女「私に告白するの?総合Eのあなたが?」 (905)

  
男「え?総合?」

女「だから総合評価Eのあなたが私に告白するの?って聞いてあげてるのよ」

男「…それなんの話?成績?」

女「学業の話じゃないわよ。厳密な審査して評価をつけてるの」

女「まぁ学業もその中の項目に含まれてるけどね」

男「……それで俺は評価がEなのか」

女「そう。総合Eは私に告白しても振られるって選択肢しかないわよ?」

男「(なんだそのシステムは)」

女「項目はいろいろあるわよ。挙げるとキリがないから言わないけど」

女「評価の最高がA。最低がFよ」

男「(最低がFか。そんなに低かったのか俺は…)」

女「付加評価に+もあるけどまぁそれはいいわ」

  
男「……総合評価ってのを上げていくことはできるのか?」

女「そうね、そのやる気のない髪をどうにかしたら何かの項目は上がるんじゃないかしら」クスクス

男「……わかった。でもここまで来て何もしないのは俺の気持ちが収まらない」

女「?」

男「俺と付き合ってください!」

女「あぁそういうことね。断るわ」

男「……答えてくれてありがとう」






男「はぁ…」

友「だから行かない方がいいって言ったのに」

男「噂では聞いてたけど本当に審査してるとは…」

友「前に告白しに行った人がなんか愚痴ってたね」

  
友「でもさすがに諦めるよね?人に評価下してるような人ってわかったんだし」

男「いや、絶対にあきらめない。こんな強烈な一目惚れは初めて」

友「…物好きだね男は」

男「育成ゲーのモンスター側になったと考えれば楽しく頑張れそうだ」

友「ポジティブすぎて引く」

男「まずは髪切りに行ってくる」

友「はいはい。応援はするけど無理はしないでね」

  
女「また告白されたわ」

女友「どうせ断ったんでしょ?」

女「よくわかったわね。無謀にも総合Eが告白してくるなんて珍しかったから聞き直しちゃったわよ」

女友「そのランク付けみたいなのやめないの?さすがにかわいそうだと思うけど」

女「……やめたくないわ」

女友「いつからやってるの?」

女「小学校5年生からよ」

女友「よく生きてこれたね。顔が悪かったら大変なことになってたよ」

女「そうかしら」

女友「親に感謝ね」

女「…………」

女「……」ピリリリ

女「迎えが来たわ。帰るわね」

女友「うん。また明日」

  
自宅

男「(とりあえず髪は切った。あと何が重視されるんだろうか…)」

男「(学業は確定だから勉強と、あとは…筋トレとか?)」

男「(テストは最低でも学年上位には入っておきたいな。授業の復習しよう)」

男「(筋トレなんか中学の部活以来だな。腹筋背筋腕立て…ほかに何かあったかな)」



3時間後

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

男「(疲れた。テスト前でもないのにこんな勉強したの初めてかもしれんな)」

男「(筋トレは風呂の前がいいんだっけ。今やっとくか)」

1時間後

男「……はぁ」

男「つ、つかれた。風呂にいこう」

  
翌日

男「う、いたたた」

男「あ、筋肉痛か」

男「(学校までのチャリがつらいな…)」


学校

男「おーす」

友「おはよ。あ、髪いい感じだね」

男「だろ?」

男「でさ、次のテストっていつなんだろうな。知ってるか?」

友「あと3週間くらいじゃない?貼ってある行事欄にはそう書いてたはず」

男「そうか。上位目指して頑張らないとな」

友「え、まさか評価上げるために…?」

男「もちろん」

友「……まぁそれで成績が上がるなら別にいいよね」

  
自宅

男「(今日も勉強だな。5教科だけだし。これだけ前からやってりゃ少しは…)」

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

………

……



3時間後

男「(だめだ。どうしても集中が切れる。筋トレしよう)」

男「(まずは腕立てから…)」

  
男「じゅう、ご」

男「じゅう、ろく」

男「じゅう、なな」

男「……うぅ、もう力が…」

男「う、うでがふるえてきた」

男「次は腹筋…」




1時間後

男「ふー。慣れないな…」

男「これもしかして一日空けた方がよかったとかあったっけ」

男「……あとで調べよう。まずは風呂だ」

  
翌日 学校

男「女友さん、ちょっといい?」

女友「ん?どしたの男君」

男「いつも女さんといるし仲良いよね?」

女友「まぁそうだね」

男「相談というか聞きたいことがあるんだけど」

女友「なに?」

男「女さんがどんなタイプの人が好きか教えてほしくて…」

女友「タイプねぇ」

女友「あ、もしかして振られたけど諦めてないのって男君のことなの?」

男「……まぁそうだね」

女友「ごめんごめん落ち込ませて」

男「大丈夫。これからメンタルも強くしていくから」

女友「ふふ。そんなに好きなんだ」

  
女友「性格とかはもちろん重視してるみたいだけど」

女友「女は結構なんでもこなせちゃうから自分が頼れる人がいいってのは聞いたことあるよ」

男「頼れる人…」

女友「もしかしたら甘えたいんじゃない?私もよくわかんないけどね」

男「そっか。ありがとう」

女友「あ、あとね。タイプとかには関係ないけど意外と怖がりだったりするよあの子」

男「それはまったく知らなかった」

女友「他にはね、学校に迎えが来るくらいだし家がいいとこっぽいから勉強以外の賢さ?」

女友「教養っていうのかな。そういうのがないタイプもダメなはず」

男「ふむふむ」

男「助かったよ。ありがとう女友さん」

女友「お礼は告白が成功してから聞こうかな」

男「分かった!んでこれを聞いたことはできれば女さんには内緒で…」

  
女友「(女も厳しいなぁ。男君が総合Eって総合Aは日本に何人いるのか…)」

女「おはよう」

女友「おはよ」ニコニコ

女「機嫌いいみたいだけど何かあったの?」

女友「ううん。男君が髪切ってたなぁと思って」

女「あぁそうだったわね。本当にすぐ切りに行くなんて驚いたわ」

女友「それならもっと驚くことになるかもね」

女「?」

女友「(振られてもアドバイス求めに来るなんて一途だな男君は。それ知ったら驚くだろうな)」

  
自宅

男「(頼れる人、教養がある人…)」

男「(筋トレは間違ってなかったな)」

男「(教養は……本でも読み漁るか)」

男「(そういや告白じゃなくてデートなら受けてくれるんだろうか…)」

男「(周りの人に聞くのも手だけどそればっかりじゃ迷惑だろうし…)」

男「とりあえず勉強しよう」

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

男「(そうだ。あれ申し込んでみるか。役に立つかも知れない)」カタカタ

………

……


  
約2週間後 図書室

男「……」ペラ

男「……」ペラ

男「……」ペラ

友「あ、勉強してるの?」

男「ん、友か」

友「…なにこの本」

男「まぁこれも勉強だな」

友「いろいろ読んでるね」

男「今は手当たり次第読んでるからな。これだけ大量に本なんか今まで読んだことなかった」

友「……努力はいいことだしまぁいいのか」

男「友も読む?<白熱教室>」

友「遠慮しとく」

  
自室

男「(いろいろやってきたが…)」

男「(さみしい。女さんと会話したい。振られてから一回も話してないし)」

男「(モチベーションは大事だしな)」



翌日 学校

男「あ、あのさ女さん」

女「なに?」

男「振られてから誘うのもおかしいんだけど、俺とデートしてくれませんか?」

女「総合Eのあなたと?」

男「あぁまだ俺総合E抜け出せてないんだ」

女「そうね。個別の評価は上がったのもあるけれど」

男「よしっ!」

  
女「……まぁ伸びるチャンスみたいだし」

男「?」

女「一週間後の中間テストで私が優秀だと認めればデートしてあげるわ」

男「やった!」

男「で、優秀ってのは具体的に…?」

女「そうね。1位かつ490点以上にしようかしら」

男「えっ」

女「なによ、私に口答えするの?」

男「い、いやそんなことは…」

女「(たしか前回の男の中間テスト順位は200人中100位以下。点数は300点台)」

女「(まず不可能ね。どこまであがくか楽しみだわ)」

  
自宅

男「どうしよう。片一方の条件でもクリアできるかすら…」

男「いや、やるしかないな」

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

男「……ふー」

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

………

……


  
男「残り一週間全部勉強に費やすと今までの筋トレも意味なりそうだし…」

男「こっちもさぼらずやっていくか」

男「あと日課の本読みもだな」




一週間後 学校

男「……」ペラ

男「……」ペラ

友「おはよ、早いね男」

男「…あぁ友かおはよう」ペラ

友「最後の確認?」

男「そうだな。かなり必死にやってきた」

  
テスト中

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

男「……」

男「……」

男「……」



翌日 テスト中

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

男「……」

男「……」

男「……」


男「(よし、やれるだけのことはやった…。あとは結果を待つのみ…)」

  
翌日

先生「じゃあテスト返してくぞー。たしかこのクラスはこれで最後だな」

ガヤガヤ
ガヤガヤ

男「……!」

男「よしっよし!」

友「全体平均は6割だったみたいけど男はどうだった?」

男「五科目合計491点」

友「……ほんとにすごい」

男「いやもうフラフラだ」

友「前言ってたデート行けるね」

男「そうだな。まじで頑張ってよかった」

  
放課後

男「女さん!」

女「なに?」

男「テスト!491点!」

女「……」

女「ほんとに?」

男「これ見て!」

女「すごいじゃない。やればできるのね」

男「がんばってきてよかった」

女「泣きそうな顔してるわね」

男「だって…」

女「でも今から本当に泣かせてあげるわ。私496点なの」

男「!?」

  
男「う、うそ…」

女「私賢いのよ?でもまさかこんなに迫られるとは思ってなかったわ」

男「…………」

男「悔しいけど仕方ない。賭けには負けたからデートはまた今度誘うよ。ありがとう」

女「潔いのはいいことね。じゃあまた」







