穂乃果「うーん…あのぬいぐるみが取りたかったんだけど、何だか目が合って…」
穂乃果「まあ、良いや」
~穂乃果ハウス~
穂乃果「でも、こんなぬいぐるみのどこが良いんだろ?」
ぴにゃこら太…ティーンの間で人気のあるキャラクターである
このプニプニした体とブサイクな感じが、何故か受けているという…
穂乃果「でも、いっか」
そして、あることをする事が流行っているというのだが…
穂乃果「ぐさー!」
ぴにゃこら太「…」
穂乃果「プニプニしてて、良いね」
穂乃果ママ「穂乃果、お風呂沸いたわよ!」
穂乃果「はーい!」
ダッダッダッダ…
ぴにゃこら太「…びに゛ゃ゛…」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1455644540
穂乃果「ふぅ…今日も楽しかった…」
チャポン
穂乃果「でも、あのぬいぐるみ…不思議な感じがしたなぁ」
穂乃果「何かが入ってるような…」
穂乃果「ホラーじゃあるまいし」
ジャバー
穂乃果「さてっと、明日も頑張らないとね!」
穂乃果「もうそろそろ、寝よっと」
カチャ
穂乃果「おやすみ…」
ぴにゃこら太「ぴにゃ…」
穂乃果「あれ、何で制服なんか…それに、真っ暗…」
穂乃果「気味悪いなぁ」
スマホ「…」
穂乃果「スマホ、充電したはずなのに…」
穂乃果「雪穂の部屋に行ってみよっと」
ギシ…ギシ…
穂乃果「いつもの家なのに…怖い」
ギシ…ギシ…
穂乃果「雪穂、起きてる?」
シーン…
穂乃果「寝ちゃったのかな?」
穂乃果「開けるね」
ガラララ
穂乃果「雪穂、寝てるの?」
雪穂「…」
穂乃果「寝てるのか…」
雪穂「…ゃ」
穂乃果「え、雪穂?」
雪穂「…にゃ」
穂乃果「ゆ…雪穂…」
雪穂「ぴにゃー!」
穂乃果「ゆ…雪穂!?」
雪穂?「びにゃゃゃゃゃゃ!」
穂乃果「いやぁぁぁぁぁぁぁ」
ダッダッダッダ
穂乃果(え、何で!?雪穂がぴにゃこら太になって…え?どうなってるの?)
穂乃果(今は逃げないと!)
ダッダッダッダ
穂乃果(こ…ここまで逃げれば!)
穂乃果「ハァ…ハァ…な、何とか逃げ…」
穂乃果「え、雪穂がぴにゃこら太になって…待ってよ、その前に穂乃果が制服姿なの?」
穂乃果「それに…電灯も点いていないし、誰もいない…」
穂乃果「明らかにおかしいよ!」
穂乃果「…そんな事よりも、学校に行ってみよ」
ダッダッダッダ
穂乃果「怖いよ…」
ダッダッダッダ
穂乃果「海未ちゃん…ことりちゃん…みんな!」
ダッダッダッダ
穂乃果「着いた…」
穂乃果(何の変哲もない学校…でも、そこにも…気を引き締めないと!)
ガチャン!
穂乃果「昇降口、開いてるんだ」
コン…コン…コン…
穂乃果「夜の学校、初めてだなぁ…」
コン…コン…コン…
穂乃果「職員室…」
ガラララ
穂乃果「誰もいない…」
コン…コン…コン…
穂乃果「部室の鍵と懐中電灯をっと」
チャリ
穂乃果「よし!」
ガラララ
穂乃果「だ、誰!?」
???「ぴにゃー!」
穂乃果「ぴにゃこら太!?」
トテトテ!
穂乃果「に、逃げないと!」
>机の下に潜って身をひそめる
>上手く逃げる
穂乃果(机の下に潜って身をひそめよう!)
ぴにゃこら太「ぴにゃー!」
トテトテトテ!
穂乃果(見つかりませんように…)
ドクン…ドクン…
ぴにゃこら太「ぴにゃ」
穂乃果(来ないで…)
ドクン…ドクン…ドクン…
ぴにゃこら太「ぴーにゃー!」
トテトテトテ!
穂乃果(早く、出て行って!)
ドクンドクンドクンドクン!
ぴにゃこら太「ぴにゃ!」
穂乃果(い、行ったの?)
ぴにゃこら太「ぴにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
穂乃果「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ぴにゃこら太「ぴにゃー!」グイ
穂乃果「引っ張らないで!」
ぴにゃこら太「ぴにゃー!」
ズルズル…
穂乃果「痛いよ!」
ぴにゃこら太「……」
穂乃果「ぴにゃ…こら太?」
ドドドド!
ぴにゃこら太「ぴにゃぁぁぁぁぁぁ!」
穂乃果「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
穂乃果「引き摺らないで!」
ズルズルズルズル
ぴにゃこら太「ぴぃぃにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
グシャーン!
パリ…
穂乃果「こ…ここは…」
ぴにゃこら太「穂乃果ちゃん…ぐさって刺して…」
穂乃果「喋れるの!?」
ぴにゃこら太「よくも、刺しやがって…」
穂乃果「ごめんね!」
ぴにゃこら太「許さない!」
穂乃果「本当にごめんね!」
ぴにゃこら太「お前にも、同じ目に遭わせてやる!」
穂乃果「え、それは…」
ぴにゃこら太「…これで刺してやる」
穂乃果「や、やめて!」
グサ!
穂乃果「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ダラダラ
ぴにゃこら太「どうだ!痛いだろ?」
穂乃果「う…うぐ…痛いよぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
ぴにゃこら太「もっと、その痛みを味あわせてやる!」
ぴにゃこら太「ぴにゃ!」
グサ!
