安価で飽きるまで話書く (17)
キャラクタ名はなし
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バーナンキの背理法
トビウオ
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安価www
これはきついですなぁ
ちなみにバーナンキの背理法とは
ベン・バーナンキという経済学者が
日本のインターネット上で流通した論法で
デフレ対策に
「お金量産すれば(量的緩和)いずれインフレになり、経済は回復する」
という意見のこと
気になった人は調べてみてね
とある海岸
男「トビウオ…か」
友「どうしたんだいきなり?」
男「いや親がさ、そろそろこのあたりで簡単にトビウオが獲れるって言ってたから」
友「お前の親漁師だっけか」
男「あぁ…なぁ」
友「なんだ?」
男「トビウオってうまいのかな」
友「…なんなら俺ら釣って食べてみるか?」
男「いいねぇ…やってみよう!」
友「それでどうすれば釣れるんだ?釣竿か?」
男「…わかんねぇ…そこの漁師っぽい人に聞いてみるか」
友「そうだな。すいませーん!」
漁師「なんだわけぇの?」
友「トビウオってどうやって獲るんですか?」
漁師「トビウオ?今か?」
男「はい」
漁師「トビウオは昼間じゃ獲れねぇぞ」
友「そうなんですか」
漁師「あぁー…夜にな、でっかいまぶしいライト持ってきてぇ」
男「ふむ」
漁師「それを海に照らしてだなぁ…そうするとどっこい」
漁師「トビウオがびっくらして光によってくるんだ」
漁師「そこにネットですくえば簡単だぁ」
友「なるほど」
男「じゃあ夜だな」
友「そうだな、それじゃまた後で」
漁師「けれどもぉ……あぁ行っちまった」
とある海岸 夜
友「遅いな男」
男「おー遅れた…親父に許可もらってきたからな」
男「この船を使う許可をな」
友「やるな」
男「ただ船には乗れないがな…船に積んであるライトを使うだけだ」
友「まぁ危ないもんな」
男「ネットもあるしな……ところで」
友「何?」
男「お前何も準備してなくね?」
友「めんどくさかった」
男「お前…」
男「どうやってライトつけるんだこれ?」
友「親父さんに来てもらったほうがよかったんじゃね?」
男「説明聞いてきたんだがなぁ…」
友「おいおいしっかりしろよ」
男「何も手伝ってないお前に言われてもな…おっ」
友「できたか?」
男「一応…明かりがつくまで時間かかりそうだ」
友「ほーん……夜の海って怖いな。落ちたら上がってこれなさそうだ」
男「…落としてやろうか?」
友「やめろマジで怖い」
男「なかなかつかないな…」
友「…暇だなー」
男「…そうだな」
友「そういえばこんな話知ってるか?」
男「なんだ?怖い話ならお断りだぞ」
友「違う違う…バーナンキの背理法ってやつだ」
男「…なんとなく聞いた感じ、なかなかかっこよさそうだな」
友「そんなかっこよくはないんだがなー…」
男「早く話せよ」
友「まぁデフレに関してのひとつの意見でな」
男「ほー」
友「ある程度お金刷りまくれば、そのうちインフレになるっていう話だ」
男「…そんだけ?」
友「それだけ」
男「…おもしろくねーな」
友「だろ?俺も今日一日中こんなのを調べて損したよ」
男「お前…」
友「お」
男「ついたか!」
友「ついたな」
男「よし、それじゃぁ光を海面に向けて…どうだ?」
友「オッケーオッケー!」
男「これだけやっといて今更だが、この情報あってんのかな…」
友「おおっ!すごいぞ!」
男「うおお!すげぇ跳ねてる!」
友「ネットだネット!網もってこい!」
男「えっと…あった!」
友「よこせ!…うひょー!大量!」
男「獲れる獲れる!」
友「おもしれぇー!」
男「よっ…と!」
友「あーでも意外と逃げられるな」
男「すばしっこいからなぁ」
友「…なぁ男」
男「なんだ?」
友「もっとライトつければさ…他の船のやつも」
男「……ふっ、いい案だな」
男「つけまくればもっと大量にトビウオが…!」
友「ざっくざっくだな!」
男「よしやってくる」
友「まかせた!」
男「これで5船め…のライト!」
友「うぉー!まぶしいー!光が反射する!」
男「ここの海だけ光って見えるな!」
友「うおっし!むっちゃとれ…あれ?」
男「ていっ!…あれ」
友「全然すくえないぞ!」
男「なぜだ…あっ!そうか」
友「…」
男「光の範囲が広すぎて、トビウオたちが…」
友「…あぁ…」
30分後
男「…」
友「…」
男「…ダメだったな」
友「疲れるだけだった…」
男「最初にすくったトビウオにも逃げられるし」
友「数匹しか獲れんかったな…」
男「…片づけて帰るか」
友「…あぁ…」
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