八幡「陽乃さん…付き合ってもないのに同棲っておかしくないですかね?」 (15)

陽乃「私はいつでもいいよ?なんなら結婚もOKだよ?」

八幡「すいません…まだ恋愛とか結婚を考えられる余裕はないです…ですがいつかその気持ちには答えたいと…」

陽乃「でもそんなことしたら天国の雪乃ちゃんが怒っちゃうかもね?」

八幡「どうでしょうね?じゃあ俺、仕事行ってきます。」

陽乃「待って。ネクタイズレてるよ?」

八幡「すいません…」

八幡(大学を卒業して就職した俺は高校3年生の時から付き合っていた雪ノ下雪乃と結婚した。だが結婚生活は
長くは続かなかった。不慮の事故で妻を亡くした俺は荒れていた。)

八幡(そんな俺を心配して、陽乃さんは俺と一緒に住み、面倒を見てくれている。多分、この人がいなければ
俺は自殺していたに違いないだろう…だが彼女は俺に好意を抱いている。だから彼女にとって曖昧な関係というのは
とても辛いに違いない。)



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陽乃「ねぇ~八幡くん聞いて聞いて~」

八幡「ダメですよ?そんなに酒飲んじゃ?元アル中の俺が言いますけど。」

陽乃「今日の仕事で凄くイライラしちゃってさ~久しぶりに怒鳴っちゃった。」

八幡「珍しいですね。貴方が怒鳴るなんて…大抵の事はこなせるはずなのに。」

陽乃「何か眠くなってきちゃった~八幡くん、ベッドまで連れてって?」

八幡「仕方ないですね。おやすみなさい。」

陽乃「ねぇこのまま抱いて?」

八幡「何、言ってるんですか…」

陽乃「そうだよね。ごめんちょっとおかしかったね!おやすみ!」

八幡「おやすみなさい。」

翌朝

陽乃「ねぇねぇ今日はおやすみでしょ?どこか出かけない?雪乃ちゃんのお墓参りのついでに!」

八幡「そうですね…天気もいいですし…たまにはいいかもしれないですね。」

陽乃「へぇ~珍しいねぇ。いつもなら理由をつけて断るのに~」

八幡「俺にもそういう日ぐらいありますよ…」

陽乃「でも君は雪乃ちゃんのお墓参りがないとついてはこないよね?」

八幡(相変わらず痛いところをついてくる。理由も無しに男女で出かける、すなわちデートをすれば陽乃さんを勘違いさせてしまう。だから俺は出かけるのには理由を必要とするのだ。)

八幡「すいません…勘違いとかさせたくないんで…」

陽乃「ふ~ん。でも私は君のこと諦めないからね?」

八幡「それに俺、今月限りでここ出ていこうと思ってます。」

陽乃「君にとって私ってどんな存在だったのかな?都合の良い存在?」

八幡「だとしたら昨日抱いてましたけどね…正直、陽乃さんの事は好きですよ。間違いなく惚れています。ここまでしてもらって惚れないわけがないです。」

八幡「ですがまだ雪乃の事を忘れられないんですよ…毎晩の様に夢で見て。」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年01月14日 (木) 11:24:42   ID: YpaFx0GN

正ヒロインが死んどるやないかwww

2 :  SS好きの774さん   2016年01月16日 (土) 02:36:43   ID: 5R_8j8jr

期待!

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