放課後

女友「貼りだされてるの見たよ。男君2位だったんだね。すごいじゃん」

女「そうね。こんな伸び率は今まで見たことないわ」

女「デートを餌にして良かったかもしれないわね」

女友「前聞いたときも思ったけど、男君に誘われた時その場で断らなかったんだよね」

女「えぇ。断る理由もないもの」

  
女友「ん?それって一応は好きってことじゃないの?」

女「違うわよ。別に男のことは何とも思ってないわ。これは本当」

女友「そうなんだ」

女友「(まぁデート行っても何にもさせなさそうだし好きじゃなくてもどうでもいいのか)」

女友「んで、男君は総合E抜け出せそう?」

女「どうかしら。厳密な審査があるから何とも言えないわね」

女友「(なんだその厳密な調整って)」




男「はぁ……」

友「さすがにこれは落ち込むなって言う方が無理あるね」

男「はぁ……」

友「しゃーない。おごるからマクド食べに行こうよ」

男「いや、栄養偏るし筋肉に悪いから食べられない」

友「!?」

男「冗談だよ。ありがとう。元気出た」

友「そっか。よかった」



半月後 自宅

男「(社交性も項目に入ってるんだろうな……。バイトでもしようか)」

男「(さらにやることが増えるな…)」

男「(あと2週間で期末テストだってのに。これじゃあ1位は…)」

男「(いや、弱気じゃダメだ。やれるだけやろう)」

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

  
男「……ふー」

男「筋トレは全く効果でないな。継続が必要だろうし無理もないか」

男「今日は本読んで寝よう」



翌日 学校

女「おはよう」

女友「はよー」

女友「最近男君と会ってないね。期末のためにずっと勉強してるのかな」

女「さぁ、それは知らないわ」

女友「今回はデート誘われてないの?」

女「そうね」

女友「女から条件提示して頑張らせるってのはしないの?」

女「それはしないわ」

女友「ふーん。そうなんだ」

  
放課後 図書室

男「……」ペラ

男「……」ペラ

男「……」ペラ

男「(経営って意外と面白いんだな……)」ペラ

………

……



男「……」ペラ

男「……」ペラ

男「……」ペラ

男「(息抜きに論理パズルの本見てたけど懐かしいなー)」ペラ

男「(小さいころこんなの好きだったな)」ペラ

男「(……そういや申し込んだ試験そろそろか)」ペラ

  
自宅

男「(今週の土曜日か。がんばろう。まぁがんばるもんじゃないだろうけど)」カタカタ

男「(本は図書館で呼んだし勉強と筋トレするか)」

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

………

……



男「にじゅう、さん」

男「にじゅう、よん」

男「にじゅう、」

男「……」バタッ

  
男「疲れた」

男「よし、モチベーション上げよう」



翌日 放課後

男「女さん。ちょっといいですかね」

女「?」

女友「お、きたきた」

男「期末テスト頑張るんで学年一位だったらデートしてください!」

女「総合Eのあなたと?」

男「……ふふ」

男「まだ抜け出せてもないのか俺は」

女「でもいいわよ」

男「よしっ!!」

女「条件は……私に勝つかもしくは9教科で880点以上」

  
男「……もしくは?」

女「いやならデートの誘いは断るわ」

男「いえいえいえ何の不満もございません」

男「頑張って勉強してくる!」




女友「前より条件緩くなったんじゃないの?」

女「今回はそうすることに決めたのよ。みんなで」

女友「(これがデレなのか……?)」



図書室

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

  
男「(副教科なんて真面目に勉強したことなかったな。先生今までごめん)」

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ




自宅

男「……」ペラ

男「……」ペラ

男「(……これよさそうだ)」

男「(本屋ならいろんな本見られそうだし)」

男「(応募しよう)」

  
翌日 放課後

女「……」ピリリリ

女「迎えが来たわ。帰るわね」

女友「あいよー」



車内

爺「お嬢様。評価変更の連絡が数名」

女「あぁ誰か変動したのね」

爺「はい。男様の総合評価をDに上げることに決定いたしました」

女「ふーん。私は時期尚早だと思うけど」

爺「お嬢様の見えないところでの頑張りは素晴らしいようです」

女「わかったわ。あとは端末にデータ移しておいて」

爺「かしこまりました」

  
自宅

男「(バイトの面接は明日か……)」

男「(受かるといいけど)」

男「……」

男「(んじゃ筋トレするか)」

男「(終わったらランニングもするか。どういうのが効果的かはかなり調べたし)」

………

……



男「(…だ、だめだ)」ゼェゼェ

男「(5kmってこんな長かったのか…)」ゼェゼェ

男「(もっと短い距離から始めればよかった…)」ゼェゼェ

  
翌日 放課後

男「あ、俺そろそろ行かないと」

友「なにか用事あるの?」

男「バイトの面接が今日なんだよ」

友「そうなんだ。がんばってきて」

男「おう」



大型書店

店長「うん。じゃあ採用にするからまた明日同じ時間に来てくれる?」

男「はい!ありがとうございます!」

店長「(本が最近好きになって読み漁ってるなんていい若者じゃないか…)」

  
自宅

男「(いやーあっさり決まったな)」

男「(しかも履歴書見ながら笑ってたし…)」

男「(んじゃいつもの日課いきますか)」

………

……




翌日 大型書店

男「おはようございます」

店長「おはよう」

店長「今日はこのワークシートに書いてある仕事内容覚えてもらうから」

男「はい」

男「(意外と肉体労働的な仕事が多いみたいだな…)」

  
自宅

男「疲れた……」

男「いやもっと疲れると思ったけど普段の筋トレおかげがかなりマシに思える」

男「やっててよかった」

男「明日は朝早いしさっさと日課終わらすか」

………

……




翌日 受験会場

男「(ここか……)」

男「(そんなに人数いないんだな)」

男「(とりあえず気楽にいこう)」

  
2時間後

男「(試験自体はかなり短かったな…)」

男「(結果は1週間くらい先って言ってたな。ちょうど期末テストと同じだ)」

男「(電車乗って帰ろう)」



ホーム

男「(来た。この空席具合だとギリギリ座れるか…)」

男「……」スタスタ

男「……」スタスタ

男「……」

男「(……筋トレだと思って立ってるのもありだな。そうしよう)」

男「(あと帰ったら日課に加えて特訓だな……)」

  
一週間後 大型書店

女友「ん?」

男「あ、女友さん」

女友「男君ここでバイトしてたんだ」

男「うん。少し前から」

女友「……あ、もしかして」

女友「女のために?」

男「……まぁきっかけはそうだね」

女友「ふふ。がんばるねー男君」

男「好きだから。とりあえず今は闇雲にやってる」

女友「なるほど。一つアドバイスあげるよ。あの子景色いいところ好きだからデート行ったら連れて行くのいいかもね」

男「ほんとか!ありがとう女友さん!」

女友「いえいえ。じゃあ期末テストもがんばろうね」

男「もちろん」

  
翌日 自宅

男「(各教科の最終確認するか)」

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

………

……



男「……」ペラ

男「……」ペラ

男「……」ペラ

男「……」ペラ

  
男「さんじゅう、ろく」

男「さんじゅう、なな」

男「さんじゅう、はち」

………

……



男「(あとはランニングと特訓だな)」



翌日 学校

男「……」ペラ

男「……」ペラ

友「どう?納得いくまで勉強できた?」

男「おう。テストと日課とでかなりきつかったが大丈夫」

  
テスト中

男「……」カキ

男「……」



翌日

テスト中

男「……」カキ

男「……」



三日後

先生「テスト返すぞー」

男「…………」

男「…………」

男「…………」

  
放課後

女友「おかしいね」

女「どうかしたの?」

女友「男君のクラスも今日でテスト全部返却されたはずなんだけど」

女友「来ないのかな」

女「落ち込んでるんじゃないかしら」

  
男「………女さんいる?」

女友「やけに沈んでるね」

女「いるわよ」

男「854点だった。また誘います」

女友「決断はやっ」

女「デート行かないの?私851点だったわよ」

男「!!!!」

男「……ま、まじで?」

女「前より平均点下がったわ。少し難しかったのかもしれないわね」

男「よかった……絶対負けてると思った……」

女友「おぉ二人ともすごいな。私がバカみたいじゃん」

女「デートはいつにするの?」

男「じゃ、じゃあ来週の土曜日にする!」

女「わかったわ」

  
女友「嬉しそうに帰ってったね」

女「そうね」

女友「そーいや本屋で男君がバイトしてるの見たよ」

女「バイト…」

女「(もうその情報は加味されてるでしょうけど)」

女友「女さんのためって言ってたよ。男君一途だねほんとに」

女「成長する姿を見るのは面白いわ。でもただそれだけね」

女友「(男君ペットみたい……)」

  
翌日 自宅

男「(デートどこ連れて行こう……)」

男「(すごい迷う。勉強の方がよっぽど楽だな)」

男「……」

男「……」

男「(困ったときは勉強筋トレ本読みランニング特訓だな)」

男「(あと副教科の勉強してて思ったけど炊事洗濯掃除も大事だよな)」

男「(…………なんとなく器用貧乏感があふれてるけどやって損はないだろ多分)」



5日後 デート当日

男「今日は寒いな……」

女「早くついてたのね」

男「女さん!」

  
女「何でそんな驚いてるのよ」

男「い、いや正直来るかどうか半信半疑だったから……」

女「ふーん。約束も守らない人だと思ってたわけね」

男「そ、そうじゃないよ!ずっと総合Eって言われてたのにと思って」

女「聞かれなかったから言わなかったけど総合Dに上がったわよ」

男「!!」

男「やった!」

男「ちなみに今告白して成功する確率って……」

女「0%よ」

男「…………」

男「で、ですよね。DもEも変わらないか。ははは」

女「先に言っておくとCまで上がったら付き合える可能性もあるわよ」

男「よし!希望が見えてきた!」

  
女「最低限Cは必要って話よ?」

男「うんうん。でもなんか大丈夫そう」

