(デレマスSS)橘ありす「虹をみました」 (14)
デレマスSSです。
よろしくお願いします。
今回は本編がかなり短いのでおまけも書いてみました。
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レッスンが終わり、帰ってきて、お風呂にも入りました。
あとは寝るだけなのですが、
私はいつも通り…タブレットの通信画面を開いています。
コードを繋いだヘッドセットを付けて、通話の…ボタンを押します。
呼び出す音が右耳に聞こえてきます。
きっと…この時間なら…
「もしもし…」
少し待った後、いつもの声が聞こえてきます。
この瞬間が、その…す、好きで…私は少し緩みそうな頬を自覚しながら言うんです。
「お疲れ様です。プロデューサーさん」
電話ってすごいですよね…声だけでも一緒に居られるんですから…
私は、プロデューサーの声を聴くだけで…その…元気に…いえ、何でもありません。
今、私はプロデューサーさんとは一緒にお仕事が出来ていません。
こうやって夜に少しでもお話しすることが精いっぱいです。
だから…この時間に今日あったことをお話ししています。
そ、その…アイドルとしてプロデューサーさんへの報告は、ぎ、義務…ですから…
今日も…お話の中心はクローネのことでした。
鷺沢さんという読書が大好きなお姉さんなアイドルさんとユニットを組むことになったり…
綺麗なドレスで宣材用の写真撮影をしたこと…
他のプロジェクトからも綺麗な人がたくさん集まっていること…
最新のことをたくさん話しました。
あと、今日の夕方に虹を見たことも話しました。
プロデューサーさんもその時に出先だったみたいで虹を見たと言っていました。
ちょっとしたことだけど、そういう共通点を見つけられたことが嬉しくて…
それを一緒に見られなかったことが…少し寂しくもなります。
ある程度、お話をしたところでプロデューサーさんから寝るように言われてしまいました。
そう…ですよね…私もプロデューサーさんも明日はお仕事はありますし…
私は、
「それでは…また明日」
と、勝手な約束をして通話を終わらせるのでした。
この通話が終わった後の寂しさが嫌で…すぐにヘッドセットを片付けて、電気を消して…
眠りにつきました。
明日も…プロデューサーさんとお話し…したいな…。
今日も…夜の通話を…
その日のプロデューサーさんは妙に律儀で、何か距離があるような…嫌な感じがしました。
何でだろうって思ったら…どこかに出かけているみたいで、
プロデューサーさんを呼んでいる声が聞こえました。
私は…ワガママが言いたいんじゃないので…今日は…すぐに通話を終わらせました。
少しでも声が聴けたから…それで大丈夫…明日もがんばれます。
ある日、クローネのみなさんとお話しをしていたら
「虹を見たら幸せなことがある」
っていう言葉を聞きました。
その日も、プロデューサーさんと通話が出来ました。
すごく…幸せです。
でも、やっぱり…プロデューサーさんとお仕事がしたいです…。
プロジェクトクローネのみなさんは素敵です。
美城常務もキレイでカッコよくて…私に似合ったドレスを用意してくれました。
お仕事に不満はありません。
今までのプロデューサーさんとはあまりお仕事が出来なかったとラジオで言ってしまいましたし…
でも、プロデューサーさんと一緒に頑張って、頑張った分だけ褒めてもらえて…
子供扱いは…その…好きじゃないですけど、プロデューサーさんに褒めてもらえるのは大好きで…
ねぇ、プロデューサーさん…またいつか…
私をプロデュースしてくれます…よね?
