流し見推奨
北条加蓮「プロデューサーさん、今日レッスン帰りにファーストフード食べてきて良い?」
モバP「ん?そういう話はトレーナーさん達に聞くものだろ?」
加蓮「トレーナーさんに聞くとダメって言うもん、良い?」
P「隠れて行かない辺りは未だ良心があるみたいだな北条、当然トレーナーさんが駄目って言うなら駄目だ」
加蓮「やっばりそっか……どうしても?」
P「そう言われても、体力が戻ってきたとはいえ、北条はまだ体弱いだろ?……かと言ってもあんまり厳しくしたら負担になるか」
加蓮「じゃあさ休日!日曜日は食べれる日にしても良い?」
P「日曜日か、だけなら良いかもな。今度トレーナーさんに聞いてみるよ」
加蓮「うん、おねがい!」
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日曜日
P「何故俺まで……」
加蓮「プロデューサーさん!早く行こっ!」
P「トレーナーさんは食べ過ぎないように見てくれる人がいれば良いって言ってくれたけど、普通母親とかが付き添うものだろ……」
加蓮「ファーストフードを食べに行く為だけにお母さんを引っ張り出すなんて、お母さんに悪いよ」
P「俺にも悪いと思ってくれ、貴重な休日なんだから」
加蓮「私にとっても貴重な休日だよ?お互い貴重な日なんだから、せめて楽しまないとね?」
P「そうだな。それと帽子深くかぶれよ?眼鏡もちゃんとな?パパラッチ警戒だ」
加蓮「言われなくても分かってるよ、でも改めて言われると嫌な気分になってくるね……」
P「そういうのはアイドルの宿命だ、諦めろ。ノーリスクハイリターンはあり得ないし、人気ゆえの嬉しい悲鳴だと好意的にとらえてくれ」
加蓮「ん、そう思うようにしてみる。パパラッチで思ったんだけど……」
P「ん?」
加蓮「私達って恋人同士に見えたりするのかな?そう見えてほしいって訳じゃないけど、好奇心の話」
P「んー、多分兄弟じゃないか?顔隠してるから具体的な歳の差は判断されにくいけど、服装と身長的に同年代のカップルには見えないだろう」
加蓮「ふーん、分かった恋人が出来たら大人っぽい服着るように言ってみる」
P「あのなぁ、俺個人としては恋人を作るのを止めはしないけど、そういうのはプロデューサーにも隠れてやってくれよ?敵を騙すにはまず味方からって言うだろ?」
加蓮「もしもの話だって、大袈裟だなぁ……でも止めてくれないんだプロデューサーなのに」
P「まぁな。だって恋愛って縛っちゃいけないもんだろ普通、女優は良いのにアイドルは恋愛しちゃいけないっていう時代がおかしいんだよ。俺は嫌いだなそういうの」
加蓮「プロデューサーがそんなこと言って良いの?」
P「北条だってアイドルなのにそういう話しただろ?お互い様だ、それに休日なんだから良いだろ」
加蓮「……そうだね」
ハンバーガー店
加蓮「何頼もうかな~?」
P「ポテトやドリンク、塩分糖分高いのはSサイズな、ビック何とか系も禁止だ」
加蓮「えぇ~、Sサイズってちょっとしかないじゃん」
P「健康気にしろ、それにアイドルなんだから健康抜きにしても体型気にしろよ?」
加蓮「しょうがないなぁ……ねぇ、ポテト二人で食べるならMでもいい?」
P「まぁ二人なら、良いか。」
加蓮「ん、じゃあそれで、ドリンクとハンバーガーは――」
P「じゃ、買って来るから座っててくれ」
数分後―――
P「戻ったぞ~」
加蓮「おかえり、あードリンクSだとそれだけなんだ……」
P「そういうと思って水も貰ってきたぞ、足りなかったらそれ飲んでくれ」
加蓮「ここまで来て水って……」
P「飲むこと自体を止められるよりはマシだろ?もう北条の体は北条家だけの遺産じゃ無いんだから、気を使え…て、この話してばっかりだな」
加蓮「そうだね……私だけの物じゃない、か。そこで俺の物でもあるんだぞって言ったら、勘違いしてたよ?」
P「俺の物でもある、ある意味ではそうだな。会社の遺産だし、つまり担当Pの俺の遺産でもある」
加蓮「そういう意味じゃないんだけど……」
P「ん?どういう意味だ?」
加蓮「恋人みたいだね、て話。さっきの話の続きみたいな物だよ」
P「あー、そう意味か。結婚した相手なら言うかもしれないが、恋人程度で体は俺の物って言う人は最低じゃないか?」
加蓮「ん~、正論だけどみもふたもないね……さ、食べよ」
P「ああ、食べるか」
加蓮「そうだ、あーんとかやって欲しい?」
P「パパラッチ」
加蓮「も~冗談だって」
P「パパラッチ抜きでもそんな歳じゃないよ俺は」
加蓮「歳って…まだ若いでしょ」
P「若くても、アイドルの保護者なんだから年齢抜きに大人なんだよ俺たちは」
加蓮「……かっこいいね、そういうの」
P「そうか?仕事が恋人みたいで良い印象ではないだろ?」
加蓮「説明されるとカッコ良くないね……そういえばプロデューサーは恋人作らないの?」
P「ん?作らないかな、恋人作ってもどうせ、この仕事してるせいで構えないよ」
加蓮「じゃあ、ちひろさんは?」
P「千川さんは……ちょっとな、それに社内恋愛禁止だ。」
加蓮「社内恋愛禁止だったんだ……知らなかった」
P「アイドルが知ってもあんまり意味ない規則だしな、じゃあ逆に聞くけど加蓮は……ってこれはアウトだったな」
加蓮「好きな人…ていうより憧れの人はいるよ、大人になったらこうなりたいって人。」
P「それなら聞いても良いかもな」
加蓮「言わないけどね、言ったら意識するでしょ?」
P「まぁ…するかもな」
加蓮「なら秘密、私が引退した後のお別れ食事会くらいの時期になったら言うよ」
P「まだまだ引退はさせない、アイドルがダメになったら女優の仕事用意するからな、しばらくは付き合って貰う」
加蓮「……なら下手したら私がおばさんになるまで秘密かもね」
P「下手したらじゃない、目指すんだよ。おばさんになるまで引退しないようにって」
加蓮「ん、じゃあそれまでよろしくね♪(私の憧れの人!)」
おわり
アニメ化影響で加蓮SS増えて欲しい想いです。
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