女「何が大丈夫かまったくわからないわ」



2時間後 中華街

男「着いた」

女「すでにいい匂いがしてるわね」

男「たしかに。食べ歩きできる中華街あるから行こう」

女「(食べ歩き…)」プニ

男「来たことあるから分かるけどこの辺の店は全部おいしいよ」

女「じゃあ案内してよ」

男「うん」

  
………

……



女「おいひい」モグモグ

男「いやーよかった」

男「コロッケあんまんシュウマイ春巻き角煮サンド……全部完食してくれるとは」

女「だっておいしくて」モグモグ

男「よかった。女さんちょっと細すぎるからいつも倒れそうで心配だったんだ」

女「……」モグ

女「……」

女「……」プニ

女「残りあげるわ」

男「小龍包いらないの?」

女「……いらないわ」

  
1時間後

男「こっから船乗れるから行こう」

女「船?」

男「遊覧船みたいなやつ」



船内

男「そういえばなんだけど」

女「なによ」

男「mensaの試験落ちてさ。子供のころこういうの得意だと思ってたから割とショックで」

女「それなら私会員よ」

男「……まじすか」

女「15歳なったときに受けてみたら通ったわ」

男「ますます離れていくな……」

  
女「離れていってるんじゃないわ。もともと遠いの。わかる?」

男「……わかります」

女「でもああいうのは訓練してどうにかなるようなものじゃないからそこで努力なんかしないでよ」

男「……そうですね」

女「いつまで落ち込んでるのよ。そういうのはあまり好きじゃないわ」

男「まったくへこんでません!」

女「敬語も外して」

男「うん」

女「……ずっと気になってたこと聞いていいかしら」

男「なんでもどうぞ」

女「なんで振られたのに他の子にいかないの?ストーカー基質なわけ?」

男「心に突き刺さるなこれは」

男「自分でも理由はわからないんだけどすっごい好きなんだよ」

  
男「女さんに告白しに行った奴がひどい評価されて振られたってのも知ってたし」

男「口が悪かったり基本上から目線とかはなんとなく知ってたけど」

男「それでも好きだし……」

男「やっぱ評価なんてされたら見返すしかないと思うようになったんだと思う」

男「だからこうやって努力してるのは意地なのかもしれない」

女「……ふーん」

男「で、ただ努力してるだけだとさすがに虚しくなりそうになるからたまにデート誘ったり」

女「なるほどね。最初に総合Eってまで言われてここまで付きまとわれたのは初めてなの」

男「付きまとわれた……」

女「だから落ち込まないでよ。私そういうのは嫌いじゃないの」

男「……そうなの?」

女「そうよ。私の目標は総合AかBか……まぁ最低でもCまで上げることなの。それが一番重要なの」

男「一番重要……」

女「とりあえずの最初の目標はね」

  
女「今までにもいたわよ。お見合いの相手なんか総合Bクラスも何人かいたし」

男「…お、お見合い?」

女「えぇ。それに総合DからBにまで上がった人もいたわ」

女「でもそれだけじゃイヤなの。そこからが難しいのよ」

男「?」

男「じゃあ俺はとりあえず総合Cまで頑張って努力していけばいいのか…」

女「まぁそうね。できるだけ私には近づかないで勝手に努力してくれると助かるわ」

男「(……勝手に)」

男「じゃあなんでデートの条件設定甘くしたの?」

男「近づかないでほしいなら絶対デートできないような条件にすればよかったんじゃ……」

女「飴が遠すぎると努力しなくなるって考えて適切な位置に設定したつもりよ」

女「テストは私も手を抜いてないわ。そんなところで手加減するような性格じゃないのよ」

男「(勝手に努力しろとか普通に考えれば叩かれまくるような考え方だけど……)」

男「(なにか事情があるのか……)」

  
男「こんないろんな話したの初めてだね」

女「たしかにそうね。関わりたくないはずなのに」

男「そこまで一緒にいたくないのか」

女「……」

女「……」

女「勝手なのはわかってるわ。途中で嫌われたことも何度だってあるし」

女「あなたみたいに努力したけど評価が上がらなくて諦めた人も見てきたわ」

男「なんでそこまでして……」

女「他の人はどうか知らないけど私の生き方はこれであってるのよ」

女「…………振り回しすぎてるのは分かってるけどね。いつか恨みで暗殺されるかもしれないわ」

男「暗殺なんて大げさな…」

男「もし刺されそうになったらとりあえず俺を盾にしてくれればいいから」

女「ふふ。そうしたら一生忘れないわね」

男「初めて笑ってくれた!」

  
女「初めてじゃないわ」

男「あれ、そうだっけ」

女「髪切れば?って最初に提案した時はクスクス笑ったわよ」

男「……あぁ嘲笑か」

男「女さんって兄弟姉妹はいないの?」

女「……」

男「?」

女「いないわね。今からでも欲しいくらいよ」

男「そうなんだ。俺も一人っ子だから昔は兄弟欲しかったんだ」

女「これってデッキは出歩けるの?」

男「行けるよ。そこのジュース買って上あがろうか」

  
男「タピオカジュースおいしい」

女「……」プニ

男「別にジュースくらい大丈夫だよ」

女「じゃあもらうわね」チュー

男「いい眺めだ。少し寒いけど」

女「でも晴れてるから遠くの島まで見えるわね」



2時間後

男「結構一周長かったね」

女「えぇ」

男「じゃあ暗くなってきたし電飾見に行きますか」

女「味気ない言い方ね」

  
電飾街

男「おーやっぱここのは綺麗だ」

男「テレビで取り上げられるだけあるなー」

女「……」

男「?」

女「……」

男「女さん?」

女「……綺麗」

男「(見とれてる…)」

女「いい景色」

男「そうだね」

女「……」ジー

男「……」ジー

2時間後 電車

男「あ、空いた。ここ座って女さん」

女「ありがとう」

男「……」

女「何その目は」

男「お礼言われた」

女「私だってお礼くらい言うわよ」

男「……なるほど」メモメモ

女「そんなことメモしなくていいの」



2時間後 駅前

女「迎えが来るからここまででいいわ」

男「そうなんだ。あの学校に来てる車で?」

女「そうよ」

  
爺「お待たせいたしました」

女「じゃあ私行くわね」

男「あぁ今日は楽しかった。ありがとう」

女「えぇ、また」



男「(まじで迎えが来るとは)」

男「(格差を思い知らされるな……)」



車内

爺「お嬢様、今日は歩き疲れましたか」

女「そうね。でも移動時間も長かったしそこまで疲れてないわよ」

爺「そうでございますか」

女「……」カタカタ

爺「データの確認をされているのですか?」

  
女「……えぇ」カタカタ

爺「数日前の連絡でお伝えしてからは誰の変動もございませんが…」

女「……そうみたいね」

爺「先ほど逢引なさっていた男様は教養や知識はすさまじいスピードで伸びているそうです」

爺「あと一歩足りないのは肉体的な強靭さやメンタルの部分でありましょう」

女「……聞いてないわ」

爺「申し訳ございませんお嬢様」

女「……あと今日は夕食を減らすように言っておいて」

爺「かしこまりました」

  
翌日 自宅

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

男「……」

男「(よし……日課は全部終了と)」

男「(やること増やしすぎてまずいか…)」

男「(今日は日曜だからいいけど平日だとしんどいか……)」

男「(いやC目指してがんばろう)」

男「(あと一歩のはずなんだ…)」



翌日 学校

女友「ん?好きになりたくない?」

女「そうね」

女「正確には総合Dの奴なんか好きになりたくないって感じかしら」

  
女友「それはまた辛辣な…」

女友「って男君Dに上がったんだ。良かったじゃん」

女「そこだけ切り取れば確かにいいわね。順調ではあるわ」



約一ヵ月後 学校

男「冬休み中もすべて休まずやってやった」

友「狂気の沙汰だね」

男「そんなことない。楽しくて夢中になってたのがほとんどだし」

男「いやいやしてたのってほとんどないんだよ」

友「ちょっとはあるんだ」

男「あぁ英会話とか」

友「英語苦手だったのによくやるね、ほんとに」

  
放課後

男「あの……現在の評価は?」

女「変わってないわDよ」

男「…………」



約一ヵ月後

男「女さん、評価は……?」

女「Dよ」

男「…………」



約二ヵ月後

男「よーし、春休みもいろいろ頑張った」

友「怖いよもう」

男「もうほぼ趣味みたいなもんだから」

  
放課後

男「女さん!」

女「評価?Dのままよ」

男「…………ふふふ」

女「(さすがにこの人もここまでだろうな…)」

男「提案があるんだけど」

女「なに?」

男「四ヵ月もデートなかったからさすがに耐え切れそうにないんだ」

男「もしいいなら俺が提示する条件をクリアできたらデートしてほしい」

女「……とりあえず言ってみて」

男「来月のスポーツテストでA段階かつ3週間後の模試で東大C判定」

女「(なんで、なんでそこまでできるのよ……)」

女「今までデートせずにモチベーション保ててたの?」

  
男「いやもう正直限界だったから提案しに来たんだよ」

女「それにしても何ヵ月も……」

男「前のデートで話してくれたし。勝手に努力してくれるのがいいって」

女「それはそうだけど」

男「それを実行したまで。まぁ限界来ちゃったんだけど。ははは」

女「……」

女「……」

女「(爺がこの間言ってたのは運動神経のこともあるだろうし、もしかしたらこれで……)」

女「いいわよ」

男「よし!楽しみに待っててよ」

  
3週間後 模試会場

男「(模試の日であっても今や大量に増えた日課は忘れない)」ペラ

男「……」ペラ

男「……」ペラ

男「……」ペラ

試験管「(なんでこの子模試の1時間前に<ハムレット>なんて読んでるのかしら……)」




4時間後

男「(かなり長かったな……)」

男「(結果は1週間後かー……)」

男「(よし、走って帰ろう)」

  
約1週間後 スポーツテスト当日

男「……ひひひ」

友「さらに怖くなってる」

男「半年前から特訓してたからな」

友「……スポーツテストのために特訓?」

男「そうだな。運動が苦手なのは自分で分かってるから数値で出る前に鍛えておきたかったんだよ」

友「どの方面に行こうとしてるのかも定かじゃないね」

男「何度も言うけどやってみたら意外と何でも楽しいんだよ」


測定結果

握力 50kg
上体起こし 30回
長座体前屈 62cm
反復横跳び 61回
持久走(1500m) 5分21秒
50m走 7.2秒
立ち幅跳び 249cm
ハンドボール投げ 31m

