女「あなたしかいないの」
男「俺しかいない……か」
女「考えてみるだけでもいいから」
男「待てよ、俺の答えはわかってるだろ?」
女「えっ…」
男「俺が……おれがおまえの誘いを断るわけないだろ?」
女「男///」
男「ナイナイナイナイよぉぉぉぉぉぉ!!!!!」ビシッ
女(ちょっと力強い……)
男「いつもまじめな女が相談があるっていうからきてみたらいきなり芸人?」
男「ナイナイナイナイよぉぉぉおお!!!!!」ビシッ
男「女はともかく俺が芸人、や・る・と・か」
男「ナイナイナイナイよぉぉぉぉぉ!!!!!!」ビシッ
女「それ……ネタ?」
男「えっ、あ……うん」
女(ネタでもないのにあたしを三回もぶったんならしばき倒すところだったわ)
男(ネタじゃないんだけど女の目によくないものが見えてつい……)
男(間違いない、あれは殺意だった……)
男「ハハッ、ナイナイ」
女「なにがないの?」
男「いや、あれだよあれこっちの話」
女「こっちってどっち?今は私と男くんがはなしてるんだよね?」
男「何でもナイナイよぉぉぉぉぉぉ!!!!」ビシッ
女「……それおもしろくないわよ」
女「まぁ、ネタはつまらないけど私と芸人目指してくれるのね」
男(ナイナイやる度に目が怖くなってく……)
男「う……うん、僕なんかがなれるかわかんないけどね」
男(怖くて断れない……)
女「ひとまずお礼よ」チュッ
男「えっ……///」
女「というわけで」
男「お、俺たちは」
女「芸人を目指すことにしました」
女「役割分担、ボケ男、お膳立て女、スベリ男、でいこうと思うけどいい?」
男「まってよ!!ちょっとおかしくない!?」
女「芸風説明~」
男(聞くしかないか……)
女「まず私がふります、男がボケます、スベリます、嘲笑されます」
女「これで笑いがとれるわ」
男「嘲笑のためにやるの!?」
女「レッツ実践!!」
男「ま、まってよなにをしたらいいのかわからないよ!!」
女「どうも~、絶世の美女とはほど遠い女とボケの奇才男、略してエキサ(ほど遠い+奇才=遠奇才→エキサ)です!!」
男「いきなりはじめんなよ!!略がわかりにくいよ!!!!」ビシッ
女「なんでボケがつっこむんだよ!!!」ドカ!!
男「おうっ……」
男(つっこみに力入れすぎだよ……)
女「男くんは私のポジション奪おうとしてるみたい何ですよ、コンビなのに困っちゃいますよね」
女「それに男くんのボケセンスはすごいんですよ!!この前二歳次を嘲笑させてました!!!!!」
男(ここでつっこむとまたやられそうだなぁ……)
女「それでは兄貴!至高のボケを見せたってください!!」
男(キラーパスすぎるよ……女の口調もおかしいし……)
女「wktk」
男(なにに期待してるんだよ!!!)
男(……ボケなんかとっさに浮かばないよ)
女「はぁ…」
女「一回止めるわよ」
男「……」
女「やる気あるの?」
女「私はね、事前にネタ合わせとかいやなの」
女「どうしてもしたいっていうなら…そうね」
女「解散よ」
男「!?」
男(解散のチャンス!!)
女「方向性の違いよ、しかたないわ」
男「お、俺!!」
女「まって」
男「…」
女「最後まで聞いてほしいの……いい?」
男「わかった」
女「私はねどうしても芸人になりたいの。いや、ならなくちゃいけないの」
男(俺は別になりたくは…)
女「今訳ははなせないわ」
女「だからね。芸風のこだわりの強さにも自信があるわ」
女「だから男がなんといおうとどうしてもネタ合わせはできないわ」
男(合わせはおろかネタもやりたくない俺)
女「だから、私より意志の弱いあなたなら自分の好きな芸風で芸人をめざせると思ったの」
男「そんな理由で俺を……」
女「私は間違ってたわ」
男(気づいてくれた!!)
女「あなたの芸風に対するこだわりを!!!」
男「え?」
女「事前に練りに練ったネタを練習に練習を重ね、常にベストのネタを披露する」
女「私とは相反する強いこだわりをもっていたあなたがもっていたなんて!!」
男「ちょ、ちょっとまって」
女「大した意志もなく芸人を目指していたなら私の芸風に従うはずだもの!」
男「俺したがってたよね?」
女「そこまで強い意志があるなら勝負よ!!!」
男「俺の声を聞いてくれない……」
女「相反する理想の元、芸人を目指す!先に成功した方が相手の命を奪える。いいわね」
男「まって!!まてまてまて!!!!」
女「命をかけて芸人を目指す……男もゾクゾクするでしょ?」
男「するよ!ぞくぞくするよ!!だって俺殺されちゃうかもしれないんだもん!!!」
女「今日から私たちはライバル」
女「命をかけて芸人を目指すの!!」
男「やだよそんなの!!」
女「えっ……」
男(ここではっきりいわないと、僕は本当に殺される!!)
男「君の理想だかなんだかしらないけどつき合いきれないよ!!」
女「私たちつき合ってたの……?」
男「えっ?」
女「私のこと彼女だと思ってたの?」
男「いや、そういうじゃなくて……」
やっぱ詰まった
無理ぽ
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