められた物を断るなんて、クールじゃない……よね?」
かな子「李衣菜ちゃんには今まであんまり食べて貰えなかったから……そうだ! とっておきのケーキも出しちゃおっと♪」
前川(ああ、李衣菜ちゃんの前にこれでもかという量のお菓子とケーキの山が……まさに甘さの暴力にゃー)
李衣菜「の、残さず食べるのもロックだって言ってたし……そうだ! みくも一緒に食べるよね!?」
前川「うぇっ!? いやいや、急に話を振られても! みくはそんなにお腹空いてないし第一こんなに食べきれな――」
ガシッ。
かな子「ふふっ、心配しなくても……美味しいから大丈夫だよ~♪」
おわり
はい。おしまいです。ネタがあったから書いただけなんだ。
しあわせのレシピは響の可愛さがヤバイ。
SS内の響のCMは架空だけど、ドラマCDでちゃんとしたCMが聴けるので
聴いたことの無い人はぜひCDで聴いてみて! 賑やかだよ!
それではここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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