  
友「見て見て。持久走のタイム男に勝った!」

男「はいはい速い速い」

友「……」イラッ

男「……短距離は昔から遅いままだ。10点もないし」

友「でもAなんでしょ?」

男「あぁギリギリな」

男「あとは模試の結果だな…」

友「ん?なんか受けてたの?」

男「あぁ個別に東大模試受けてたんだ」

友「どこまで勉強好きになったの」

男「(どうかC判定取れてますように……)」

  
二日後 自宅

男「(あ、模試の結果届いてる…)」ビリビリ

男「……」ペラ

男「……」

男「……」

男「……」クシャッ



翌日 学校

男「おはよう」

友「はよー」

男「……昨日さ初めて日課さぼったんだよ」

友「そうなんだ。疲れてたの?」

男「いや疲れはなかったんだけど」

  
友「てかさ、今は何を日課にしてるの?」

男「今は」

男「勉強筋トレ本読みランニング特訓」

友「あれ、スポーツテスト終わったのに特訓続けてるんだ」

男「一応継続しようかなと」

男「あと炊事洗濯掃除資格の勉強、ペットの世話チェスポーカー盆栽」

友「(盆栽!?)」

男「手品ギター水彩画切り絵料理英会話」

友「ストップ。もう大丈夫」

男「まぁ日課っていうかローテーションでやってるのもあるから正確には日課じゃないけどな」

男「時間をかけないとできないのもあるし」

友「あぁそう。んで、それをさぼったんだ」

男「模試の結果が返ってきてな。女さんに見せてくる」

友「(あぁまた無茶なデート条件突きつけられたのか……)」

>>228
突きつけられたんじゃなくて自分から突きつけてただろ
まともに覚えてないんなら二度とss書くなよ
ほかの人に失礼だから

  
放課後

男「……いた」

女「そろそろ結果が出たのね」

男「これがスポーツテストの結果」

女「ギリギリAね」

男「去年はCだったけどね。自分でもびっくり」

女「模試はどうだったの?」

男「偏差値53」ペラ

女「……」

女「……!」

男「まぁ東大模試だから母集団のレベルが高いし、これでもC判定」

女「ほんとにすごいわね。私だってここまでできるかどうか……」

男「女さんならもっと上まで狙えたと思うよ」

  
男「よし。これでデート行ってくれる?」

女「えぇ。約束したもの」

男「四ヵ月ぶりだからなー」

男「次はどこに連れて行こうか。うーん」

男「そうだ。バイトの休みももらわないとな」

女「……」

女「……」

女「(どうしてこんなに……)」



約2週間後 車内

爺「今日は男様とお出かけですか」

女「そうよ」

爺「お嬢様には聞こえないように独り言を申しますが」

爺「これまでの報告と加えますと今回の逢引がうまくいけば男様は総合Cに昇格すると思われます」

  
爺「もちろん知っておられるでしょうが逢引の上手さも評価の対象でありますので」

爺「今までそういう経験の少なさが男様のCへの昇格を妨げていたのでしょう」

女「……」

女「……」

女「わざわざありがとう」

爺「聞こえていたのですか。独り言が大きかったようで申し訳ございません」

女「いいのよ別に」

爺「では、現在の最終評価はDのままでよろしいですか?それとも……」

女「…………そのままでいいわ」

爺「かしこまりました」

爺「(男様はいろいろな物に手を出してそれを途中で投げ出さないのが良いところでしょうな)」

爺「(……まぁ本当によくわからないものにまで手を付け始めているので、それもあってなかなか昇格せずにいるのでしょうが)」

  
駅前

男「……」ペラ

男「……」ペラ



爺「ではお嬢様、お気を付けください」

女「ありがとう」

男「やぁ女さん」

女「今日はどこに連れて行ってくれるのかしら」

男「まずはお昼食べに行こうか」

女「わかったわ」

男「んじゃ行こう」スッ

女「?」

女「(あぁ道路側に行ったのね)」

  
レストラン

男「で、その手品がまぁ難しくて…」

女「そんなところまで手を広げてたのね」

男「他にもサイクリングとかオススメできるし」

女「私そんなにアクティブじゃないわよ」

男「そうかな。俺も始める前はアクティブじゃなかったけど…」

女「(なかなか評価が上がらなかったのは風呂敷広げすぎてるからなのかしら)」

男「……ふー。おいしかった」

女「そうね。おいしかったわ」

男「俺トイレ行ってくる」

女「……じゃあ私も行こうかしら」

男「おーけー」

女「(言い出してくれて助かった…)」

男「(今のうちに会計済ませよう)」

  
………

……



男「そろそろ店出る?」

女「えぇ。十分ゆっくりできたわ」

男「ごちそうさま」スタスタ

女「?」スタスタ

店員「ありがとうございました。またお越しくださいませ」

女「……ごちそうさま」



女「もしかして先に会計済ませてたの?」

男「うん。スムーズに出られるし」

女「……ありがとう」

女「細かい気配りできるようになったわね。ほんの少しだけど」

  
男「……」

男「……本とかで見た受け売りだけどね」

女「それでもよ。えらいわ」

男「?」

男「なんか褒めてくれるの久しぶりな気がする」

女「そうかしら」

女「中間テストで点数伸びた時は褒めたわよ」

男「随分前に感じるよ」

女「そうね」

男「でもやっぱ女さんに褒められるとうれしい」

女「それはどうもありがと」

  
3時間後 ゲームセンター

男「ここ入ろう」

女「……初めて入るわね」

男「そうなんだ。楽しいよ」

女「でもうるさいわねここ」

男「まぁそれも含めて醍醐味というか」

男「あのレーシングゲーやろう」

女「レーシング…?」



男「意外と操作難しいからきっと女さんでも苦戦するよ。CPUレベルはMAXで」

女「ふーん。じゃあやってみるわ」


結果(16位中)
男 1位
女 7位

  
女「……」

男「上位グループに入れただけでもすごいって!」

男「でもこんな圧勝してしまうとは……なかなか気分がいいな」

女「もう一回よ」

女「一回目は様子見よ。次は勝てる」

男「(女さんでも負け惜しみ言うんだ……)」

男「(かわいいから勝つまでやらせてあげよう)」

女「なにニヤニヤしてるのよ。もう始まるわよ」

男「いや女さんがあまりにもかわいくて」


結果(16位中)
男 14位
女 1位

男「どうなってんだ!!」

女「最下位にしようと思ったけどそれは無理だったわね」

男「もう一勝負だ!!」

  
結果(16位中)
男 15位
女 1位

男「なにがどうなってんだ!!!」

女「ふふ。情けないわね。かわいいなんて言った相手にやられるなんて」

男「次はガンシューだ!!」

女「いいわよ」



結果
男 score 158000
女 score 692000

男「…………」

女「クアドラプルスコアね。めったに言えない言葉よ」

男「店舗記録にランクインしてる……おかしい……」

  
男「クレーンゲームしよう」

女「あのぬいぐるみかわいいわね」

男「取れるかな……」



5分後

男「だめだ!取れない!」

男「こんなことならマスターしとくんだった……」

女「いいわよそんなことまでしなくて」

女「私がやってみるわ」



20秒後

女「取れたわね」

男「…………」

男「いろいろ自身無くした」

  
2時間後 河川敷

男「それ何につける?」

女「このぬいぐるみ?」

男「うん。せっかく取れたんだから」

女「そうね。端末にでも着けようかしら」

男「端末?」

女「よく使う機械があるの」

男「それってダジャレじゃないよね」

女「当たり前でしょ」



男「そういや一番最後聞いたの一ヵ月以上前だけど評価上がった?」

女「個別の評価は上がってるわ。でも総合はDのままよ」

男「そうか…」

男「先は長いな」

  
女「……」

女「……」

女「今日のデートが終わったらCに上がるかもしれないわ」

男「!!!」

男「ほんとか!!やった!!」

男「でも上がるかもしれないって女さんが一人で評価してるわけじゃなかったんだ」

女「えぇ。爺と執事と私でやってるわね」

男「その3人だけ?」

女「執事は100人以上いるわ」

男「とんでもないな。俺は規模をはき違えていたみたいだ」

男「でもCになるのはうれしいな。努力しててこれだけ良かったと思ったことない」

女「……」

女「……」

女「これね、私の精一杯のわがままなの」

  
男「?」

男「わがまま?」

女「そうよ。お見合いを嫌がり続けてパパに言ったの」

女「結婚相手は私が決めるって」

女「そしたら評価システムを持ち出されて、総合B以上でないと婚約不可」

女「総合C以上でないと交際不可って条件になったのよ」

男「……そうだったんだ。だから最低限Cまでは評価を上げたかったのか」

女「でもね、結局同じだったんだ。お見合いとほとんど何も変わらなかった」

男「……?」

女「評価が低い時に好きになったら付き合うまでずっと男の人は努力しなくちゃいけないわ」

女「きっとその間に挫折したり私の事嫌いになったりするはずよ」

女「それを見るのがすごくつらい事だと思ったの。体験したことなんてないけどね」

女「告白してきた人を評価してその人が頑張ってるのを外から傍観者みたいに見ていたら少し楽しかったわ」

  
女「でも好きになりたくないから私からはほとんど接することなく頑張ってほしかったの」

女「おかしいよね。お見合いがイヤって言ったのに勝手に努力して評価上げてから告白しろなんて」

男「だから関わりたくないとか言ってたんだ…」

女「えぇ。私の生き方はこれであってるなんて言ったけど違うの」

女「ただ傷つかないで生きていくための方法なのよ」

男「まだ漠然としか分かってないけど女さんの家はそんな厳しい家なの?」

女「厳しいわ。継いでほしいようだけど一人っ子だし私の結婚相手は相当条件があるし」

女「家は継がないって言って勝手に生きていくのも考えたけど無理なの」

女「家のみんなは優しいしパパが自分の家系をどれだけ大切に想ってるか知ってるから」

女「どうしても家の事は裏切れなくて……」

女「だからせめてもの反抗でお見合いは断り続けてるの」

女「パパもママもいつも忙しいから年に一回くらいしかお見合いの話はセッティングされないけどね」

男「…………」

男「家の事までしっかり考えて十分えらいよ」

  
女「でもそのせいで不用意に傷つけた人もたくさんいるわよ」

女「告白されたら基本的に、もっと努力することね!とか言っていたわ」

男「でもどっちつかずな態度で相手を振り回すような人よりはあっさりしてて俺はいいと思うよ」

女「ありがとう。そう言ってくれてうれしいわ」

男「前に言ってた総合BとかCが現れてもそこからが難しいってのは、好きになれないから困ってたのか」

女「そうね。自分でもわがままだと思うわ」

男「いやそんなもんじゃない?お見合いなんてしたことないけど、会っていきなり好きになんてなれないと思う」

女「……私に一目惚れしたのに?」クスクス

男「あ、あれ女さんそれ知ってたんだ。友にしか言ってなかったのに…」

女「私は女友から聞いたわよ」

男「ていうかこんなにいろいろ話してくれたけどもしかして俺のこと少しくらい好きになってくれたの?」

女「ふふ。どうかしらね」

  
女「また明日にでもデート誘ってよ。そしたらきっと分かるわ」

男「明日も誘っていいのか!よしっ!」



男「そろそろ屋台も賑わってきたみたいだ」

女「そうね」

男「シーズン的には初めての花火だから人もかなり混んでるし」

男「始まるまでに買いに行こうか」



屋台

男「たこ焼き(中)1つください」

店員「あいよー」

男「たません1つください」

店員「あいよー」

  
男「フランクフルト1つください」

店員「あいよー」

男「からあげ(中)1つください」

店員「あいよー」

男「はしまき1つください」

店員「あいよー」




女「おいひい」モグモグ

男「これで満足?」

女「うん!」モグモグ

男「(話してすっきりしたのかな……)」モグモグ

男「はしまきうまかった」

女「初めてはしまき食べた。というか初めて知ったわ」

  
男「(これ全国区じゃないのか。知らなかった)」

男「屋台だとゴミ捨てる場所が見つからないから困るな…」

女「あっちにあるのそうじゃない?」

男「ほんとだ。捨てに行くか」

女「はやく行かないと花火始まっちゃうんじゃないの?」

男「そうかも」

女「じゃあ急がないと」ドンッ

DQN「ってぇ……」

女「?」

女「あぁごめんなさい」

男「すみません。急いでたもので」

DQN「謝って済むと思ってんのか?」

男「(ステレオタイプ…)」

男「女さんちょっとだけ下がってて」

  
女「う、うん」

男「(そういや女友さんが怖がりって教えてくれたんだった…)」

男「(はやく抜け出さないと…)」

DQN「聞いてんのかよテメー」

男「すみませんでした。急いでたので」

DQN「だからそれはさっきも」

ガサッ

男「!」

酔っ払い「……な~、姉ちゃん一人で何やってんの?いいことしてあげるからおじさんとこおいで、ほれほれ」

女「!」ビクッ

男「てめぇ何触れようとしてんだあああああ!!!!!」

女「!」ビクッ

男「(持ってるのは紙くずとフランクフルトの棒とはしまきの割りばしとからあげの串だけ十分だ棒と串持って相手の両目の間隔にそろえてそのまま突き刺す!!!)」

  
女「や、やめて!」ギュッ

男「……!」

女「はやく行こ。怖い」スタスタ

男「あ、あぁ。ごめん。心配かけた」スタスタ

DQN「(あ、あいつマジでイカれてやがる!)」



河川敷

男「ごめん。怖い思いさせて」

女「ううん。私がぶつかったのがいけなかったのよ」

男「……ごめん」

女「でも前に出てくれてうれしかった」

男「いやあれは」

女「……だって怖かったから」ポロポロ

男「!」

  
女「……うぅ」グスッ

男「泣かせてしまった」

女「泣き止むように安心させてよ」ポロポロ

男「……うーん」ナデナデ

女「もっと……」グスッ

男「ふむふむ」ナデナデ

女「花火終わるまでずっとよ……」ポロポロ

男「あ、始まった」

女「う、うん……」

男「綺麗だね」

女「なでるのやめないで」

男「……」ナデナデ

女「そうね。綺麗だわ」グスッ

  
男「ここくらいだと音と光ほとんど同時に感じるね」

女「手」

男「……」ナデ

女「まだ足りないわ」

男「……」ナデナデ

女「そうね。かなり近いし音も大きいわね」

男「かわいいなこのシステム」




2時間後

男「……」ナデナデ

女「花火終わったみたいね」

男「そうなんだ」ナデナデ

女「もういいわよなでなくても」

男「ごめんごめん、手疲れた」

  
女「近くに迎え呼んだわ」

男「了解」

男「今日は楽しかった」

女「そうね」

男「やっぱりデートしないとこれからモチベーション上がらないかも」

女「きっとそれが普通よ」

男「そうかな。じゃあまた明日。楽しみにしてる」



車内

爺「……お嬢様。評価変更の連絡がございます」

女「…………」

………

……


  
翌日 放課後

女「……」

男「いた!」

男「次は来月にある実力テストで一位狙うからさ、それクリアできたらデートしてほしい!」

女「……」

女「……」

女「イヤ」

男「!」

男「まじすか……」

男「も、もっと厳しいのに変えようか。次の東大模試でB判定とか」

女「……」

女「……」

女「デートしたくない」

  
男「……振られたのか。いや前から振られてるか」

女「きっとこれから一緒にいたらあなたは壁にぶつかって挫折するか私の事嫌いになる……」

男「……」

男「……昨日の段階でCまで上がらなかったのか」

女「……」

女「そうよ」

女「あなたの今の総合評価はE+」

男「!」

男「とんでもなく下がったな…」

女「一度はCになっていたみたいだから二段階降格ね」

女「一度下がったら評価は著しく上がりにくくなるわ」

女「今から努力しなおしたとしても……」

女「もう高校卒業するまではずっとCなんか到達しないわ」

女「もしかしたら大学出るまで無理かもしれないのよ……」ポロポロ

  
男「……」

男「そうか。じゃあこれからもっと頑張らないとな」

女「…………」

女「…………」

女「なんで……」

女「なんでそこまで頑張るのよ!!」

男「女さんは家を裏切りたくないし、俺は諦めたくないから」

男「評価されるような人になれってのが条件なら意地でも乗り越えたい」

女「……うぅ」

女「なんで……」ポロポロ

女「なんで私が好きになってから評価が下がるのよ……」ポロポロ

男「!!」

女「昨日のデートは楽しかったの!好きになって!Cに上がって!家に交際認めてもらえるはずだったのに!!」ポロポロ

>>230>>230>>230>>230>>230>>230>>230>>230>?>>!>>230>>230>


230「ばかが私のことをいじめてくる」
俺「どんな時も君のことを守るよ」ナデナデ
230「ずっとなでてて」
俺「今日は寒いね~」ナデナデ
俺 ナデナデ
俺ナデナデ

