モバP「コミュ不足」 (563)


モバマスSS
台本形式
キャラ崩壊有
独自設定有
擬音多少有

よろしくお願いします。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1447561478



ちひろ「はい。アイドルの子達からは『プロデューサーさんが冷たい』と、よく相談を受けてます」

ちひろ「最近は特に多くなってますよ? 心当たりは有りませんか?」

モバP「心当たり……うーん……」

モバP「確かに最近は皆仕事が多くなって、一緒に居る時間は少なくなったかもしれませんけど……一緒の時はそれなりに交流を深めてましたよ?」

ちひろ「そうですか……」

ちひろ「……プロデューサーさんのことですから、嘘は言ってないと信じましょう」

ちひろ「ですがアイドル達からそういった不満が出てきているのは事実です」

ちひろ「皆のモチベーションに関わることですので、早急に対処をお願いしますね?」

モバP「……はい、分かりました。ええと、空いてる日は……」

ちひろ「今日から、今すぐお願いします」

モバP「えっ」





ちひろ「えっ、とは何ですか? プロデューサーさんだってさっき自分で言っていたじゃないですか」

ちひろ「彼女達の仕事が増えてきたのは、良い波に乗ってきた証拠でしょう? この流れを鈍らせる原因は早く取り除くべきだと思いませんか?」

モバP「そりゃそうですけど……」

モバP「俺にも仕事が……」

ちひろ「書類関係やアイドル達のスケジュール管理はしばらくの間私が何とかしますよ。他には?」

モバP「……ライブ関係で運営会社との打ち合わせがありますね」

ちひろ「それも私が」

モバP「で、出来るんですか?」

ちひろ「はい、問題ありませんよ? 不安なら後で確認して下さい。資料はちゃんとお渡ししますので」

モバP「そ、そうですか……まぁちひろさんがそう言うなら……」

ちひろ「後は無いですか?」

モバP「……食事の予定があります」

ちひろ「……大人の付き合いというやつですね。お相手は?」

モバP「この前の特別ライブでお世話になった社長さんです。どうやら気に入られてしまったみたいで……」

モバP「俺としてはアイドルの方を気に入って欲しいんですけどねー……ははっ」

ちひろ「そういえば、ウチに来ないか? と、何回も誘われてましたね。仕事ぶりを評価されるのは良いことですよ」

ちひろ「……ちょっと待ってて下さいね? 今電話しますので」 ピポパ プルルル プルルル

モバP(携帯? うちの電話を使わないのか?)





ちひろ「――――ご無沙汰しております、千川です」

ちひろ「……その節はどうも。いえ、昔のことですから気にしていませんよ。はい、本当です」

モバP(何だろう……笑顔のちひろさんが怖い……)

ちひろ「はい、今は――――プロダクションで働いています」

ちひろ「……察しが良くて助かります。ええ、それではまた機会がありましたら……」 ピッ

ちひろ「――――食事はキャンセルです。あと、今後ともよろしくとのことでした」

モバP「……知り合いだったんですか?」

ちひろ「………………」

ちひろ「世の中には――――」

モバP「あ、やっぱりいいです、はい」

モバP(深く聞くとダメな奴だこれ)

ちひろ「……察しが良くて助かります」

ちひろ「――――さて、とりあえずこれで今日のお仕事はもうありませんね?」

ちひろ「明日以降も私の方でいろいろと調整しますので、どうしてもプロデューサーさん本人が出向かなければいけない仕事以外は、アイドルの子達に付いてコミュニケーションを図るようお願いします」

モバP「……分かりました。その、いろいろとありがとうございます」

ちひろ「ふふっ、感謝はまだ早いですよ?」

ちひろ「しっかりと結果を出してくださいね? じゃないと……」

モバP「――――が、頑張りますっ」






ちひろ「それと、過度なスキンシップは駄目ですからね?」

モバP「もちろん分かってますよ」






――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――



モバP「――――どうも、お世話様です」

モバP「ええ、はい。時間が空きましたので……」

モバP「いえいえ、こちらこそお世話になりっぱなしで……」

モバP「――――今後ともどうぞよろしくお願いします」

モバP「――――ふぅ……」

モバP(さて、とりあえず一番近い撮影スタジオに来たけど……)

モバP(スタッフの人達への挨拶も済んだし、そろそろ会いに行こうか)

モバP「確かこの部屋で………」





「――――良いねー、視線だけこっち貰えるー?」

「そうそう! 脚の向きも変えてみようか!」



モバP「――――おー、やってるやってる」

モバP(……まだまだ終わりそうにないな)

モバP(仕事の邪魔するわけにはいかないし、大人しく待つか――――あっ)



「おっ、良いよ今の!」

「今のハッとした表情! もう一回お願い!」



モバP(……目が合った)

モバP(かなり驚いてるなー)

モバP(――――そわそわしてて可愛い)






アーニャ(――――ぷ、プロデューサー?)

アーニャ(どうしてここに……?) ソワソワ

アーニャ(プロデューサーに見られていると思うと、ドキドキ、します……)

アーニャ(……でも)

アーニャ(イヤじゃ、ないです♪)





一旦投下終了。続きは夜に。

要はイチャイチャするお話です。
登場アイドルは決まってますので安価とかは無いです。(クール6名)

それではまた。



――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――


「アーニャちゃん、今日も凄い良かったよ!」

「次回もよろしくね!」

アーニャ「ダー♪ また、よろしくお願いしますね?」

アーニャ「スパシーバ、今日はありがとうございました♪」


アーニャ「…………」 キョロキョロ

モバP「――――アナスタシアさーん?」

アーニャ「――――っ!」

アーニャ「プロデューサー!」 タッタッタッ

モバP「撮影、お疲れさま」

モバP「……走ると危ないぞ?」

アーニャ「あ……イズヴィニーチェ、すみません。嬉しくて、つい……」

アーニャ「それよりも、来てくれるなんて珍しいです。何かあったんですか?」

モバP「えーと……」

モバP(『コミュニケーションを取りに来ました』なんて馬鹿正直に言わない方が良いよな?)

モバP(無難な理由にしておこう。ついでに交流を図れるようなやつで)

モバP(となると……)



モバP「あー、実はこの近くで仕事してたんだ」

モバP「一段落ついたからお昼にしようと思ったんだけど、どうせなら一緒にどう――――」

アーニャ「――――行きます。着替えてきますね」

モバP(早っ!? まだ言い切ってないのに……)

モバP「そ、そうか。それじゃスタジオの外で待ってるから」

アーニャ「…………プロデューサー」

モバP「ん、どうした?」

アーニャ「私、控室で着替えてきます」

アーニャ「今日は私一人だけなので、部屋には私以外居ません」

モバP「…………?」

アーニャ「……覗いたら、ダメですよ?」 モジモジ

モバP「――――ぶっ!? の、覗くわけないだろっ!」

モバP(そんなことしたら社会的に死ぬわ!)

アーニャ「むぅ……。私、魅力、無いですか?」

モバP「そ、そういう問題じゃなくてだな……」

モバP(そりゃ魅力的じゃ無いと言えば嘘になるけどさ……)

モバP「――――あ、ほら、早くしないとご飯食べる時間が無くなるぞ? な?」

アーニャ「……確かに、そうですね」

アーニャ「……絶対にダメですよ」

モバP「分かったってば」

アーニャ「絶対ですよ」

モバP「はいはい」




アーニャ「絶対、覗いたら、駄目ですよっ」 ドキドキ





スタジオ 外



モバP「――――お、着替え終わったか?」

モバP「さーて何を食べに…………アナスタシアさん?」

アーニャ「………………」 ムッスリ

アーニャ「日本のバラエティ、嘘つきです」 プンプン



投下終了です。
こんな感じでゆっくり投下していきます。

それではまた。



モバP「――――よし、着いた」

モバP「どうだ? 中々良い店だろ?」

アーニャ「……素敵な外観ですね」 ムスッ

モバP「……はぁ」

モバP(あーもうどうしよう……)

モバP(スタジオ出て車に乗ってここに来るまで、ずっと不機嫌なんだよなぁ……)

モバP(理由聞いても答えてくれないし、唯一話してくれたことだって『寒かったです』の一言だけだもんなあ……。一体何のことやら……)

モバP(とにかくここから何とか挽回しないと、コミュニケーションを取りに来たのに仲が悪くなったりなんかしたら本末転倒だ)

モバP「……ちひろさんにも怒られるだろうし」 ボソッ

アーニャ「――――プロデューサー」 ジトー

モバP「――――おわっ!?」



モバP「あ、アナスタシアさん、何か?」

アーニャ「……入りませんか? 先に行ってますよ?」

モバP「――――あっ、ちょっと待って」 ガシッ

アーニャ「――――――――っ?!」

モバP「実はここって有名人がよくお忍びで来るようなお店でさ、裏口があるんだ。万が一ってこともあるし、そっちから入ろう」

モバP「…………アナスタシアさん?」

アーニャ「……………………手」

モバP(……手?)

モバP「あー……」

モバP(どうやら咄嗟のことで思わず握ってしまったみたいだ)

モバP「ごめん、つい――――」

アーニャ「…………」 ギュウッ

モバP「……えっと」

アーニャ「……ふふっ、このまま、エスコートお願いします♪」

モバP(えー……?)

モバP(急に機嫌が良くなったみたいだけど、何故?)

モバP(いやまぁ良いことだけどさ……。不思議だ)

モバP「……じゃあ入るか」

アーニャ「ダー♪」






周子「――――お腹すいたーん♪」

周子「良いお店無いかなー?」

周子「…………ん? あれは……プロデューサーさんと……アーニャちゃん?」

周子「へぇ……♪」







それではまた。




「――――いらっしゃいませー」

「席は……奥の方でよろしいでしょうか?」


モバP「すいません、よろしくお願いします」

モバP(この店員、アナスタシアさんを見た瞬間、目の色が変わったな)

モバP(そういう有名人がお忍びで来るような店だし、素直に対応が良いなとは思うんだけど……)

モバP(それ以上に『アナスタシアさんを知ってる』っていうのが嬉しい)

モバP(有名になったんだなぁ……、誇らしいよ)


「こちらのお席へどうぞ」

「注文が決まりましたらお知らせください」


アーニャ「ダー、スパシーバ♪」

アーニャ「メニュー、どれにしましょうか……」

モバP(――――でもまだまだだ。アナスタシアさんももちろんだけど、うちのアイドルはもっと上にいけるはずだ)

モバP(ちひろさんに言われたときはあまり重く受け止めていなかったけど、よくよく考えたらコミュニケーション不足はその道の妨げになるに決まってる)

モバP(本腰を入れて取り組まないと……)

モバP(…………ん?)



アーニャ「プロデューサー、プロデューサーは何にしますか?」

モバP「あー、えーと、アナスタシアさん?」

アーニャ「ダー?」

モバP「前の席、空いてるぞ?」

アーニャ「はい、そうですね。私とプロデューサー、二人しか居ませんから」

モバP「うん、確かにそうだけどさ……」

モバP(自然と隣に座られたから気付くのが遅れたけど、普通テーブル席なら向かい合って座るんじゃないのか?)

モバP(……というか近い)

モバP(肩が触れるどころか体を預けられてる感じまでするんだが……)

アーニャ「んー……」

アーニャ「………………!」 ピコン

アーニャ「カリエーナ、膝に座るべきでしたか?」

モバP「違う違う」



アーニャ「――――ふふっ♪ シャースティエ……幸せ、です♪」 ギュー

アーニャ「アイドルになったばかりの頃、プロデューサーと一緒の時間、たくさんありました」

アーニャ「でも、今はカリェーガ……仲間が増えて、プロデューサーとの時間、減りました」

アーニャ「一緒の食事、プロデューサーと二人きりなのは、とても久しぶりです」

モバP(……言われてみると確かにそうだな)

モバP(前はもっと、皆といる時間が多かった気がする)

アーニャ「プロデューサー、今日は忙しいのに本当にありがとうございました」

アーニャ「私、お仕事、もっと頑張れそうです♪」

アーニャ「だから……その……」

アーニャ「……またいつか、誘って頂けますか?」

モバP「……………………」

モバP(……仕事とか、モチベーションとか、そういう話は抜きにして)

モバP(やっぱり一緒に居てあげる時間は増やすべきだよな)

モバP「……俺こそ、あんまり一緒に居てやれなくてごめんな」

モバP「これからはなるべく前みたいに一緒に居られるように頑張るからさ……」

モバP「その、何だ……?」

モバP「……これからもよろしくお願いします」

アーニャ「――――ダー♪」

アーニャ「こちらこそ、です♪」 ギュウッ





 ――――それと、過度なスキンシップは駄目ですからね?――――





モバP(……ちひろさんはああ言ってたけど、これくらいは大丈夫だよな?)

モバP「……アナスタシアさん」 ナデナデ

アーニャ「っ!?」

アーニャ「~♪」 スリスリ





















周子「――――いや早く注文しなよ」

周子(気になってこっそり付いて来たけど……)

周子(むぅ……)

周子「アーニャちゃん、ずるいなぁ……」 ムスッ


投下終了。

それではまた。



――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――


「――――こちら、ご注文のサンドイッチセットになります」

「ごゆっくりどうぞ」


モバP「ありがとうございます」

アーニャ「スパシーバ♪」

アーニャ「んー……♪ とても美味しそうですね、プロデューサー?」

モバP「ああ、確かに美味そうだ」

モバP(――――さて、流石にお腹も減ったし、すぐにでも食べたいくらいなんだけど……)

アーニャ「シトー?」 キョトン

アーニャ「プロデューサー? 私の顔に、何か付いてますか?」 ギュー

モバP(さっきからずっと、腕に抱き付いて離れてくれないんだよなー……)

モバP(どうしようか、この状況……)



アーニャ「早く食べましょう、プロデューサー」

モバP「そうだな……」

モバP「……えーと、アナスタシアさん?」

アーニャ「ダー?」

モバP「一旦、俺から離れようか」

モバP「このままじゃ両手が塞がってて、アナスタシアさんが食べれないだろ?」

アーニャ「………………」

アーニャ「………………」 ギュウッ

モバP(どうしよう、更に力が強くなったぞ……)

アーニャ「……プロデューサーが、食べさせて下さい」

モバP「――――はい?」

アーニャ「プロデューサーが、食べさせて下さい」

モバP(いや、別に聞こえなかった訳じゃないんだけど……)

モバP(…………………………)

モバP(サンドイッチだし、これくらいなら大丈夫……なのかなぁ?)

モバP(いや、うん、大丈夫なはずだ。今までのこともあるし、これくらいのお願いは叶えても罰は当たらないだろ)



モバP「――――アナスタシアさん」

モバP「はい、あーん」

アーニャ「――――えっ?」

アーニャ「………………プラーヴダ?」

アーニャ「ソーン、夢、でしょうか……?」

モバP(……あれ? もしかして、冗談だった?)

モバP「…………やっぱりやめ――――」

アーニャ「――――やります! お願い、します!」 グイッ

モバP「――――――――っ!?」 ビクッ

モバP(い、今、めっちゃ近かったぞ! びっくりしたぁ……!)

アーニャ「す、すみません……。少し、興奮してしまいました……」

モバP「あ、ああ、別に大丈夫だから気にしなくていいぞ……」

モバP「それで、その……いいのか?」

アーニャ「だ、ダー……」

アーニャ「でも、少し待ってください」

アーニャ「………………」 スゥー ハァー

アーニャ「………………あ、あーん……」

モバP(………………)

モバP(両目をギュッと閉じて、恥ずかしさからか頬を染めて、抱き付く力を強めながら、こちらを見上げるようにその口を開くアナスタシアさん)

モバP(――――うちのアイドルって、天使?)