グサグサ!
穂乃果「あぐぅぅぅぅ…ゔ…痛い…」
ダッダッダッダ
???「穂乃果ちゃん!」
穂乃果「こ…ことりちゃん!?」
ぴにゃこら太「まだ、生き残りがいたか!?」
ことり「穂乃果ちゃん、今助けるか…海未ちゃん!?」
海未「ぴにゃぁぁぁぁぁぁ!」
穂乃果「ことりちゃん、海未ちゃんは…」
ことり「今…助けるよ…穂乃果ちゃん!」
ぴにゃこら太「そうはさせぬ!」
ぴにゃこら太「ぴにゃぁぁぁぁぁぁ!」
ドドドド!
ことり「えい!」
ぴにゃこら太「何!?」
ことり「下から、潜れば良いんだよ」
穂乃果「ことりちゃん…」
ことり「さ、こっちに!」
ダッダッダッダ
ぴにゃこら太「待つにゃぁぁぁぁぁぁ!」
トテトテトテ!
穂乃果「追いかけてくるよ!」
ことり「隠れよう!」
ガチャ
ことり「ここなら、暫くは安全だよ」
穂乃果「こ…ことりちゃん…」ガクッ…
ことり「気絶しちゃった…」
ナデナデ
ことり「もう、大丈夫だよ…ことりが守ってあげるから」
穂乃果「こ…ことりちゃん?」
ことり「……」
穂乃果「寝てるのかぁ…」
穂乃果「でも、どうしよう…下手に動けば、ぴにゃこら太ちゃんに見つかっちゃうし…」
コン…コン…コン…
穂乃果(誰かの足音!?)
コン…コン…コン…
穂乃果(段々、近づいてきて…)
コン…コン…コン…
穂乃果(こ、来ないで)
ガチャ!
穂乃果「あ…あぁ…」
卯月「穂乃果ちゃん!?」
穂乃果「う、卯月ちゃん…」
卯月「大丈夫!?右脚、酷い…」
穂乃果「右脚、もうダメかも…」
卯月「諦めないで!」
ガチャ
卯月「保健室から、救急箱を持ってきたから」
卯月「これでよしっと」
穂乃果「ありがとう、卯月ちゃん…」
卯月「ううん、困った時はお互い様だから」
穂乃果「でも、何で変な世界に…」
卯月「私にも分からないけど、ぴにゃこら太が原因かもしれない…」
穂乃果「それって…」
卯月「ぴにゃこら太を某なんかで刺したから…」
穂乃果「棒で…あっ」
卯月「私もふざけて、編棒で刺して…」
卯月『えい!』
グサー!
卯月『ちょっと、ブサイクだね…』
カチャ
卯月「そしたら、制服姿でこの世界にいた訳…」
穂乃果「でも、どうやってこの世界から抜け出すの?」
卯月「分からないけど…鍵を探すんだよ」
穂乃果「鍵を?」
卯月「そう、脱出の為の鍵だよ」
穂乃果「脱出の為の鍵…か」
卯月「取り敢えず、今はここには来そうにないから休もう」
穂乃果「う…うん」
穂乃果「あれ、家に…あれ?」
穂乃果「ちゃんと、足も動く」
穂乃果「夢だったのか…」
穂乃果「行ってきます」
穂乃果(昨日の夢は何だったのだろうか?)
ことり「おはよう、穂乃果ちゃん!」
穂乃果「おはよう、ことりちゃんって…あれ、海未ちゃんは?」
ことり「ううん、今日は休みだって」
キンコーン…カンコーン…
起立!
ガララ
教師「えぇ、それでは…」
穂乃果(昨日の夢は何だったんだろう…私には…って、眠いなぁ…)
穂乃果(寝ちゃおっかなぁ…)
???「穂乃果ちゃん…」
穂乃果「卯月ちゃん…」
卯月「やっぱり、変だよ!」
穂乃果「これは…」
卯月「体調が悪くて、保健室で寝ていたら…」
穂乃果「この世界に…」
穂乃果「という事は…」
卯月「ことりちゃんが…いない…」
穂乃果「これって、寝ている間だけはこの世界に飛ばされるって事?」
卯月「そうかもしれない…」
穂乃果「それに、右脚は治ってるし」
卯月「ぴにゃこら太の怨念が残って…」
コン…コン…コン…
卯月「来るよ…」
穂乃果「う、うん」
コン…コン…コン…
卯月「気を付けて…誰なのか、分からないから」
コン…コン…コン…
穂乃果「あれ、遠ざかって行く…」
ガチャ
卯月「取り敢えず、起きるまで逃げ延びよう!」
穂乃果「うん!」
ダッダッダッダ
卯月「ぴにゃこら太に見つかったら、二手に分かれて逃げよう」
穂乃果「うん!」
ぴにゃこら太に追われている私と卯月ちゃん…
あれ、ぴにゃこら太の声…どこかで聞いた事があるような…
取り敢えず、現実世界の私が起きるまで逃げ延びよう!
穂乃果、負けないよ!
私と穂乃果ちゃんは、ぴにゃこら太の魔の手から逃げる為に走る…
あれ、何だか私の声に似ているような…似てないような…
それでも、島村卯月…頑張ります!
この恐怖から逃げ延びる事は出来るのだろうか
真実は、神のみぞ知る…
つづく…
随分、前に書き溜めていたSSを投下してみた
少し、校正も行ったつもり
で、ぴにゃこら太…
編棒でぐさっと刺されるぴにゃこら太の怒りを代弁してみた感じです
穂乃果ちゃんに酷いことをしたと思います
不快になった人はごめんなさい
明日、第二章の投下をしたいと思っています
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