野崎くんスレです
最新刊7巻のネタがありますのでご注意ください
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~どうかしちゃった?~
―7巻カバー裏後
佐倉「いや~、さっきは若松くんからかい過ぎちゃったね~」
瀬尾「あんな冷たい眼をした若は見たことが無かったわ……」
佐倉「確かにね~。言われた瞬間心臓止まるかと思ったよ」
瀬尾「そうか?私はむしろ心臓バクバクだな。今もすごい鳴ってるぜ」
佐倉「そうなんだ……って結月、顔すごく赤いよ!どうしたの!?」
瀬尾「え?いや、別にどうもしてねーよ。ただ頭がなんか熱くて心臓がすごい鳴ってるだけだ」
佐倉「充分どうかしてるよっ!!」
~背筋ゾクゾク~
佐倉「大丈夫?寒気とかはないの?」
瀬尾「寒気?そんなのは別に……」
若松『黙れよ』
瀬尾「~~っ///!!」ゾゾクゥッ
佐倉「あ、今すごいブルブルってした!やっぱり風邪引いてるんだよ!」
瀬尾「い、いや、そんなこと……」
佐倉「そんなことなくないよ!また顔赤くなってるし!結月今日は部活休んで帰ること!いい!?」
瀬尾「は、はい……」
~相当~
―翌日
瀬尾「結局熱もねえし、昨日のはやっぱり千代の早とちりだったんだな」ガチャ
遼介「おう、結月。風邪良くなったのか?」
瀬尾「ああ。熱もなかったし大丈夫だろ」
遼介「しっかし珍しいな。お前が風邪引くなんて。何か悪い物でも拾って食ったのか?」
瀬尾「私をなんだと思ってんだよ」
遼介「いやいや。生まれてこのかた風邪一つ引いたことのないお前が風邪かもしれないとか言いだしたんだ。なにかきっかけがあったんだろ」
瀬尾「きっかけとか言ってもなぁ……」
若松『黙れよ』
瀬尾「……っ///!!」ゾクゾクゥッ
遼介「んっ!?おいお前、顔無茶苦茶赤いぞ!やっぱ風邪引いてんだよ。部屋戻って寝とけ!」
瀬尾「あ、あぁ……そうしとくわ……」ガチャン
遼介「…………あいつが素直に俺の言うこと聞くとは……こりゃ相当だな」
~もしかして:ウマシカ~
瀬尾「おかしいな……あの時の若を思い出すと……」
若松『黙れよ』
瀬尾「~~っ///!!」ゾクビビクンッ
瀬尾「こ、これはもしかしてアレか……?」
瀬尾「トラウマというやつか……?」
~めいあん~
瀬尾「でもそんなのどうやって克服すれば……とにかく数こなせば治るのか……ん?」ゴトッ
瀬尾「あ、携帯か……そういや明日、若と映画見に行くんだっけ……」
瀬尾「…………そうだっ!!」ピポパピプペポ
プルルルルルル ガチャ
瀬尾「若っ!明日映画行く時だけどさ~…………」
~雑①~
若松「というわけで明日映画行くときに、それぞれキャラを演じながら行くということになったんです。どうしたらいいでしょうか、先輩」
野崎「ちょっと待て。今メモにまとめている」
若松(先輩……!そんなに詳細にメモしながら俺の相談に乗ってくれるなんて……!)ジーン
若松「先輩っ!ハッキリ言ってください!俺はキャラを演じて行くべきなんでしょうか!それとも無視して行くべきなんでしょうか!」
野崎「ん?どっちでもいいんじゃないか?」
若松「雑っ!?」
~当たり前~
野崎「えーと、まず最初から確認するが、お前達は明日映画を見に行くんだな?」
若松「ハイ」
野崎「……若松。明日は何の日か知っているのか……?」
若松「え?クリスマスイブですよね?当たり前じゃないですか」
野崎(当たり前のように瀬尾とクリスマスイブを過ごすことになってるから聞いたんだが……)
~雑②~
野崎「まぁそれは良いか……じゃあ演じるキャラってのはどんな感じのキャラなんだ?」
若松「俺が『人を冷たい眼で見て言葉遣いも乱暴な独占欲の強い不良っぽいキャラ』ということです」
野崎「瀬尾にしてはかなり設定が細かいな……じゃあ瀬尾の方はどんなキャラなんだ?」
若松「ええと……何かカワイイっぽいキャラで行くとだけ……」
野崎「雑っ!?」
~ハイテンション~
若松「一体どうすれば良いんでしょう……」
野崎(まぁ瀬尾のことだからどうせ適当な思いつきで言ったんだろう。ここは『そんなに気にせずいつも通りでいい』とでも言うか……)
野崎「そんなに気n……」プルルルルル
野崎「悪い、電話だ。ちょっと待っていてくれ」
若松「あっ、はい」
野崎(えーと誰からだ……って剣さん!?)