モバP(何だか俺まで緊張してきたんだけど……)

モバP「……あ、あーん」


























周子「――――あーん♪」 パクッ

モバP「あっ」

アーニャ「っ!?」

周子「んー……」 モグモグ

周子「おいしー♪」



投下終了。

あ、修羅場とかは無いです。

それではまた。


依存共有型のアーニャと依存独占型のシューコとか、考えたことも無いので安心して下さい。



モバP「――――し、塩見さんっ?!」

モバP「どうしてここにっ?!」

周子「どうしてって……居ちゃ駄目?」

周子「……まぁ、偶然駐車場に居た二人を見かけたから、こっそりついてきただけなんだけどねー」

モバP「……ずっと見てたのか」

周子「うん♪」

周子「…………あのさー、イチャイチャし過ぎじゃない?」

モバP「や、疚しい気持ちは無かったぞ……?」

モバP「ほら、最近一緒に居てやれなかったし……」

周子「ふーん……」 ムッ

周子「プロデューサーさん? 一緒に居てやれなかったのはアーニャちゃんだけ?」 ニッコリ

モバP「……あー、いや、その……」

周子「…………」



周子「……あたしさ、いっつもこんな感じだから、分かりにくいでしょ? ごめんね?」

モバP「――――っ!?」

モバP「…………いや、悪いのは俺の方だ。ごめんな、寂しい思いさせて……」

モバP「塩見さんも聞いてたかもしれないけど、これからは皆と一緒に居られるように頑張るから……」

周子「…………」

周子「…………有言実行してね?」

モバP「もちろんだ」

周子「……ん、じゃあ楽しみにしてるから」

周子「――――あ、それと、あたしも今日はもうお仕事無いし、ここから混ざってもいいよね?」

モバP「ああ、俺は特に問題ないが……」

モバP「――――アナスタシアさん?」

周子「――――アーニャちゃん?」






























アーニャ「…………………」 ポカーン

アーニャ「…………………っ!」 ハッ

アーニャ「――――シューコ! ひどいですっ!」

アーニャ「私の初めて、奪うなんてっ!」

周子「……えー、反応遅くない?」

モバP「いかがわしい言い方はやめてくれ!」



投下終了。

監禁エンドは無いけど搾精エンドはある世界。

それではまた。



――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――





モバP(――――――さて、と)

モバP(塩見さんの登場で状況がややこしいことになってきたけど、俺のやることは変わらない)

モバP(……二人とコミュニケーションを図るだけだしな)



周子「――――怒るのも分かるけどさー、抜け駆けは禁止って皆で決めたよね?」

周子「そこのとこ、どう思ってるの?」

アーニャ「……あー」

アーニャ「……後で、皆に教えるつもりでした」

周子「本当に?」

アーニャ「…………うー……」

アーニャ「……イズヴィニーチェ、ごめんなさい」

アーニャ「嘘、いけないことでした……」 シュン…

周子「……アーニャちゃんは正直者だねー」

周子「アーニャちゃんのそーゆーとこ、あたしは好きだよ」

アーニャ「……シューコは優しいですね」

アーニャ「シューコのそういうところ、私も大好きです♪」

周子「ん、ありがと♪」




モバP(……でもこれからどうしようか?)

モバP(ちひろさんに言われるまま出てきたけど、やっぱりノープランは駄目だったなぁ……)

モバP(二人がしたいことに付き合うのが一番だけど……任せっきりていうのも……)

モバP(……………………)

モバP(――――よし、決めた)



周子「――――遅かれ早かれ、皆には伝わると思うんだよね」

周子「だったらさ、奪い合うより分け合う方が有意義じゃない?」

アーニャ「確かに、そうですね」

アーニャ「――――ここからは、共有、ですか?」

周子「うんうん♪ どうせなら三人で楽しい時間にしよーね♪」

アーニャ「ダー♪」

アーニャ「私は、プロデューサーの右側でいいですか?」

周子「いいよー。それじゃあたしはプロデューサーさんの左側もらうね」

周子「……助手席はどうする?」

アーニャ「…………」

アーニャ「シューコとケンカ、したくないです」

周子「……うん、あたしも」

周子「一緒に後ろに座ろっか?」

アーニャ「ダー♪」



モバP(……いつの間にか二人の話もまとまったみたいだな)

モバP「――――塩見さん、アナスタシアさん」

周子「んー、何?」

アーニャ「シトー、何ですか?」

モバP「この後なんだけど、買い物に行かないか?」


投下終了。

Q.三人が行くのは?
  本屋 楽器店 家電量販店(タブレット)

それではまた。


意味の薄いヒント

次に出てくるアイドルはアニメに出ていてなおかつCDも出していて、名前が読みで3文字のアイドルです。


場所はともかくアイドル名で正解者が居ない…‥だと……

頭にきました
当初の予定より出番を増やします



――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――



モバP(……買い物に行こうと言い出したのは俺だ)

モバP(更に言えば道中で、今日は何でもプレゼントしてやるぞ、と言ったのも俺だ)

モバP(確かに、コミュニケーションの手段として物に頼ろうとしたのは駄目だったかもしれない)

モバP(でも少なからず、最近の二人の頑張りを祝ってあげたいという気持ちもあったのだ)

モバP(…………そう思っていたのに……)



 試着室


周子『――――プロデューサーさん、覗いちゃ駄目だからねー?』

アーニャ『――――絶対、ですよ? プロデューサー?』



モバP(――――どうしてこうなった……?)

モバP「……あっはっは、安心しろ二人とも」

モバP「俺はずっと背を向けておくからな。着替え終わったら言ってくれ」



アーニャ『――――絶対ですよ!』



モバP(……アナスタシアさんは俺に一体どうして欲しいんだろうか?)



モバP(試着室のカーテン一枚を隔てた向こうに、二人が居るというこの状況……)

モバP(男なら興奮の一つでも覚えるのが普通だろうけど、担当のアイドルに欲情するほど俺は馬鹿じゃない)

モバP(――――それにそんなことしたらプロデューサー失格だしな。あっはっは)



周子『――――それにしても広い試着室だよね』 スルスル

アーニャ『ダー。誰かと入る、初めてです』 スルスル

アーニャ『……少し、ドキドキしますね♪』 パサッ

周子『あたしもこういうのは初めてかなー?』 パサッ

周子『……………………』

アーニャ『……シューコ? シトー、どうかしましたか?』

周子『――――ん? あー……別に深い意味は無いんだけどさ……』

周子『……アーニャちゃんって、肌真っ白で綺麗だよね』

アーニャ『そうですか?』

アーニャ『……でも、シューコも真っ白でクラスィーヴァ、キレイですよ?』

周子『えー? アーニャちゃんの方が断然綺麗だって』 ツンツン

アーニャ『――――っ?!』 ビクッ

アーニャ『シュ、シューコ! くすぐったいです! 止めてくださいっ』

周子『やだよー♪』 ツツー



モバP(――――あー、あー!)

モバP(何も聞こえなーい! 何も聞いてなーい!)



――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――



 本屋


モバP「――――長く苦しい戦いだった……」

モバP(まさか試着が一回で終わらないとは……。女の子の買い物は恐ろしいな……)

モバP(…………それにしても――――いや、思い出すのはやめよう)

モバP(担当アイドルに邪な感情を抱くプロデューサーなんていなかったんだ)

モバP(最終的に二人とも喜んでくれた。それでいいじゃないか)

モバP(――――さて、と……)

モバP「どうするかなぁ……?」

モバP(アナスタシアさんは日本語の勉強が出来そうな本を買いに、塩見さんはそれについて行っちゃったし……)

モバP(休んでていいよ、っていう言葉に甘えちゃったけど、暇だ……)

モバP(……仕方ない、特に読みたいものも無いけど立ち読みでも――――)

モバP「――――ん? あれは……」



蘭子「――――我が友!」 タッタッタ
  (――――プロデューサー!)



モバP「……神崎さん? どうしてこ――――ぐふっ……!」 ドーン

モバP(み、鳩尾に……!)

蘭子「…………♪」 ムギュー

蘭子「――――交わりし運命、至福の時!」 スリスリ
  (――――こんなところで会えるなんて、夢みたいです♪)


投下終了。

蘭子の名前が出なさ過ぎて焦りました。

それではまた。


まさか犬耳を付けた蘭子と猫耳を付けたアーニャと狐耳を付けた周子が、三人で大きめの布にくるまりながら頭だけ出して、

蘭子「────地獄の番犬!」
  (────わんっ♪)
アーニャ「ニャー♪」
周子「こんこん♪」

ってやるネタを潰されてしまうとは…‥。
発想が平凡過ぎたようですね、このネタはお蔵入りさせます。



蘭子「魂の休息……!」 ギュウッ
  (とっても安心します……!)

モバP(お、落ち着け……!) ズキズキ

モバP(ゆっくり息を整えるんだ……!)

蘭子「…………我が友」
  (……プロデューサー)

蘭子「長き孤独、この身をやがて蝕まん……」
  (最近はずっと一人でのお仕事で、寂しかったです……)

蘭子「………………♪」 ギュー

モバP(…………ふぅ)

モバP(よし、痛みが引いてきたぞ。これなら喋れそうだ)

モバP「……神崎さん、お疲れ様」

蘭子「闇に飲まれよっ」
  (プロデューサーこそ、お疲れ様ですっ!)

モバP「えーと、神崎さんはどうしてここに? 確か午前中はお仕事でしたよね?」

蘭子「ククク……。無論、我が力は十分に示された」
  (はい、お仕事はちゃんと出来ました!)

蘭子「今は今宵の供物の選別に来ている」
  (ここには今日の晩御飯の食材を買いに来たんです)

蘭子「……だが、我が視界に友を捉えたのだ」
  (……でも、途中でプロデューサーを見つけて、思わず会いに来ちゃいました♪)

モバP「ほー、なるほど……」

モバP「今日は神崎さんが料理当番なんだな」

蘭子「――――然り」
  (――――はい!)



モバP(うちのプロダクションには合計で6名のアイドルが所属している)

モバP(年齢も出身地もほとんどバラバラの6人だ。当然のことながら最初の頃は、その仲もどこかギクシャクしていた)

モバP(そこで導入したのが、3人ずつに分けてのルームシェアでの共同生活だった)

モバP(そこから紆余曲折はあったものの、今では皆とても仲良しになってくれたのだから、試みは功を奏してくれたといっていいだろう)

モバP(……提案、部屋探し、親御さんへの説明)

モバP(全てこなしてくれたちひろさんには感謝しかないな、本当に)

モバP(…………それにしても神崎さんが料理かー)

モバP「――――メニューは決まっているのか?」

蘭子「禁断の果実!」
  (ハンバーグです!)

モバP(やっぱりそうか)

モバP(……ハンバーグかぁ……最後に食べたのって何時だっけ?)

モバP「…………俺も食べたいな」 ボソッ

蘭子「――――ふぇっ!?」 ドキッ

蘭子「わ、我が友! 今の言葉は真実か!」
  (ぷ、プロデューサー! 本当ですか!)

モバP「ん? ああ、最近食べてなかったからな。何だか久しぶりに食べたくなってさ」

蘭子「……そ、そうか」
  (……本当、なんですね)

蘭子「……………………」 フゥー

蘭子「――――――我が友」 キリッ
  (――――――プロデューサー)

蘭子「貴方を今宵の晩餐に招待するわ!」
  (よ、良ければ晩御飯を一緒に……!)



モバP「……晩御飯を?」

蘭子「うむ!」 コクコク
  (はい!)

モバP「……か、神崎さん達の部屋で?」

蘭子「……う、うむ!」
  (……は、はい!)

モバP「うーん……」

蘭子「………………」 ドキドキ

モバP(担当のアイドルとはいえ、女の子の部屋に男が上がるのは……)

モバP(……でも)

蘭子「………………」 ウルウル

モバP(――――神崎さんのこの表情は裏切れないよな)

モバP「じゃあ、お邪魔でなければ……いいか?」

蘭子「――――っ!」

蘭子「――――や」

蘭子「やったあ……!」 パアアッ

モバP(……うん)

モバP(ちゃんと共同生活が出来ているのかの調査ということにしておけば、ちひろさんも許してくれるだろう)

モバP(……多分。きっと)

モバP(……一応連絡はしておこうか。後が怖いし)

蘭子「むふふー♪」 ランラン


投下終了。

部屋割りはアーニャと周子が一緒で、蘭子は別です。

それではまた。



蘭子「――――はっ?!」

蘭子「休息の時は終わりを告げ、新たな戦いが始まらんっ!」
  (ゆっくりしてる場合じゃないですね、急いで買い物を済ませてきます!)

モバP「そうか? 晩御飯の時間はまだまだ先だぞ?」

蘭子「クックック……、悠久の時を経ることで我が禁断の果実はより完成へと近づく……!」
  (プロデューサーのために、腕によりをかけたハンバーグを作りたいんです……!)

蘭子「心して待つが良い! ――――では、さらばだ」 テクテク
  (楽しみにしていて下さいね♪ それじゃあまた後で)

モバP「ああ、楽しみにしてるからなー」

モバP「………………あっ」

モバP「晩御飯の時間を聞き損ねた……。後でちゃんと確認しておかないと……」

モバP(……買い物が終わったら一旦プロダクションに戻って、ちひろさんに任せてきた仕事の状況を確かめれば丁度いい時間になりそうだ)

モバP「――――っと、そういえば二人をほったらかしのまんまだったな」

モバP(そろそろ迎えに行くか)



――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――



 車内


アーニャ「――――プロデューサー、今日は本当に、ありがとうございました」

アーニャ「とっても、とっても楽しかったです♪」

モバP「ははっ、どういたしまして」

モバP「二人が楽しんでくれたのなら何よりだよ」

周子「あたしも楽しかったよー♪ ありがと♪」

周子「……でも、欲を言えばもうちょっと一緒に居たかったなー」

アーニャ「ダー、私もシューコと同じ、です」

モバP「まあ今日は急な話だったからな……」

モバP「今度はオフの日に、どこか遊びにでも行くか?」

アーニャ「…………!」 ピクッ

周子「…………!」 ピクッ

モバP「――――あー、でも、二人のオフが重なるのってそうそう無いかもな……」

モバP(昔ならいざ知らず、今は二人とも仕事増えてきてるし……)



アーニャ「――――シューコと一緒じゃない、寂しいですけど、プロデューサーと一緒なら、寂しくないですよ?」

周子「うんうん、あたしもオフに一人で居る方が寂しいかなー?」

モバP「……そうか?」

アーニャ「ダー。……実は私、プロデューサーと一緒に行ってみたいところ、あります♪」

周子「あたしもあるよ。ちょーっと遠いんだけどね♪」

モバP「うーん……」

モバP(……二人がそれでいいなら、俺も特に言うことは無いか)

モバP「――――よし、分かった」

モバP「二人とも別々で悪いけど、一緒にその『行きたいところ』ってやつに行こうか」

アーニャ「――っ!」 パアアッ

周子「――よしっ」 グッ

アーニャ「ふふっ、楽しみ、です♪」



周子「……アーニャちゃん、抜け駆けは駄目だからね?」 ボソッ

アーニャ「……ダー」 サッ

周子「目、逸らさずに言ってくれる?」

アーニャ「……しゅ、シューコこそ、駄目ですからね?」

周子「んー……フリ?」

アーニャ「ニェート、違います! 絶対、駄目ですよ!」

周子「やっぱフリじゃーん♪」 ケラケラ

アーニャ「――――シューコ! 違いますからね!」 ユッサユッサ

モバP「――――はっはっは」

モバP「はしゃぐのはいいけど、オフはまだまだ先の話だからなー?」



――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――



 プロダクション 駐車場


モバP「――――本当に送って行かなくていいのか?」

周子「へーきへーき♪ 部屋まで全然遠くないし、アーニャちゃんと一緒だからねー」

アーニャ「ダー、私たちは大丈夫です。プロデューサーはお仕事頑張って下さいね?」

モバP「……ああ、もちろん」

モバP(……ちひろさんなら俺の仕事、全部終わらせてしまってそうだけどな)

モバP「二人とも、気を付けて帰れよ?」

周子「ん、りょうかーい♪」

周子「……本当に今日はありがとね?」

アーニャ「スパシーバ、プロデューサー」

モバP「こっちこそありがとな。楽しかったよ」

モバP「……それじゃまた明日」

アーニャ「ダザーフトラ、また明日、です♪」

周子「じゃあねー♪」






























モバP「――――ちひろさん、ただいま戻りましたー」






文香「――――――っ!」 ビクッ

文香「あ……」

文香「……お疲れ様です、プロデューサーさん」





投下終了。

二人がプロデューサーと一緒に行きたい所→実家

それではまた。


残りの2名のアイドルですが、1人は声付き、1人は声無しです。
そしてどちらも大人です。



モバP「――――あ、ああ。鷺沢さんこそお疲れさま」

モバP「……えっと、ちひろさんは居ないのか?」

文香「……つい先程まではいらっしゃいました」

文香「ですが、携帯を持ったまま何処かに……」

モバP「あー、そうか……」

モバP(これは……行き違いになったかな?)

文香「……実はちひろさんから伝言を預かってます」

文香「『施錠して先に帰っていてもいいですよ』とのことでした」

文香「……プロデューサーさんは、どうされますか?」

モバP「そうだなあ……。せっかくの申し出だけど、確認したいこともあるし、ちひろさんが戻るのを待つよ」

文香「……そうですか」

モバP「ああ。前、失礼するぞ」 ボフッ

文香「………………」 スクッ

文香「………………」 トコトコ

文香「………………」 ポフッ

モバP「…………鷺沢さん?」

モバP(……どうしてわざわざこっちのソファに座り直すんだろう?)

文香「……どうか、されましたか?」 キョトン

モバP「……いや、何でもないぞ」



文香「………………」 ペラッ

モバP(そして何事も無かったかのように読書を再開するのか……)

モバP「…………そういえば、鷺沢さんはどうして事務所に残ってたんだ?」

文香「…………ちひろさんが出かけてしまったので……」 ペラッ

モバP「そ、そうか……。言われてみれば確かにそうだよな……」

モバP(無いとは思うけど、誰も居ないときに泥棒なんかに入られたら大変だもんな……)

モバP(……ん? ということは……)

モバP「……ごめん、鷺沢さん」

モバP「俺が戻ってこないと帰るに帰られない状況だったってことだよな」

モバP「もう大丈夫だから、今日は先に上がっていいぞ」

文香「………………」 ピタッ

文香「……プロデューサーさん」 ススッ

モバP「――――へっ?!」

モバP(ち、近いっ! 肩が触れてるっ!)