私、待ってますから。
終
おまけ:ありすとびくドン
ありす「そろそろお昼の時間ですね…では、パスタの用意を…」
モバP「!?…ありす!びっ○りドンキーに行くぞ!!」
ありす「え?お昼ならこれから作りま…」
モバP「どうしてもハンバーグな気分なんだ!付き合ってくれ!」
ありす「ハンバーグのお店なんですか?」
モバP「そうだぞ~。しかも美味いんだ。ありすの参考にもなるんじゃないか?」
ありす「ハンバーグはまだ練習したこともないですし…仕方ないですね…」
ちひろ「(ありすちゃんの花嫁修業なお昼ご飯を中断させましたね…)」
モバP「よし、すぐ車を用意するから下で待っててくれ」
ありす「…分かりました」
モバP「では、ちひろさん、ちょっと行ってきます」
ちひろ「いってらっしゃ~い(あれ?私はお留守番?)」
(車内)
ありす「そういえば、何でそのお店なんですか?」
モバP「あそこのチーズカリーバーグディッシュ(300g)が最強なんだ」
ありす「…結構、ガッツリしているんですね」
モバP「まぁ、他にもメニューはいろいろあるから重いのだけじゃないと分かるはずだ」
ありす「そうですか…」
モバP「あと…ありすが気に入るメニューがあるんだよ」
ありす「私が…気に入る?」
モバP「まぁ、行ってからのお楽しみだな」
(店内)
モバP「いやぁ~席空いててよかった」
ありす「そうですね…って、メニューが…大きい」
モバP「ここのはメニューの形から凝ってるからな~俺は決まってるし、ありすはじっくり考えるといい」
ありす「…わかりました」
モバP「一応、おすすめの1つはこの『つぶつぶ食感イチゴミルク』だ」
ありす「…!」
モバP「特製の牛乳と下に溜まったいちごソースを混ぜて飲むんだぞ~」
ありす「…でも、私、子供じゃないですから、こんなメニュー…」
モバP「俺、好きでたまに頼むんだけd…」
ありす「私も頼みます!」
モバP「はいはい。じゃあ、メインも決めようね~」
ありす「…はい。あの…Pさん…このパイナップルが乗ってるのって…美味しいんですか?」
モバP「食べたことはないけど、美味しくなければメニューには載らないんじゃないか?」
ありす「そう…ですよね…ハンバーグとパイナップル…私、これにします」
モバP「はいよ~じゃあ、店員呼ぶか…」ピンポーン
ありす「ぁ…」
モバP「ん?あぁ…ありすちゃん…ボタン押したかったの?」
ありす「そ、そんなことありません!それに変に子供扱いしないでください!」
モバP「ニヤニヤ」
ありす「Pさん…気持ち悪いです」
モバP「フヒヒ…サーセン」
ありす「はぁ…」
(食後の車内)
モバP「いやぁ~食った食った。思いっきり食ったし午後も頑張らないとな~」
ありす「…そうですね」
モバP「どうした?何か静かだけど」
ありす「あのイチゴミルク…普通の牛乳とイチゴだけじゃあんな風には…」
モバP「あぁ、あれか~何かミルクに生クリーム入れてるとか何か工夫してるんじゃなかったかな」
ありす「生クリーム…」
モバP「上手くそれがミルクとイチゴの間に入ってるのかもな」
ありす「間に…入る…もしかして…」シュッシュッ
モバP「タブレット操作はいいけど、酔うなよ~」
ありす「大丈夫です!…あ、あった…これなら…」
モバP「ん?何が見つかったんだ?」
ありす「それは…お夕飯までの秘密です」
モバP「ゆ、夕飯?」
ありす「もう食材を持って来てしまったので今日中に作らないといけませんし…試食してくれますよね?」
モバP「……わ、分かった」
ありす「じゃあ、午後のお仕事の後に足りない食材を買って…」ブツブツ…
モバP「…(もしや…これは…悪手?)」
(夜:事務所)
ありす「出来ました!橘特製の『イチゴカルボナーラ』です!」
ちひろ「わぁ~♪白と赤と黄色のコントラストが綺麗ですね!Pさん幸せ者~♪」
モバP「そ、そうですね…アハハ…」
その後、Pとの外食の度に新作イチゴパスタを生み出すありすの頑張りで、
『イチゴペペロンチーノ』という殺戮兵器が生まれたのは、たぶん別の話
終わり
以上です。
願わくば誰かの暇つぶしになりますように…
本編は、メロキュアの名曲「虹をみた」を聞いていたら、何となくありすが浮かんだので書いてみました。
おまけも、最近びっくりドンキーに行ってないな~と思ったら、美味しそうにイチゴミルクをたのしむありすが浮かんだので書いてみました。
そんなちょっとした裏話も書いて、終わりますかね。
HTMLの申請出してきます~。
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