剣「あ、夢野せんs
野崎「ハイ夢野です!どうしたんですか剣さん!」
剣「はえーよ。せめてあいさつくらい言わせろよ」
~参考事例~
野崎「え?読み切りを載せる春の増刊号のテーマが決まったんですか?」
剣「はい。それで今回のテーマなんですが、『秘めたる性格』特集ということで二面性のあるキャラを描く話になるんですが大丈夫でしょうか」
野崎「二面性……ですか」
剣「はい。例えば、素直な後輩だと思っていた子が実は意地悪な一面を隠し持っていたというようなやつです」
野崎「…………」チラッ
若松「?」
野崎「はい、大丈夫です描けます」
~女子と過ごすクリスマス~
野崎「というような事があったんですよ。若松と入れ替わりで来た堀先輩」
堀「説明口調だが誰に言ってんだ?」
野崎「というわけで若松には勇気を出して演じながら行くように言いました。あ、あと頼んだら後日詳細を教えてくれるようです」
堀「平然と酷いなお前……というかそういうお前は明日どうするんだ?誰か女子と一緒に過ごしたりするのか?」
野崎「女子……明日は佐倉と一緒にいますね」
堀(おお!いつの間にかやるじゃねえか佐倉!)
堀「おお、そうか!じゃあどっか行ったりすんのか?」
野崎「いえ、ここにいます。あと御子柴も来ます」
堀「仕事じゃねえか!」
~タイプワイルド~
―12月24日
瀬尾(さて……待ち合わせ場所に着いたいいが、時間まであと40分か……)
瀬尾(千代に頼んでヒラヒラのかわいいっぽい服は見つくろってもらったし、コンクール仕様にもなったし……若のことだからそんなに経たずに来るだろ……)
「ねーねーキミ可愛いねー」
「どうしたの?もしかしてヒマしてる?」
瀬尾(ナンパか……この仕様の時はちょくちょく来るからな……まぁずっと黙ってりゃそのうちいなくなるだろ)
「あ~ん?お前ら、何やってんだ?」
「はい?」
瀬尾(ん……?この声って……)
若松「何勝手に人の女に声かけてんだっつってんだよ」
瀬尾「~~っ///!?」ビビビクンッ
~キャラ作り~
―梅太郎ハウス
佐倉「ねえ野崎くん。この俺様系のキャラがメインの少女漫画、すごい付箋貼ってあるけどどうしたの?」
野崎「ああ、それはキャラ作りの参考にしたやつだな」
佐倉「へ~、どんなキャラ作ったの?」
野崎「いや作ったのは若松だ」
佐倉「若松くんがキャラ作ったの!?それはさすがに野崎くんがやらなきゃだよ!!」
~腰抜け~
「あ、か、彼氏さんがいたんですねっ!?」アセアセ
「ど、どうもすいませんでしたっ!!」バビューン
若松「ちっ、腰抜けどもが……」
瀬尾「…………っ!」
瀬尾(わ、若のやつ、気合い入れ過ぎだろ……)
若松「お前も、あんな奴らに声かけられてんじゃねーよ!」
瀬尾(…………あ、これヤベーわ)ガクッ
若松「……え?せ、瀬尾先輩!?ど、どど、どうしたんですか一体っ!?」
瀬尾「若……今日はもう演技は中止な」
若松「は、はい!それは良いですけど……どこか悪いんですか!?」
瀬尾「体調は悪くねーよ。ただ……」
若松「ただ……?」
瀬尾「腰が抜けた……」
~バカップル①~
若松「瀬尾先輩ったら、腰が抜けるほどナンパ嫌だったんですか?」
瀬尾「ちげーよ。ナンパなんて何とも思わねえよ。あ、腕にも力入らないからこの体勢キツいわ」
若松「あ、はい。それじゃえーと……」
瀬尾「だいたいナンパなんて黙ってりゃ勝手にいなくなるんだからな。……っておい、私を荷物だとでも思ってるのか?」
若松「あ、これも駄目ですか。えーとなら……」
瀬尾「腰が抜けたのは、アレだ。いくつもの偶然が重なった結果ってやつだ。だから理由についてはもう気にすんな。お、この体勢はラクでいいな」
若松「あ、そうですか。だったらこれで映画館まで行けますね」
瀬尾「良し、行くか!」
「お姫さまだっこだ……」
「バカップルがお姫様だっこで移動してる……」
「往来でイチャつきやがって……」
~バカップル②~
―映画館
若松「しかしすごい人ですね。映画見るのにここまで列に並ぶとは思ってませんでしたよ」