文香「……最近は、こうやって傍に居られる時間がありませんでした」

文香「……プロデューサーさんさえ良ければ、もう少しこうさせていて下さい……」



モバP「――――え、いや、それは……」 アタフタ

モバP(この状況、ちひろさんに見られたりなんかしたら大変だぞ……!)

文香「……駄目でしょうか」 ギュウッ

モバP「っ!?」

モバP(…………あー……もー……)

モバP「…………す、少しだけなら」

文香「……ありがとうございます」 コテン

モバP(――――俺の肩に頭乗せるのやめてっ! ドキドキするからっ!)

文香「……んっ」 スゥー

文香「……ふふっ♪」 スリスリ

モバP(く、首元がくすぐったい……!)

モバP(こんな場面ちひろさんに見られたら――――)






蘭子「――――我が友、宴の時は来た!」 バーン
  (プロデューサー、準備が出来たので迎えに来ました♪)

蘭子「――――っ!?」

蘭子「…………魂の共鳴!」
  (…………私も混ぜて下さい♪)

モバP(――――悪化した!)





投下終了。
期間限定 HR(文香蘭子)サンドとSA(周子アーニャ)サンド。
どちらか一つのみお選び頂けます。

それではまた。


※SAサンドは添い寝スタイルでの提供となっております。

ふみふみモバマス表記ではF何だよなぁ
これは両方書いてもらわないと許されないなぁ


>>213
存じております。
あえて『H』と表記しました。
……さて何スタイルになるんでしょうね?


あ、別にこれアンケートとかじゃないです。

なのでどっちも書く予定です。


すみません。
明日早いので今夜の投下はないです。
代わりに次回の投下は少し多目にするつもりです。

志希 悠貴 フレデリカ クラリス まゆ みちる
未央 光 紗南 巴 智香 あやめ

ちなみにクールじゃなかったらこんな感じでした。
ネタはいくつか練ってましたけど、クールの方に注ぎ込むつもりなので設定の供養です。

それではまた。


へー、ロシアでは妊娠していれば14歳以上でも結婚できるんですかー。

ふむ。



――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――



文香「――――……そう、ですか。そんなお話が……」

蘭子「……しょ、書を司る者よ!」
  (……ふ、文香さん!)

蘭子「我に虚言の意思は無く……!」
  (黙っていたのは、驚かせたかっただけで……!)

蘭子「……あの、その……」

文香「…………」

蘭子「…………ごめんなさい、文香さん」

蘭子「ちゃんと、連絡するべきでした……」 シュン…

文香「………………ふふっ」

蘭子「……文香さん?」

文香「神崎さん。そう気を落とさないで下さい」

文香「……私は別に、怒っているわけではありませんから」

蘭子「……ま、真か?」
  (……本当ですか?)

文香「はい、本当です」

文香「…………少し嫉妬はしてしまいましたが」 ボソリ

蘭子「あうぅ……」



文香「……私達の部屋を使用するのですから、遅かれ早かれ分かっていたことでしょう」

文香「本当に私達に隠そうとしていたのなら、外食に誘うことも出来たはずです」

文香「……その選択を取らなかった神崎さんを、私は信じます」

蘭子「文香さん……!」

文香「……もし今度、同じことがあったなら、その時は事前に教えて頂けますか?」

蘭子「無論、共に至高を目指そうぞ!」
  (もちろんです、一緒に作りましょう!)

文香「ふふっ……」 クスクス

文香「……今日は、ハンバーグですか」

蘭子「我が人生における珠玉の一品! とくと味わうがよい!」 ムフー
  (はい、今までで一番の出来です! 楽しみにしていて下さい!)

文香「……はい、楽しみです」

文香「………………♪」 ギュー

蘭子「………………♪」 ギュー



モバP(……………………)

モバP(いやー、仲が良いのは良いことだよ。本当に)

モバP(……でも何で俺を挟んで会話するんだろう?)

モバP(それに顔が近いから吐息が当たって大変だったぞ)

モバP(……両側から抱き付かれてる今も相当大変だけど)

モバP(…………いや、それよりも大変なのは)


ちひろ「………………」 ニコニコ


モバP(何時の間にかドアの隙間から覗き見していたちひろさんへの状況説明か……)



投下終了。
徐々に糖度を高めていきます。

それではまた。



ちひろ「…………」 コホン

ちひろ「皆さん、お疲れ様です」

蘭子「ひゃっ!?」 ビクッ

文香「……お疲れ様です、ちひろさん」 ギュウ

モバP「お、お疲れ様です……」

モバP(頼むから離れてくれ、鷺沢さんっ)

文香「……♪」

蘭子「え、えっと……」 オロオロ

蘭子「……♪」 ギュー

モバP(か、神崎さんまで……)

ちひろ「ふふっ、とても仲良しなんですね♪」

ちひろ「……プロデューサーさん?」 ニコリ

モバP「あ、あはは……」

モバP「説明の機会を頂きたく……!」



ちひろ「いえいえ、安心して下さい。別に怒ってませんから」

ちひろ「ちゃんとお仕事をしてくれているみたいで、むしろ嬉しいくらいですよ?」

モバP「そ、そうですか……?」

ちひろ「はい、この調子で明日もよろしくお願いしますね?」

文香「っ!?」

蘭子「っ!?」

モバP「……明日も?」

ちひろ「明日も、です」

ちひろ「プロデューサーさんの仕事は終わらせておきましたから♪」

モバP「そ、そんな訳が……」

モバP(明日の仕事って来月の大型合同ライブに関する企画書の作成だぞ……?)

モバP(明日から数日はかかる見込みでいたのに、終わってるはずが……)

ちひろ「ちなみにこちらがその企画書です」 パサッ

モバP「……確認しますね」 ペラリ

文香「……私も拝見してよろしいでしょうか?」 

蘭子「未知との邂逅!」
  (私も気になります!)

ちひろ「どうぞどうぞ♪」

モバP(…………………………)

モバP(うわぁ、完璧だこれ……)




文香「……これは、とても楽しみですね」

蘭子「我が魂の疼き、解放の時を待たん!」
  (読んでるだけでワクワクしてきました!)

モバP「……正直凹みますね」

ちひろ「何を言ってるんですか、この業界に長く居るのは私の方ですよ?」

ちひろ「まだまだ経験の浅いプロデューサーさんに負けたら私の方が凹みますからね?」

モバP「それは確かにそうですけど……」

モバP「……はぁ」

モバP(頭では分かっててもなぁ……)

モバP(最近は上手くプロデュース出来てたし、俺も成長したんだと思ってたんだけど……まだまだだったみたいだ)

モバP「…………」 ズーン

蘭子「わ、我が友よ、そう気を落とすでない」
  (ぷ、プロデューサー、元気を出して下さい!)

蘭子「我が力の一端を垣間見よ……!」 ナデナデ
  (私にはこれくらいのことしか出来ませんけど……!)

文香「……プロデューサーさんも、私達と同じです」

文香「……一緒に、成長していきましょう……ね?」 ヨシヨシ

モバP「神崎さん、鷺沢さん……」

モバP(……いや、二人の気持ちは嬉しいけど)

モバP(この状況はかなり恥ずかしいぞ……!)

ちひろ「…………」 ニコニコ

モバP(生暖かい目で見ないで下さいっ)


投下終了。
千川様は天使。

それではまた。


皆さま申し訳ありません。リアルが葬儀関係でバタバタしております。
投下の方は今しばらくお待ちください。おそらく2,3日内には投下できると思われます。

よろしくお願いいたします。

それではまた。


ようやく一段落しました。
金曜か土曜の夜には再開します。
アニャアニャしたいけど、先にらんらんします。あとHRサンドも。

それではまた。



――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――


ちひろ「――――プロデューサーさん」

ちひろ「これから夕飯とのことでしたが……分かっていますよね?」

モバP「俺も子供じゃないんですし、分かってますよ」

モバP「担当アイドル達が暮らしている部屋で問題になるようなことは起こしません」

モバP「……ちひろさんはまだ仕事ですか?」

ちひろ「はい、もう少し残るつもりです」

ちひろ「……あ。プロデューサーさんのお仕事を片付けていたから残ることになったわけでは無いですからね?」

モバP「……そう言って頂けると助かります」

ちひろ「それよりも、アイドルの皆さんのこと、よろしくお願いしますよ?」

モバP「ええ、任せて下さい」

モバP「――――お先に失礼します」

ちひろ「はい、お疲れ様でした♪」



――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――



ちひろ(……………………) カタカタ

ちひろ「――――よし、と」 カタン

ちひろ「ふぅ……」

ちひろ(本日のお仕事はこれで終了……)

ちひろ(…………それにしても)

ちひろ「一人でこんな時間まで残るのは久し振りですね……」

ちひろ(最近はプロデューサーさんと一緒に事務作業をしてばかりでしたし……)

ちひろ「…………少し寂しい」

ちひろ(――――なんて、これじゃあアイドルの子達と同じですね)

ちひろ「ふふっ……♪」











モバP「――――待たせたな」

蘭子「闇に飲まれよ!」
  (お疲れ様でした!)

文香「……お疲れ様です」

モバP「ああ、二人もお疲れさん」

モバP「……えーと、このまま真っすぐ向かっていいのか?」

文香「……私は特に用事はありませんが……」

蘭子「ククク……我に死角は無い」
  (私もありません)

モバP「――――よし、それじゃあ行くか」

文香「……はい」 ギュ

蘭子「うむ!」 ギュ

モバP「…………えー……」

モバP(……何の躊躇もなく手を繋がれてしまったけど大丈夫かな、これ?)

モバP(誰かに見られたりしたら……)

文香「……ふふっ♪」

蘭子「♪」 ムフー

モバP(…………何だか喜んでいるみたいだし、このままでいいか)







美優「――――ただいまー……」 ガチャリ

美優「…………蘭子ちゃん? 文香ちゃん?」

美優(……電気が付いていなかったからもしかしてって思ったけど、二人とも居ないみたいね)

美優(どこかに出かけた……?)

美優「…………んっ」

美優(この香り、今日のご飯はハンバーグみたい……)





投下終了。お待たせ致しました。

それではまた。



モバP「――――そう言えば二人とも、歩きながらでいいから聞きたいことがあるんだけど……」

文香「……何でしょうか?」

蘭子「何事か?」

モバP「うちの皆の人気がさ、最近高まってきてるんだけど……、実感はあるか?」

文香「……はい」

文香「最近はライブでのお客さんが増えたと思います」

蘭子「うむ」

蘭子「歓喜の声、その高まりを感じるわ」
  (コールの声が、前よりも大きくなりました)

文香「……それと、ちひろさんから聞きました」

文香「お仕事のお話、たくさん来ているんですよね?」

モバP「……ああ、そうだ」

蘭子「それは真か!?」
  (本当ですかっ!?)

モバP「本当だよ、神崎さん」

モバP「今もかなり仕事をこなしてると思うけど、実のところ全部やろうとするのは無理なくらいオファーが来てるんだ」



文香「……それは喜ばしいことですね」

モバP「ああ、確かにそうなんだけど……」

蘭子「我が友よ、どうしたのだ?」
  (プロデューサー、何か問題が?)

モバP「中にはちょっと、皆がやりたくなさそうなものもあってな……」

文香「例えば、どのようなものが……?」

モバP「……鷺沢さんには、『アイドル大運動会』とかの、運動系のお仕事とかが来てる」

文香「…………ええと」

文香「私は、運動は、その……苦手です」

モバP「それは俺も分かってる」

モバP「因みに神崎さんにはホラー系のお仕事が来てるぞ」

蘭子「ひっ!?」 ビクッ

蘭子「……こ、怖いのはちょっと…………」 ウルウル

モバP(俺の手を握る力が強くなったな……)

モバP「……で、ここからが本題だ」

モバP「さっきも言ったようにお仕事の話はたくさん来てるから、そういうのを断ることも出来るんだけど……」

モバP「二人はどうしたい?」



文香「………………」

文香「……いろいろな経験は、今じゃないと出来ないと思います」

文香「えり好みはしません。プロデューサーさんを信じます」

蘭子「…………わ、我もだ」

蘭子「魔王たる者、深き闇に屈したりはせん!」
  (アイドルですから、どんなお仕事でも頑張ります!)

蘭子「……た、多分」

モバP「……そうか」

モバP(…………二人ならこう言うと思ってたけど)

モバP(実際に言ってもらうと……本当に頼もしいな)

モバP「ありがとな、二人とも。」

モバP「お仕事、あまり変なものは入れないから、これからも頑張ってくれよ?」

文香「……はい」

蘭子「うむ!」

モバP(よし、二人の了承も取れたし……)

モバP「…………とりあえず『アイドルアニマル大運動会』は鷺沢さんで決定だな」 ボソッ

文香「っ!?」



文香「……あ、あの、先ほど聞いたものと微妙に違う気が――――」

蘭子「っ!」

蘭子「我が友よ、我らの城が見えたぞ! 」
  (プロデューサー、私達のアパートが見えてきました!)

モバP「おっ、やっとか」

蘭子「時は満ちた!」
  (急ぎましょう!)

モバP「あ、神崎さん、ちょっと待って」

モバP(その前に……)

モバP「えっと……鷺沢さん、今何か……?」

文香「……い、いえ、聞き間違いだと思いますので……大丈夫です」

モバP「そうか? それならいいんだけど……」

文香「………………」 ソワソワ

文香(だ、大丈夫ですよね……?)

文香(……でももし、聞き間違いじゃなかったとしたら……)

文香(動物……私は何でしょうか?)

文香(…………猫、とか)

文香(……………………)

文香(……ふ、ふみゃー)

文香「…………っ」 プルプル

モバP「さ、鷺沢さんっ? 顔真っ赤だけど大丈夫かっ?」

文香「だ……大丈夫ですっ」

文香「気にしないで下さい……!」

モバP「いや、気にするから!」

蘭子「…………むぅ」 ムスー

蘭子(早くご馳走したいのに……)


投下終了。

アーニャ、文香、美優さんで猫型ケルベロスやりたい。
それではまた。






美優「…………?」 キョロキョロ

美優(何だかいつもより片付いているような気が……)

美優(蘭子ちゃんか文香ちゃんがお掃除でもしたのかしら……?)

美優「――――んっ……。はぁ……」 ヌギヌギ

美優(……まだちょっと早いけど後はもう外に出る予定も無いし、寝巻に着替えてしまいましょうか)






モバP「……ん?」

モバP「あのさ、神崎さん達の部屋ってあそこだよな?」

文香「……はい、あの角の……あっ……」

蘭子「……暗闇に差す一条の光」
  (……明かりが付いてますね)

文香「おそらく……三船さんが帰って来たんだと思います」

モバP「まず間違いなくそうだよな……」

モバP「ハンバーグ、三船さんの分はどうしようか……」

蘭子「案ずるな、我が友よ」
  (安心して下さい、プロデューサー)

蘭子「ククク……、禁断の果実は有り余っているわ。存分に分け合うがいい!」
  (こんなこともあると思って、ハンバーグは多めに作っておきました。皆で食べられますよ!)

モバP「おお、流石神崎さん!」

蘭子「我を讃えるが良い……」
  (撫でてくれてもいいんですよ……?)

文香「……神崎さん、抜け駆けは駄目ですよ」 ナデナデ

蘭子「むー……」 ムスー

モバP(二人とも仲良いなぁ……)



モバP「ところで神崎さん、三船さんに俺のことは?」

蘭子「…………」 フルフル

モバP「そうか……」

モバP「俺、本当に部屋にあがっても大丈夫か?」

文香「……大丈夫ですよ」

文香「むしろ、三船さんも喜ぶと思います」

蘭子「うむ、女神は憂鬱の時を過ごせり……」
  (私もそう思います。最近の美優さんは寂しそうでしたから……)

モバP「三船さんもか……」

モバP(最近忙しくて飲みのお誘いも断ってばっかだったからなぁ……)

モバP(……ちひろさんのおかげで明日は仕事無いし、今夜は俺から誘ってみるかな……?)

モバP「…………で、俺が開ければいいのか?」

文香「……はい。三船さんにサプライズ、です」

蘭子「始まりの鐘は我に任せてもらおう!」
  (インターホンは私が!)

蘭子「いざ……!」 ピンポーン

蘭子「――――女神よ、今こそこの門を開け放つのだ!」
  (――――美優さーん、ドアを開けてくれませんかー?)

モバP(…………何だか緊張してきたぞ) ソワソワ






蘭子『――――女神よ、今こそこの門を開け放つのだ!』


美優「あら……?」

美優(ドアを開けて欲しいだなんて、荷物でも持っているのかしら……?)

美優「――――はーい、今開けますからねー」 パタパタパタ

美優「よいしょ、っと……」 ガチャリ

美優「お帰りなさ――――」

























モバP「………………」

文香「………………」

蘭子「………………」

モバP(三船さん、目が合った瞬間にもの凄い勢いで奥に戻っていったな……)

モバP(……それにしても)

モバP「意外に可愛いパジャマだったな……」

文香「っ!」

蘭子「っ!」

文香「……わ、私も、三船さんと似た物を使っていますっ」

蘭子「わ、我も決して劣っていないぞ!」
  (わ、私も負けてません!)

