森――
魔神娘「あっ、人間第一号はっけーん!」
男「……ん、女の子?」
魔神娘「ふっふっふ、聞いて驚かないでよ」
魔神娘「あたしは大魔神の娘! 人間を滅ぼすためにやってきたのよ!」
男「……へえ」
魔神娘「!?」
魔神娘「ちょ、ちょっと! 少しは驚きなさいよ!」
魔神娘「あたしはあなたを一瞬で粉々にできるのよ!」
男「俺を? ……じゃあどうぞ」
魔神娘「どうぞって……やりにくいわねえ」
魔神娘「あそこに大きな岩があるでしょ? よぉく見てなさいよ」
男「はぁ」
魔神娘「よっと」
ドパァァァン!
男「……おお」
魔神娘「ね? 粉々でしょ? 次はあなたがこうなるの。怖いでしょ?」
男「いや、別に……」
魔神娘「なんですって……!?」
男「むしろ……ぜひお願いしたい」
男「俺を粉々にしてくれ。できれば一瞬で」
魔神娘「えええええ……?」
魔神娘「なに? なんなの、あなた? 破滅願望でも持ってるの?」
男「破滅というよりは……自殺願望かな」
魔神娘「自殺ぅ? どういうことよ、ちゃんと説明しなさいよ」
魔神娘「……ふうん。なるほど」
魔神娘「シュウカツとやらに失敗して、死にたいってわけね」
男「うん……だから一瞬で粉々にしてもらえるなら願ったり叶ったりさ」
魔神娘(うーむ、こんな奴、粉々にしても面白くないなぁ)
男「父さんも母さんも、こんな息子を持って恥じてるだろうし……」
魔神娘「!」
魔神娘「そうだ。あたし、ターゲットを変えることにするわ」ニヤッ
男「えっ?」
魔神娘「あなたのパパとママを、先に粉々にしてあげる」
男「なっ……!」
男「ちょっ、ちょっと待ってくれ! 二人に手を出すのはやめてくれえっ!」
魔神娘「!」キュンッ
男「お、お願いだ! やめてくれ! 父さんと母さんは……!」ガシッ
魔神娘「ちょ、ちょっとまとわりつかないでよ」キュンッ
男「お願いしますっ!」ギュウ…
魔神娘「そんな泣きそうな顔しないのっ!」キュンキュンッ
魔神娘(なに!? なんなの!? この胸を締めつけられるような感覚!)
魔神娘(でも、全然不快じゃない……。む、むしろ……心地いいわ!)キューン
男「どうかっ……!」ギュウウ…
魔神娘「はうっ!」キュンッ
魔神娘「わ、分かった! 分かったから! 一度離れてちょうだい!」
男「ってことは、やめてくれるの?」
魔神娘「とりあえず、はね」
男「ありがとう……。お礼になにかしてあげたいんだけど……」
魔神娘「そうね……とりあえず、どこかで休みたいわ」
男「それなら、俺の家に案内するよ」
魔神娘「えっ、いいの!?」
男「どうぞどうぞ」
魔神娘(この男……かなり積極的ね!)ドキドキドキ
自宅――
男「どうぞ」
魔神娘「お邪魔します!」ドキドキドキ
男「くつろいでて。今、お菓子を持ってくるから」
魔神娘「は、はいっ!」ビシッ
男(なぜ正座?)
男「お待たせ」
男「クッキーと紅茶、安物しかないけど……」
魔神娘「……」モグモグ
魔神娘「……」ゴクゴク
魔神娘「おいしいわ!」
男「よかった……」
男「まずいからやっぱり粉々にするなんていわれたらどうしようかと思ったよ」
魔神娘「そんなこというわけないでしょ」
男「ありがとう」
魔神娘「!」キューン
魔神娘「ん……?」クンクン
魔神娘(なにかしら、この匂い)
魔神娘「ねえ、この箱の中に丸めた紙がいっぱい入ってるのはなんなの?」
魔神娘「すごくいい匂いがする……」クンクン…
男「!!!」
男「あ……それは……!」
魔神娘「湿ってるわね、これ」ペロペロ…
魔神娘「なにこれ! おいしい!」ペロペロ
男「あああ……」
魔神娘「すごくおいしい! なんなのこれ!?」ペロペロ
男「あの……」
魔神娘「ねえ、なんなのこれ? もっとないの?」ペロペロ
男「ある……というか出せる、けど」
魔神娘「出せるの? じゃあもっと出してよ!」
男「だけど……その……」
魔神娘「出せないの?」
男「いや、出せるけど……」
魔神娘「じゃあ出してよ」
男「だけど……」
魔神娘「まどろっこしいわね。出したいの? 出したくないの? どっち?」
男「わ、分かったよ……出すよ」
男「えいっ!」ポロンッ
魔神娘「へ……?」
男「ここをこすると、出てくるんだ」
魔神娘(これってまさか、まさか――は、初めて見た……!)