瀬尾「だな。しかしやっぱカップル多いな~。あ、若、このクリスマス限定ポップコーン超うめえ!お前も食ってみろ!」
若松「あぐっ……!ちょっと、いきなり口に放り込まないでくださいよ。……あ、でもホントにおいしいですね」
瀬尾「だろ?気に入ったんならもっとやるぜ」
若松「わわっ!せ、せめて一口で食べれる量にして下さいよ!」
「バカップルだ……」
「お姫様だっこして食べさせ合いしてる……」
「見てるこっちが恥ずかしい……」
~よく覚えてる~
―映画終了後の喫茶店
瀬尾「いやー、なかなか面白かったな!」(映画見てる間に回復)
若松「ですね!アクションシーンもかなり見ごたえありましたし!」
瀬尾「特に怪獣のホテップニャール!あいつはかなり見せ場作ってたぜ!」
若松「作中で一回だけしか名前出てないのに良く覚えてましたね……でもその怪獣を操るバルドー将軍もカッコよかったですよね!」
瀬尾「バルドー?誰だっけそいつ?」
若松「敵組織のラスボスですよ!」
~もう一回~
瀬尾(いやー、最初はどうなるかと思ったけどその後は特になんともないな。若が普段通りなら特に問題は起きないようだし、これで一安心だな!)
若松「いやいやバルドー将軍も見せ場多かったじゃないですか!特にほら、あのホテップニャールが暴走しかけた瞬間の……」
若松「黙れっ!!お前は俺の言うことを聞いていれば良いんだ!!」
瀬尾「~~っ///!!」ドキゾクゾゾォ
若松「……って一喝するシーンが……って、先輩?どうしたんですか、ちゃんと座れてませんよ?」
瀬尾「若……」
若松「はい?」
瀬尾「また腰が抜けた……」
~姫の帰還~
―瀬尾家
遼介「あークソ!都はクリスマスも仕事らしいし、レポートの課題はあるし!最悪のクリスマスだな、もう!」
遼介「ってあれ?レポート用紙切れた……この寒空の中買いに行かなきゃいけねえのかよ……」
ガチャ
タダイマー
遼介「お、結月帰ってきたのか。今日は後輩と映画見に行くって言ってたからもっと遅くまで遊んでくるかと思ってたがこりゃラッキーだ!あいつに買いに行かせよう」トテトテ
遼介「おーい結月!悪いんだけど少し買い出しに行っt……」
若松「ど、どうも、お邪魔します……」(お姫様だっこ継続中)
結月「兄ちゃんただいまー!」
遼介「…………う、うぇえええっ!?」
~後輩属性~
遼介(後輩って男だったのかよ……!というかなんであいつは平然とお姫様だっこされてんだ!?)
結月「兄ちゃん、買い出しって何だ?」
遼介「あ、ああ、レポート用紙コンビニで買ってきてもらおうと思ってたんだが、体調悪いのか?だったら行かなくても……」
若松「あ、だったら俺行ってきますよ」
遼介「えっ!?い、いやいやそれはちょっと……」
結月「若、ついでにアイス買ってきてくれ。ゴリゴリくんソーダ味」
遼介「平然とパシってんじゃねぇよ!!」
若松「はい!じゃあ行ってきます!」
遼介「君も笑顔でパシリに応じるなよ!慣れてんのか!?」
~好きなところ~
―瀬尾家の居間
遼介「はいお茶。あ、あと結月は立てるようになるまで部屋にいるようだから」
若松「あっ、はい!ありがとうございます!」
遼介(まぁ無理やり部屋に押し込んどいたんだけどな。しかし、こんな素直で性格良さそうなやつが本当に結月と付き合っているのか……?もしかしてただ結月に振り回されてるだけなのかも……さりげなく確かめてみるか)
遼介「えーと、若松くん。一つ聞いて良いかな……?」
若松「はい!なんでしょうか!?」
遼介「妹の……結月の好きなところってどこかな?」
若松「ええっ!?好きなところですか!?えーと……」
若松(さすがにお兄さんに対して思い付かないとか言えないし……あっ、そうだ!)
若松「『好きです』って言うと子供みたいに慌てるところですかね!」
遼介「」
短いですけどこれで終わりです
7巻は若松が輝いて面白かったです
ありがとうございました
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