モバP「そ、そうなのか……?」

モバP(何でそこで張り合うんだ……?)



投下終了。
あまりイチャイチャしてなくて申し訳ない。

それではまた。


残念ながらこのスレにR18要素は無いのです。多分。
タイトル候補だった
モバP「アイドルとの生活 Teaching Feeling」 R-18
ならそんな展開も有ったかもしれません。
ただし新田さんが出るのでPは枯れますが。



 ――――数分後


蘭子「――――魔王の帰還!」
  (ただいまー♪)

文香「……ただいま、戻りました」

美優「お、おかえりなさい……」

モバP「お、お邪魔しまーす……」

美優「……ど、どうぞ」

モバP(……普段着に戻ってるな)

美優「………………」

モバP「………………」

モバP(き、気まずい……)

モバP(何とかして空気を変えないと食事どころじゃないぞ……ええと……)



モバP「…………パジャマ」

美優「っ!?」

モバP「可愛いの、着てるんですね」

モバP「……意外でした」

美優「あ、あれは……えっと、あの、その……!」 オロオロ

美優「――――ふ、普段はもっと大人っぽいのを着てるんですっ」

モバP「っ!?」

モバP(ちょ、ちょっと三船さん?!)

美優「――――じゃなくて! え、ええと……!」 アタフタ

モバP「み、三船さん! とりあえず落ち着きましょう!」

モバP「何だか混乱しているみたいですし! ね!」

美優「は、はいっ……!」 ビクッ



文香「……プロデューサーさん」 ソソッ

文香「あまり、三船さんをイジメないであげて下さい」 ボソボソ

モバP「そ、そんなつもりは……」

モバP「最善だと思う話題を振ったんだけど……」

文香「………………」

文香「……より、タチが悪いです」

モバP「ええー……」

文香「……私は、神崎さんとご飯の準備をしてきます」

文香「その間、三船さんのこと……よろしくお願いしますね……?」

文香「気まずい空気での食事は嫌ですから……」

モバP「……善処します」



蘭子「……秘密の会合か?」
  (二人とも、どうしたんですか?)

文香「……いえ、大したことではありません」

文香「神崎さん、ご飯の準備をしましょう。私もお手伝いします」

蘭子「おお、それは真か!」
  (本当ですか、助かります!)

蘭子「ククク……、我が友よ! しばし待つのだ!」
  (プロデューサー! ちょっと待ってて下さいね♪)

文香「……それでは私も、失礼します。神崎さん、行きましょう」

蘭子「うむ!」

美優「……えっ、文香ちゃん? 蘭子ちゃん?」

美優「だ、誰か説明を……!」

モバP「…………」

美優「…………」 チラッ

モバP(泣きそうな目でこっちを見てるな……)

モバP「……俺が説明しますので、えーと……とりあえずどこか座りましょうか?」 



投下終了。
三船さんおめでとう。

それではまた。


美波との生活 1日目


美波「……どうしますか・」


 行動 午前
 ・会話 ※襲われます
 ・ベッドへ ※襲われます
 ・頭を撫でる ※襲われます


 初 手 必 殺



アーニャ「ミナミは可愛いです!」


まぁ書けないんですけどね。残念。



美優「……こ、こちらにどうぞ」

モバP「……失礼します」

美優「……座布団、使いますか?」

モバP「あ、大丈夫です。お気遣いありがとうございます」

美優「そ、そうですか……」

モバP「………………」

美優「………………」

モバP(……さて)

モバP(喋らないことには何も始まらないしな……)

モバP「――――えーと、まず何で俺が来たかについてなんですけど……」

美優「は、はいっ……!」 ビクッ

美優「……もしかして、何か大切なお話があるとか……ですか?」 ドキドキ

モバP「あ、大したことでは無いので安心して下さい」

美優「……そうですか」 シュン

モバP(何で残念そうな表情をするんだろう……)

モバP「結論を先に言っちゃいますと、今日は晩ご飯を食べに来ました」



美優「晩ご飯……? あ……ハンバーグですか?」

モバP「ええ、神崎さんが腕によりをかけて作ってくれたハンバーグを頂きに来ました」

美優「そ、そうだったんですか……」

美優「……ええと、他には?」

モバP「……? いえ、それだけですけど……」

美優「…………え?」

美優「……ご飯を食べに来ただけなんですか? 本当に?」

モバP「はい」

美優「………………」

美優「わ、私、なんてことを……!」 ヘナヘナ

モバP「み、三船さんっ!? 大丈夫ですか!?」

美優「だ、大丈夫です、気が抜けただけですから……」

美優「私、てっきり……四人で……」

モバP「……四人で?」

美優「――――な、何でもありませんからっ!」

モバP「そ、そうですか? 何でもないならいいんですけど……」

モバP(四人で……一体何だろう? お泊りとかか?)

モバP(いやいや、女性三人のところに泊まったりとか駄目だろ。常識的に考えて)

モバP(あはは、三船さんはお茶目だなぁ)

美優(わ、私ったら何て勘違いを……! 恥ずかしい……!)

美優(………………でももし、そう、もしもそうだったなら)

美優(きっと大人の私が一番最初に……!) ドキドキ


短いですが投下終了。
このスレの美優さんは天然ムッツリでお送りします。

あとこのスレについてですが、この長いプロローグが終わったらオムニバス的本編をやって終わる予定です。
1000レスは到底行かないと思います。

それではまた。



美優「――――そ、それにしても珍しい日もあるんですねっ」

モバP「……珍しい? 何がですか?」

美優「え?」

美優「……ええと、プロデューサーさんは今日はお休みの日だったんですよね?」

美優「こんな早い時間帯にここに来られたんですから……」

モバP「えぇー……」

モバP(早いって……もう夜なんだけど)

モバP(いや、確かに最近は、ちひろさんと一緒に遅くまで残業ばっかりの日々だったけどさ……)

モバP(…………でも裏を返せば、この時間帯でも早いと思われるくらい仕事漬けだったてことか)

モバP(………………) ムウ…

美優「ええと……もしかして……違いましたか?」

美優「……プロデューサーさん、ずっと働き詰めでしたし、やっとお休みをもらえたんだと思って安心してたんですけど……」



モバP「三船さん……」

モバP(……俺の知らない間に心配かけてたみたいだ)

モバP(三船さん優しいし、悪いことしたなぁ……)

モバP「……まぁ、休みみたいなものですよ」

モバP「実は今朝、ちひろさんからあることを言われまして……」

美優「あること? 何でしょうか?」

モバP「アイドルの子達から『プロデューサーさんが冷たい』という不満の声が挙がっているというお話でした」

美優「っ!?」 ドキッ

モバP「それで急遽皆さんと交流を図ることになって、そこから更に紆余曲折があって、ここに来たわけです」

モバP「いやーうちのアイドルは皆しっかりしてるイメージがあったんですけど、案外寂しがりな子もいたんですね、ははっ」

美優「…………!」 ダラダラ

モバP「神崎さんもアナスタシアさんもまだまだ子供ですし、当然と言えば当然なんでしょうけどね」

美優「……そ、そうですねっ」

美優「ところでここに来るまでは何をしていたんですかっ?」 ズイッ

モバP(……三船さん、動揺してる? 何でだ?)



モバP「……ここに来るまでですか?」

モバP「えーと……、最初にアナスタシアさんに会いに行って……」

美優「え……」

美優「……最初に、アーニャちゃんに?」 スゥ…

モバP「一緒にお昼を食べてたら塩見さんが乱入してきて……」

美優「………………」 ジトー

モバP「その後二人の買い物に付き合ってたら、神崎さんに遭遇しました」

美優「ショッピングまで……!」

美優「私だって一緒に行ったこと無いのに……」 ボソッ

モバP「そこで今回の晩御飯の約束をして、神崎さんとは一度別れたんです」

モバP「……で、プロダクションに一旦戻ったら鷺沢さんが居て、後から迎えに来てくれた神崎さんも合流したのでここに来た感じですね」

モバP「いやー、思い返してみると充実した一日でした」

モバP「…………三船さん?」

美優「…………ずるいです」 ジー

美優「……み、皆さんにしてあげたこと、私にも――――」






蘭子「――――宴の始まりぞ!」
  (準備できましたー♪)

文香「……お待たせ、しました」






投下終了。

次回、最後の6人目のアイドルが登場予定です。

それではまた。


橘さんは……ほら、このプロデューサーはアイドルのことは基本的に名字でしか呼ばないし……ね?

ちなみにその代わりに登場することになったのが文香です。ふみふみ。



急用が出来ましたので今夜の投下はありません

よろしくお願いします。



モバP「おー、出来たか!」

美優「あ……」

蘭子「ククク……、飢えも渇きも満たしてみせよう……!」
  (味わって食べて下さいね♪)

文香「……プロデューサーさんの飲み物はお水で良かったでしょうか?」 コトリ

モバP「ああ、大丈夫だ。ありがとう鷺沢さん」

モバP「三船さんも水ですよね?」

モバP「…………三船さん?」

美優「…………」 ムスー

美優「……ありがとうございます」 ツーン

モバP「み、三船さん? 何だか怒ってません?」

美優「……怒ってません。はい、全然怒ってませんよ?」

モバP(怒ってる……)

モバP(えー……、何で急に……?)

文香「…………」 ジー

文香「……仕方、ないですね」



文香「三船さん、場所を移動してもらってもよろしいでしょうか?」

美優「え?」

文香「……私と神崎さんはこちら側に座りますので、三船さんはプロデューサーさんの隣にお願いします」

美優「っ!?」

文香「……プロデューサーさんも、それで大丈夫でしょうか?」

モバP「俺は別に構わないけど……」

美優「ほ、本当ですかっ?」

モバP「ええ、まあ」

モバP「……三船さんが隣だと少し緊張してしまいそうですけどね、ははっ」

美優「…………じ、じゃあお言葉に甘えて……」 スクッ

美優「……文香ちゃん、ありがとね?」 ボソッ

文香「……いえ、気にしないで下さい」

蘭子「……至福の時、女神も享受するがよい」
  (……プロデューサーの隣、今回は譲ります)

美優「蘭子ちゃんも、ありがとう……」

文香(……私達はここに来る前に体験していますし、ここは三船さんに譲りましょう)

文香(機会はまだまだ、ありそうですから……)

蘭子(……お腹すいた) クゥ…

美優「お、お隣、失礼します……!」 ソソッ

モバP「どうぞー」






楓「………………」 カツカツカツ

楓(……今日もお仕事疲れました)

楓(……あ。明かり、二つとも付いてる?)

楓(美優さんも帰ってきてるかしら……?)

楓「疲労した私を披露……」 フフッ

楓(美優さんも明日はお休みのはず……)

楓(……今夜はお誘いしてみましょうか♪)






投下終了。

最後の一人は頼れる大人? の楓さんです。

登場アイドルは以上の予定でしたが、オムニバス的本編ではあと数名スカウト枠で出るかもしれません。
スレタイに安価って付いてなくても安価やっていいんでしょうかね?

それではまた。


ありがとうございます。
それでは先に決めておきましょう。
・クールのみ ※クールじゃない場合下にずれます
・コンマの高いレス上位3名
・アイドルは一人ずつ ※連投は外します

↓1ー7まで ※ぞろ目だと……


小梅 のあさん 千秋
の三名ですね。了解です。
ぞろ目ののあさんは少し多めに出演させますが……私の書くのあさんはキャラ崩壊が激しいのでご注意下さい。

のあ ノヴァ お椀

でピンと来たら気をつけて下さい。
私はその作者です。

それではまた。


かなり前の作品なのに知ってる人が居てびっくりです。
そうです。それを書いたのは私です。
艦これにはまり最近は怜悧盲目なんてSSを書いていたりしましたが、デレステが始まったのをきっかけに戻ってきました。



――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――



蘭子「――――我が友よ! 禁断の果実の味は如何に!」
  (プロデューサー! ハンバーグの味はどうですか?)

文香「ふふっ……。神崎さん、プロデューサーさんはまだ食べている途中ですよ……?」

美優「蘭子ちゃん、気持ちは分かるけど待ちましょう……、ね?」

蘭子「むぅ……!」 ウズウズ

モバP「………………」 モグモグ

モバP「………………」 ゴクン

蘭子「……わ、我が友」 ドキドキ
  (……ぷ、プロデューサー)

モバP「………………」 フゥー

モバP「――――美味しい」

モバP「凄く美味しいぞ、神崎さん」 ニコリ

蘭子「――――っ!」 パアア

文香「……良かったですね、神崎さん」 ニコッ

蘭子「…………!」 コクコク

美優「言葉も出ないくらい嬉しいんですね……」 フフッ

モバP「……いや、でも本当に驚いた」

モバP「見た目と香りで相当美味しいんだろうなって思ってたけど、予想を超えたぞ」

モバP「もしかしてケチャップも手作りか……?」

蘭子「し、然り!」
  (は、はい!)

モバP「……神崎さんは凄いなぁ」

モバP「俺は料理できないから、料理できる神崎さんのことを尊敬するぞ」



蘭子「わ、我はまだ門を開いたばかり……」
  (そ、尊敬されるほどじゃ……)

蘭子「……我が手に有るのは未だ禁断の果実のみ。だが時を経れば我が手には多くの力が宿るだろう」
  (……今はまだハンバーグだけですけど、頑張って他の料理も覚えます)

蘭子「……晩餐への招待は可能か?」
  (……その時はまた食べてくれますか?)

モバP「それはもちろん!」

モバP「……というかむしろ俺からお願いしたいくらいだ、ははっ」

蘭子「ま、真か……!」
  (そ、そうですか……!)

蘭子「ククク……、では早速明日にでも――――」

文香「……今度は、私も作ります」 ズイ

美優「実は私、肉じゃがとか得意なんです……!」 ズズイ

モバP「うおっ!?」 ビクッ

モバP「そ、そうなんですか……?」

モバP(三船さんの肉じゃが、か……。美味しそうだな……)

文香「……私は、汁物を」

文香「洋風、和風……どちらでも大丈夫です……」

モバP「へぇ……!」

モバP(……シンプルに味噌汁を頼んでみたいな。鷺沢さんは具は何を入れるんだろう……?)

蘭子「――――い、悪戯好きの妖精達よ!」
  (――――文香さん、美優さん!)

蘭子「我が聖域に足を踏み入れるかっ……!」
  (料理については邪魔はしないって言ってたのに……!)

文香「……一度目は譲れても、二度目は有りません」 キッパリ

蘭子「なぁっ……!」 ガーン

美優「……ごめんね、蘭子ちゃん」

蘭子「あぅっ……!」 ガガーン

蘭子「……………………!」 プルプル

蘭子「……よかろう。ならば正々堂々真正面から打ち破って見せようぞ!」
  (……負けません。プロデューサーの胃袋は私が掴んで見せます!)

モバP(付け合わせも美味しいなー) パクパク

モバP「……あ、ご飯のおかわ――――」






楓『――――みーゆーさーん♪』 ピンポーン

楓『私とのお酒、避けませんよねー?』 ピンポンピンポーン

楓『私とお酒の仲も、裂けませんけど……ふふっ♪』 ピピピピンポーン







投下終了。

大、人……?

それではまた。


書き溜めてキリの良い所まで一気に投下予定です。
土日辺りまでお待ち頂けますと幸いです。
よろしくお願いします。



モバP「………………」

美優「………………」

文香「………………」

蘭子「………………」

モバP「……えーと、どうする?」

文香「……居留守は、出来そうにないですね」

蘭子「我が直々に赴こうか?」
  (私が対応しますか?)

美優「……いえ、ここは私が行きます」 スクッ

美優「誘われているのも私ですし……」

文香「……お気を付けて」

蘭子「……我が同朋の武運を祈ろう」
  (……美優さん、頑張って下さい)

美優「二人ともありがとう」

美優「……プロデューサーさん、少し席を外しますね?」

モバP「え、ああ……はい……」

モバP(三船さん、何かを決意したような険しい顔だけど……そこまでのことなのか?)

美優「……行ってきます」 スタスタ



モバP「…………うーん」

文香「…………」 スクッ

文香「……どうして、三船さんはあんなに険しい顔をしていたのか……」 スタスタ

文香「そう、疑問に思っていますよね?」 ポフッ

モバP「それは……確かにそうだけど……」

モバP(何でわざわざ俺の隣に移動するんだろう……?)