魔神娘「あのこれって、いわゆる……あの……子供を作るための……」
男「そう……」
魔神娘(あたし、そんなのから出た液をペロペロしちゃったんだ……)ポッ…
男「じゃあ、今から出すから……」
魔神娘「なにいってんの。さすがに悪いわよ。ちゃんとセルフサービスでやるわ」
男「ええっ!」
魔神娘「こうすりゃいいんでしょ? えいっ、えいっ!」ナデナデナデ
魔神娘「えいっ、えいっ!」シコシコシコ
男「あ、ああっ、あああっ……」
男「うあああっ!」ビュルルルルッ
魔神娘「出たぁ!」
魔神娘「……」チュル…ゴクン…
魔神娘「はぁ~……おいしい」
男「ああ……」ビクン…ビクン…
魔神娘「ねえ、もっと出していい?」
男「どうぞどうぞ! どんどん出して!」
魔神娘「よぉ~し」シコシコシコ
ゴゴゴゴゴ……!
男「!」ビクッ
男「な、なんだ!? 急に寒気がしてきた!」
魔神娘「この波動は……!」
魔神娘「――パパ!」
大魔神「なにをやっておる、娘よ」
大魔神「人間を滅ぼすという使命を忘れ、人間と戯れるとは、それでもワシの娘か!」
魔神娘「……」
男「あ、あわわ……」
男(これが大魔神……! とんでもない迫力だぁ……!)
男(それこそ人類なんて、指一本で滅ぼせちゃいそうな……)
大魔神「さすがに一本では無理だ。三本は必要だ」
男(ううう、心を読めるなんて……!)
魔神娘「パパ、あたし人間滅ぼすのをやめたわ」
大魔神「なにぃ……?」
魔神娘「だってあたし……こいつ気に入っちゃったんだもの!」ガシッ
男「え!?」
魔神娘「おいしいお茶とお菓子を出してくれたし、おいしい汁も出してくれるし」
魔神娘「そしてなにより、あたしの胸をキュンキュンさせてくれるの!」
魔神娘「だから、あたし人間滅ぼさない! こいつと暮らす!」
大魔神「なんだとぉ!? まんまと籠絡されおって、バカ娘が!」
魔神娘「なんだったら、パパも舐めてみたら? はいどうぞ」ネバ…
大魔神「うむ」ペロ…
男「あっ……そんなのなめたら……!」
大魔神「うまい! こんなうまいもの、初めて食べたかもしれん!」
魔神娘「でしょう?」
男「え!?」
大魔神「ところでこの白い粘液は、どうやって手に入れるのだ?」
魔神娘「こいつのここをこすると出てくるの」
大魔神「ほう……つまり精液か。魔神の精液とは、だいぶちがうのだな」
大魔神「魔神の精液は、どす黒い溶岩のようなものだからな」
大魔神「そうと決まれば、ワシも体験させてもらおう」
男「体験? ま、まさか――」
大魔神「当然だろう。ワシもやってみようではないか」
男「え……ウソでしょ……」
男(よりによって、こんなゴツイおっさんに手コキされるなんて……)
男「いやだぁぁぁぁぁっ!!!」
……
……
……
男「あんっ……んっ……しゅ、しゅごい……」ビクンビクン…
大魔神「ふむ……うまいうまい」ペロペロ
魔神娘「なんでよ……」
魔神娘「なんでパパの時のが、何倍も多く出たのよぉっ!」
大魔神「フッ、娘よ。ワシとお前では、テクニックに雲泥の差があるのだ」
男「さ、最高でした……」ビクンビクン
魔神娘「こんなの……こんなのってないわ!」
魔神娘「あたしのプライド、もうズタズタよ……」
魔神娘「こうなったらもう、あたし自殺してやる! 自分を粉々にしてやるぅ!」
男「よさないか!」
魔神娘「な、なによ……邪魔する気? なら、先にあなたからやっちゃうわよ!」
男「やるといい。それで君の気が済むのならば」
魔神娘「うっ……」ビクッ
男「たしかに君はテクニック面ではまだまだ未熟だ」
男「だけど、俺としても君にやってもらった方が嬉しいのは間違いない」
男「テクニックは磨けばいいし、手がダメなら足や口でする方法だってある」
男「そうして経験を積んでいけば、いずれお父上だって超えられるさ」ニコッ
魔神娘「むう……」キューン
魔神娘「ううう……そうやってまたキュンキュンさせる……。ずるいんだから!」
大魔神(人は魔と接すると、たちまち堕落するというが――この者は逆!)
大魔神(娘やワシを関わりを持ったことで、“昇華”しおったわ!)
大魔神(フッ、このような人間がおったとはな……)
大魔神「決めたぞ、娘よ」
魔神娘「なにを?」
大魔神「ワシは人間という生き物に見切りをつけ、滅ぼそうとしていたが気が変わった」
大魔神「人間を滅ぼすのは、やめだ」
魔神娘「ホント!? ありがとう、パパ!」
男「よかったね。さぁ、それじゃ口でやってみようか!」ポロン…
魔神娘「うんっ!」ハムッ
大魔神(よき相手を見つけたな……娘よ)
大魔神(ならばワシは口で奉仕する娘をオカズに大魔神オナニーといくか!)シコシコ…
おわり
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