俺「僕の評価は上がった?」
230「よくそんなしょうもないこと言えたものね 他の人に謝りなさい」
俺「キュイーンキューンキュイーンキューン」

俺「バーンバーンバーンバーン」
俺「テンション上がってきたなっしー‼ヒャッハー」

  
女「……」ギュッ

女「もうデートしたくないのよ……」

男「……」

女「交際も結婚もできないのに……一緒にいたってつらいだけ」ギュッ

男「女さん……」

女「努力もしてほしくない」ポロポロ

男「努力も?」

女「……うん。叶わないってわかってるのに好きな人が頑張るの見たくない」グスッ

男「もう女さんの中では叶わないの確定なんだ」

女「だって……だって……」ポロポロ

女「どっかいってよもう」ギュッ

女「男君が苦しむの見たくないよ……」

男「俺は別に苦しみながらやってたわけじゃないし…」

  
女「……」ギュッ

女「もうデートしたくないのよ……」

男「……」

女「交際も結婚もできないのに……一緒にいたってつらいだけ」ギュッ

男「女さん……」

女「努力もしてほしくない」ポロポロ

男「努力も?」

女「……うん。叶わないってわかってるのに好きな人が頑張るの見たくない」グスッ

男「もう女さんの中では叶わないの確定なんだ」

女「だって……だって……」ポロポロ

女「どっかいってよもう」ギュッ

女「男君が苦しむの見たくないよ……」

男「俺は別に苦しみながらやってたわけじゃないし…」

まれてるけどね」

男「……それで俺は評価がEなのか」

女「そう。総合Eは私に告白しても振られるって選択肢しかないわよ?」

男「(なんだそのシステムは)」

女「項目はいろいろあるわよ。挙げるとキリがないから言わないけど」

女「評価の最高がA。最低がFよ」

男「(最低がFか。そんなに低かったのか俺は…)」

女「付加評価に+もあるけどまぁそれはいいわ」

  
男「え?総合?」

女「だから総合評価Eのあなたが私に告白するの?って聞いてあげてるのよ」

男「…それなんの話?成績?」

女「学業の話じゃないわよ。厳密な審査して評価をつけてるの」

女「まぁ学業もその中の項目に含まれてるけどね」

男「……それで俺は評価がEなのか」

女「そう。総合Eは私に告白しても振られるって選択肢しかないわよ?」

男「(なんだそのシステムは)」

女「項目はいろいろあるわよ。挙げるとキリがないから言わないけど」

女「評価の最高がA。最低がFよ」

男「(最低がFか。そんなに低かったのか俺は…)」

女「付加評価に+もあるけどまぁそれはいいわ」

のよ」

男「…それなんの話?成績?」

女「学業の話じゃないわよ。厳密な審査して評価をつけてるの」

女「まぁ学業もその中の項目に含まれてるけどね」

男「……それで俺は評価がEなのか」

女「そう。総合Eは私に告白しても振られるって選択肢しかないわよ?」

男「(なんだそのシステムは)」

女「項目はいろいろあるわよ。挙げるとキリがないから言わないけど」

女「評価の最高がA。最低がFよ」

男「(最低がFか。そんなに低かったのか俺は…)」

女「付加評価に+もあるけどまぁそれはいいわ」

  
女「また告白されたわ」

女友「どうせ断ったんでしょ?」

女「よくわかったわね。無謀にも総合Eが告白してくるなんて珍しかったから聞き直しちゃったわよ」

女友「そのランク付けみたいなのやめないの?さすがにかわいそうだと思うけど」

女「……やめたくないわ」

女友「いつからやってるの?」

女「小学校5年生からよ」

女友「よく生きてこれたね。顔が悪かったら大変なことになってたよ」

女「そうかしら」

女友「親に感謝ね」

女「…………」

女「……」ピリリリ

女「迎えが来たわ。帰るわね」

女友「うん。また明日」

  
女「また告白されたわ」

女友「どうせ断ったんでしょ?」

女「よくわかったわね。無謀にも総合Eが告白してくるなんて珍しかったから聞き直しちゃったわよ」

女友「そのランク付けみたいなのやめないの?さすがにかわいそうだと思うけど」

女「……やめたくないわ」

女友「いつからやってるの?」

女「小学校5年生からよ」

女友「よく生きてこれたね。顔が悪かったら大変なことになってたよ」

女「そうかしら」

女友「親に感謝ね」

女「…………」

女「……」ピリリリ

女「迎えが来たわ。帰るわね」

女友「うん。また明日」

  
女「……ごめんなさい」グスッ

男「?」

男「何が?」

女「こんな時映画とかだと駆け落ちとか提案するのに私できないの」

女「男君のこと好きなのに……」ポロポロ

男「あれはフィクションだから成り立つってもあるし」

女「……」

女「男君のこと嫌いにさせてよ」

女「ひどいことされて嫌いになりたいの……」ポロポロ

男「(すごい病みっぷり…)」

女「はやくわたしにひどいことして!」

男「じゃ、じゃあセクハラとか?」アセアセ

女「そんなんじゃきらいにならないわよ……」グスッ

  
女友「性格とかはもちろん重視してるみたいだけど」

女友「女は結構なんでもこなせちゃうから自分が頼れる人がいいってのは聞いたことあるよ」

男「頼れる人…」

女友「もしかしたら甘えたいんじゃない?私もよくわかんないけどね」

男「そっか。ありがとう」

女友「あ、あとね。タイプとかには関係ないけど意外と怖がりだったりするよあの子」

男「それはまったく知らなかった」

女友「他にはね、学校に迎えが来るくらいだし家がいいとこっぽいから勉強以外の賢さ?」

女友「教養っていうのかな。そういうのがないタイプもダメなはず」

男「ふむふむ」

男「助かったよ。ありがとう女友さん」

女友「お礼は告白が成功してから聞こうかな」

男「分かった!んでこれを聞いたことはできれば女さんには内緒で…」

  
女友「性格とかはもちろん重視してるみたいだけど」

女友「女は結構  
男「……振られたのか。いや前から振られてるか」

女「きっとこれから一緒にいたらあなたは壁にぶつかって挫折するか私の事嫌いになる……」

男「……」

男「……昨日の段階でCまで上がらなかったのか」

女「……」

女「そうよ」

女「あなたの今の総合評価はE+」

男「!」

男「とんでもなく下がったな

  
男「……振られたのか。いや前から振られてるか」

女「きっとこれから一緒にいたらあなたは壁にぶつかって挫折するか私の事嫌いになる……」

男「……」

男「……昨日の段階でCまで上がらなかったのか」

女「……」

女「そうよ」

女「あなたの今の総合評価はE+」

男「!」

男「とんでもなく下がったな…」

女「一度はCになっていたみたいだから二段階降格ね」

女「一度下がったら評価は著しく上がりにくくなるわ」

女「今から努力しなおしたとしても……」

女「もう高校卒業するまではずっとCなんか到達しないわ」

女「もしかしたら大学出るまで無理かもしれないのよ……」ポロポロ

つまんねぇなぁ
やめちまえよ

これはランクAに上げるための試練説
ランク下がった→諦めろ→目の前の飴を取るか取らないか→昇格
なわけないか

>>475
じゃあ見んなks

>>476
くっだらねえssで考察っすか?
くっさ

>>477
単発
あっ(察し)