文香「実は、少し前にちょっと……」 ギュー

モバP「……ちょっと?」

蘭子「――――あれは正に地獄の釜……!」 スクッ
  (――――あまり思い出したくないことです……)

蘭子「世紀末歌姫に誘われた女神が解放されたのは夜明けのことだった……」 スタスタ
  (楓さんに連れて行かれた美優さんが帰ってきたのは早朝でした……)

蘭子「……これより先の言葉は我には継げぬ」 ポフッ
  (……これ以上は美優さんの名誉に関わりますから秘密です)

モバP(えぇ……、何があったのか気になるんだけど……)

モバP(……というか神崎さんまで隣に座るのか)

蘭子「…………♪」 ギュー

モバP(…………両腕に抱き付かれてるせいで食べれないな)

モバP「……あの、二人とも」

モバP「ご飯……冷めるぞ……?」

文香「♪」 ムギュー

蘭子「♪」 ランラン



――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――



美優「――――お疲れ様です、楓さん」 ガチャリ

楓「お疲れ様でーす♪ ふふっ♪」

楓「これから少し、飲みに行きませんか?」

美優「楓さん……」

美優「……もう、飲んでますよね?」

楓「いえいえ……」

楓「おちょこにちょこっとだけですよ?」

美優「どう見てもそれ以上に飲んでますよね……」 ハァ…

楓「みーゆーさーん……」 ヨヨヨ

美優「か、楓さんっ、ちゃんと自分で立って下さい!」 ワタワタ

楓「――――最近、寂しいんです……」 グスン



楓「仕事が多くなってプロダクションの皆ともあんまり会えませんし……」

楓「プロデューサーも忙しいのか、全然私の所に来てくれません……」

楓「私、寂しくて寂しくて……」

美優「楓さん……」 ウルッ

楓「……だから」

楓「お酒も一日四合くらいしか喉を通りませんでした……」

美優「飲み過ぎです」

楓「ふふっ、毎日というわけじゃ無いですよ?」

美優「そういうお話じゃありませんっ」

楓「ええ、確かにそうでしたね」 クスクス

楓「……どこまで話しましたっけ?」

美優「寂しいから飲みに行こうってお話でした……」 ゲンナリ

楓「ああ、そうでした」




楓「――――どうしてプロデューサーがここに来ているのか……でしたね♪」 クスッ




美優「――――っ!?」

美優「な、何のことでしょうか……?」

楓「ふふっ♪」

楓「美優さん、とぼけても無駄ですよ?」

楓「……美優さんからプロデューサーのよく使う香水の香りがしました」 スンスン

美優「っ!? そ、そんなことは……!」

楓「……抱き付いたりとか、しました?」

美優「そ、それはまだ――――あっ……!」

楓「………………」 ニコリ

美優「い、今のは、その、あの……!」

楓「――――みーゆーさん♪」

楓「……プロデューサー、連れて来てくれますよね?」 ニコッ

美優「…………!」

美優「…………す、少し待っていて下さい……」 ガクッ

楓「待ってまーす♪」

楓「…………ふふっ」

楓(……本当は)

楓(玄関にプロデューサーの靴が見えただけなんですけどね) クスクス

楓(美優さん、詰めが甘いから……) フフッ



――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――



楓「――――プロデューサー♪」 ガバッ

モバP「うわっ! ――――っとと……」 ガシッ

モバP「高垣さん、急に抱き付かれると困ります……」

楓「ふふっ♪」 ムギュー

楓「久し振りの感覚です……」

モバP「あ、あの……恥ずかしいのでそろそろ……」

楓「………………」 ギュウウ

モバP「ぐええっ……!」

モバP(し、締め付けが強く……!)

楓「♪」



文香「…………」 ムスッ

蘭子「…………」 ムスー

美優「ご、ごめんなさいっ」

文香「……三船さんは、悪くありませんから」

蘭子「…………」 プクー

美優「うぅ……!」



楓「……プロデューサー」

モバP「はい、何ですか?」

楓「プロデューサー」

モバP「……高垣さん?」

楓「プロデューサー♪」

モバP「……からかってます?」

モバP「まったくもう……」 ハハハ

楓「ふふっ……♪」 スリスリ



文香「……そろそろ止めましょうか」

蘭子「……ずるい」 ジトー

美優(良いなぁ……)

文香「……高垣さん」

楓「ふぁい、ふぁんふぇふふぁ?」
 (はい、何ですか?)

モバP「ちょ、高垣さん?」

モバP「顔を埋めたまま話さないで下さいっ」

モバP「……息が当たってむず痒いです」

楓「……当ててるんですよ?」 プハッ

蘭子「世紀末歌姫よ! 蛮行はそこまでぞ!」
  (楓さん! 一人だけずるいです!)

美優「ら、蘭子ちゃん? 玄関で騒ぐのは――――」




アーニャ「――――カエデ、どうかしましたか?」 ガチャリ

周子「あんまりうるさくすると近所迷惑だよー?」 ヒョコッ




アーニャ・周子「「――――っ!?」」

モバP「あー……」

文香「……あ……」

蘭子「あっ……」

美優「え、ええと……」

楓「♪」 ムギュー

アーニャ「……プロデューサー?」

周子「プロデューサー……さん?」

アーニャ「…………」

周子「…………」

アーニャ「……説明、お願いします」 ゴゴゴゴゴ

周子「のけ者だなんて、酷いよねぇー?」 ゴゴゴゴゴ

モバP「……は、はい」 ダラダラ

楓「♪」 スリスリ



――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――




――――翌日 プロダクション



モバP「おはようございまーす……」

ちひろ「おはようございます、プロデューサーさん♪」

ちひろ「……昨日はあの後、どうでしたか?」

モバP「昨日、ですか……」

モバP「……まぁ色々ありましたよ。ははっ……」

ちひろ「ず、随分お疲れのようですね……」

ちひろ「顔色、悪いですよ? 大丈夫ですか?」

モバP「ええ、多分大丈夫です……」

モバP「いやー、楽しかったは楽しかったんですけどね……」

モバP(――――皆で晩ご飯を食べた後に高垣さんと三船さんと一緒に三人で飲みに行くまでは)

モバP(……当分の間は三船さんの顔をまともに見れないな)



ちひろ「……プロデューサーさん、分かっているとは思いますが……」

モバP「はい、今日も皆のところに行ってきますよ」

モバP(午前中は鷺沢さんのところで、午後は神崎さん)

モバP(そして夜はアナスタシアさん達の部屋……と)

モバP(昨日の内に約束したしな……)

ちひろ「分かっているのならいいんです」

ちひろ「仕事の方は昨日に引き続き私にお任せ下さい」

モバP「……よろしくお願いします、ちひろさん」

ちひろ「……それと、これをどうぞ」 コトリ



モバP「何ですか? これ?」 ヒョイ

ちひろ「私特製のドリンクです♪」

ちひろ「いろいろ体に良いものを混ぜて作ってみました」

ちひろ「プロデューサーさんに効果があったらアイドルの皆にも提供しようと思っています♪」

モバP「ははっ、俺は実験台ですか?」

モバP「……まあ、ありがたく頂きますけど」

モバP「ありがとうございます、ちひろさん」

ちひろ「いえいえ、後で感想お願いしますね?」

モバP「了解です」

モバP「――――それじゃ早速行ってきます!」

ちひろ「行ってらっしゃーい♪」




ちひろ「…………さて、と」

ちひろ「私もお仕事頑張りますかっ」



投下終了。
プロローグが終わりましたので次回からオムニバス的本編です。イチャイチャします。

ちひろさんのドリンクはすっぽんとかニンニクエキスとかチョコレートとかそういった類の滋養強壮効果のあるものがたくさん入っているだけです。ご安心を。

それではまた。



 塩見周子の場合



 ―――― 某日 昼 プロダクション


モバP「――――ただいま戻りましたー……」 ガチャリ

周子「おかえりー♪」 グデーン

周子「あたしにする? 周子にする? それともしゅーこちゃんにする?」 ゴロゴロ

モバP「……塩見さん? 今日は休みだったよな?」

モバP「というか、ソファでゴロゴロするのはいいけど服がよれるぞ?」

周子「質問には答えて欲しいんだけどー? ……ま、いいけどね」

周子「今日は部屋に居ても暇だったから、散歩がてらに寄っただけだよ」

モバP「へぇ……、ところでちひろさん見なかったか?」

周子「社長のとこー」 ゴロン

モバP「そうか……」

モバP「因みに塩見さん、昼飯は?」

周子「んー、まだ食べてないけど……」

周子「プロデューサーさんは?」

モバP「俺のは冷蔵庫に……」

周子「へー……」 ジー

モバP「…………」

周子「…………」 ジー

モバP「……食べる?」

周子「食べる―♪」



――――――――――――――――――――
―――――――――――――――
――――――――――


モバP「――――はい、塩見さんの分」

周子「ありがとー♪」

周子「……プロデューサーさんの『溢れるパッション! 焼肉弁当!』も美味しそうだね?」 チラ

モバP「……分かった分かった。後で分けるよ」

周子「やたっ♪」 グッ

周子「代わりにあたしの『鮮やかキュート♪ 海鮮ちらし寿司♪』もあげるね」

モバP「ああ、後でもらうよ」 スタスタ

モバP「よいしょ……っと」 ボフッ 

周子「……あれ? プロデューサーさん?」 スクッ

周子「もー、せっかく隣空けたのにそっちに座らないでよねー」 スタスタ

周子「……っと」 ポスッ

周子「じゃ、食べよっか♪」 ニコッ

モバP(何で皆、俺の隣に座るんだろう……?)




モバP「――――頂きます」

周子「いただきまーす♪」 パクッ

周子「…………んー♪ 美味しー♪」 モグモグ

モバP「……塩見さんは本当、美味しそうに食べるよな」

周子「食べるの好きだからねー」

周子「…………プロデューサーさんはよく食べる子は嫌い?」

モバP「まさか」 ハハッ

モバP「そんなことで誰かを嫌いになったりしないって」

周子「…………ん、そう言うと思った♪」

モバP「……ただ、アイドルなんだからスタイルには気を付けろよ」

周子「大丈夫大丈夫、しゅーこちゃん食べても太らないから」

モバP「……それ、他の皆の前では言うなよ」

周子「ん、分かった」

周子「…………あっ、プロデューサーさん」

モバP「どうした?」

周子「お米、付いてるよ?」 ヒョイパクッ



モバP「…………男性相手にそういうのは止めた方がいいぞ」

周子「んふふー♪ 顔赤いけど、どうかした?」

周子「流石のプロデューサーさんも初めての経験だったかなー?」 フフーン

モバP「…………!」 ビクッ

周子「…………あれ?」

周子「………………へぇー」

周子「……誰?」 ジロリ

モバP「…………」 ダラダラ

モバP「…………少し前に、アナスタシアさんからも同じことを……」

周子「……他には?」

モバP「……三船さんと神崎さんからも……です」

周子「…………」 フゥー

周子「…………よしっ」




周子「流石に直接は初めてだよね……!」 ズズイッ

モバP「ちょ、待っ……! 塩見さん落ち着いてっ……!」




投下終了。
こんな感じで小さくまとめて投下していきます。

それではまた。


何というタイミング……。
これは周子にオイルマッサージをするような展開を書けと言うことでしょうかねぇ?


地震を怖がるアーニャが、揺れる度にプロデューサーに抱きついたり、怖いからと言って部屋に泊まってもらおうとしたり……。

そういうのなら書きたいです。

エロいのなんて2、3個しかシチュが思い付きませんし、正直無理です。堪忍してつかぁさい。


※一人当たり2、3個

仮に投下するとしてもこのスレではやりませぬ。


現在書き溜め中です。
のあさんがポンコツ化してますのであらかじめご了承ください。



 神崎蘭子の場合



 ―――― 某日 私室


蘭子「…………」 ソワソワ


『ピロリン♪』


蘭子「っ!?」 バッ

蘭子「我が友っ!」
  (プロデューサー!)


文香『お土産、甘いものとしょっぱいもの、どちらが良いでしょうか?』


蘭子「む……黒き司書からの便りか……」
  (文香さんからのメール……)

蘭子「……ククク、我が友は未だ戦いの途中、か」
  (プロデューサー、まだ仕事なのかな……)

蘭子(今日は一緒にお買い物に行く約束だったのに……)

蘭子(まさか忘れちゃったとか……?) シュン

蘭子「……再び召喚の儀を行うべきか否か」
  (……メール、私からしてみようかな?)

蘭子「…………」 ムムム

蘭子(……とりあえず)

蘭子(『甘いものでお願いします』、と)



蘭子「はぁ……」

蘭子「…………我が友」 ボソッ
  (…………プロデューサー)

蘭子「我が友~っ!」 ゴロゴロ
  (ぷろでゅうさあっ……!)

蘭子「――――――っ」 ゴロゴロ ピタッ

蘭子「…………会いたい」

蘭子(……約束の時間、過ぎちゃった)

蘭子(確か、夕方頃からまたお仕事が入ってるって言ってたよね……?)

蘭子(……どうしよう)

蘭子(プロデューサーと一緒に居られる時間が減っちゃうよぉ……) ウルウル

蘭子「や、やはり召喚の儀を……!」
  (や、やっぱりメールを……!)


『ピロリン♪』


蘭子「っ!?」 ビクッ

蘭子「ぷ、プロデューサー……?」 オソルオソル


モバP『アパート前に着いたぞー。今から部屋に向かうからなー』


蘭子「っ!」

蘭子「……えへへ♪」 ランラン






モバP「すまん神崎さん、ちょっと遅れ――――」 ガチャリ

蘭子「――――プロデューサー!」 ダキッ

蘭子「……♪」 ムフー






 三船美優の場合



 ―――― 某日 プロダクション


美優「…………」 フラフラ

美優「ただいま、戻りました……」 ガチャリ

ちひろ「お疲れ様です、美優さん」

ちひろ「……本当にお疲れのようですね。大丈夫ですか?」

美優「はい、ちょっと今日のお仕事は時間が早くて……」

美優「……ご心配ありがとうございます」

ちひろ「あー、そういえば今日のお仕事は早朝の撮影からでしたね……」

ちひろ「……午後のお仕事まで、少しお休みになられては?」

美優「そうさせて頂きます……」

美優「……仮眠室、空いてますか?」

ちひろ「はい、空いてますよ」 ニコリ

ちひろ「時間が来たら起こしますので、どうぞごゆっくり」

美優「すみません、それでは失礼します……」 イソイソ

ちひろ「…………あ」

ちひろ(そういえばプロデューサーさんが数時間前に仮眠室に行ってから、戻ってきたところを見てませんね……)

ちひろ(……まあベッドは二つありますし、大丈夫でしょう)



 ―――― 仮眠室


美優「…………」 ジー

モバP「…………」 スゥスゥ

美優「…………」

美優(ど、どうしてプロデューサーさんが……!) ドキドキ

美優(ちひろさん、空いてるって……た、確かにベッドはもう一つありますけどっ)

美優(でも……) チラリ

モバP「…………」 スゥスゥ

美優(こんなチャンス滅多に……じゃなくて!)

美優「…………」 スゥーハァー

美優(……ここでちゃんと休んでおかないと、午後からの仕事に支障が出る可能性があります)

美優(私欲でお仕事を疎かにしたら、それこそプロデューサーさんに申し訳ありません)

美優(そう、だからここは涙を飲んで……!) チラッ

モバP「…………」 スゥスゥ

美優(ち、違うベッドに……) チラチラ

モバP「…………」 スゥスゥ

美優(…………) ジー

美優(…………一瞬、一瞬だけだから……) モゾモゾ

モバP「ん…………」

モバP「…………」 スゥスゥ

美優「…………♪」 ピトッ

美優(プロデューサーさん、温かい……) ギュー

美優(…………)

美優「…………」 スゥスゥ



―――――――――――――――
――――――――――
―――――


ちひろ「――――美優さーん、時間ですよー?」 ガチャリ

モバP「あっ……」

美優「ん……」 ムニャムニャ

ちひろ「…………へぇ……」 ジロリ

モバP「違いますっ! 起きたらすでにこうなっててっ!」 ワタワタ

美優「…………ふふっ……すぅ……」 ムニャムニャ




 ―――― 某日 プロダクション


モバP「――――は?」

モバP「……えっと、すいません、もう一回言ってくれませんか?」

ちひろ「プロデューサーさんが混乱するのは分かりますが、何度聞いても同じですよ?」

ちひろ「『仕事先で面白い子を見つけたわ! 後はよろしく頼むわよ!』……だそうです」

モバP「……社長から?」

ちひろ「はい、間違いなく社長からのお電話でした」

モバP「頼むわよ、って……」

モバP「うちの新しいアイドルとして、ってことですよね……?」

ちひろ「……はい」

モバP「うわぁ……」

ちひろ「幸いといいますか、資金には余裕があるのでその辺りは大丈夫です」

ちひろ「ただ時間の方が……」

モバP「……何とか作りますよ」

ちひろ「……すみません。これじゃまた元通りになってしまいますね……」

モバP「皆からいろいろと言われる可能性はありますが、そこら辺は俺がちゃんと言っておきますよ」

モバP「それに最初はレッスンがメインだから、しばらくは今まで通り皆とコミュニケーションを取れると思いますし……」

ちひろ「よろしくお願いします。私も出来る限りフォローしますので」

モバP「こちらこそよろしくお願いします」



モバP「――――で、その社長がスカウトした子と会うのは何時なんですか?」

ちひろ「……あー、それがですね……」

モバP「……まさか今日来る、なんて言わないですよね?」 ハハッ

ちひろ「………………」

モバP「……マジですか」

モバP「社長からの電話をもらったのは昨日の夜って言いましたよね? 昨日の今日だなんていくら何でも早すぎますよ……」

ちひろ「……あとは明日と明後日も来ます」 ボソッ

モバP「ちょっと待って下さいっ」 バッ

モバP「え、ちょ、三人も来るんですか! 一人じゃなくて!」

ちひろ「しゃ、社長は何も言って無かったんですけど、後から送られてきたメールには三人分の資料があったので……多分」

モバP「ぐおお……! あの社長……!」 グヌヌ

ちひろ「因みに電話しても無駄ですよ。留守電にしか繋がりませんから」

モバP「あの『現在、海の向こうへはばたいているわ。邪魔をしないでちょうだい』ってメッセージのやつですね……」

モバP「はぁ……。どうあがいても俺とちひろさんでどうにかするしかないんですね……」

ちひろ「割といつものことじゃないですか。私はもう慣れました」

ちひろ「……頑張りましょう。ええ、本当に」 ハァ…

モバP「ですよね……」 ゲンナリ

モバP(…………せめて)

モバP(癖の無いアイドルでありますように……!)



