男「痴漢じゃありません」(5)
男「これはマッサージです」
おっさん「私の繊細なおしりに触れるなんて何と汚らわしい」
男「男のケツなら大丈夫だと思ったんです」
おっさん「女でも男でも痴漢は犯罪よ」
おっさん「それにケツって何よ」
男「え?ケツはケツだろ」
おっさん「ケツじゃなくておしりでしょ」
男「おっさんのケツなんて汚いだけだから汚い言い方で良くね」
おっさん「見たこともないおしりを汚いだなんて失礼ね」
男「おっさんおばさんお姉さん関係なくケツは汚ねぇよ」
おっさん「私のおしりをそこらへんの汚ケツと一緒にしないで」
男「じゃあお前のおしりとやらを見せてみろよ」
おっさん「エッチ!こんな街中でレディにパンツを脱がさせようだなんて!」
男「俺のおしりも見せるから」
おっさん「そんな物見たら顔のパーツが目も鼻も口も耳も全て腐るわ」
男「それならせめてマッサージ代を払え」
おっさん「あなたが勝手に人の御尻を揉んだんでしょ」
男「人聞きの悪いことを言うな」
おっさん「だからあなたがおしりを勝手に揉んだから私はキレてるのよ」
男「これはウォーキングヒップマッサージというキャンペーンの一環なんだ」
おっさん「何よそれ」
男「公式のキャンペーンだぜ」
おっさん「そんな変質行為でしかないキャンペーンが公認されるばずないでしょ
男「ちゃんと市長の了承も得てるからな」
市長「やあ」
おっさん「出だしの"やあ"の時点でこいつふざけてる」
市長「ふざけてはいるけど本物の市長だよ」
おっさん「一体このキャンペーンは何なの」
市長「彼が言ったとおりだ」
男「俺は市長とは心が通じ合っているんだ」
市長「だから彼の言葉は僕の言葉なんだ」
おっさん「あなたみたいなテキトーな人が市長になれるはずはないのよ」
市長「世の中テキトーな人は大勢いるよ」
おっさん「そういう問題じゃないのよ」
男「だけど彼以外にこの街の市長に立候補した奴がいなかったんだよ」
おっさん「市長なら私がやるわ」
男「それはダメだ」
おっさん「あなたは黙ってて」
市長「あっ、僕に話しかけてたんだ」
おっさん「市長あなた頭ボケてんじゃないの」
男「市長は42だけどまだ2桁の足し算はできるみだいだぞ」
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