>>478
アスペって馬鹿にされたくらいでそんなに怒るなよ

>>479
保守乙

>>480
また単発ねぇ

反応してるやつなんなの

>>481
ありがとさんやで~www

何でスルーできないかなぁ

  
男「でも10年越しくらいの恋とかってフィクションじゃなくても現実でもあるし」

男「大学院卒業と同時にCになると考えればあと7年。意外といけそうじゃない?」

女「それは片思いの場合じゃない……」ポロポロ

女「どっちも相手のこと好きなのにダメなんて……」グスッ

男「たしかにそれはレアケースかも」

女「しかもそれまで交際すら無理なのよ!?」ギュッ

男「……隠れて付き合うとか無理なのかな」

女「こっそりキスでもしようものなら男君暗殺されちゃうわ」

男「(良家って暗殺もできるのか……)」

女「うぅ……」ピリリリ

女「……迎えが来た。帰らないといけないわ」グスッ

男「そうか。送ってくよ」

女「……ありがとう」

>>484
>>487
完全にはスルーできないレス乞食ども

>>492
ドンマイアスペ

>>496
はいはいくさいね

  
翌日

男「う、いたたた」

男「あ、筋肉痛か」

男「(学校までのチャリがつらいな…)」


学校

男「おーす」

友「おはよ。あ、髪いい感じだね」

男「だろ?」

男「でさ、次のテストっていつなんだろうな。知ってるか?」

友「あと3週間くらいじゃない?貼ってある行事欄にはそう書いてたはず」

男「そうか。上位目指して頑張らないとな」

友「え、まさか評価上げるために…?」

男「もちろん」

友「……まぁそれで成績が上がるなら別にいいよね」

  
女友「(女も厳しいなぁ。男君が総合Eって総合Aは日本に何人いるのか…)」

女「おはよう」

女友「おはよ」ニコニコ

女「機嫌いいみたいだけど何かあったの?」

女友「ううん。男君が髪切ってたなぁと思って」

女「あぁそうだったわね。本当にすぐ切りに行くなんて驚いたわ」

女友「それならもっと驚くことになるかもね」

女「?」

女友「(振られてもアドバイス求めに来るなんて一途だな男君は。それ知ったら驚くだろうな)」

  
自宅

男「(頼れる人、教養がある人…)」

男「(筋トレは間違ってなかったな)」

男「(教養は……本でも読み漁るか)」

男「(そういや告白じゃなくてデートなら受けてくれるんだろうか…)」

男「(周りの人に聞くのも手だけどそればっかりじゃ迷惑だろうし…)」

男「とりあえず勉強しよう」

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

男「(そうだ。あれ申し込んでみるか。役に立つかも知れない)」カタカタ

………

……


  
自宅

男「(頼れる人、教養がある人…)」

男「(筋トレは間違ってなかったな)」

男「(教養は……本でも読み漁るか)」

男「(そういや告白じゃなくてデートなら受けてくれるんだろうか…)」

男「(周りの人に聞くのも手だけどそればっかりじゃ迷惑だろうし…)」

男「とりあえず勉強しよう」

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

男「(そうだ。あれ申し込んでみるか。役に立つかも知れない)」カタカタ

………

……


  
正門前

女「……」スタスタ

男「(なんて声かけりゃいいかもわかんないな。俺が頑張る気でいるのは確かなんだけど……)」スタスタ

女「じゃあ私行くわね」グスッ

男「あぁ。もう泣かないでくれ」

女「……無理」

男「困ったな」

爺「(このお方が初めての+持ち……)」

女「爺、開けて」

爺「かしこまりました。男様もご一緒にお乗りくださいませ」

女「!」

男「お、俺もですか?」

爺「はい」

うわぁつまんねえ展開きたこれ

  
車内

女「ねぇ誰が男君のこと呼んでるの?」

爺「私が連れて行きたく思いましたので」

女「……そう」

男「これ俺どうなっちゃうんですか」

爺「悪いようにはしませぬ」

爺「男様の言動等は私含め数十人の執事が監視しておりました。それで評価を行っております」

男「(ストーカーだな。人の事言えないけど)」

爺「先ほどの教室での熱い討論は涙を浮かべながら聞かせていただきました」

男「!」

女「!」

男「つまり盗聴してたんですか」

爺「監視の一環でございます」

男「(犯罪者集団じゃねーか)」

  
女「やりすぎよ」

爺「正確に審査しなければ旦那様や奥様に評価をお見せすることは出来ませぬ」

爺「お嬢様が端末のデータをEからE+に書き換えたのは今から約18時間ほど前」

爺「+持ちの男様を一刻も早く旦那様と奥様に是非見ていただきたいと思いまして」

男「+持ちって言うのは……?」

爺「お嬢様の口から説明していただきましょうか」

女「わ、私が好きかどうかってこと……」

男「なるほど」

女「(恥ずかしいこと言わせないでよ…)」

女「昨日のことはどうにか取り消してC+の状態でパパに会わせてくれないの?」

爺「……いくらお嬢様にお願いされましても改竄だけはできませぬ」

爺「ひいきしてしまいますとこれからの評価に対する信頼がすべて失われてしまいます」

爺「そうなればきっとお嬢様はお見合いという選択肢しか残されませぬ」

女「……そうね」グスッ

結婚とかそういのもうはやらんからな

  
男「(両親に会わせてくれるんだろうか……)」

男「……」ジー

女「?」

男「これが前に言ってたよく使う機械?」

女「うん。端末って呼んでる。パパもママもこれ見ていろいろチェックするはずよ」

男「ロックかかってるのか…」

女「9973よ」

男「…………」

男「これ暗証番号変えられる?」

女「できるけど…」

男「じゃあ誕生日教えてくれる?」

………

……


まだ>>206を読んだところなんだけどもしかして…料金と絶景の人?