――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――




のあ「………………」 ジー

モバP「えーと、その……」 

のあ「………………」 ジー

モバP「高峯さんは、どうしてうちのプロダクションに……?」

のあ「………………」

のあ「…………星を観るために」

モバP「そ、そうですかー、星を観るためですかー」 ハハッ

モバP(どういう理由っ?!)

モバP「えっと、アイドルとして何かやりたいことってありますか?」

のあ「……星は、輝くモノのこと」

モバP「え?」

のあ「……モノは、物と者。二つの意味を指すわ」

モバP「な、なるほどー」

モバP(口頭だと分かりにくいんですけどっ)

のあ「…………」

モバP「…………?」

モバP(あ、話が終わったのか)

モバP「趣味などは――――」

のあ「――――最近は食に興味があるからグルメ番組に出演してみたいわね」

モバP(さっきの質問だこれ! しかもアイドル関係ないし!)

モバP(フリーダム過ぎるだろこの人!)

のあ「趣味は……最近だと食べることになるのかしら?」

モバP(聞かれても困るしもう聞いた内容ですっ)

のあ「………………」 ジー

モバP「……ど、どうかしましたか?」

モバP(今度は何なんだ……)






のあ「……貴方、気に入ったわ」 フッ

のあ「よろしく、プロデューサー」

モバP(今のやり取りのどこに気に入る要素があったというのか……)

モバP(高垣さんとはまた別種の自由人だぞこの人……!)

モバP「こ、こちらこそよろしくお願いします」



のあ(………………)

のあ(やっぱり人と話すのは緊張するわね……)

のあ(私の話もちゃんと聞いてくれるし、優しそうな人で良かったわ) ホッ




投下終了。
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

それではまた。



 アナスタシアの場合



 ―――― 某日 車内


モバP「――――現場に着いたらいつも通り挨拶回りをして、ちょっと時間を置いてから撮影開始だ」

アーニャ「ダー、今日は夕方頃まで……ですね」

アーニャ「晩ご飯はどうしますか?」

モバP「俺はどうにかできるけど……アナスタシアさんはどこか寄りたい所とかあるか?」

アーニャ「ニェート、特にはありません」 フルフル

アーニャ「…………でも」

モバP「……でも?」

アーニャ「料理の下ごしらえ、昨日の夜に頑張りました」 ジー

モバP「あー……」

モバP(……なるほど。そういうことか)

モバP「アナスタシアさんの手料理、ね……」

モバP「……今夜お邪魔してもいいか?」

アーニャ「ダー♪ ぜひ♪」 パアア



モバP「……ところでアナスタシアさんは料理は得意なのか?」

アーニャ「ん……今は、出来るようになりました」

アーニャ「皆と同じ部屋で暮らし始めた頃は、ニェウダーチャ……失敗もしましたけど……」

モバP「へぇ……」

アーニャ「……私しか、居ませんでした」 ボソリ

モバP「…………すまん」

モバP(……塩見さんと高垣さんだもんな。部屋割りの時、そういうこともちゃんと考えるべきだったな……)

アーニャ「ニェート、プロデューサーのせいじゃ、ありません」

アーニャ「おかげで沢山のこと、覚えられました♪」

モバP「……アナスタシアさんがそう思ってくれてるのなら嬉しいよ」

アーニャ「ダー♪」

アーニャ「今は、炊事・洗濯・お掃除・ゴミ出し・アイロン掛け……何でも私にお任せ、です♪」

モバP(あの二人アナスタシアさんに任せ過ぎぃ!)

モバP(一番若い子にやらせるなよっ、まだ15歳だぞっ)

アーニャ「……あ、シューコもカエデも、ちゃんと手伝ってくれますよ?」

モバP「そ、それならまだマシだな……」

アーニャ「ただ……カエデが手伝うと、ツマミ、ばかりになります」

モバP「――――よし、俺が後でちゃんと言っておこう」

モバP(……高垣さんのことだから『しっかり叱りますか?』って言って、流しそうだけどな……。言わないよりはいいだろう)



モバP「でもそんなに家事が出来るなら、アナスタシアさんは将来良いお嫁さんになるんだろうな」 ハハッ

アーニャ「――――っ!?」

アーニャ「…………!」 ドキドキ

アーニャ「ぷ、プロデューサーは、家事が得意な女性は好きですか……?」

モバP「んー、そうだなぁ……」

モバP「それで好きになる訳じゃないけど、得意な方が嬉しいかな」

アーニャ「……ブラーク、結婚するなら、どうですか?」

モバP「結婚? 結婚か……」

モバP「家事が出来るに越したことはないけど……結婚となると他にもいろいろあるからなぁ……」

モバP「でもまあそもそも、俺には縁の無い話だけどなっ」 ハハッ

アーニャ「…………」 ムー

アーニャ「プロデューサー、いろんな人に好かれてます。縁が無い、そんなことは無いと思います」

アーニャ「…………私も、大好きです」

モバP「アナスタシアさん……」

モバP(間違いなく『ライク』の意味合いだろうけど、大好きと言われるのは嬉しいな……)

モバP「ありがとう、嬉しいよ」

アーニャ「むー……」

アーニャ「……やっぱり、上手く伝わりませんね」 ショボン






アーニャ「……でも、16歳まで我慢、です。 ふふっ……♪」 ボソッ

モバP(急に寒気が……。風邪か?) ブルッ





投下終了。
アーニャと美優さんの身長が同じという事実……サンドさせたい。

それではまた。


リアルが多忙です。もう少々お待ち下さい。
何でもしまむら。



鷺沢文香の場合



 ―――― 某日 事務所


モバP「――――名前で呼んで欲しい?」

文香「……はい」

文香「……駄目でしょうか?」

モバP「駄目ってことは無いけど……今更って感じがな……」

モバP「……現状で問題は無いんだし、このままでも良くないか?」

文香「…………問題はあります」

モバP「……あるのか?」

文香「………………」

文香「……プロデューサーさんと出会ってから、かなりの時間が経ちました」

文香「決して自惚れではなく、今ではとても良い関係を築けていると思います」

モバP「それは俺も同意するよ」

文香「……ありがとうございます」

文香「…………だからこそ、その……」

文香「……いつまでも他人行儀な呼び方をされると、寂しい、です」

モバP「鷺沢さん……」

文香「……そこは、名前で呼ぶところだと思うのですが……」

モバP「す、すまん……急にはちょっと……」

文香「いえ、プロデューサーさんらしい反応だと思います」 フフッ



モバP「名前…………名前、ねぇ……」

文香「……そんなに難しいことでしょうか?」

モバP「うーん……何て言ったら良いかな……?」

モバP「名字のほうが慣れてるっていうのもあるし、プロデューサーとアイドルっていう関係上名前呼びが憚られるっていうのもあるし……」

文香「……でも、アナスタシアさんは名前で呼んでます」

モバP「それを言われるとなぁ……!」 グヌヌ

文香「………………」

文香「……分かりました。今、この場で、というのは諦めます」

モバP「え、いいのか?」

文香「プロデューサーさんを困らせてしまうのは本意では無いので……」

文香「……ただ、理由をちゃんと教えてくれますか?」

文香「先ほどの理由の他にも、まだ隠しているように見受けられましたので……」

モバP「鷺沢さんもそうだけど、最近うちのアイドル達は妙に鋭いな……」

モバP「…………言わなきゃ駄目か?」

文香「名前で呼んでくれるか、理由を話すかのどちらかでお願いします」

モバP「…………」 ムムム…

モバP(名前で呼んでるといつの間にか好意を抱いてしまうから、とは言えないしなぁ……)

モバP(……仕方ない、か)




モバP「――――文香……さん」



文香「………………」

文香「……『さん付け』が少し気になりますが、これは……」

文香「とても、良いものですね……」 ニコリ

モバP「…………鷺沢さんが満足してくれて良かったよ」 ハハッ

文香「…………」 ムッ

文香「一度、だけですか?」

モバP「あー、とりあえずはこれで勘弁して欲しいんだけど……」

文香「………………」

文香「……そう、ですね」

文香「今はまだ、我慢します……」

文香「…………♪」 フフッ

モバP(おぉー、こんなにご機嫌な鷺沢さん、初めてだな……)


投下終了。
これがヤンデレスレなら他のアイドル達に聞かれている場面です。危ない。

まだ少し忙しいですが2,3日に一度は投下できるよう頑張ります。

それではまた。



 高垣楓の場合



 ――――某日 事務所


楓「――――最近、私にだけ冷たくないですか?」

モバP「…………はい?」

モバP「えっと……急にどうしたんですか?」

楓「言葉通りの意味です。プロデューサーの私への対応が、他の皆と比べて雑だと思うんです」 ムスッ

モバP「…………いや、そんなことは無いですよ」

モバP「そうですよね、ちひろさん?」 クルッ

ちひろ「……そこで私に振るんですか?」

ちひろ「ええと…………」 ガサゴソ

ちひろ「…………プロデューサーさんの最近のスケジュールを見る限り、大体同じくらいの割合で皆さんと一緒にお仕事をしてますね」

ちひろ「少なくとも一緒に居る時間は皆さんと同じだと思いますよ?」

モバP「……だそうですけど」

楓「確かにちひろさんの言う通りかもしれません。でも、量は同じだとしても、質は違いますよね?」

モバP「質……? どういう意味ですか……?」

楓「……皆から聞きましたよ。随分と大胆なことまでされたそうですね?」

ちひろ「っ!? ぷ、プロデューサーさん……! まさか……!」 ガタッ

モバP「え、あ、ちょ、誤解ですっ! 身に覚えがありませんっ!」



楓「いろいろと聞いてますよ……。周子ちゃんとは食べさせ合いっこをしたそうですね?」

モバP「いや、それは確かにしましたけど……!」

モバP「俺の心情的には雛に餌をやる親鳥の気分ですよ? 邪な意図はありませんっ」

楓「蘭子ちゃんとは会う度に抱きしめ合ってる仲だとか」

モバP「……正確には抱き付かれてるんです」

モバP「というか高垣さんもお酒が入るとそうやって絡んでくるじゃないですか……」

楓「それなら美優さんとの添い寝は?」

モバP「そ、それについては不可抗力です……」

モバP「気付いたら隣に居たんです。俺からは何もしてません。……決して」

楓「アーニャちゃんとは夜に秘密の特訓もしているそうですし……」

モバP「料理を食べさせてもらってるだけですっ」

モバP「その言い方だといかがわしくなるので止めて下さい!」

楓「極めつけは文香ちゃんです。名前で呼んだというのは本当ですか?」

モバP「それは本当ですけど……」

モバP「……え? それが極めつけになるんですか?」

楓「はい、もちろんです」 ズイッ



楓「だってプロデューサー、私達のことは名前で呼んでくれないじゃないですか……」

楓「アーニャちゃんとちひろさんのことは名前で呼ぶのに……」 チラリ

ちひろ「……言われてみればそうですね」

ちひろ「気にしたことが無かったので分かりませんでした」

楓「……ちひろさん、自慢ですか?」 ジトッ

ちひろ「えっ、ち、違いますよっ!」 アタフタ

モバP「うーん……そんなに気にすることじゃ無いと思うんだけどな……」

楓「プロデューサーはそうでも、私は気にします」

楓「名前の他にも、言葉遣いとかも私や美優さん……あと文香ちゃんにも少しよそよそしいですよね?」

モバP「うっ……」 ギクリ

モバP「それはその……子供とは違いますし……」

楓「大人に対しては距離を置くんですか?」 フフッ

モバP「そ、そういう意味じゃ…………」

楓「…………ふふっ♪」

楓「ごめんなさい、少しからかい過ぎました」

楓「要するに、もっと仲良くしましょう、と私は言いたいんです♪」

モバP「……仲良く、ですか」

楓「はい♪」

楓「そのためにもまず私と――――」




楓「――――飲みに、行きましょうか♪」

モバP「結果それですか……」

ちひろ「あ、私もいいですか?」



投下終了。
次回は小梅と千秋さん予定です。

それではまた。


リアルに忙殺されてました。皆さますみません。
量は多くないですが今週末には更新致します。

サンドもケルベロスもやってないのにエタるわけにはいきませんから。



―――― 某日 プロダクション


ちひろ「――――ただいま戻りました♪」

モバP「あ、お疲れ様ですちひろさん。留守番してましたけど、電話も何も無かったですよ」

ちひろ「そうですか? 珍しいこともあるんですねー」

モバP「いつもはどうなんですか?」

ちひろ「それはもうひっきりなしに電話がかかってきますよ。何といってもうちには勢いのあるアイドルが何人もいますから!」 エッヘン

ちひろ「……まぁそれもあって最近は特に忙しいですけど」

モバP「……やっぱり俺も中の仕事を手伝いましょうか?」

モバP「最近は皆とのコミュニケーション不足も解消してきた気がしますし、外に出る時間を減らせば……」

ちひろ「それだとまた前の状態に逆戻りじゃないですか……」 ハァ

ちひろ「プロデューサーさんは余計なことを考えず、皆と仲良く交流していて下さい」

モバP「うーん……、でもそれだとちひろさんが……」

ちひろ「はぁ……。前にも言ったと思いますが、私のことは気にしないで下さい」

ちひろ「…………毎日毎日愚痴を聞く日々はもう嫌ですから」 ボソッ

モバP「ちひろさん? どうかしました?」

ちひろ「……いえ、何も」 ニコリ



ちひろ「そんなことより、プロデューサーさん。新しい娘達の様子はどうですか? 仕事のこととか、生活のこととか」

モバP「皆のですか? そうですね……」

モバP「まず高峯さんは俺の予想以上の能力の持ち主でしたね。基本的なことはすぐに出来てしまいますし、物怖じしない度胸も有りますからデビューも秒読み状態です」

モバP「ところどころで……何と言いますか、抜けてる感じがしますけど、それもまたギャップがあって良いですね」

ちひろ(…………ところどころ? いえ、のあさんはいつも……)

モバP「それと生活の方ですが、特にうちの大人組と仲良くやってるみたいですよ。何回か一緒に飲みに行ったと聞きました」

モバP「あとは……アナスタシアさんと一緒に居ることも多いですね。趣味が同じということもあって話が弾むみたいです」

ちひろ「……そう、ですか」

ちひろ(素の状態ののあさんを見たことが無いんでしょうか? あの人はうちのアイドルの中でもかなり特殊な部類に入ると思うんですけど……)

ちひろ(……まぁ特に問題が無いのであれば私がわざわざ言うことでもないですよね。きっと)

ちひろ「それで、他の二人は?」

モバP「黒川さんは他の娘達に比べて歌唱力が頭一つ抜けてますね。いずれは歌方面で推していくつもりです」

モバP「最初はこう……気難しいといいますか、そんな部分もありましたけど、今は仲良くやれていると思います」

ちひろ「確かに、最初の頃の千秋さんは難しい所がありましたね」

ちひろ(今はもうそんな頃の影も形も無いですけど)

ちひろ(千秋さんがうちのプロダクションに来て早2週間……。プロデューサーさんのコミュ力が高いと見るべきか、それとも千秋さんが……)

モバP「黒川さんも大人組とよく交流してますね。あとは出身関係でアナスタシアさんとも」

ちひろ「アーニャちゃん、人気者ですね」

モバP「ええ、まったく」 フフン

ちひろ「ふふっ、どうしてプロデューサーさんが誇らしげにするんですか。もう……」 クスクス



モバP「……さて、最後は白坂さんですね」 コホン

ちひろ「うちの最年少アイドルですね。小梅ちゃんのデビューは時間がかかりそうですか?」

モバP「体力的な面も技術的な面も、まだまだ幼いですから……」

モバP「でもまあ神崎さんのような例もありますし、個性で勝負していきますよ」

ちひろ「個性……」 ブルッ

モバP「あれ? ちひろさんはホラー系は苦手ですか?」

ちひろ「ええと、得意では……。プロデューサーさんは平気なんですか?」

モバP「俺は割と平気ですね。幽霊に限らず、血とかそういうのも大丈夫です」

ちひろ「へぇ……」

ちひろ「…………もしかして、例の『あの子』も見えてたりするんですか?」

モバP「『あの子』ですか? 見えませんよ?」

ちひろ「あ、やっぱりそうなん――――」

モバP「せいぜい何処に居るかが分かるくらいです。気配ってやつですかね?」 アハハ

ちひろ「そ、そうですかー……」 アハハ…

ちひろ(じょ、冗談ですよねっ? そうですよねっ?)