  
自宅

男「(とりあえず髪は切った。あと何が重視されるんだろうか…)」

男「(学業は確定だから勉強と、あとは…筋トレとか?)」

男「(テストは最低でも学年上位には入っておきたいな。授業の復習しよう)」

男「(筋トレなんか中学の部活以来だな。腹筋背筋腕立て…ほかに何かあったかな)」



3時間後

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

男「(疲れた。テスト前でもないのにこんな勉強したの初めてかもしれんな)」

男「(筋トレは風呂の前がいいんだっけ。今やっとくか)」

1時間後

男「……はぁ」

男「つ、つかれた。風呂にいこう」

  
自宅

男「(とりあえず髪は切った。あと何が重視されるんだろうか…)」

男「(学業は確定だから勉強と、あとは…筋トレとか?)」

男「(テストは最低でも学年上位には入っておきたいな。授業の復習しよう)」

男「(筋トレなんか中学の部活以来だな。腹筋背筋腕立て…ほかに何かあったかな)」



3時間後

男「……」カキカキ

男「……」カキカキ

男「(疲れた。テスト前でもないのにこんな勉強したの初めてかもしれんな)」

男「(筋トレは風呂の前がいいんだっけ。今やっとくか)」

1時間後

男「……はぁ」

男「つ、つかれた。風呂にいこう」

  
30分後

女「着いたわ」

男「漫画で見るような超豪邸って感じではないんだな。少しだけ安心した」

女「執事も全員住んでるわけではないからね」

男「そうなんだ」

男「(少しは女さんも落ち着いてるみたいでよかった…)」

男「俺は今からどうすれば……」

爺「こちらへどうぞ」

爺「あちらの部屋でお待ちください」



10分後
ガチャッ

パパ「…………」

パパ「君が男君か」

男「……はい」

  
パパ「端末は持ってるか?」

女「持ってる」

パパ「暗証番号は?」カタカタ

女「……パパの誕生日」グスッ

パパ「!!」

パパ「(……平常心平常心)」

パパ「この男君のことがそんなに好きなのか」

女「……そうよ」

パパ「+が付くのは評価システムを取り入れてから初だな」

パパ「このままでは数年単位でもCに到達することは難しいからどうにか配慮してほしい、と」

爺「その通りでございます」

パパ「本当は自由な恋愛をして好きになるという気持ちを分かってほしくて評価システムを試していただけなんだ」

パパ「今から交際を認めよう。ゆくゆくの結婚も見据えてもらわないとな」

男「…………」

  
パパ「と、まぁこんな風に言ってくれる家も探せばあるだろうがうちの家はそうじゃない」

ガチャッ

ママ「入るわよ」

ママ「男君初めまして」

男「初めまして」

ママ「ほんとに+持ちがいるなんてびっくりしたわ」

ママ「端末貸して」

パパ「あぁ」

ママ「…………」カタカタ

ママ「(……E→D→C→E→E+)」

ママ「(Dの期間が長いような……?)」

ママ「なんだ一度Cにまでは上がってるんじゃない」

ママ「E+って聞いたからどんな奴に惚れちゃったのかと思ったわ」

パパ「何をして二段階降格になったんだ」

  
爺「暴力未遂と言いましょうか」

ママ「暴力の未遂なら何もしてないんじゃないの?」


カクカクシカジカ


ママ「それで突き刺しそうになったのね。見た目と違って結構熱いタイプなのあなた?」

男「……こんなことを言えばさらに評価も下がるでしょうが」

男「その時は我を忘れてしまっていて、女さんに声をかけられるまではほぼ無意識の行動だったと思います」

パパ「なるほど……」

ママ「うじうじしてるよりは良いけど」

ママ「爺と執事が付けた評価ならそれが妥当だと思うわ」

女「…………」グスッ

ママ「パパが言った通り自由な恋愛を楽しんでほしいから評価システムを取り入れてるわけじゃないの」

男「……!」

  
ママ「最低限の譲歩としてお見合い以外の人を審査してあげてるの」

女「……うん」

ママ「私もパパと同じくらい家のことは大切に想ってるからね。それだけ慎重になってるのよ」

女「……」グスッ

女「私のせいなの」

女「急いでぶつからなかったらあんなことにまでならなかったから……」

女「私の評価だけ下げてよ!」ポロポロ

爺「お嬢様……」

パパ「……そこまで言うなら」

ママ「ストップ」

ママ「まぁ正直私たちが交際した時も同じような評価システムでDだったし」

女「!!」

パパ「違う!D++だ!」

ママ「…………」

  
ママ「パパは少し席を外して」

パパ「………」スタスタ

ガチャッ

爺「(旦那様…)」

爺「奥様、いいのですか?」

ママ「えぇ。私の家系の話なんだから」

男「(あの人は婿養子なのか…?)」

ママ「話がそれたけど私たちも基準に達しないうちに交際してたからあんまり文句は言えないの」

女「……」グスッ

ママ「その当時はすごい目利きのできる執事がいたから、パパを見てもらって将来性があったから了承を得たの」

ママ「でもその人も数年前に亡くなってしまったし」

ママ「男君はやけに冷静ね。自分の好きな子が泣いてるっていうのに」

男「そうですかね」

  
男「いろいろ初めて過ぎて緊張してるのもありますが、私たちに話す内容はある程度打ち合わせしていたのではないですか?」

ママ「……」

女「?」グスッ

男「昨日今日で考えたのかはわかりませんが……お母様が」

ママ「さんでいいわ」

男「お義母さんが入ってくる前に、お義父さんが話していた事と同じ文章を繰り返されたので」

男「強調して言い聞かせたいことをあらかじめ決めていたのではないかと思いました」

男「自由な恋愛をさせるためだけにやっているわけではない。それは理解してほしい」

男「自由なのもいいけど、相手はいい男でないといけないというのが二人の本心、大前提であると感じました」

男「それに……」

ママ「それに?」

女「……」グスッ

ママ「(この子はほんとに泣いてばっかりね)」

  
男「女さんから両親は忙しいと教えてもらっていたので」

男「こんなよくわからない奴のために時間を割くのはおかしいと考えていました」

ママ「……」

男「女さんを説得するために時間を取っているとも考えられますが」

男「評価基準を下回っているのに交際できた、などとわざわざ言って女さんに無駄に希望を持たせるようなことはしないかなと」

男「溺愛しているのはなんとなく感じ取れたので」

ママ「……だからあなたとの交際を許すと?」

女「……」グスッ

男「いえ、まだまだこれから努力して女さんにふさわしい男になっていくつもりです」

ママ「……」ジー

ママ「……」ジー

ママ「私は交際でもなんでも許可するわ。パパには私から伝えておくから」

女「!!」グスッ

  
ママ「ただし同じようなミスがあればあと何個+が付いても許さない。わかった?」

男「はい!」

ママ「最初はどんなやつが来ても説教して帰そうと思ったけどいい男見つけたわね」

女「……うん」ポロポロ

ママ「どんだけ泣くのよ」

ママ「でもよくできたシステムだからこれ使って婚約までにはもっと成長していてほしいわ」

男「はい」

ママ「でも大変なのはこれからかもしれないわよ?」

女「?」

ママ「あなたのことよ」

女「うぅ」

ママ「たぶんだけど初恋なんだから初めてだらけで自分で驚くことも多いと思うわ」

女「……が、がんばる」

  
ママ「ちゃんと言ってあげないと」

女「男君すき。だいすき」

男「う、うん!ありがとう」

ママ「(対女子が苦手なのね。Dがやけに長い理由はそれかしら)」

女「だいすき。おとこくんすき。どこもいかないで」

男「うん。どこも行かない」

ママ「じゃ私たちは出て行こうかしら」

爺「かしこまりました」

ママ「ソファ汚したら罰金よ」

ガチャッ

もう埋まるから雑談やめて

男「アーイキソ」
女「いいよ!こいよ!」

女「ねぇだいすきなの……」ポロポロ

男「な、なんで泣くんだ!もう付き合えるのに!」

女「わかんない……うれしいけどとまらない」グスッ

男「……俺まで泣きそう」

女「うぅ…おとこくんすき。だいすき。抱きついていい?」ギュッ

男「……うん」

女「私もっと好きになってもらえるようにがんばるね…」グスッ

男「俺もまだまだ頑張る」

女「うん、うん」ギュッ

………

……

  
30分後

女「今度来るときは私の部屋入れてあげる!」

男「今日はだめなのか?」

女「服とかおもちゃとかいっぱい散らかってるからだめ」

男「おもちゃ…」

女「おもちゃがなかったらぐっすり眠れないの」

男「………」

  