モバP「ほら今、あの扉の外に――――」





小梅「――――お、お疲れ様です……」 ガチャリ

ちひろ「ひっ!?」 ビクッ





千秋「――――何の騒ぎかしら?」 スタスタ

ちひろ「ひぃっ!?」 ビクビクッ




ちひろ「ふ、二人とも、驚かさないで下さいっ」

小梅「ご、ごめんなさい……?」

千秋「……どういう状況?」

モバP「……まぁいろいろあったんだよ」

モバP「そんなことより、二人ともお疲れ様。レッスンはもう終わったのか?」

千秋「とりあえず一段落はしたわ。やっぱりダンスは慣れないわね」 フゥ

ちひろ(……千秋さん、ごく自然にプロデューサーさんの隣に座りましたね)

ちひろ(あ、小梅ちゃんも反対側に……)

モバP「黒川さんはやっぱり歌の方が良いですか?」

千秋「……そうね、上手くできない自分にイライラしてしまうことがあるから、出来るなら自分の得意分野を伸ばしたいわ」

千秋「でも、それは私のワガママでしょう? 貴方が言ったこと、私は信じてるから……」

モバP「ああ、黒川さんの声はとても素晴らしいけど、それに動きが加わればもっと綺麗になると思うんだ」

モバP「今は俺を信じて頑張ってくれないか?」

千秋「もちろんよ。貴方の期待に応えてみせるわ」 フフッ

モバP「ははっ、頼もしいな」

小梅「……ぷ、プロデューサーさん」 クイクイ

モバP「っと……、白坂さん? どうした?」

小梅「ち、千秋さんばっかり、ずるい……」

小梅「私ともお話……し、しよ?」

モバP「あー……ごめんな。別に仲間外れにしようとしたわけじゃないんだ」 ナデナデ

小梅「んっ……♪」

小梅「……し、知ってる、よ? プロデューサーさん、優しいから……」

モバP「面と向かってそう言われると何だか背中がむず痒いな……」 ハハハ

千秋「……あら、随分楽しそうね? 私も混ぜてもらえるかしら?」 ギュウ

モバP「く、黒川さん? ちょーっと痛いんですけど……」

千秋「痛くしてるのよ……!」 ギリギリ

モバP「何でっ?!」

ちひろ(この人達、私が居ることを忘れてませんかね?)

ちひろ(…………いえ、羨ましくなんて無いんですけどね。ええ) ムスッ


一旦投下終了。
それではまた。



ちひろ「――――それにしても、最初の頃と比べて大分人数が増えてきましたね」

モバP「あー、確かにそうですね……」

ちひろ「一人一人への対応も大事ですけれど、これからは効率も考えていかないと……」

モバP「効率、ですか?」

小梅「……ぷ、プロデューサー、さん……?」 ジッ

モバP「あはは、そんな不安そうな目で見つめなくても白坂さんのことを見捨てたりしないよ」 ナデナデ

小梅「えへへ……♪」

千秋「……あら? 私はどうなるのかしら?」

モバP「もちろん黒川さんもですよ。『皆』俺の大事なアイドルですから」

千秋「……一言余計ね。まぁ、今はそれでも構わないけれど」 フッ

ちひろ「…………えーと、いろいろ言いたいことは有りますけど、今は置いておきましょう」

ちひろ「つまりですね、私が言いたいのは、そろそろユニットを考えてみるのはどうでしょう、ということなんですよ」

モバP「ユニット……! そう言われてみるとうちのアイドル達には決まったユニットが無かったですね」

ちひろ「ええ、お仕事を誰かと一緒にというのは何度かありましたけど、しっかりとしたユニットとしてお仕事を受けたことは一度もありません」

ちひろ「ファンの皆様にもソロの集まりだと思われてるみたいですよ?」

モバP「うーん……新たな試みとしてはアリ、だよなぁ……」



千秋「確かにそうかもしれないわ。でも私や小梅はまだまだ基本が成ってないし、少し荷が重いとも思うけど……」

モバP「……いや、完成してないからこそっていうのもあると思う」

小梅「……例えば、誰と誰のユニット、なの?」

モバP「例えば……」 ウーン

モバP「……どんな組み合わせが良いと思います? ちひろさん」

ちひろ「そこで私に振るんですか? いや、確かに言い出したのは私ですけど……」

モバP「まぁここで出たユニットで決定ってわけでもないですから、気軽にお願いします」

ちひろ「気軽に……」 ムムム

ちひろ「……小梅ちゃんと蘭子ちゃんの二人とかですかね?」

千秋「……無難ね」

モバP「黒川さんに同意です」

ちひろ「――――気軽にって言ったじゃないですかっ」 ガーッ 

千秋「一応聞いておくけれど、私ならどうかしら?」

ちひろ「え、えっと……アーニャちゃん?」

小梅「……北海道?」

ちひろ「…………」 サッ

モバP「……流石に安直じゃないですかね?」

ちひろ「うぅ……こういうのは苦手なんです……」

ちひろ「そういうプロデューサーさんはどうなんですか……?」

モバP「え、俺ですか?」




モバP「……黒川さんと白坂さん、高峯さんと高垣さん、塩見さんと神崎さん、三船さんとアナスタシアさん……む、鷺沢さんが余りましたね……」

千秋「…………?」

小梅「…………?」

ちひろ「…………あっ」

ちひろ「プロデューサーさん、神経衰弱じゃないんですから……」 ハァ…

モバP「はは、すいません。つい遊び心で……」

千秋「……ああ、ようやく理解したわ。それにしても浅い繋がりね」

千秋「黒と白、『高』の字、『子』の字……」

小梅「美優さん、と、アナスタシアさん、は……?」

モバP「確か身長が同じはずです」

ちひろ「プロデューサーさんも私に負けず劣らずじゃないですか……」

モバP「……ちひろさんのことをとやかく言う資格は有りませんでしたね、はい」

モバP「…………ところで鷺沢さんはどうしましょうか?」

ちひろ「まだ考えてたんですか? うちは9人居るんですから、余るのは仕方ないですよ」

モバP「でも仲間外れはちょっと……」

ちひろ「……それならプロデューサーさんが組むのはどうですか?」

小梅「っ!?」

千秋「っ!?」

モバP「あ、それはいい案ですね。えーと繋がりは……」

小梅「プロデューサー、さん」 クイクイ

小梅「文香さん、と、千秋さん、で、『沢』と『川』の水繋がり……」

モバP「おおっ、それなら俺が組むのは白坂さんになるな」

千秋「待ちなさい。小梅と楓さんの木繋がり、アーニャとのあさんの趣味繋がり、文香と美優さんの血液型繋がりもあるわよ」

千秋「そうなると余るのは私になるわ」 フフン

モバP「…………ふむ」

千秋「……どうかしたのかしら?」

モバP「いや、黒川さんが余ったなら数字繋がりでちひろさんと組むべきかなって思っ――――いたたたたっ?!」

千秋「…………っ!!」 ギュウッ

ちひろ(今のはプロデューサーさんが悪いですね)






 ―――― 後日


アーニャ「私とプロデューサーでカタカナ繋がり、です!」 ムフー

モバP「プロデューサーは本名じゃないからな?」





投下終了。
それではまた。



 ―――― 高峯のあとアナスタシアの場合



 ―――― 某日 カフェ


のあ「――――…………ふぅ」 ズズッ

のあ(お気に入りのカフェで飲むコーヒーは格別ね……)

のあ(ここのところレッスンばっかりでゆっくりする暇も無かったし、今日は久々の休日を謳歌しましょうか)

のあ(まずは朝食代わりにケーキでも……)

のあ「……すみません店員さん、このケーキとこのケーキを」

のあ「………………」 ズズッ

のあ(…………さて、この後はどこに行こうかしら?)

のあ(服は足りてるし、部屋の消耗品はこの前千秋が買い足してくれたし、正直なところ食べ歩きしかすることが無いのよね……)

のあ(……世の人たちはこういう時、どうするのかしら?)

のあ(やっぱり定番は友達とどこかにお出かけ? ……今の私には難しいわ)

のあ(地元を離れてこっちに来てまだ日が浅いから、そういう友達はまだいないし……)

のあ(でももしかしたら偶然でこっちに遊びに来ているって可能性も――――) チラリ

のあ「――――……あっ」



アーニャ「………………」 テクテク



のあ「アーニャちゃん……?」



のあ「……そういえば彼女もお休みだったわね」

のあ(……ガラス越しだけど私に気付くかしら?)

のあ「………………」 ジー

アーニャ「………………?」 ピタッ

のあ「あら……」

のあ(私の視線に気づいた?)

のあ(……よく見たらそれとなく変装してるし、視線には気をつけているってこと?)

アーニャ「…………」 キョロキョロ

のあ「…………」 ジー

アーニャ「…………!」

のあ(私に気付いたわね。手でも振っておこうかしら) フリフリ

アーニャ「…………♪」 パアア

のあ(笑顔が可愛い……)

のあ(……って、アーニャちゃん、こっちに向かって来てる?)



――――――――――――――――――――
―――――――――――――――
――――――――――



アーニャ「――――ノア、ドーブラエウートラ」

アーニャ「ノアも、お休みだったんですね。私と一緒です♪」

のあ「おはよう、アーニャ」

のあ「貴女の言う通り今日は久々の休日よ。私はここで朝食を摂るつもりだったけど……貴女はもう済ませたのかしら?」

アーニャ「ダー、今日はカエデの手料理でした」

のあ「楓の手料理……?」

のあ(何それ凄く食べてみたいわ)

アーニャ「タコワサ、エダマメ、美味しかったです♪」

のあ「そう……」

のあ(ツマミね。間違いなく)

のあ「それだけじゃ足りないでしょう? ケーキ、二つ頼んであるから一緒にどうかしら?」

アーニャ「……良いんですか?」

のあ「もちろんよ」 ニコリ

のあ(目の前にアーニャちゃんがいるのに二つもバクバクと食べる姿を見せる勇気は無いもの)

アーニャ「……ノアは大人、ですね」 ニコ

アーニャ「とても、憧れます♪」

のあ「……そう、嬉しいわ」

のあ(ぐっ……! 純粋無垢な視線が痛い……! 私はそんなに出来た人間じゃないのに……)

アーニャ「ケーキ……♪」 ワクワク

のあ(可愛い)






のあ「――――ケーキ、どうかしら?」

アーニャ「フクースナ、美味しいです!」

のあ「ふふっ、それは良かったわ」

アーニャ「ノアはここ、お気に入りですか?」

のあ「お気に入り? そうね……」

のあ「確かにお気に入りではあるけど、自分で見つけたお店じゃないから胸は張れないわね」

アーニャ「……?」 キョトン

のあ「この店、教えてくれたのはプロデューサーよ」

アーニャ「っ!? プロデューサー、ですか……?」

アーニャ「…………」 ムッ

のあ(……何だか複雑な表情ね)

のあ「……どうかした?」

アーニャ「……最近、プロデューサーがご飯に連れて行ってくれません……」

アーニャ「ノアは一緒に居る時間も多いのに、お店まで……ズルいです」

のあ「ズルいも何も……一緒に居る時間が多いのは私がまだまだ新人だからよ」

のあ「アーニャも私みたいな時期があったでしょう?」

アーニャ「それは……確かにそうでした」

アーニャ「……あの頃に、戻りたいです」

のあ「……現状に何か不満があるのかしら?」

アーニャ「ニェート、違います。今もとっても楽しいです」

アーニャ「でも、もっとプロデューサーとお話ししておけば良かった、とも思ってしまいます……」



のあ「あら、意外ね」

のあ「アーニャは昔からコミュニケーション能力が高かったイメージがあるわ」

アーニャ「そんなこと、ありません」 フルフル

アーニャ「昔の私、日本語が苦手で無口でした」

のあ「へぇ……」

のあ(この前の収録で、共演したアイドルといとも簡単に仲良くなっていた子のセリフとは思えないわね)

のあ(収録前は『名前で呼ばないで下さい!』って言われてたのに、収録後は『名前で呼んで下さい♪』に変わっていたのを目の当たりにしたときは驚いたわ)

アーニャ「日本語、怪しいとプロデューサーに迷惑がかかると思って、あまり話しかけられませんでした」

アーニャ「――――でも、今は違います」

アーニャ「もっとたくさん、プロデューサーとお話しして、プロデューサーのこと知りたいです……!」

のあ「…………」

のあ(健気……! 可愛い……!) プルプル

のあ(……これは何だか応援したくなってくるわ)

のあ「そうね、とても良い心がけだと思うわよ」

のあ「……私が彼から聞いたもので良ければ、少しは彼のことを教え――――」

アーニャ「――――パジャールスタ!」

のあ「……ふふっ、スダヴォーリストゥヴエム」

アーニャ「……っ! ……スパシーバ♪」 パアッ

のあ(昔興味で調べたロシア語が初めて役に立ったわね……)

のあ(ロシア語……ドイツ語……あまり思い出したくない過去だわ) ズーン




のあ「まずはそうね……プロデューサーの好きな動物から教えましょうか」




投下終了。
次回ケルベロスです。

それではまた。



 ―――― アイドル全員の場合




アーニャ「ニャー♪」

千秋「……わん」

小梅「にゃ、にゃー……」

楓「にゃー……ふふっ♪」

周子「こんこん♪」

美優「…………」 プルプル

蘭子「わんっ♪」

文香「…………」 オロオロ

のあ「ふっ…………」 ウサウサ



モバP(……事務所のドアを開けたら動物? が、お出迎えしてくれました)

モバP(猫耳、犬耳、狐耳……三船さんは虎? 鷺沢さんは……熊か? で、最後は兎……)

モバP(皆とても似合ってて可愛いけど……何でこんな状況に?)

モバP「……ちひろさん、説明をお願いします」

ちひろ「わんわん♪」

モバP(あなたもですか……)



――――――――――――――――――――
―――――――――――――――
――――――――――



ちひろ「――――という訳です」

モバP「……えーと、俺が動物好きだという噂が広まって、どの動物が一番好きなのかを調べるために皆で仮装してみたということですか?」

蘭子「然り!」
  (はいっ!)

モバP「そうかー……」

モバP(写真とかで良いと思うのは俺だけか? わざわざ耳を付ける理由なんて……)

周子「プロデューサーさん、似合う?」 コンコン

モバP「似合う」

モバP(可愛いからいいか!)

千秋「それでプロデューサー、誰が一番可愛いと思うのかしら?」

モバP「……どの動物が好きかって主旨じゃ?」

楓「まあまあ、細かいことは気にしないで下さい」

モバP「うーん……誰が、か……」 ジー

文香(少なくとも私では無いと思いますが……)

文香(ジッと見られてしまうと緊張します……) モジモジ

モバP(恥ずかしがってる鷺沢さんは可愛いな……)

モバP(やっぱり『アイドルアニマル大運動会』は鷺沢さんでいこう) ウンウン

文香(何だかとても嫌な予感が……気のせいですよね?)



アーニャ(…………ふふっ♪)

アーニャ(プロデューサーの好きな動物、ノアから既に聞いてます!)

アーニャ(プロデューサーはコーシカ、猫が大好きだと!)

アーニャ(この勝負、私とコウメとカエデの戦いになります……!)

モバP「…………」 ジー

楓「……オッドアイの猫ちゃんですよー♪」 クイクイッ

モバP(可愛い)

小梅「……にゃーお……えへへ……」

モバP(可愛い)

アーニャ「アニャー♪」

モバP(可愛い)



美優(虎は……どう鳴くのでしょう?)

モバP「…………」 ジー

美優(ええと……!) アタフタ

美優「が、がおー……!」 ガー

美優(……は、恥ずかしいっ!) カアッ

モバP(かわわわわわっ)

モバP「――――三船さんで」

美優「ええっ!?」

アーニャ「――――ノアっ!」 キッ

のあ「アーニャ、虎もネコ科よ」 フッ

アーニャ「…………っ! 盲点でした……! 私の負け、です……!」

千秋「あなたは何と戦っていたのよ……」



ちひろ「さて、知りたいことも知れましたし、皆さんお仕事に戻りましょうか」 パンパン

モバP「いやー突然のことでしたけど癒されますね、これは」

ちひろ「まあ、たまにはこういうのも良いですね」

モバP「ええ。それに予想以上に似合ってましたし、こういう路線で売り出すのも有りかもしれません」

ちひろ「動物ユニット……。この中なら蘭子ちゃんと千秋さんで犬ペアか、アーニャちゃん小梅ちゃん楓さんの猫トリオですか?」

周子「えー? 普通過ぎない?」

周子「それだとあたし達は余りものになっちゃうじゃん」

文香「……狐と兎、熊と虎……ですか」

のあ「私達、食べられる存在ね。仲良くしましょう、周子」

周子「のあさんよろしくー♪」

周子「……で、プロデューサーは狼?」 ニヤリ

美優「しゅ、周子ちゃんっ!?」

美優(…………虎と狼、どちらが強いんでしょう?)