女「もうこれからなんでもできるね」

男「うん」

女「いろんなところお出かけしたいな」

男「海とか行きたい」プニ

女「んっ……プニプニしないで」

男「…………」プニプニ

女「く、くすぐったいよおとこくん!」ポカポカ

男「あぁごめん」

女「もー!私もするっ!」ニギニギ

男「あう」

女「反応した!」

男「だ、だって…」

男「イキスギィ!」

  
女「んー?」ニギニギ

女「さっきは頼れるしかっこいいと思ってたのになー」

女「そんな声出しちゃうんだぁ。ふふ」ニギニギ

男「もっとつよくして!」

女「やだぁ」ナデナデ

男「な、なんで!」

女「だって我慢強くないと評価も上がらないよー」ナデナデ

18時なんて小中高生の時間に立てちゃったのが失敗
前回は400だか500レスで終わったのに
次スレ立てるなら時間とレス消費がもったいないから投稿した分は貼るなよ

  
男「と、思ったけど先に普通にキスしよう!!」

女「……たしかにそうかも」

女「じゃあ目つぶるね」

女「……んー」

男「……」ゴクリ

女「じ、焦らさないではやくしてっ」ドキドキ



カチャッ!



男「おい!撃鉄起こす音聞こえたぞ!!」

パパ「……チッ」

男「やっぱ犯罪者集団じゃねーか!」



おわり、以下妄想

まだ終わってないから乙ははやい

  
翌日 学校

男「ありがとう女友さん」

女友「おめでと男君。でも私なんかしたっけ?」

男「すごい感謝してるんだよ。怖がりとか景色いいとこ好きとか教えてくれたし」

女友「そんなアドバイスしたねー。半年以上前だから忘れてた」

男「告白が成功したらお礼聞きたいって言ってたからさ」

女友「あぁそうだったねたしか」

男「だからお礼させてよ」

女友「もしかして何かおごってくれるのー?」

男「楽しいとこ連れて行ってあげるよ」

女友「やった!楽しみ!」ギュッ

男「女さんには内緒ってことでよろしく」

女友「ふふ。私たちだけの秘密だね」

  
ホテル

女友「は、はやく触って!」モジモジ

男「ちゃんとお願いしないと」

女友「……だって恥ずかしいから」

男「じゃあこのまま放置しとこうか」

女友「や、やだ!」

男「…………」

女友「うぅ……」ポロポロ

女友「わ、私の濡れてるところ男君の指で気持ち良くさせてください!」グスッ

男「さすが女友さん。ご褒美あげないと」

女友「はやくっ、イかせてっ!」

………

……


  
女「みたいな事になるから一緒に行く!!」

男「ならないよ。ならないよ」

女「なるかもしれない……」ポロポロ

男「(前までの口調はどこにいったんだ…)」



男「あ、いた」

女友「おー男君。付き合えたんだって?よかったねー」

女「……」ジー

男「うん。ありがとう。女友さんのおかげだよ」

女友「いえいえ。私も男君と仲良くできて良いことあったし」

男「そうなんだ」

女「……」ジー

女友「睨まないで。取らないから」

女「……うん」ギュッ

翌日

男「執事の人って全部で何人いるの?」

女「全部合わせると200人くらいかな」

男「とんでもないな」

女「もともと執事って私とかママに惚れてた人なの」

男「……え?振られた人たち雇ってるの?」

女「うん。もちろんそれ以外の人も雇ってるけど」

女「告白して評価されて、BとかCまで上がった人たちの職を斡旋してるの」

男「職を斡旋?執事になる人だけじゃないんだ。まぁ当たり前か」

女「半分くらいに分かれるかな。一般企業に行く人と執事になる人は」

男「一般企業にまで使えるなんてすごい家だなほんとに」

女「系列が同じところからは信頼されてるからね」

男「でも執事はつらくないのかな。振られた人が上司みたいなもんだし」

女「途中で尊敬の想いの方が上回るんじゃないかな。そうじゃなきゃきっとできないよ」

  
男「俺が告白する前にすでに評価はデータに入れられてたんだよね?」

女「うん」

男「あれは学年全員分くらい取り揃えてるの?」

女「さすがにそんな多くは評価できないよ。告白してきそうな人だけ絞るの」

男「どうやって?」

女「私と執事の勘」

男「執事すごいな」

女「そうよ。この街には特に配備されてるの。まぁ監視役ね」

男「盗聴もしてるくらいだから今さら驚かないけど……」

女「あと一つ言いたかったんだけどね」

男「?」

女「家で犯罪者集団!とか叫んでたけど男君も突き刺す寸前までいってたんだから人のこと言えないよ」プンスカ

男「……そうですね。猛省します」

  
翌日

女「私の事すき?」

男「もちろん好き」

女「気持ちいいことは好き?」ツンツン

男「……好き」

女「触るのと触られるのどっちが好き?」

男「……触られる方が好き」

  
女「気持ちよくなるとこ触ってほしい?」ナデナデ

男「……はい」

女「じゃあ脱いで」

男「……はい」

女「よくできました」ペロペロ

男「!」ビクッ

女「家でできなかった続きシてあげるね」ニギニギ

  
男「女さんの手すごいきもちいい」

女「ほんと?うれしいな」シコシコ

男「も、もっかいなめて」

女「……」ペロペロ

女「きもちいい?」ペロペロ

男「う、うん」

  
女「……」シコシコ

女「ねぇ、どこに出したい?」ニギニギ

男「か、顔にかけたいっ!」ビクッ

女「ふふ。いいよ。いっぱいかけて」シコシコ

男「……も、もうイきそう!」

女「……あーん」

  
女「と、思ったけどやっぱり今日はここまで!」

男「!!」

女「男君には我慢強くなってもらわないといけないからね」

男「そんな…」

女「次の実力テストで男君が学年一位なら最後までシてあげる」

女「私が勝ったら一ヵ月寸止めで我慢してもらうから」ニヤニヤ

男「!」

男「(それも考えようによればアリだけど……)」

男「一位取ってみせる!」

女「うん!でも私も本気で頑張る!」

  
実力テスト 結果

1位 友 499点
3位 女 491点
3位 男 491点


女「!?」

男「!?」

友「やった!」

女友「すごーい」

女「ま、負けた…」

男「どういうことだ!前回の中間とか期末は7割前後だったはず!」

友「やればできるってことかな」

  
女友「こんなに急上昇したのは私のおかげでしょ?」

女「お、女友のおかげ…?」

女友「男君見てて最初かわいそうと思ってたんだけど試してみたら意外と面白くてさー」

男「!?」

女「!?」

女友「一位取ったら気持ちいいことしてあげるって約束したら張り切っちゃってさ。あはは」

友「そゆこと。男があれだけ夢中になってた理由がやっとわかったよ」

男「……ま、まさか俺と仲良くできて良かったって言ってたのは!」

女友「そそ。付き合えたことが良かったことなの。今じゃこんな関係だけどね」

友「……は、はやく気持ちいいことしてほしいな」モジモジ

女友「ふふ。待ちきれないんだ」

  
友「だ、だってもうスカートの中ぐちゃぐちゃだし…」

女友「一週間でこんなに調教されちゃうなんてほんと可愛いんだから」ツンツン

友「んっ…」

女友「今日もおもちゃ使おうね」

友「うん!」



女「……あの二人レズだったんだ」

男「……俺も初めて知った」

女「あ、一ヵ月寸止めね」

男「女さんは勝ってないから無効だって」

女「じゃあどうする?」

男「女さんの部屋でおもちゃ使う」

女「……気持ち良くしてね」ギュッ


おわり

絶景>料金とこれ
好みの問題が大きいと思うけど前に比べて胡椒が薄かった

女「はやく今月分の恋人料金払って」
男「女さんに告白してくる!」 友「無口だし冷たそうじゃね?」

他にもぽいの見たことあったんだがスレタイ忘れちゃった
本人も晒してないから伏せとく

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年06月17日 (火) 22:37:45   ID: xRf7UklJ

No.3にはいるスレ

2 :  SS好きの774さん   2014年12月04日 (木) 19:17:05   ID: 4qvW-DfI

荒れすぎだろwww
読みづらいから荒らし分を
決して欲しかったな

3 :  SS好きの774さん   2015年02月28日 (土) 22:28:40   ID: iWa00tel

途中までは良かった

4 :  SS好きの774さん   2015年03月28日 (土) 22:50:04   ID: ou6RBqvp

まとめ酷すぎ
もしかしてわざと?

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