美優(………………! わ、私は一体何を考えて……!) プシュー



蘭子「月に吠えし獣……」
  (狼……)

蘭子「……力を合わせるというのなら、その名には冥界の番犬が相応しかろう」
  (……トリオを組むのなら、ケルベロスという名前はどうですか?)

文香「ケルベロス……。ギリシア神話に登場する、主に三つの頭部を有する神話生物ですね……」

楓「…………っ!」

楓「『番犬か? で晩、喧嘩』……ふふっ♪」

小梅「か、楓さんはいつも通り、だね……」

千秋「下手に触れたら負けよ、小梅」

モバP「ケルベロス……」

モバP「カッコ良くていいな、それ。もし仮にそれでユニットを組むなら、誰を選ぶべきか……」

ちひろ「何だかお話が盛り上がってますね……」 ヒョコリ

ちひろ「でも皆さん、分かっているとは思いますけどお仕事の時間は大丈夫ですか?」

モバP「っと……遊びすぎでしたね。この話はまた機会があればにしましょう」

モバP「ちひろさん、今日は旧子供組に付いていきます。帰りは……夕方頃になると思います」

ちひろ「分かりました。皆さん、行ってらっしゃい」

蘭子「うむ! いざ赴かん!」
  (はい! 行ってきます!)

周子「その括り方、久しぶりだねー。行ってきまーす♪」

アーニャ「ダー。お仕事、頑張ります♪」



のあ「………………」 フム

小梅「……のあさん? どうか、した……?」

のあ「……大したことじゃないわ。文香は19歳だけど子供組に入っていないのね」

文香「……六人だった頃は、キリの良い年齢の境目がそうでしたので……」

千秋「……楓さんは子供組に入っていないのね」

楓「千秋ちゃん? どういう意味かしら?」

美優「ふふっ……」 クスクス

楓「美優さん、今日は飲みましょう。逃がしません」

美優「ええっ?!」 ビクッ































モバP「――――で、考えてみました!」



周子「こん♪」 コンコン

蘭子「わんっ♪」 ワンワン

アーニャ「ニャー♪」 ニャアニャア



ちひろ「鳴き声を続けると『こんばんわ』って言ってるようにも聞こえますね」

モバP「はい、これなら夕方以降のラジオ番組に引っ張りだこですよ」

モバP「……あ、因みに三人揃った時の共通の鳴き声もあります」 カチリ


< が、がおー >


美優「け、消してくださいっ!」



投下終了。

次回、サンドで最終回です。
オチとかは無いです。

それではまた。



 ―――― 全員の場合



 ―――― 某日 プロダクション


モバP「……もう十分、ですか?」

ちひろ「はい」 ニコリ

ちひろ「アイドルの皆さんには許可を頂きましたので、これからは通常業務――――以前のようにお願いします」

モバP「ええとそれは……今まで肩代わりしてもらっていた事務作業とかスケジュール管理を俺が行うってことでいいんですよね?」

ちひろ「ええ、ただ人数も増えてますので、もちろん私もお手伝いしますよ?」

モバP「……分かりました。でも何で急にそんなお話に?」

ちひろ「……自分から任せて下さいと言っておいてお恥ずかしい話ですが、ちょっと私の処理能力の限界が来まして……」

ちひろ「最近じゃアイドルの皆さんからも体調を心配される始末になってるんです……」

モバP「す、すいませんっ。全く気付いていませんでした……」

ちひろ「ああ、いえ、謝る必要は有りませんよ?」 アタフタ

ちひろ「心配をおかけしないために、プロデューサーさんにだけは気付かれないようにしていたので……」

モバP「そうだったんですか……」

モバP「……ちひろさんが任せて下さいって言ってくれたのはまだ六人しか居なかった時ですし、人数が増えた今キャパオーバーするのも当然だと思います」

モバP「改めて了解しました。今日からですか?」

ちひろ「いえいえ、明日からで大丈夫ですよ」

ちひろ「……皆さんからは許可を頂けましたが、とても寂しそうな表情をしていました」

ちひろ「今日は皆さんの傍に居てあげて下さい」

モバP「……分かりました」

ちひろ「……もしかしたら最後ということでいろいろと要求されるかもしれませんが、なるべく叶えてあげて下さいね?」 ニッコリ

モバP「あはは……まあ、善処しますよ」



 ―――― 別棟 レッスンルーム


モバP「――――失礼しまーす」 ガチャリ

千秋「あら……プロデューサー? お疲れさまね」 フゥ…

小梅「お、お疲れさま、です……」 ハァハァ

のあ「………………」 コヒューコヒュー

モバP「皆さんお疲れ様です」

モバP「……高峯さんは大丈夫ですか?」

のあ「……平気よ」 ファサァ

モバP「そ、そうですか? 無理はしないで下さいね?」

のあ「ええ、肝に銘じておくわ……」

千秋「最近は大体こんな感じよ。気にする必要は無いわ」

小梅「……のあさん、デビュー、近いから……」

モバP「なるほど……確かにそうでしたね」

モバP「……無理は禁物ですよ?」

のあ「……自分の限界は分かってるつもりよ」

のあ(この前は超えて大変だったから……)



千秋「それで、今日は何の用かしら? 大方ちひろさんが言っていたことについてでしょうけど……」

モバP「……察しが良いですね、その通りです」

千秋「……正直、あまりピンとは来なかったわね」

千秋「私達はまだ外に出るような仕事もないし、まさか新人の私達を放っておくってこともないでしょう?」

モバP「それはもちろんだけど……」

小梅「……プロデューサー、さん?」 クイクイ

モバP「っと、どうしました? 白坂さん?」

小梅「……あ、会えなくなると、寂しい、よ……?」 ギュッ

のあ(可愛い)

モバP「白坂さん、心配しないで下さい。むしろ事務所に居ることが増えるので、会う機会は増えますよ」 ナデナデ

小梅「ほ、ほんと……?」

モバP「はい」 ナデナデ

小梅「……えへへ♪」 ニコッ

のあ(可愛い)



千秋「……プロデューサー、アイドルとの距離が近すぎるんじゃないかしら?」 キッ

のあ「……千秋もして欲しいそうよ」

千秋「のあさんっ!? そ、そんなこと思ってないわよっ!」 ソワソワ

モバP「えっと……どうします?」

千秋「………………っ!」 グッ…

千秋「……い、一回だけよ。一回だけ触ることを許してあげるわ」

のあ(可愛い)

モバP「……それじゃ失礼して」 ナデナデ

千秋「…………んっ」 ビクッ

千秋「……悪くないわね」 ボソリ

のあ「…………ふふっ」

のあ(とても癒される光景ね。休憩も出来たし、そろそろレッスンに――――)

小梅「……のあさんも、どう、かな?」

千秋「……そうね、せっかくだから味わってみたらどうかしら?」 ニヤリ

のあ「っ!?」



――――――――――――――――――――
―――――――――――――――
――――――――――



 ―――― スタジオ 控室


モバP「………………」

蘭子「…………」 ギュウ

文香「…………」 ギュッ

モバP「………………」

蘭子「…………」 ギュー

文香「…………」 ギュギュー

モバP(……かれこれ20分くらい正面と背中から抱きつかれているんですが、緩急を付けるのは本当に止めてほしいです)

モバP(背中にその……ね? 鷺沢さんのが、ね?)

モバP「…………あの」

蘭子「……しばし待て」
  (もう少しこのままで……)

文香「もう少しだけ……お願いします……」

モバP「………………」

蘭子「…………」 スリスリ

蘭子「……書を司る者よ」
  (……文香さん)

文香「…………」 ムギュー

文香「……神崎さん?」

蘭子「我もその喜びを享受せん」
  (場所、交換しましょう)

文香「……喜んで」

モバP「…………まだ続くのか」 アハハ…



蘭子「――――……堪能した!」 ムフー
  (――――……暖かかったです!)

文香「……とても良い、経験になりました」 ハフゥ

モバP「……二人が満足してくれて何よりです」

蘭子「ククク……我が友よ、勘違いするな」
  (プロデューサー、違います)

蘭子「時間が許す限り戯れたいのだぞ?」
  (時間があるならもっとギュッてしたいんですよ?)

モバP「ははは……。この後は仕事もあるし、今日はもう……な?」

蘭子「むぅ……」 ショボン

文香「……神崎さん、そう落ち込まないで下さい」

文香「プロデューサーさんは、『今日は』と言いました」

文香「……この意味が、分かりますね?」

蘭子「っ! 確かに……!」

モバP「いや、確かにそう言いましたけど……お手柔らかに頼みますよ?」

モバP「私と皆さんはあくまでプロデューサーとアイドルなんですからね?」

蘭子「………………」

文香「………………」

モバP「お願いですから返事をして下さい」



蘭子「我が友よ、確認するが一切会えなくなるわけでは……あうっ……」 ジワッ

モバP「何度でも言いますけど、そんなことはありません」

モバP「安心して下さい、神崎さん」

蘭子「ううっ…………」 グスッ

蘭子「……我が髪に触れることを許可する」

モバP「へ?」

蘭子「…………その、撫でてください」 モジモジ

モバP(可愛いなぁもう!)

文香「……………」 チョンチョン

モバP「……鷺沢さん?」

文香「……私も、いいでしょうか」 ジー

モバP「……分かりました」

モバP「…………これでいいですか?」 ナデナデ

蘭子「んっ……♪」 ニコニコ

文香「……あと30分……お願いします」 ニコリ

モバP「長過ぎです」



――――――――――――――――――――
―――――――――――――――
――――――――――



 ―――― プロダクション 休憩室


モバP「――――メールに書かれてたからここに来ましたけど……」

モバP「……えーと、一応聞きます。俺はどうすれば?」

アーニャ「ダー、とりあえず私の隣に」 ポンポン

周子「まあまあ、とりあえずあたしの隣に、ね」 ポンポン

モバP「……椅子とかソファとかならともかく、ベッドに腰かけるのはちょっと……」

モバP(アイドルと並んでベッドに座るとか、絵面的にアウトだろ……)

アーニャ「……? チヒロさんから聞きました」 キョトン

アーニャ「プロデューサー、何でも言うこと聞いてくれます。違いますか?」

モバP「ああ、何だか変に伝わってるんですね……」 ゲンナリ

周子「まあ最後だし、そのくらいのワガママはいいでしょ?」

周子「いつもは隣で寝てても気にしないじゃん、ね?」

モバP「塩見さん、運転席と助手席は隣とは言いません」

アーニャ「……プロデューサー、どういうことですか?」 ゴゴゴゴ

モバP「くっ、話がややこしく……!」

周子「んふふー♪」

















アーニャ「……♪」 ムギュー

アーニャ「プロデューサー、暖かいですね♪」

モバP「……そうですか」

モバP(結局アナスタシアさんに押し切られてしまった……)

周子「何だか浮かない表情してるねー?」 ギュー

周子「男性的には嬉しい状況じゃないの? 女の子二人に添い寝してもらえるなんて滅多に経験できないでしょ?」

モバP「これが担当アイドルじゃなきゃ嬉しいですよ、ええ」

アーニャ「……嫌ですか?」 ウルウル

モバP「そんなことは無いです」

モバP(――――もうどうにでもなれ)

周子「うんうん、正直になった方が楽だよ?」

周子「このまま寝ちゃおっか♪」

モバP「いや、上着は脱いだけどスーツのままだし、このまま寝るのは難しいな」

アーニャ「脱ぎますか?」 ピコーン

モバP「アナスタシアさん、良いことを思いついたって顔をしてますけど、絶対に脱ぎませんよ」

周子「かーらーの?」

アーニャ「……!」 ワクワク

モバP「フリでもないです」

アーニャ「むぅ……」 ショボン



周子「プロデューサーさんは手強いなぁ……」

周子「……あたし達、そんなに魅力無い?」

モバP「……塩見さん、顔が笑ってます。俺の反応で楽しんでますね」

周子「もちろん♪ これからこういうことする機会も減っちゃうんだし、楽しんでおかないとねー♪」

アーニャ「ダー、シューコの言う通りです」

アーニャ「だから今日は、プロデューサー成分? たっぷり貰います♪」 ニパー

モバP「そんな日本語、誰が教えたんですか……」

アーニャ「ミユが言ってました」

モバP「まさかの人だった!」

周子「もー、プロデューサーさん? うるさくて眠れないんだけどー?」

モバP「抱き付いたまま寝ないで下さい。離すのも一苦労するんですから…………はっ!?」

アーニャ「んっ……♪」 ギュギュギュー

周子「へぇ……♪」 ムギュギュー

モバP「ぐええっ……!」 ミシミシ



――――――――――――――――――――
―――――――――――――――
――――――――――



 ―――― プロデューサー自宅


楓「――――かんぱーい♪」

美優「か、乾杯……」

モバP「……乾杯」

モバP(乾杯の音頭、もう三回目なんですけど……)

楓「プロデューサー? せっかくの飲みの場なのにノリが悪いですよ?」

楓「もっと楽しみましょう? ふふふっ♪」 グビグビ

美優「楓さん、いつにもましてご機嫌ですね……」

美優「……すいません、プロデューサーさん」

モバP「いえ、三船さんは悪くありませんよ。強いて言うなら悪いのは俺です」

モバP「『プロデューサーの自宅が見たい』って言った高垣さんの真意をもっと深く図るべきでした」

モバP「まさか宅飲みをすることになるなんて……ね」 グビリ

美優「あ、あはは……」

楓「だってプロデューサー、こうでもしないと自宅に招き入れてくれないでしょう?」

モバP「プロデューサーの部屋にアイドルが来るっていうのが問題なんですよ……」

モバP「……もうどうにもできませんからいいですけど、騒ぐのはほどほどにして下さいね。隣とか下の人に迷惑がかかりますから」

楓「はーい♪」 キャッキャッ

美優「ええとその、すみません……」 ペコペコ



モバP「何と言いますか、手のかかる娘を持った母親みたいですね」

美優「年齢は楓さんの方が上なんですけど……飲みに行くと大体いつもこんな感じです」

モバP「……ご愁傷様です」

美優「いえ、慣れましたので……」 アハハ

楓「……美優さんばっかり構って……ズルいです」 ムスー

楓「私ともお喋りしましょう♪」 ニコリ

モバP「お喋りって……例えば?」

楓「そうですね……私と美憂さん、お嫁さんにするならどっちですか?」

美優「ええっ?!」 ビクンッ

モバP「高垣さん、後に残るような質問は止めましょうねー」

楓「……仕方ないですね。分かりました、お父さん」

モバP「誰がお父さんですか。もう酔ったんですか?」

楓「まだまだですよ。さっき、私のことを娘って言ってましたよね?」

モバP「例えですよ、例え」

楓「……残念ですね、美優さん」



美優「えっ、私ですか……?」

楓「……美優さんがお母さんで私が娘なら、プロデューサーは何になるんでしょうね?」 ニヤリ

美優「…………!」

モバP「……三船さん?」

美優「…………っ」 グビグビグビッ

美優「――――どうかしましたか、『あなた』?」 ニコッ

モバP「三船さんっ!? 何で乗るんですか!?」

楓「だーだー♪」

モバP「高垣さん退行し過ぎです! やっぱり酔ってますよね!」

美優「あなた、一杯どうぞ」

モバP「この状況で――――」

美優「私のお酒が、飲めないと?」 ニッコリ

モバP「い……頂きます」 ビクビク

モバP(――――だ、誰か助けてー!)



















モバP「…………」

楓「…………」

美優「…………」

ちひろ「プロデューサーさんから緊急のメールが来たと思ったら……」

ちひろ「……何か言いたいことはありますか?」 ニッコリ

「「「……すみませんでした」」」



――――――――――――――――――――
――――――――――――――――
――――――――――――
――――――――
――――



 ―――― 二週間後 プロダクション





アーニャ「チヒロさん、もう限界です……」 ウズウズ



周子「何だか最近身が入らないんだよねー」 ハァ…



蘭子「……狂乱の宴はまだか?」 モジモジ
  (……もう我慢できません)



文香「………………」 ジーーー



美優「……あ、はい。私は大丈夫です……ええ……」 ボー



楓「お酒……」 ショボン







ちひろ「……プロデューサーさん、皆さんからまた相談を受けました」

モバP「まだ二週間しか経ってないんですけどっ!?」






これにて全投下終了です。

長い間ありがとうございました。


先ほど依頼を出してきました。
最後の方で美優さんと楓さんの年齢を間違えました。すみません。
次回がいつになるか分かりませんが、

モバP「距離を詰める」 パッションのみ
 智香・あやめ・光の3名は現在確定
モバP「日常に変化を」 キュートのみ
 卯月・幸子・クラリスの3名は現在確定
モバP「ヤンデレ? 違いますよ?」 クールのみ
 アーニャ・美優・ありすの3名は現在確定

のどれかでやるつもりです。

それではまた。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年06月04日 (土) 20:30:45   ID: BktcjAu8

今まで見たモバマス物で一番面白かったです!
これからも体調にお気をつけて頑張ってください!(`・ω・´)

2 :  SS好きの774さん   2017年06月19日 (月) 17:08:43   ID: p1dFS8vQ

みんな可愛い 特に蘭子がツボすぎる
タイトルでググっても続編無いよ…orz

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom